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くすのき燕の「人形劇の日々」

生まれ故郷の東京から、第二の故郷・信州に引っ越してはや9年がすぎました。人形劇を生業とする日々の徒然を気まぐれにUPしています。

最近はこちらのフェイスブックがメインになっちゃっていますが。
僕の作品や日程については、人形芝居燕屋のHPへ。

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2012-02-23 確定申告、終了。
2012-02-17 東京で、川崎で、
2012-02-12 眠る記憶
2012-02-10 ラジオ出演のお知らせ
2012-02-05 まずは牛タン。
2012-02-03 面倒な性格
2012-01-29 祈る
2012-01-23 人形づくり
2012-01-19 外で遊ぶ子ども
2012-01-17 現地で感じる


2012-02-23 確定申告、終了。

 今週は、ほぼひたすらに確定申告にむけた帳簿作業。明日からワークショップやら上演やらという日程なので、なんとか今日のうちに終わらせたかったのですが、
どうにか申告にこぎつけました。昨年もやったんだけど、なんせ年に一回だし、電子申告のやり方をすっかり忘れ、その上、電子署名のためのカードは期限切れ。
 でも、この基本台帳カードって、あんまり気味のいいもんではないですよね。
 e-taxの特典も、管理へ向けての国の深謀遠慮というか陰謀を感じるという気もするんだけど、事務作業やら還付の早さを考えると、ついなあ。
 と、書いていて『いかんなあ。術中にはまっているなあ。』という気分になってきたので、今日のところはこれで.
何にせよ一段落です。あーあ、疲れた。

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2012-02-17 東京で、川崎で、

 週の初めに語り芸の『たかおおんちゃん』こと横山貴央氏のお葬式がありました。芸事の先輩として勝手に敬愛をしていた方でした。別の人のちょっとした一言に僕が突っかかりそうになった時に、さりげなくかばって下さった事を、とてもありがたく覚えています。享年66歳との事でした。語りという芸事からすれば、これからの年齢だったのにとても惜しいことです。
 火曜日は都内の保育園での上演。父母界の方が、とても丁寧に対応してくださいました。それが終わって、火水木とデフ・パペットシアタ−・ひとみの『森と夜と世界の果てへの旅』の稽古。この芝居の稽古を始めて、はや一年を越えましたが、稽古はやれば、何かは見つかるものです。その間に、夏のいいだ人形劇フェスタに向けての話をしたり、他の劇団の稽古を見せてもらったり、といろんな事があった、首都圏滞在でした。

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最後まで舞台にでるつもりをされていたそうです。 / くすのき燕 ( 2012-02-20 20:38 )
なかなか機会がなく・・・やっと3/20のチャリティ公演の出演者に「貴央おんちゃん」の名前を見つけ楽しみにしていたんです。ご冥福をお祈りします。 / さくま@夢屋 ( 2012-02-17 22:34 )

2012-02-12 眠る記憶

 先週、宮城県山元町で上演をさせてもらったのは、前に書いた通りですが、そこで心に残った出来事です。

 保育園や幼稚園での上演後に、よく園長先生や保護者会の方たちとお茶をいただいたりします。その日も、てんたん人形劇場の二人と一緒に、職員室でお茶をご馳走になり、園長先生とお話をしていました。
 話題は、自然に3月の地震と津波の話になりました。一説には、こういった辛い経験を語る事は、セラピー効果もあるそうです。福島では、原発関係で働いている方も少なくないという事情も含め、地元同士だと話しにくいんですよね、とおっしゃる方もいましたし、そんな事もあるのかも知れないなと感じました。
 その日、その職員室にはベッドで寝ている男の子がいました。人形劇は元気に観ていたそうですが、その後熱がでたそうです。そして、その彼は津波の話を耳にして「津波が来るの?」と泣き出してしまったのです。
 風景として、まだまだ津波の傷跡は残っています。しかし、一見したところ、子どもたちは震災や津波の事を忘れているかのように見えました。勿論、そうだといいなあという気持ちで見ていたのかしれませんし、相当程度に克服している子もいるかも知れません。しかし、この彼の様子に、まだ恐怖の体験は彼らの中に眠っているのだと改めて感じました。幸い、人形劇の話をふったら、彼はすぐに泣き止んではくれましたが、配慮が足りなかったとの反省もしました。
 人形劇を見る事が、どの程度彼らの役に立っているのかを計るすべはありません。何かをしないではいられないから、被災地で上演をしている。そんな自分のストレスの軽減の為なのかもなあ、と考えなくもありません。しかし一方、人形劇という、少なくとも僕が考えるに素晴しいものを、自分は幸いにも手にしている。それは使わないよりは、使った方がいいんじゃない。
 ゆいの会の活動同様、バタバタしないペースで、被災地での上演は続けていきたいと考えています。

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あるまじろさま:そうですね。出来る事があるってのは、とってもいいもんだし、幸運な事なんじゃないかな、と。なにしろ、演れるうちが花ですしね。 / くすのき燕 ( 2012-02-17 20:42 )
さくま@夢屋さま:舞台と観客席。どっちもサイコーに素敵な場所ですよね。 / くすのき燕 ( 2012-02-17 19:39 )
阪神・淡路大震災は燕さんの公演を被災児と客席で。今回は復興支援のチャリティ公演に参加することで。アリガトーです。 / さくま@夢屋 ( 2012-02-14 09:47 )
出来ることがある、というのは素晴らしいことです。表現というものが観て頂くことで成立するなら、とりあえず表現してみないといけないのだと自戒のように考えました。 / あるまじろ ( 2012-02-12 23:57 )

2012-02-10 ラジオ出演のお知らせ

 2月11日(土)朝07:10からのSBCラジオ『南信州ハートフルサタデー』に出演します。飯田の音楽家・桑原利彦さん(通称桑じい)がパーソナリティをつとめている番組です。
 僕が演出して、今では飯田の住民となっている道化師ましゅ&Kei出演の『Buddy!−あ・い・ぼ・う−』のラストに流れる曲を、タテタカコさんと一緒に氏につくってもらって以来のつきあいです。
 ラジオの収録後に氏にお願いしたのは、今年の夏のいいだ人形劇フェスタでの企画。ライブハウス『CANVAS』を経営もする氏は、飯田の音楽シーンの要。その桑じいに協力をしてもらって、人形劇の仲間たちと、ロックと人形劇のコラボレーションを企画中です。むひひひひ。

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てじおさま:ということは、土曜日も6時前にはおきてらしゃるって事ですね。 / くすのき燕 ( 2012-02-12 09:14 )
おおー、あと1時間少々で始まるではないですか! ネットラジオとかで聞けないんですかね・・ radiko.jpだと地域が限定されちゃうみたい。。 / てじお ( 2012-02-11 06:09 )

2012-02-05 まずは牛タン。

 土曜日から宮城県にいます。
 松本から仙台入りして、まずやったのは牛タンを食べる事。お気に入りの、国分町の太助に行きました。満足!
 で、その後、僕が日曜日に上演する『杜の子まつり』にプレイベントのシンポジウムへ。石巻のジュニアリーダーたちの活動や、自分の経営する喫茶店をなくし、消沈していた高齢のマスターが、避難所となった公民館でカフェをできることになり、元気をとりもどした話など、実際にその公民館の方からの話は、聴かずにはいられない力をもっていました。
 本日は、朝、仙台の街をジョギング。昨日降った雪が一度凍っているので、すべって走りにくいことといったら。午後は、『グリムのかばん』の上演。
 同じ催しで上演をするクラウンの方と食事をしたり、思いがけず懐かしい方に会うえたりという二日間でした。
 終演後は、明日、山元町でジョイント公演を行う『てんたん人形劇場』の車で角田まで移動。明日も楽しんでもらえる公演になるといいなあ。

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あるまじろさま:国分町にあります。店員が無愛想なのが珠に瑕ですが、肉厚のタンは絶品です。 / くすのき燕 ( 2012-02-10 09:30 )
そのお店の名前、覚えておきましょう。 / あるまじろ ( 2012-02-06 20:46 )
てじおさま:盛岡ですか。冷麺、ジャージャー麺。もちろん、わんこそばですよね。ああ、涎がでてきた。 / くすのき燕 ( 2012-02-05 22:31 )
牛タンいいですね^^ 私は東北は、再来週(2/18)に仕事で盛岡にいきますよ〜 美味しいものを食べる時間はあるかなあ / てじお ( 2012-02-05 19:33 )

2012-02-03 面倒な性格


 今、僕の周りで二つの大きなプロジェクトが進んでいます。
 ひとつは、長野県内の五つの創造団体【田楽座、塩原良と御華泉、草笛工房、ましゅ&Kei、人形芝居燕屋】による合同公演。プロデュースは、長野県内の子ども劇場おやこ劇場。助成金の獲得など越えなければいけないハードルは沢山在りますが、実現すれば「すげえぜ!これ。」って思えます。
 もうひとつは、飯田市の人形劇まちづくりの新しいプラン。それによって、人形劇センターなどができるというものです。

 どちらも大勢の関係者がいますので、一直線には物事は進まず、あっちのぶつかり、こっちにぶつかりしながら進んでいきます。その事で、角がとれていくだと思います。しかし、あんまり角がなくなっては新しいものは生まれてきません。
 そこで、僕はこう考えます。「クリエイターとしての僕の役割は、その角を残すことなのではないか」一方、「そんな事を考えるから、面倒だし、疲れるんだ」と、もうひとりの僕が言っています。
 本当に面倒なヤツだなあ、と自分にツッコミをいれています。 

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あるまじろさま:そうですね。でも、どうしても面倒な事を通り抜ける事なしに、ってわけに行かないのが面倒。 / くすのき燕 ( 2012-02-05 22:33 )
何かをする時、しばしばあえて面倒なことをするのが、最終的に成功の条件だったと気づいたりするんですよね。 / あるまじろ ( 2012-02-05 01:48 )
写真は「2012-01-23 人形づくり」で書いた、飯田市のワークでの人形の粘土モデルです。おくればせながら。。 / くすのき燕 ( 2012-02-03 11:02 )

2012-01-29 祈る


 金曜日に現代人形劇センターの主催による協同ワークショップ【アジアの人形芝居の4ヵ国交流】に参加させてもらいました。カンボジア、インド、韓国、日本の人形劇、影絵のワークです。4カ国で一緒に何かをやってみようというワークに、特別に参加させてもらいました。
 手始めに何をやるかでいきなり行き詰った時に、インドの参加者から「まず祈りましょう。」という提案があり、それぞれの流儀で祈る事になりました。
 これだけでも参加した意義がありました。

 人形に、神に、舞台に、祈る。

 僕は、あまり祈るってタイプではないように思われるでしょうが、実は上演の前には必ず小さな祈りをささげます。人形劇の神様のような存在に、です。
 祈る。―――舞台で忘れてはならない感覚なのではないかと思います。

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さくま@夢屋さま:まあ、祈るも祈らないも、『信仰の自由』ですから。 / くすのき燕 ( 2012-02-02 10:34 )
そうなんだ!全く無信心でしたが、理性的な燕さんにそう言われると・・・祈ってみようかな?似合わないなぁ〜 / さくま@夢屋 ( 2012-02-01 21:37 )
あるまじろさま:勿論、色んな人がいてくれて、いいんだけど。こういうタイプの方が信用できる気がするなあって事かな。 / くすのき燕 ( 2012-01-31 13:17 )
宗教を持たない民である僕も、自分を包む大きなものに対して、畏敬の念は持ち続けている。それは確かにそうですね。 / あるまじろ ( 2012-01-31 00:22 )

2012-01-23 人形づくり

 金土日は、飯田のワークで人形づくりは、美術担当講師の枝松さんに飯田に来てもらっての人形の頭づくり。(ちなみに、人形の頭は「かしら」と呼びます。)
 彼女の提案で、油粘土によるモデリング→石膏どり→張子という過程でつくることになりました。正直「大変だなあ、大丈夫かな?」と思ったのですが、この方法は手間は確かにかかるのですが、粘土だと造形をやり直せるのが、初めてという人にはかえっていいみたいでした。次回までに粘土をいじりたおしてもらって、2月末には石膏どりと胴体づくりです。
 それにしても習慣とは恐ろしいものです。写真を撮るという習慣が基本的にないので、ここまで書いて、そのモデリングをお読みの方に見せられないというのは、流石に我ながらナンだなあと思います。すみません。

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あるまじろさま:ホントにすみません。次回行った時に写真をとってきますね。 / くすのき燕 ( 2012-01-29 13:15 )
確かになかなか面白そうな話なので写真を拝見したいですね。 / あるまじろ ( 2012-01-26 23:05 )

2012-01-19 外で遊ぶ子ども


 昨日、8日ぶりに松本へ帰ってきました。本日は、風もなく暖かだったので、気分良く、今年初のジョギング10kmコース!前に見た時よりも、白馬連峰の白い部分が大きくなっています。

 コースとしている公園で、お母さんと散歩をしているヨチヨチ歩きの子ども数組を見かけました。とても可愛らしい光景です。福島県から帰ったばかりの僕は、涙がでそうになりました。
 写真は福島、郡山、三春のどの園にも必ずあった、園内の放射線量を示す表です。

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あるまじろさま:その通りですね。 / くすのき燕 ( 2012-01-23 13:32 )
子供が外で遊べないような国にしないこと、それくらいは大人として主張したいです。 / あるまじろ ( 2012-01-22 02:57 )

2012-01-17 現地で感じる

 土曜日の塩釜子ども劇場での上演は、とてもいい反応がうれしい公演でした。
 日曜日に仙台から郡山に移動。昨日はまた郡山の保育園での上演。ここでは、まだ一切外遊びはしていないとの事でした。それにしても、福島県に住んでいる親子は、とどまるにしても、離れるにしても苦しい決断をしてつつ生活をしているのだと感じます。その中で、何とか前向きでいようとする人たちの姿勢には、心が動かされます。
 今日は三春町で公演。その後、福島に移動です。

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