昼食もないし、もう、ふて寝してやる。
2時過ぎに父親、叔母さん2人、伯父さん(いなかからやって来た)が
お見舞いに来てくれた。 3時に母と妹が来た。
手術は3時半からの予定。 私は手術の準備に入った。
後ろが開いてる手術着に着換え、看護婦さんに連れられ歩いて手術室に行った。
家族や親戚の人たちもみんな一緒にきた。
みんなは中に入れないので、『がんばってくるね。』 と言い残して私は手術室へ。
廊下があって、手術室が何室か見える。
私の通された部屋には、すでに麻酔科の看護婦さんと
手術専門の看護婦さんが待機していて、準備の真っ最中だった。
部屋の真中の小さい手術台に寝るように指示される。
本当に小さくて、私が寝てギリギリって感じなんだけど
大柄な人は、はみ出さないのかな〜なんて考えちゃった。(笑)
横になると腕と足を縛られた。 手術中に落っこちないためだって。
C先生を探したけど、先生はまだ部屋にはいなかった。
ERで見るように、手を消毒してたのかな?
麻酔の注射をされて、マスクをあてられと、3秒くらいで気を失った。
名前を呼ばれて目が覚めた。 どうやら手術室のようだ。
でも、すぐにまた寝てしまった。 次に名前を呼ばれて目が覚めると、そこは病室だった。
家族や伯父さん、叔母さんたちの、「よくがんばったね。 大丈夫だよ。」 の声に
うん、うんとうなづいたのは憶えてるけど、また寝ちゃった。
なぜか、手術後に家族は「がんばったねー。」 って言うけど
本人はなんにもしてないんだよね〜。(笑)
手術後に先生が、切り取ったガンとその周りの細胞を見せてくれたらしい。
私も見たかったなぁ〜。
手術が終わったのが7時過ぎ、私が病室に戻ったのは8時ごろらしい。
家族たちは、私の顔を見て安心して帰って行った。
目覚めてよかった〜。 麻酔って怖くない? 2度と目覚めないんじゃないかって心配したもん。
術後は、一晩中看護婦さんが様子を見に来てくれた。
1時間おきに体温、血圧を測り、点滴を変える。
「痛くないですか?」 「大丈夫ですか?」 と声をかけてくれた。 本当に有難い。
患部は多分痛み止めが注射してあるから、全然痛くはないんだけど
背中と腰が痛くて眠れやしない。 昨日と今日、ずっと起きてればよかった。(^^;;
体を動かすことが全然できないので、すっごくつらかった。
でも、1番ツライと言うか、痛かったのは足から採血したとき。
手術した左(腕)は、もう針を刺しちゃいけないらしい。
右腕には点滴が入っているので、検査には使えない。
・・・ってことで、乳がんの手術後は足から採血することになってると言う。
痛いなんてもんじゃないよ。
もともと、足には血管なんてそんなに出てないし、私は足に肉が全然ないから、針を刺されると骨にひびく。
右足から数箇所、針を刺して取った血が、固まっていたとかで30分後に左足からまた取った。
1回だけでも卒倒しそうなのに、何度も針を刺された。
最後なんてくるぶしの横に針を刺して、骨の辺りをグリグリしたの。
今思い出しても、背筋がサブいです。(涙)
足からの採血は、ベテランの看護婦さんでもすっごく難しいらしい。
何度も「ごめんなさい。」 って言うので可哀想になったけど、マジで気を失いそうになりました。 |