2002-07-13 デュエット
2002-07-08 十和田湖にて
2002-07-05 ちょっと
2002-06-23 左手「剱」で今夜はカンパイ
2002-06-16 流れる雲の向こうに
2002-06-09 空はうんと近くなった
2002-06-06 「酒乱の会」に行ってきたのだ！
2002-06-02 Green
2002-06-01 缶ゴミの朝は早い
2002-05-30 今は

ほっとする土曜日。


荒木経惟の写真集「陽子」を枕元に置いてうつらうつら。
好きなページをぱらりと広げてじっと見る。

亡くなった陽子さんの文章はたんたんと明るくて好きだ。
読んでいると一緒に散歩しながら話をしているような感じ。
ふうん、それで？　ねえ、もすこしきかせて。
アラーキーの写す陽子さんからは、湿ったうねりのようなものが
伝わるのだけれど。　彼は彼女の何を撮っていたのかな。
彼女の知らない彼女。奥深く眠る魂。たぎる炎。
彼女を生み出す彼女の母なるものがそこに。


占い師がふたりの手相を観て言った。
「今は家庭運がとても上手くいっているけれど、５年後に何かがおこるかもしれない」
ワタシはその文章から計算してため息をついた。おそらくその言葉の５年後に、
陽子さんは亡くなっている。

占いが当たった、とは思わない。
彼女の魂が選んだのが自分の死だったのかもしれない、と思う。

ワタシたちはいろんなものに囲まれて生きていて、それは本当に針の糸を通すような
精密なバランスに充ちている。
ほんの少しの成分が変わっても、空気は空気たりえないし、水は水でありえない。
太陽や月や、金星や木星や、星たちが放出するエネルギーは、やはりイノチの明日を
創っているのだろうなあ、と漠然と思う。

たとえば天体の動きから明日を観るのは星占い、なのだろうけれど
そう簡単に「Ａが起こってＢへ辿り着く」的なことは語れない。
エネルギーを受け止めたイノチは、Ｂの方向を見るだろう。でも、
Ｂには範囲があって、その中でワタシたちはあらゆる選択肢を持つのだ。

「５年後」に何か哀しい響きを嗅ぎ取った時、
彼女の魂は辿り着く先を決めてしまったのかもしれない。
彼にも他のなにものにも向けられない、自分自身の死。
胸を衝かれる。　彼女の魂が愛していたものを思うと。　そしてもうひとつの魂。


ジブンの中の、奥の奥にある、ふるふるとやわらかでみずみずしいモノ。
あまりにも無防備にそしてひたむきに、求める明日へと急いでいく。　
待ってよ、とココロがそのアトを追いかける。


そうして人は歩き出す。　
描かれていないはずの地図に、道をつくる。

先頭 表紙

昨日も今日もそして明日も

あなたと手をつないで歩く

いつのまにか歩幅も気にならなくなったね


ぬくもりは指先からゆっくりと立ちのぼり

踏み出す一歩を明るく照らすよ




あなたと一緒だから私はいつも旅の途中

先頭 表紙

煮詰まってました（笑）。

まあいろんな気分の日があるってことは
もうオトナですからわかりもしますが、
久しぶりにぐぐぐ、とオニガワラ面をしておりました。

だいたい溜め込んでしまう性質なので、
うまく気分転換ができません。
そのうち自分が何を考えていて、どうしてこんな気持ちになるのか
さっぱりわからなくなってきます。

ああでもないこうでもない、といろいろ暴れてみて
やっと少しガス抜きができました。

明日から青森。
トウキョウから以北のニッポンはまさしく初めて。
新しい風景が目の前に広がると思うとわくわく！

四角いコンクリートのことは忘れて、
楽しみに、新しい空気をいっぱい吸ってこよう。


下の写真は、偶然に立ち寄ったお寿司屋さんで。
看板の「久保田」の文字にぐぐ、と１メートルほど引っぱられ、
「限定品・洗心」でもうお店に入ってました（笑）

まさに心を洗ってくれる極上の聖水。四万十川を思い出したよ。

先頭 表紙

きのこ鍋でゴキゲンでございます。

左手は「剱（つるぎ）」、高知オフでJAIご夫婦からゲットした石川加賀の銘酒。
そのイノチの水を大切に守るのはPAOさんHPキリ番記念のグラスです。

ぐびびびび。
おいしいねえ。＾＾

きのこには「加賀鳶」がしっとりとしみこみ、
クチの中をジューシーに潤う酒が血管に流れてワタシの指へ辿り着き、
左手の「剱（つるぎ）」としっかりと握手します。

アア至福。

きのこ鍋はあまりにもデリケートなお味で、
ビールの炭酸で殺したくない。
そっとそっと、香りもお味も何もかも楽しみたい。
お汁も最後の一滴までつつつぅぅとすすり、
いつものお椀に三杯もおかわりしてしまいました。

アア杯がすすむ。
実はまだ飲んでいるのだ。
こういうお食事はアトをひきます。

みゆきさんの歌声が低く流れて、
ゆっくりとまったりと、まだまだ夜は続きます。

先頭 表紙

こんな時間に目がさめて。

最近すっかり夜が早くなって、２２時にはマブタがなかよし。
今日も気がついたら部屋が真っ暗になっていた。

起き出したら今度は眠れなくなった。
ま、いいや。明日は日曜。宝物の時間はまだもうすこしあるから。


実は、眠りこける前に、全然違うことを書いていて。
でもゼンブ消してしまった。
書きたいこと、だったんだけれども、なんだかすごく遠い。

少しずつ近づければいいと思う。

撮りたいな、と思う花の写真も、
自分のカメラに収めると、まだなんとなくしっくりこない。
それでも会えばやっぱりカメラを向ける。
そんなことが何回も続いて、突然。　ある瞬間にさあっと光が射して、

探していたものがやってくる。


雲はいろんなカタチをして明日も流れていくだろう。
でも、二度と同じままにはとどまることをしない。

流れる雲の向こうに見つめるものがあるってこと。

忘れずにいたいよ。

先頭 表紙

いつも日曜の朝はオネボウ。

ぞんぶんに眠ったアトは今日一番の新しい空気を。
カーテンをひらりと開けると、青しか見えなくてビックリした。

ココロがわああ、と声をあげる。空の青。眩しいよ。
ほう、と深呼吸をすると、ゆっくり何かが帰ってきた。

昨日のなにか。
そうだよ。ゆっくりと思い出す。夢のように楽しい時間。

いろんな言葉を交わして、たくさん笑顔が見えた。
でも不思議なくらい、今はひとつひとつを切り取ってみることができないよ。

書くということに真摯に向き合う素敵な方たち。
そんな方たちに交じって過ごすひとときのしあわせ。

きらきらと輝く水面を見つめるように、
あの時間をゆっくりと思い出しているよ。ありがとう。
カタチにできないよろこびは、
いつのまにか赤い血になってワタシの中を流れるんだね。


素敵なひとときを本当にありがとう。
明日もどうか元気で。またきっと会えるね。

先頭 表紙

新橋に到着してハタと気づく。

ありゃー、もしかして今日お会いするみなさん、ハジメマシテの方ばっかり？
いやん、ワタシ、ダイジョウブ？

えむりんの酒飲み宴会日記（！）に一目惚れして１年。
ついに積もる想いがバクハツ、えむりん上京！のNewsに飛びつき、
「は〜い！酒乱の会参加しまっす！」と両手あげてた私でした。

当日OLは定時に帰れず、待ち合わせの時間にえむりんにデンワ。
「はいっもしもしっ」を〜えむりんっ、早く会いたい、もうガマンできん。
アルコホルの匂いでお尻に火がついちまい（笑）新橋へ急ぐ。

さて飲み屋の場所確認、もいちどデンワ。
「はいっ、こちらはえむのケイタイです」なんて明晰なオトコマエのお声。
「でむーぼです。電ボ屋です」
なんと！ミュージシャン！　思わず嬉しくなり、場所確認より先にちょっとお話。

いそいそとお店に向かうと、ケイタイ片手にでむーぼさんが待っててくれた。
少しの立ち話の間にもケイタイの呼び出しが途切れない。
そこへ、オメメぱっちりの華奢で可愛らしい女性が登場。ちゃな坊さんです。　

地下への階段をわくわくするココロおさえつつ下りる。
既にカンパイ中の方々とご対面。をを！

席につくと、妖精のような美女が「ま〜、パンドラさん！」と言って下さる。え？　
こんな美しい方がワタシを歓迎して下さるなんて何ごと？　ときょとんとしちまい、
「あのお、どなたですか？」と伺ってみると
「AHchanです！」「え〜！AHchan！」思わず声がひっくりかえる。

となると。向かい側におられるオメメくりくり笑顔の美女は、えむりん！♪
感激のココロが飛び出そうになるのをおさえつつ、ご挨拶する。
その横におだやかな笑顔で座るオトコマエ、好青年とおぼしきお姿はKUNさん＾＾
さ〜飲むぞ（爆）！

初めはビールでカンパイ。ぐびびびとみずみずしく一杯目がノドを通る。
グラスはすぐに空いてしまい、そのうちピッチャーがきた。うっしし。
向かい側のえむりんを眺めつつうっとりする。
えむりんは、ぐびびびと飲みつつも、みんなのグラスの空き具合をちゃんと見ていて、
ピッチャーを頼んだり、そろそろワインを頼もうよ、なんて言ってくれる。
グラスが空くと、すばらしいタイミングで杯をなみなみと注いでくれる。
その目線、その細やかなお心配りにカンドーの嵐！

あんまり嬉しくて、えむりんが注いでくれたビールをカメラで撮りたかったけれど、
暗すぎてアカンかった・・・・とほほほ。

そのうちに、口車大王さま、きむみさん、ちび団長さんが来られてご挨拶。
・・・このへんまでは覚えているんだけど（をいをい）
かねちゃんが来てくれて、再会を祝して抱擁したのも覚えてるけど（あれれれ）
ぷよんさんを目の前に「もうすぐぷよんさんも来はるし！」なんて大ボケかましてしまう。
（ごめんね、ぷよんさん）

テンション、相当あがってたんやなあ。（しみじみ）

２次会のカラオケ、いよいよえむりんの「天城越え」が聞ける！！
・・・はずだったのに、なんとカラオケ始まる前に、ぷち、とワタシの中で電池切れ。

イカン。いつもならバタンと寝ちまうぞ。ハジメマシテのみなさまの前でいくらナンデモソレダケハ。
「え〜〜っパンドラちゃん！」と言って下さるくっちーさまをアトに、
死期を悟ったニャンの如く、あたふたと新橋の街角に消えた私でありました。

みなさんにちゃんとご挨拶もできなかったよ。ゴメンネ。

でも、2回目酒乱の会もアリだよね、えむりん！　
楽しかったよ、みなさんホントにありがとう。

またお会いできることを楽しみに。ねっ！

先頭 表紙

昨日はみどりのマニキュアを塗ってみました。

１年ほど前にパールの効いた色に惹かれて買ったものです。
でも、なんだかヒトの手に血の色じゃないものを乗せるなんて、
妙な感じで。　ずうっとホコリかぶってたわけです。

塗ってみたら、なんだか気持ち良くて。
自分の手が葉っぱになったような気分になります。
少し日に焼けてもいるので、みどりがあんまり浮かない。

うれしくて、自分のユビをじいいっと見つめたりして。



こんなところにあの日のみどり。

先頭 表紙

缶ゴミの朝は早い（笑）

金曜日いくら酔い酔いでも、ちゃんと目が覚めるのである。
１週間分のビール缶をゴミに出さなくちゃ。

リミットは８時。

せっかくゴミ出ししたのはいいけど、
また急にビア〜が飲みたくなった（爆）
昨夜いい酒飲んで、帰ったとたん、おふとんに倒れこんで寝たから！

いい酒のアトは、目覚めもすっきりなのである。
朝ごはんにトーストを食べたくなったけれど、
バターを切らしていたのに気がついて、近所のセブンイレブンへ。

こういうとき、トウキョウにいて良かったなあ！と思う。
なんでもあるのだ。
セブンイレブンはともかく、
お花屋さんも薬局も、飲み屋さんもケーキ屋さんも、文具屋さんも。
手の届くところにまんべんなく。

ウィークデーの同じ時間と違う道を選んで、てくてく。
デジカメとサイフを黄色いカバンに入れて。
ストンと１枚、白地にピンクのチェック柄のワンピース。
モスグリーンのニューバランス。
胸元はしめつけず（笑）

いつもと違う風景をてくてく。
お店が開く前の準備中。急かされない空気の中で、ゆっくりと街が伸びをする。

調子に乗ってビール２缶も買ってしまった。
そして、もうすぐ２缶目が終わります（爆）



これで１日終わらないようにしなきゃ！

先頭 表紙

１年前、２年前、３年前。
見える景色は全く変わっていたのにね。

ちえことしゃべってて、気づいた。
黒い後悔の色をした涙の壺、まだ持っていたんだ。

どうやっておろしたらいいのか、
わからなかったのかもしれない。

理由を探していたのかもしれないし、
重さが心地良かったのかもしれない。

でも、時は流れた。

あの頃失ったものを取り戻す方法を
探すのはもうやめにしよう。
あの頃の自分の非を責め続けることも、
やめることを選んでみよう。

終わったものは、終わったのだ。

美しくなくても
空っぽの両手でも
ちっぽけな心でも
情けない自分でも


振り返らずに
比べることをせず
ただ満ち足りていたいよ　こうして息をしているだけで



今は、あなたのために。

先頭 表紙