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あかふじの独り言

退屈しのぎに日々の思いを綴ります。退屈している人は暇つぶしにのぞいてみてね。
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2010-10-30 ほんっとに久しぶりに変身願望イベントに参加します♪
2010-10-28 朝帰り^^;
2010-10-25 なぜか居酒屋ムード。
2010-10-22 イラストマーケット福岡展 ご来場ありがとうございました。
2010-10-12 イラストマーケット福岡展に参加させていただきます。
2010-09-29 私的写真論(というほどのものではないけど)
2010-09-27 二人展「夏風味」 終了。沢山のご来場ありがとうございました。
2010-09-24 二人展「夏風味」 いよいよあと二日を残すのみ!!
2010-08-26 夏の終わりはセンチメンタル
2010-08-09 岩合光昭写真展


2010-10-30 ほんっとに久しぶりに変身願望イベントに参加します♪

毎年11月3日文化の日に行われる恒例行事のために今日は朝から篠栗の山奥に檜葉取りにでかけた。昼前で作業も終わり、いつものようにお昼をご馳走になったあと帰宅して、唐津市厳木町まで長男がヤフオクで落札したというバイクを引き取りに行き、何となく充実(かな?)の一日だった。

そして明日は門司で開催される変身願望に参加します。
思えばいつ以来だろう。本当に久々の変身願望イベントになります。
せっかくなのでD7000のデビューを飾ろうと思っていたのですが、初期トラブルのため叶わないのでD300で臨みます。会場でお会いできる皆様、よろしくお願いいたします。

厳木町からの帰り道で長男と最近の飲み話になり、今から軽く夕食をとった後久しぶりに長男と飲みにいこうと話しているところです。行き先は太宰府のジャズ・バー。美味しい酒を飲んできます。

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2010-10-28 朝帰り^^;

昨日は仕事撮影が思ったより早く終わったので、車を自宅に置きに帰ってそのまま天神に向かった。イラストマーケット福岡展の最終メンバーの皆さんの作品を見るのと注文していたあかふじ名刺を受け取るための天神行きだったが、せっかくなので天神の居酒屋さんで軽く飲もうという魂胆だった。天神居酒屋にお付き合いしてくれるであろう方々にメールを送ったがお仕事ということで、最終的にお誘いしたのはイラストレーターのCさんだった。Cさんもお仕事中だったので仕事が終わるまで新天町から西通りあたりを散策したり軽く飲んだりして時間をつぶした。あかふじ名刺は、最近写真展や合同展参加でいろんなアーティストさんと会うことが多く、皆さんから名刺を頂くのだが、僕はきちんとした名刺を作っていないのでいつも失礼のし通しということで、今回イラストマーケットに参加させていただいたのを機に、お知り合いのコスプレイヤーさんが勤めているお店で印刷していただくことにしたものである。デザインはそのKさんにお任せで作っていただいた。作ったのは住所が入っている公的なものと住所が入らない簡易的なものの二通り。これでイベント参加時にもきちんと名刺をお渡しすることができるようになって一安心。

あれこれ時間を潰した後、Cさんと合流したのは9時過ぎ。
それから入ったお店の閉店時間まで大いに喋って大いに飲んで大いに食べた。楽しい時間はあっという間に過ぎ去り、閉店の12時。別れを惜しみつつ通りに出たがCさんがまだ喋り足りないようなので(人のせいにするなって話ですか?^^;)通りをはさんだ向こうに見えるガストに入り、それからまた喋り倒したのだが、またまた時間はあっという間に過ぎ去りちょっと冷静になった時すでに3時を回っていた。

まあ良く飲み良く喋った夜だった。

明日は新型カメラの発売日。Nikonの公式HPを覗くと現像処理ソフトがD7000対応になるためファームアップが発表されていたのでダウンロードしてファームアップも済ませた。発売当日に手元に届くかどうか楽しみにしつつ今夜は早めに寝ることにしようと思っている。

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2010-10-25 なぜか居酒屋ムード。

と言っても我が家のリビングでちびちび飲んでるだけですが。

少しだけ早めに布団に入ったけど眠れず、仕方ないので起き出して少しだけ小腹が空いた寂しさを満たすために冷蔵庫をのぞいてみたら、つまみが足りない時のために置いてあるビーフ・ジャーキーがあったので焼酎の水割りなど作って飲み始めた。
一口サイズのおつまみはあっと言う間に食べ尽くしたので、再び冷蔵庫を覗いてみると今夜の夕食の残りの野沢菜の煮物があったのでそれを肴に飲み続けている。少しだけいい気持ちになると音楽が欲しくなるが手元にはこんな気分にふさわしい音楽が見当たらないので、ネットでサントリーウェイティングバーの過去収録などを探し出して聞きつつ飲み続けているところである。うむ。これはちょっといい感じである。なぜか同時につけているテレビでは高橋尚子と日本バレーの某選手との対談が放映されており雑貨屋さんみたいな感じの中で飲む焼酎をじんわり味わう。なんだか分からんけどこれはこれで変則居酒屋みたいでいい感じ。
このところ私生活で慶弔入り乱れており、飲み過ぎなので、今夜は飲み過ぎないように早めに切り上げんといかんね^^;

と言いつつ水割り焼酎の三杯目のお替わりを作ってしまった

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2010-10-22 イラストマーケット福岡展 ご来場ありがとうございました。

15日から21日までの7日間、イラストマーケット福岡展にご来場いただいた皆様、ありがとうございました。おかげさまで本日盛況のうちに楽日を迎える事ができました。
ご来場いただいた皆様の顔を思い浮かべながらほぼ涙目で作品を撤収しました。沢山のコメントや励まし、撮影者としての賛同のお言葉を頂きながらこれからの自分の撮影活動の糧にすべき多くのことを学ばせていただきました。これだから展示会は辞められんのよね^^♪

そしてイラストレーターさん二名に声を掛けてプチ打ち上げを行い、午前2時35分のいま帰宅して、改めて今回の写真展にご来場いただいた皆様に感謝しつつ謝辞をタイピングしているところです。今回の皆様から頂いたお言葉を糧に今後の撮影活動に活を入れていきたいと思いを新たにしています。

ああ、今夜も酔っ払って思いの丈以上の思いを同席のお二人に語った気がする(反省)
↑本当は反省してない(^^;

みなさんそれぞれ体調が悪いにも関わらず応じていただき、やっぱり共通の価値観に勝るものはないのだと改めて感じさせられた。もちろん明日は平日であり、僕自身お客様との打ち合わせもあれば午後からの初七日の法事も控えている。のんべんだらりと日々を過ごしているわけではないし、毎日遊んでいるわけでもないのだが、会期中7日間のうち5日は会場に出張っていたしそれなりにこのイベントに傾注していた。この7日間、複数日おいで頂いた方も含めて、僕の作品を後押ししていただけている皆様に対して、改めて感謝の意を表します。そしてこれからもよろしくお付き合いいただきますようお願いいたします。

何はともあれこの平穏な日々に感謝しつつ今夜は歯を磨いて風呂に入って、静かに眠りに着くであります

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2010-10-12 イラストマーケット福岡展に参加させていただきます。

今週の金曜日から展示開始のイラストマーケット展の出品に向けて展示作品の取捨選択とプリント作業の真っ只中である。出展のオファーを頂いたのはいつだったろう。先月の二人展間近い日だったと記憶しているが定かではない。そのときの僕は二人展出品への大詰めの段階で、その作業に追われており次の作品展など考える暇もなかった。連絡を頂いたときはお断りしようと思ったのだが、せっかくの機会でもあるし作品制作の時間的余裕もあると思ったのでお引き受けさせていただいた。しかしその時点では二人展のことで頭は一杯だったし受けた後もそしてほんの数日前までは出品作品のイメージも浮かばない状態で、正直なところ安易に受けたことを自分自身後悔していた。しかし、一昨日からプリント作業を開始してその不安と迷いと後悔はみんなみんないちどきに吹き飛んでしまった。

出品作品をどれにしようか、主題を何にしようか迷い続けていて、東京スナップから選んだ25点の作品をプリントしているうちに迷いが吹っ切れたことが何よりの理由だが、それより何より自分の表現したいプリントに近づけるためにトーンの調整を行っているうちにだんだん気分が高揚してきた。モノクロプリントは色がない分、全体を形づくる陰影のトーンと主題を浮き立たせるためのテクニックが大切な要素になってくる。それを模索しながらプリントしているうちにやっと心が浮き足立ってきた。写真のプリント作業は心が高揚してこないと面白味がない。撮影と同じくらいにプリントは楽しくなければ写真をやる意味がない。昔からそうだった。日常の仕事に追われる毎日。暗室に入るまでは腰が退けていてもいったんプリントし始めると気分が高揚してきて、いつの間にか時間を忘れ数時間が経ってしまっている。もともと暗くなってからの作業のため「夜に日暮れはない」の言葉通り時間を忘れ翌日のことなど忘れてプリントに熱中する。そして部屋全体を覆いつくした氷酢酸の酸っぱい匂いの中で眠りにつく。

氷酢酸の匂いはないけど暗室ならぬ明室作業になってもプリント作成の根本は変わらんっちゃね^^♪

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2010-09-29 私的写真論(というほどのものではないけど)

スナップ写真とは何者だろうと考えながら20数年の月日が流れた。もっと遡れば、写真とは何ものだろうと思い続けながら写真を撮り続けてきた。写真はアートなのか単なる複写なのか。それも今の僕には分からない。複写と言えばそうなのだが、それだけではないように思う。単純に複写するだけならこれだけ長い期間、情熱を持って撮り続けることは出来ないのではないか。じゃあアートなのかと言われれば、ううむとうなってしまう。そもそもアートとは何者なのかと最近思うようになってきた。金のために作るのでもなく、人の嗜好におもねるようにつくるのでもなく、ただ自分が感じるままに作り上げるのをアートと呼ぶのだろうか。だったら子供が好き勝手に書きなぐる落書きもアートなのだろうか。いやそれは違うだろう。今の僕が思うのは、その人の好きなように作り出したものが複数の人の心を動かせば、それはアートと呼ぶに足る創作物となる。ということなのではないか。

写真の存在価値のひとつに記録するという役割がある。記録するということはすなわちスナップ撮影なのだろうと考える。そして日常を記録するスナップ写真とは何だろうという考えに行き着く。何のために撮るのか。誰のための撮るのか。ただ日々を記録すれば写真の務めを全うするのだろうか。

僕のトリアタマ的ふやけ脳味噌で思考するにはあまりにも難しい。
難しいから放置しつつ、自分の写真を撮ってきた。

好きこそものの上手なれと昔の人は言う。
まったくそうだとおもう。
好きでもないことに情熱を注げるはずはない。情熱を注げる仕事をやるべきために僕たちは生まれてきたのだ。仕事と趣味の境は何だろう。金を生まないのが趣味。金を生むのが仕事。いや、そうじゃない。夏目漱石は金のために小説を書いたのか。ベートーヴェンは金のために交響曲を作ったのか。全否定はできないだろうが、そうではないと思う。もともと彼らもその仕事が好きでやっていたのだ。好きだからあれこれ試行錯誤しながら、自分が納得いくものにその持てる力を注いで作品を創っていたに違いない。人におもねるわけではないが、自分の好きなものに情熱を注いできた創作物が複数の人々の心を動かすことができたらどんなに嬉しいだろう。

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2010-09-27 二人展「夏風味」 終了。沢山のご来場ありがとうございました。

9月20日から7日間開催してきた都万・あかふじ二人展が昨日で終了しました。

会期中、沢山の方のご来場をいただき、また、沢山の暖かいお言葉をいただき、ありがとうございました。
終了後、帰宅する車の中でそれぞれの作品についての反省点を話し合い、今後もさらに高みを目指して写真撮影を楽しんでいこうという思いを確認しあいました。
数ヶ月前に二人展を思い立ち、6月から企画構想を練ってきました。お互いの意見を出し合い、それぞれの思いを写真に仕上げるという作業の中で、それぞれが沢山のことを考え実行に移してきた、その行為ひとつひとつが二人の大きな財産になったような気がします。
またいつか機会とご縁があれば、二人で合同展をやることもあるかも知れませんし、それぞれの個展も開催していくことと思いますが、その時はまた一人でも多くの皆様のご来場をお願いしたいと存じます。
皆様のおかげで充実した作品展になったことを改めて御礼申し上げます。

今日からそれぞれ次のステップへと歩き始めますが、とりあえず今後しばらくの間は、祭りの後の余韻を静かに楽しんでいたいと思っています。

今後ともAkafuji Digital Galleryをよろしくお願いいたします。

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2010-09-24 二人展「夏風味」 いよいよあと二日を残すのみ!!

9月20日からアジパラアートエリアで開催している都万さんとの二人展に今日もご来場いただいた方から暖かいお言葉や、メッセージをいただき、とても嬉しく思っています。正直言って、アジパラさんで行ってきたこれまでの作品展の中で一番と言ってもいいほど思い入れがあった作品展だったので、皆様の生の声をいつに増してとても嬉しく感じています。
何よりも今回の僕と都万ちゃんが企画し公開までこぎつけた思いを皆さんに感じていただけたことが嬉しくてたまりません。

もっともそういう思いを抱いてしまうと次からの作品展に対して自ら敷居を高くしてしまうのですが、それはそれでいいことだと思っています。次の作品展が今回よりテンションが低くてもそれもまた僕の写真世界のひとつの流れだろうと思いますし、そこからまた何か感じることが出来るだろうと思います。

昨年お知り合いになれた写真家のセルゲイ草柳さんがおっしゃった言葉がいつまでも耳について離れません。

「私の作品を発表するという行為は、風を起こすことだと思っています。風はそれを受ける対象があって初めて風の存在を知る。私の作品発表もそれと同じで公開する、発表するということで作品の存在が生まれ得る。風は風。それ以上でもそれ以下でもありません。誰かが受けてくれればそれでいい。誰も受けてくれなくてもそれもまたいい。風は誰かが受け止めてくれることを期待して吹くわけではありませんから。私は作品を発表する、公開するという行為を成し遂げた時点で、私の作品が完成したと安堵し納得するのです。」

うろ覚えなので若干言葉は違うかも知れませんが、大要は違えていないと思います。そのセルゲイさんのお言葉を聞いたとき、目から鱗が落ちた思いでした。そういう心を持って来月10月15日からの合同作品展に臨もうと思っています。


いや、それはまた先のこと。
とりあえずはあと二日を残す二人展「夏風味」です。
どうぞ更なるご来場をお待ちいたしております。

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2010-08-26 夏の終わりはセンチメンタル

子供のころからお盆が過ぎると夏の終わりを強く感じて、すごく寂しい気持ちになったことを思い出す。その気持ちは中年から壮年になろうとしている今も変わらず、8月の終わりはなぜかもの寂しい。

9月20日からアジパラ・アートエリアで開催させていただく都万さんとの二人展のタイトル「夏風味」というのを考えたのは5月だったか、もう少し前だったか、いずれにしてもはっきり思い出すことができないくらい前の話だった。開催時期が9月ということで撮影時期は7〜8月になるだろうから、夏をテーマにしようと僕が決めて、都万さんにタイトルを考えてもらった。二人展だから、いろんな部分でそれぞれの持ち味を出すことを考えての作業開始だった。
夏から思い浮かべるもの。僕の好きな空、海はすぐ都万さんの口から出たが、もう少し都万さんらしい何かない?と話をつめていったところでその後に続く「あれとそれと」というなんだか意味不明なフレーズが都万さんの口から出て、それ面白い!と僕が決定したサブタイトル。それぞれのスナップを順不同で並べまくり、どちらが撮った写真か来場者に考えていただきながら見ていただくという案と、スナップを撮る都万さん。そしてその都万さんを撮るあかふじ、という二つの設定が頭に浮かび、どちらにしようか都万さんと思いあぐねていたのを後押ししてくれたのがイラストレーターのチイチイさんだった。そのチイチイさんの後者が面白いと思います。という一言で展示作品の流れが決定し、撮影にとりかかった。(続く)


そんな夏への想い。盆過ぎの夏の終わりを感じさせないからりとした「空と海」そして「あれとそれ」の撮影を終えることができたのは何より嬉しい。そしてその嬉しさゆえに、夏の終わりはことさら寂しい。
撮影を終えて、今から展示作品の取捨選択、そしてレイアウト作業に入るが、夏の終わりのセンチメンタルな気分で行う最終作業が、夏真っ盛りに撮った写真の展示公開にどういうプラスアルファの味付けとなるか。それもまたひとつの楽しみである。


☆二人展開催!
  タイトル 
『夏風味』〜空と海とあれとそれと〜

       都万とあかふじ。初の二人展。
       スナップを撮り続けて1年数ヶ月の都万と
       フォトグラファー「都万」を撮るあかふじ。
       それぞれが感じた2010年の夏景色。


会期: 2010年9月20日(月)〜26日(日) 会期中・店休日なし
     12時〜20時(最終日は18時まで)
会場: アジパラ・アートエリア
     福岡市中央区今泉2-4-39拓栄ビル2F(ローソン2階)
     電話 090-2587-4076
     http://www.asi-para.com/artstation/artstation.html

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2010-08-09 岩合光昭写真展


もうそろそろお盆の時期になる。夏もお盆までという気がするが、お盆を過ぎるとすっかり秋の空気を感じさせられて、毎年もの悲しい気分になる。なんだか青春時代に片思いの女の子に打ち明けることも出来ないまま失恋してしまったような、そんな物悲しい気分になって、肩を落とし前かがみで歩きたくなる。もっともいま思えば片思いの失恋は気が楽である。若い頃は失恋して1週間もすれば次に好きな女の子が出来て、失恋の悲しみはどこへやら、ということの繰り返しだったような気もする。これは片思いだから心のキズが浅いからに他ならない。まあたとえて言えば猫に軽く引っかかれた程度の悲しみ、痛み程度だったのかも知れない。

猫と言えば、動物写真家の岩合光昭さんの写真と顔が浮かぶ。
岩合さんの猫写真は、ただ可愛いばかりではなく、猫の周辺の人の生活や猫の行動、人との係わり合いなどが一枚の絵に凝縮されており思わず「おお!」という軽い驚嘆の声と微笑みが知らず漏れる。
その岩合光昭さんの動物写真を多数展示した「岩合光昭写真展」―かけがえのない地球 いのちの輝き―
という写真展を見に行った。
岩合光昭さんのライフワークである猫写真ほどの興味はなかったのだが、会場で大きなプリントを見せられて、圧倒的な迫力と動物の動きの素晴らしい一瞬を捉えた写真の数々に、何度もため息や驚嘆の声が口から漏れた。やはり写真はプリントで見るものである。
今まで何度も写真雑誌などで見てきた写真もあったが、プリントされた写真を見るというのは全く別物だと感じた。デジタルカメラで撮ったものとフィルムカメラで撮ったものの両方が展示されていたが、写真の持つ圧倒的な素晴らしさの前では、撮影媒体についての何の評価の必要性も感じなかった。
素晴らしい写真はデジタルでもフィルムでも素晴らしさに変わりはない!岩合光昭さんのデジタルカメラはフォーサーズ(撮影素子が小さい)のはずなのだが、その写真の美しさ、迫力の前では、カメラの種類、デジタル、フィルムの差などを論じるのが無意味に思えてくる。
最後に印象に残ったのは、岩合さんがライオンの捕食中を撮影しているところを撮った一枚。数頭のライオンが獲物を捕らえて食べているところを2mくらいの位置まで近づいて四つんばいになってローアングルで撮影しているシーンだったが、これは動物の生態を熟知しており、それなりの安全を確保した上でなければ撮影できないだろう。またそれらが確保されていても、野生のライオンにここまで近づいて撮るということは、余程の覚悟というか使命感というか、そういうものに背中を押されないとできないのではないか。いや、そんな愚なことより、野生で生きる動物を深く愛しているからこそ成せる業なのかもしれない。
そのスナップ以外に展示作品に捕食しているシーンはなかったが、自然の中で堂々と生の営みを続けるライオンを始めとして、像、キリン、パンダ、ペンギン、鯨 などなど…その自然の姿の美しさとイノチの尊厳をひしひしと感じさせてくれる写真ばかりだった。

「岩合光昭写真展」―かけがえのない地球 いのちの輝き―
会場:山口県周南市美術館
会期:2010年7月30日〜9月23日
http://s-bunka.jp/bihaku/

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