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ねむり猫の福だより ふくとねむりの近況報告

ふくは元気!飼い主ねむりは大衆芸能鑑賞にはまってます!

目次 (総目次)   [次の10件を表示]   表紙

2000-09-06 飼い主の外遊直前にふく風邪か?その時飼い主・・・
2000-09-03 飼い主交代?その時ふくは・・・
2000-08-30 3000ヒット記念!ふく 3歳の眩しい肢体公開
2000-08-29 番外編 初秋のゴロゴロ
2000-08-27 飼い主の寝付けない夜
2000-08-23 番外編 [饅頭猫]
2000-08-21 ふく、真夏の災難
2000-08-18 猫飼いの至福のとき ?
2000-08-16 福物語いつの間に桟敷席 飼い主池波調継続なるか?
2000-08-14 [ふく]の近況 1000 hits達成記念、チョットだけ [ふく]公開!


2000-09-06 飼い主の外遊直前にふく風邪か?その時飼い主・・・

飼い主、実に久しぶりにアメリカに出かける。友人の結婚式に出席するのだ。
残念ながら忙しい最中であり[ゆっくりニュー・イングランドの初秋を満喫]とはいきそうもない。たった5日間の旅、しかも直行便の無い土地、何かと大変ではある。年齢を重ねると行く前から帰ったときの[疲れ具合]がやたらと気になる。

ふくの面倒は、ご存知の通り飼い主の親切な姉が見てくれる。
私は子供がいない。が、この溺愛の娘を家に残して海外に行かねばならない心境は、恐れ多くも簡単に言ってしまえば、今の美智子皇后が妃殿下当時、出産7ヶ月後に現在の皇太子当時の浩宮様を残してアメリカにご公務に出かけたときに似ているに違いない?

なんで突然こんな話思い出したかというと、飼い主右でもなんでもないが[文化を受け継ぐ家族]として天皇ご一家をはじめとした皇室の家族に興味がある。皇后陛下はそれまでの乳人制度を廃し、御自身の側で親王、内親王を育てられた。公務に行く際、変わりに面倒を見る人人に託したのが、あのあまりにも有名な「ナルちゃん憲法」である。
「一日に一回はしっかりと抱きしめ赤ちゃんが不安にならないよう愛情を示してやってください」「一人遊びは続けさせてください」「ものをなげたときは自分で取りに行かせてください」云々…

「ふくちゃん憲法」を作るまでの猫ばかではないので、すべてはリリーフ飼い主の姉の[計らい]に任せよう。

出発直前に不安材料がひとつ。ふく、右の鼻の穴から鼻水がでていたのだ。ここに来て風邪是をひいたしまったのか??飼い主不安でたまらない。が、[ある事]を思い付き[即効]実行に移してしまった。これ、飼い主の人間性が高く評価されるか、逆に地に落ちるかのどちらかである。今日は書かない(いや恐くてかけない)。ただ、ふく、その後は鼻詰まりも解消し、いつも通りの大きな寝息でし合わせそうに眠っている。ともかく、一件落着だ。

気が向けば「ねむり猫のアッパーイースト・コーストの日々」なんて日記が到着するかもしれない。不乞期待!

先頭 表紙

いやーん、貴方も皇室ウォッチャーだったの?実は私もなのよ。奇遇ねー。アメリカ強行軍、カゼに気をつけていってらっしゃい。 / タイトルはData Updateの女 ( 2000-09-07 22:04 )
げっ.... / こすもぽたりん ( 2000-09-06 14:28 )
ううぐぅ〜。 / ねむり ( 2000-09-06 10:03 )
もしかして・・・・。その秘策。。。チュって吸った?? / ミーシャ ( 2000-09-06 07:52 )

2000-09-03 飼い主交代?その時ふくは・・・

9月に入ってからの[今年一番の暑さ]には閉口する。天気予報読みのお姉さんが「今日の最高気温は昨日から[5度ほど低い33度]の予定です」とただ読み上げると、何だか人を小馬鹿にしているというか気が利かない女(ひと)だなぁ、と思わずにいられない。

さて、ふくである。
最近、飼い主との暮らしにい慣れてダレきり、我が世の春を謳歌し、ほとんど緊張感のない暮らしぶりである。「ね、ご飯は?」「ん〜もうっ、早く肩もみ!」はもちろんのこと、飼い主の就寝時間でさえ[ひと言]言いたそうな今日この頃のふくお嬢様である。しかもそれはいつの間にか、というか、来るべくしてお嬢さんにのペースに[嬉々として]はまって行った飼い主のせいでもある。

が、しかし飼い主、ここで[べたべたの我侭ネコ]を育てる気なぞ毛頭無い。むしろ「淑女(猫)たるもの己を律しながら他への気遣いを忘れず、それでいて優美でなければならない」と思っている。そしてふくには「それが出来る」と、ここでもやはり相当の親ばかぶり、買い被りぶりである。

飼い主には実は秘策がある。週半ばから少しばかり家を空けなければならない用事があり、お嬢様の面倒を誰かに頼み、彼女の緊張感を取り戻す計画なのだ。そこで先の[番外編猫好き姉妹]に登場した姉に再登場願うのである。しばらく面倒見る人間が変わると[ふくの中に緊張感と飼い主へ敬愛が戻る]と期待しているのだ。
そこで、姉に土曜日夕方より泊りがけで実習に来てもらった。ふく、当初この見慣れない顔を凝視しながら、実は[耳をばりばりに立てて]身をこわばらせている。「よしよし」、飼い主、少し緊張感と取り戻したふくに満足だ。が、時間が経つに連れて姉も猫好き、自然と[猫かわいがり]し始めた。ふくも、どんどん大胆になりまた上手に甘え、飼い主の秘策の前に暗雲が垂れ込める。

翌朝、普段飼い主の寝るベッドに寝た姉は起きるなり「ふくちゃん、6時位にベッドに上がってきてネ、云々…」と甘えるふくにメロメロ。いか〜ん、ふくは普段通りの暮らしぶり!しかも、もう完全に姉を掌握して、姉はといえば新たなふくの僕(しもべ)と化しつつある。

忘れていた、猫飼いの大原則「猫は餌をあげる人が一番好き!」。そう言えば前夜は姉が餌をあげたっけ。それにしても、何と薄情な。飼い主が少し位冷たくしようが、飼い主数日間家を空けようが、ふくにとってはたいした問題とはならないようだ。それどころか、飼い主の今までのふくへの溺愛ぶりが水泡と化すかもしれない……、ピンチ!

先頭 表紙

ほな、アメリカから帰ったら・・・、ポチっとね。 / ねむり ( 2000-09-05 23:36 )
「ふくちゃんばっかりじゃなくって私もかわいがって」美佳ちゃんが言っています。困ってます・・・ / 美佳の彼 ( 2000-09-05 22:09 )

2000-08-30 3000ヒット記念!ふく 3歳の眩しい肢体公開

いつの間にか3000ヒットだそうだ。
前に、こんな切り口を読んだ記憶があるが(ぽたりんさん、だったか?)、私の友人・親戚以外にもたくさんの方々に読んでいただいたことになる。とりわけ、ペット嫌いのあなた、理由はともかく読見続けてくれてありがとうと、ここに感謝の気持ちをあらわしたい。

古今東西有名猫といえば、西洋ではガーフィールド、フェリックス、クリバンキャット、不思議の国のアリスの笑う猫、日本ではドラエもん、キティちゃん、宅急便のクロネコ、モンプチの白い毛長猫、ブレッキーズのアメショー、緑茶のCMのミャオ猫くらいか。とすると、3000を超えた「ふく」はもしかすると既に100本の指に入る有名猫となり、だとすると「いっぱしのセレブリチー」ではないか。猫ばか(おやばか)としては可也うれしい。

最近、身辺の忙しさにかまけてなかなか日記に向かえない。いや、正確に言うと、こすもぽたりんさんをはじめとして、恐ろしい速さで日記をアップしていく皆さんの新着をみて「うへ〜、一日に何本も書けるんだ!」なんて、いつもの日記を開けては読んでいると[あっという間に時間が経ち]、疲れ気味の飼い主、日記を書くまでいけないのだ。それにしても、書店回転(開店)の皆様、夏休みも最後のこの日に、ぜひ聞きたい、「子供のとき読書感想文を書くのは好きでしたか?」と。飼い主、先生の喜ぶように書くのが嫌いでありながら、良いかっこしいでついつい美辞麗句をならべた口だ。

さて、最近報告が遅れているが、本題はふくである。
お嬢様はすこぶる、ご機嫌麗しくお過ごしであらせられる。一時少しだけやせたが、今は戻っている。おそらく体重に変化は無い。部屋はひと夏中ドライをかけてさしあげた。クーラーやドライを嫌がる猫が多いと聞いているが、ふくお嬢様はいたくご満足のご様子であった。[肩もみ]もいまや大切な日課、別段肩が凝ってるわけではないと思うが、毛繕いを手伝った後、飼い主の前で背を向けて[それはそれはきっちり]猫座りをされると、これは決まって「うーんもう、飼い主さん、早く肩もんで!」の合図である。疲れて帰っても、謹んでその要求受けせていただいている毎日である。ニンゲン、こうも簡単に別のものに服従できるのだ!と実感するとそら恐ろしくなる、と同時に、週に2回同伴してあげたり、とにかく相手に貢ぎつづける男女の気持ちも分からなくはない(わたしは嫌だけどネ)。

この間ある人が、「猫好きはよその家の猫もかわいいが、犬好きは自分の犬だけかわいい」と言っていた。私は犬が[とりたてて]好きではないので、これが真実かどうかは知る由も無いが、少しだけ当たっているかもしれない。そう言えば、犬グッズって売れるって話しをあまり聞かないからねぇ。犬好きのかた、どうなのでしょう?

あれ!今横で寝てるふく、前より太ったかもしれないなぁ・・・。そろそろ6キロ?


先頭 表紙

ねむり様 3000ヒットおめでとう。またランキングがアップして今5位ですよ。そう言えば今日このページを開けながら岡埜栄泉の豆大福をたべようとしたのですがなんかふくが恨めしそうに睨んでいるような気がしていたたまれなくなりページを変えて食べました。飼い主だけでなく読者までも服従させています。(しかも自分の写真を使って)おそるべし ふく。 / とことん ( 2000-08-31 18:09 )
mishikaさん、その方法世のお父様お母様はこどもの夏休み最後の日ではなく、最初に聞きたかったことでしょうね。ぽたりんさん、猫好きってこわいでしょ、ふっふっ。 / ねむり ( 2000-08-31 17:11 )
読書感想文、うちの4年生のは僕が本人に質問用紙を用意して、それに本人が答えを書いて、質問の部分を削除すれば、きれいな感想文になるというシステムを運用しています。実は、僕の父親が読書感想文の指導の専門家だったんですよ、小学校で。だから、みようみまねでなんとかなっちゃう。 / mishika ( 2000-08-31 10:33 )
こ、これはボケなのかマジなのかわからないので、突っ込んでいいものやら悪いものやら… / こすもぽたりん ( 2000-08-31 09:15 )
ほれ!お腹周りから太股のあたり「よだれ」でそうじゃあないの、ネ。 / ねむり猫 ( 2000-08-31 08:52 )
読書感想文は大嫌いでした。いつも同じクラスの女の子に書いてもらってました。高校でも。高校時代の課題図書は「嵐が丘」だったなあ。ところでねむりの旦那、「眩しい肢体」とはまた、親バカぶり全開バリバリでございますねえ。 / こすもぽたりん ( 2000-08-31 01:06 )

2000-08-29 番外編 初秋のゴロゴロ

先だってまでの蒸し暑さが嘘のように、ここのところ朝夕はうすら肌寒い。
縄抜の留吉は夜明けまではまだ半刻はあろうかというころ目が醒め、それ以来寝つけないでいる。留吉の横で女房のお軽が静かに寝息を立てていいる。

留吉にとってこのお軽、惚れに惚れた自慢の女房だ。
お軽が「両国橋の袂に濡れて蹲っておまけに具合も悪そうだから、しばらくうちに置いておくれでないかい」とずぶ濡れの三毛猫を大事そうに抱えてきたのは、梅雨も最中のことだった。もともと猫を好きも嫌いも無いが、恋女房の頼みとあっては断るわけにもいかず、なによりお軽がその猫を抱えて心底うれしそうなので、「おう、具合が良くなるまでだぞ」と引き受けた。留吉とお軽には子供が無い。

お軽は猫を「ふく」と名前をつけ、魚の骨だの自分の飯だのを少しづつ与えた。ふくは留吉に特に愛想を振りまくわけではないが、邪魔にもならずにいつも土間口で静かにしているので、いつのまにか留吉も自分の骨を投げては「おい、ふく食え!」などやっている。お軽も内心それがうれしい。

ある夜、お軽が「おまえさん、こう朝晩冷えちゃ、ふくもかわいそうだから寝るとき寝所の戸を開けておいてもいいだろう?」とめずらしく甘え声で尋ねる。寝所といっても、それこそ、そこで飯も食う、たまの客に茶も出す、床も敷くわけで、土間口から上がり框をあがっただけのところだ。構えるほどのことも無いので、留吉別段断りもしなかった。

その晩ふと目を覚ましたとき留吉、何かが寝所に入ったような気配を感じた。それから少しすると、今まで聞いたことのない、小さな[ゴロゴロ、ゴロゴロ]という音があたりに静かに響いている。あたりを見回すが夜も明け切らないうちだから何が何だかわからない。暫くして目が慣れるが女房は目を覚ますようすも無い。薄闇に[ゴロゴロ]は静かに続いている。留吉、いつのまにかびっしり脂汗をかいている。
その音が、猫のふくのものだと気づくのに四半刻(しはんとき)ほどかかった。ゆっくりと体を起こしてみると、ふくは留吉とお軽のうす布団の間に[の]の字になって寝ていた。

留吉、何やら落ち着かず「ばかやろう、ふくの奴、なんか悪いものでも拾い食いしたんじゃねえか」と気をもみながら、はて、お軽を起こしたものかどうか思案していると、お軽ふいと目を覚まし、「おまえさん、一体どうしたんだい」とたずねる。
留吉すかさず「おいおめえ、ふくが[ゴロゴロ]ってぇ、どうも悪いものでも食ったみてえだ…」と真顔で言う。

お軽一寸してから、寝間着の袖口を口に当てて押し殺したような声で、
「ふっふっ、おまえさん、猫はうれしいときに[ゴロゴロ、ゴロゴロ]音をたてるものなんだよ」と、留吉に言って聞かせた。留吉、どっと疲れて、
「そんなことは、俺だって知っていらぁ」と、言うなり、薄布団を引っ張り横になった。

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2000-08-27 飼い主の寝付けない夜

飼い主、いつもは寝入りがすこぶる良い。
たまに寝付けないことがあっても、それは月曜には勤めに行かねばならぬと思いながら、ついつい最後までF-1を観てしまった時くらいである。

しかし、昨晩は例外だ。
ふくの寝息がすこぶる[大きく]、[気持ちよさそう]だったので眠れなかったのだ。経験はないだろうか、自分より先にトナリの誰かが気持ちよさそうに寝息を立てると寝付けなくなってしまうこと…。

敗因は解っている。普段勝手なところで寝ていて朝方になってベットに昇って来るふくを、昨夜「無理矢理」ベットに連れてきて満足しながら床についたのは他なら飼い主なのだ。「フハァー」「フスゥー」とか「ムニュー」とか部屋中に響くような大きな寝息をたてて爆睡する猫を横目に見ながら、八月も終わり近づいてもまだ寝苦しさ続く夜に、飼い主は右へ左へと寝返りを打つ。

昔、授業中に睡魔に襲われるた時、自分以外で寝ていたり眠そうだったりする友人を見つけると[急に目が冴える]なんてことが良くあった。長いときを経ても、かたちを換えてコレは飼い主にとって真実だったこと気がついた。

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ねむり様、3,000ヒット達成おめでとうございます。 / こすもぽたりん ( 2000-08-28 13:20 )

2000-08-23 番外編 [饅頭猫]

[8月9日 番外編 ふく物語 池波正太郎調の続き]

盆もとうに過ぎたというのにまだずいぶんと蒸し暑い。あたりで法師蝉が鳴いている。

この日、女房はあまりの暑さから亭主の好きな[冷や汁]をこさえ井戸で冷やし込み、それに刻んで入れようかと、縁側から少し離れた塀際から三つばかり茗荷と採ってきた。
そこへ唐傘屋の徳次郎が「為八つぁんは、帰って来たかい」とひょいと表口から顔を出した。
「おや、徳さん。うちの人はまだだけど、そうそう今日は千駄ヶ谷のおたきさんからもらった瓜が井戸にあるから、ちょっと食べていっておくれ」と、徳次郎の話も聞かずにふいと出ていった。

すこしして、亭主の為八が戻ってきて家に入るなり、
「お〜い、おめぇ、今日面白いものを見かけたぜ」と言いかけるや徳次郎を見つけ、「なんだ徳さん来ていたか。おや、うちのやつは?」と訪ねた。
「為さん邪魔しているよ。おみねさん、今、瓜を取りに井戸口へちょいと…」と言いかけたところで女房のおみねが、種がついた長瓜を細長いまま櫛形に切り込み、そのまままな板に載せて運んできて、
「あれ、おまえさんも帰ったのかい。ちょうど、暑いからおたきばあさんからもらった[うり]を切ったところだよ」と、話しながらいつのまにか縁側に座り込んでいる二人の間に置いた。
「で、為さん、帰ってくるなり、[面白いもの]とは一体なんだい?」と徳次郎、瓜の種を縁側から飛ばしながらたずねる。
「そうそう、覚えているかいこの間の三毛猫の[ふく]?」
「ああ、あの饅頭猫だろう?」となにやら身を乗り出して答える。

実はあの夕立の日、[ふく]と呼ばれたあの三毛猫は、女房の好きな佐野六の饅頭を二つも[ペロリ]と平らげて、いつの間にかどこかへ消えたのだった。

「そうさ、今朝ね、神楽坂は本多伊豆守様のお邸の塀の上に、例の猫が身繕いをしているのを見かけたのさ」と亭主の為八、やや興奮気味に話して聞かせた。すると徳次郎も、
「いや、実は私もね、一刻(二時間)程前に本多様のお邸の横を通ったら、あの饅頭猫が塀の上を歩いている。で、[おい、ねこ、ねこ!]って声をかけたんだが、こっちの顔を見たんだが知らん振りし、ひょいと塀の内側に飛び降りちまってね」と続ける。
二人の話しを聞いていた女房のおみね、
「猫があれぽっちのことでおまえさんの顔を覚えている理由はないじゃないの」。
亭主は目を細めて思い出すように「いや、それにしても言われてみればなんとなく上品な猫だったような…」といい、徳次郎は徳次郎で「いやぁ、場合によっちゃぁ、私たちよりもずっと[ましな]ものを食っているかも知れねぇなぁ」としみじみと言う。

そこへ女房のおみね、瓜の最後の一固まりを口に押し込むや
「それにしてもたかが猫一匹、大のおとこが二人で、まるで昔の女にばったりと会ったように興奮して、おかしな話しだよ」とうそぶいた。

先頭 表紙

で、旦那、次の池正はいつ頃になりやすかねい? / こすもぽたりん ( 2000-08-25 17:57 )
霊障はないと思われますのでご安心ください。 / 泉木 ( 2000-08-25 16:33 )
旦那、『泉坂百物語』も今回、お猫様モノですぜい。 / こすもぽたりん ( 2000-08-24 15:41 )
とことんさん、それだとチャンドラーの方が合うかもねぇ。 / ねむり ( 2000-08-24 10:10 )
せみが鳴いて、縁側の風鈴がチリンチリンなってる情景が目に浮かぶぅ。やっぱり日本語はいいねぇ。しみじみしちゃう。 / ミーシャ ( 2000-08-23 21:13 )
いやいや まことに結構でござんす。 めす猫の色気は人間の男をも迷わすのか??次回はふくの色気にはまったおろかな男が殺人を犯すってのはどうです? / とことん ( 2000-08-23 13:34 )
いやあ、いいですなあ。 / こすもぽたりん ( 2000-08-23 11:29 )

2000-08-21 ふく、真夏の災難

コスモポタリン先生、やはり嫁と子供とペットの自慢話はお嫌いのようだ。しかしそれとわかると、疲れて萎えていた気力を振り絞っても「何としても福日記を書かねば」と、どこまでも天の邪鬼な飼い主である。

飼い主、今年はやぶ入りの休みも夏らしい水遊びもこの旧盆過ぎまで一切ない。貧乏暇なしとは飼い主のことだ。しかし夏ならば[舟遊び]。一日くらいは日ごろの憂さを忘れて羽目を外してもお天道様は許してくれるだろう、ということで、その日は朝から沼津へ繰り出して、久しぶりの[舟遊び]としゃれ込んだ。

ふく、朝早くからバタバタ準備に励む飼い主の様子を見て、既に不信感でいっぱいの様子だ。前の日も大して真剣に遊びの相手をしなかったのに飼い主がまたもや出かけようとしているだから「…ったく、たまの[おなら]位でブツブツ言われるのはこっちが割に合わない」くらいのことは思っていたに違いない。飼い主それでも餌をあげるなり家を出た。

久しぶりの舟遊び、富士山こそは夏雲に隠れて見えないが、天気といい風といい、舟遊び日和とはああいう日を言うのだ。波に揺られてうたた寝したり泳いだりと、したたか遊んで、さて帰ろうかという時、おりしも風は南風、帆を揚げて舟はのんびりと船着き場を目指す。岸が近づくころになると、海面にウミネコが漂ったり「ミャーミャー」啼きながら飛んでいた。ミャーミャー…ウミネコ…猫…ふく…?。飼い主、一瞬嫌なことを思い出してしまった。この好天東京はさぞ熱いだろうが、クーラーを付け忘れてきたような…。いやいや、まだ決まったわけではない、ちゃんと点けている可能性もあるはある…とかいろいろ気を紛らわせなたがら。しかし、本当ならふくは[怒りで仁王立ち]しているに違いない。

気にしながらも、ついついだらだら過ごし、家に着いたのはK-1も準決勝と佳境に入った時間。ドアを開けるなり熱気がムッと体をつつむ。ふくは[仁王立ち]どころか、疲れて元気もでないといった具合だ(否、もしかすると爆眠のし過ぎか)。ともかく見ると室温30度。昼間はさぞ暑かったに違いない。飼い主心に疾しいことがある時の癖で、ひたすらふくの肩をもみながら謝る。「悪かったふく、他意は無い…」。意外に素直なふくであった。なぜ?

先頭 表紙

いやいや、ペットの話に興味はありませんが、今日こそまた池正かと思うとつい足が向きますんです、はい。 / こすもぽたりん ( 2000-08-22 13:31 )
それにつけても、読んでくれてありがとう。 / ねむり猫 ( 2000-08-22 08:53 )
私が嫌いなのは、他人が見た夢の話。これほど聞いていてつまらないものはない(でも、一応聞いてはいる)。で、嫁、子供、ペット話は、話すら聞いていないのです。始まったとたんに、「まただよ〜」と耳を塞いでしまうのです。親バカにつけるクスリ無しというか、なんというか。「ねえ、本当にうちの子って、カワイイでしょ〜」とか言われたって、返す言葉がないでしょ。聞こえない振り、聞こえない振り。何にせよ、自慢話は、嫌いです。 / こすもぽたりん ( 2000-08-22 01:26 )

2000-08-18 猫飼いの至福のとき ?

飼い主、忙しさにかまけて福日記をサボっていた。それでも「忙しいのかHimajinなのか、はっきりしろ!」と自分に言い聞かせながら、奉公途中に気分を紛らわすために別の日記は読みまくっていた。

さて、ふくである。
今朝は、猫飼いが猫飼いである幸せを[存分]に実感できた幸せな目覚めだった。午前4時53分ほどの地震で一瞬ビクっとし、そのあと再び寝入った飼い主は、7時前に自然と目が覚めた。
うつ伏せで顔を左に向けて寝ていた飼い主が目を開けると、15センチほど前に同じく頭の下に両の手をいれて[うつ伏せ]でこちらを向いて寝ているふくを見つけた。少し開いたカーテン入ってくる明るさが白いシーツとふくを包み込み、あたりは神々しいまでの雰囲気だ。

「なんと、穏やかな寝顔!」飼い主、朝から興奮気味だ。「うっ、これはシャッターチャンス!」と、最近入手したレンジファインダーのカメラでこの[ふくという女神]を撮りたかった飼い主だが、同時にこの野暮な行為でふくが目覚めては勿体無い、しかもこのふくの居る生活は既に日常なのだ、と自分に言い聞かせてカメラのことを頭から振り払う。

そっと手を伸ばし手のひらを下にしてふくの顔の横にそっと置くと、ふくはほとんど目を閉じたまま頭を手の甲にのせる。猫バカ(オヤバカ)には[たまらない]瞬間だ。このまま時間が止まれば、と思ったほどだ。

一瞬ふくがちょっと動いた。人間ならば、朝の光の眩しさが気になりながらもちょと寝返りして「うっ〜ン」てなものだろう。

「ふくは可愛いなぁ」と思った1秒後に飼い主は愕然とする。
ふくはおならをしていたのだ。少しだけ体を動かしたりしてまるで人間だ。
「ったく、このデブ猫!」

先頭 表紙

ニンゲン以外の動物って、みんな「すかしッ屁」なのだろうか?少なくともふくの「音」は聞いたことが無い。 / ねむり猫 ( 2000-08-21 23:54 )
アー!解るなぁ。至福のときですよねぇ。今朝私は最愛の息子マフ(♂猫)にペロペロされて起こされて、うれしいような痛いような。。。でも起きられなかった・・・。おならの落ちが、最高だ!!! / ミーシャ ( 2000-08-19 15:00 )
犬がおならをする事は知ってましたが猫もするんですね。(ウサギもするのかな) / イナホ ( 2000-08-18 23:01 )

2000-08-16 福物語いつの間に桟敷席 飼い主池波調継続なるか?

世間が「やぶ入り」であちらこちら閑散としている中、いち奉公人に過ぎない飼い主は奉公先で休みも許されず異常に忙しくしている。疲れきって泥のように眠ってしまった翌日、久久に日記を開けるや「ねむり猫の福日記」は特別席に置かれているではないか!しかも池波正太郎云々と…、あれほど「そうは書けません」と告白しているにもかかわらず、である。日記管理人の無言のプレッシャーを感じている飼い主であ〜る。その辺のところは、書けるとき自由な気持ちで[それ風]に書いてみようという心づもりだ。

実は、池波調、書いたはよいが「登場人物名、そっくり同じなのはまずいのでは?」と小心者の飼い主、実は大変心配している。おいおい、人物名をこっそり変換してみるつもりだ。
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それで、[ふく]である。若干池波調を混ぜ込んで書けば、
ふくは、飼い主と暮らして丸二ヶ月。最初突っ張ったお嬢さんだったふくも、どうやら真剣に飼い主を[好いてきた]ようだ。

「飼い主が両の手でふくの肩口をつかんで、顔を見据えるや熱い息と一緒にうわごとのように[ふくはかわいいねえぇ]とささやきを吹き込みつつ、いつの間にか、右手でふくの首筋から背中を撫でまわす。ふくは、はじめのうちは少しばかり嫌がるそぶりもみせたが、飼い主にからだのどこをどうされたのか、それもわからぬままにいつの間にか、うっとりしていた……」という風だ。

飼い主のほうも、なにせ太った猫が好き。仔猫はかわいいが、どうしても、
「よしやがれぇ、すきで抱いているやせ猫じゃねぇ。肌触りは悪くぁねえが、なにしろ忠吾、細くて小さくて、あれじゃあまるで玩具(てあそび)をいじっているようで、おもしろくもなんともねぇ」となる。
そうなると、しつこいようだが、
「あのでっぷりした[ふく]の、むっちりした肉置き(ししおき)とたっぷりした太股を擦りあわせりように歩くうしろ姿が[どうもたまらねぇ]ということになるのだ」。

牛蒡のような女を好んで[呼んだ]茶屋の客は江戸の時代にはおそらく数えるほどだったろう。それが今の世の中、牛蒡のような細い身の女に熱を上げている若ぇ者のほうが多いのは間違いあるまい。

先頭 表紙

美鈴よ、何処へ。いざ参らん、六本木Chick。 / チャーリー ( 2000-08-20 12:01 )
↓美鈴とか? / クジラのおじさん ( 2000-08-17 21:11 )
あたしゃ、牛蒡系の女性にゃ、ちとうるさいんでやんす。(150センチ以下希望 / お気楽なチャーリー ( 2000-08-17 17:57 )
とことんさん、おそらく「いの一番」にリストラ部長を読んでいるせいなのであーる。チャーリーさんは、牛蒡女系? / ねむり猫 ( 2000-08-17 12:54 )
今度は鬼平犯科帳の『牛蒡女』ですかい?いいですねえ。 / 飲みすぎのチャーリー ( 2000-08-17 12:09 )
眠り猫様 特別席へのアップグレードおめでとうございます。これでますますヒット数を更新できると良いですねえ。でも時々文調がリストラ部長っぽいのはなぜ? / とことん ( 2000-08-17 09:22 )

2000-08-14 [ふく]の近況 1000 hits達成記念、チョットだけ [ふく]公開!

飼い主がしばらく本題を離れているうちに、身近な方々から[今のふくの様子]について質問をいただいた。「フィクションもいいが、デブのふくはどうしている?」と。

実は、ふくの生活には大きな変化が起こっていた。番外編チャンドラー調をもしもあなたが最後まで読んだなら察しがついているかもしれないが、飼い主、とうとう[ふくに屈して]えさをグレードアップしてしまったのだ。

いままでの[フリスキー]のレギュラー缶だって、ミックスとかマグロの血合いっぽい缶以外は、飼い主が見てもなかなか[おいしそう]だったのだ。しかし、夏バテかと心配したあの食欲の無さは、他に悪いところの無かったふくには、やはり[食への不満]以外の何モノでもなかったのだ。エサ換えてから、喜んで食べること食べること…。Marine Clubのキャネット、モンプチ・ゴールド、CIAOなど小型で[だし]が良く効いていそうなものが今の好みらしい。

おかげで、フリスキー時代は175g程度の一缶を朝夕に分けて与えれば良かったものを(乾燥タイプは別として)、今は75gから85gくらいの小型缶を起き抜けに一缶開けると、飼い主が仕事に出かけるまでの間に食べきってしまうのだ。日中のことを考えるともう一缶開けてあげて(それをふくは日中何回にも分けて食す)、帰って一缶、計一日三缶。明らかに以前より沢山食べる。しかし、ふくのいたって健康そうな様子(最近は良く遊びたがる)と元気な啼き声、そして色艶よいたっぷりのウンチを見ると三缶はむしろちょうど良いようだ。

一度格上げされたエサの格下げは猫の世界では不可能だ。くやしいから一度、飼い主も食して報告してみたい。噂では可也[いける]らしい…。どうでもいいが、池波正太郎調2編目文中で思い付きで書いた[ねこまんま]も多分美味しい筈である。


先頭 表紙

よっかたですね。これからも頑張って。 / ニャンコ先生 ( 2000-08-16 16:48 )
俯瞰でのお姿、背中に色気があっていいですねえ。是非今度は正面から見据えてみたい。フリスキー・モンプチは大変おいしそうなので試してみてください。特に海老の。 / ちび ( 2000-08-15 10:32 )
トップ10入りおめでたう。やはり猫人気はすごい。それとも池正人気か? / ぽたりん ( 2000-08-15 10:29 )

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