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ここには犬の1111日の足跡がある。

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2003-07-30 ひまわりツー 第七部
2003-07-29 ひまわりツー 第六部
2003-07-29 ひまわりツー 第五部
2003-07-29 ひまわりツー 第四部
2003-07-29 ひまわりツー 第三部
2003-07-28 ひまわりツー 第二部
2003-07-28 ひまわりツー 第一部
2003-07-28 ひまわりツー 序章
2003-07-27 Days
2003-07-24 行きたい場所


2003-07-30 ひまわりツー 第七部

元気だよ。

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 そしてその後は海沿いに丹後半島を目指す。地図を見たら「犬ヶ岬」というのがあった。ここは行かざるを得まい、ネタ的に。天気もあいまって海岸沿いの9号線は海水浴客で大渋滞だったけど、178号に入ってからは楽に走れた。どれどれ、犬が岬。岬はどこ?と思ったらなんか通り過ぎていたらしい。。引き返すのも何なので今回は諦めて半島一周。伊豆にどことなく似た感じだけど、これはこれですばらしい眺め。何よりも快晴なのが嬉しい。梅雨明けが遅いみたいだけど、ここでも確かな「夏」を感じられた。潮の香りに混ざって陽の香りというのかな。それがあった。刺すような陽射しも、ここでは感じられた。ちょっと、暑いかな・・・。

 丹後半島を抜け、天橋立へ。日本三景のひとつらしく、周囲に近づくにつれて渋滞なのでだんだん行く気がしなくなってきた。ここは通過してしまおう、と思っていたらポケットに入れていた携帯が鳴った。一度切れてもう一度鳴ってる。急用か?信号待ちだったので目の前にあった薬局の駐車場に入って電話を取った。電話の主は姫路のSAで知り合ったドラッグスター乗りの方。四国も雨に降られず、楽しく走っていると言う。なんか寒そうだったけど・・。そして電話が終わって出発しようと思ったら、店の中からばーちゃんが出てきて「ここ、有料なんですよ。200円いただきます」・・・おい、マジかよ?どこにも有料だなんて書いてないじゃん(だから停まったんだけど)「あのね、ここは、何分停めてても200円だからね。」そういう問題なのか?「ここからね、駅まで、徒歩5分くらいだよ」・・・(泣)ああそうですか、払います。。。ただそれだけの理由で駐車料金を払ってそこを出るのも悔しいので、店の前の自販機でペットボトルのお茶を買った。普通の自販機より10円安かった。ラッキー・・・じゃないじゃん。。おそるべし関西の商売人魂。。。

 舞鶴から琵琶湖の北側を抜けて木之本から高速に乗って、というルートで今日は帰ろうとしたが、舞鶴の手前10kmあたりからずーーーっと渋滞。すり抜けしてたけど小浜に入ったあたりで我慢の限界。南側に走っている国道162号線へ逃げる。京都まで抜けれるらしいが・・・京都って遠回りじゃん。しかも渋滞する可能性大。あまり遠回りはしたくないなー。琵琶湖側に行くには・・・県道と・・・舗装林道?を抜ければいいみたい。でも時間は17時半。下手すれば真っ暗になってしまうけど・・・今日は走ろう。県道とビレッジラインという舗装林道のような道を抜け、もう満腹ってくらい山道を堪能して国道303号へ。木之本へ向かう。反対側だけミョーにクルマが多い。自分の走る方向はほとんど車がいない。なんだ?通行止めでみんなUターンしてきたっていうオチは勘弁してくれよ?しかしその嫌な予感は外れ、木之本ICから無事に高速へ。養老SAで休憩。北海道帰りの証、ホクレンの旗を持ったライダーが何人かいた。給油し、あとは贅沢に名神高速と名古屋高速で無事に帰宅。時間は22時半。二日間合計で1340km。いい旅が出来ました。

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2003-07-29 ひまわりツー 第六部

今週末は鈴鹿8耐ですね

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 翌朝。熟睡しすぎで寝坊。バイキングの朝食を食べ、会計でサービス料金と税は別だった事が判明して2980円を支払ったけど、それでも破格だったからいいや。午前8時に米子を出発。今日はとりあえず順当に帰る。その途中でおもしろそうな場所に寄っていこう。まずは鳥取砂丘。その前に赤崎あたりでぽつぽつと雨が降り出した。なんだかなー、出雲から走ってくるときに思ったんだけど、出雲って雲が生まれるから出雲なんだね(違?)。雲が海側から「涌いてくる」ような感じがする。今回は嫌な色の雲。合羽を着るかどうしようか迷いながら道の駅赤崎へ。休憩所で一服しながら様子を見る。反対側から走ってくるライダーは合羽は着ていないようだ。でも昨日ホテルの天気予報でちらっと見たテレビの天気予報では今日は曇り後晴れで降水確率も20%だったはずなんだけど。うーん、解らない事は地元の人に聞いてみよう。喫煙所にいたおばちゃん集団に「今日の天気予報ってご存知ですかー?」と朝らしく爽やかに聞いてみた。そしたら「えっとねぇ、曇りのち晴れで20%だったと思うんだけどねぇ。なんでだろねぇ、降っとるねぇ」・・・うーむ、山陰摩訶不思議なり。。そしたらおばちゃん集団のうちの一人が「バイクかい?」「その背中のマーク何?」「手造り?すごいわねぇ!」とマシンガントーク開始。。。で、「何乗ってるんだい?ハーレーかい?」・・・いや、あそこにある普通のヤツなんですけど。。。「あらぁ、ハーレーだったらカッコ良かったのにねぇ!あっはっは!あの音がいいのよねぇ!」・・・あら、それは残念ですわ・・・U-ェ-メU

 気を取り直して出発。怪しかった雲行きも東に向かうにつれてだんだん明るくなって、そして夏空が広がりだした。快晴。そうさ、昨日と今日は絶対に合羽を着ないで済む。そんな日なんだ(?)。鳥取砂丘は国道からちょっと逸れていった場所にあったけど鳥取名物なので看板がたくさん出ており、間違うことなく到着。展望台よりも実際に砂を踏みたかったので、砂丘の前の駐車場へ。なんか馬が観光客を乗せた馬車を引っ張ってた。砂丘そのものの姿は・・・巨大蟻地獄?みたいな感じ。前日と朝方少し降った雨の影響で砂紋というのにはお目にかかれず。

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2003-07-29 ひまわりツー 第五部

オイル交換しなきゃ・・・。

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 そして米子駅前のビジネスホテルへ。一番安い部屋料金は本当に2580円。シングルだけど二部屋でトイレと洗面所(ユニットバス)が共用だから安いんだって。しかも部屋は2畳も無い。そこに無駄に大きいテレビが置いてあるし、駐車場が無く路駐してきたのでトップケースを念のために持ってきたら、足の踏み場一切無し。でもいいさ。とりあえず温泉へ入る。本当に温泉(笑)で、サウナもあった。入浴客は自分だけ。と思って頭を洗っていたらサウナからじいさまが出てきて、「このサウナ、床は熱いんだけど室温が全然低くてダメだぁ」と笑ってた。「旅行かい?」「おぉ、バイクかぁ。俺は電車で気ままな旅さぁ」どうやら旅人らしい。もう10年も前に定年退職したということなので年齢は70歳くらいなんだろう。今日は出雲大社と日御崎を見てきたんですよー、と言うと、「日御崎は昨日行ってきたよぉ。駅(出雲大社前)で500円で自転車レンタルしてさぁ」・・・マジすか!?出雲大社から日御崎ってかなり急坂な山道で距離もあったはず。「この年になっても体を毎日動かしてりゃぁ、そんなに大変でもないさぁ。昔と違ってちゃんと舗装されてるしなぁ・・あっはっは!」・・・旅の形は人それぞれ。今はバイクじゃなきゃダメな気がするけど、もしそれが叶わなくなった時、年老いた時、それでもこのじいさまのように笑いながら旅が、いや旅なのかな。ライフスタイル?昔をただ語るのではなく、今やってる事を笑いながら話せるようなことができたらいいな。

 そうして一日目の夜は更けていった。

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2003-07-29 ひまわりツー 第四部

明日貰うはずだった有給が幻に・・・(泣)

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 隠岐を抜け、日本海沿いの国道9号を東へ。もうなんとなく帰り道。今日帰る訳じゃないけど、これ以上西へ向かったら帰れなくなってしまう。とりあえず健康ランドあたりで一泊しようと企て、給油ついでに店員さんに「このへんに24hの健康ランドかサウナってありますか?」と聞いてみたが、どうやら24hは無いらしい。温泉どころなのになー。でも玉造温泉に一件、種類豊富で人気の健康ランドみたいな施設があるという情報を入手したので、そこへ行ってみた。が、確かに健康ランドみたいだけど閉館が23時になってる。これじゃ泊まれないじゃんか。ということでそこは諦めて先へ進む。しかし健康ランドなんて無い・・・。

 19時を回ったところで、島根県安来市と鳥取県米子市との境へ。ここは三年前にも訪れ、県境の標識の前で記念写真の撮影だけをした場所。そこはラーメン屋の目の前なので、腹も減った事だしついでに飯でも食うか。ラーメンと餃子を注文したら、店員の若いニーチャンが「これ、餃子のサービス券ですのでまたお越しください!」と笑顔で接してくれた。うーん、また来たいんだけどねぇ。どうだろねぇ。名古屋から来たんだよねぇ。と苦笑いすると、「旅人っすか!?」と驚かれ、そうなのよ、まだ寝るところも決まってないのよねー。お金もあんまり無いのよねー(だからラーメン屋なのよねー)。この辺にどっか安く泊まれるトコって無いですか?などといろいろと雑談しながら聞くと、えー・・・・・・漫画喫茶?なら24hだし・・・。でもあまり安くも無いなぁ・・・。そして二人の若い店員さんはおもむろにタウンページを引っ張り出し、「これどうすか?2580円って、安いですか?」な、なにぉー!?安い!そんな値段で泊まれるところが?写真つきの広告ページを見せてくれて、「米子駅前の最近出来たビジネスホテルっすね。徒歩2分くらいですよ。どうですか?」よくよく見ると「夕食・朝食(バイキング)無料」「温泉・サウナ無料」とまで書いてあるじゃないですか。もう決定。今日の宿はここ以外には考えられない。さっそく電話して部屋を無事に確保。ああ、ありがとうラーメン屋のニーチャン。君たちがいれば日本の食文化も安泰だ。そして小汚い恰好のライダーの為に時間を割いてくれてありがとう。茶髪でヤンチャに見えるけどいいヤツなんだね。この店にはもう一度来ざるを得まい。餃子無料券も貰ったし。「ありがとう!またいつか食べに来ます!」と言ったところ、「有効期限は9月1日までですので(笑)」・・・がーん(笑涙)

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2003-07-29 ひまわりツー 第三部

本格的な梅雨明けは金曜日?

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 その場にいたのは、時間にすれば3〜40分といったところだろうか。もう何時間もいたような気がしたけど。キックでエンジンを始動し、ゆっくりとその場を去った。さて、目標は達成した。ここまで来たんだから、他にはどこをまわっていこう。時間はあと丸1日半残っている。今日はずっと市街地と高速道路だったから、山道にしよう。細めのクネクネ道を抜けて、まずは国道に出ようかな。そして走り出した時・・・何かが違う。いつもと違う。違和感?いや違う。今まであった違和感が無くなった感じというんだろうか。自分は人並み以上に臆病だ。コーナーの突っ込みなんかはかなり慎重に行っている。ある意味、遅い。しかしそれは言い返せば無理な走りをしない(しようとしない)事により、転倒や事故に繋がりにくいという解釈も持っていたのだが、スムーズに(かつ速く)走る人の姿を見ていると、自分の走り方はギクシャクした部分があるとは感じていた。

 その感じが突然、消えた。アクセルを開ける、ギアチェンジを行う、ブレーキングをする、リーンしてバンクさせる。この当たり前の動作を行っているだけなのに。慎重さを失ったという訳では無いが、必要以上に持っていた緊張感が解けたのだろうか。バイクの動きが頭の中に、手にとるように理解できる。身を預けて走っても不安が全く出てこない。そして流れる景色や風の香りが、全てが鮮明に自分の中に飛び込んでくる。無論今までも楽しかったが、この時はまた違った感覚で、ジェベルに乗って心から楽しい、と感じた。

 国道の「出雲神話街道」を走り、島根県に入る。島根に来たのは3年ぶり。でもその時はほとんど通過しただけという状態だったので、その後知り合った島根出身の友達やツーリング友達に、島根に行ったら「出雲大社」「隠岐」は是非見たほうがいいという事を聞いていたので、そこへ向かってみた。出雲大社の手前で多少の渋滞に巻き込まれたものの、巨大な社と境内を見て歩き、なんとなーくお土産やさんで買い物をした。なんつーのかな、伊勢神宮に通じるものがあるような気がした。

 そこから隠岐、というか日御崎へ向かった。地図にオススメルートと書いてあったので行ってみたら、その界隈から見える島々を隠岐と呼ぶらしい。相変わらず予備知識も何も無いなー。で、どんなとこよ?と思って走っていたら、そこは「神々しい」と表現すれば適当なのかな。日本というか、普段の生活ではもちろんのこと、休日のツーリングで自分が見てきた光景とは一線を画すような風景。何がどうなっているのだろう。海と空と島。思ったよりも長い山道はずっと眺めがいい。いたるところが展望所のようだった。必要以上にゆっくり走るワンボックスカーの後になってしまったが、イライラする気がしないし追い越そうとも思わない。ずっとこの道を走っていたい。そんな気分。

 日御崎の灯台に到着した。どうやらこの日は灯台の完成の100周年らしく、記念イベント(祭)の開催日で、浴衣姿の若者の姿が目立った。イベント会場からは吹奏楽に合わせてドラムとギターとベースのロックサウンド、そして最近なんか聞いた事のあるポップスを唄う女性の声が聞こえた。曲名は知らないが自分が知ってるくらいだから有名な歌手なんだろうか?もっと静かで閑静な場所を想像していただけに意外だったが、まぁ記念祭ならこれはこれでいいか。

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2003-07-28 ひまわりツー 第二部

写真を現像した。でもやっぱり実物とは何か違う感じ。

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 山陽道を尾道ICの手前まで走り、せっかくだから尾道の観光でもしようかなーと思ったが、尾道って観光地らしいが予備知識は全く無し。何があるの?そんな事よりも今日は尾道観光の為にここにきた訳じゃない。君田村。そこまで行く。行くしかない。ここまで約500km。時間は午前11時のところで、村の手前の市街地のマックで殺伐と昼飯。注文の時に子連れのおばちゃんに堂々と割り込まれてもめげず、やっと自分の番かと思ったらレジに店員が不在で待たされ、やっと出てきた店員さんは「ええっと、注文なさいましたっけ?」とか言ってるの。いいや、怒ってはならぬ。まずは飯だ。しかし地図を見てもここからの行き方がビミョーで、どう見てもどこをどう曲がればいいのかが理解出来ない。なので注文の時に散々待たせたマックの店員さん(偉いさんっぽい男性)に「君田ってどこをどう行けばいいんですかね?」と聞いてみたところ、「ちょっと、お待ちくださいね!」と好感触。しかしレジには長蛇の列。そして店員さんはレジに戻ってせっせと仕事をこなす。・・・また待たすんか?「あの!席にお掛けになってお待ちください!」・・・ここまでマックで待ったのは初めてだ。ヘルメットを抱え、昼前で気温は上がりはじめているというのにジャケットを着込み、明らかに場違いだけど待つ。ここで道を間違うわけにはいかない。南中時まであと30分。そして店員さんはレシートの裏に簡単に地図を描いて解り易く教えてくれた。やっぱり面倒な道順だけど、これなら間違わずに済みそう。サンクス!

 君田村に国道は一本も走っていない。県道のみだ。村を横切っている県道がメインストリートらしく、ここを走ればひまわり畑は見つかるだろう。そして目標の県道を走っていると、「君田村」の看板が現れた。胸が高鳴る。ゆるやかな坂道を登りきると、高い木立に囲まれた道が急に左側だけ開け、小さな集落と田園が見えた。まだ先か?と思っ・・・広がる田園の奥に、普通の田圃とは色が違う一角が広がっている。あれだ。農道を横切り、見えたその景色は・・・言葉に表せるものではなかった。バイクを止め、エンジンを切った。そしてなぜだか、バイクをUターンさせて押して歩いた。乗って移動すればいいのだろうけど、ここではエンジンを掛けていたくなかった。何枚か畑をバックにバイクの写真を撮って、そのまま押して畑の入り口の場所まで行って路肩に停めた。あとは、歩いた。歩いて見て回った。青い空、白い雲、深い緑の山々、そして黄色のひまわり。まだ満開と言える状態ではないけど、間違いなく咲いている。どこでどう思考回路が導いたのかは解らず仕舞いだけど、これが見たかった。

 そしてバイクを停めているとこまで戻り、アスファルトの上に腰を下ろした。

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2003-07-28 ひまわりツー 第一部

 そこに行くにあたっての条件は、「咲き始め〜満開の状態」であること、「何が何でも晴れた日」であること、「南中時にその場所に立つ」ということの三つ。これだけは絶対に譲れない。検索では君田村では昨年の丁度今ごろに「ひまわり祭」を開催したらしく、見ごろは7月下旬〜8月上旬。日取りは問題ない。しかし今年の梅雨明けは遅い。7月21日の海の日でも、沖縄を除いてはまだどこも梅雨明けしていない。だが、その日は絶対に晴れるという変な確信が生まれていた。実際に木曜日に現地の天気予報を確認して、晴れるということが解った。迷いは一切無い。他にどんな事があっても、この週末は絶対に行く。そして金曜日の深夜、まずは国道1号で大阪へ向かった。

 一度だけ走った事のある大阪。あまりのマナーの悪さにもう二度と走りたくないと思った場所だ。名神高速に乗れば避ける事は出来るのだが、今回は下道で走る理由がある。国道1号・東海道。ここを走破するのだ。東側は環七〜日本橋間以外は旧道・バイパス(有料道路)を含めて全て走破した。いつかは大阪方面も全て走ろうと思っていたが、そのうちそのうちって、今やらないでいつやるというのだ。最初で最後でいい。どうせなら今日行く。そして東海道西部区間へとハンドルを向けた。ガラガラの鈴鹿峠を抜け、京都を抜けて大阪へ・・・。時間は午前4時。空がそろそろ明るくなる、多くの割合の人間の活動時間外であり、今抜けるならそんなに車もいないだろう・・・。しかし大阪は甘くなかった。命をあと5個くらい予備に持っていないとまともに走れないかもしれない。無事に1号線の終点に行ったけど、もう二度と行く事は無いでしょう。

 神戸を抜けて姫路に入ったあたりで、どうやら「名古屋・四日市・大津・京都・大阪・神戸」等など大都市を散々走ったおかげで予測よりも時間を多く食ってしまっていた。これでは広島県入りする頃には南中時を過ぎてしまいそうだ。ということで姫路の一個先のインターから高速へ。給油の為にSAに入って休憩してたら、ドラッグスターに乗ったライダーがやってきて、どうやら前にジェベルに乗っていたということらしく意気投合。ええ、いわゆるナンパとも呼びますが。これから四国に向かうらしい。なんつーのかな、勘だけど。仲良くなれそうな人だった。電話番号を交換し、倉敷Jctまで10数キロだけど一緒に走って別れた。

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2003-07-28 ひまわりツー 序章

東海地方が梅雨明けらしいですが、今日の名古屋は梅雨真っ盛りの空模様でした。

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 なぜひまわり畑に行きたかったんだろう。ただ、ひまわりという夏を象徴する花が大好きで、それが一面に咲き乱れる景色を見たかったというだけのこと。小学生低学年かな、理科の授業を兼ねて実家の庭でひまわりを育てて観察した。そして誰にも負けないくらいの大きな花が咲き、秋になってクラスのみんなで種の数を数えて、ウチで育てたひまわりが一番多く種があった。思い出といえばそのくらい。小学校の通学路には夏になったら必ずどこかで黄色くて丸い花が咲いていた。

 もう5年前かな。もっと前かも。航空会社が北海道旅行のテレビCMをやっていた。そのCMでは一面にひまわりが咲く畑が映し出された。タイアップ曲はMy Little LoverのDaysという曲。ああ、日本にこんな景色が見られる場所があるんだ。見てみたいな・・・。場所は北海道じゃなくてもいい。ただ、一面に広がるひまわりの姿が見たい。そういうのってどこにあるんだろう。その頃、自分と北海道とは無縁の地だった。あちらこちらへと走り回っていたものの、何泊も連続でどこかへ行くなんていうのは実家に帰省している時以外には無い。いつかは行きたいとは思っていたけど。

 その年の夏だっただろうか。何気なく立ち寄った国道の道の駅に「ひまわり園」というのがあり、これはラッキーと思って案内標識に従って歩いて見に行った。しかし、そこはもう開花・満開の時期を過ぎており、黄色は黄色でなくなり、みんな首を下げていた。夕暮れ時に見たその光景はそれはそれで印象的だったかもしれない。でも、期待はずれ。見たかったのはこれじゃない。夏が好きだ。その夏が過ぎ行く事を見たかったんじゃない。夏の青空・白い雲・そして一面に広がる黄色い花を見たい。その時、初めて強くひまわり畑を見たいと思った。

 その後、何回かの夏を過ぎた。まだその憧れる景色には出会っていない。そして強い思いは場合によって時とともに薄れていくもの。ああ、今年も見られないのだろうか・・・なーんて思っていたが、今年は見ようと思った。それは何故なんだろう。夏が好きだから、毎年自分にとって特別な季節なんだけど、今年はちょっと違う気がしている。本能がそう訴えている。今年が最後のチャンスだなんて思っている訳じゃない。でも、今年見なければいけない気がする。今、自分にとってどんな場所でも行く事が出来る条件と環境がほぼ全て揃っているし。それがいつまで続くかはわからないけど、そう思う事が出来る以上、チャンスだと思ったら実行あるのみ。ネットで検索し、一番最初に出てきた場所に行こう。それが例え北海道でも九州沖縄でも構わない。ヒットした場所に絶対に行く。そしてヒットしたのが広島県君田村だった。調べによれば観光目的の「ひまわり園」とは違う、純粋な「畑」であり、北海道にこそ敵わないものの本州最大級、村全体で毎年60万本のひまわりが咲くのだそうだ。理屈や問答は無用。行き先は決まった。

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2003-07-27 Days

 行ってきた。このツーリングを無事に達成するにあたって、その日その日で出会った人々、今までに出会って私にいろんな教えや言葉をくれた人々、今まで無事に生きてこれた事、そして愛機のジェベル。それら全てにありがとう。

 行ってきたのは広島県の君田村というところ。そこにあるのは、ひまわり畑。感動って言葉にできないものなんだね。写真にも撮ったけど現像していないし上手く撮れてるかどうかわからない。きっと高性能な一眼レフで撮った写真よりも自分の脳裏に焼きついたもののほうが鮮明だ。きっとそういうものなんだろう。

 そしてその後、何かが解き放たれた。自分の中に眠っていたもの?引っかかっていたもの?よくわからない。でも確かに、それを境に何かが変わった。バイクに乗ること。生きること。走ること。

 それだけじゃないんだろうけど、この二日間は静かに幕を下ろしました。


先頭 表紙

2003-07-24 行きたい場所

 梅雨明け宣言はまだのようですが、今週末はなんとか晴れてくれそうな感じです。

 行くかな、あの場所へ。

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