2004-07-30 心から笑える時。
2004-07-30 しっぽを追っかけて走る。
2004-07-29 視線をそらさないで。
2004-07-21 流れないと。
2004-07-19 ブラッシング。
2004-06-27 お気楽なんだけど。
2004-06-13 心の贅沢。
2004-06-09 Ladies & Gentlemen
2004-06-09 体は動かした方がいい。
2004-06-04 君はとても熱い。

つづき。



夕方頃、抜け出して、トマトとサラダバーでムシャムシャと食事をする。隣のテーブルの会話が聞こえるくらいの混んでいる時間帯だった。あんまり込み入った会話もせず、一心にサラダをつついていたのだけど。その時、隣に座っていた、貫禄のあるごついおばちゃん達が、時折、トマトを目にしては、なんとなく会話に参加してきたりしていた。よくあることなので、人懐っこいおばちゃんだなぁ〜くらいに、思っていたのだけど。


どうやら、トマトのタベップリが気に入ったらしい（朝からなにも食べてなかったようだ）。 Oh! 素敵なBoy! お皿から綺麗になくなっていくわ、と、トマトの顔をじーっと見つめている。まだまだ食べるよ、と呟きながらバーに歩み寄るトマト。


彼女は帰り際に、すこし、名残惜しげに、トマトの後ろ姿を見ていた。


そして、しゃどうにしっかりと目線を合わせ、He is gorgeous! と、真顔で囁き、意味ありげにうなずいてから、立ち去った。


唖然として、彼女の後ろ姿を見、熱心にデザートを物色しているトマトを見た。



当のゴージャスな教授は、果物の皿にブラウニーとホイッピングクリーム、イチゴのジャムをたっぷり乗せた皿を持ちながら、上機嫌で歩いてくる。



・・・トマトが席につくやいなや、あのね、今の彼女、トマトの事、かなり気に入ってたみたいだよ。ゴージャスっていってたよ、ゴージャス・・・！ と伝えた。


その時のトマトの表情があまりに面白かったので、数分間、笑いが止まらなかった。



ともあれ、夕食後はそのまま研究所に戻る。ドアが開いていたので、そのままつつーっと足早に入っていったら、ロビーに常駐していたセキュリティーの姉ちゃんが（結構、すらっとしていて貫禄がある）、びっくりして、え〜！ どうやって入ってきたの！ と、ひどく驚いていた。どうやら、鍵をかけ忘れていたらしい。


建物自体、まだ、本格的に仕事ができる状態にはなっていないし、遅くまで残って仕事する人は少ないようだ。変な時間に（といってもまだ夜の７時半）どどどっと入ってきたから、押し込みで入ってきた変な人だと、一瞬、思ったらしい。


戻ってきたかいはあってか、第一稿は、今日中に完成。やっぱり、ドクター論文、一生懸命かいていてよかった、と思います。


少し寝かせてから、直しに入る予定。



45 旅仲間と旅先でケンカしたことがある？あると答えた人→それはどうして？

あんまりないなぁ・・・いや、あった。昔、トマトと学会遠征旅行に出かけた時、滅多にない機会だから・・・と、思っていることをじゃんじゃん言いなさい、と言われたので、車の中で腹を割って話しはじめたら、物凄い喧嘩になりました・・・。まぁ、今ではいい思い出？



しゃどう。

先頭 表紙

珍しく、しゃどう猫が家中を走り回っている。ベッドの上に飛び跳ねて、挑発的な顔で見上げているので、しっぽの付け根のあたりを左右からぽんぽんと叩いてやると、嬉しそうにすごい勢いでくるくると、しゃどうの手を追いかけながらその場で回りはじめた。未だに、たま〜に、だけど、自分のしっぽを追いかけながらくるくるとまわっていることがある。そういう時ほど、可愛くてたまらない。


さて、新しいＰＣ。使いごこちがよい。早いし、フリーズしない。急に思い出したのか、緊急の仕事！ といって、トマトが転送してきたのが、新しく発行される本の章の執筆の依頼。よーくみると、締め切りが既に過ぎて、催促があったのが随分前・・・というわけで、さっそく始めることにしました。


ドクター論文の一部を編集すればいい、といわれていたので、楽といえば楽。もういっかい、じっくり読みながら、ちょっとずつ直して編集していくのです。論文を書く時も、プレゼンテーションのスライドを作る時もそうだけど、しゃどうは、画像をわりと多く使うので、ひとつのファイルの容量が大きい。参考用に開いた他の論文やインターネットでの検索ページなんかを開きっぱなしにして作業していると、ウィンドウの開きすぎで、パワーのないパソコンなんかだと（今まで使ってた奴とか）、すぐにフリーズしてしまう。


それが、今度のパソコンは、いくつファイルを開いても、スピードが衰えることもなく、スイスイと作業ができる。素晴らしい。



つづく。



44 こんな人とだけは一緒に旅をしたくない、というのはどんな人？

苦手な体臭の持ち主。大抵のことは我慢できますが（したくないけど）、これだけは勘弁。



しゃどう＠ゴルフ場再び。でも、しゃどうはゴルフをやらないのです。

先頭 表紙

やっとオフィスに念願のＰＣが支給されました。３月くらいから、貰えることになっていたんだけど、なにやら手続きが複雑らしく、システムが混乱したり、ＩＤがもらえなかったり、アカウントが混乱したり、ネットワークが繋がらなかったり、エレベータが壊れてモニターを運べなかったり、さまざまなアクシデントが重なり・・・でも、ついに、やってまいりました。


ＰＣなしで仕事するのって不可能に近いので、大半の仕事は家に持ち帰っていたのですが・・・いや・・・とっても便利になりました。プリンタも両面印刷のできるカラーレーザープリンタ、早いし、優れものです。共有プリンタなので、違う部屋にある。取りに行くのがちょっと面倒、ではあるのだけど、あのプリンタ独特のウィーン、キューン、メリメリベリベリ・・・という音を聞かなくてすむのはいいかも。


というのも、論文を夜中に書きまくっていた時期、あのプリントアウトの音、独特の音に、なんとなく神経が追いつめられたような気分を思い起こさせるのよね・・・あのちょっと曲がった紙束と、生暖かい紙の感触、で、エラー音がピーッとなって、紙がぐちゃぐちゃっと、詰まる音なんかすると、キーっとヒステリーを起こしたくなる・・・そして、それを通り越すと、静かな溜め息がでる。

すると、ＰＣがフリーズしたりして、再起動すると、今度はネットワークが落ちてたりして・・・あぁ、キーボード、叩き付けたくなる瞬間です。


・・・まぁ、思い出はこれくらいにして。新しいＰＣは快適である。モニターこそ、ＣＲＴだけど、１９インチはあるし、音は静かだし、早いし、フリーズしないし。ＸＰだし、オフィスは２００３だ。プリントアウトも楽だし（フリーズしないし）、隙を見てＰＣの前に座り込もうとする学生もいないし（しゃどうの顔を見ると逃げていきますが）、夜中にポルノをダウンロードする奴もいないし・・・（見るくらいはいいんだけど、付属で変なファイルが悪さする事もあるので、それが面倒なのだ。というか、ログがホストの方に残るので、後で、私が疑われる・・・！？）



そういえば、一番最初のラボにいた頃、まだ古いＰＣを研究所では共有で使っていた。その共有ＰＣのフォルダにたっぷりと、ポルノ写真を保存していた阿呆がいたのだ。たまたま、わたしの使っているフォルダの真上にあったので、ついうっかり、クリックしたときには、かなり驚いたけど。


その話を友達にした時、彼らは大笑いしていたんだけど・・・後日談がくっついてしまった。彼（仮名Ｄ君）が、夜中遅くにその研究所の共有ＰＣで調べものをしていた。ダウンロードした（もちろん真面目な）画像ファイルがちゃんと開くか心配で、適当なフォルダを開けて、テストしようと思っていた。で、ついうっかり開けてしまったのが、運悪く、例の無着衣の女性の写真、しかも表情まで作ってあるやつ。しかも画面いっぱいに開いてしまった。

幸い、まわりに誰もいなかったので、冷や汗をかきながら閉じたのですが、ちらりと後ろを見ると、無表情の掃除のおばちゃん。おばちゃんはさっと目を逸らして、どこかへいってしまった。


でも、それ以来、いつもにこにこと挨拶を交してくれていたおばちゃんが、急によそよそしくなり、視線すら合せてくれなくなったとか。


・・・違うのに！ と、いいわけしようにも、いいわけできず、悲しい思いをしたらしい。



あぁ、無情。。。（また、話題がずれた・・・）




しゃどう＠写真は、アパートメントに隣接しているゴルフ場。

先頭 表紙

アパートメントの蛇口から水が出てこない・・・げろげろ・・・げろげろ・・・と変な音はするんだけど。非常用のメインテナンスに電話しても誰もでてこない。メッセージを入れるのみ。仕方がないので、様子を見ていたら、ちょろちょろ、っと少しずつはでてくるようになっているから・・・そのうち直るんだろうけど。一応、メインテナンスのオフィスに、苦情のメイルは送っておいたのだけど・・・どうなることやら。


今日は new employment orientation に参加してきた。健康保険と、デンタル保険、アリゾナ年金の手続きと、有給とか、従業員割引、家族のための授業料割引プラン、とかその他もろもろの説明会。ちょっと意外だったのが、健康保険プランの負担額が、少し増えたこと。（といっても、＄２５だけど、でも代わりに健康診断がただで受けられる） 前の大学にいた頃は、全額免除だったのに。年金の方は、５．２％、給料から天引きである。確か、税金の天引き、フェデラルが１８％、アリゾナで３％、だから、結構、手元に残る額って、少なくなってしまうのね。


リタイアするのなんて、３０〜４０年も先の話・・・今のアリゾナレートだと、８％の利子つきで返ってくるらしい。しゃどうがリタイアするころは・・・って、そもそも、アリゾナに住んでいるのだろうか？


あとは、生命保険と、短期の失業保険・・・のベネフィットの類は、Ｆビサの場合、受けられないらしい。これは、次のＨビサの手続きが終わるまで、お預け、になってしまうようだ。


オリエンテーションの案内担当の人は、ＵＳにしては、貴重なほど、感じのよい、愛想のよい人だった。大学の事務の人って怖い人が多いので、なんとなく恐縮してしまうほどだ。その代わり、ベネフィットの説明をするおばちゃん軍団は、迫力があって怖かったけど。単なるオリエンテーションだと思っていたのだけど、自己紹介とかもあった。


あなたが新しい employee として、大学に持ち込めるものはなにか？ 教壇に立ったとき、生徒に向かい合った時、同僚と働いている時、伝えるべきこと、知識、技術、情熱？ しゃどうも、もしかしたら、トマト講義の代講とかやらなきゃいけないかもしれないんだよなぁ・・・（英語の練習にはなりそうだけど、練習台にされた学生は気の毒すぎるぞ）でも、優先順位は、当然、新しい研究所の立ち上げなんだけれど。


比較的時間のある今のうちに、気を抜かずに、いろんな意味での勉強を重ねていったほうがいいんだろうな、と思います。



・・・と、ちょっと様子を見ていたら、水道が元どおりになりました。

これで安心してトイレが使えます。さもなければ、猫砂のお世話になるところでした。


やれやれ。



43 旅に必ず持っていきたい物ベスト３をあげよ。（必需品以外で）

「持っていきたい」ものだよね。１．しゃどう猫 ２．車 ３．自分の口座から引き落とされないクレジットカード・・・って無茶ばっかり。




しゃどう＠研究所ではエレベーターに閉じ込められました。

先頭 表紙

そういえば、しゃどう猫をブラッシングすることってほとんどなかった。毛並みの手入れは自分で、という主義があったようだ。それでも、触りごこちは、ほんとうによい。先日、なんとなく猫用ブラシを買ってしまい、試しに猫をブラッシングしてみた。

しゃどう猫は、ご機嫌の様子。それにしても、よく毛が抜ける。毛玉ひとつ、丸めて横に。またブラッシングして、まだ抜けるから、まとめて横に。数回、やってごっそり抜けた猫の毛・・・すごい。しゃどう猫はまだまだご機嫌、もっと〜！ と、すりよってくるのだけど、なんだか抜けすぎのような気がするのだ。心なしか背中のあたりが薄くなったような気も・・・とりあえず、様子を見ることにしよう。


用事があって、二週間ほど留守にしていた。入れ違いでカナダに飛んでいったトマトと電話で話した後、ラボに様子を見に行くと・・・なにひとつ変っていなかった。工事発注の手続きはしたのだけれど、実際に手をかけるまでは、更に時間がかかるのだとか。まぁ、気長に待つしかないようです。


でも、さすがに、大学のＩＤはできあがっていた。電話では本人確認ができないので、直接、受け付けまで出向き、ついでに写真入りの大学カードも発行してもらう。大学によって、ＩＤカードの呼び名が違うようだ。ちなみに、前の大学では、「猫」カード（本当です）と呼ばれていたので、なにはともあれ、変ってしまうのは、少し悲しい。ちなみに、このカード、５年以上使うと、パカリ、っと二つに分離します。


カード発行の窓口にいくと、おばちゃんが、にこりと笑う。

「学生さんね？」

・・・毎回、お約束のように間違えられる。実際、卒業して数ヶ月しか経っていないから、無理もないのかもしれないけど。レストランでも、黙ってムシャムシャ食べていると、新入生？ 大学に入学するの？ と、話し掛けられることが多い。

研究所でも、学生だと、思い込まれていたようだ。確認した後、たいていの人が、なんとなく気まずそうな顔をしているので、"my attitude has't developed yet..." と、冗談で和ましている。科学者たるもの、常に間違って石を噛んじゃったような渋い顔をしているべし？ まぁ、無理に貫禄をつける必要はないだろうから、今まで通り、過ごしていくことにしよう。


全然関係ないけど、駐車券を買おうとして販売機に１０＄札を入れたら、コインでお釣がきた。ちゃりんちゃりん、と豪快に出てくるので、２５¢コインが３６枚、でてくるのではないか・・・と、少し顔色を青くしながら眺めていたのだけど・・・でてきたのは、９枚とも１＄コインでした。金色のが７枚、シルバーのが２枚。今度は逆に、もったいなくて使えない。それはそれで、少し困る・・・？



42 １回の旅の予算はどのくらい？

うーん、一日に、交通費と宿代をいれて、１００＄くらいで乗り切れば上出来？


しゃどう。

先頭 表紙

いつのまにか二週間経っていた。時間が流れるのが、早い。先先週の水曜日、近くの移民局に行って、仮のＥＡＤを取得。なにか制限があるのかな、と思ってよくみてみたけれど、有効期限が６ヶ月、と少し短めなだけ、だった。早ければ来月くらいに一年有効のが届くらしい。半日くらい待たされるのを覚悟していたけれど、ちょっとだけ窓口でならんで、あとは札をもって待たされて・・・でも三時間弱で、プレスしたばっかりのホカホカのカードをもらうことができました。


その足で、大学に出向き、学科の秘書にカードのコピーを渡して手続きを・・・と思ったら、お姉さん、休暇を取っていた。翌日、別の建物にあるHuman Resource Centerに出向き、大量の書類にサイン、する。ほとんどが、銀行の振り込みと税金のための手続きである。一時間弱で終了。


・・・翌日、トマトのオフィスで、なんか、足りない気がするのよね・・・本当にこれだけでいいのかなぁ？ 健康保険とか、benefitsとか、そういえば、正確にいくら支払われる、とか、いつから契約期間なのか、とか、そういうの、まったく聞いてないし・・・と話していた。・・・あっ、そういえば、job offer letter！ もらっていない！


ひっどーいっ！！！


というわけで、今週はじめ、トマトと学科長のサイン入りの、ホカホカの job offer letter を手に入れました。benefits の類は、new employee orientation というのがあって、そこで説明を受けて、いくつか選ぶらしい。


・・・そして今週半ば、しゃどうのオフィスにも、やっとＰＣをいただけることになった。で、必要なのが大学のＩＤとE-MAILアドレス。そういえば、未だにＩＤをもらっていないな。わたしよりかなり前に手続きしたトマトに聞いても、

「そういえば、俺もまだない」

「・・・そんなんでいいの？」

「・・・んー、けしからん！・・・（面倒臭そうに）」


というわけで、Human Resource Center に催促の電話。受け付けのお姉さん、ちょっと申し分けなさそうに、「んー、時間がかかるのよね。」とりあえず、担当の人に代わってもらって、とにかく、早くしてくださいな、と頼んでみたら、「じゃ、明日、また電話してね」との事。翌日、さっそく電話してみたものの、なんど電話しても出ない。折り返し電話して下さい。と、メッセージを残しておいたものの、結局、その日は逃げられました・・・！


話に聞くところによると、この大学の事務の手際の悪さは、悪名高いらしい。苛付かずに気長に待つべし、ということ、か。


でも、とりあえず、研究所では、オフィス用のごみ箱、を手に入れました。一歩前進？


フロアには、ほとんどまだ人が来ていない。設立メンバーのリーダー格の人達と、テクニシャンとセキュリティ、数人のポスドク、がいるだけ。ほとんどが、４０代から５０代半ばの恰幅のいいオヤジ、である。こんなに少ないメンバーなのに、なかなか名前と顔が一致しない。それでも、なんにんかは仕事をしているうちに、すこーしずつ、ですが、パーソナリティが見えてきて、覚えられるようになってきました。


セキュリティーのおっさんとも仲良くなって、毎朝、コーヒーのおすそ分けをいただけることに。お昼は、ほぼ毎日、トマトと近くのサラダバーに通い、日が暮れる前に仕事を終えて、家路につく。お気楽研究員・・・いや、嵐の前の静けさ、なんだろうか？



41 旅に１冊の本（雑誌orマンガ）を持っていくとしたら何？

まだ、読んだことない本。長編小説がいい。



しゃどう＠写真は、ネバダ。

先頭 表紙

気分的には夏休み。ほんっとーに久々の少し長めの休暇。来週の水曜日に仮ＥＡＤを取りに行くので、わずか一週間で終わってしまうけど。旅行にも行かず、ただ、なにもすることなく家にいて、たまに買物に出かけたりって・・・家で料理をして、ちゃんと掃除も洗濯もして・・・すっごい贅沢な気分。


なによりも、もう、卒業のための論文を書かなくていい！ っていう開放感が。学生じゃない！ っていう高揚感が。なんの理由もなく、わたしの気分をハイにしてくれる。今、振り替えると、大学院ってほんっと厳しいところだったと思う。特に、最後の３年間、まったく違うテーマで１から始めたテーマ（学科まで越境してた）、追いつくところから必死で。いつもなにかに終れている気分で、こころから安らぐことってあんまりなかったかもしれない。ストレスと、憂うつが、体を取り巻いてオーラのようになっていたかも。


いやー、今だから言うけど、めっちゃくちゃ辛かった。数え切れないくらい、いろんな事があった。辛い、なんて認めたらそのまんま戻ってこれなくなるくらいな落ち込み方もした。だから、泣きたい気分の時ほど、冗談ばっかりいって、ひとりで、こっそりたくさん泣いた。見守ってくれる友人はいたけれど、それでも、自分を立て直す事ができるのは、自分しかいないって、はっきり気がつくことができたし、大抵のことは、気の持ちようでなんとかなる、って思えるようになった。


ボスが二人いて、双方とも違う意味で物凄く厳しい人達だったので、精神的には、とても鍛えられた。甘ったれた態度を心の奥底に潜ませているだけでも、分かる人には分かるんだと思う。学生だから、女性だから、日本人だから・・・そんなの、見ればわかるって。


時に落ち込むことはあっても、ベストを尽くすことを心がける、言い分けはしない。意地悪をいう人の言葉を聞かない（・・・これが多いんだ！ ホント）、嫌な出来事に囚われすぎない・・・書き並べてみると、当たり前のような大した事ではないけれど、実際、試してみると難しい。



それにしても、どんな時も、ほんとうに、どんな時も、心を和ませてくれたのは、可愛い我がしゃどう猫の寝顔である。もうすぐ、彼も４歳になるが、この３年半もの間、夜中に大声で鳴き叫んでいる時は別として（窓際に他の猫を見かけると叫ぶ）、毎日、毎日、飽きることもなく、可愛いい〜、と思わせるわたしにとっては特別な猫。小さな幸せをいくつも運んでくれた。ラッキーキャットである。



クッションを並べて、リビングルームで転がっていたら、しゃどう猫が大喜びで寄ってくる。みゃみゃ〜ん、っと鳴きながら、胸の上にどっかり。しばらく、頭を撫でてやると、ごろごろ、ごろごろ。体を伸ばそうとすると落ちるので、フロアに移動。本を読みながら、ふっと目をやると、真似をしているつもりなのか、背中を下にしてお腹を出し、手と脚をちょんっと曲げて、くつろいでいました。



こういう可愛い猫と暮らしているんだから、やっぱり、なんだかんだいっても、わたしは幸せ者なのだ。


という結論にいつも落ち着くわたしである。



しゃどう。

先頭 表紙

全然、関係ないんだけど、レィディにちなんで、ジェントルマン談義。一部の国々を除いて、Ladies first は、広く深く根づいています。こちらに来たばかりの時、男の子が皆、ドアを開けてくれるのに慣れなかった。特に、英国紳士のセロリ教授、話をしながら部屋に入る時、必ず、一歩前にでて、ドアを開けて先に通してくれていた。妙に恐縮しながら足早にドアを通っていた（面白がられていたような気がする）のを覚えている。


それから数年後、トマトと働くようになってから、何度も一緒に通り過ぎていたが、もちろん、トマトもちゃんとドアを開けて先に通してくれていた。でも、こうやって近年は、大袈裟に感じるほどフェミニズムが強調されているのに、どうして Ladies first は浸透したままなんだろう・・・と疑問には思っていたのだけど。


ある時、建物の出口のドアが閉り掛けていたので、おっとっと、思わず足が出て、豪快な蹴りでドアを開けてしまった事がある。トマトが驚いた顔で、しゃどうを凝視している。行儀が悪いって叱られるのかしら・・・と、しばらく黙って見つめかえしていたのだけど、突然、「お前は、ジェントルマンがドアを開けるまで待てないのか！」と怒り出した。・・・ジェントルマン・・・ジェントルマン・・・誰がジェントルマン・・・？ という突っ込みが口の半分くらいまででかかっていたのだけれど、もしかして、ドア、開けたかったかしら？ と、しばらく考え込む。


翌日、ある授業が終わった後、出口に向かって急ぎ足で歩いていたら、クラスメイトの男の子とぶつかりそうになった。ふっと考え直して、一歩下がってドアを開けてくれるのを待ってみたら、見知らぬ彼は、嬉しそうにドアを開けて、お先にどうぞっと、手で合図。


ん〜！ そうか、レィディはジェントルマンにドアを開けさせてあげるものなんだ！ と、気がついたその日。一日に数回、数秒だけれど、Ladies first は爽やかな気分を運んでくれる。それ以来、ジェントルマンと並んで歩いている時は、特に急いでいる時以外、ドアを自分で開けるのを止めてみた。みな、結構嬉しそうに開けてくれますよ。心にゆとりがでてきます。うふふ。



40 日本から食べ物を１品持って行くとしたら何？

乾燥メカブかワカメ。ちゃんとした美味しいやつ。それか、ロイズの生チョコ。



しゃどう＠ メキシコで買ったイノシシの置物、どこに置くか悩んでいたのだけど。試しにドレッサーの上に乗せてみたら、しゃどう猫がうにゃうにゃ、っと呟きながら走ってきて隣に並んでポーズをとった（実話です）。

先頭 表紙

しゃどう雇用の準備は整ったものの、ＥＡＤ（オプショナルトレイニングに必要な employment authorization document、学生ビサは面倒くさい）がまだ届かず。書類を送ってから、９０日後、わたしの場合は、来週の半ば、になるのだけど、interim ＥＡＤが発行されるまで待たなければいけないようだ。というわけで、１０日間のプチ失業中。


きゃーっ、ということは、バケーションよ、バケーション！ やったー！っとトマトのオフィスではしゃいでいたら、トマトに、睨まれた。アメリカンポリシーである。学生でない以上、no pay, no work! と呪文のように囁く。


といっても、引越しの際に、家具の多くを新調してしまったため、先立つ物が・・・少しは貯めてあるんだけど、この上、旅行までしたら、クレジットカードのリミットがちょっと心配。まだ、買いたいものもあるしな・・・しかも、今、ガソリン代、めっちゃ高いし・・・家にいてふらふらしていることになりそう。久しぶりに、本気でのんびりできていいかも。


研究室の方も、ちょっと心配なので、トマトとランチミーティング、を兼ねて立ち寄っている。リビングルームに大量に残された研究室用のダンボール箱、美観を損ねるので、ついでに自分のオフィスに移動させる。


建物には、まだ鍵がインストールされていないので、セキュリティの人が、受け付けで身分チェックをしてから、中に入れている状態。いい年をしたおじさまが多いせいか、わたしの年頃の人は珍しいらしく、すぐに顔を覚えてもらえる。朝の部のおじさんは、少し会話を交しただけで気分のよくなるような、とても人柄のよい人である。


大量のダンボール箱を運び込もうと、ハンドとラックを借りにいったら、「レィディはそんな重いものを運んだり、力仕事をしちゃいけない！」と爽やかに言い、手際よく車から箱をおろし、３階のオフィスまで全部運んでくれた。普段、トマトにこき使われているためか、感動もヒトシオである。れぃでぃ万歳！


というのも、目の前にいる時は、誰でも力仕事を手伝ってくれることは確か。基本的にみな、親切。だけど・・・アメリカ人の学生ってあんまり実験しに来ないから、頼めば喜んで手伝ってくれるんだけど、ちょっと手伝って欲しい時には、まず、間違いなくいない！ 待っているより、自分でやった方が早いので、重いものを運ぶには、どこに重心を置いたらいいのか・・・と、試行錯誤しているうちに、かなり鍛えられました。基礎体力は足りないけれど、重いものなら、並みの男の子と同じくらいは動かせると思う・・・（ちょっと自慢）。



39 旅にはどのような薬を持参する？

食べ過ぎた時用の消化剤にキャベ２とセイロガン、頭痛、腹痛用に、痛み止めのアスピリンも。



しゃどう＠引越し中の本棚で一休みの長閑な猫。

先頭 表紙

つづき。



しゃどうはここが気に入ると思うんだけど・・・と、連れてこられた場所。ちょっと隠れていて外から見えなくて、うるさくなさそうなとこ・・・。あたり。コの字型の机、ＰＣデスク、本用のキャビネットが二つついて、自分ようの椅子と、来客用の椅子、巨大なファイルキャビネットと、小さなキャビネットが二つ。おまけのファイルキャビネットと、ホワイトボードまでついて・・・なかなか立派だ。・・・居眠りしないようにしないと。


午後は、しゃどうの雇用のための手続きをしにキャンパスへ。全米で一番、気温の高いキャンパスなんじゃないだろうか・・・車を停めたところ、１２４Ｆもありました。熱い、というか、溶鉱炉の横を歩いている感じで、直射日光に当たると、目眩がする・・・平気で歩いている学生さん、すごいな・・・と感動。今までいた大学も、似たように熱いけど、まだ、この時期は１０４Ｆくらいまでしか上がらない。


幸い、キャンパスには事務手続きと図書館以外、利用する予定はないので、涼しい時間だけを狙って訪れることにしよう。研究所のあたりは、１１３Ｆ、やっぱり暑いけれど、駐車場から建物の間だけだから、まぁ、大丈夫さ。


トマトにくっついて歩いていると、いろんな人に紹介される。トマトは、当然のように、「ドクターしゃどう」と、わたしを紹介してくれる。今まで、半分冗談まじりにしか呼ばれていなかったので、なんだか、照れてしまうのだ。つい、にやにやして、気味の悪いポスドク・・・いや、スマイル・・・？ 初対面の事務の人も、「ドクター」付きでとりあえず呼んでくれるのだけど・・・メイルに Dr.がついていると、まだまだ嬉しくて誰かに見せて歩きたくなってしまう。むふふっ。


やることはいっぱいあるのに、いろんな手続きが遅れているため、なかなか進んでいないのが現状。今日は、午前中から数時間かけて、実験室の測量と、机や椅子の導入を考えた。二つある実験室のうち、ひとつが、今の所しゃどう専用、で、好きなようにデザインしていい事になっている。もちろん、基本はトマトラボなので、トマトの意見は最優先だけどね。


研究所にはまだインターネットケーブルが導入されていないので、主な仕事は自宅に持ち帰っている。まだ部屋には引越し荷物が散かりまくっているのだけど・・・のんびり片付けるとしよう。



３８ 旅行中、何を着て寝てる？

部屋着兼、パジャマになるような柔らかい服を着て寝ています。



しゃどう。

先頭 表紙