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くすのき燕の「人形劇の日々」

生まれ故郷の東京から、第二の故郷・信州に引っ越してはや9年がすぎました。人形劇を生業とする日々の徒然を気まぐれにUPしています。

最近はこちらのフェイスブックがメインになっちゃっていますが。
僕の作品や日程については、人形芝居燕屋のHPへ。

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2012-07-28 まだまだ移動は続く
2012-07-18 移動は大変
2012-07-12 ひと安心
2012-07-05 阿寒イコロシアター
2012-06-30 要手術
2012-06-29 鳥の劇場
2012-06-25 足利人形劇こどもフェスティバル
2012-06-21 ユングの『塔』
2012-06-17 THE BEE
2012-06-16 くりちゃん


2012-07-28 まだまだ移動は続く

 飯田のプレフェスタから東京での出会いのフォーラム、そしてここ沖縄のキジムナーフェスタと移動は続いております。
 出会いのフォーラムでは、『批評対話』というものを体験。デンマークの児童演劇関係者の「観客との合意」という言葉が興味深かった。
 東京にいる間に、子ども劇場千葉県センターのアレンジで、千葉大付属病院で上演をさせてもらう。病院での上演ではいつも感じることだが、彼らの楽しそうな顔を見ると人形劇をやる事が意味があることなんだと思えてくる。観てくれて、ありがとう。
 さて、昨日、羽田から沖縄に移動。初のキジムナーフェスタ参加。
 今日、明日と『さんまいのおふだ』を上演で、月曜の夕方には戻るという短い滞在ですが、海外の作品とかもできるだけ観てみたいなあ。

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なんと、9回2死から逆転負けをしたそうです。甲子園に行くのって簡単じゃないんですねえ。 / くすのき燕 ( 2012-07-30 15:59 )
ところで、母校が高校野球西東京大会で決勝進出。僕が入学以来初の出来事だと思います。本日決勝戦。どうなるかなあ? / くすのき燕 ( 2012-07-28 07:19 )

2012-07-18 移動は大変

 東京から空路で宮崎へ。金曜、土曜と宮崎と延岡のおやこ劇場で、『グリムのかばん』を上演させてもらいました。どちらも小学生が多く、特に延岡は大きい子も多かったので、今ままでよりも、ややゆったりとしたペースで進められました。この芝居の新しい面を見られた気がします。
 日曜日はデフ・パペットシアター・ひとみの『森と夜と世界の果てへの旅』の11月の公演に向けての講演会で、玖珠町があります。なので、延岡での公演後、大分経由で玖珠町に向かいましたが、大雨の影響で乗るはずだった電車が運休。主催の方がわざわざ大分まで車で迎えに来てくださったので、なんとかたどり着きました。
 で、日曜日の講演終了後、福岡に向かい、翌日飛行機で一路松本。の予定が、なんとFDAが機材整備で欠航。JRで松本までという羽目になりました。
 大雨により大きな被害にあわれた方などからすればほんの些細な事、とは思うものの、正直移動は大変です。来週の沖縄は、宅急便での演具運搬とあわせ、台風が来なければいいが、と心配をしています。

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2012-07-12 ひと安心

 6日金曜日の岩沼おやこ劇場の公演は、公演直前に岩沼の方おススメのハリの先生に行ったこともあり、観客の笑い声に支えられて、カンクローとの歌も歌うことができ、無事終了。それにしても、子どもの笑い声の持つ力のなんと素晴しいことか!
 その足で、岩沼の方と東北の企画会議に天童へ。さくらんぼがおいしい!
 で、東京経由で愛知に行き、東海の企画会議。いやあ、北海道から長い移動でした。

 昨日からまた新たな旅。昨日は、文京区にある図書館での上演。この建物には、図書館のほか、幼稚園、保育園、児童館、老人施設が同居。それぞれの施設の方たちで、部屋は満員でした。これはこれで、東京らしい、いい感じの公演でした。

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2012-07-05 阿寒イコロシアター


 阿寒イコロシアターに行ってきました。ここはアイヌの歴史・文化の継承と情報発信を行う阿寒湖畔にある施設で、「アイヌ古式舞踊」などとならんで「阿寒アイヌが演じる人形劇」が演目のひとつなっています。今はその第一弾として、北村直樹さんが演出した「ふんだりけったりクマ神さま」が土日を中心に上演されていて、僕がここに行ったのはその第二弾を演出させてもらうことになったからです。
 劇場に実際に立ち、役者さんたちの古式舞踊を見せてもらい、脚本の第一稿を読ませてもらいました。美術の工房太郎さんや現地の方にもお会いしました。アイヌの神話世界の勉強などは、まだ緒についたところですが、夏以降じっくりとアイデアを練って行きたいと思います。
 しかし、生憎、このところのハードスケジュールなどで喉を痛めていたので、お医者さんから『おしゃべり厳禁』を言い渡されていました。金曜日には上演があるので、ここは我慢の4日間の完全沈黙。打ち合わせもすべて筆談を行させてもらいました。申し訳ない気がしましたが、コーディネイターでもある札幌の岩崎氏によれば「黙っていると好青年にみえる」らしいので、かえってよかったのかもしれませんけど・・・。

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イコロの「ロ」は、小さいロらしいのだけど(どう発音するのかはつかめていないのですが)アップするときに、ふつうのロになっていました。 / くすのき燕 ( 2012-07-07 18:15 )
さくま@夢屋さま:4日間の沈黙修行の末、なんとか昨夜の上演をのりきました。 / くすのき燕 ( 2012-07-07 18:14 )
医者の「おしゃべり禁止」を無視して、声帯結節で万年声がれです。大切な商売道具です。厳禁!を守って好青年でお過ごし下さい。お大事に! / さくま@夢屋 ( 2012-07-07 07:55 )

2012-06-30 要手術

 昨日は倉吉おや子劇場で「さんまいのおふだ」の上演。おかげさまで、楽しんでいただけたようです。
 ですが!
 実は、仕込み中に、やまんばの人形の仕掛けが壊れているのに気づき、近くのDIYのお店に連れていってもらい、あわててヒートンなどを買い込み、劇場に戻って修理。なんとか、応急処置で事なきを得ました。前日の劇場の方との打ち合わせで、いつもより早い小屋入りだったのが幸いしました。あー、よかった。
 やまんばは、帰ったら本格的な手術が必要なようです。

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2012-06-29 鳥の劇場

 鳥取に来ています。
  昨日は、こども未来ネットワークのアレンジで米子の幼稚園で公演。その後、以前から気になっていた『鳥の劇場』へ連れて行ってもらいました。
 この劇場は、鹿野町(現在は鳥取市)にあり、古い小学校の体育館を劇場に改装した劇場。そこには、劇場つきの劇団がある。実は、連れて行ってくださった子ども未来ネットワークの方も元劇団員。
 この劇場は、田舎にある。しかし、演目は結構アヴァンギャルド。この公演や「鳥の演劇祭」がどうやって観客を集め、運営しているのか? また、調査などの報告を含めて、ニューズレターなどの広報がしっかりしているのもこの劇団劇場の特徴なのだが、その制作の体制はどうしているのか? そんな疑問から、この劇場が気になっていた。
 お話を聞かせてもらい、舞台そのものだけでなく、劇団劇場運営を行う上でのメンバーの着実な努力と賢さ。そして何よりも「矜持」。
 昨日は、たまたま新作のプレヴューがあり、それまで見せていただいた。しかも作品は、僕の好きなソーントン・ワイルダーの「わが町」。ラッキーな一日でした。

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2012-06-25 足利人形劇こどもフェスティバル

 昨日は、足利の第26回人形劇こどもフェスティバルで腹話術『ハロー!カンクロー』の上演。このところ、続けて上演をさせてもらっているので、終了後に「今年も楽しみにしてきました」と声をかけてもらう。
 終演後は、このフェス恒例の交流会。手作りの食べ物と参加者の演しモノで、独特の盛り上がりをみせる交流会だ。僕は恒例の「人形劇人の詩」。新しいのを、とも言われたが、終了後に「これが楽しみで」と声をかけてもらう。
 まあ、なんにせよ、ありがたいことです。

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2012-06-21 ユングの『塔』

 火曜、水曜の福岡を皮切りに、今年もこども劇場の『企画会議』のシーズンがやってきました。企画会議とは、こども劇場へ劇団や音楽、パフォーマンスの団体が来年度の舞台作品のプレゼンを行ったりするほか、子どもの文化芸術についての話をしたりする会議なのです。
 昨日、何を今の子どもたちに伝えたいのか、という質問がありました。
 勿論、ここの作品の中に「僕はこう思うっているのだけど」とか「世の中、こういうことはあるよな」ということはあるのですが、一貫してこれ!と答えられるようなものは僕にはありません。何かを伝えるために人形劇をやっているのではなく、人形劇をやる事そのものが、僕にとっての意味なのです。
 もう少し言えば、回遊魚が泳ぎ続けないとならないように、人形劇をしてないと自分が枯れそうに感じるから、という感じです。村上春樹の『1Q84』の最後のほうで、ユングの創る『塔』の話がでてきました。それ、みたいなものなのです。

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2012-06-17 THE BEE

 昨日、まつもと市民芸術館でNODA MAPのTHE BEEを観た。久しぶりの野田作品だった。たぶん、パンドラの鐘以来だと思う。
 作品には、夢の遊眠社のきらびやかさや華やかさからの高揚感はなかった。そこにあるのは、心がつぶれるような苦さだった。もちろん、一気呵成の言葉の洪水や一瞬の静寂の後のあのつぶやき、皮肉な笑いや演劇的な遊びなどの野田的要素は散りばめられている。
 「演劇は比喩なのだよ。君ぃ。」と野田秀樹に改めて言われているような気がした。「まあ、天才だからさ。こういうのもやれちゃんだよなあ。まいったなあ。」とも。
 いずれにしても、演劇の力を感じる、素晴らしい舞台だった。
 とらまる人形劇場で、若い学生たちに『人形劇は比喩の芸術』だと繰り返し言ってきたが、どれくらいそれが伝わったのだろうと感じている。この舞台はむろん人形劇ではないが、彼らがこの舞台を体験すれば、その意味をある程度掴むことができるのではないかと思う。
  

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2012-06-16 くりちゃん

 人形芝居くりちゃんの栗田正明さんのお通夜に参列させてもらいました。享年58歳でした。先輩なのに、いつも丁寧に「くすのきくん」「つばめくん」、時には「くすのきさん」と呼んでくださる。そんな人柄の方でした。どんな遠くても移動はいつも車。『人形芝居くりちゃん』と書かれた見慣れたワゴン車が葬祭場の入り口前に停まっていました。それを見ただけで、ダメでした。
 この春から、児童演劇や人形劇の先輩が毎月のように亡くなられています。それもさほど高齢ではない現役の方がほとんどです。人は死ぬものだと理解はしても、それは悲しみや悔しさとは別の話です。
 栗田さんはじめ、旅立たれた諸先輩方のご冥福を心よりお祈りするとともに、人形劇を続けられる事への感謝を忘れないように日々を送りたいと、改めて思っています。

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さくま@夢屋さま:本当にこのところ訃報が多くて・・。さくまさんこそ、お大事に。 / くすのき燕 ( 2012-06-21 07:49 )
成都のウニマ大会から元気に帰国したとたん、不順な陽気と疲れが出たのか久しぶりに風邪で寝込みました。そこへくりちゃんの訃報です。悲しくて落ち込んでいます。ご冥福をお祈りします。人形劇のみなさん!ムリしないで下さい。 / さくま@夢屋 ( 2012-06-18 21:31 )

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