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セブン○レブン物語

バイトの話しを書いていこうと思ってます。
でもその前に書きかけのお話しを終わらせないと。。。(怒濤の汗)

目次 (総目次)   [次の10件を表示]   表紙

2002-02-09 鏡  第25話  日帰り旅行
2002-01-29 鏡  第24話  プロポーズ
2002-01-15 鏡  第23話  幸せ・・・
2001-12-25 雪ウサギ   (ちょっとショートです☆)
2001-12-18 鏡  第22話  偶然
2001-12-14 鏡  第21話  心の変化
2001-12-07 鏡  第20話  母の愛
2001-12-05 鏡  第19話  無関心・無感動
2001-12-02 鏡  第18話  告白
2001-11-16 鏡  第17話  星の夜


2002-02-09 鏡  第25話  日帰り旅行

「あのね。バンビツァーでね、横浜があったの。
 行ってみない?」

幸は旅行会社のパンフレットを彼に見せていた。
いつも、会うのは彼のアパートか、街の方へ行くくらいのものだったから、
彼と違う街を歩いてみたかった。

「いいよ。横浜かぁ。山下公園とか・・うん。いいね。」

「じゃ、私、申し込んでおくね。」

こうして、彼と初めての日帰り旅行の申し込みをした。

その晩、一本の電話が家にあった。
幸の所属しているサークルの部長からだった。

「今度、親睦会があるんだ。内容はボーリング大会。
 ・・で、友だちも誘ってくれて良いから来てくれない か?」

サークルと言うのは、一緒に入った同期の子に誘われて入ったところだった。
いわゆるマネージャーと言うもので、彼女と二人で引き受けたのだ。
でも、彼女は今回用があってこられないそうだ。
それもあって、幸には断りづらかった。
だから、友だちが一緒ならという思いで行くことにした。
電話を貰った幸は、折り返し、葉子に電話をし、一緒に行くことを頼んだ。

男の人が多いサークルだったので不安だった。
これで、幸はボーリング大会に行くことにした。

日帰り旅行の前日だった・・・・


    大丈夫よね。葉子ちゃんもいるし・・


鏡の深雪は何も答えない。
不安な面もちの彼女は鏡の中に入っていってしまった。

先頭 表紙

おっひさー♪♪続き早くみたーい♪♪ / おとめ ( 2002-02-09 23:35 )
う〜ん・・なんだかハプニングがありそうな気配ですね。。なんだか心配になってきたよ。。深雪ちゃん・、頼むよ〜! / みかりん ( 2002-02-09 22:20 )
流れは〜中盤の〜♪ 中ごろから〜終盤にかけての〜お話に〜なるのでしょうか〜♪ / おき楽大明神 ( 2002-02-09 21:14 )
おひさです。では、ジェットコースターの安全ベルトをご確認くださいね〜(^_^;) / 星くず ( 2002-02-09 20:32 )

2002-01-29 鏡  第24話  プロポーズ

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つき合いだして、4ヶ月、経った頃だった。
蝉が激しく鳴いている。
幸は彼の部屋に居た。
ここは、彼のアパート。
寮生活ではあるけれど別にアパートを借りていた。
彼の職場ではこれが当たり前だった。
月に1.2度だけ外泊が許される。
外泊が許されたときは、たいてい二人は会うようになっていた。

「これ、鍵」

「え?」

「もし、僕が居なかったら、待ってて欲しいんだ。」

「え・・・」

「3年、・・3年、待ってて欲しい。そしたら・・」

彼からのプロポーズだった。
 
 3年・・
これは、びっくりしたけど、
待てるかも知れないって思った。
この穏やかな一時がずっと続くのなら・・

幸は軽く、頷く。
彼は幸を抱きしめる。
彼の腕の中は心地よかった・・・

-------------------------------

母に彼のことを告げた。
母はやはり、いい気はしない。
何処の職場だとか、両親はなにをしているのか、
両親は持ち家なのかとか、そんな事ばかり聞く。

「長男じゃないよね?」
母は私を嫁に出す気はないのだ。

「一人っ子って言ってた。」
母は既に無言だった。
冗談じゃないって顔で。
もう話しは此以上、聞いては貰えなかった。



     深雪・・・
       私、強くなれる?





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先頭 表紙

おとめさま〜、一応小説ですが、自伝ぽかったり・・・(^_^;) / 星くず ( 2002-01-30 17:40 )
みかりん〜、まだ先は長い・・・と思う。。。 / 星くず ( 2002-01-30 17:38 )
あれ?これ小説ですか?(・。・?) / おとめ ( 2002-01-30 01:37 )
おお!やったね。。 / みかりん ( 2002-01-29 23:45 )

2002-01-15 鏡  第23話  幸せ・・・

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幸は彼と食事をしていた。
目の前の彼は豪快に食事をする。
なんて、美味しそうに食べる人なんだろう。
そして、決して多弁ではなく、かといって飽きるわけでもない会話・・
楽しい時間が過ぎていく。

二人でふらっと街を歩く。
さりげなく幸を安全な方に歩かせる。
彼の仕草のひとつひとつに気遣いがみえた。

ああ・・この人は優しい人なんだわ・・


「どうしましょうか、ちょっとつき合って貰えませんか?」

幸はこの空気を感じていたかった。
だから、何の躊躇もする事なく、はいと頷く。

行った先はしゃれたパブだった。
軽くカクテルを飲む。

とても優しい時間・・
今まで感じた事のない心地よい時間だった。

ちらちらと時計をみる彼
彼には寮の門限があった。
店から出ると彼はタクシーをひろった。


------------------



タクシーの中、彼は、
「つき合ってくれませんか?」
と幸に聞いた。
幸は思わず、「はい?」と聞き返す。

「僕と・・つき合ってくれませんか?」
幸はふっと考える。
こういった場合、考えさせてくださいというべきだろうか・・
でも・・
口から出た言葉は「はい」だった。
幸の中ではとっくに気持ちは決まっていた。
この人だったらと・・。

「あの・・」
幸は尋ねる。
「今日、たまたま、会ったから・・ですか?」

「いいえ、今日がなかったとしても、僕は貴方に言うつもりでした・・」





-------------------------

     

    深雪・・
  

        私、すごく 幸せだよ・・・















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先頭 表紙

おとめさま、お初です。幸せそう〜?でも、このあと・・う〜ん書きたくないのよ。ホントは・・・。 / 星くず ( 2002-01-29 23:24 )
みかりん〜☆仙川さま〜☆ありがと〜大丈夫よ〜 / 星くず ( 2002-01-29 23:23 )
やーん(^0^)いいですねえ★★おとめの次の彼氏もこんな人がいいー♪ / おとめ ( 2002-01-27 14:11 )
風邪ですか〜☆ しつこいそうなので〜早く治してくださいね〜☆  / 仙川亭おき楽←風邪3週間目 ( 2002-01-16 01:56 )
ああ。。なんだか私まで幸せになっちゃった^^ / みかりん@微熱・・だいじょうぶかな ( 2002-01-15 22:54 )
ビールが飲めないのが悲しいです〜★ / 星くず ( 2002-01-15 18:22 )
お久しぶりです。微熱が続いているのでたまに登場となります(^^ゞ / 星くず ( 2002-01-15 18:19 )

2001-12-25 雪ウサギ   (ちょっとショートです☆)

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深々と雪の降る夜でした。
あたりはすっかり夜の闇の中。
クリスマスというのに心の中は涙色。

とうちゃん・・
今夜も帰って来られんの?

少女の父は出稼ぎで、しばらくは顔も見ていませんでした。
少女の家の回りではポツポツとオレンジの灯りが見える。
どのうちも、とうちゃん、かあちゃんと一緒の同級生たち。
涙がポロリとこぼれ落ちました。

「泣いたら、あかんよ。とうちゃんだって、あんたに会いとう思ってるんよ」
かあちゃんは後ろから抱きしめる。

その時、こつこつと玄関を叩く音がした。
静寂の中にこつこつと音がする。

そっと戸を開けてみると、そこには小さな雪ウサギ
赤い目をした雪ウサギ

両手でそっと持ち上げると懐かしい声がした。
少女にしか聞こえないほどの声だった・・

メリークリスマス もうすぐ帰るから






        Fin〜


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先頭 表紙

ありがとうございます〜☆照れちゃいますねぇ(*^^*ゞ / 星くず ( 2002-01-15 18:20 )
お誕生日おめでとう☆元気ですか? / みかりん ( 2002-01-09 19:48 )
お誕生日〜おめでとです〜♪ 年が明けちゃいましたよ〜♪ 次は〜いつですか〜♪ / 仙川亭おき楽 ( 2002-01-09 16:19 )
お誕生日おめでとうございます!これからも素敵な作品をお待ちしてます♪ / Blue ( 2002-01-09 07:36 )
クリスマスなだけに〜♪ めり〜めり〜くりすます〜♪ / 仙川亭おき楽 ( 2001-12-26 00:23 )
中途半端なお話しですみません〜(^_^;)  / 星くず ( 2001-12-25 22:41 )

2001-12-18 鏡  第22話  偶然

幸はずっと気になっていた。
写真を持っていってしまった人
それがある日、ひょこっと訪れた。
彼はお店で食品を選んでいた。

よかった・・
辞めてなかったんだ。

満期で辞めて行く人が多かったから、
彼もその一人だと思っていた。

写真のこと、話したいけど話せない。

そして、彼の何度目かの来店の時だった。
 
幸は同僚とレジに入っていた。
客はほかになく、彼女と話しをしたりしていた。

「すみません」
と、いつものように、レジに来た彼に同僚は、
「こんにちは〜。ところで、趣味はなんですか?」
突然、彼に話しをふったのだ。

彼は戸惑いながらも答える。
「飛行機と音楽かな。ん?レコード店なら・・」

彼が帰った後、彼女は目配せをした。
「良かったね。さっちゃん。行ってみたら?」

幸は焦っていた。
いきなりだったから。
まさか、彼女が聞くとは思ってなかった。
彼女は幸の気持ちを知っていた。
それできっかけを作ってくれたのだ。
幸は嬉しかった。


翌週の日曜日だった。
幸は町に出てレコード屋に行ってみた。
彼がよく行く店を覗いて見たかった。
でも、時間が早かったため、
店はまだ閉まっていた。
幸は、ため息ひとつ漏らす。
そして、他に買い物に回りもう一度店に訪れた時だった。

太陽が眩しかった。
店のガラスが光りを反射している。
店に入ろうとした時、ちょうど中から出てくる人とぶつかりそうになった。それは彼だった。

何を話したかわからない。
頭はパニックになっていたし、たぶん、顔は真っ赤だったに違いない。

彼は言った。

「一緒にお昼、いかがですか?」




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先頭 表紙

お昼を一緒に〜♪ した後の展開は〜急展開〜♪  / 仙川亭おき楽 ( 2001-12-18 22:35 )

2001-12-14 鏡  第21話  心の変化

幸の奥深く眠るもの

それは、怠惰
      諦め
        失望




私はいつ死んでもかまわない

たいして悲しむ人はいない

私は一人なのだから。

深雪、私と変わってくれない?

私はあそこでずっと眠るの。

ずっとずっと・・。



根雪は哀れみのほほえみを浮かべるだけ。

深雪、自由になりたいでしょ!?


---------


ある日、突然に現れた人。
21歳の時だった。
ううん、突然ではなかった。
私は配置転換で売店に・8トいた。

彼は備品、飲み物、たばこを毎日のように買いに来ていた。

彼を意識したのは、
そう・・彼が私の写真を持っていったから・・



あのころ、まだ、販売に慣れてなかった幸は、
あまり笑顔は出せなかった。
その頃、PXにいたカメラ店のおじいちゃんはちょこちょこと遊びに来てはチョコを奢ってくれた。
いつも、幸を気遣ってくれた。
その日もおじいちゃんは遊びに来ていた。
客はいなかった。雨がひどかったから。
おじいちゃんはポラロイドカメラで幸を写すと写真を見せてくれた。

その時、彼はちょうど、店に入ってきていた。

おじいちゃんは、こともあろうか、彼に写真をあげてしまった。
「欲しいか?」って・・
彼はそのまま、持ち去ってしまった。

  ねえ・・
    深雪・・
      私、ずっと気になってるの。
        彼はあれから、急にお店に来なくなったの

  仕事、やめてしまったのかな・・。


深雪はくすっと笑う。
ちょっと意地悪そうな笑みを浮かべて・・・










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先頭 表紙

な〜ん歳まで〜一緒なのかな〜♪ / 仙川亭おき楽 ( 2001-12-14 00:36 )
また、さぼってましたぁ...A;゜∇゜)/アセアセ☆ / 星くず ( 2001-12-14 00:32 )

2001-12-07 鏡  第20話  母の愛

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幸は二十歳になっていた。毎日、仕事をしている。
省庁関係の事務所で働いていた。

何故、ここにいるのだろう。

幸は接客の仕事を望んでいた。
高校の教師は、それを望んでいなかった。
短大に行くことを強く望んでいた。
 
幸自身、上に進みたかった。
しかし、一番、上の姉を考えると無理だと思った。
父は既に仕事をしていなかったし、
母は63歳になっていた。

高校の担任は、働きながらでも出来ると
歯科助手の仕事を紹介してくれた。
夕方からは短大にも行けるように取りはからってくれた。

幸は嬉しかった。
ただ一人の生徒にここまで考えていてくれるなんて。

でも、母は猛反対だった。
私を省庁に連れて行った。
既に内定は決まっていたが、私はそこに決まってしまっていた。

幸はこのころ、殆ど、きれめなく、男とつきあっていた。
決して深いつきあいではない。
心は遠いところにいた。
何回か、結婚を望まれることもあったが、母は全てダメだとという。



母は私を愛してる
だから私も母に従う


           仕事も恋も・・・・





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先頭 表紙

こういうのを一卵性親子というのかな・・・? / 星くず ( 2001-12-14 00:34 )
現代の物語の〜一部分を見ているような〜☆ / 仙川亭おき楽 ( 2001-12-07 21:10 )

2001-12-05 鏡  第19話  無関心・無感動

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淡々とした毎日を幸は送っていた。
高校生活は楽しいと言えば楽しい。
ただ、時々グループ交際の話しが舞い込むのが億劫だった。
休み時間になると、男女の話が、あちこちで花が咲いていた。


どうでもいい話しだったけど、おくびにもださず、
幸は聞き入った振りをする。 

幸自身は考えるのもめんどうだった。
グループ交際もそう・・
紹介させてって言われて、休日にみんなで会う。
だから、とりあえずは友だちとして、ということで交際は始まる。

でも、空虚、空虚。
かといってやめればいいものの止められない。
友だちの輪にいたかったからそれもしれない。

バカだね、幸は・・
耳元で深雪が言う。
どうせバカだよ。
一人はイヤだもん。


幸は、次第と男の心を試すようになる。
いったいどこがいいの?私が好きなのって。

透明な君がいいっていう男もいた。
当たり前、私は私をどう表現B5たらいいのか、
私には、わからないのだから。





     心が動かない。
     ときめきなんてなんにもない。
     何が楽しいのかも判らない。




   深雪、この世界はつまらないね・・。


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先頭 表紙

はい。やっと高校生。少しは成長しているでしょうか・・・。 / 星くず ( 2001-12-05 22:40 )
幸ちゃんも。。高校生になったんだ。。 / みかりん ( 2001-12-05 21:20 )
やさしいほら〜?楽しみにしてますね〜(^▽^ / 星くず ( 2001-12-05 19:27 )
気づけば〜もう19話な〜んですね〜♪ 仙川も〜ただいま〜やさしいほら〜製作中です〜♪(笑) / 仙川亭おき楽 ( 2001-12-05 11:58 )

2001-12-02 鏡  第18話  告白

幸は中学3年になっていた。

ずっと好きだったのは葉子ちゃんのお兄さん。
7年越しの初恋だった。

「幸、いいの?
このままで、ずっといいの?」
深雪は言う。
最近では、いつも私の傍にいる。
深雪は、歯がゆくてたまらないのだ。

幸は、後押しされるように、葉子ちゃんに伝えた。
幸のこと、どう思ってる?って聞いてくれるって、
それだけ。
それだけで満足だった。

答は、妹にしか思えないとそれだけ。

それでも、 
ペンダントをくれた事がある。
葉子ちゃんとのお揃いの。

私はフェルトで2つの小さな人形を作った。
私とおんちゃんをかたどった人形。

女の子の形の人形を葉子ちゃんから手渡してもらう。
そして、おんちゃんの人形は、ずっと学生鞄にぶらさげていた。




高校の時、一度だけ、おんちゃんとデートしたことがある。
たった一度だけ。
ただ、映画を見るだけだったけど。
でも、帰り道にお店でタオルがあって思わず、
かわいいって言ったら買ってくれた。

すごくうれしかったよ。

何年かして、大事故があったって葉子ちゃんに聞いた。
もう、子供は作れないって言うほどの事故だったって。
お見舞いにいかれなかった。
絶対、泣いてしまうと判っていたから。
だから、葉子ちゃんに、精一杯の本を入院先に持っていってもらった。

私の出来るただ、一つの事だった。

私の初恋はこうして幕を閉じた。


  ホントに私はただの妹のような存在だったのですか?






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先頭 表紙

よかった〜♪ これで〜もう〜大丈夫ですね〜♪ / 仙川亭おき楽 ( 2001-12-05 11:57 )
プライバシーのクッキーをいじったら、入れたぁぁぁ☆ / 星くず ( 2001-12-05 11:24 )
ログインが出来ない(T.T) / 星くず ( 2001-12-05 00:30 )
ちゃ〜んと〜読んでいるので〜安心して下さいね〜♪ 最近は〜HPに行けなくて〜申し訳ないです〜★ / 仙川亭おき楽 ( 2001-12-02 05:57 )
ずいぶんと、ご無沙汰してしまいました(^_^;) / 星くず ( 2001-12-02 02:22 )

2001-11-16 鏡  第17話  星の夜

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平和な日々が訪れていた。
家は相変わらずだったけれど・・

幸は毎日のように葉子ちゃんのところに行っていた。
葉子ちゃんには、姉のことも話している。
友だち・・なんでも話せる友だち。

そして、葉子ちゃんの兄が好きになっていた。
彼女の家に行けば、会えるかもしれないというかすかな期待。
ただ、顔を見るだけで良かった。
中学生になった彼とはなかなか会えなかったけど。

「おんちゃん」
幸も葉子ちゃんと一緒になってそう呼ぶ。
彼はさっちゃんって呼んでくれる。
とても満ち足りた時間。

男の子なんて嫌いだけど
おんちゃんは大好き

ある日の事だった。
家のお風呂が壊れたので、幸は葉子ちゃんと、葉子の弟と銭湯に行くことにした。

むろん、葉子と行くとは言ってはいなかった。
葉子ちゃんを嫌っている母には言えなかった。

銭湯の帰り道、
土手に坐り、星空を見つめながら、話しをしていた。
今までの事。
そして、これからの事。
大人になっても友だちでいようねって。

オリオン座が見えていた。
あの真ん中の3つの星は、葉子ちゃんと弟の浩ちゃんと幸だねって。

幸は葉子ちゃんと別れた後足早に家路についた。

待っていたのは1台のパトカーだった。

幸はその晩、母に庭の木に縛り付けられた。
固く固く・・。


母は、来てくれなかった。何時間待っても。

父がそっと真夜中に、縄をほどきにきてくれた。
幸は冷たい廊下で眠った。
まだ、許しを得てなかったから・・・。

    




      おかあちゃん、ごめんなさい。




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先頭 表紙

う〜む〜☆ ドラマのような〜展開ですね〜☆ / 仙川亭おき楽 ( 2001-11-16 00:38 )

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