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須木成の「七転び八起き」

〜むかし成田山の占い師に「あんたは大器晩成」って言われたっけ。あせらずに、一歩一歩〜

目次 (総目次)   [次の10件を表示]   表紙

2004-02-19 だうしよう?
2004-02-18 夜回り先生 ・・・続き
2004-02-16 夜回り先生
2004-02-14 なな <不定期連載:酒と薔薇の日々>
2004-02-14 どうして僕はこういうのに弱いのだろうC
2004-02-12 「人は幸せになる為に生まれてきたんだよ」 ←ひまわりさんの言葉
2004-02-11 目がチカチカして・・・(☆_☆)/^
2004-02-10 どうして僕はこういうのに弱いのだろうB
2004-02-07 どうして僕はこういうのに弱いのだろうA
2004-02-06 どうして僕はこういうのに弱いのだろう@


2004-02-19 だうしよう?


昨夜はとある研究会の最終会合。一応、僕がプロデューサーなんだす。

で、それが無事終了してホッとして、でも事務所に戻ってすぐペコペコ議事録起こすとか仕事しないといけないのに、気がつけばあるサイトに・・・


検索 : ブライス & カスタム


あぁ、欲すぃぃぃぃぃ!


愛に餓えているのかしら、僕も。。。

夜の街にさまよい歩くのは、そういうこと???

水谷先生、メールしてもいいかしらん(←うそうそ)


入札すべきか我慢すべきか、ここが正念場だす(笑)

先頭 表紙

闇猫さん&kotarouさん♪そういうわけで、無事?お仲間になっちまいましたぁ o(///∇///)o / 須木成 ( 2004-02-22 23:33 )
あら?無事落札されたのかしらん?(笑)アタシはすっきーさんにはこちらの前髪あるコの方がピッタシだと思うんだけれどな〜 / 闇猫@このコもかち割りしてるわね ( 2004-02-21 23:13 )
↓なら私が代わって落札してあげましょうぞ。どうぞ心置きなく飲んだくれておいでな。なに、友達のよしみ。3万くらいの立替など、どうということはありませぬ。行ってらっしゃ〜い(^o^)/ / kotarou ( 2004-02-21 16:17 )
かおるさん♪いやいや、まじでこの娘、欲しいんだすよねぇ(汗々) 明日の夜の10時過ぎが締切時間なんですが、明日はきっと出張先で飲んでるから、マジでどうしようかと・・・ / 須木成 ( 2004-02-21 01:29 )
うららさん♪ほーんと、こんな瞳で見つめられたらどうしようなんて・・・ (←妄想爆発(爆)) / 須木成 ( 2004-02-21 01:26 )
闇猫さん♪もとはといえば、闇猫さんとkotaさんのせいなんですから!(プンプン!!!) / 須木成 ( 2004-02-21 01:25 )
ゆこまるさん♪そうなのよー!!! 呼ばれちゃってさぁ。「そっちに行ってもいい?」なんて聞かれてるみたいで・・・ あぁぁぁぁぁ / 須木成 ( 2004-02-21 01:24 )
ぴよぴよさん♪そそそ。気がついたら吸い込まれていて、どーしましょ??? / 須木成 ( 2004-02-21 01:23 )
まるなさん♪ほほほ。kotarouマジックには強いけれど、ぶらちゃんの瞳には弱いんだす(爆) / 須木成 ( 2004-02-21 01:22 )
kotarouさん♪いけません、いけません。。。そんなふうに暗示をかけてはなりませぬ・・・  / 須木成 ( 2004-02-21 01:21 )
では、愛を差し上げましょう(爆) / かおる ( 2004-02-20 00:23 )
なんとも色っぽい目だすな〜。 / うらら♪ ( 2004-02-19 18:18 )
かーっかかか!お側に・・・おそばに・・・・・・  うふん。いつかドールツァーもしましょうねぇ(爆) / 闇猫@着物型紙送りましょうか? ( 2004-02-19 13:13 )
わーははははは(爆)げほっ。すすすすすすっきーさんおもしろすぎです。。ね、この瞳、「すっきーさんちあったかそうでいいなぁ。。。。。」って言ってない?(^曲^)にひひ。。♪ / ゆこまる ( 2004-02-19 10:10 )
なななんと須木成さんもですかぁ?!この瞳・・・・吸い込まれそうですよね。 / ぴよぴよ ( 2004-02-19 07:30 )
さーーて、こたろうちゃんマジックの誘惑に勝てるのかなあ?うふ / まるな ( 2004-02-19 02:13 )
買いなさい 買いなさい アナタは買わずにいられない 絶対欲しくてたまらない・・・・ お世話は私がいたしましょう 預かりっこ?OKOK いつまでもお預かりしますわん♪ / kotarou ( 2004-02-19 01:56 )

2004-02-18 夜回り先生 ・・・続き

昨日、水谷先生のことを書いたあと、なんか、とても心配になりました。

確かに、マンツーマンで、夜回りをしながら、名刺を配っているだけならいいけれど、
本にまで、メール・アドレスや電話番号を記してしまって、どうなってしまうのだろうか、と。
しかも、テレビも含めて出版社のパブリシティがかなり強力に展開されているようだし。。。


メール相談が止まりません。すでに1500本以上返信しましたが、まだ700本です。さらに増えています。今夜も徹夜で書き続けます。


これが、3日前の水谷先生の日記、でした。

昨夜は11時からメールへの返信に入りました。300件以上返信しましたが、200件以上また新しい相談です。現在返事を待っているメールは700件ちょうどです。目からは涙が止まらず、指先は感覚がほとんどありません。でも、ともかく一刻も早く返事をと、書き続けています。メールくれた方、もう少し待ってください。


これが、昨日の朝の日記。

出張から帰ってきて、夜間高校の授業を終えた後、朝までメールの返信をした頃の日記なのでしょう。


おかしいよ、これ。
なんか、間違っている。


人のことを言えた義理ではありませんが、親は何をしてるの? 教師は? 周りで一緒に暮らしている人は???


そして、出版社も、もういい加減なんとかしないと、この先生、死んじゃうじゃない!


うまく言えないのですが、どこにぶつけたらいいのかわからない、怒りのようなものが澱のように溜まってきています。

先頭 表紙

かおるさん♪そそそ、伝染しやすいんですよ、この手の菌は。。。 昔のストッキングみたいに(笑) / 須木成 ( 2004-02-21 01:15 )
闇猫さん♪ははは。リベンジしたつもりが、お返しが3倍ぐらいきて・・・(涙) / 須木成 ( 2004-02-21 01:14 )
クラッセさん♪答えは上に・・・ 上を向いてぇ〜 歩こぉぉぉ ←気分はもうキヨシロー! / 須木成 ( 2004-02-21 01:13 )
kotarouさん♪はーい♪ 確かにゲキチ〜ン、しまひたぁ・・・ ギャフン(←ふるっ!) / 須木成 ( 2004-02-21 01:11 )
闇猫さんへ。ちゃんとリベンジ返ししてやったよ。どうじゃ?須木成クン(爆) / kotarou ( 2004-02-20 11:58 )
わはははは、kotarouさんの書き込みみて書いてしまいました。と,人のせいにしていいのか、私っ!!!!! / かおる ( 2004-02-20 00:22 )
かかかか。ここでリベンジしてる?(爆) / 闇猫 ( 2004-02-19 13:09 )
私は少しこの出版社のことが気になる・・・、本を売ることだけ?・・・ / クラッセ ( 2004-02-19 10:51 )
↓ ゲキチ〜ン。。。(-_- ) / kotarou ( 2004-02-19 01:57 )
kotaさん&かおるさん♪あのー・・・ 水野先生ではなくて、水谷、 ミ・ズ・タ・ニ 先生、ね♪  / 須木成 ( 2004-02-19 01:28 )
かおるさん♪これでいいのかニッポン! それでいいのか、かおるさんの(今日の日記の)おかあさん!(爆) / 須木成 ( 2004-02-19 01:26 )
ぴよぴよさん♪うまく言えないけど、そうなんですよね。マメ太郎くんは、親に言えなくてもおねえちゃんには言えちゃうようになるのかな?(笑) / 須木成 ( 2004-02-19 01:25 )
闇猫さん♪そういう意味では僕も免許不携帯、没収、みたいな感じですが(泣)・・・ しかし最近はメールたまにしててうれしいんだは、これが(←親ばか) / 須木成 ( 2004-02-19 01:23 )
kotarouさん♪そこんとこ、一番難しい問題。だけどホントはシンプルな話。しかし、kotaさんとこの3号ちゃんの先生なんかは、どうしたら気づくのでしょう??? / 須木成 ( 2004-02-19 01:20 )
ええーーーっっっ。そこまでして・・・。水野先生、心配ですね。なんか、これでいいのか日本の教育・・・と言いたい。ああ、将来不安だ・・・。 / かおる ( 2004-02-18 22:34 )
上手く言えないけれど、お気持ちわかりますし同じ気持ちです。確かに親には言えないけれど、他人に言えるって事は沢山あるけど、それじゃ何の解決にもなりませんものね。 / ぴよぴよ ( 2004-02-18 16:10 )
同感。ヒーローを作りたててそうしてあっさり今度は偽善者扱いする。そりゃ、学校は悪い・教師はもっと悪い・・けれど、親はどうしたんだ?親も「親業免許」がいる時代だと・・・ / 闇猫 ( 2004-02-18 09:06 )
全国にもっといるはずの水野先生が、潰れてしまわないことを願います。 / kotarou ( 2004-02-18 09:01 )
私もソレ感じましたよ。世の中が、マスコミが、親が、つまり大人社会全体がここにヒーローを一人作り上げて、それに酔い己の「手抜き」をうまく隠してる。水野先生の行為は少年等が社会や家庭に戻るキッカケに過ぎないはずで、完結ではないはず。聞いてくれる人がいる、ありがたい、で終わらせてはいけないのです。 / kotarou ( 2004-02-18 08:59 )

2004-02-16 夜回り先生


先週、朝のテレビで、「夜回り先生」のことを知った。

横浜の定時制高校の先生で、授業が終わると毎夜、繁華街を見回り、未成年の子供たちを見つけると声をかける。威圧的でも説教臭いわけでもなく、「ごめんね〜、君たち、高校生?」って、穏やかに話し掛ける。学生だとわかると、「家に帰れよぉ〜」と淡々と根気よく話し掛ける。

そして、「なにかあったらここに連絡して」と、電話番号とメールアドレスが記された名刺を渡す。夜回りから帰った先生の許には、一晩で何百通ものメールが入っている。取材の最中、リストカットしたばかりの過呼吸の女の子から電話が入る。

「いいんだよ。リスカしたことは、それはいいんだ」

深夜の電話。決して叱ったりなじったりはしない。受け止めようとし、注意を集中している様がわかる。そんな電話の合間に、メールへの返事も書く。ほとんど寝る時間もなくなるだろうに。

「夜回りは、出会いに過ぎない。そこでは何もできない。ただ、本当に助けが必要になったとき、僕がそばにいてあげられたらと思って」

何がこの人をここまで駆り立てるのか。
そんな興味もあって、早速、本を買って読んでみた。


この水谷先生も、父を知らぬまま母とは一緒に暮らせず祖父母に育てられ、大学時代は夜の街に生きるような暮らしをしていたようだ。しかし、それだけが要因ではないだろう。

先生は、大学の学科長との出会いがもとで無事に卒業し、高校の教師となる。しかしある日、夜間学校に勤める友人から「お前のところはいい。俺の学校の生徒は腐っている」という愚痴を聞き、大口論となる。「もともと腐っている子供なんていない。あるとすれば、腐らせた、だ。そんな子供を救うのが教師じゃないか」

そして最後は、「お前は教師を辞めろ。俺が夜間学校の教師になる」と言って夜間学校の教師になったそうだ。そしてその友人は、塾の講師になったという。

※その辺りの話は本にも書いてありますが、水谷先生の本のサイトから毎日新聞の記事でも読めます→ http://www.sanctuarybooks.jp/mizutani/


 子供たちはみんな「花の種」だ。
 もし花を咲かせることなく、しぼんだり枯れたりする子供がいれば、それはまぎれもなく大人のせいであり、子供はその被害者だ。
 私はそんな被害者である子供たちとの出会いを求め、ずっと夜の街で生きてきた。それはきっと彼らを救うためではなく、ただ単純に、彼らのそばにいたかったからだ。
 夜の街の子供たちは、どんなに虚勢を張っていようとみんな弱い。そして時々ふっと哀しい目をする。彼らも本当は昼の世界で、親や先生に認められたい。でも昼の世界は決して彼らの存在を認めない。彼らを痛めつけ、夜の街へと追いやる。だからいつも彼らは愛に餓えている。そして最も私を必要としてくれる。
 この12年間、私は夜の世界で何千人もの子供たちと出会ったが、そのすべてが哀しいものだった。でも、そのすべてが素晴らしいものだった。



本のなかは、妙な気負いも虚飾もない、淡々としたこうした文章が続いていた。

子供が事件を起こすたびに、識者と呼ばれる人が現象を分析したり、いろいろな対策が話し合われるが、本当は、ただ、その子の周りに、一人でいいから、いつでも、どんなときにでも、どのような状態にあったとしても、その子を信じ、いつでもそばにいてあげるからという大人が、そう、一人いればよいだけなのではないか。

そして周りの大人や教師も、その何分の一かずつでも、同じ思いを共有する者として、見守ってあげられたらいいのに、と思う。

先頭 表紙

まるなさん♪いるんですよね、本当は、潜在的には、そこここに。そして、みんなの気持ちのなかにも。。。 / 須木成 ( 2004-02-20 00:06 )
kotarouさん♪そうでしたそうでした。続きは上の日記で。 / 須木成 ( 2004-02-20 00:05 )
感動しました。日本にもこういう先生いるんだね。素敵です。私もこういう大人になりたい / まるな ( 2004-02-19 02:16 )
↓字が大きいのと行間が広いのは、本を読まないイマドキの若者や小中学生に読んで欲しいからじゃないのかなぁ。だけど、肝心なその世代を通り越して大人の世界で一人歩きをし始めていることが残念だわねぇ。 / kotarou ( 2004-02-18 09:04 )
ゆこまるちゃん♪この本ねぇ、写真は格好いいんだけれど、文字は大きいし、行間は空いている誌で、立ち読みで1時間あれば読みきれそうな本なのよ(爆)! よかったら回覧するから、今度お貸ししますよ♪ / 須木成 ( 2004-02-18 00:59 )
闇猫さん♪んなことないと思うよん。誰とだって、四六時中一緒にいることはできないし、それこそ誰かさんではないけれど、「独りじゃ淋しい、二人じゃうっとうしい」し(笑) そういう意味では、僕はもっと子供に対してしょーもないことばかりしてるし。。。 / 須木成 ( 2004-02-18 00:56 )
クラッセさん♪なんかねぇ、風貌もかっちょいい先生ですよね(笑) マザー・テレサも、同じことを言っていたように思います。先進国には、物質的な餓えはないけれど、愛に餓えている、と。 / 須木成 ( 2004-02-18 00:49 )
kotarouさん♪この先生の話は、kotarouさんの日記を読みながら返歌みたいな気持ちを込めて書いたのですが、本当はその「あと一歩」の壁が、むずかしいなぁ、とも思う今日この頃です(←返歌になってない?) / 須木成 ( 2004-02-18 00:41 )
かおるさん♪僕は幼少のみぎり、いまにして思えば、その言葉で何度だまされたことか(爆)! しかし、かおるさんとこも、おもろい部下というか、教え甲斐のある社員がたーんといらして、うらやましい(笑)! / 須木成 ( 2004-02-18 00:36 )
みほさん♪ここまでではなくても、ちゃんと生徒のこと、見ていてくれる先生がいてくれたの? その当時の思い出は、かけがえのないものになっているのかな? ←ごめん、シチュエーションがわからないままつっこみしてしまって・・・ / 須木成 ( 2004-02-18 00:28 )
この水谷先生のメッセージ、涙がとまらないです。。別にゆこまるは社会から淘汰されて夜の街をさまよったりしたこともない甘ちゃんだけど。。(-_-)この本、絶対読みます! / ゆこまる ( 2004-02-18 00:03 )
TV見ていたの。たった1人の愛する人は本来なら1番身近な「親」なんだろうに・・・今は「親」が1番子供を憎んで嫌っているように見えるのはなぜなんだろ。暫くでしか付き合ってあげられない自分にちょっと凹んだのよね。 / 闇猫@アタシは薄情もんなのです。 ( 2004-02-17 16:39 )
TVは見なかったですがご紹介のサイトの映像を見ました。先生、人間としてすごくかっこいいです。黒柳徹子さんも全く同じこと言ってました。「愛してあげてください」と。 / クラッセ ( 2004-02-17 15:50 )
↓カオルさん、同感です。頑張らせるのが先生の仕事。それだったら素人の親が何万遍も言ってるって。イマドキの職員室ではこの水谷先生タイプは疎まれるのよね。。。。モンダイはそこからあと一歩をどう踏み出すか、だと思う。 / kotarou ( 2004-02-17 09:13 )
「がんばったらこの子はできるんです」という先生は、自分の仕事を放棄している。できるようにするのが自分の仕事なのに。部下指導にも通じるものがありますよね・・・。 / かおる ( 2004-02-17 08:16 )
中学の時に通っていた夜間中学を思い出しました。 / みほ ( 2004-02-16 20:43 )

2004-02-14 なな <不定期連載:酒と薔薇の日々>


その気持ちのいいお店は、ゴールデン街の入口近くにありました。

ドアに入れないぐらいの人だかり。みんなラテン系の外人さんだぁ! アングロサクソンは一人もいないみたい。

そのお店の常連の知人はかまわずなかへと入っていく。なかにはようやく日本人の女の子とボーイズが。

壁は土壁みたいで、スペイン語の文字、おそらくサインだろう、そんなので埋まっている。壁には牛の頭のトルソーや、マリア様のような絵や室内に飾る像のようなものが置かれている。

カウンター席は、7〜8人も座れば一杯ぐらいなのだが、20人は入っているだろう。ギターを弾きながら、ラテン系のおじさんや若者が唄を歌っている。

哀愁を帯びた調べの繰り返しが延々と続く。その間に歌い手が代わったり、最後でリズムが変わったり。恋の唄か労働の歌なんだろうなぁと思いながら感心して聞いていると、同行の知人は「こいつら、あんまりうまくねぇなぁ」とつぶやく。僕にはとっても素敵に聞こえてたのに。。。

なんでも、毎年、新宿伊勢丹の文化ホールとかに公演に来る連中で、いまそこで歌ってるのが胴元だよ、と教えてくれた。

しかし、、、

日本の民謡とか島唄みたいな感じで、とにかくしみじみ〜♪ してくる。
まっ、こんな近くで生ギター一本で歌われたら、みんな感激するか?
女の子だったらやっぱり腰砕けだろうなぁ、やっぱりラテン系の男にはかなわないなぁ・・・

などとショーモナイことを考えながら、タバコをふかし、小ぶりなデキャンタから赤ワインをついで飲んでいると、日本にいるということを忘れてしまいそう。

このお店のママさん、ななさんは数年前に亡くなってしまったそうで、いまは日本で最初にスペイン音楽を本格的にはじめたカコー山田さんという方が引き継いでいるとのこと。

その山田さん、もうかなりのお年のように見受けられたが、ハンチングをかぶって(二丁目はハンチングが多いです!)ベストを着て、とっても粋な感じ♪ ただ、あんまりにもしわがれ声で、なに言ってんだかじぇんじぇん聞き取れない(笑)!

今回は、そのスペインの旅芸人の方々の一団と遭遇できたので、かなりラッキー♪ という側面もありましたが、このお店はかなりお奨め、だす!


オレ!

先頭 表紙

クラッセさん♪ふふふ、油絵って、それは僕が撮った写真がいいから、かな?(笑) なんかラテン系の人は、絵になるんですよねぇ♪ / 須木成 ( 2004-02-18 00:08 )
闇猫さん♪「ソコ、行く!」って、いったい何しに東京に!(爆) なな奴ちゃんも、ぜし、一緒にねぇ〜♪ / 須木成 ( 2004-02-18 00:05 )
kotarouさん♪ ・・・ そうやねぇ。。。 どうしてこう僕は、いろいろ弱いんでっしゃろ???(泣き笑い) / 須木成 ( 2004-02-18 00:03 )
ゆこまるちゃん♪そそそ、ゲイバーもたくさんあるみたいだし、それ以上に昔からのなんだか外からはわからないお店も多い新宿二丁目だすぅ♪ 知ってる人に連れて行ってもらったら怖くはないけど、外すと金払ってムカついたりもします(爆) / 須木成 ( 2004-02-18 00:01 )
うららさん♪恥ずかしながら逢坂剛さんを知らないのでコメントできないのですが、大人というか、まぁ、気取りたくても気取れない、しょーもない人々の居場所かと。。。 / 須木成 ( 2004-02-17 23:58 )
これが店内ですか? 油絵かと思いました。 / クラッセ ( 2004-02-16 16:10 )
ソコ、行く! / 闇猫 ( 2004-02-16 14:47 )
これまた須木成さんの好きそうなストーリーやねぇ。「どうして僕はこういうお店に弱いのだろう」ってか。。。。 / kotarou ( 2004-02-15 02:07 )
すっきーちゃん、ごーるでん街ってどこ?にちょうめってことは新宿?でも新宿二丁目って、げいばーとかあるところ?だよね?むむ?あまくないお酒のかおりただようごおるでん街。。。(@_@)? / ゆこまる ( 2004-02-15 00:07 )
逢坂剛の小説に出てくる様なお店なのでしょうか??。ここも大人のお店ですね。 / うらら♪ ( 2004-02-14 23:23 )

2004-02-14 どうして僕はこういうのに弱いのだろうC


前にも一度書いたけれど、今夜はキヨシローとチャボの「君が僕を知ってる」!

本当はRCの曲ですが、解散後の野音のコンサートのCD、三枚組みで全曲網羅の貴重版、すでに絶版になっていたのですが、なんだか無性にまた聞きたくなって、先日ヤフオクでゲットしましたぁ(笑)!


この歌を初めて聞いたのはいくつの頃だったんだろう? 伝説のLP、「ラプソディ」が出てからRCを知って追いかけをはじめたのですから、同時代ではないはずなのですが、これは僕のフェイバリット・ソングのひとつです!

いままでしてきた 悪いことだけで 僕が明日 有名になっても
どうって事ないぜ まるで気にしない 君が僕を知ってる

何から何まで 君がわかっていてくれる
僕のことすべて わかっていてくれる
離れ離れになんかなれないさぁ〜♪



不思議と、この歌を聴くたびに、恋愛関係ではなく、同士、というか、
キヨシローとチャボの関係を想像してしまいます。

うまく言えませんが、人間の絆といえばいいのか、いま風にソウルメイトと言えばいいのか、
ジョンとポールの関係のような、ロング・アンド・ワィンデングロードとか、そんな切々たる想いを想像し、たまらない気持ちにさせてくれます。

これは僕のまたまた錯覚なのかもしれませんが、錯覚は錯覚として、この唄をキヨシローとチャボが歌っているのを見るのがとても好きです。


今夜は昔お世話になった方に、新宿のゴールデン街に連れて行ってもらいました。仕事をはじめた頃に先輩に連れて来てもらって以来ですから、何年ぶりなんでしょ。

明日、その様子はアップしたいと思いますが、スペインの方々がずぅっとギターを鳴らしながら歌っている不思議な場所で、アンダルシアのひまわりからひまわりサンを連想しながら、しばしジプシーとかフラメンコのメランコリーな曲想に浸りながら、心地よいリズムに身を委ねておりました。

先頭 表紙

クラッセさん♪おぉ、そうきたか! って感じですねぇ(笑) そういわれれば、「しみたのぉ〜♪」という歌詞を聞いた覚えもあるかも(最近、海馬が衰退していて、記憶が・・・) / 須木成 ( 2004-02-18 01:02 )
何度もすみません。私も調べもしないで書いてしまいました。私が聴いた「マジック」バージョンは、たしか裏か次のページに「しみたの〜」だったと記憶します(笑)。 / クラッセ ( 2004-02-17 15:26 )
クラッセさん♪僕も気になって調べてみたら、ライブ毎に二番三番の歌詞はさなえちゃん以外の名前になってていろんなバリエーションがあるみたいですが、基本的には「絵の具で書いたから、いつの間にか消えたのぉ〜♪」みたいっす。マジックだと消えないからかな・・・ 「ついでに書いたから、ついでに消えたの〜」とか、最後のオチはみんな「消えたの〜」でした(笑) / 須木成 ( 2004-02-17 02:03 )
闇猫さん♪へへへ。そりゃあもう、ハナタレのガキの頃の話でごんすよん♪ / 須木成 ( 2004-02-17 01:58 )
「大学ノートの裏表紙に〜♪ さなえちゃんを描いたのでも、鉛筆でー書いたからー♪ いつのまにか消えたの〜♪」 一昨日はコレばっかり(頭の中で)唄ってました。二番の「マジックでー描いたからー」の次が忘れちゃいました。 / クラッセ ( 2004-02-16 16:06 )
えっ!?ガキの頃?ええええ〜っ????! / 闇猫@そりゃ私も乙女だったけどさ ( 2004-02-16 14:46 )
うららさん♪懐かしいっすねぇ、それ。ガキの頃よく歌いました。チャボこと仲井戸麗市と加奈崎芳太郎の古井戸!  / 須木成 ( 2004-02-15 12:58 )
大学ノートのさなえちゃん、しか知りません・・・。 / うらら♪ ( 2004-02-14 23:21 )
クラッセさん♪そそそ、ソウルがありまひたぁ。ひと夏、友達と関東近辺の学園祭、おっかけしたのはRCが最初で最後でした(爆)! / 須木成 ( 2004-02-14 23:06 )
らりちゃん♪なんか楽しかったようでよかったでんなぁ♪ 気い使わんで会える友って、やっぱ宝物ですよね! / 須木成 ( 2004-02-14 23:04 )
そこはかとなく懐かしい! 「シングルマン」が好きでした。 ソウルがありましたね。 / クラッセ ( 2004-02-14 15:02 )
友人の披露宴があったので。十数人の連れと会ってきました。そのうちの一人に会うとなり開口一番におれが言ったことは「お前。アホを絵に描いたような登場のシカタやな」 ははは。旧友ってのはいいモンです。  / らりほ ( 2004-02-14 06:49 )

2004-02-12 「人は幸せになる為に生まれてきたんだよ」 ←ひまわりさんの言葉


セラピストのひまわりさんが逝去されたと、今夜、kotarouさんの日記で知りました。
さっきは涙が止まらず、いまは目が冴えて眠れません。

ひまわりさんの妹さんが、ひまわりさんの日記に、このサイトの皆さんへのメッセージを書き記されていらっしゃいました。

昨年末に亡くなられたひまわりさんは、最後までこれまで出会った方々のことを病床から心配され、お別れの言葉を自分で言えないことを気にかけながら、


「人は幸せになる為に生まれてきたんだよ」

と、妹さんに語りかけていらしたと。


この想いは、ちゃんと引き継がなければ。

どんなに自分が弱くなったり、情けなく思えたりしても、

この言葉を思い出すことができれば、きっともう大丈夫だと思います。

そしてこの言葉を、ちゃんと次の人に伝えていける自分にならなければ、と。


こうやって、いま、書いていて、涙が溢れてきて仕方ありません。

出会ったことも、話したことも、メールでのやり取りもしたことはありませんでしたが、

確かに、でも、いまここに、ひまわりさんという存在を感じています。


ありがとう、ひまわりさん!

先頭 表紙

万里さん♪僕もほとんど知らなかったです。で、幸せかどうかは、その人の心が決めることですから、確かに幸せになれなかった方々もたくさんいるのかもしれません。まして職業としてそういうことを伝えようとすることって、とても大変なことだったんだろうとも思います。だけど万里さんが言うように、絶やしたくない言葉だと、僕も思いましたし、信じることの大切さを教えてもらったように感じました。万里さんも、この言葉を引き継ぐ人だよねっ♪ / 須木成 ( 2004-02-14 02:35 )
まるなさん♪僕もほとんど知らないのですが、どうしてでしょう、涙が溢れて止まらなかったんです。不思議と言えば不思議なんですよぉ。。。 / 須木成 ( 2004-02-14 02:27 )
kotarouさん♪そういうことは〜、もっと早く言ってくれないとぉ〜〜〜(笑) 僕のとこにも、きっと昨夜とか今夜、来ててくれたかも、ですね♪ もう、いまはずぅっと前から近くにいらしたような気もしますです、はい。 / 須木成 ( 2004-02-14 02:26 )
私はひまわりさんという方を知りませんし、幸せになれなかった人もたくさんいるとは思いますがその言葉は信じ続けたいです。別れの言葉ではなく、受け継いで絶やさない言葉。大事にしたいですね。 / 日下万里 ( 2004-02-13 13:33 )
人は幸せになる為に生まれてきたんだよ この言葉受け取りました。そして、私も次へと残したいです。ひまわりさん知らなかったけど素敵な人ですね / まるな ( 2004-02-12 21:44 )
ひまわりさんね、須木成さんにも一度お会いしたいって言ってたわよぉ。fukuさんと私のところにはコソッと来たみたいだから須木成さんのとこにもそのうち来るかもね。 / kotarou ( 2004-02-12 21:30 )

2004-02-11 目がチカチカして・・・(☆_☆)/^


今日は一日、よいお天気でしたね。

どこの駅も朝から大学の受験生でいっぱいで、緊張した顔や睡眠不足の顔などに遭遇して、あぁ、懐かしいなぁ、なんて。


今日は朝から、アニメーションを120本、観ました!

もちろん、すべて最後まで見られるはずもなく、しかも短編が中心でしたが、さすがにもう頭のなかがボォッとしていますぅ。


アニメ映画祭のコンテストの予備審査で、日本はもとよりアイルランドからイギリス、ハンガリー、リトアニア、イスラエルから中国、韓国、台湾、モンゴル、フランス、ドイツ、カナダ、アメリカ等々、世界各国から学生さんやプロの作品が集まったのですが、いやいやお国柄というのは如実に出ていて、おもしろかったです。


↓昨年グランプリを受賞したロシアの人形アニメーション作品だす

先頭 表紙

2004-02-10 どうして僕はこういうのに弱いのだろうB


If you build it, He will come. もしお前がそれを築けば、彼はやってくるだろう。
Ease his pain. Go a distance. 彼のキズを癒せ。(それを)やり抜くんだ。
People will come.        (そうすれば)人々がやってくるだろう。


これは、何度観ても心底嗚咽してしまう、ケビン・コスナー主演の映画、「フィールド・オブ・ドリームス」の主旋律です。映画のなかで、どこからともなく聞こえてくる天の声。


この映画をテレビで観て、独立しようと思いました。
会社を興したとき、この科白を壁に貼っていました。


お前がそれ(自分の城:会社)を興せば、彼(他者)がやって来るだろう。
彼ら(人々)の(心の)キズを癒せ。困難に直面しても、やり抜くんだ。
そうすれば、ここ(会社)には、たくさんの(僕を必要としてくれる/僕が必要とする)人々が集まってくる。


ナイーブな僕はそんなふうに解釈して、会社を辞め、独立しました。

映画の映像を何度も何度も繰り返し夜中に見つめながら、自分のなかの想いを確信にまで、ダイヤモンドにまで、高めようと言い聞かせていました。


しかし、普通にこの映画を観ると、素直なメイン・テーマの解釈は「父と子の和解」です。

「とうさん、キャッチボールしよう?」 Dad! May I catch?


最後の最後で、黄泉の国から蘇えった自分より若い父親に向かって、ケビンはこう語りかけます。お前がそれを築けば来るという彼とは、実は若かりし頃の野球への情熱に身悶えしていた自分の父親のことでした。そして、この台詞を聞くたびに、僕の嗚咽が頂点を迎えるのも確かなこと。


親父が死んで、いま、その意味が少しわかりかけているような気がします。

父親が夢見たことを、僕はなぞろうとしているのかもしれません。


誤解することも才能のうちかもしれませんが、とにかくそんなふうに考えてはじめた会社。僕の巣。やっぱりそこからはじめるしかないなと思っています。


彼とは誰か? 癒すとは何を? なぜ、人々が来るのか。

先頭 表紙

lilacさん♪そそそ、絶版でした。僕も文庫で買った記憶があったのですが見つからず、安かったのでまた購入。英語版は・・・買っても読めへん・・・(笑) ちなみに、あの撮影で使った球場には、本当に何百万人もの人が訪れているそうですね。それを取材した本や、原作者のキンセラがイチローについて語ってる本までありました。 / 須木成 ( 2004-02-15 12:47 )
うわぁ〜、絶版なんですか?!私も持ってますよ!日本語版、英語版、両方の原作本♪(^▽^)ノ しつこくてすみません。m(__)m / lilac ( 2004-02-15 07:09 )
lilacさん♪先日、今は絶版の映画の原作本をヤフオクで200円で買いました♪ タイトルは「シューレス・ジョー」。そこではテレス・マンは、「ライ麦畑でつかまえて」のJ.D.サリンジャーそのものでしたわ。「ライ麦畑・・・」以降、まったく作品を発表しなくなったサリンジャー。ヒッピーをやめてアニーと結婚し平凡な農夫となったレイ。自らのなかで止めてしまった思春期の時計との邂逅、それが底辺を流れる主旋律なのかもしれないですね。 / 須木成 ( 2004-02-14 22:19 )
自分の親や子を見ていても、父と息子ってなんだかお互いに越えられない、譲れない一線があるような…。だけどずっと心の奥では赦しあっていて…。もう一度逢いたい…心の深いところにある静かな叫び、願いをそっと優しく叶えてくれる映画なような気がしました。 / lilac@好きなんでつい熱くなってすんまへん ( 2004-02-14 07:54 )
そう言えばあの作家、テレス・マンはサリンジャーがモデルと言われていますよね。そしてPTAの槍玉に上がった本は「ライ麦..」で。あの作家がとうもろこし畑(天国)に消えてゆく場面、一緒に入ろうとするレイを引き止めて笑顔でさり気なく旅立ってゆくところも泣けました。 / lilac ( 2004-02-14 07:45 )
クラッセさん♪父と子のテーマは、これのみなんで、よーわからんのですが、今度機会があれば「セカンド・ベスト」、探してみますね♪ / 須木成 ( 2004-02-14 02:22 )
lilacさん♪ピープル・ウィル・カム、レイ、ピープル・ウィル、カム! あの黒人作家がレイに語り始めるところから、僕の嗚咽ははじまります(笑) いや、「令以」というのは予想外でした。で、えぇ子に育ってますぅ? 僕はデ・ニーロ、嫌いではないですが、その良さがいまだにワカランチンのお馬鹿さんだす(爆)! / 須木成 ( 2004-02-14 02:21 )
地味目だけどいい話の映画が好きです。ラストでジーーーン。私も父と息子のふれあいをテーマにしたものに弱いのですが、これと違った意味で泣けたのが「サ・セカンドベスト」でした。 / クラッセ ( 2004-02-12 17:47 )
マジ!(笑)字は「令以」と書いてレイと読みます。ああ、、、書いてしもたぁ。。。父&息子の親子姿に弱いアタクシ / lilac@だけどバリバリなデ・ニ−ロファン♪ ( 2004-02-12 08:15 )
まるなさん♪たぶんねぇ、この映画では500mlのペットボトル一本分ぐらいは泣きました! ←ちょっち大袈裟?(笑) / 須木成 ( 2004-02-12 00:07 )
lilacさん♪マジですかぁ! それだと息子さんの名前は「レイ」? 漢字は麗? 礼? 玲?  / 須木成 ( 2004-02-12 00:05 )
あたしも大好きです、この映画。素敵ですよねえ。 / まるな ( 2004-02-11 23:49 )
この映画は私の中の永遠のベスト2でビデオとDVD、両方買いました。息子の名前はこの映画の主人公から取りました♪←ミーハーですがそれくらい大好き(笑) / lilac@ちなみにベスト1はディアハンター(あ、聞いてない?(爆)) ( 2004-02-11 05:51 )

2004-02-07 どうして僕はこういうのに弱いのだろうA


明治時代、大陸浪人、という集団がいた。

攘夷だ開国だ尊皇攘夷だと国を二分する戦いを行なうなかで、民主主義という封建制度とは決定的に違う世界を理解した一握りの人々(坂本竜馬や勝海舟、小栗上野介と福沢諭吉)が絵図を描いた明治国家も、気がつけば権力闘争の巣窟、薩長出自の天下となっていた。西郷隆盛が西南の役で戦死した際に、あれほどサムライが嫌いだったはずの福沢諭吉が憤激し、その当時の維新の官僚を罵倒し、「人面獣心」、顔は人なれど心はケモノ、と罵るような時代を迎えていた。

その時代に、中国大陸にわたり、清朝を滅ばした、かの辛亥革命の闘士、孫文に「宮崎兄弟なかりせば、この革命はあたわず」と言わしめた兄弟がいる。宮崎三兄弟と呼ばれるその末弟が、宮崎滔天(とうてん)。

本当は長男の八郎の話がとてもいいのだが(「泣いて読むルソーの民約論」という句を残している)、長くなるので滔天の話。

日本に真の革命、民主主義の夜明けが訪れないことに絶望した滔天とその兄は、中国大陸に真のアジアの夜明け、革命の成就を夢見て上海に赴く。

そこで孫文と出会うのだが、実は彼はまだ日本に留学していた経歴を持つだけの無名の存在で、その倫あるに滔天が惚れることになる。

しかし、滔天が奔走し孫文を推した清朝打倒の運動は挫折し、滔天は日本に帰り、浪花節、浪曲の弁士となり地方を転々とする旅芸人になる。

その間に中国での思い出を書いた本が、本日紹介する「三十三年の夢」(いまでも岩波文庫で手に入ります)。

歴史の妙というのか、不思議と言えばいいのか、その本が中国語に翻訳された結果、孫文は中国本土で大衆にも広く知られる存在となり、圧倒的な人気を博し辛亥革命が成就することにつながる。

大陸浪人の系譜は、頭山満を経て日本の右翼の源流となり八紘一宇、大東亜共栄圏へとつながるとても不可解な歴史の変遷を辿るというオチもあるのだが、僕はこの本を読むたびにどうしようもない感慨に襲われる。


やはり、こういうのに弱いのである。
どうしようもなく、弱い、のである。

純粋な魂の強さかといえばそうでもなく、実社会ではどうしようもない男の話である。
日本から逃げて、夢破れて帰り、下手な浪曲師にしかなれなかった男の話にすぎない。

強さと弱さの相克、と言えば格好がいいが、要するに、ただの馬鹿、なのである。
しかし、ただの馬鹿になれないところが、僕の弱さなのかもしれない。


この本は、何度読んでもいいし、司馬さんがビデオで宮崎兄弟の話をしている様子がまた実にうれしそうでいいのです!

↓宮崎滔天 三十三年の夢

先頭 表紙

まるなさん♪「馬鹿になれ!」って、年末に猪木に言われてもなぁって感じでした(爆)! / 須木成 ( 2004-02-12 00:03 )
ただの馬鹿ってなかなかなれないよね。言葉では言いにくいけど、普段言葉にしてるお前馬鹿じゃない?の馬鹿とただの馬鹿、なんか違いますよね / まるな ( 2004-02-09 18:35 )

2004-02-06 どうして僕はこういうのに弱いのだろう@


一昨日と昨夜、なかなか眠れずに(ホントのことを言うとまたまた仕事に息詰まって)久しぶりに「危険な年」をビデオで観ました。

知っている方は少ないと思いますが、インドネシアのスカルノ独裁政権が崩壊する直前のジャカルタを舞台に、オーストラリアから来たジャーナリストのメル・ギブソンと、イギリス大使館の秘書、シガニー・ウィーバーが恋に落ちる物語です。1982年の作品で、二人ともとっても若い。

まぁ、どちらの俳優さんも僕はほとんど興味がないのですが、ここにリンダ・ハントという小人のカメラマンが登場します。実は女性の方なのですが、男性のカメラマン役で出演し、この年のアカデミー賞助演女優賞(役柄は男なのにおかしいですね)をとりました。


彼(彼女?)が、実は物語を重層的な神話的な世界にしています。

結論から言えば、このカメラマンがいわば神の視点に立って、自分が理想と考える資質を持っている二人を恋に落ちるように仕向けるのです。彼は、西洋と東洋、イギリスとスカルノ、そしてPKI(革命軍)との対立とバランス、パワー・ポリティクスを冷静に分析しながら、どこにも友人を持つような、バランスの取れた男です。しかし、メル・ギブソンがシガニー・ウィーバーを裏切り、彼が養育している貧しい女性の子供が病で死んだとき、彼は「スカルノ、人々に食糧を」という垂れ幕を掲げて抗議し、あっけなく殺されてしまいます。

その前夜、彼はタイプライターに向かって、あのトルストイの台詞、「我々は如何に生きるべきか」“ What must we do ?”とつぶやき、キーを延々と打ち続けます。


弱いのですよ、僕、こういうの。 ←こういう女性に弱い、というのではないですよ、今回は(爆)♪

もう、なんていうか、その時点で頬の筋肉がプルプルし、涙腺がゆるんできます。


なんでこんなことを日記に書いているのかというと、僕は弱くなるとこの手の映画や本をどうしても見たり読みたくなってしまうからです。で、それはなぜなんだろうかと、しばらく考えてみたいのです。


この日記を書きはじめて早々、結構大きな仕事の壁にぶつかって悶々とした日々を送り、春になってようやく突破口も見えはじめたり、なんか思いがけないところからいろいろ新しい声がかかってきたりと、バタバタしながらも展望が見え隠れする綱渡りの酒と薔薇の日々(?)を送っているのですが、なんかもう一度、原点に帰りたいな、みたいな。

でも、その原点って一体なんだろうか、とか、そもそも、なんでこういうのに僕は弱いのか、弱さを知らなければ強くはなれないのではないか、とか、いま、そんなことを想ったりしています。


世のため人のため、なんて、言うは易く行うは難し、なのは無論、そういう人に限って山師が多く、僕も独立してからずいぶん騙されてきたという経緯もあって、自分でもどこかそういうことにここ数年封印をしてきた、ということもあるかもしれません。もちろん、それだけのことがいまのお前にできるのか、と問われれば、答えは明確にノー、でしょう。浪花節では生きていけない、ということもわかっています。


まぁ、しばし焦らず、どうして僕は弱いのだろうシリーズを、ポチポチと続けていこうかな、と思いますので、気が向いたらつっこみ、よろしくお願いしま〜す!

先頭 表紙

エースをねらえ ・・・・・ 高校生のクセに夫人だなんて、一体誰と結婚しているんだー!とつっこみたくなるテニスプレーヤー竜崎麗華とテニス協会の会長としているという麗華のお父様との会話。 / 闇猫 ( 2004-02-12 10:48 )
まるなさん♪みんな弱いから、みんな強かったりもするんですよね。どっちに振れるかは、その時の流れ♪ / 須木成 ( 2004-02-12 00:02 )
うっちゃさん♪そそそ。まず気づかないとはじませないですよね。でも、そっからがホントは大切な気がします。 / 須木成 ( 2004-02-12 00:01 )
うららさん♪ははは。流れ流れぇて〜どこどこいくのぉ〜♪ って感じですよね。でも、どうせなら、転がる石のほうがいいかとも・・・ / 須木成 ( 2004-02-11 23:59 )
クラッセさん♪いいですよぉ、この映画。中上健次も新聞紙上で絶賛してました! DVDがいまなら2,500円! ビデオならヤフオクで500円前後で見つかります! / 須木成 ( 2004-02-11 23:57 )
闇猫さん♪それって、なんの台詞だす??? ←わかんなくってしゅんまっしぇん。 / 須木成 ( 2004-02-11 23:55 )
あたしも弱いんだけど弱くないふりごっこしてます。わら / まるな ( 2004-02-09 18:34 )
自慢じゃないけどわたしむちゃくちゃ弱いですよ。でも自分が弱いと気がついたときから少し強くなったような気がします。 / うっちゃ ( 2004-02-09 11:51 )
人間なんてみんな弱いもんよ。虚勢張って生きたって、たかが知れてるってもんよ。流れに任せ、ずるずると・・・・は〜ぁ、いいんだろうか、これで>あたしの人生(とほほ)。 / うらら♪ ( 2004-02-08 21:20 )
はじめまして。こちらを読んでこの映画に興味を持ちました。さがして是非観てみたいと思いました。 / クラッセ ( 2004-02-08 19:22 )
「麗華。敵に弱みを見せるな」「わかっていますわ。パパ」 うかかかか / 闇猫 ( 2004-02-07 09:50 )

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