2002-05-05 選ばれしもう1人の乙女のマリアージュ
2002-04-23 乙女ちゃんのマリアージュ
2002-04-17 ある夜中の争い
2002-04-13 ろくなことが無いので『厄払い』をするために
2002-03-31 正統派な男前
2002-03-23 春・・・そして切実な悩み
2002-03-17 のび太の日記
2002-03-17 ジャイ子乱入
2002-03-05 酔ってもいいかな？
2002-03-04 乙女ちゃんの、恋ノチカラ

葵は時々、天の啓示を受けたように予言を口にする。
それは本当に葵の意思とは関係なく、実際何も考えていないのに、勝手に口から言葉が出てしまうのだ。

そしてその予言はおおむね現実化する・・・事が多々ある。


先日葵が京都に厄払いに出掛けたことは、この日記で皆さんご存知であろう。
　　（注：「そんなの忘れた〜。しらな〜い。」とは言わないで欲しい。）
あの時私は、京都の神社巡りで、確かにいつもより精神が研ぎ澄まされていた。
そのまま巫女として、八坂神社あたりに就職しても構わないくらいだった。（注：本人談）
しかし、神社の人に研ぎ澄まされた私の五感を察知され、巫女としてヘッドハンティングされることは、残念ながら無かった。
どうやら京都の神社は、新しい人材の発掘には力を入れていないようだ。（惜しいことよのう・・・）

巫女になり損ねた葵は、同行していたフミちゃんと『ちょっと休憩ね♪』とお茶をしていた。
話題は、最近の乙女チャンの恋の暴走ぶりだった。
「幸せなようだから、何も言うことは無いけれどね。あまりに短期決戦で、はしゃぎ過ぎが目に余るわぁ〜。」
とため息混じりにフミちゃんは言う。
「そんなこと言ってて、実は後になってみたらフミちゃんの方が、もっと短期決戦だったりしてね。」
と私は答えた。
その瞬間、フミちゃんは雷に打たれたようになり、じっと私の顔を見つめた。
そして叫ぶように言った。
「もう葵さんには、隠していられない！実は私も乙女チャンが彼氏に出会った時期に、同じように今の彼氏に出逢ったの！そして、同じ頃にプロポーズされたのよ！」
今度は私が驚く番であった。
またまた、考えなしに口から出た台詞が真実だった。
おそるべし、私の五感をパワーアップさせた京都の神社たちよ！

フミちゃんは、乙女チャンの言動を自分に重ね、そのハジケップリを客観的に見て恥ずかしく感じていたらしい。
だから自分の結婚話は、じっくり暖めてから決まったことにしておきたいが為に、誰にもそれを話せなかったという。
が、私の御神託に打たれ、これは隠し通せないと悟り、彼女はとうとう秘密を白状した。

フミちゃん曰く、
「葵サンは時々怖いことを口走る。」
うふふ、確かに私は（いろんな意味で）怖いことを口にする事があるわ。
葵の前世は巫女、もしくは予言者だった。　　　・・・かもしれないね。

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以前に日記で紹介した乙女ちゃんが、お嫁さんになることに決まった。
お相手は、乙女ちゃんより三歳年下のあの彼である。

2人がお付き合いするようになったのも電撃だったが、結婚決定も電撃であった。
しかも、結婚を急いだのは彼と彼の両親だったという。
初めて彼の両親に紹介されたとき、
「で、勿論結婚をしてくれるんでしょ？！」
と、彼の両親から言われたらしい。
一般的な定番としては、女側の親の方が切り出すだろう台詞を言われた乙女ちゃんは、
ひっくり返りそうになったという。

そのうえ乙女ちゃんの両親も、後でその話を聞くや否や、
「アンタのボロが出る前に、さっさと結婚しちゃいなさい。」
と言ったものだから、結婚話に一気にターボがかかったようだ。
確かに乙女ちゃんは、三十歳にしてお料理がほとんど出来ないらしい。
（あの〜・・・葵は未だにお料理は苦手なんですけど。。。。）
乙女ちゃんが毎日会社に持ってくるお弁当も、栄養士のお母さんお手製の、とっても美味しそうなお弁当である。
そして、つい二ヶ月前に姉を差し置いて、出来ちゃった結婚した乙女ちゃんの弟の存在も、ターボ要因の一つのようだ。

ここまで条件が揃えば、乙女ちゃんは迷うことなく結婚しなくてはいけない。


只今乙女ちゃんは、全てを味方につけて、強運街道まっしぐらである。
そしてその強運の星は、実は乙女ちゃん１人だけに輝いてはいなかった。
もう１人、選ばれし乙女の頭上にも輝いていたのだ。



・・・・その人の名は
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 　　次回につづく・・・・・

　　　　　　　　　

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つい先ほどまで、私達は向き合っていた。
私はあなたの顔をじっと見つめながら、私達のこれからを考えていた。

あなたはとても頑固だった。
何度も何度もあなたを理解しようと努力する私を
冷ややかな面持ちで突き放したあなた。
そのあなたの顔は、青くなっていた。

反対に私は、らちのあかないあなたにイライラ興奮して、
少しだけ赤い顔になっていたように思う。

私は一体どうしたらいいものかと、
こんな夜中にもかかわらず受話器を握り締め、その番号を押していた。

何度も何度もコールして、受話器からやっと聞こえた相手の声は女のものだった。

まさか？！・・・・と思いながらも私は自分の名前を告げた。
彼女は私を知っていた。
そしてとても冷静に私の訴えを聞いたのだ。
その落ち着いた態度が私にはショックだった。
この女には完敗だと、このとき私は悟った。。。














女は、それはよくあるトラブルだと言った。
そして悔しいことに、いとも簡単に私へ対処方法を指示してきたのだ。


















「アップデートしたら起動しなくなったトラブルがよくあります。
アンインストールしてください。
まず、コントロールキーを押しながら〜・・・・。」




ありがとう。電話の向方のサポートセンターの女の人。
こんな夜中にご苦労様です。
本当に感謝しています。

お陰で私達は仲直りできました！

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本日同僚のフミちゃんと一緒に京都へ行ってきます。

なんだか今の会社にいてろくなことがないんだよ〜！！！

さっさと辞めちゃいな〜って、心の声が聞こえてくるんだけれど

この不況のさなか、そのような暴挙に出て路頭に迷いたくないという防衛本能が働いて、

なかなかスパッと辞められないのです。

なもんで、内緒で仕事を探しながら働いている毎日。

フミちゃんも同様の考えで、

「これは体にまとわり付いている厄を落とさねばならん！」

と京都行きが決定したのです。

何故地元の神社仏閣ではなく京都まで？

えへへ、今夜は大阪に泊って遊んで帰るからだよ〜ん！



・・・というわけで、本日厄を落としてすっきりした顔で、

難波・心斎橋付近をうろついている女２人を見かけたら、

葵とフミちゃんかもしれません。

２人を振り向かせるパスワードは


「そこの、ひまじん！」


勇気があれば叫んでみてください。

振り向けばそれは、ア・タ・シ。

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　久しぶりに美容院に行く。
私は、カットとカラーとシャンプーをしてくれる担当者をそれぞれ指名する、大変自分のこだわりを主張するお客なの。（単なるわがままな客かも・・・）
さすが、自分のテイストに合う人達をチョイスしただけあって、最近はクレームを付けようがない仕上がり。（ここまでに辿り着くまで苦節ウン年。）

　その日も、美しく仕上がっていく自分（の髪）にうっとりしながら鏡を眺めていると、私の後ろを男性が横切る。
「あら、なかなか爽やかなお人だわ。（はぁと）」
石原軍団の売出し中二枚目俳優だと言われれば、やっぱりねと頷いてしまうような端正なお顔の方。
しかし何故このような女の園に爽やかな男性が・・・と思いきや、彼もお客であった。



・・・ショック！！・・・


　まるで健さんや神田正輝や三浦友和を美容院で見かけたようなショックであった。
藤木直人や坂口憲二なら美容院に行ってもいいのだ。
しかし、昔ながらの日本男児のイメージを持った『漢』には美容院には来て欲しくない。
「自分不器用ですから。。。。。」
とつぶやきながら、昔の清水健太郎がカットモデルしているポスターが張ってあるような床屋の椅子に、デーンと座っていて欲しいのだ。
髪を洗うときも（あえてシャンプーとは言わない）あお向けではなく、下を向いて洗っていて欲しいのだ！
襟足はバリカンを使って揃えていて欲しいのだ！
トランクスではなくフンドシを締めていて欲しいのだ!（いや、これはいいけど・・・）

なのに、なのに、何故ゆえお洒落な美容院で、今風のおねいさんにカットしてもらっているのよ〜〜〜！！！(絶叫）　　 しかも笑顔で・・・

　
　私がイメージする正統派な男前（ハンサムとは言わない）は、いまやサ○とかその手の本の中でないと存在しないのだろうか。。。
なんだか一抹の寂しさを感じた、午後のひと時であった。
　

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葵は・・・・アナタのことを思って真剣に悩んでいます。


今の私は、まだアナタが居ないと生きていけないのです。

一緒に居ると、身も心もとってもあったかくなれるアナタ。

でも家族は、私達を無理やり引き離そうとする。

そろそろお別れしなくちゃいけないと、

お前達の蜜月は終わってしまったのだと言うのです。


・・・ああ季節は春なのに、吹く風は私にはとても冷たく感じる。

春は出会いの季節というけれど、

私達にとっては辛い別れの季節ね。


今日だって、本当はアナタから離れたくなかったのに・・・

でも、とうとうアナタは私にさようならを告げた。

もうアナタは私と一緒にやっていけないと、

悲しいリタイヤを一方的に告げて黙ってしまった。

冷たくなったアナタは二度と私に暖かさを与えてはくれない。。。



そして私は、冷えた体を毛布で包み、

独り寂しくうずくまっていた、風の強い土曜の昼下がり。


















そろそろ４月になるから、もう灯油なんて買わずに我慢しなさい！


なぁ〜んて、そんな殺生な！

冷え性の葵は、ホットカーペットとエアコンでは役に立たないのに。

ほら、今だってこんなに着込んでいても足も指先もとっても冷たい。

だけど灯油を買って余らせるのも困りもの。



一体どうしたらいいのでしょう？！


ああ、今夜は悩みと寒さで眠れない。。。。

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今日の葵日記に、うぃっちさまがタイムリーな質問をしてくださったので、
先ほど同僚のフミちゃんから届いたメールをご紹介いたします。
※赤字は葵の個人的コメントなり
（うぃっちさま、フミちゃんのお友達だったの？）

　[件名]　のび太の日記

　[本文]
　　　　　昨日、三人命名した。
　　　　　ジャイアンとジャイ子とミー(ムーミン）だ。
　　　　　来週はジャイ子とミーの対決が見られるかも？　先日もあったわね
　　　　　ジャイアンによるとジャイ子は家に居たくないらしい。
　　　　　昨日は８時半には会社に来ていてフミちゃんより早かったらしい　
　 　　　　ジャイ子はパートなので１０時出社、フミちゃんは正社員で９時始まり
　　　　　しずかチャンに報告しなくっちゃ。
　　　　　　　　　　「のび太の日記より」

　
　　
・・・ということで、のび太クンもうちの会社に居るようです・・・

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葵の勤める会社には変わり者が多数居るが、そこへまたまた変人が、
いや、新人が乱入して更なる嵐を引き起こしている。

初めてその人を見たときには、う〜ん・・・と言葉が出なかった。
なんだか言いにくいのだが、薄汚いのである。
頭は爆発したかのような、もわもわしたオバちゃんパーマ。多分２〜３ヶ月は美容院に行ってはいないと思われる。
色黒で大きな口。化粧は勿論していない。
がっちりした太めの体なのに、猫背でお尻を突き出しチョコチョコと小さな歩幅で歩く。
彼女の年齢は５０代前半。
いったいどうしてそんな人を採用したのか、採用者の目を疑った。
まあ、裏方の作業をするパートの人だし、人間見た目だけではなく中身が大切だからいいのかな？
と最初はみんな思っていた。

ところが、彼女は見た目通りのとんでもない変わり者だった！

同じパート仲間で、先輩にあたる色白美人な２４歳人妻の小雪さん(仮名）によると
入ってきて数日で一人で喋りまくり、手より口が動いているという。
お昼ご飯も頬張ったまま喋るので、ビジュアル的に汚い。
おまけに仕事をひとっつも覚えないくせに、他の人の仕事を指図する。
まだ新人なので仕事の段取りを教えると、やってもみないで
「それはそうするより、こうやったらいいんじゃないですかね？」
と意見する。
自分の考えを述べることが悪いとは言わないが、小雪さん(仮名）にしてみれば
「やったことも無いくせに、想像だけで意見するんじゃねー！」
と、口には出さずに心で叫んでいたらしい。

そして小雪さん（仮名）は、
「どうしてあの時はっきり口に出して言ってやらなかったのだろう。。。」
と大変後悔している。
『鉄は熱いうちに打て！』　
小雪さん（仮名）は、既に冷めて形を変えられなくなった鉄の塊を前にして悩んでいる。

その困ったパートおばちゃんに、この度ニックネームがついた。
その名はジャイ子
ついでに兄のジャイアンは、葵の天敵にあたる派毛薄井次長である。
そしておまけとして、賞味期限切れの食べ物をくれるオバちゃんこと大場さんは、小柄でくちうるさいミー（ムーミンに出てくる）と命名された。
先日は、ジャイ子が大先輩のミーに向かって口ごたえから喧嘩に発展事件が勃発した。


ああ、わが社にはとうとう世界三大珍味とも呼べるような人間が揃ってしまっている。
部署が違うとはいえ、ジャイ子の巻き起こす嵐が、じわじわと我が身の近くに忍び寄っている恐怖を感じる葵である。

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先日食後に飲んだ薄い缶チューハイで、簡単に良い気分を味わった葵。

その快感を再び味わおうと、あれから何回もトライするのに

どうしたことか、ひとっつも酔えない。

で、家の焼酎でお好みの濃さのチューハイを作り始めた。

が、あの気分をなかなか再現出来ない。

トライすること数日。

やった〜！今日とうとう成功しました。

グラスの３／５強の焼酎を入れ、残りにレモン半個分を絞り氷を入れ、

そして蒸留水をほんの少々。

ただいまとっても良い気分です〜♪

このままいけば、ストレートでも平気な日は近いかもしれない。。。

それはツマランと思うので、程々にしておこう・・・って考えるのは

まだまだ酔いが足りない証拠ですかね？

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先日ご紹介した、自らが招いた三角関係に悩んでいた乙女ちゃん。
今朝はなんだかちょっと違う。
目に力が入っていると言えばいいのだろうか？

これは、いつもより数回多く塗りまくったマスカラの威力？！
いえいえ、そうではない。
乙女ちゃんのお化粧はいつも大変ナチュラル。
「今日も出社途中の車の中でお化粧いい加減にしただろ〜！」
と言いたくなるほどなのだ。

「いったいどうしたことなのだ？」と、私は朝から不思議であった。
そしてその謎は、お昼の時間に解けた。
実は昨日、乙女ちゃんに大異変が起こったのが原因だった。


なんと乙女ちゃんは、恋の大逆転ホームランをかっ飛ばしたらしい！


聞けば昨晩、若井くん(仮名）が遠路はるばるやってきて、乙女ちゃんを呼び出したという。
若井くん(仮名）が言うには、
「僕は、可愛さん(仮名）の存在に惑わされていた。
　でも気付いたんだ。
　僕には乙女ちゃんが必要だということに！」
余りの急展開に、何があればそうなるのかギャラリーの私には理解不能であったが、
きっと二人の間には、そこへ至る様々なエピソードがあったのだろう。

いや〜、それはめでたいめでたいと、葵と同僚のフミちゃん(仮名）は祝福したのであった。
なんてったって、乙女ちゃんは彼氏いない暦５年。
５年前に彼氏より仕事を取って以来、好きな人には思いが通じず、
嫌いなタイプばかりからアプローチを受けていたのだ。

乙女ちゃん本当におめでとう！
私達は強く念じたら願いはいつか叶う事をあなたから教わったよ。
そして、その教訓は同僚のフミちゃん(仮名）にも動揺、もとい感銘を与えた。


ということで、フミちゃん(仮名）の恋のお話はまたいつか。。。

先頭 表紙