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くすのき燕の「人形劇の日々」

生まれ故郷の東京から、第二の故郷・信州に引っ越してはや9年がすぎました。人形劇を生業とする日々の徒然を気まぐれにUPしています。

最近はこちらのフェイスブックがメインになっちゃっていますが。
僕の作品や日程については、人形芝居燕屋のHPへ。

目次 (総目次)   [次の10件を表示]   表紙

2012-02-03 面倒な性格
2012-01-29 祈る
2012-01-23 人形づくり
2012-01-19 外で遊ぶ子ども
2012-01-17 現地で感じる
2012-01-14 郡山でも、塩釜でも
2012-01-12 ニシヘヒガシヘ
2012-01-10 三大怪獣 地球最大の決戦
2012-01-01 あけましておめでとうございます。
2011-12-28 牛にはひかれず、県庁前に善光寺


2012-02-03 面倒な性格


 今、僕の周りで二つの大きなプロジェクトが進んでいます。
 ひとつは、長野県内の五つの創造団体【田楽座、塩原良と御華泉、草笛工房、ましゅ&Kei、人形芝居燕屋】による合同公演。プロデュースは、長野県内の子ども劇場おやこ劇場。助成金の獲得など越えなければいけないハードルは沢山在りますが、実現すれば「すげえぜ!これ。」って思えます。
 もうひとつは、飯田市の人形劇まちづくりの新しいプラン。それによって、人形劇センターなどができるというものです。

 どちらも大勢の関係者がいますので、一直線には物事は進まず、あっちのぶつかり、こっちにぶつかりしながら進んでいきます。その事で、角がとれていくだと思います。しかし、あんまり角がなくなっては新しいものは生まれてきません。
 そこで、僕はこう考えます。「クリエイターとしての僕の役割は、その角を残すことなのではないか」一方、「そんな事を考えるから、面倒だし、疲れるんだ」と、もうひとりの僕が言っています。
 本当に面倒なヤツだなあ、と自分にツッコミをいれています。 

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あるまじろさま:そうですね。でも、どうしても面倒な事を通り抜ける事なしに、ってわけに行かないのが面倒。 / くすのき燕 ( 2012-02-05 22:33 )
何かをする時、しばしばあえて面倒なことをするのが、最終的に成功の条件だったと気づいたりするんですよね。 / あるまじろ ( 2012-02-05 01:48 )
写真は「2012-01-23 人形づくり」で書いた、飯田市のワークでの人形の粘土モデルです。おくればせながら。。 / くすのき燕 ( 2012-02-03 11:02 )

2012-01-29 祈る


 金曜日に現代人形劇センターの主催による協同ワークショップ【アジアの人形芝居の4ヵ国交流】に参加させてもらいました。カンボジア、インド、韓国、日本の人形劇、影絵のワークです。4カ国で一緒に何かをやってみようというワークに、特別に参加させてもらいました。
 手始めに何をやるかでいきなり行き詰った時に、インドの参加者から「まず祈りましょう。」という提案があり、それぞれの流儀で祈る事になりました。
 これだけでも参加した意義がありました。

 人形に、神に、舞台に、祈る。

 僕は、あまり祈るってタイプではないように思われるでしょうが、実は上演の前には必ず小さな祈りをささげます。人形劇の神様のような存在に、です。
 祈る。―――舞台で忘れてはならない感覚なのではないかと思います。

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さくま@夢屋さま:まあ、祈るも祈らないも、『信仰の自由』ですから。 / くすのき燕 ( 2012-02-02 10:34 )
そうなんだ!全く無信心でしたが、理性的な燕さんにそう言われると・・・祈ってみようかな?似合わないなぁ〜 / さくま@夢屋 ( 2012-02-01 21:37 )
あるまじろさま:勿論、色んな人がいてくれて、いいんだけど。こういうタイプの方が信用できる気がするなあって事かな。 / くすのき燕 ( 2012-01-31 13:17 )
宗教を持たない民である僕も、自分を包む大きなものに対して、畏敬の念は持ち続けている。それは確かにそうですね。 / あるまじろ ( 2012-01-31 00:22 )

2012-01-23 人形づくり

 金土日は、飯田のワークで人形づくりは、美術担当講師の枝松さんに飯田に来てもらっての人形の頭づくり。(ちなみに、人形の頭は「かしら」と呼びます。)
 彼女の提案で、油粘土によるモデリング→石膏どり→張子という過程でつくることになりました。正直「大変だなあ、大丈夫かな?」と思ったのですが、この方法は手間は確かにかかるのですが、粘土だと造形をやり直せるのが、初めてという人にはかえっていいみたいでした。次回までに粘土をいじりたおしてもらって、2月末には石膏どりと胴体づくりです。
 それにしても習慣とは恐ろしいものです。写真を撮るという習慣が基本的にないので、ここまで書いて、そのモデリングをお読みの方に見せられないというのは、流石に我ながらナンだなあと思います。すみません。

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あるまじろさま:ホントにすみません。次回行った時に写真をとってきますね。 / くすのき燕 ( 2012-01-29 13:15 )
確かになかなか面白そうな話なので写真を拝見したいですね。 / あるまじろ ( 2012-01-26 23:05 )

2012-01-19 外で遊ぶ子ども


 昨日、8日ぶりに松本へ帰ってきました。本日は、風もなく暖かだったので、気分良く、今年初のジョギング10kmコース!前に見た時よりも、白馬連峰の白い部分が大きくなっています。

 コースとしている公園で、お母さんと散歩をしているヨチヨチ歩きの子ども数組を見かけました。とても可愛らしい光景です。福島県から帰ったばかりの僕は、涙がでそうになりました。
 写真は福島、郡山、三春のどの園にも必ずあった、園内の放射線量を示す表です。

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あるまじろさま:その通りですね。 / くすのき燕 ( 2012-01-23 13:32 )
子供が外で遊べないような国にしないこと、それくらいは大人として主張したいです。 / あるまじろ ( 2012-01-22 02:57 )

2012-01-17 現地で感じる

 土曜日の塩釜子ども劇場での上演は、とてもいい反応がうれしい公演でした。
 日曜日に仙台から郡山に移動。昨日はまた郡山の保育園での上演。ここでは、まだ一切外遊びはしていないとの事でした。それにしても、福島県に住んでいる親子は、とどまるにしても、離れるにしても苦しい決断をしてつつ生活をしているのだと感じます。その中で、何とか前向きでいようとする人たちの姿勢には、心が動かされます。
 今日は三春町で公演。その後、福島に移動です。

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2012-01-14 郡山でも、塩釜でも

 今年の初上演は、郡山の小さな保育園でした。
 昨年11月からの赤い羽根の助成による福島県の子ども劇場おやこ劇場のアレンジによる上演です。この園でも一日のうち少しの時間しか外遊びができないようでした。子どもが外で遊べない。そんなSF映画のような状態が、ここでは現実です。上演の方は、2歳や3歳の子達が多く少し心配しましたが、喜んで観てくれました。
 午後は、さらに北上。宮城県塩釜へ。塩釜では昨年3月26に上演をするはずでした。3月11日以降でも「こんな時こそ」という思いで、上演の可能性をさぐってくださったのですが、やはり難しく断念。そんな経緯がありましたので、新たにこの公演の日程を打診して下さった時は、とても嬉しかったのを覚えています。
 ホテルに着いてからのジョギング中には、街中には不自然に空いている空間や船の残骸が積みあげてあるという光景を目にしました。

 郡山での終演後には、現地あさかの子ども劇場の方とランチを食べました。その店の食事はとてもヘルシーで、特にもち米がおいしかった!塩釜ではホテル近くの和食のお店で食べた二色丼ましたが、これまたおいしかった!
 そして、どちらも気持ちの良い接客の店でした。厳しい環境でも、おいしい食事を提供してくださる方がいるというのは、とても心強い事実でした。
 プロが、きちんとプロの仕事をする。大事な事なのだと思います。お客様からそんな評価を受けられるように精進したいと思います。

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2012-01-12 ニシヘヒガシヘ

 長野県飯田市は、アジア最大の人形劇フェス『いいだ人形劇フェスタ』の開催地であり、文化会館には『人形劇のまちづくり係』というのが存在する、人形劇の街です。そこで、今、人形劇センターをつくろうという動きがあり、それらの事を含めて新たな方針の中間報告が12月にだされました。(飯田市のHPにそれが載っています。)それを討議したのが『人形劇のまちの将来を考える会』。実は僕もその一員です。
 それをうけ、12月に東京で人形劇関係者への説明会が開かれました。そして、昨日は大阪の人形劇団クラルテのアトリエで、同様の会議がもたれました。で、僕も成り行き上、大阪へ。東京でも大阪でも有意義な会をもてたように思います。
 その後、同じ会場で新年会。思い切り、大阪を体感できる楽しい会でした。(本当に大阪のおばちゃんは、あめちゃんを持っている!)
 
 昨日は新大阪泊で、今朝新幹線で東京へ。都立の府中総合医療センターで定期的な診察。事も無しでほっとしました。実は、車で昨日ここまできていたので、そのまま車で郡山へ。
 明日から、再び東北公演です。
 

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2012-01-10 三大怪獣 地球最大の決戦

 ALWAYSの山崎貴監督が松本の出身で、彼が子どもの頃に見、また松本でのロケもあった映画ってことで、『三大怪獣 地球最大の決戦』を松本市内のシネコンで9時40分からの一回だけ上演している。そんな記事を、今朝読みました。明日は、大阪、その後は東北なので、見るなら今日しかない!ってことで、ついつい観に行っちゃいました。
 結論から書くと、よくこんな企画が通ったなあという代物でした。特に、人間場面の台本が、とりあえず笑うしかないなあ、という出来。実は、これ黒澤の『赤ひげ』が正月映画に間に合わなくて、急遽作ったという映画らしいのです。
 「明も罪な事するもんだぜ。」(昔の映画風にお願いします。)
 
 しかし、この映画があったればこそ、稀代の悪役キングギドラがある。そう。この映画で、彼は初登場したんです。それに、僕らの世代は、ゴジラ・ラドン・モスラとくれば、それだけでいい!みたいなとこがあるんですよね。ある意味、今時の子が、AKBやジャニーズの子がでてれば、ドラマや番組の内容なんかどうでもいいのと、一緒。更に、モスラってのは、1961年公開の『モスラ』が初登場作品。つまり、モスラと僕は、同い歳なんです。なので、モスラがひとり、キングギドラに立ち向かい、ギッタンギッタンにやられるシーンなんかは「おい!どうにかしてやれ。ゴジラ、ラドン」という感じ。それと、ヒロインの星由里子が可愛いのも、儲けものだった。
 というわけで、1,000円ならゆるす。なんせ映画館でこんな作品を観られる事ってそうそうないからね。
 ちなみに、わたくし的には、ゴジラは着ぐるみだけど、モスラとラドンは人形劇。キングギドラはその両方って、認識を持っております。

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2012-01-01 あけましておめでとうございます。


 2012年が明けました。
 昨年は、4月にデフ・パペットシアタ−・ひとみ、5月にむすび座でと二つの演出作の初日があり、9月にはハンガリーのミクロポディウムの来日公演あり、とお陰様で、個人的には忙しい年でした。
 一方、東日本の大震災とそれにつづく原発の事故という社会的に大きな災害があり、自分のやっている=人形劇、ひいてはライブパフォーマンスの事などを考えずにはいられない年でもありました。

 デフ・パペットシアタ−・ひとみの作品『森と夜と世界の果てへの旅』は、原作の『やし酒のみ』、そして小池博史氏の手による台本、ともに摩訶不思議な作品でした。それを演出するにあたり、途方にくれていた僕が苦闘の末に発見した事は、主人公がとにかく歩き続けるのだという事でした。それは、311以降、僕にとって、また作品にとって、更に重要な行為となりました。
 様々な事が起こる。しかし、生きている僕らは、ただ、自分にできる事をやるしかない。勿論、できる事の中身は吟味する必要はあるでしょう。何が、出来るのか?それをどう行うのか?

 演技をする事や作品をつくる意味、人形劇というライブパフォーマンスの現代的な意味。上演と創作を、あくまで活動の中心に据えながら、そんな事を少し考えてみる。そんな年にしたいと思います。
 本年もなにとぞよろしくお願いします。
 

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さくま@夢屋さま:よかった。うれしいです。役者達もスタッフも頑張ってくれてるんですねえ。 / くすのき燕 ( 2012-01-10 15:10 )
「はこ」観てきました。満員でしたよ。作品の進化、大満足でした。劇団員の表情がいいですね。視覚(四角)的は想像力をかき立てます。 / さくま@夢屋 ( 2012-01-10 00:14 )
あるまじろさま:ぜひ、お越しください。その時にでも、お会いできればうれしいですね。 / くすのき燕 ( 2012-01-04 09:24 )
今年もよろしくお願いします。一度は信州を訪ねてみたいですが。 / あるまじろ ( 2012-01-03 23:19 )
てじおさま:そうですね。そうなのだと、信じています。 / くすのき燕 ( 2012-01-03 15:41 )
さくま@夢屋さま:今日も5kmほど初ジョギングをしてきまし・・。あれ?そういう事じゃなくて。 / くすのき燕 ( 2012-01-03 15:39 )
今年もよろしくお願い致します。自分にできることを、みんながやったら良い年になると思います。 / てじお ( 2012-01-03 12:11 )
あけまして おめでとうございます。今年も人形芝居燕屋、くすのき燕演出、楽しませていただきます。まずは9日の「はこ」から・・・楽しみです。体調に気をつけて、今年も走って下さい。 / さくま@夢屋 ( 2012-01-02 09:12 )

2011-12-28 牛にはひかれず、県庁前に善光寺

 昨日は、再来年の大きな公演に向けての助成金の下調べ&ご挨拶に長野県庁へ。折角長野に行ったので、その前に善光寺へお参りに行ってきました。
 暮れからお正月にかけての準備をしている感じで、門前のお店も今は力抜いておかないと、という感じで休みの店も多かったのですが、それでも流石は、信州の名刹。観光やお参りに訪れる人はそこそこ居ました。その中には、外国人などに混じって、スキーに来たついでに寄る小学生の団体も。で、その子たちに、たぶんボランティアであろう方が説明をしているのに、ちょっと聞き耳。
 「あの善の字の上のところが角みたいにとんがってるでしょ。牛の角に見えませんか。どう、見える?で、ほら、その下に目も口も見えるでしょ。ほら、見える?見えるでしょ?牛にひかれて善光寺という云々。」とやや押し付け気味ではありましたが、そう!「善」の字が牛の顔を正面から見たところに見えなくもないのですよ。知らなかった。なんか、ちょっと得した気分でした。

先頭 表紙

きんととくん:年末に、淡い思い出コーナーか? / くすのき燕 ( 2011-12-31 17:34 )
学生時代に信州出身の元カレと、デートしたことあったかも。善光寺…あるまじろさん同様、淡い想い出。 / きんとと@よいお年を〜! ( 2011-12-31 15:05 )
いいなあ。淡い思い出、ですね。 / くすのき燕 ( 2011-12-30 11:15 )
大学時代の彼女の下宿が善光寺のすぐそばにありました、関係ないですけど。 / あるまじろ ( 2011-12-29 23:53 )
うーん。写真を撮るという習慣がないのですが、流石に、これは写真ほしいだろ!と自分で突っ込んじゃいますね。 / くすのき燕 ( 2011-12-28 12:04 )

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