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宙・光子の「ドキッ毒日記」

最近、毒吐いてないなぁ〜。

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2002-12-17 入院-7 (12/17-1)
2002-12-16 入院-6
2002-12-15 入院-5
2002-12-14 入院-4
2002-12-13 入院-3 (12/13-2)
2002-12-13 入院-3 (12/13-1)
2002-12-12 入院-2 手術 (12/12-1)
2002-12-12 入院-2 手術 (12/12-2)
2002-12-11 入院-1
2002-12-10 明日は・・・


2002-12-17 入院-7 (12/17-1)


手術後5日目。

本日のメニュー。

朝食:ご飯、ふりかけ、味噌汁、生揚げ煮付け、
   お浸し、フルーツ
昼食:ラーメン、餃子、ライチゼリー
夕食:ご飯、田舎汁、豚カツ、はすの炒り煮、酢の物

病院でラーメンを食べられるとは・・・
入院患者のオジサンが、「ここのラーメン、
昔から美味しいんだよ。」 って言ってた。 
このオジサンは、入院の常連なのか。(笑)
元気になってくると、食事しか楽しみがないのよ。

ウルサイおばさんがやっと個室に移った。
いなくなったら、みんな文句を言い出した。
みんなで看護婦さんに告げ口したら、
「早く言ってくれれば、部屋を変えたのに。」 と言われた。 追い出してくれたんだ〜。
うるさいだけじゃなくて、ベッドで携帯使ってるんだよ。 まぁ、メールはみんなやってるけどね。

昨日のショック療法のせいで、腕と脇がピリピリ。 痛み止めも効かない。
ちょっと動かすだけで、ビリビリ。 動きののろいロボットみたいになってる私。(^^;;
午前の回診で管を抜くことになった。
昨日のリンパ液と血液の量が、1日で50ccを切ったからだ。
C先生にやってほしかったけど、先生は午前中いないんだよね。
回診の放送が入り、ベッドで支度をして待っていると
昨日乳がんの手術をした人のベッドから悲鳴が聞こえた。
みんなカーテンを引いているので、何をしてるのかわからない。
先生の 「あっ、これは大変だ。」 と言う声がしたと思ったら
「ギャー、やめてー。」 「なにするのぉー。」 絶叫と泣き叫ぶ声。
ええー、何されてるの? その声を聞いたら、怖くなった。

そうこうしてるうちに私の番だ。 回診の先生、看護婦さん2・3人、その他研修医も2人いる。
管を抜かれる私をじっと見てるよ。 げぇー。 まっ、下半身じゃないからいいけどさ。
ちゃんと見て、勉強しなさいよ!(笑)
管を抜いたとき、その部分も痛かったけど、それより腕にものすごい電気が走った。(涙)
『痛い〜〜〜です。』 と私も叫んじゃったよ。
先生は傷口の方だと思って、「ごめん、ごめん。」
私、『違います、そっちじゃなくて腕。』
管を抜くとき、神経に触ったんだろうね。 
昨日のC先生の荒療治なんて比較にならないほど痛かった。 でも、管が取れたらすごく楽になった。
引っ張られてる感じがない。 いつもあれを持ち歩かなくていいし。

悲鳴をあげてたMさんに事情を聞いてみた。
外に排出されなければいけないリンパ液と血が固まってたらしい。
それを見た先生が、いきなり手術した胸の辺りを全体重をかけて押したんだって。
あまりの痛さと怖さで絶叫したらしい。 失神しそうになったって。
彼女に付き添っていた学生は、ショックで泣いてた。
Mさんは、午後やって来たC先生に、そのことを切々と訴えてた。
先生は、「それは大変だったネ〜。」 って慰めてたけど。

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2002-12-16 入院-6


手術4日目。

リハビリに使っていた目玉。 →

昨日は薬を飲まなかったので眠れなかった。 今日は飲もうっと。

9時前にC先生が病室に来た。 土日会えなかったから、久しぶりだ。
「どう?」 って聞くから 『胸のこの辺が痒いです。』 っていうと
「どれ、どれ?」 って見た。 「あ〜、かぶれてるよ。 水脹れになってる。」
「お昼前にガーゼ、取っちゃおう。」 『ええ? 大丈夫ですか?』
「なんで?」 ← これ、C先生の口癖。

約束どおり昼前に、先生が看護婦さんを連れてやってきた。
ガーゼをはずして、赤チンみたいなので消毒した。
そのとき先生が、赤チンをおニューのパジャマにたらした。
「あ、ごめん。 これ、落ちないんだよ〜。 ハハハ。」
なぬー、それなら気を付けてやってよ! もぉー。

このとき、初めて手術後の胸を見た。 「どう、きれいにできてるでしょ?」
黄色いアザだらけの胸がきれいなの??
先生は、きれいに切ってきれいに縫ったってことを言ってるんだろうなぁ。
「手術しても、胸は前と全然変わらないでしょ。 完璧、完璧!」 と自画自賛。
「ここ最近では、1番きれいな出来。」 を繰り返した。
そうだね、形はあんまり変わってないかも。 いびつになったり、極端に大きさも違わないから
上手くできてるんだろうな〜。 先生、ありがとう。

「・・・で、リハビリはやってるの? 腕、上がる?」
『そうですね〜、このくらいかな。』 って上げて見せた。
すると先生は、そんなもんなの?と言いながら、いきなり私の左腕をがぁーっと持ち上げた。
『痛〜い!!!』 なにすんだよ!  脇がちぎれたかと思った。

あまりの痛さにぼぉーとなってたら、もう1回やろうとしたので
『やめて下さい。』 って左腕を右腕で押さえた。
先生は、下から持ち上げようとする。
そうはさせまいと、私は上から押さえつける。
その様子を見ていた看護婦さんが笑ってた。
「もっとリハビリしなきゃダメだよー。」 って去って行った。

そのあと、ずっとずっと痛みが取れなかったので薬をもらった。
看護婦のOさんは、痛み止めとして座薬を持ってきた。
「自分で入れますか?」
『あのー、やったことないので、お願いできますか?』 またまた、初モノ!!(^^;;

Oさんが、「先生にぐいっとやられたんですって。」 と言うので
『C先生、ひどいんですよ。』 って訴えると
「多分、先生はもっと腕が上がると期待してたんじゃないかな。 だから、強めにやったんですよ。」
それにしても、もう少しやさしくしてほしかったなー。
その後、やってくる看護婦さんや看護士さんがみんな「大変でしたねぇー。」 って言うの。
「C先生は、リハビリに関してはスパルタです。」 だって。
もっと早く教えておいてくれればいいのに〜。
でも、あの荒療治のおかげで前より腕が上がるようになったかも。 痛みは取れないけど・・・

TさんがC先生に、”Cの会”発足のことを言ったら
ポッと顔を赤らめ、「僕を吊るしあげる会?」 って言ったとか。
かなり照れてたらしい。 けっこうShyだ。
私たちがその話で盛り上がっていたら、そばにいた若い看護婦さんが
「C先生、女の人が大好きだから喜びますよ。」 だって。

今日のメニュー

朝食:パン、ジャム、ポテトサラダ、牛乳、フルーツ
昼食:ご飯、芙蓉蟹、ちんげん菜スープ煮、二色浸し
夕食:五目ちらし、清汁、金目鯛塩焼き、しし唐素焼き、大根サラダ、フルーツ

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2002-12-15 入院-5


手術後3日目。

睡眠導入剤のおかげで3日ぶりに眠れた。
まわりのいびきがうるさくて
入院以来、全然眠れなかったの。
そのうえ、金曜日に入院したおばさんが最悪。
9時ぐらいに寝て、午前2時ごろ目を覚ます。
夜中に荷持をがさがさするから寝れない。
で、また本人は寝るんだよ。
全く、大部屋なんだから回りに気を使えよー。
母親に言ったら、どの部屋にもこういう人はいるって。
このおばさん、水曜日が手術なので元気いっぱいなの。
火曜日に個室に移るまでガマンするしかないか〜。


午前中、母の友人2人がお見舞いに来てくれた。 子供の頃から知ってるし、海外旅行にも一緒に行く仲。
1人のおばさんが、私の顔を見るなり泣き出す。 思ったより元気なので安心したんだって。 
大泣きされて私の方が困っちゃう。(^^;;
その人の兄弟は、みんなガンで死んでるので、ガンは死ぬ病気だと思い込んでる。
早期なら大丈夫なのよー。

午前中ですべての点滴が終わった。 やっと自由になれた感じ。
点滴があると、縛られてる感じがするのよ。

お昼を食べて、ちょっと休憩。 朝晩、熱と血圧と排尿・排便の回数を聞かれる。
手術前の浣腸以来、便が出てないって言ったら下剤を飲まされた。
ただ、便秘症なんですが・・・(^^;;

妹に手伝ってもらって、シャンプーしようと思ったら
近所のOさん一家がお見舞いに来てくれた。
4人で来たので”ディールーム”に行こうとしてたら
伯母さん(母姉)と叔父さん(母弟)も来た。
あらら。 やっぱり、日曜の午後はお見舞い時間なのね。
そのうち、従姉妹のCちゃんとNちゃんも来てくれた。
Oさん一家が帰ったのと入れ替わりに、伯母さんと妹がケーキを買ってきた。
みんな、遠くから本当にありがとうね。 私のこと、心配してくれて・・・(涙)
今まで病気知らずの私だったから、びっくりしたのかも。
それもいきなりガンだもん。 でも、大丈夫。 絶対に元気になるよ。

みんなが帰ったあと、1人でシャンプーに挑戦してみた。
回りに水を飛ばしちゃったけど、できた。
こうやって一つ一つできるようになるんだな〜。 何事も恐れずにやってみよう!(^^;;

夕食後、ケーキが3個余っていたので、TさんとCKさんに声をかけて一緒に食べた。
CKさんが明日退院するので、退院祝いになった。 初めてゆっくり2人と話しができた。
特にCKさんとは話しが合って面白かった。 Stingとジミー・コナーズが好きと言うCKさん。
私と一緒だ! お互いにびっくり。 共通の話題がたくさんあってすっごく楽しかった。
「もっと前から話をしてれば良かったねぇ。」 とCKさん。
Tさん、CKさん、これからもよろしくお願いします。 

妹に持ってきてもらった鼻パックをしてから寝た。
病院の中って乾燥してるから、毛穴が開いちゃって。(笑)

今日のメニュー

朝食:ご飯、梅びしお、味噌汁、高野の卵とじ、フルーツ
昼食:バターライス、コンソメスープ、ハヤシビーフ、フレンチサラダ、フルーツ
夕食:ご飯、酢豚、ぜんまい煮、胡瓜中華漬、ヤクルト(今日のおかずはだめ!)

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2002-12-14 入院-4


手術後2日目。

Tさんのお世話をしていた看護学校の学生さん。
制服が可愛いので、写真を撮らせてもらった。
もちろん、本人も可愛い子でした。
私とCKさんには、つかなかったなぁ。
きっと基準があるんだろうけど・・・
Tさん曰く、「多分、私が心配性だからじゃない?」
私たちは、しっかりしてるように見えたのかな。

今日はC先生は、休みで来ない。
回診で別の先生がやって来たけど、あっさりしたもんだ。
担当じゃないとわからないから、診もしないのだ。
今週のC先生は、本当に忙しかった。
月曜日、朝から手術。
火曜日、午前中は公共の検診(乳がん)医をしてる。
午後は手術で、10時くらいまでかかったらしい。
そのあと、Tさんと手術について話したって言ってた。
水曜日、午前中は外来で診察。
午後、Tさんの手術。 8時過ぎまでかかってそのあと私と話し。
そして、この夜は当直だったそうな。
木曜日も午前中は、外来診察。
午後は私の手術で8時近くまで。
金曜日の午後は、乳腺外来があった。
外来診察がなくても、ほとんど朝8時前から病院にいる。
こんなこと続けていられるのは、若いからだと思うけど大変だなぁ。
ときどき疲れた顔をしてる。
私たち乳がん患者のためにも、元気でいてね〜。

Tさん、CKさんとおしゃべりを楽しんだ。
2人とも全摘で、私よりずっと大変なのに、元気で明るい。
「がんばる」って。 そう、がんばるしかないもんね。
C先生が、私にはこう言った、私にはああ言ったと文句を言いつつ(笑)
結局は、”良い先生に巡り合えてよかった。” という結論に達した。
同じ週に3人ともC先生に手術をしてもらったので
”Cの会” なるものを作った。 C先生を肴におしゃべりする、楽しい会にしよって。

午後から本格的にリハビリを始めた。
看護婦さんからリハビリの仕方を教わったけど、痛くていやだー。
それにまだ怖くて、腕を上げられない。 ハァー、もうちょっとがんばらないと・・・

本日のお食事

朝食:パン、ジャム、トマト煮、牛乳、フルーツ
昼食:ご飯、わかめスープ、白身魚のワイン蒸し、    
   梅マヨネーズ和え、フルーツ
夕食:ご飯、味噌汁、鶏肉竜田揚げ、里芋の煮物、ハムサラダ

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2002-12-13 入院-3 (12/13-2)

昼食を食べようとしてるとき、父、母、妹がきた。
私が起きてご飯を食べてるのを見てびっくり。
そうだよね、昨日手術したばっかりなんだもん。
2時過ぎに、近所のTさんとHちゃんがお見舞いに来てくれた。
お2人も、私が元気なんで本当に驚いていた。
お腹を切った訳じゃないんので、みんなこうらしいよ。
夕方レントゲンを撮るために、2階まで歩いて行った。
ポールに血液が入ったケース、点滴液、緑色の尿袋をぶらさげて・・・
ちょっと恥ずかしかったけど、まっいいっか。
車椅子で行く人もいるらしく、私は元気なほうだって。
パジャマを右手だけで脱いだら、レントゲン技師の人が
「左は使えないの? 痛くないなら、左手も使いなさい。」 って。
厳しいなぁー。 でも、これもリハビリだ。 ガ〜ンバっ!
病室に戻ると、看護婦さんがトイレで尿道カテーテルを抜いてくれた。
これで自由に歩き回れる。 ふう〜。

家族も帰って、一休み。
元気とはいえ、まだまだ無理はダメ。
5時過ぎにC先生が病室に顔を出してくれた。 今日、2度目。
一日中病院にいるときは、朝晩2回来てくれるらしい。
本当にまめな先生だ。
「1/4切除の予定だったけど、1/5ですんだよ。」
「ここ最近では、1番きれいにできた。」 と言ってくれた。
嬉しい。 先生、本当にありがとう。
1週間後のリンパの結果が、よいものでありますように。

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2002-12-13 入院-3 (12/13-1)


手術後1日目

昼食から食べていいことになった。
写真、撮り忘れたけど、おそばだった。
お粥じゃないのね。
おかずは、卵、マッシュポテト、フルーツ。
41時間ぶりの食事。
お腹が空いてたので、残さず食べちゃった。
この写真は夕食。
ご飯、鮭粕漬け、五目煮豆、もずく、ヨーグルト。
おかずがイマイチ。 もずくなんて食べたことないよ!

目覚めて自分の体を確認してみる。
胸(手術跡)をガーゼで保護して、その上から胸帯をしてる。
左脇の少し下からは、不要な血液やリンパ液を出す管が出ていて
四角いケースに流れ出る仕組み。
そのケース、寝てるときはベッドの端にかけておいて
歩くときは、肩にぶらさげるの(笑) 腕には点滴。
手術直後はパジャマじゃなくて、浴衣を着せられている。
下半身は、紙おむつにT字帯(ふんどしみたいなもの)。
どっちもゆるゆるで、大をしたくなったらどうするんだろうって心配したけど
手術前に、下剤や浣腸でお腹を空っぽにしてるし
手術中は体を低温に保っているので、腸が動かないから便は出ないんだって。
小の方は、尿道カテーテル(管)が入れられてて勝手にしてる。
手術時に造影剤を使ったため、尿が薄いグリーン色をしていたので
回診担当の先生が驚いていた。
エコノミークラス症候群を防ぐために、足は包帯でぐるぐる巻きに。
最近は手術をした後、みんなそうするらしいよ。
ボーっとした頭で、よくここまで冷静に見られたもんだ。

9時過ぎにC先生がやって来た。
メガネをかけてないので顔はよく見えなかったけど、声で先生だとわかった。
「手術は成功したよ。 きれいにできたから安心して。」
『ありがとうございました。』 とひと言、言うのが精一杯の私。
10時に回診。
外科部長のS先生がきた。 S先生に診てもらうのは初めて。
乳腺では、県下でも有名な先生なんだって。
「どうですか?」 って聞くので、『痛いです。』 って言うと、
「手術したんだから仕方ないよ。 神経も2、3本切ってるし。」 怖いこと、言うよねぇ。

11時近くに看護婦さんが体を拭いてくれて
パジャマに着換えさせてくれた。
やっと起き上がることができて、ずいぶん楽になった。
C先生に聞き忘れたことを看護婦さんに聞いてみた。
『私の左胸、ありますか?』
「大丈夫、ちゃんとありますよ。」
あ〜、よかった。 実は手術前に先生からこう言われてたの。
「開けてみて思ったよりガンが広がってたら、全部取ることになるかも。」
だから、胸があるのかないのか、気になってた。

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2002-12-12 入院-2 手術 (12/12-1)


手術の日。

香港の朋友・Yuriちゃん&Bibiちゃんから届いたX’masカード。
他にもあんずちゃんや韓国語教室で一緒だったOさん、
昔からのお友達・ぴーふぁんからもカードをもらった。
みんな、ありがとう。

ほとんど眠れずに、6時の起床を迎えた。
チャイムが鳴って、電気がつく。
6:30すぎに看護婦さんが来て、体温や血圧を測る。
食事ができない私は、ただ寝てるしかない。
まだ、元気なのになぁ〜。

9時にC先生がやって来た。 「眠れた?」 『全然眠れませんでした。』
「手術の前なんだから、安定剤をもらえばよかったのにー。」
そっかー。 初めてのことだから、気がつかなかったよぉ。
「・・・で、リンパ節はどうする?」
あー、昨日考えておくって言ったんだっけ。
『まだ決められないんです。 先生、取らなかった時のデメリットは?』
・・・と聞いてから、この前も同じことを聞いたのを思い出した。
でも、先生は嫌な顔をしないで、「2回聞けば、よく理解できるからね。 復習ね。」 と詳しく説明してくれた。
うーん、やっぱり決められない。 どうしよう。 って顔をしてたら
「じゃ、お昼までに考えておいてくれる? また来るから。」
その言葉を聞いてなんだか申し訳なくなった。
どうせ何時間考えても、決められない気がするし。
『リンパ節切除に決めます。』
「それでいいの? わかった。 温存+リンパ節切除でいくよ。」 
『お願いします。』 と私は頭を下げた。

何もする事のない私は、またベッドで横になっていた。
看護士(男)さんがやってきて、「浣腸します。」 って言った。
うっそぉー、 何で”初浣腸”が男なんだよ〜。
それも他の人は、トイレでやったのに、私はベッドでだよ。
かわいそう過ぎる、私。

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2002-12-12 入院-2 手術 (12/12-2)

昼食もないし、もう、ふて寝してやる。
2時過ぎに父親、叔母さん2人、伯父さん(いなかからやって来た)が
お見舞いに来てくれた。 3時に母と妹が来た。
手術は3時半からの予定。 私は手術の準備に入った。
後ろが開いてる手術着に着換え、看護婦さんに連れられ歩いて手術室に行った。
家族や親戚の人たちもみんな一緒にきた。
みんなは中に入れないので、『がんばってくるね。』 と言い残して私は手術室へ。
廊下があって、手術室が何室か見える。
私の通された部屋には、すでに麻酔科の看護婦さんと
手術専門の看護婦さんが待機していて、準備の真っ最中だった。
部屋の真中の小さい手術台に寝るように指示される。
本当に小さくて、私が寝てギリギリって感じなんだけど
大柄な人は、はみ出さないのかな〜なんて考えちゃった。(笑)
横になると腕と足を縛られた。 手術中に落っこちないためだって。
C先生を探したけど、先生はまだ部屋にはいなかった。
ERで見るように、手を消毒してたのかな?
麻酔の注射をされて、マスクをあてられと、3秒くらいで気を失った。

名前を呼ばれて目が覚めた。 どうやら手術室のようだ。
でも、すぐにまた寝てしまった。 次に名前を呼ばれて目が覚めると、そこは病室だった。
家族や伯父さん、叔母さんたちの、「よくがんばったね。 大丈夫だよ。」 の声に
うん、うんとうなづいたのは憶えてるけど、また寝ちゃった。
なぜか、手術後に家族は「がんばったねー。」 って言うけど
本人はなんにもしてないんだよね〜。(笑)
手術後に先生が、切り取ったガンとその周りの細胞を見せてくれたらしい。
私も見たかったなぁ〜。
手術が終わったのが7時過ぎ、私が病室に戻ったのは8時ごろらしい。
家族たちは、私の顔を見て安心して帰って行った。
目覚めてよかった〜。 麻酔って怖くない? 2度と目覚めないんじゃないかって心配したもん。

術後は、一晩中看護婦さんが様子を見に来てくれた。
1時間おきに体温、血圧を測り、点滴を変える。
「痛くないですか?」 「大丈夫ですか?」 と声をかけてくれた。 本当に有難い。
患部は多分痛み止めが注射してあるから、全然痛くはないんだけど
背中と腰が痛くて眠れやしない。 昨日と今日、ずっと起きてればよかった。(^^;;
体を動かすことが全然できないので、すっごくつらかった。
でも、1番ツライと言うか、痛かったのは足から採血したとき。
手術した左(腕)は、もう針を刺しちゃいけないらしい。
右腕には点滴が入っているので、検査には使えない。
・・・ってことで、乳がんの手術後は足から採血することになってると言う。
痛いなんてもんじゃないよ。 
もともと、足には血管なんてそんなに出てないし、私は足に肉が全然ないから、針を刺されると骨にひびく。
右足から数箇所、針を刺して取った血が、固まっていたとかで30分後に左足からまた取った。
1回だけでも卒倒しそうなのに、何度も針を刺された。
最後なんてくるぶしの横に針を刺して、骨の辺りをグリグリしたの。
今思い出しても、背筋がサブいです。(涙)
足からの採血は、ベテランの看護婦さんでもすっごく難しいらしい。
何度も「ごめんなさい。」 って言うので可哀想になったけど、マジで気を失いそうになりました。

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2002-12-11 入院-1


生まれて初めての病院食です。(笑) 
ハンバーガー、ナポリタン、サラダ、牛乳(昼食)
何せ初めてなので、美味しいんだかどうか・・・
他の病院に入院したことある人が
”まぁ、マシじゃない。”と言ってました。
ちなみに夕食は、
ご飯、スープ、チンジャオロース、
ザーサイ、フルーツ。

とうとうやって来た入院。 初めてなので緊張する。
10時に入院の受付をすませ、5階東病棟へ行く。
一番奥の6人部屋の入り口側ベッドにチェックイン。(笑)
6人部屋だけど、狭く感じないし、すごく明るい。 
暗い部屋は、それだけで気が滅入る。
パジャマに着換えて待っていると、麻酔科の看護婦さんが明日の手術についての説明に来る。 やさしそうだ。 
「手術中はずっと私が側にいるから、安心して下さい。」

次は、病棟の看護婦さんから入院に関する説明を受ける。
その間に、どうやらベッドの引越しがあるようだ。
明日手術だから、今よりちょっとナースステーションに近い部屋に移動。
説明をしてくれる看護婦のTさん。 
大きなマスクで顔がよく見えないけど、いやー、美人だ。
青チームの看護婦さんたちが、私の面倒を見てくれるらしい。
青、緑、ピンクの3チームに分かれてるんだって。
しばらくの間、よろしくお願いします。 心からそう思うわ。

昼食後、少し休んでからシャワーを浴びた。
1週間くらい入れないからね。 夏じゃなくてよかったわ〜。
伯母さん夫妻がお見舞いに来てくれる。
両親と妹も夕方に帰った。
先生から手術についての説明があるので、また夜来なくちゃいけない。
これからも色々迷惑をかけると思います。 ごめん、そしてありがとう。

お隣の方は、今日が手術だ。 私と同じC先生の執刀。
前のベッドの人は、数日前にC先生による手術。
6人中3人が乳がん。 
お話したいけど、まだ具合が悪そうなので
明日に備えて横になるしかない。 つまんない〜。

夕食後、家族がやってくる。
7時半から先生の説明があるはずなんだけど、全然来ない。
8時ちょっと前に看護婦さんに尋ねると、まだ手術中らしい。
8時半すぎにやっと呼ばれ、カンファレンス室に行った。
「遅くなってすみません。」 手術着姿の先生、ス・テ・キ。(笑)
あっ、靴下履いてない。 可愛い。(^^;; 
まずは乳がんについての説明。
私と母は聞いてるけど、父と妹は初めてなのだ。 
それから私の症状、手術について、予後について詳しく話してくれた。
先生は午前中・外来、午後・手術で疲れているのに申し訳ない。
手術方法については、温存で決まったんだけど
リンパ節を取るかどうかがなかなか決まらない。
先生は情報をくれるけど、最後に決めるのは私なんだって。
そんなこと言ったってねぇ、私はド素人よ。
でも、今はそういう時代らしい。
迷って迷って決められない私に先生は言った。
「じゃ、明日の朝までに決めておいて。 聞きに行くから。」
『ハイ、わかりました。 明日、よろしくお願いします。』
「そういえば、MK病院のS先生に会った?」
『行ったんですけど、S先生の診察日じゃなかったです。』
「S先生には、学会でよく会うんだよ。」 

ベッドに戻ると10時近かった。 もうすぐ消灯時間だ。
隣の人は、手術を終えて帰ってきていた。
明日の手術、心配だけど、もう全てを先生に任せるしかない。
どうか成功しますように!
それにしても、みんなイビキがすごすぎだよ。 
手術を終えたばかりのTさんのところには
1時間おきに看護士さん(男性)が、検温、血圧を測ったり、
点滴を取り替えにやってくる。
ふ〜、全然眠れない。

先頭 表紙

2002-12-10 明日は・・・

いよいよ明日入院。
そして12日に手術です。
初めてのことだから、ちょっと怖いよ〜。
それに私の鈍った体は、病院の規則正しい生活についていけるのに?
なんたって、午後9時消灯、朝6時起床だって。
半日ずれちゃうよー。(^^;;

入院中も退屈しないようにデジカメ、買っちゃった。
いつ買おうか迷ってたけど、やっと決心して・・・
なに、撮ろうかなぁー。

冗談はおいといて、
みなさん、手術が成功するように祈って下さい。
今まで以上に元気になって戻ってくるからね。

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