2001-08-28 空港にて
2001-08-26 眠り王子のお話
2001-08-26 ホテルにて
2001-08-24 逢いにいこう！
2001-08-23 マイスペース
2001-08-23 今日のしあわせ
2001-08-22 感応
2001-08-21 台風前夜
2001-08-20 静かな夜
2001-08-19 情熱

うとうとしていたら、携帯が鳴った。
「もうすぐ高知駅だよ！起きてね！」・・・みか雄くんの声だ。
心配だから、駅に着く頃に目覚まし電話するよ、って言ってくれたんだ。

ちゃんと降りて、駅から高知空港までタクシーでむかう。
流れていく風景にぼんやりとする。どこへ向かっているのか、あんまりピンとこない。

３０分ほどで空港に着いた。
ロビーに足を踏み入れて、ぎゅっと胸がつかまれるような思い。

つい、ほんのおととい、みか雄くん、あそこにいたんだね。

「きっと見つけるよ！」って言ってくれたのに、
いざ出て行くとなると、ワタシはなんとなく照れくさくって、
グループ旅行らしき人たちに、さりげなくまぎれて出てきてしまった。

出口から少し離れたところで見ていると、
くいいるようにワタシが出てくる姿を探してくれてる。

すぐにわかったよ。

さっちんが、みかりんファミリーの似顔絵書いてくれてた、あの絵。
ちびくろちゃんが、みかりんそっくりだ、って言ってたもん。
ワタシとおんなじくらいの背丈。青いチェックのコットンシャツにＧパン。

迎えてくれたあの笑顔、あの出会いの瞬間、きっと忘れない。

ほんとうにありがとう。今までありがとう。３日間ありがとう。
そして、これからも。

空港で、ビールを飲んでかつおのたたきを食べながら、ちょっと泣いた。
高知で出会った人たちは、みんなみんな親切だったよ。

空と海と風と光と緑と、そして、酒と笑顔。
透明でやさしい四万十に、またきっと逢いに来るよ。

先頭 表紙

今日は四万十川と平野サーフビーチへ行って来ました。
みか雄くんとふたりっきりでドライブです。

おそいモーニングをホテルの近くの喫茶店でとったあと、
四万十にあいたい！！ということで、行き先は決まり。

ガードレールのない橋をきゃあきゃあ言いながら渡って、
車をとめる。カメラ持っていこうね、とみか雄くん。

川べりまで降りて、たまらなくなって、靴を脱ぐ。
四万十の水は、清らかでやさしい。
川底の石ころやおたまじゃくしもはっきりと見える。
いつのまにか、足先から膝まで、水がゆるやかになでていく。

あんまり深いとこに行っちゃだめだよ！
みか雄くんの声がする。

川底の石を拾ったり、十分に水とたわむれたあと、
川べりに腰をおろして、みか雄くんと話をする。
みか雄くんはＧパンのすそをめくって、
ワタシはスカートをたくしあげて、
海を待ってた足先を四万十川に泳がせる。

みどりがきれい。
四万十川の透き通る水を、山の緑がやさしく見守る。
ゆっくりとおだやかに時間が流れる。

いろんな話をしながら、みか雄くんの横顔を見る。
明るく透き通った茶色の瞳。
みか雄くんは、ずうっと高知の空の下で、
こんな風景に囲まれて育った。

透明な四万十川の流れ。深い山の緑。海の香りを運ぶ潮風。
そんなすべてに洗われた、やさしい純粋な、
そして明日を信じる明るい瞳だ。

・・・・・
今はね、みか雄くんが眠ってるよ＾＾
すうすう寝息をたてて。あとで目が覚めたら、
冷蔵庫のエビスビールでカンパイしよう。

みなさんにも、どうか、
いい夜でありますように。

先頭 表紙

今、ホテルの部屋で、これを書いています。

みか雄くんが、ベッドでまあるくなってすやすや。

かわいいよ＾＾

窓の外を見たら、ふんわりと曇り空。

みか雄くんの目が覚めたら、

ふたりでのんびり海を見にいく予定です。

昨日、ケンコ兄さんの車で、

みか雄くんと一緒に窓越しに眺めた海は、

規則正しく波が重なって、とってもきれいだった。

しあわせ。

ただただ、しあわせ。

今夜も、おんなじ部屋で、ふたりで眠ります。

先頭 表紙

青い空を飛行機が飛んでいくのを想像する
白い雲を硝子越しにながめるのを想像する

あしたは
君に
君に逢えるね

君の届けてくれた
青い空や白い波や
若く匂う緑や夏を憂う夕陽

胸に今こそ抱きしめる

君に逢いにいこう

その笑顔も涙もふくれっつらも
すべてを確かめに

逢いにいこう
君のすべてに

先頭 表紙

毎朝の通勤電車で、ため息がでちゃうこと、ままありです。

私が乗る電車は各駅停車だから、しょっちゅうドアが開いて、
人の出入りが激しいです。え〜〜だからですね、

出入り口の手すりを握り締めてはなさないあなた！！
人の流れをさえぎらないでほしいんだす。

そういう人にかぎって、
本を読んでいたり、携帯メールを必死に打っていたりする。
人が自分にふれようものなら、ちっ、とか、にらんだりしてる。

あのお、ここは、あなたの部屋じゃないんざます！
頼むよお、ほんとに。

・・・・・とはいえ、かくいう私にも、
公共の場所で、マイスペースにこだわったばっかりに、
痛い（苦笑）思いをしたこと・・・・ありです。

あれは、○△年前のこと・・・大学１年の春のことだす（遠い目）

今でこそ長年のハードなＯＬ生活で鍛えられたおかげで、朝も何とか起きているけど、
当時は、朝７時１５分発の電車に乗らないといけない・・・・なんて、
死にそうに苦痛でした・・・・
なので、その電車に乗り込むときは、すすす、と出入り口の手すりにすりよって、

立ち寝、をきめこんでいたのであります。
なにせ、この身長の短さ（爆）、ラッシュアワー時には皆さんに囲まれて、
じゅうぶん立ち寝ができるほどなんだけど。

あの日は・・・・・

こっくりこっくりやっているうちに、いつのまにか。
ごん！ごん！・・・・オデコに衝撃が感じられる。
むむ・・・・これは電車の揺れではないわ。ワタシが揺れているのだわ。
そう、あまりの激しいこっくりに、大地震顔負けの縦ゆれ。
アタマを手すりに打ちつけて痛いはずなのに、
あまりの眠たさに、マブタもあけられないほど。睡魔が五感に勝ったのである。

しかし、そのうちに。
ごん！ごん！が、ぽん！ぽん！くらいに、なんとなく、
やわらか〜いのである。
感触が変わったな、とはっきり自覚症状はあるのに、
「あり？」と変化を確認できない。
縦ゆれのまま、およそ４０分がすぎた・・・と思う。

終点到着の明るい駅員さんの声に、満足して目覚めた私は、
目の前に、信じられないものを・・・目撃したのだ。

し、し、知らない人の手が、てすりを〜〜〜！！！

ぼうぜんとその先を見上げると、にっこり微笑むジェントルマン。
「疲れていたんだね、かわいそうに」
・・・・ワタシのオデコを、その手で衝撃からかばってくださっていたのだ。

あまりのことに、
「す、すい、すいません！！　ごめんなさい！！！・・・・○▼×◎〜」
あわてふためくワタシの耳に聞こえてきた言葉は、
「どうだい？　これからすこしお茶でも」・・・・〜〜〜〜！！！！　

その後は、恥ずかしさに、もう脳細胞が大混乱。
お礼もそこそこに走り去ってしまった・・・・と思う。

ジェントルマンさん、ごめんなさい。ありがとでした。
迷惑千万なことばかりやらかす私に、出会う方たちは、いつもやさしい。

そんなこんなで、電車の中は、いつも気になるスペースなのです。
でも、マイスペースは、もうそこにはないの。ね。

先頭 表紙

髪を少し切りました。
みか雄との逢引きのためです・・・ぽ。

先日、家のポストにかわいいカードが入っていました。
ご近所の美容院のご案内。
フェルメール、っていうの。

ひまわりを抱いた女の子が可愛くて、
今度行ってみたいな、って気になってたまんまだった。

今日の東京は、朝の青空から、あっというまに泣き出しそうになってしまって、
急いで仕事もそこそこに（ごめんなさい）帰ってきたんだけれど、

なんとなく気持ちが、その美容院に向いていったので、
持ち歩いていたそのカードを頼りに、行ってみました。

通りから少し奥まったところに、ちいさくたたずむお店。
予約もないのに、ふらりとお店のひとに声をかけてみた。

どうぞ！　ってやわらかな笑顔が迎えてくれた。

シャンプー台に腰掛けて、あ！と思わず声をあげた。
フェルメールの絵。

去年大阪にやってきて、両親と一緒に並んで見た絵たち。
気のいきとどいた額縁に、ポストカードが飾られてる。
ときめきが、ぐわあんとよみがえる。

青や黄色や白が、まろやかに生き生きと描かれて、
ついじいっと見入ってしまう絵たち。

しばし美容師さんと、絵の話でもりあがる。
好きな画家の名前をお店につけたくらいだから、
いろんな話が飛び出してきて、楽しい。

喜んでいたら、フェルメールの画集を出してきてくださった。
大喜びでページをめくる。じいいっと見る。

ときめく。

少し開け放たれた窓から、ふうわりとふりそそぐ陽の光。
光があまりにも美しくて、影が描かれていることを忘れそう。
でも・・・・・影は、そこに、しっかりとある。
影があるから、光を感じられる。

大きく見開いたオンナの瞳。
耳元を、胸元を、大きく飾る真珠。
あやうく揺れる光たち。

描かれていない何かが、濃厚にたちのぼる。
むせかえるような甘い香りに、気が遠くなりそう。
息苦しいはずなのに、また逢いたい。

秘密の、恋の匂い。

先頭 表紙

言葉もないまま泳ぎだす

漆黒の海に月の光がゆらゆらと
あたたかな波にそっと抱かれて

誘われるように泳ぎだす

今夜もあなたのところまで

先頭 表紙

おかえりなさい。

今夜は赤ワインです。

すごく強い酒が飲みたくて。

みんな元気だといいな。

先頭 表紙

あなたの声を聞いてみたい。

先頭 表紙

今夜はホリー・コール。

キャンドルの炎がきれいだよ。
細くまっすぐに立ち昇る。
ゆらゆらと揺れながら、しっかりと燃える。

夜明け前を知らせるのは、朝の光だけなのかな。
それよりも先に、きっと。
あたたかな炎が、胸元から指先まで髪の先まで、
ゆっくりと宿っているのに、気がつくんだね。

大丈夫、もうすぐ思い出せるよ。

きっと。

先頭 表紙