2002-01-12 Ｗの善戦にカンパイ！そして明日の準備
2002-01-10 新しい場所
2002-01-09 ナチュラルなかわいらしさ
2001-12-29 緊張と安心と
2001-12-27 最後の朝にみんなにありがとうを。
2001-12-24 サンタクロースがやって来た！
2001-12-22 夢叶う。
2001-12-21 クリスマスディナーと思いがけない贈物。
2001-12-14 送別会の席で
2001-12-13 突然の再会とうれしい知らせ

ラグビー全国選手権決勝戦。
Ｗが勝ち進むにせよ、そうじゃないせよ
観戦には行けないと思っていたから
本当に楽しみだった。

両チームの校歌から始まった国立競技場。
小学校の校歌もサビだけ、中、高校の校歌なんて
全く覚えていないのに
大学の校歌だけは一生忘れないだろう。
えんじ色の旗を上下に振っての大合唱は圧巻だった。

結果は16-21。
やはり関東学院は強かった。
勝負は勝たないと意味がないけれど
負けても胸の奥がジンと熱くなる試合だった。
ボールを追う姿、果敢なタックル、力と力のスクラム、
ラックの中での駆け引き・・・
今年の秋にはもっと強くなったチームで
帰ってきてほしい。


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こうしてみる国立競技場は日本じゃないみたいな景色。
広告の看板以外は。


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初出勤の準備もほとんど終わった。
制服に使う白いブラウスにアイロンをかけて
仕事用のペタンコ靴を用意して
様々な書類に記入漏れがないかチェックをして、
ネイルを薄い色に変えた。
入学式の前に必ず熱を出す子供だった私、
明日は大丈夫だろうか。

先頭 表紙

新しい会社で一日も仕事をしていないのに
新年パーティーに出席するように言われた。

知る人もたくさんいるわけじゃないから
緊張でドキドキした。
ただでさえ人見知りな性格なのに
やっぱりこういう場所は苦手だなと思いながら
タクシーを降りた。

あるホテルの広い部屋に通されて
周りを見渡すと私と同じように顔を強張らせた
人たちが何人もいて少し安心した。
パーティーの前に小さな入社式があった。
背筋を伸ばして社長の話を聞く。
やっぱり長い。

自己紹介のときになって気がついたのは
私だけ勤務する店舗が決まっていないということ。
一通り終わったときにやっと採用担当の部長さんが
「あぁ、そういえば・・・」
といって私の勤務先を教えてくれた。
というか伝えるのを忘れてたみたいね。

パーティーに移ると
乾燥していたのと緊張のせいで
ひどく喉が渇いていたから
ビールをごくごく飲んだ。


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仕事を始める前に目標を。

アンテナを高く保つこと
笑顔を絶やさないこと


今年は少し無理をしてみようと思う。
仕事に関してはね。

赤いバラ。
今の私のエネルギー。

先頭 表紙

実家に帰って高校時代の友人に会った。
私が高校に入学して初めてできた友達だった。
あいうえお順で並ぶと前後だったからというただの偶然だったけれど
あれからもう10年も経つ。

彼女は私の冷静でさっぱりした性格をいいと言う。
私は彼女の穏やかでゆっくり話す口調や
それでいて堅実なところが好きだ。
久しぶりに会ってまたひとつ好きなところを見つけた。
ナチュラルなかわいらしさ。
待ち合わせの駅で顔を見たときに思った。
過剰に着飾るわけでもなく過剰に化粧をするわけでもない。
それでも十分、それ以上にかわいい。
20代半ばにもなって「かわいい」という表現は似つかわしくないのかもしれないけれど
彼女にはかわいいという言葉が合っていると思う。
一方、私は必要以上に髪を染めてみたり
アイラインが日々太くなっていることに気が付いていても
やめることができなかったりして
自分の本当の姿を隠すようなことしかしていない。
強がってばかりで。

できるだけ笑顔で
できるだけ充実した一年を送れるように
まずは自分を見つめなおすことが必要ね。


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「ショコラ」
ママにもらったゴディバのココアを飲んで
寒い今夜もぐっすり眠れますように。


みなさん、こんな私ですが
今年もよろしくお願いしますね。

先頭 表紙

初めてタロウのご両親に会うことになった。

ただでさえ緊張していたのに
二人で選んだ日比谷にあるフレンチレストランは
私とタロウが着いたときには
誰も他のお客様がいなくて不安になった。

鏡越しにご両親の姿が見えた。
はじめましてとご挨拶をして
席に着いた。

始めの30分はどうしたらいいのか分からなくて
タロウの顔ばかりを見ていたけれど
ワインを飲み始めるとみんな饒舌になって
たくさん笑った。
本当に素敵なご両親で私は嬉しかった。
育った環境は違うけれど
これからもっと分かり合えそうな
二人目のパパとママになってくれそうな
そんな二人だった。

気が付くとまわりにはたくさんのお客様がいて
そのときに時間を忘れておしゃべりしていたことが分かった。

ご両親はお店を出ると
「今度はうちに遊びに来てください」と声をかけてくださった。


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タロウママにお花をプレゼント。
とっても喜んでくれたんだよ。

明日、実家に帰ります。
みなさま、良いお年をお迎えくださいね。

先頭 表紙

とうとう出社最後の朝がやって来た。
空は曇っている。私の心もなんだかどんより。

とりあえず机をきれいに拭いた。
いつもやっていることだからサッと拭いてしまえばすぐなのに
ゆっくりゆっくり丁寧に拭く。

お昼には野球部のキャプテンがランチをご馳走してくれた。
以前から行こうといっていたてんぷら屋で穴子天丼をいただいく。
とってもおいしくてもっと前から来ていればよかったと思った。

午後からは上司に連れられて各部署にご挨拶に行く。
いつものように冗談を言いながら笑顔だった。
そしてもう一度、一人で各部署をまわった。
今後の報告とこれまでのお礼を言った。
私のいたフロアーに戻り、一番身近でお世話になった人たちの顔を見たら
涙があふれてきた。
無理に涙を止めることもできずに
みんなにありがとうを言った。

就業時間が終わると大きな花束と
たくさんのプレゼントをいただいた。
私が希望した赤い皮の手袋、ブラックダイヤの入ったペンダント
そして白いプレートたち。
手作りのピアスやネックレス、メッセージカードも。
なによりみんなの「おつかれさま」の一言が嬉しかった。

記念写真を撮るころには
泣いたせいで目は腫れてしまっていた。

本当にみんな、ありがとう。
幸せな会社生活だったよ。


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これからのスタートが
明るくありますようにと
オレンジの花束をいただいた。

先頭 表紙

クリスマス前の21日、やっと先日面接に行った会社から
連絡が入った。
「結果は一両日中に・・・」と言っていたのに待たせすぎよ！！

電話の向こうからどんな言葉が聞こえるのか
本当にドキドキしながら受話器を耳にギュッと押し付けた。


幼い頃からの夢であった花屋になることができる。
電話を終えてからしばらくは実感が湧かなくてボーっとしていたけれど
時間が経つと心の中で「本当に？本当に？」と何度も確認してみたりした。

花屋で働いた経験のない私にとってこの会社で働くことができるというのは
本来ならありえない話だと思う。
様々な幸運が重なったことに感謝しつつ
自分の努力も称えよう。


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風邪をひきながらもこの3連休はうれしくてうれしくて
たくさん食べました。
モンサンクレールのクリスマスケーキも食べ尽くしました。

今晩、みなさんのおうちにもサンタがやってきますように。
メリークリスマス！！

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嬉しいことがたくさん。
思うように伝えられないのがモドカシイ。

落ち着くまで少し待っていてね。

先頭 表紙

午後からは雨になったりみぞれが降ったりしていたけれど
会社を出る頃にはやんでいた。
吐いた息は白く、当たり前なのにもう本当に冬なんだと思う。

老舗のレストランはとても家庭的な雰囲気だった。
私はワインリストを見ることも許されず、
彼はソムリエとなにやら相談をしていた。
「FRANCESCO RINALDI & FIGLI 1993」
とラベルに書かれたワインはグラスに注がれるとルビー色に輝いた。
本当においしかった。
アンティパストにはたくさんの料理が2台のワゴンに乗って
運ばれてきた。
負けず嫌いの私たちは同じものを選ばないように
目で合図を送りながら選ぶ。
結局お行儀悪いねと言いながら
お互いのものを少しずつ味見をしてしまうのだけれど。

魚介をたくさん煮込んだスープもおいしかったし
アンコウの肝を上品に焼いたメインも格別だった。

ドルチェもまたワゴン2台に乗っていた。
私はどうしても外せないプリンとクラッシックなチョコレートのケーキ
そしてあと一つはパンプキンを使ったケーキを選んだ。
彼はまた違うものを。

螺旋階段を上がりレストランを出るとさっきまでは人通りの多かったこの道も
静まりかえっていた。
そこから部屋までの道は歩いて10分。
ゆっくりゆっくり歩いて冬の夜の散歩を楽しんだ。

部屋に帰ると冷蔵庫で待っていた丸いクリスマスケーキを切った。
二人ともベットに座りおいしいと言って食べた。
彼は不意に私の手をとり自分の背中のほうに回した。
そのとき私が触れたものは小さな四角いものだった。
私は恐る恐るそれを見えるところに持ってくると
それは赤いリボンのかかった小さな白い箱だった。

クリスマスプレゼントはディナーだけにしようって言ったのに。
私が何をプレゼントしてもあなたはきっと困ると思うから
何もなしにしようねって言ったのに。

クリスマス、夢が叶ったお祝い、会社の卒業祝い
ピンクゴールドのペンダントにたくさんの思いを込めて。


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アネモネ「モナリザ」
開くと鮮やかな笑顔になる。

先頭 表紙

12月末で退職するひとつ上の先輩と私。
もともと仲もよかったし
有給消化のために休む日が偶然重なったこともあって
少しだけ噂になっていたらしい。


送別会の席でみんなの前に出て挨拶をするときがきた。
「本日は私たちのためにこのような会を開いていただいてありがとうございます。
○○さんと結婚するという話は残念ながら噂でして・・・」
本当は話したいことはもっと頭にあったのに
言葉よりも先に涙が出てきてしまった。
暖かくしてくれたみんなにちゃんとお礼を言いたかったのに。
涙の向こうにはあの人の姿も見えた。

しばらくして落ち着くと違う部署なのによくしてくださった常務が
「いつでも遊びにきてよ、娘みたいなものだから」とおっしゃってくださった。
するとまた涙がこぼれた。


学生の頃から私が通っていた南青山のバーに移動した。
偶然にもマスターと部長は同級生という間柄で
私が入社してからは会社の人とよく飲みに行った。
口ひげをたくわえたマスターは
いつものように私にシェリー酒の入ったカクテルを
みんなには水割りを作ってくれた。
何度目かの乾杯をして酔いも持続したまま。
いつもの光景。
これからもみんなで来たいな。

2時で店を出るとまた違う店に入った。
初めてのお店だったけれどそこのマスターも気さくで楽しい人だった。
カウンターにいたニューヨーク出身の男性も巻き込み
最後にはみんなでアメリカ国歌を歌った。
「僕は9月11日生まれなんだ」と彼は言った。

気がつけば5時。
部屋のドアの前に着く頃には淡いブルーの空から
オレンジの太陽が昇るところだった。


*　*　*　*　*　*


「チューリップ」
窓のそばに置くと太陽に向かって
おはようって言うんだよ。

先頭 表紙

「電話してくれるかな？」
携帯の留守電にはタロウからメッセージが残っていた。
ちょっと慌てた様子だったし
特に用事もなければそのまま電話を切るだろうから
不思議に思った。

「出張が急に決まったから今から東京に帰るよ」という。
こんなこと初めて。

お花のレッスンを終えてから急いで部屋に帰ると
とりあえず簡単に食事を済ませて掃除機をかけた。
届いた郵便物を見ると友人からの結婚式の招待状があった。
アイスブルーのキレイなカードはとても彼女らしい。
二人が学生時代を過ごした京都でのお式、必ず行くよ。
ブーケのこと、そろそろ相談しなくちゃね。

結局日付が変わった頃にタロウが帰ってきた。
普段ならすでに寝ている私が
彼の話に耳を傾ける。
来年の春には東京勤務になるだろうという。
「それってホントなの？」
「ウソは言わないよ」

次の日、朝に弱い私をタロウは起こしてくれた。
平日の朝を二人で迎えるのはもう5年ぶりぐらいだね。
おはようと頬にキスをして慌しく出かける準備をした。

こんな日が毎日続くといいな。


*　*　*　*　*　*


クリスマスはもうすぐ。
そろそろツリーも作ろう。

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