2001-12-06 〜秘密のお店〜
2001-12-06 Ｓ嬢さまへ　ちょっと電話で言い忘れたこと
2001-12-03 ハハの味
2001-12-03 親知らず
2001-12-01 ナンバーズ
2001-11-29 アイツ
2001-11-27 愛のスープ
2001-11-27 ＰＯＩＳＯＮ　　　
2001-11-25 パーツ自慢
2001-11-24 ＣＯＣＯ　ＭＡＤＥＭＯＩＳＥＬＬＥ

そのお店は、川沿いにまっすぐ行ったところにあった。
イギリスの古い家を模したような建物で、アンティークの小さなガラスをはめてある木のドアを開けると、たくさんの古びた雑貨が出迎えてくれた。

中でも私のお気に入りは５ｃｍ位の小さなテリアの置物で、それはアンティークのキャビネットの奥にひっそりと置いてあった。
私はその店を訪れるたびに、置物が売れていないことを確認してホッとするのだった。

店の商品は全てオーナーが、直接イギリスやアメリカで買い付けてきたアンティークで、
けっこう状態が良くないものもあったけれど、不思議とその店の中ではいきいきと輝いて見えた。
しかし仮に、素敵に見えるそれらの一つを買って帰っても、多分その雑貨は途端に輝きを失ってしまうのではないかという気がした。
全体があまりに調和していて、お互いが引き立てあっている古い異国の雑貨たち。
普通の人ならきっとすぐに捨ててしまっているような、しかしイラストの美しい紙の箱。
欠けたところがすっかり錆びてしまって、それがまたいい味を出しているホーローの缶や水差し。
一体どんな手作業をしたら、こんなに美しい織りが出来るのだろうと思わされる、色あせてくたびれたレース。
誰かが友人にでも宛てたらしい、ヴィクトリア調のイラストにメッセージが添えてある絵はがき。消印は古くて読めない。
綺麗な色の古いガラスでできた、まるでおもちゃのようなアクセサリー。

耳を澄ませばそれぞれがひっそりと、でも独特の自己主張をしながら、いにしえの主人達との物語を始めそうな気がした。
私は雑貨たちの静かなお喋りに耳をそばだてながら、女主人が入れてくれる香りの良いアールグレイのミルクティーを口にする。



そこはちょっと秘密にしておきたい、私のとっておきのお店。
でもいつか葵をたずねてあなたがこちらへいらしたときは、こっそりとお教えします。
是非ご一緒しましょう。。。。

先頭 表紙

「風邪はひいていませんか？」とＳ嬢よりお電話を頂いた。

ありがとう♪まだ今のところ大丈夫だよ。

いつも元気なあなたの声が聞けてとてもうれしかったよ。

あなたの声を聞くとその元気を分けてもらえる気がする。

とてもオーラのある声だよ。

じつは最近は「そろそろ声が聞けないかな？」と

孫からの電話を待ち望んでいるおばあちゃんの気持ちになっている私を

あなたはご存知だったでしょうか？

なんて言うと変なプレッシャーを与えてしまいますね。

わたしからも電話をしようかとも思うのだけれど、

お仕事がまだ終わっていないとか、頭の形の綺麗なお方とご一緒の時だとおじゃまだしね。

などと自分勝手な言い訳をしております。。。。

ところで私、今週末から或るお楽しみイベントを控え、週明けに親知らずを抜くという

ジェットコースター気分の怒涛の日々を過ごす予定です。

そのために、あと数日は何があっても風邪をひかない覚悟でいます。

あなたもその美声を曇らせないように気をつけてね。

先頭 表紙

今晩のおかずは、鶏のから揚げ。

ハンバーグ・オムライスに肩を並べる、おこちゃまお喜びの黄金めにゅう。

やはりコレは、外で口にするから揚げとは、一線を引かねば母の名がスタリまする。

というわけで、ハハ我が家の味のから揚げにレッツトライ☆

ハハおりじなるのタレに漬け込み、モチロンふんわりとした衣を演出する為、かたくりとタマゴを絡めることもワスレズ。

お味見したところ

う〜ん・・・ナカナカいいお味でいけます♪

ハハ満足の一瞬。

鼻高々で「さぁ、めしあがれ！」とおこちゃまたちの前に差し出しマシタ。

ひとくち食べたおこちゃまたち、口をそろえてイイマシタ。




「普通のから揚げが食べたかった。」




ふ、普通って『○清からあげ粉』をまぶしたダケのやつですかぁ〜？

１００均で買えてしまう、あの『○信からあげ粉』が良いと言う我がおこちゃま達。

どーやら我が家のハハのお味は『○清からあげ粉』に定着していた模様。



ハハ『○清からあげ粉』に惨敗！

先頭 表紙

実は先日明け方から左上の親知らずが痛み出し、一大決心して朝一番に大学病院に駆け込んだ。


初めて抜いた親知らずは右上で、それは大きな虫歯になっていて
「親知らずだから抜きましょう。」
と言われるまで、奥歯と思い込んでいたものだった。
綺麗に生えていたのですんなり抜かれ、アルコール消毒をかねて（？！）その晩は飲みに出かけた。

そして二本目は、右下の親知らずだった。
こちらは斜めに生えていて、虫歯になるわ、隣の奥歯を時々思い出したようにぐいぐい押すわ、思いっきり腫れるわを繰り返し、それに音をあげた私がとうとう大学病院の門をくぐったその日に抜いた。
さすがにコルクの栓を抜くように簡単には終わらなかった。
顔に口の部分だけ開いた布を掛けられ、歯茎を切開し、抜くと言うよりは歯茎からほじくり出されるような感じだった。
一時間ちょっとでやっと終わり、布を取った下の顔は、痛さのあまり本人も気付かないうちに涙が出ていた。
オマケに、その部分は２〜３日腫れ、おたふく風邪のような顔になった。
当然痛みも酷く、プリンとゼリー以外口にはできなかった記憶がある。
一週間後の抜糸も、痛いなんてモンじゃなかった。
あの時、二度と親知らずなんて抜くもんか！と固く心に誓った。

今回の左上は、やはり斜めに生えている。
前回の苦い経験から、どんなに勧められようとも抜く決心がつかなかった。
しかし斜めに生えていると、食べ物が詰まったりいろいろと不都合がある。
一生不便をとるか、もう一度辛い思いを我慢して今後楽になるか、悩むこと実に八年。

辛かった思い出をもう一度実行に移すまで、長い道のりであった。
予約を入れては、恐怖のあまりのドタキャンを２〜３回繰り返した。
そして私は八年かかってやっと抜く決心をしたのだ！
本当は病院に行ったその日にサッサと抜いて欲しかった。
だが担当医の都合で、その日は抜けないと言う。
『アンタひとりが先生じゃないんだから、手の空いている人にチャッチャと抜いて欲しい。』
と本当は言いたかったのだが、小心者の私にそんな台詞が吐けるわけが無く、後日手術する事にした。

しかし本当は当日抜く気で行ったものだから、今度は日にちが決められない。
結局、今月の１０日に抜く事にした。
随分間が空いたのには、訳がある。
実は今週末に、ムフフのお楽しみがあるのだ。
本当は逆の方がいいのだろうが、今週末のイベントは以前から決まっていたので変更できない。
腫れた顔でお楽しみを迎えたくなかったのだ。

飴を食べた後に鞭を受けることにした私は、実はマゾ体質だったのかもしれないが。。。。

先頭 表紙

昨日銀行周りの途中、多古課長(仮名：９/４日記御参照下さい）が
「ちょっと待って。。」
と車を止めて、なにやら走っていきました。
戻ってきた彼の手には、ナンバーズの券。
「コレ、あげるよ。」
と一枚くれました。

『どうしよう。。。当たってしまったら、私はこれが元で彼のオンナにならなければいけないのね。』
と、いきなり悶々モードに陥ったワタクシ。

いや、日頃から幸薄い課長に頂いたナンバーズ。当たるわけはない！
そう考えていたら、
「前に居た事務のオンナノコにやったナンバーズも１４万当たったんだよ。」
と言うではありませんか！
しかし、１４万で彼女が多古課長のオンナになった様子はない模様。
ならばありがたく頂きましょう。
「当たっていたら、全額返せなんていわないで下さいよ。」
と、しっかり念を押すことも忘れなかったワタクシ。

おかげさまで昨日一晩、当選金の使い道を妄想させていただきました。

そして今朝新聞を開いた結果は。。。。















　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　




　　　　　　　　　　　　　　　　・・・ええ、皆さまお察しの通りです・・・・・



さすが幸薄い多古課長。いい夢見させていただきました。。。。

おかげさまで月曜日もいつも通り出勤させていただきます。

先頭 表紙

またアイツが忍び寄ってきている感じがする。

私はアイツが苦手だ。

私どころか、みんなアイツは苦手だろう。

アイツはこちらの気持ちなんかお構いなしに、私を征服しようと忍び寄っている。

友達は既にアイツに征服されたらしい。。。

なさけない。。。アイツには負けないという、気合が足らないからだ！

アイツに打ち勝たないと、週末を楽しく過ごせない。

せっかくの楽しい週末を、アイツの為に終末にされたくないから

なんとしてでも、気合でアイツを跳ねつけなければならない。

そのために今日私は、仕事中に４回もうがいをした。

皆さんも楽しい週末を迎えるタメに、アイツには充分お気をつけあそばせ。。。

先頭 表紙

ダンナが無人販売の前を通りかかったら、安くていい白菜が有ったと言って買ってきました。
「１５０円しかしなかった。」
どうだでかしたろと言わんばかりに、ふんぞり返って言いました。

今はシーズンなので近所のスーパーでもその位で買えたりするのですが、
そう言うとへそを曲げられても困るので
「そうね。」
と一応同意しておきました。

確かに大きくて立派な白菜でした。
が、無農薬を証明するかのごとく剥いても剥いても虫の糞と、虫食いの穴ばかり。
５枚剥いたところで、フンの主が現れました。

その時、青汁の話が頭に浮かびました。
青汁はそれに付いている虫も一緒に潰されて絞られているそうです。
つい最近まで、健康を考えて青汁を飲んでいた葵家。
そうか〜！ビタミンとタンパク質(虫）を一緒にとっていたのね。

ならば白菜の虫も青汁の虫と変わりはすまい！

今晩はコラーゲン補給に骨付きの鶏肉と、野菜タップリのスープにしました。
ダンナさんは
「あの白菜が入っている今日のスープは美味い！」
と感動してくれました。


ちなみにスープはダンナ以外口にしておりません。



これも愛？！

先頭 表紙

何も無い週末はいつも退屈だ。
毎日連絡がある彼からの電話も週末は途絶える。
忘れていた現実が顔を覗かせるひととき、
彼女は孤独のあまりいつも私を頼ってくる。

寂しさで気が狂いそうになるのを、
私と時間を潰す事によって紛らわそうとするアナタ。
私が何も知らないと思っているんだね。
いいよ、ならそのフリをしておいてあげる。

のめりこんでしまうのも無理は無いね。
アナタ思い込みが激しいから。
テレビに影響されてあの女優と自分を重ねているんでしょ？
現実を知る日はいつ来るんだろう？
その時アナタはどんな行動をとるんだろう？
想像すると、背中がゾクゾクするよ。
意外と思い切った行動をとるのかもしれないね。
可愛い娘ぶったフリが上手いのに、結構大胆だったりするものね。
そこにコロっと騙される人の顔を見てみたい。
上手に立ち回るアナタを見ていると本当に感心するよ。

ねえだけど、今日のそのＰＯＩＳＯＮはちょっと強く香りすぎ。
むせかえるような匂いに圧倒されて車の窓を少し開けた。
そんな私の気持ちを知らずに隣でアクビをするアナタ。
運転もアリバイ工作もさせておいて、その態度はちょっと酷すぎだよ。

ＰＯＩＳＯＮ・・・・『毒』
つけすぎている方がアナタには丁度お似合いかもしれない。

先頭 表紙

自分の顔でどこが好きかと聞かれて言葉につまった。


最近年齢と共に、どこもかしこもなんだかねぇ。。。


黙りこくっていると、




鼻の穴！




「他はどうやっても日本人だけど、その鼻の穴は日本人と違う。」

と言われた。


確かに私の鼻の穴は細長い。

でも母もそうだったから、鼻の穴が丸いのはマンガの世界だけだと思っていた。

が、それはどうやら間違いだと気付いたのは、ごく最近になってからだった。

だって人の鼻の穴なんてなかなか覗かないじゃん。

変なモノが見えても困るしねぇ。。。。



ところで、一所懸命いいところ（？！）を見つけてくれた友は

いったい何時私の鼻の穴を覗いたのだろうか？

聞いてみたかったが、真実を知るのが恐ろしくなって、言葉を飲み込んだ私であった。

先頭 表紙

久しぶりのデパートは少し居心地が悪かった。

自分なりにきちんとお洒落していったつもりだったけれど、

なんだか置いてきぼりをくらっていたような

来てどうするの？って言われているような気分を味わった。

２４才年下の彼は、義務感でお供をしているせいか早く帰りたそうにして

その態度がまた、落ち着いてショッピングを出来なくしてくれる。

用事を思い立って出てきただけのせいで、何を見てもしっくりこない。

以前なら「まぁこれでいいか・・・・」とカードを出していたけれど

今日は「もう少し考えます。」と言っていた。

凄い成長のしかた？！

いえいえしっかりと不況の波がお財布の中にきているだけ。

さっさと用を済ませたら、いそいそと出口に向かっていた。

間際にテスターのシャネルの香水を一振り。

その香りに背中を押されるようにしてデパートを後にした。



今日の収穫は

『ＣＯＣＯ　ＭＡＤＥＭＯＩＳＥＬＬＥ』

　　　　　　〜洗練された女らしさとさりげないセクシーさを持つ香り〜




計画性を持ってお買い物をできるようになっていた時に

その謳い文句に負けないような女性になっているのだろうか・・・・

先頭 表紙