2005-08-18 鳴子渓谷の巻
2005-08-18 断崖絶壁の巻
2005-08-18 最東端碑の巻
2005-08-18 遥水平線の巻
2005-08-18 灯台到着の巻
2005-08-17 到着手前の巻
2005-08-17 山道散策の巻
2005-08-17 車両禁止の巻
2005-08-17 灯台入口の巻
2005-08-17 一一七号の巻

　犬です。

そして宮古市から山形を目指すのですが・・・
往復でたっぷり2時間以上歩き
再びバイクに乗った時にはもう17時を回っていた。
こりゃ今日中に山形に帰るのは無理かな・・・。
腹も減ったしな・・・。いや相当腹減った。
とりあえず国道45号をひたすら南下し
なんとなく飯も食わずに泊まれそうな健康ランドとかを探して走る。
でもサッパリ見当たらない・・・。

仕方ない、国道4号に流れるか。
大船渡から水沢方面に抜ける。
そして4号線から古川を越えたところで健康ランド発見。
しかし、食事できるお店がもう全部閉まってる・・・。
空腹のままとりあえず温泉に入り、
ビールを一杯だけ飲んでそのまま撃沈。

翌朝、ちょっと雨っぽいけど改めて山形に向けて出発。
ここは鳴子峡のドライブイン。
2年前にも喰った牛タン串焼きが喰いたかったんだけど
価格高騰により販売中止なんだそうな・・・ガッカリ。

先頭 表紙

　犬です。

石碑の向こう側、というか
灯台から石碑にたどり着くまでに道はあって無いようなもの。
ここは本当の「岩場」であり、
「最東端の地」、つまりそういう土地であるというだけ。
岩を掻い潜って？本当の東端まで行こうと思ったが・・・
こりゃ「ちゃんとした格好」じゃないと無理ですな。
本当の岩の端っこまではちょっと行けそうにありません。
そして目下は軽く死を感じるほどの海。

もし自殺したくなったら、
東尋坊なんてお手軽なとこじゃなくて
ここに来ればいい。
ヒーヒー言いながら歩いて、
死にたくなるに至った人生を振り返るといい。

そうすると、ここにたどり着いて海を見た瞬間
どんな悩みもちっぽけに思えてくるから。

先頭 表紙

　犬です。

これで足掛け2年に渡る
「本州四端制覇」は完了。
もう言葉が出ないね。
空に向かい両手を挙げ
腰を高速で前後に振りながら

「フゥーーーーーー！！」

・・・嘘です。

四国九州北海道に沖縄、
行ってみたいところはまだたくさんあるし、
これで終わりじゃない。ただ、一つの決着が付いた。
一つの満足という、快感に似た気持ちを得た。

そこに何があったのか？

・・・な〜んにも無かったよ。

そして右の拳を空に向けて静かに放った。

先頭 表紙

　犬です。

そして眼下に広がる海。
最果ての地から眺める海、遮るものは何も無い。
ただただ、水平線が広がり、
恐ろしいほど静まり返った岩場に立ち尽くす。

先頭 表紙

　犬です。

そして徒歩約1時間。
本州最東端の灯台へと到着。

先頭 表紙

　犬です。

ひたすら徒歩で上り、
3キロも過ぎたあたりで、目の前が明るくなってきます。
正直しんどいです。休みたいです。
こんなにしんどいのに・・・でも歩く。
犬にとって本州端部最後の地であり、最大の難関。
どんな道でも行く。そして最後は自分の足で・・・進むんだ。

先頭 表紙

　犬です。

散策とかぶっちゃけ嘘です。
そんな余裕は一切無いです。。
途中で入口に停まってたハーレーのライダーさんが引き返してきました。
なんかあまりのしんどさに途中で諦めたそうです・・・。

先頭 表紙

　犬です。

灯台への道はオフ車なら行けそうな感じの道です。
でも歩いていかなきゃいけません。
運動不足丸出しです。最初の1キロがとにかくしんどい。
ものすごい上り坂・・・。ちなみに灯台まで、片道4キロの山道です。

自転車も禁止らしいが、こんなとこぜってー上れねぇよ・・・。

先頭 表紙

　犬です。

そして目的地の、宮古市にある「トドヶ崎灯台」に到着。
（魚へんに毛で「とど」と読むらしいが変換できない）
いや実はこれは到着ではなく、入口前です。
看板の先に見える細い道を歩いて行かなければなりません。
その先にあるのは・・・本州最東端。

先頭 表紙

　犬です。

で、国道13号から事故渋滞を抜け、一気に岩手県。
ここは確か国道117号沿いのダム湖。
いやね、だからね、写真撮る時間も勿体無いんだって。
そんで遠野を通り、昼飯のつもりでジンギスカンの串焼きというのを食います。
思えばこれが岩手での唯一のちゃんとした食事だった・・・。
もっと喰っておけばよかった、と後悔するのは後ほど。

先頭 表紙