はじめに一言。
前回の、と言うか、たった今送信したばかりの記事の日付のことなんですが、例として書いてある日付をまねして書こうとしたら、本当にそのまんままねしてしまいました。ああ、さっそく自分のまぬけぶりをみなさんに披露してしまった・・・。とほほ。気にしないでください。では、以下、本文でございます・・・。
結婚を5ヶ月後に控え、私は仕事を今年度いっぱい(3月)で辞めることになっている。
きのう、上司にいわれた。「みゆみゆさん、入籍いつ?」「え?式が夏だから、海の日にしようかなって。だってかっこいいじゃないですか〜。」すると、上司は「3月中にしなよ。」と言う。
私としては、「なんぼ上司といえども、入籍日までちょっかい出すとは!」と、ちょっと納得いかなかった。しかし、上司は、実に重要な情報を私に授けてくれようとしていたのだ。
「みゆみゆさん、3月中に入籍すれば、お祝い金がかなりもらえるはずだよ。ものももらえるよ、何だかいろいろ。お金も給料一ヶ月分位、もらえるんじゃないかな。」
「ええええ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!ほんとですかぁ!?」すでに私の瞳は¥マークに占拠されていた。そして、周りの人々も口々に「もらっていきなよ!もらっていきなよ!」と言う。とどめに上司が「今の時代、何千万ものお金を、悪いことしてもらってる奴らがいるんだよ。みゆみゆさんは結婚っていう、ちゃんとした理由があって、正当にもらえる権利があるんだ。入籍して、もらっていきなさい。」
私の心はすでにかなり揺れていた。しかし、一握りの羞恥心が残っていたらしい。「でも、お金をもらうために入籍するなんて・・・。できませんよぉ。」上司は、「恥ずかしがってどうすんだ。いいじゃないか、やめちゃうんだから!立つ鳥、跡を濁せ!」うう〜ん、なるへそ、そういう考え方、いいな。思わず「ぎゃふん」と心の中でつぶやいてしまった。(そういえば、「ぎゃふんと言わせてやる」とかよく言うけど、本当に「ぎゃふん」って言うのって聞いたことない。でもこのときは本当に「ぎゃふん」って感じだった。)
ひとしきり盛り上がったあと、ぼおーっとしていた私に、向かいの先輩が言った。「みゆみゆさん、壁のカレンダーに目が釘付けだよ。ひひひ。」そう、私は無意識に、「友引、大安、友引、大安・・・。」とつぶやきながらカレンダーにかじりついていたのだ。ああ、なんてこと。小市民!金の亡者!貧乏人!ええい、何とでも言え!
開き直りながらも、何とか正当な理由はないものかと頭を巡らした。そしてあった!真に正当な理由が!
それは、保険。医者にかかるときに必要な保険。退職と同時に奪われる、私の保険証。そう、4月から入籍まで、私には保険証がないのだ!これは、相当にまずい。そして、入籍するのに、こんなに立派な理由はないだろう。
「よし、今夜、彼に話そう!」私は目が¥マークのまま、決心した。 |