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くすのき燕の「人形劇の日々」

生まれ故郷の東京から、第二の故郷・信州に引っ越してはや9年がすぎました。人形劇を生業とする日々の徒然を気まぐれにUPしています。

最近はこちらのフェイスブックがメインになっちゃっていますが。
僕の作品や日程については、人形芝居燕屋のHPへ。

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2009-06-28 ほっとしました。
2009-06-27 チェコという国。
2009-06-26 こんな芝居なら
2009-06-25 もうBAはイヤ!
2009-06-22 いってきます。
2009-06-21 落ち着かない役立たず
2009-06-17 ワーク三昧
2009-06-11 海外公演の面倒
2009-06-08 思わぬ収穫
2009-06-03 演出家の欲望と苦悩


2009-06-28 ほっとしました。

 昨日は、『シアタートライアングル』の上演日。1ステージ目はそこそこ。2ステージ目は大爆発をしました。長い長いカーテンコールを聞くことができました。
 生の舞台というのは、観客との関係をどうつくれるかで決まるものですが、ホントに難しいものです。

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さくま@夢屋さま:ずっとこの作品を応援して下って、本当にありがとうございます。というわけで、疲れいる場合ではありません。最大の課題は、飯田公演でお客さんに入ってもらう事。グランプリ作品にパラパラのお客さんじゃ、チェコと日本の人形劇界と飯田市にも申し訳ない! / くすのき燕 ( 2009-06-30 22:37 )
これで疲れも吹き飛びましたね。感涙!トライアングル大好きです。 / さくま@夢屋 ( 2009-06-29 09:44 )

2009-06-27 チェコという国。

 今日見たチェコの人形劇の中に、こんなものがありました。
 3mの間口の木でできた立派な人形舞台。充分に熟練した人形遣いが6人。それにたぶんスタッフが3名。観た劇場の収容人数は250名。
 そんなに凄い芝居ではありませんでした。普通の片手遣い人形による人形劇。ただし、僕は打ちのめされました。

 芝居を含む芸術とは元々無駄の多い行為です。それが、プロとして日本という国で仕事をしていることで、経済行為の一環となり、無駄をはぶこうとする。それはそれで現状では仕方ないという感じもありますし、一方そのような要因が僕らの何かを研ぎ澄まして気部分はあるとも感じます。
 しかし、このチェコという国がもつ、芸術に対する豊かさ、贅沢さ。これに、今日僕はやられました。
 劇場の席に座り、開演のチャイムがなると、ここの子どもたちは3歳くらいの子でも、自然に拍手をします。それは、実に愛らしく、そしてうらやましい瞬間です。誰にも強制された様子はない。単純に「わあ、楽しい時間が始まるぞ。」という優しい感じ。決して騒ぐわけではない。じっと舞台に注がれるまなざし。これらはどこから来るのでしょうか?

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2009-06-26 こんな芝居なら

 昨日は、朝から4本芝居を観ました。チェコ語のセリフ芝居で如何ともしがたいってのもありましたが、午後に芸術学校の小ホールで観たベルギーのスピーゲル劇場の舞台はすばらしいものでした。
 白い服を着た男性2人、女性1人の役者が、白を貴重にした板ダンボールの道具を遣い、サックスやクラリネットを演奏するという30分くらいのもの。セリフはなく、ストーリもなし。洗練された動きと楽しい音。意味はないが、情感はある動き。1歳から4歳くらいの子どもたちが前に座り、僕ら関係者はその後ろ。合計で80人くらいの観客。終演後も役者はそこにとどまり、楽器を鳴らしながら、その小さい観客と関わっているのが印象的でした。
 僕は、基本的には芝居は大体3歳くらい観はじめればいいんじゃないのかなあと考えています。少なくとも0歳や1歳の時から、芝居を観せなくちゃならないという考え方には懐疑的です。危うさを感じていると言った方がいいかも知れません。
 自分の一人芝居を幼稚園や保育園で上演する場合、0,1歳の子達は横とか後ろとかに座ってもらっています。上演料も3歳以上の人数を対象に決めています。どの程度伝わっているのかに責任が持てないと考えているし、その結果メーンのお客様ではないと感じてるからです。〈実際には、時期や状況にもよりますが、2歳だと大体いけてるかな?とは感じてはいるのですが)
 芝居というのは、感性に訴えるものであると同時に、観客の知識などをベースに成り立つものでもあります。それは、たとえば観客が日本語がわかることを前提に、日本語のセリフによる芝居をつくるというような事です。また、芝居は通常大勢で観るもので、観客同士の相互の関係を含め、ある社会的体験だとも考えています。ですので、そこにはルールやマナーといったものが存在します。あまり小さい子に、そのような事を強いるは酷ではないかという疑問もあります。
 日本でも小さい子達のための作品づくりを考えて実践されている方もいますし、海外のそのようなタイプの芝居もいくつか紹介をされてもきました。僕は今現在、そのような作品をつくりたいとは思っていません。またつくれるかどうかも疑問です。
 ただ、そのような舞台の可能性があることを、相当にしっくりくる形で体験をしたなという気はしました。
 

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2009-06-25 もうBAはイヤ!

 昨日の朝9時に成田空港に集合して、チェコのホテルに着いたのが、深夜12時。時差が7時間なので、空港での待ち時間を含め、22時間の移動。疲れました。ケツが痛かったです。

 それにしても、ヒースロー経由はいい思い出がない。確かにターミナルが新しくなったので、パスポートコントロールや手荷物検査とかの列は短くはなった。前回に使った時のように、荷物が着かないという事はなかった。(ただ、相変わらず、荷物のふたを固定するナットは、いくつかなくなっていたけどね。)
 しかし、今回のトラブルは成田でのこと。大きい荷物があるので、事前にBA(英国航空)には電話連絡をいれていた。その時に、その荷物の大きさと大体の重量、それと荷物総量の重さについても話をした。今までは、実際は、荷物総量の重さが超過料金の対象だったからだ。それが、個々のオーバーについて、課金をするという。そこまではいい。決まりをそのまま適用するとそうなるわけだからだし、
 しかし、BAは電話ではその事を一言もふれなかったのだ。こちらは、超過を可能か限り避けるためと大きな荷物がスムーズにチェックインされるために電話をしたわけだ。その時点で伝えてくれれば、対処の仕様がなかったわけではない。
 実は、今回の渡航についても、以前、演具が送れてう来たことがあったので、BAは可能な限り避けようとはしていたのだが、アリタリアが乗るはずだった便をキャンセルしたというのので、結局今回はBAになった。
 機内の設備や対応にはとりたてて文句はない。でも、もうBAには乗りたくない!

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2009-06-22 いってきます。

 明日は成田泊で、明後日からチェコ。人形劇を見て、ワインとビールを飲んで、英気を養ってきます。いい芝居に出会えるといいな。シアタートライアングルが受け入れられるといいな。
 では、いってきまーす。

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やんさま;ありがとうございます。無事、チェコに着きました。 / くすのき燕 ( 2009-06-25 14:29 )
いってらっしゃい / やん ( 2009-06-23 00:22 )

2009-06-21 落ち着かない役立たず

 金曜の塩尻でデフ・パペットシアター・ひとみの「はこ/BOXES」から始まり、金曜に神戸、土曜に三田でシアタートライアングルの「FOUR SEASONS」に立ち会った。どの舞台も観客が受け入れてくれて、いい拍手を送ってくれた。演出として、うれしい限り。いいチームと出会ったなあと思う。
 稽古場では、タクトを振っているのは演出家。でも、舞台の当日ってのは、演出家はあくまで裏方。役者とスタッフ、そして観客に全てがかかっている。
 本番前ってのは、手持ち無沙汰。開演前の演出家ほど、役に立たない落ち着かない存在はない。
 

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2009-06-17 ワーク三昧

 シアタートライアングルのツアーを前に、中津川〔岐阜〕、松本〔長野)、三田〔兵庫〕、春日部、入間〔ともに埼玉〕をめぐるワークショップの旅をしてきました。その間に、上演や久々の『ぱぴぷぺぽ劇場』の稽古もありましたが、ワーク三昧の一週間でした。
 明日は、『はこ/BOXES じいちゃんのオルゴール♪』の塩尻公演。そして、明後日、明々後日とシアタートライアングルの兵庫公演です。

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なんちゃってさま:信濃毎日ですね。大きくとりあげてくれて、ありがたいです。 / くすのき燕 ( 2009-06-21 10:05 )
塩尻に行かれず残念でした・・・。今日の新聞にワークの様子や記事が大きく出ていましたよ! / なんちゃって ( 2009-06-19 07:41 )
まつもと市民芸術館でのワークの様子が、以下のブログでご覧になれます。http://www.mpac.jp/diary/index.html よかったら、覗いてみてください。 / くすのき燕 ( 2009-06-18 10:35 )

2009-06-11 海外公演の面倒

 シアタートライアングルのツアーを、今年は二つ予定している。6月後半のチェコと8月の韓国だ。その交渉の担当は、僕。
 チェコについては、順調にきていた。しかし、先週! 「予約していたアリタリア航空の便がキャンセルになった」という連絡で大慌て。予定より前のアリタリアには、メンバーの都合で乗れないし、人数を分けて乗ると手荷物超過のリスクが生じる。電話やメールでのやりとりの末、同日のブリテッシュの便になって、一件落着。ただ、乗り継ぎのヒースロー空港は、以前のスペイン公演で、演具が遅れてきたという嫌な思い出がある。僕の知る限りでは、荷物に関しては、最悪の空港だ。今回は無事荷物が通過するのを願うのみである。それにしても、便がキャンセルって、そんな事だからつぶれるんだぞ、アリタリア!
 で、韓国は韓国で、日程の調整がつかず、すったもんだ。とにかく5月中に決定できないと困るというこちらのメールに対し、5月はなしのつぶて。6月にこちらからの催促できたメールには、すでに3月に送ったこちらの可能な日程を、あっさり無視した予定が書き込まれてあった。それでも交渉がこのところ進んで、現在詰めの段階。
 国内公演より、厳しい経済条件、言葉の問題を含めて面倒な交渉、長い移動時間と演具運搬のリスク。それでも海外公演は楽しい。勿論海外旅行に行けるって事でもある。しかし、何よりも、海外で受ける、時に熱狂的な拍手は、これらの面倒を一切合財引き受けさせるだけの価値がある。
 とにかく、舞台の幕が開く。その時までは辛抱辛抱。

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2009-06-08 思わぬ収穫

 昨日は国際人形劇連盟日本センター、略して日本ウニマの総会を飯田で行った。その前日には、飯田に伝わる三人遣い人形のひとつ、今田人形のワークショップとデモストレーションもあった。デモストレーションには、八王子車人形のデモもつくという大盤振る舞いであった。
 ワークそのものも勉強になったのだが、その間での八王子車人形の家元・西川古柳師匠との雑談が興味深かった。
 人形と人形遣いとの関係を、伝統人形劇の立場から話されたのだが、その事は、僕も実は前々から気になっていた事。理論的にも気になっていたし、自分の演出作品では役者に要求をしていた事なのだが、現代人形劇の他の作品であまりそのように遣われていないし、観客も余り気にしてない様だった。観客が表立って気にしていないことでも、実は重要な事もあるのだけど、遣っている側もあんまり気にしない人が多いので、実はどうでもいいのかあなと自信をうしなっていたのだけれど、一昨日の家元との話で、晴れ晴れ。やっぱり、僕が考えていた事はそれはそれで意味があったのだ!
 会議は嫌いだけど、直に人と人とがあっているとこういったおもわぬ収穫もある。

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2009-06-03 演出家の欲望と苦悩

 もう何年もやっている芝居の稽古中。
 すでにオンロードって事なので、もちろん今のままで悪いわけではないけど、まだナニカあるような気がするんだよね。でも、具体的にどういじればいいのかが、わからん。
 とりあえず、こうすればいいだよねってところは、大体この稽古でやれると思うけど。まあ、自分への宿題だね。そのナニカとか、ドウニカは。
 他のところが、良くなってきたので、別のところが気になるって事なので、悪いことではないのだけど、うーーん。当分悩みそう。

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塩尻のやまんばさま/そうです。お楽しみに。 / くすのき燕 ( 2009-06-08 16:35 )
「はこ」ですよね\(__) 去年飯田で観た時とどこが変わってるのか楽しみです。これから実行委員会です。 / 塩尻のやまんば ( 2009-06-04 18:49 )

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