最後の晩餐(!?)をすませ、
昨夜からまた同室になったTさん&Mさんと
おしゃべり。
Mさんが、朝のワイドショーを見ていて
西郷輝彦の母親(70代)が
乳ガンで死んだと聞いて泣き出した。
私が、『70過ぎまで生きられれば充分じゃないですか〜。
その年なら、乳がんかどうかなんて関係ないですよ。』
って言うと、「そうよ、そうよね! ハハハ」
と急に明るくなった。 この人、面白い。
落ち込みも早いけど、立ち直りはもっと早い。
3人で長々話しこんでいたら、先生がやって来た。
やばっ、先生への手紙が書きかけだ。
急いで自分のベッドに戻り、手紙を仕上げ、待機。
「ここ、眺めがよくていいね。 でも、ちょっと寒いかな。」と、ひととき外を眺めている。
入院中最後の診察をしてもらう。 「全然問題なし。 家に帰ってからもリハビリやってね。」
『お世話になりました。 ありがとうございます。』 と御礼を言う。
「先生、デジカメで写真を撮らせてくれませんか?」 『え〜、いいよぉ(拒否の意味)。 この次ね。』
と顔を赤らめ、去って行った。 ケチー、次なんてないじゃん。 あっ、手紙、手紙!!
廊下で先生を捕まえて、『手紙書いたんです。 読んで下さい。』
こっちは、ありがとう。と言って受け取ってくれた。
おっと、退院の準備しなきゃ。 先生に「まだ荷物整理してないの。それにしてもすごい荷物だなー。」
って驚かれちゃった。 なにせ初めての入院なので、要らない物まで持ってきちゃった。
家族が持ってきた服に着換え、お世話になった看護婦さんたちにご挨拶。
あれ、ナース・ステーションに行ったのに誰もいない。
青チームの皆さんに書いた手紙も荷物に紛れちゃった。
次に外来で来た時に挨拶に来ようっと。 同室のTさんも同じ時間に退院。
26日にまた会いましょうね。
会計を済ませ、いよいよ家に帰る。 手術して9日間も入院したのに、14万円弱。
安いんだね。 私も母も、2、30万は覚悟してたの。 あ〜、よかった。(^^;;
今日は天気が悪くて寒い。 雪が降りそう。 無事、我が家に到着。
家の中がサブイ。 病院の暖かさに比べると、天国と地獄のよう。
ずっと心配してくれていた近所のSさん宅へ退院の報告。 1時間近くおしゃべりしちゃった。
家に戻り、着換えようとするけど上手くできない。
今までフツーに、意識しないでできてた事ができない。
途端に不安にかられ、涙がボロボロこぼれた。 退院後のブルーってこれかな?
病院では軽症の私も社会に戻ると、「立派ながん患者」。
これから先のことを考えると、気が重い。 そうすぐに治らないことはよーく分かっている。
焦らず、ゆっくり・じっくり治していこう!
最後のメニュー
朝食:パン、はちみつ、フレンチサラダ、牛乳、フルーツ |