− 生体・がん解明へ着手 島津製 田中さん開発の質量分析機で −
島津製作所は今秋から、ノーベル化学賞受賞者の田中耕一フェローが開発した
質量分析機を利用し、生体内の情報伝達やがん化などにかかわるタンパク質の
リン酸化を調べる受託解析事業に乗り出す。
西村紀ライフサイエンス研究所長らと共同開発した世界初の研究成果を、
生体やがんの仕組み解明に活用する。
タンパク質は生命をつかさどる主役だが、糖鎖やリン酸などと結合することで機能を
発揮するタンパク質も多い。
リン酸化は生体内の情報伝達やがん化などに関係しているとされ、
リン酸の結合部位や程度を把握すれば、画期的な創薬や治療に結びつく可能性がある。
従来は酵素でタンパク質とリン酸を切り離して分析する手法が主流だったが、
分離できるタンパク質が限られていた。
西村所長らは、フッ化水素酸を用いてタンパク質を構成するペプチドから
リン酸を化学的に分離する新手法を開発。
タンパク質の種類を問わないうえ、リン酸化されたペプチドと分離したペプチドを
田中フェローが開発した質量分析機にかけて分子量を比較すると、リン酸の結合場所が把握できる。
田中フェローら5人の連名で英専門誌に論文を掲載した。
今後、大学や研究機関から解析を受託し、データを提供する。
西村所長は「別の研究が田中フェローのノーベル賞受賞後の初成果として紹介されたが、
科学的成果はこちらの方が大きい」としている。 (京都新聞)
★ 実は田中さんはすごい人なんだね。 ノーベル賞もらってるんだから、当たり前か・・・
解明されていないガンのメカニズムについてわかるかも。 正体が分かれば、やみくもに怖がることもなくなるし。 ★ |