≪登場人物≫
男子社員 …A夫
女子社員 …B子
電気屋さん
この物語はノンフィクションであり、この物語に登場する会社・人物・業者などは、実在の会社・人物・業者、
この日記を書いている管理人などにものすごく関係があります。
とある建築会社での出来事です。
1週間ほど前、B子は、現場監督である上司A夫から
「電気屋さんが図面を取りにくるから用意しておいて」と頼まれました。
B子は “インターネットなんぞやってる暇があったら自分でやれよ、
こっちだって忙しいんじゃボケ!”と思いましたが、
「ハイ」と返事をして、言われた通りにちゃんと図面を用意しました。
そして、電気屋さんがいつ取りに来ても良いように、受付のカウンターの上に
図面を置きました。
ところが、10日程が過ぎても一向に電気屋さんは取りに来ません。
B子は、色々な仕事をみんなに頼まれてヒィヒィ言っていたので、
図面のことなどすっかり忘れていました。
すると、A夫が図面のことを思い出した様子で、
「これ、ずっとここにあるね」と言ったので、
B子は 「そうですね、しばらくたちますよねー」と言いました。
そしたら、A夫はこんなことを言うのです。
「取りに来ない電気屋も悪いけど、
『取りに来ません』と言わないアンタも悪い!」
B子の目から、ウロコが5枚ほど落ちました。
‘人に責任をなすりつける時は、こういうふうにすればいいんだ’とわかったからです。
“『取りに来た?』と聞かないアンタも悪いのでは? ”と言いたかったのですが、
根が素直なB子は、「すいませんでした」とあやまりました。
“確かに気が利いてなかったかもしれないな”と、ほんの少しだけ 心が痛んだからです。
その後、A夫は、業者と打合せがあったので、B子はお茶を出しました。
そして打合せが終わった時、B子の目から今度はウロコが8枚くらいいっぺんに落ちました。
普段、自分の湯のみすら片付けないようなずぼらなA夫が、
自分のとお客さんの湯のみを流しに下げたからです。
B子は思いました、“殺気って伝わるんだな”と。
A夫は、よく業者さんとの電話で「わかるようにしておきますんで」と言います。
だけど、わかるようになっていた試しなんか、10回に1回くらいしかないのです。
急に業者さんが図面などを取りに来てしまうので、B子はいつも慌ててそれらを用意します。
それでも、文句のひとつも言わずにもくもくと仕事を片付ける、心の広いB子。
だって、A夫は40才を過ぎているくせに逆ギレするんですもの。
キレられるたびに、B子は“うるさくってかなわんわ”と思います。
A夫は明日、この前の土曜日に出勤した分の代休とかで休みをとっています。
でもね。B子は知っているんです。
土曜日は地祭りに出ただけなので、A夫が働いたのは2時間くらいだということを。
たった2時間仕事して、代休とって丸1日休める人はいいですよね。
もっと働けよ、A夫! 高給取りなんだからさ。
ヤフオクに、またあのGIGの写真が出品されていますね。
セロニアスTは黒ばかりです。
2色両方買った人が、水色を自分用にしたのかな… |