とうとう、検査結果を聞きに行く日がやって来た。
家族と一緒に来るように言われたんだけど
やっぱり1人で来ちゃった。
1人の方が冷静に聞けそうな気がする。
先生が開口一番、「あれ、1人? 大丈夫?」
「ハイ、1人の方がいいです。」
検査の結果はね・・・といいながら紙に
「細胞診の結果はクラスX」と書いた。
”あ〜、末期がんなんだ。 私、死ぬのかな?”と思った。
「・・・で進行はステージTの早期ガン。 手術すれば大丈夫。」
なんだぁー。 それを先に言ってよー。(^^;;
それから手術の方法、その後の治療についての説明があった。
「えっと、手術は12日か19日がいいかな。 12日の方が手術件数が
少ないから12日にしよう。 検査は全部終わってるから入院は11日ね。
「何か用事入ってる? 大丈夫かな?」
これを一気に言われて私は「いいえ、だ・大丈夫です。」
としか言えなかった。
「こんなこと急に言われてびっくりしたでしょ。 でも、よくなるから一緒にがんばりましょうね。」
と言って私のひざを叩いた。
決して、ドクハラじゃありません。(笑)
なんとなく安心した。
別室に移り、看護婦さんから来週撮るCTについての説明があった。
「驚いたでしょ? あんなこと言われたら誰だってびっくりするものね。」
そう言われたら、急に涙がボロボロ出てきた。
「でも、先生も大丈夫って言ってたし、1人じゃないのよ。
一緒に治療していきましょうね。」 やさしいな〜。
「先生はすごく勉強熱心だし、優秀なドクターだから大丈夫よ。」
と言う言葉も力強かった。
入院に関する説明の後、簡単な検査を受けるように言われた。
採血、検尿、心電図を撮った。
そしてもう一度、外科に戻るように言われた。
乳がん患者のメンタルケアをする看護婦さんを呼んでくれた。
この人がまた静かで、よく話を聞いてくれる人だった。
「思いっきり泣いていいんですよ。
今、泣いておかないと後がつらいですから。」
少し話をして落ち着いてから家に帰った。
これから家族に話さなきゃいけないかと思うと気が重い。
自分がガン告知をされたことより、家族に話す方がつらいなー。 |