2001-09-23 なんでもない一日、幸せな一日
2001-09-21 冷たい雨
2001-09-19 ユリの香り
2001-09-16 休日の朝食と不甲斐ないお散歩
2001-09-15 王子さまに会う
2001-09-14 精一杯
2001-09-08 初めての休日デート
2001-09-06 嬉しかったこと
2001-09-04 朝の電車での出来事
2001-09-03 焦りすぎた二人　「大河の一滴」

とてもキレイに晴れたので
ここから少し離れた海に近い公園に行った。
親子連れやカップルがのんびりとお散歩したり
バトミントンなんかをしている中
私たちも太陽にあたりながらたくさん話した。
海を目の前に近いかもしれない、もしかしたらすごく遠いかもしれない
私たちの将来のことを。

子供がいないうちは都心に子供ができたらタロウの実家の近くに住もう
(私のママがすねちゃうかもね）
子供は2人
共働きでもお小遣い制ね
ご飯がいらなくなったら電話すること
遅くても12時までに帰ること(これは無理だって)
デートは週1ね
新婚旅行は私に一任
だけど結婚式は最小限に

どれだけ現実になるか分からないけれど
こんな話をしているうちが楽しいのかな。


日が傾く前に公園を出て都内まで戻ると
イタリアンレストランへ入った。
その日にテレビで見た映像がとてもおいしそうで
どうしてもイタリアンじゃないとダメだった。
初めてのお店だったけれど
シンプルに蒸し焼きにしたお魚もとてもおいしくて
よく冷えたシチリアのワインも最高だった。

だけど二人ともまだお酒が必要で
お店を出たあとはうちのそばのバーに入った。
カレーとお酒を売るバーでちょっと安っぽい南国風だけれど
過ぎ去った夏がそこはあったし
外国人が多いせいもあって現実感を感じなかった。
私には時間が止まってしまった場所だった。

タロウはズブロッカををロックで
私はお店に合わせてマンゴのリキュールをカクテルにしてもらった。
自慢のカレーもいつものように辛くてお酒が進んでしまう。
ずっとここにいたい、二人でいたい
と思うけれど酔っぱらいながら歩いて部屋に帰った。

なんでもない一日。
好きな人がそばにいるだけで
最高に幸せな一日。


*　*　*　*　*　*


小さなオレンジのジェルミニは子供っぽいけど
今日の太陽みたいに咲いていたよ。

先頭 表紙

渋谷の映画館を出ると
雨が強くなっていた。
人は多くて賑やかだけど
雨の日はなんだか少し違う印象。
なんとなく傘をずらして空を仰ぐと
雨粒に吸い込まれそうになった。


やっと「千と千尋・・・」を見た。
アニメーションをあんなに真剣に見たのは
久し振りかも。
あっという間の2時間だったよ。


映画を見た後は
少しのお酒と遅めのご飯と恋愛の話。
「けんかして仲直りしていないの・・・」と
彼女がいつになく真面目な顔をしている。
きっと本気の恋になったんだ。
彼女と知り合って10年、
こんな顔を見たのは初めてだよ。
気の利いたアドバイスができなくてごめんね。


お店を出るとまだ雨は降っていた。
「冷たい雨って孤独を感じるよ」と
彼女が言った。

雨が冷たくても心が暖かければいいよね。
彼が彼女を暖めてくれますように。

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忙しいとか疲れたと言うことは控えている。
本当に忙しくなっちゃったり
本当に疲れてしまいそうだから。

だけど今日は疲れてるよ。
なぜだろう。

レッスンに行って
お花達と触れ合ったら
少しは元気になれそうだったのに
教室へ入ったとたんに
ユリの強烈な匂いに気分が悪くなった。
そしていつもに増して
作品も不出来。
気持ちに余裕がないのが
バレた感じ。

週末になったら少しは持ち直せるといいな。


*　*　*　*　*　*


「マルコポーロ」
カサブランカとルレーブの混合種だっけ？
ほんのり薄いピンクが優しいけれど
今日の私には香りが強すぎたよ。

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特にダイエットをしようと思ったわけではないのだけど
夏の間に体重が3キロ減っていた。
もともと太っていたわけじゃないから
痩せてしまうとどうも体力が落ちたような気がするな。

そこで
ひとりでいるとどうしても簡単に済ませてしまいがちだけど
休みの日の朝ぐらいはきちんと食べようと決めた。


今朝はカフェご飯を実践。
マフィンを温めてバターを塗ったあとに
チキンとトマト、ズッキーニをオリーブオイルで炒めたものをのせる。
もうひとつにはアボガドとゆでたエビをマヨネーズソースで。
ポテトサラダにブルーベリーを混ぜたヨーグルトとカフェ・オレ。

いつものように適当なレシピのわりにはおいしくいただいた。
お腹いっぱいになったのでご機嫌のまま財布片手に散歩に行こう。


そして反省。
お花屋で知らない名前の花を見つけても
本屋で欲しい本を見つけても
メモをとるものがない。
必死で覚えようとするのだけど
やっぱり部屋に帰る頃には忘れていた。

あぁ、がっかり。

*　*　*　*　*　*

バラがきれいに咲いているから
今日の失敗も許しちゃおうか。

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昔は夏と冬に必ず会っていたのに
最近はちょっとご無沙汰。

40歳を目前にして
無駄なものが全くない体、キレ。
そしてあの甘い声。
たまらない。









会場はまるで大きなクラブのようになって
心地よく揺れた。
私の永遠の王子さま
藤井フミヤ。

*　*　*　*　*　*

一緒にライブに行った
ひとつ大人になった彼女へは
ちょっとシックな花束を。

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ここ1週間、体調がすぐれなくて日記から遠ざかっていた。
というのは言い訳かな。
どうも書く気がしなかったというのが正直なところ。
そしてあの恐ろしい事件。
頭の中ではいろんなことが浮かぶのだけれど。


なによりも
被害に遭い亡くなられた方々、ご遺族、
心からお悔やみ申し上げます。


人は生まれてくるのも死んでいくのも
自分じゃ決められないんだね。
そう思うと無気力になっていた自分が恥ずかしくなった。
大切な命がある限り、精一杯生きよう。

先頭 表紙

まるで梅雨が逆戻りしたような
とても蒸す日だった。

休日の鎌倉はたくさんの人で賑わう。
鶴岡八幡宮でお参りして
おみくじをひくと私は大吉、彼は凶。
ちゃんとおまいりしたのに巫女さんは彼に向かって
「よ〜く、お参りしてください」だって。
ブツブツ言いながらおみくじを結ぶ後姿がなんだかかわいい。

鎌倉で私が大好きなお寺、妙本寺。
昔、予備校の歴史の先生が教えてくれた。
今度は私が教えてあげるよ。
緑の茂る坂道を登ると見えてくる。
静かな境内、ちょっと遅めの蝉の声。
坂を登りきると汗が滲むけれど
たまに吹く秋の風が気持ちいい。

鎌倉を出ると海岸の通りをドライブ。
海が見えるところに２人で下りると
私よりも背の高い防波堤に上るのに抱き上げてくれた。
海と曇った空はどんよりとすっきりしない。
私の気持ちと同じだね。

ワタシハコノヒトノコトヲスキナノカ？

私には大切な人がいるし、彼には奥さまがいる。
好きには変わりないけどやっぱり現実的ではない。
たまのデートでドキドキするのを楽しんでいるだけ？
違うよ。他の人だったらこんな気持ちにはならないだろうから。

なんてことを考えていたら雨に降られてしまった。

今日はいつもの会社帰りのデートとは違ってまだまだ時間がある。
横浜まで戻るとちょうど横浜スタジアムのライトが見えた。
「もしかして今日って横浜-中日じゃない？」
2人ともドラゴンズファンだけあって
中華街での食事も観覧車に乗るのもやめて球場へ急いだ。
もう9月なのに今年初めてのドラゴンズ戦。
ビールと途中で買った豚饅も手伝って大興奮。
だけど・・・負けたぁ。
いいよ、楽しかったからね。

ちょうど試合が終わると同時に雨が強くなって
一つの傘に2人で入ることになった。
無意識のうちに私の腕は彼の腕にからまった。
それから手を繋いで歩いた。
いつもそれだけ。
一線を越えるとどこまでもいってしまいそうになるから。
それで終わり。

*　*　*　*　*　*

逗子の海は夏休みを終えて
やっとゆっくりできる頃。　　　

先頭 表紙

たいした仕事はしていないのに
お給料はもらっていて
たまに申し訳なく思う。

それなのに
「うちの部署に来てくれないか」
という他部署のお偉いさんからお誘いの言葉がかかった。
そんなことはきっと人事が決めることだから
誘われたってどうにかなることでもないんだけどね。
私がもうすぐ辞めることを知ってるのか知らないのか
分からないけど
とにかく誰かに必要とされることって
うれしい。
うふふふ。

*　*　*　*　*　*

スカシユリはカサブランカにはなれないけれど
控えめにしているところがいい。

先頭 表紙

新学期が始まったので
私がいつも通勤で使う電車もひどく混みあっている。
暑い時期も過ぎたし、仕方ないわと思って
毎日通うのだけど。

電車が混むと何かとトラブルが発生する。
ただでさえ、朝は気分が悪いのにちょっと押されたとかで
ケンカになりかけたり。
列の並び方で文句を言ったり。

*　*　*　*　*　*

今朝、痴漢をされた女の子が
「この人痴漢で〜す」と大声をあげるのを初めて見た。
女の子は普通の女子高生。
痴漢だと思われるのも男子高生。
今まで私が遭った痴漢はおじさんか
いくら若くてもとっくに成人している人たちだったのに。
高校生か・・・

次の駅で電車が止まると
男子高校生は必死で逃げようとドアに近づいたところで
女子校生に腕を捕まれて二人ともそのまま外に出てしまった。
どうなったのかは知らないけれど
思ったことがいくつかあった。

彼のストレスや欲求を発散する場所は
そこにしかなかったのだろうか。
疲れたおじさんがつい出来心でやってしまいました・・・
というのはなんとなく分かるけれど。
私が高校生のときは部活でいっぱい運動して
たまに勉強しておもいっきり友達と遊んでっていう日常だった。
今は、勉強だけなのかなとちょっとかわいそうに思った。

周りで見ていた人たちが何も言わず、何もしないでいた。
私がもし、もっと近くにいて現行犯で目撃していたら
あの男子高生を捕まえたはずだ。
泣きそうになりながら必死に叫びをあげた彼女に少しでも
同情する人がいなかったのかと思うと少しつらかった。
人は人、自分は自分の世の中なの？


偶然遭った出来事で
一般論ではないけれど
確実に世の中は変化しているんだと
感じた朝でした。

先頭 表紙

ドライブをしたくなるときがある。
見事なペーパードライバーの私
はもちろん助手席で。
わざわざちょっと遠い映画館を選んで
会社からもらった映画のチケットを口実に
誘った相手は以前、社内恋愛をしていた彼。
付き合っていたときには
どうしても許せなかったことも
今では何でもなくなった。
友達同士に戻ったからかもしれないし、
あの頃はいろいろなことで混乱していて
余裕がなかったからかもしれない。
もしかしたらしばらくの間に

大人になったのかもしれない。
私も彼もね。

今のほうが断然しっくりくる。
焦りすぎた二人。

*　*　*　*　*　*

エッセイはまだ読んでいないけれど
細かな部分を割愛しているのが
なんとなく分かって
登場人物の気持ちの動きが
ちゃんとは映し出されていなくて
絶対エッセイのほうがいいに決まってる
と思いながらも号泣した。
「大河の一滴」

先頭 表紙