2001-11-15 あしたてんきに
2001-11-14 やわらかな背中
2001-11-13 カンパイ＾＾
2001-11-12 なあに？
2001-11-11 ラ・カンパネラ
2001-11-09 おしゃべりいいかな
2001-11-08 ちちんぷいぷい
2001-11-07 空の青に
2001-11-05 探さないで
2001-11-04 羽根木公園にて

雨なんかふっちゃあいないのに

ぽたん。

ぽたんぽたんぽたん。

ずうっと雨の音。
胸に届いてずっしり重い。
あなたの涙のしずくだね。

ずうっとしずかにふりつづく。
声がでなければそれでもいいよ。

しずくがこころを深くえぐって
あなたの言葉をのこしてくれる。

がまんしないでいい。
そのまんまでいい。

空が遠く見える窓辺に
まっしろのお守りかざっておくよ。

てるてるぼうずてるぼうず
あしたてんきにしておくれ。

先頭 表紙

ずうっと胸が苦しくてつらかった。
まくらにしがみつきたくなる夜もあった。
息が半分になってぜいぜい。

いつのまにこんなカラダになったのかな？
背中がむずがゆくて手を伸ばしたら、

あれ？

こつこつってなんだかなだらかなカタマリ。
鏡に映してみたらなんとなく違う背中。

？？？？

となりで胡蝶蘭がくすくすっと笑う。
白い羽根をいっぱいにひろげて、
なあんだ？っていっぱいの笑顔。

そっか。わかった。ありがとね＾＾
魔法をかけてくれたんだね。

このかたまりが白く色づいて、
ふわふわってやわらかくしなって、
そのうちにぱたぱたってやさしく音をたてるんだ。

ゆっくりとおおきく息をする。
カラダのなかでカサコソと音がする。

もう青い空に約束できるね。
もうすぐ会えるねって。

先頭 表紙

今夜はフジ子・ヘミング。

あの夕焼けの日からずうっと聴いてる。
ピアノの音がやさしくて軽やかでまろやかではかなげで

大好き。

いっしょに赤ワイン。
イタリアのトスカーナ地方のですって。
舌の上をさらっと赤がにげてく。

白い部屋が夕焼けにつつまれる。

１日が終わる。
あしたもどうかゲンキでいてね。

ちいさなグラスにくちびるをよせる。
すりガラスがやさしく赤をつつむよ。

明日のアナタに、今夜もカンパイ。

先頭 表紙

こころが揺れる音ってどんなの？

ぶるぶるって寒い？
ふらふらって酒飲み？
ざわざわって木の葉？
ざざざざってさざなみ？
ちりりんってふうりん？

今夜はいろんな音がするよ。

先頭 表紙

今日はきっと夕焼けがきれいだ。

青い空がそうだよって笑った。
そのとおりになった。

おさぼりしていたおそうじの途中で
もうすぐだよ！って合図がして、

急いで走る。公園まで５分。
アイスブルーのフリースにひよこ色のマフラーで。
あいにいく。

ぷうんとみどりのにおいがする。
きのうまで雨だったんだって思い出す。

とっておきのベンチには恋人たちが肩をならべて、
ああおそかったな。それでもさがす。
イチバンあなたが見える場所。

ふっと見あげると
いつもの黄色い銀杏の葉はオレンジに輝いてる。
ぴかぴかじゃない。深い深いオレンジだ。胸があつくなる。

とおいとおいむこうでおひさまがしずむ。
どうしてしずむそのまぎわに、あなたは赤く燃えるのだろう。

立ち去れない。
あなたに手をふりながら、それでも離れられない。

またあした。
元気であおう。

あなたの深いまなざしに緑も深く色を変える。
鳥が鳴く。連れ立って高く飛んでいく。

いつかワタシもいくよいっしょに。

生きていける。
明日もあなたにあえるのなら。

ちいさくひびくよこだまするよつつみこむよからだじゅうを

あなたの熱く迸るイノチのしずくが。

先頭 表紙

きのうときょう、２日つづけて酒のつまみにアボガドです。
わさびじょうゆでいただいてます。
近所のスーパーにあったアボガド、
食べごろのお色だったのでゲットしたのでした。

ビール、おいしいです。
金曜日の夜だし、うれしいです。

カイシャの帰りにマッサージに行ってきました。
しめて７０分。
「イキグルシインデス」と訴えて、あとはおまかせ。
癒しのでっかい手がじんわりとカラダの血管まであっためてくれる。

ふううう。
とちゅうでイシキがとんで、なにか夢を見たように思う。
・・・・・でも覚えてないや。

きのうのことだけど、すこし書きます。
悲しかったと、書いてしまう。

ひさしぶりに高校大学とイッショだった友だちと
デンワでおしゃべりした。
どうしても「声」がききたい時ってあるから・・・。
お互いのイロイロを知ってる間柄、あちこちにハナシがとぶ。

近況を聞かれて、すこしネットのハナシをした。
こんなひとたちと出会って楽しいよ、と言いたかったのだけど。
・・・・・・・ぜんぜんキモチが通じなかったのである。

コトバなんてなんとでも書ける、って彼女が言うのが悲しかった。
２０才とか言っててもホンマは７０才かもしれへんやん、なんて。
・・・・・・・。

コトバに残すココロの重さ。・・・・ワタシは感じてるんだよ。
目の前でうごくクチビルだけしか信じられないの？
結局は価値観の違いなんだけど・・・なんだかすごく遠く離れてしまったふたりだった。

そりゃあ目で見えるものはわかる。手で触れるものはわかる。カタチがあれば安心する。
でもそれだけ？
モチロンかたちだって大事だよ。ここで出会ったひとにだって、いつか会いたいよ。
せっかく生まれてる間に得た出会いだから。
そのココロをやわらかくつつむいれものにも会いたいなと思う。握手したいと思う。

でも、隠せないのだ。
見えなくたって見えてくる。薫りたつよイノチの輝き。

うまく言えなくてごめんなさい。理屈ぬきで、カナシカッタのでした。
ビールが終わったのでレジェンドいってます。
今夜はぐっすり眠れるよね。

あなたにもいい夜でありますように。

先頭 表紙

もうすぐ１２時の鐘が鳴るよ
長い針と短い針がぴったり合わさって

新しい日
ちちんぷいぷい

あなたの寝顔に涙がこぼれないように
ワタシの心臓がオトナシクなるように

おまじない

先頭 表紙

銀杏の黄色がさわさわさわ。
手を伸ばしてもとどかないくらいの高いところで。

水曜日の昼下がり。
公園にもひとが少なくて、ニャンがベンチで３匹もかたまって
ひだまりのなかでぬくぬく。

すこし離れたベンチに腰かけると、
すううっと１匹のニャンがまっすぐワタシのとこまで。
あら。日曜日のニャンだよ。肉球ぺろぺろなめてた。
あのときはワタシのこと、見向きもしなかったデショ？　どした？
・・・・・・・・そっか。買い物のさんま、匂いみつけたんだね（笑）
でも、これだけは。夜のおまんまだから。ゴメンネ。

ベンチからたちあがって、少し離れたところで見つめあう。
あんなに細かった目がまあるくなって、にゃああんと泣いてくれた。

またね。

ぴちぴち、ぴい、ぴちゅ。
空高く鳥の声がして、ああ今日は静かな１日だなあとおもう。

明日はカイシャいかなくちゃ。

足もとの木の葉を踏みしめながら歩く。
かさこそと枯れた音がする。
とってもいとしい。こうやって土に還っていくんだね。

空の青はぜんぶ見てる。

先頭 表紙

もちこたえました月曜日。
おめでとうオメデトウ。カンパイでござるよ。
ひさしぶりのアサヒ生ドラもきりりと辛くてんまいです。

ただ、カラダのどこかがぎりぎりとネジを巻いてるみたいで、
1週間のはじまりらしいといえば、らしい。
家に帰っても、すぐにふうっと息がぬけない。
アアこの戦闘体勢ナントカシテ。

だから熱いお風呂にも入って酒をぐびぐびやるのです。
シゴトしてるときのジブンはダイキライ。

ごめんなさい。
でもウソはつけない。

産みの苦しみってある。
やり遂げる時、今までの自分を超える寸前の血を吐くような、
苦しみ。
だから涙も汗も流れることを恐れちゃいけない。と思う。

でもなんのために何を産んでいるんだろうこのワタシは、
とも思う。
立ち止まってしまう。探してしまう。
でもその時点で、もう見えなくなってしまうことも、
知ってる。

だから、アアマタカ、とうつむいてるジブンを確認する。
酒を飲む。音をきく。たゆたう時間がワタシを運ぶ。
そうして朝がくる。

忘れる。
笑顔だ。
おひさまにあいさつだ。おはよう、と微笑みかけてくる、
あの眩しい光。どこまでもとどくあの白さ。

走るはしる。
生きているから。
考えるな。たちどまるな。こわがらないでそのまんま走れ。

・・・・・・・・・・・ワタシは今ドコニイルンダロウ？

先頭 表紙

たっぷりの木漏れ日。
たわわな木の葉がきらきらと揺れる。

どこまでも青い空の下で呆然と立ちつくす。
ああ　あの木の葉は１枚ずつ違う顔なんだよ。

秋の風がうれしそうにそうだよと笑う。
ざざざざざ、と木の葉にいたずらして、
万華鏡のように鮮やかに黄色と青が交じりあう。

ざざざざざ。

カラダの芯がじんとする。
ここでも波の音。だきしめにくる。あの青が。

どうしてこんなに美しいんだろう。

同じ木の葉の微笑む中で
みなが同じチカラで侵しあわずにたたずむ。

犬のお散歩してる女の子
ジョギングしてるおじさま
肉球なめてるニャン
手をつないで歩くカップル
全速力で走るオトコノコ
真っ白のユニフォームで草野球

こんなひとときがどんなにしあわせか。
足元を木の葉がざざざざと走り抜ける。
赤や黄色や緑がひくくかるく舞う。

ああ、ここでこうしているだけで。

先頭 表紙