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ねむり猫の福だより ふくとねむりの近況報告

ふくは元気!飼い主ねむりは大衆芸能鑑賞にはまってます!

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2000-07-28 ふくはトイレをいつまで我慢する気か?
2000-07-27 ふく、初めてのお留守番
2000-07-26 そもそも、どんな猫か?
2000-07-25 プロローグ - きみはデブ猫は好きか?


2000-07-28 ふくはトイレをいつまで我慢する気か?

ふくのトイレは飼い主のトイレの右隣にある(ペットルームの無い庶民の悲しさである)。並んでトイレ、何てこともあるのだ、いや本当の話。普段トイレの扉は閉まらないよう最新の注意を払って出掛ける飼い主は、昨晩帰宅後いつもより強めにパタンしてしまったらしい。もちろんカチャっと音がするまで閉めたわけではない。

本題に入る前に・・・、ふくは爪を立てたり、引っかいたり、無理矢理引っ張たり噛み付いたりという飼い主の困るようなことを[一切しない]かなり行儀のいい娘(こ)だ。過去の複雑な猫生から、猫なりに人間との共生の仕方を体得してきたのだろう。

さて、昨晩のふくである。飼い主はテレビを横目で見ながらソファで新聞を読んだりしていた。ふくはやたらとトイレ付近に行っては戻ってくる。最初はさして気にかけていなかったものの、3回目くらいになると流石にこちらも「アレっ?」という気になり、次の機会にそっと後ろからふくを見守ることにした。皆さん「ドラえもんの手」をご存知だと思う。ふくの手はまさしくそれ、手首に力が入ると白い手先に大き目の白玉をつけたようになるのだ。閉まりかけている2〜3センチ弱の隙間にその白玉状が太くて入らないらしい。手を近づはけて(なぜか頭も隙間に対して平行に傾ける)一旦下に降ろし、ためらい、もう一回隙間に近づけてみてはうつむく。そう、隙間に爪を引っかけて開けることに抵抗があるらしい。これがもしも飼い主の外出中の出来事なら、無理に開けてふくは[何かの殻を破る]ことが出来たのだろうか・・・?
ともあれ、トイレを我慢していたふくには大変悪いが飼い主はドアを全開するなりソファに戻り、[ドラえもんの手]を思い出して大爆笑した。砂を蹴る音がみょ〜に大きかった。

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ふくちゃんエライ!かんどおしました。 / ドラへい太 ( 2000-07-29 22:50 )

2000-07-27 ふく、初めてのお留守番

最近新聞で読んだところによると、今や飛ぶ取り落とす勢いの脚本家三谷幸喜氏は大人になってから猫にはまってしまったらしい。今回は飼い主の個人的趣味で文章を「三谷幸喜調」で書いてみる。似ていようが似ていまいが、私にも彼にも全く責任はない。

さて、本題である。
私は昨日定時の5時15分を過ぎると直ぐ、正確に言うと5時16分ちょうどに会社を出た。この1分は人目を気にする私の微妙な気の使い方の現われである。ではなぜ人目を気にしてまで16分に会社を出たのか。それは私には家で待っている最愛の彼女がいるからだ。16分に会社出て恵比寿駅まで走り、山の手線に飛び乗りひと駅で渋谷に着き、昨日撮影を終えて今朝出したばかりの彼女の写真をピックアップする。急げば5時30分発の幡ヶ谷行きバスにぎりぎり間に合うはずだ。天も我を味方し私はかろうじて切り抜け、バスは雨の日の夕方のラッシュ時にもかかわらず、旧山手通りと開かずの東北沢の踏み切りを順調に通過し、56分に大山町の停留所に停車した。バスを降りた私はそこで日常と違う行動を[つい]とってしまった。小走りに走ってしまったのである。いつもは周りを見ながらのんびり歩くが昨日は別だ。誰か知っている人が見ていた「なんでXXXさんは走っているのだろう、雨の中」なんて、余計なことを言われているかもしれない。にもかかわらず走ってしまったのである。門を抜け入り口の扉を開けて、一旦そこで鳴き声が聞こえたりしないか立ち止まる。静寂。首尾は上々だ。57分だ。階段を上り、静かに鍵穴に鍵を入れる。彼女は声は立てずとも入口の近くで私を待っているに違いない。声を立てないのは彼女が集団住宅では大声はいけないという常識があり気が効く娘(こ)だからだ。私はゆっくりとドアを開けた。またしても静寂。靴を脱いで、入るなり体を反転させてソファの方を覗き込む。彼女だ。するとどうだ、窓の前で頭だけこちらに向けて「あ〜ら、もう戻ったの・・・」といわんばかりに思いっきり睨み付けられた。年甲斐もなく、珍しく小走りしたりした自分が情けない。忘れていたのだ相手は「ふく」だったのだ。

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2000-07-26 そもそも、どんな猫か?

さて、ふくである。
外観は何処から見ても日本猫、正統派の三毛猫だ。飴茶色と黒のコントラストがはっきりしている。頭は人間の髪の毛の部分、体は肩から腰にかけて布を掛けたようにその2色が交互に広がっている。お腹面と両手両足はほとんど真っ白と言っていいだろう。
3歳といえば、人間で言えば10代から20代、「ハジケテ」「箸が転んでも・・・・」という年齢か。しかし、ふくにとってはこの家が住む家としては3軒目、一時野外生活を強いられた事も考えると、寝床としては4個所目である。[家につく]と言われる猫にしては、かなり波乱に富んだ猫生を送り、地獄ぎりぎりだって見てるかもしれないのだ。したがって無条件で愛想良い訳が無い。一方、飼い主は変わっていると言われればそれまでだが、所謂[ちょっと無愛想 ]な猫を飼うことが夢だった。誰にでも愛想の良いのは苦手なのだ。しかも、猫は必ず自分になつく、と猫に対しての自信は相当なものだ。
引っ越してきてから、ふくは思いのほかすぐに家に慣れた。飼い主の家には他の猫や犬の臭いが全く無かったからだろう。移ってから数時間後には家の中をうろつき、夜のうちに見事にトイレで初オシッコ、翌朝にはご立派なウンチも済ませた。これで食欲もあるのだから、新飼い主にとって何を他に心配する事があろうか。
しかし、不愛想は一日二日では簡単に直りそうもない。なかなかの外観なのに勿体無い。何だかかすねている。前の家では一緒に飼われていた[エンターテイメント型オス猫]が周囲の注意を一手に引いたいたため、ふくは自分が注目を浴びることにどうも慣れていないようだ。下から睨み付ける、しかも恐ろしい事にちょっと三白眼ぎみ。目付きが悪いときは一世を風靡したあの「What's Michael」ニャジャラのようなのだ。大きく、ぼてっとした体を横たえ「悪いわね、あたしこの場所気に入ったから、あんたはしばらくどこかに座っててちょうだい!」といわれているようなのだ。牢名主?この家を乗っ取られはしまいか?しかし飼い主は誓う、仕方ない、まだこの家に慣れきっていないふくのため、暫くは、そうホンの暫くは[下手にでてあげよう、と。
明日は仕事だ。初めて一日中家を空ける。ふくは大丈夫だろうか?寂しくて泣き喚きはしないか?そして、もしそうなったら近所から苦情が来るだろうか???様々な不安も一つ一つクリアーして行かなければならない。これからふくと長い付き合いなのだから・・・。

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2000-07-25 プロローグ - きみはデブ猫は好きか?

飼い主は、無類の猫好きだ。何といっても本人が「猫に育てられた」と思っているのだから当たり前、といえば当たり前だ。
その昔、飼い主の家にはメスの三毛猫がいた。色気のある美猫であった。人間で言えば、いつもすごく込んでいるわけではないけれど何時行っても「これはうまい!」とうなるような酒肴が2、3品出てきてゆったりと呑める飲み屋の美人女将といった雰囲気だった。しかもその猫は人間の言葉が分かった(というか、コミュニケーションに困ったことが無かった)。
その猫は飼い主と同じ年の春に生まれたから師走産まれの飼い主より半年から8・9ヶ月お姉さん。当然物心ついた頃の飼い主は「言葉の分かる猫」が実の姉よりも身近だった。両親は今も健在だが、ともかく幼少期の両親との記憶が悲しいかな猫との記憶に負けるのだ。しかし猫だけでさすが飼い主は育つわけもなく、躾厳しき祖母と三毛猫の連携で無事、人格形成期を乗り切ったのだ。
犬も嫌いなわけではない。実際今も両親の家にはオスの黒柴がいる。可愛いとは思う。ただ一年に何回も会わず、ほとんど遊んであげたりしないのに、[あまりに]喜びすぎなのだ、犬という生き物は。飼い主にはその喜びが[重過ぎる]。動物も異性と同じだ。こちらが与える以上に与えられると、つい引いてしまう。どうも悪い癖だ。
となると、やはり猫である。
しかも、先の話で分かるように、飼い主は仔猫には慣れていない。道を歩いて、太った猫に出くわした一日は幸せな気分になれる。「猫めくりカレンダー」がデブ猫の日はウキウキする。やはり飼うしかないではないか、デブ猫を。インターネットで巡り合った、ボランティアでかわいそうな猫の里親を探している芸術家Tさんと、泣く泣く猫を手放さなければならなかった芸能人のHさんのおかげで、ここにめでたく飼い主は、メス猫、3歳、三毛猫、6キロ弱との共同生活を始めるに至った。

命名:「だい福(本名)、愛称:ふく 」。とにかく[ふくふく(福々)]している。

※東松山在住先輩K氏宅に「ふくちゃん」という猫がいた(残念ながらもう亡くなってしまった)。故ふくちゃんに敬意を表し、あえて本名は変えてみた。

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いらっさいませ。ひまネットへようこそ。日記設定でヘッドラインを書いてくださいませね。ではでは。 / システム管理者1号 ( 2000-07-25 18:30 )

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