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ねむり猫の福だより ふくとねむりの近況報告

ふくは元気!飼い主ねむりは大衆芸能鑑賞にはまってます!

目次 (総目次)   [次の10件を表示]   表紙

2000-09-24 9月大歌舞伎 児太郎・国生・宗生3人の初舞台
2000-09-22 ミラノ・スカラ座日本公演と空腹なふく
2000-09-20 飼い主も観るオリンピック、ふくも観んとて・・・
2000-09-17 元祖福日記 飼い主帰宅!ふくは?
2000-09-13 ねむり猫のアッパー・イースト・コーストな休日 その4 いよいよドリフ登場
2000-09-12 ねむり猫のアッパー・イースト・コーストな休日 その3 主役登場!
2000-09-11 ねむり猫のアッパー・イースト・コーストな休日 その2 レセプション当日
2000-09-10 ねむり猫のアッパー・イースト・コーストな休日 その1
2000-09-06 飼い主の外遊直前にふく風邪か?その時飼い主・・・
2000-09-03 飼い主交代?その時ふくは・・・


2000-09-24 9月大歌舞伎 児太郎・国生・宗生3人の初舞台

飼い主にとっては芸術の秋のスタートである。

先日のオペラに引き続いて、今日は久久に歌舞伎座、「9月大歌舞伎」だ。お目当ては中村吉右衛門が武智(明智)光秀を演ずる「時今也桔梗旗揚(ときはいまききょうのはたあげ)」と、中村福助長男6代目児太郎(6歳)、中村橋之助・三田寛子長男国生(4歳)、次男宗生(2歳)の3人のお披露目初舞台である「京鹿子娘道成寺(きょうかのこむすめどうじょうじ)」だ。娘道成寺で白拍子を演ずるは3人のおじいちゃんである中村芝かん。勘九郎、福助、橋之助も登場するので成駒屋3代揃い踏みの目出度い舞台だ。

女心の機微を描く娘道成寺、芝かんはさすがにこの女形、故6代目菊五郎から厳しく教えを受けたとかで、彼の年齢がいくつかは知らないけれど、若い娘の様々な心持ちを演じ分けていく様はうーん、思わずうなってします。随分と前に玉三郎だか福助だかの演じるのを観たことがある気がするが、当時あんまり知らなかったので今回と比べることは出来ない。ともかく、個人的には「なかなかじゃのう」といったところだ。


途中、聴いていた[イヤホンガイド]から「芝かん、オキャンな娘の心持ちを・・・」と聞こえるなり、家に残した我が家の[オキャンな娘、ふく]を思い出した。朝、女子マラソンを観て、見終わるなり飛んで出てきた飼い主は、乾燥餌(カラカラ)の補充を忘れている。本当に[ふく]が来てからは、様々なことで[その娘]を思い出し、あれこれと心配してしまう。猫一匹で旅行も控えるし、舞台鑑賞をしても猫が気になる始末だ。

案の定、家に帰るとふくは空腹すぎて寝つかれていたようだ。
「今日のところはゆっくり休みなさい、ふく」。と心のなかでつぶやく。来週末は、ふくに会いたがっていながら未だ会うチャンスの無かった友人を家に招くのだ、そう[お披露目]である。自慢のものを人に見せたい気持ちは、橋之助も飼い主も大差はないだろう。ふくは、好むと好まざるにかかわらず大勢に触られ・なでられ、人気者になるに違いない、ふっふっふ!ともかく「今は眠れるうちにゆっくり寝ててちょうだい!」

人気者といえば、一番小さい宗生、ともかく舞台でも2歳ぶりを存分に発揮してかわいらしい。2歳といえばまともにしゃべることも出来ないわけだ、合おうが合うまいが、科白の言い回しがどうだろうと会場割れんばかりの拍手だ(飼い主も含めて)。猫もニンゲンも2・3歳は何をしても可愛い、・・・と、久しぶりに猫馬鹿(おやばか)で〆てみる。

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産まれたら、きっと手放せなくなることでしょう、可愛くて。 / ねむり ( 2000-09-25 10:39 )
今週末に、我が家の猫たちの赤ちゃんが産まれる予定ですぅ!!!!見に来てくださーい&持ってかえってくださーい! / ミーシャ ( 2000-09-24 21:58 )

2000-09-22 ミラノ・スカラ座日本公演と空腹なふく

飼い主、ミラノ・スカラ座の引越公演「運命の力」を観てきた。

オペラの朝、ふく、いつもよりしつこく飼い主を起こしにきた。しつこいから起きてみると、カラカラの餌(乾燥タイプ)も一粒残さず食べ尽くしている。こんな事はあまりない。空腹だったのだ。普段飼い主酔っ払って朝帰りしても、ふくは[もしも]のために2.3粒は残してあるのに、である。確かに最近は食欲がある。ふくはこの日飼い主の帰りが遅いなんてことはつゆ知らない、したがってこの日も配分を間違えて夕方には全部食べてしまい、夜空腹でのた打ち回るに違いない。
ともかく、飼い主は遅い帰りのことを考えて、乾燥タイプを多めに入れておいた。

さて、オペラ、である。オペラについてはこの場であまり詳しく語るつもりはないのだが、時節柄オリンピックの男子体操で説明するならばこんな所か: 鉄棒でコバチの連続業の後の片手車輪から、背面車輪、再び順手に持ち替えてトカチェフ、スピードをつけてフィニッシュは伸身の新月面・・・・途中で具志堅さんが「はいこれはE難度です、高さがあります、爪先まで伸びています、着地もピタっと・・・」と解説を入れる、そんなところか? (解る人は解らない人は、どんなオペラだったかがもっと解らなくなったことでしょう)。

しかし、日本の「ブラボーおやじ」あれはちっとひどすぎる。昨日はそんな親父たちために、着地に「足先が乱れて0.1ポイントマイナス」、「離れ業から再び鉄棒を握るときやや乱れて、マイナス0.1」、「着地大きく一歩踏み出してしまいマイナス0.2」みたいなことがたくさんあった。
指揮者があのRiccardo Mutiだとしても、初めて出てきて、序曲にも入らないのに「Bravo!」とは如何なものか?

それでもスカラ座、オケからなにから流石の底力はいつも通りです。

日付が変わってから帰宅した飼い主、心配とは裏腹にふくは乾燥タイプ[大量に]残していた。要するにこの朝与えた餌が「嫌い!」だったのだ。結局、空腹で飼い主の帰りを待ったふくは、怒りの声も出ないほど空腹だったらしく、とりあえず開けたての餌に突進した。

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リゴレットは分かりやすいと思います。今回のMETにはねむりは行くつもりはありません。 / ねむり猫 ( 2000-09-24 21:56 )
ミラノのスカラ座は行きました?いいですよねぇ。NYのメットもいってみたーい。初心者にリゴレットはちょっと駄目?知ってるフレーズが出てくるのがいいですよねぇ。ブラボーオヤジは、いただけませんねぇ。 / ミーシャ ( 2000-09-22 22:04 )

2000-09-20 飼い主も観るオリンピック、ふくも観んとて・・・

今年の東京、真夏日が67日もあったんだってねぇ。やっぱりという気がする。特に夏後半の蒸し暑さがきつかったような気がする。

さて、猫飼いは猫の様子で季節の変化を知ることになる。
無愛想で有名になった[ふく]でさえも、明け方になると人肌求めて飼い主にスリスリし、その腕を枕にもうひと寝するし、ブラッシングのときの抜ける毛の量だって格段に少なくなる。

ちまたはシドニー・オリンピックでいっぱい!と、他人事のように書いているが、飼い主[無類のスポーツ観戦好き]で有名、夜の飲み会を控えてまっしぐらに家に帰る日々が続いている。
ふくも、飼い主に似てかなりテレビ観戦好きだ。テレビの前で、[きっちりと]猫座りをして、テレビを見上げ、何分か観ては身繕い、また何分か観ては少しごはん、といった生活ぶりだ。中でも前半のお気に入りは何と行っても水泳、それと世間ではあまり評判にならなかったが男子体操。水泳の決まったリズムで水面に顔を出すところと、体操の、特に鞍馬や鉄棒の、前後左右に大きく[振れる]動きに目が無いようで、いかにも[猫らしい]好ましい趣味である。これで(飼い主は好んで観たが)、ふくが「エアーピストル女子決勝」なんぞにふくがかぶりつきで観ていたらそれはそれで気持ち悪かろう。

とかいいながら、飼い主、明日はミラノ・スカラ座日本公演「運命の力」に出掛ける。ここの所は気分を盛り上げるため、テレビ画面はオリンピックでも、かかっている音楽がオペラだったりする[複雑な家庭環境]。そんな中でもしっかり大病もせずのびのびしている「ふく」には感謝の気持ちでいっぱいだ。ほんと。

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「運命の力」、La Forza del Desino、ですか。イタリアオペラ好きながら、スカラ座には入ったことがありません(あと、改修中のフェニーチェも無い)、なぜならミラノがあまり好きでミラノに行かないので。フィガロとか魔笛とかドンジョバンニなどのモーツアルトものは私はヴェルディ、プッチーニなどの「イタリアオペラ」と区別をしています。モーツアルトは歌舞伎で言うところの[世話物]風で、ヴェルディとかと違って人間のありのままが描かれているところが面白いといえば面白いですが、初めての人に「感激型」のヴェルディあたりから入られるほうが良ろしいのでは?と思いまして。日本ではいろんな所が今シーズン、トゥーランドットをやりますよ。 / ねむり猫 ( 2000-09-25 10:51 )
失礼、魔笛難ではなく、魔笛です。それから、トゥーランドットもいいですね。でもトゥーランドットって太った方ばかりですけど。ちなみに私はNYのメトロポリタンで、ちまちまとオペラ見ております。今年の開幕はドンジョバンニで、来週です。(NYは開幕が早いんです) / Ritz ( 2000-09-22 21:19 )
運命の力って、原題はなんなのですか? ふくの飼い主さま、スカラ座には行かれたことはあるのでしょうか? はじめて見るなら、フィガロの結婚や魔笛難かもいいと思いますが。 / Ritz ( 2000-09-22 21:15 )
オペラには随分と金を落としてしまった私です。わたくしもお友達の意見にどちらかというと賛成です。椿姫、カルメンあたりからのデビューをお勧めします。 / ねむり ( 2000-09-22 14:20 )
オペラ初心者だが見に行きたい私も友達が行くと云う「運命の力」に同行希望したところ初心者では決して分らない悪いことは云わぬから椿姫あたりにしとけと冷たく同伴拒否されてしまいました。眠りさんオペラ歴長そうですねえ。 / 利口な坂田 ( 2000-09-22 08:42 )
うちでも見てますよ。体操に水泳にサッカー。いっしょにマフも大騒ぎしてます。明日はオペラ!!!もう、5年くらい行ってない。羨ましいなぁ / ミーシャ ( 2000-09-20 19:38 )

2000-09-17 元祖福日記 飼い主帰宅!ふくは?

レセプション翌朝の飛行機でロードアイランドを出発した飼い主、さすがに疲れた。

はたして、ふくは一体どうしていているだろうか、飼い主を覚えていてくれるだろうか?ハーレィの匂いが移っていたりして嫌われはしないか…。いろいろなことを心配しながら家に着いた飼い主、出発前と変わらない[愛想の無いお出迎え][早々の食事とブラッシングの催促]に、ああこれがふく!これがふくとの変わらない東京の生活!とすこし安心。しかし、その安心、臨時飼い主の「飼い主姉」が書き残した日記を見るまでであった。姉は飼い主同様日記好きのようだ。「牛のよだれ日記」というネーミングの悪さはこの際許して、茶を飲みながら日記を読む。

A4版のノートには毎日のふくの様子がブラッシングの数からウンチの大きさまでかなり克明に書かれていた。ふと、あるページで手が止まる。2日目に姉が帰宅した時、ふく、なんと[お出迎え]しているのである。飼い主にはいまだかつて一度もしたことが無いそれを、[飼われ始めて]たった2日の姉にはしているのだ。しかも滞在中通算2度もである。半時程前に久々に[本当の]飼い主を出迎えたあの不愛想さを思い出し、ふくを睨もうと目で探すと、例によっていつの間にか絨毯の上でほぼ仰向けで熟睡中だ。怒る気にもなれない。

日記は続く。飼い主、臨時飼い主の姉がふくを甘やかすこと無くしっかりと面倒を見てくれることを期待していたが、やはり其れは無理な期待と言うものだった、[猫好きにデブ猫]甘やかさない訳が無い。お預かり期間後半に近づくと、何と飼い主が普段朝晩一缶づつあげていた缶詰を3から4缶、乞われるままにふくに与えているのだ。姉に対してのふくのアプローチの仕方が想像できる飼い主、「ふく、おぬしもやるのう」と半ば降伏状態。

また、厳しい食事管理が始まるぞ、ふく。心してついてきなさい。
とかいいながら、なんとなくふくの冷たさが気になる。ハーレィとの遊び具合で友人たちから「猫好きとゆうか、要するに動物好き!」とバレてしまった飼い主、ふくの冷たさはやっぱり犬と遊び狂っていた飼い主の行動を見透かしているからのような気がしてならない。
ねこ、意外と敏感な動物である。ふくがそうであるかはまだ未知だ。しばらく静かに様子を見守ることにしよう。

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うちの猫も大病のあとはきびしい食生活を強いられていて、やはり愛想がなくなってきたような気がします・・・。 / よちみ ( 2000-09-18 17:43 )
そんな飽食を許してくれたお姉様にはふくでなくとも出迎えるぐらいしたくなってしまったであろう。愛ある教育とは難しいものよのう。 / 利口な坂田 ( 2000-09-18 11:32 )

2000-09-13 ねむり猫のアッパー・イースト・コーストな休日 その4 いよいよドリフ登場

皆、ひと通りお腹を満たして後は飲み物でものみながらという頃、いよいよDriftersの登場だ。
確かDriftersは4人だったと思ったが、今はオリジナルのBilを含めて5人のヴォーカルにバックバンド、MCまでついてスタッフを含めると15・6人くらいか。臨時で立てられたテントのステージとは言え、テントの屋根まで届く立派なPAなど器材も整い、いっぱしのコンサートだ。
どの曲も聴いたことのあるナンバー、テントの奥離れたところに座っていた人々も近づいてきて、小学生くらいから、かなりヨボヨボなおばあちゃんまで曲に合わせて体を動かす。臨時にしつらえた10畳ほどのダンスフロアーで足りるわけもなく、芝生のあちらこちらでひとりで体を動かす人、カップルで一緒に踊る人、なぜか体操の床運動のように連続バクテンとかしている大学生(いや高校生?)くらいの女の子達…、まさに様々な人たち懐かしいナンバーとともに徐々に盛り上がる。もちろんほとんどが裸足だ。

出席するしないにかかわらず、とりあえず隣人はみんな招待したと言うからよしとして、入り江をヨットかボートで進む人が、船上から陸上のこの突然の光景を目の当たりにしたらさぞやびっくりだろう、しかも知ってる曲が大型PAから次から次へと流れてくる。
途中、少しのintermissionが入る。予め用意したCDを持ちサインをもらいにBilを探す。テーブルに座ってバンドのメンバーと談笑する中を割り込み、サインをねだると快く応じてくれ、次のステージまでしばらく話をさせてもらった。「今回は、この為だけにロードアイランドに来たのさ、もう50数年こんな事をやっているよ、オリジナルのうち2人はもう他界して残る1人ももう戻らない、日本には年に一回くらい行く、横田から入り横須賀のベースとダウンタウンのアメリカン・クラブでPerformanceをやるんだ」次から次と明るく話してくれる。アメリカン・クラブは普通の日本人は入れない、と伝えると「エージェントに言ってくれ、いつでも入れるようにしてやるから、後で来て」などと言ってもくれたが、これは[リップサービス]と思い、お礼を言いながらこれ以上図々しくならないように引き上げる。しっかり話に捕まっている間に、ケーキカットが終わってしまっていた。

後半が始まる。途中、新郎新婦をステージ前に呼び、二人を見つめながらスローなラヴソングを唄ったり、ちょっとウェディングを意識したステージングといったところか。もちろん二人も踊る、新郎はダンスが上手でリードも上手い。こちらも踊ったり写真撮ったりと[コンサート]を満喫しているうちにいよいよステージもお開きとなった。11時近い、そろそろパーティもお開きか。出席者たちは新郎新婦にもう一度「おめでとう」の声をかけながら、家路やホテルへのバスに再び乗りこむ。時間が正確に決まっているわけではないが、なんとなく集まったところで「では出発」となる。出席した誰もが、[雨で裸足でドリフで新郎新婦が普段着のあのパーティ]を、普段クールな新婦のいつになく穏やかでくつろいだ笑顔とセットにしてにいつまでも記憶にとどめることだろう。

式に出席できなかった友人に報告がてら[さくっと]2回くらいで書くつもりが、相変わらずのまとめ下手。最後まで読んでくれた方々ご苦労様。翌朝の9時20分の便で帰路に就く。朝は、又リモが迎えに来てくれるって、ふぅ〜。ロードアイランドでハーレィと思う存分遊んだ飼い主、ふくに対して少しだけ後ろめたさが残る…。

先頭 表紙

写真が一枚もないのが残念だね。 / きらり ( 2000-09-25 21:11 )
いいねー。リモ!私も乗ってみたいよ。憧れの?リムジンちゃん。。。はぅ。豪勢だね〜。 / ミーシャ ( 2000-09-14 16:55 )
ドリフ豪華ですねえ。それにしても夢のような光景だわ。暫く現実に戻りたくない。。でもふくが戻してくれたでせう。 / 林 ( 2000-09-14 09:07 )

2000-09-12 ねむり猫のアッパー・イースト・コーストな休日 その3 主役登場!

雨が小降りになり、ウェディングドレス姿の花嫁を見に庭から屋敷へと向かう。
リビングルームの、海に若干突き出した飾り窓の中で、まばゆいばかりの花嫁が小さく手を振っている。ショーウィンドウを覗いているような錯覚に陥りそうになる。シンプルなノースリーブの白いドレスと日焼けした肌の色とのコントラストが見事だ。テントの中の賑やかさと対照的に、広い家の中は静かに落ち着き、犬のハーレィだけが訳も分からずいつもと違った回りの雰囲気に少しおどおどと動き回っている。
新郎新婦を囲みかわるがわる写真を撮ったり、ひとしきり談笑。何と、2人とも庭の足場の悪さにタキシードもドレスも脱ぎカジュアルな服に着替えるという。「普通のワンピース一つ持ってこなかったのに、困っちゃった・・・」、と笑いながら話してた新婦は、糊の効いたマニッシュなシャツにスパッツ、新郎はポロシャツにショーツの見慣れた装いへとお色直しをし、いよいよテントに向かう。

テントでは主役の登場を待ちうけていた客たちが寄るともなく自然と動き出し、新郎新婦は、すでに何杯ものグラスを傾けて上機嫌な客たちの間を泳ぎまわりながらさまざまな祝福の言葉を受けている。ウェディングドレスは着ていなくても、主役は人目で分かるものだ。こちらはこちらでニューヨークから車でやって来た友人、東京からシカゴ経由で到着したばかりの友人たちと合流し、少しだけ異次元な雰囲気を楽しみながらさまざまな話に花を咲かせる。テントとは言え巨大な料理用テントからは、次から次へと食べ物が運び出されてくる。珍しかったのは[ロードアイランド・クラムチャウダー]。ニューイングランドのようにクリーミィでもニューヨークのようにトマト味でもなく、スープの色がクリアーだ。さまざまに工夫されたニューポート近海のエビ、貝、魚やロブスター、その他ステーキやローストチキン、さまざまなグリルetcを、シャンパンやワインその他無いもの無いほど種類のそろった酒類とともにどんどんお腹に納めていく。

いつの間にか、空は晴れ渡り月が昇り星が煌き、夕方のシャワーは嘘のようだ。
アメリカ、パーティーといえば生バンドだ。出席者の間ではこの日の出演バンドの話でかなり盛り上がっている。新婦はそれが誰かも分からなかったらしいが、新郎が選んだバンドは「Drifters」それもコピーバンドではなく、オリジナルメンバーのBil Pickneyがいる本家本元のDriftersだ。おそらくごく普通の日本人で彼らの名前を知らなくても、曲を聞けば間違いなく知っている曲があるアメリカでは有名なオールディーズ(?)バンドだ。[ラストダンスは私と][Under the Boardwalk][This magic moment][stand by me]有名な曲をあげたらきりがない。日本のドリフターズは彼らから名前をとったのだ。もしも日本のドリフでも高木ブーのウクレレなんか聴けたらそれはそれで楽しいとは思ったが・・・。

Drifters出演と新郎から聞かされた翌日、ニューポートまで出掛けて一番大きなCDショップに入り、彼らのCDを買い求めた。店の若いお姉ちゃんは、東洋人が必死にDriftersのCDを探している理由なんて全く分からなかったに違いない。

Driftersはどんな演奏を聞かせてくれるのかだろう。

==to be continued==

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赤坂のそこには行かないように注意します。 / ねむり ( 2000-09-14 17:23 )
ロードアイランド・クラムチャウダー食いてえええ。赤坂のフィッシャーマンズ・ワーフのそれは出た後店のドアを釘付けにして誰も入れなくしたいほど激まずだった。 / 利口な坂田 ( 2000-09-14 09:03 )
幸せそうな新郎新婦が目に浮かびます。バンドライブの詳細もぜひ教えてね。お疲れ様です。 / たら子母 ( 2000-09-13 21:35 )

2000-09-11 ねむり猫のアッパー・イースト・コーストな休日 その2 レセプション当日

さて、レセプション当日だ。開始予定は午後4時。
前日、何気なく新郎に「明日何人くらい来るのか?」と尋ねたところ、すかさず「220人から250人」と答えが返ってきた。[庭先で250人のパーティ!]日本人には驚きの連続。なるほど、巨大テントには丸テーブルがセットされ、8人がけで31テーブルまで数えたが、多すぎて途中で数えたか数えていないかわからなくなってしまった。他にも、料理専用の巨大テントに生バンド用のテント、ダンス用のフロアー、少し離れたところには簡易トイレも多数セットされている。

はたして[250人]一体どのようにしてこのサマーハウスまでやって来るのか?敷地は広いが、100台の車が入れるとはおもえないし、国道から外れウォーター・フロントに下る5分ほどの道筋は決して広くはないのだ。ねむり猫、この新たな疑問に、忙しい新郎をひっ捕まえたずねた。どうやら、近隣に住みパーティーの後に自宅まで車で帰る人たちのためには国道沿いの大型駐車場から、また他の州からやってくる人たちのためにはNewport、Narragansett、Jamestownなどの町に10近くのホテルをとり、駐車場と各ホテルからひっきりなしに[シャトルバス]を出すという。結構到着時間がまちまちな客たちへの配慮だ。

朝から見事に晴れ上がり天気予報も雨の心配なし。これから始まるレセプションへの期待が高まる。芝生の緑と陽の光で青くひかる湾、タキシードと新婦の真っ白のドレス…いい写真が撮れそうだ。すると、3時半過ぎくらいから突然雲行きが怪しくなり、いきなりバケツをひっくり返したようなシャワー、そして雷。新郎・新婦は家に入ったまま、コーディネーターたちが「雨が降るなんて信じられない」と口口に叫びながら、手際よくテントの周りに壁用のシートと板を張り、雨の進入を防ぐ。それでもあまりの急な降り様にテントの中の芝生まで見る見る水分を含み、一部では小川まで出来る始末。自然、シャトルからテントに入る一瞬だけでも体はずぶ濡れになり、輸送自体が遅れパーティはこのまま始まるのだろうか…まどど日本人たちが若干不安に感じている中、アメリカ人は平気だ。生バンドの準備・リハーサルも雨の中、何事も無いように進む。飲み物担当のスタッフもシャンパンを注いだグラスを持って人々の中をスイスイ[まさしく]泳いでいる。出席者たちはといえば、かなりカジュアルな服装の人、おしゃれしている人、近所の人、マンハッタンから来た人、男の人、女の人、子供、おじいちゃん・おばあちゃん……皆一様に、靴やサンダルを脱ぎ捨てて裸足になり、小さい頃にかえって濡れた芝生の感触を楽しむかのように、口では「いやはや、大変!」などといいながら実は大変そうでない。久しぶりの再会、仲の良いグループ…それぞれがヴーヴ・クリコのグラスを傾け「キャーキャー」いいながら主役の登場を待つ。

小一時間程で雨はほとんど止んだ。そろそろ登場か?しかし新婦はドレスを一体どうするのだろう。

--to be continued--

先頭 表紙

ふく、留守を預かる姉に甘やかされてもっと太ったようです。 / ねむり ( 2000-09-13 19:27 )
遅れ馳せながらふくちゃまのお写真拝見しました!実は私も三毛猫「まむちゃん」を飼っているの(日本で)。女の子で5.5キロ。ふくちゃまに負けじと?かわいい子なのですよ(笑)。ウェディング、本当にスケールが違うわ!どんな状況でも楽しむことのできる陽気なゲストもすばらしい。花嫁さんの登場が楽しみです! / まみ ( 2000-09-13 12:23 )
それでー!どうしたの?花嫁さん。うぅぅぅ気になる。それにしても・・・。規模がちがうねー。 / ミーシャ ( 2000-09-12 19:32 )
シャシャシャトルバスうう?しえええらいこっちゃ。 / 極小斎 ( 2000-09-12 15:37 )
”ガーデンウェディングに大雨 ” こんなピンチの時でも楽天的なアメリカ人はちゃんとその場での楽しみ方を知っているところが私は大好き。それにしても未婚の小生 大抵のウェディング話は今後の自分のウェディングの参考とさせて頂いているけど今回のこれは何一つ参考にならない。。。 / とことん ( 2000-09-12 12:30 )
それがね、結構というかかなり広いのよ、テント自体が。スケールの違いを感じたわけです。で、それって庭の極一部つかってたりして。いやー、本当にびっくり。 / ねむり ( 2000-09-12 09:26 )
以外と、パーティーやると人が狭いところに入るものです。ちょっと前まで、中国人留学生を中心に我が家で新年会=ギョウザパーティーやっていたのですが、10年近く前、なんか今年はえらく人が多いなと思ったら、なんと36人も集まっていた。いったい、どこに入っていたんだ!! / 口車大王 ( 2000-09-12 00:43 )

2000-09-10 ねむり猫のアッパー・イースト・コーストな休日 その1

ねむり猫、ただいまロード・アイランド州にきている。前にも書いたが、友人の結婚式に出席するためだ。
新郎はアメリカ人、新婦は日本人。新郎とは10数年、新婦とも10年ほど親しくさせてもらっている。二人は、ウィークディはマンハッタンのメゾネットタイプのそれはそれは美しいアパートに住み、ジャーマン・シェパードの「ハーレィ」とセントラルパークを散歩し、METでオペラを観たりリンカーンセンターでコンサートという都会暮らしを楽しんでいるが、この度のパーティーを開くのは彼らが週末を過ごすサマーハウスだ。

この二人の暮らし振り、まっこと羨ましい。本物の「豊かさ」を知っている。彼女、表から「どこどこの洋服!」とか「どれそれのバッグ」などと直ぐにわかるものはほとんど身に付けていないし、身に付けるつもりは無いらしい。が、日に焼けて見事にキープされたスラリとした長身、3石で○カラットはするびっくりするような本物のダイヤのリングが、手入れの行き届いた指に自然に落ち着いているさまはもう「いっぱし」のニューヨーカーか、週末コモ湖で暮らすミラネーゼといった雰囲気だ。

ロード・アイランド、ワシントン特別区は別として、全米一小さな州、独立13州のうちのひとつで、アメリカズカップの発祥の地であることくらいしか有名ではないが、ニューヨークから3時間、ボストンから1時間のいわゆる典型的なニューイングランドの美しい景色がどこまでも広がっている。
そんな土地のNarragansett湾から入った入り江に面した別荘は、日本人的な単純な発想で言ってしまうと「夢のような豪邸」だ。目の前の海の先にJamestown BridgeやNewport Bridgeがひろがりその海には近辺に住む人のヨットや釣り舟が急ぐでもなくのんびりと行き交う。家は6ベッドルーム、キッチンだけでもねむり猫がふくと暮らすアパートよりは確実に広く24畳程度、リビングは70畳といったところ、すべてがオーシャン(ベイ)ヴューだ。その家は大西洋から登る朝日をいっぱいに浴びて目を覚ます。

のんびりしばしの贅沢気分を味わいながら、ハーレィとボール投げをしたり、泳いだりしている飼い主他の臨時客を横目に、家からなだらかにプライベート・ビーチとピア(桟橋)へと続く広大な芝生の庭では、大型テントを張ったり芝を刈ったりと人々がパーティーの準備で3日も前からめまぐるしく働いている。
これだけで、映画のような光景ではないか…。

東京の留守宅へ電話を入れた飼い主、電話の向こうで「ふくちゃん、すっごく元気!」とう姉の声に「うれしいやら、すこしばかり寂しいやら」と複雑な心境。

いよいよ、夕方からはパーティーだ。

先頭 表紙

ロードアイランドは本当にゴージャスですよね(中国人ツアーで一度しか行ったこと無いけれど)。 ふくちゃんにお勧めなアメリカのネコオモチャが見つかるといいですね。 / こっこ ( 2000-09-11 23:23 )
よだれがとまらない。いいなぁ。そんな生活。。。やり直しても、、、手に入りそうにないけど。。。ええなぁ / ミーシャ ( 2000-09-11 20:50 )
生ドリフの感想を聞かせてください。 / 330セドリック ( 2000-09-10 00:26 )
うらやましい!本当の心豊かなニューヨーカーの生活ってかんじですね。パーティの様子もぜひ聞かせてくださいね。 / ボビー ( 2000-09-10 00:09 )

2000-09-06 飼い主の外遊直前にふく風邪か?その時飼い主・・・

飼い主、実に久しぶりにアメリカに出かける。友人の結婚式に出席するのだ。
残念ながら忙しい最中であり[ゆっくりニュー・イングランドの初秋を満喫]とはいきそうもない。たった5日間の旅、しかも直行便の無い土地、何かと大変ではある。年齢を重ねると行く前から帰ったときの[疲れ具合]がやたらと気になる。

ふくの面倒は、ご存知の通り飼い主の親切な姉が見てくれる。
私は子供がいない。が、この溺愛の娘を家に残して海外に行かねばならない心境は、恐れ多くも簡単に言ってしまえば、今の美智子皇后が妃殿下当時、出産7ヶ月後に現在の皇太子当時の浩宮様を残してアメリカにご公務に出かけたときに似ているに違いない?

なんで突然こんな話思い出したかというと、飼い主右でもなんでもないが[文化を受け継ぐ家族]として天皇ご一家をはじめとした皇室の家族に興味がある。皇后陛下はそれまでの乳人制度を廃し、御自身の側で親王、内親王を育てられた。公務に行く際、変わりに面倒を見る人人に託したのが、あのあまりにも有名な「ナルちゃん憲法」である。
「一日に一回はしっかりと抱きしめ赤ちゃんが不安にならないよう愛情を示してやってください」「一人遊びは続けさせてください」「ものをなげたときは自分で取りに行かせてください」云々…

「ふくちゃん憲法」を作るまでの猫ばかではないので、すべてはリリーフ飼い主の姉の[計らい]に任せよう。

出発直前に不安材料がひとつ。ふく、右の鼻の穴から鼻水がでていたのだ。ここに来て風邪是をひいたしまったのか??飼い主不安でたまらない。が、[ある事]を思い付き[即効]実行に移してしまった。これ、飼い主の人間性が高く評価されるか、逆に地に落ちるかのどちらかである。今日は書かない(いや恐くてかけない)。ただ、ふく、その後は鼻詰まりも解消し、いつも通りの大きな寝息でし合わせそうに眠っている。ともかく、一件落着だ。

気が向けば「ねむり猫のアッパーイースト・コーストの日々」なんて日記が到着するかもしれない。不乞期待!

先頭 表紙

いやーん、貴方も皇室ウォッチャーだったの?実は私もなのよ。奇遇ねー。アメリカ強行軍、カゼに気をつけていってらっしゃい。 / タイトルはData Updateの女 ( 2000-09-07 22:04 )
げっ.... / こすもぽたりん ( 2000-09-06 14:28 )
ううぐぅ〜。 / ねむり ( 2000-09-06 10:03 )
もしかして・・・・。その秘策。。。チュって吸った?? / ミーシャ ( 2000-09-06 07:52 )

2000-09-03 飼い主交代?その時ふくは・・・

9月に入ってからの[今年一番の暑さ]には閉口する。天気予報読みのお姉さんが「今日の最高気温は昨日から[5度ほど低い33度]の予定です」とただ読み上げると、何だか人を小馬鹿にしているというか気が利かない女(ひと)だなぁ、と思わずにいられない。

さて、ふくである。
最近、飼い主との暮らしにい慣れてダレきり、我が世の春を謳歌し、ほとんど緊張感のない暮らしぶりである。「ね、ご飯は?」「ん〜もうっ、早く肩もみ!」はもちろんのこと、飼い主の就寝時間でさえ[ひと言]言いたそうな今日この頃のふくお嬢様である。しかもそれはいつの間にか、というか、来るべくしてお嬢さんにのペースに[嬉々として]はまって行った飼い主のせいでもある。

が、しかし飼い主、ここで[べたべたの我侭ネコ]を育てる気なぞ毛頭無い。むしろ「淑女(猫)たるもの己を律しながら他への気遣いを忘れず、それでいて優美でなければならない」と思っている。そしてふくには「それが出来る」と、ここでもやはり相当の親ばかぶり、買い被りぶりである。

飼い主には実は秘策がある。週半ばから少しばかり家を空けなければならない用事があり、お嬢様の面倒を誰かに頼み、彼女の緊張感を取り戻す計画なのだ。そこで先の[番外編猫好き姉妹]に登場した姉に再登場願うのである。しばらく面倒見る人間が変わると[ふくの中に緊張感と飼い主へ敬愛が戻る]と期待しているのだ。
そこで、姉に土曜日夕方より泊りがけで実習に来てもらった。ふく、当初この見慣れない顔を凝視しながら、実は[耳をばりばりに立てて]身をこわばらせている。「よしよし」、飼い主、少し緊張感と取り戻したふくに満足だ。が、時間が経つに連れて姉も猫好き、自然と[猫かわいがり]し始めた。ふくも、どんどん大胆になりまた上手に甘え、飼い主の秘策の前に暗雲が垂れ込める。

翌朝、普段飼い主の寝るベッドに寝た姉は起きるなり「ふくちゃん、6時位にベッドに上がってきてネ、云々…」と甘えるふくにメロメロ。いか〜ん、ふくは普段通りの暮らしぶり!しかも、もう完全に姉を掌握して、姉はといえば新たなふくの僕(しもべ)と化しつつある。

忘れていた、猫飼いの大原則「猫は餌をあげる人が一番好き!」。そう言えば前夜は姉が餌をあげたっけ。それにしても、何と薄情な。飼い主が少し位冷たくしようが、飼い主数日間家を空けようが、ふくにとってはたいした問題とはならないようだ。それどころか、飼い主の今までのふくへの溺愛ぶりが水泡と化すかもしれない……、ピンチ!

先頭 表紙

ほな、アメリカから帰ったら・・・、ポチっとね。 / ねむり ( 2000-09-05 23:36 )
「ふくちゃんばっかりじゃなくって私もかわいがって」美佳ちゃんが言っています。困ってます・・・ / 美佳の彼 ( 2000-09-05 22:09 )

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