2004-09-10 寝てください・・・
2004-09-08 おっぱい拒否
2004-09-06 【出産後のトホホ話】３度目の分娩室
2004-08-30 【出産記録】人生で一番長い日　その５
2004-08-27 【出産記録】人生で一番長い日　その４
2004-08-27 【出産記録】人生で一番長い日　その３
2004-08-27 【出産記録】人生で一番長い日　その２
2004-08-26 【出産記録】人生で一番長い日
2004-08-15 生まれました！
2004-08-08 38w0d　産んできます！

生まれたての頃はずーっと寝てばかりだったので「うちの子、寝てばかりで育てる
の楽そう♪」なんて思ってたのが嘘のよう。

ここ最近、夜中から明け方までぐずりまくっていて　ほとほと疲れはてましたです。
昨夜は夜８時過ぎから寝なくて、やっと寝たのが朝８時前。
なんと１２時間も！！
ミルクをあげた時にそのまますーっと寝入ってくれれば超ラッキー。
ミルクのあとに抱っこしてたらそのまま寝た、というパターンもラッキー。
でもミルク飲みながらウトウトしてたのに、ベッドに入れた途端に目がランランと
していたら・・・そこから長い時間がはじまります。
新生児は夜も昼もない、、ってわかっていても　何をしてもぐずっているとだんだ
んと訳がわからなくなってきます。
赤ちゃんは泣くことでしか意思表示ができないから仕方ない、赤ちゃんの生活に自
分があわせるしかない、って頭ではわかっているし　こうやって昼間のうちは理解
できるのだけど、実際夜中になって寝てくれない状態が続くと「なんでこんな生活
してるんだろう」なんてブルーになったりして。
早い子だと生後１ヶ月で夜中続けて寝るようになったりするみたい（私がそんな赤
ちゃんだったらしい。なんて親孝行な子だ！！！）だけど、だいたいの子は２，３
ヶ月にならないとそうならないのかな？
先輩ママさん方、赤ちゃんが夜中続けて寝るようになったのはいつごろからでした
か？？
ちなみにわが子は昨夜起き続けたせいで、朝から現在までほとんど寝っぱなし。
昼夜逆転生活・・・。
早くこの生活リズムから脱出したいよーーーぅ！！

画像：ウインクしてみました。・・嘘。偶然です。

先頭 表紙

そろそろトホホな出産話は終わりにしてムスメのことでも書いてみます。

うちのムスメはなぜか「おっぱい大嫌い」でして、授乳の際にはエライ苦労をさせ
られております。。
よく「哺乳瓶嫌いで困った」という話は聞くのだけど、まさかおっぱい嫌いの赤ん
坊がいるなんて想像だにしておりませんでした。
出産前から胸周りに血管が浮き出たりしてきて、絶対母乳がピューピュー出るに違
いない！などと根拠のない自信を持ったりしていて、確かに開通も悪くなく　出も
そう悪くない・・・のに肝心な赤子が乳を吸ってくれない！！大誤算！！
口に入れようとすると

ぎゃーーーーーっ！！！・・・オエッ、オエッ・・・ぎゃーーーーーっ！！

と激しく抵抗し、一切拒否。拒否どころか泣く合間に「オエッ」としゃべれもしな
いのに「何すんだよ！！」と抗議の声まで入れてくる。
最初は母乳の味がダメなのか？と思ったのだけど、搾乳して哺乳瓶に入れると何の
抵抗もなくすんなりと飲んでくれる。
毎回授乳のたびにミルクより先に母乳を・・と飲ませようとしてもダメ。
抱き方が悪いのかと色々な抱き方をしてみてもダメ。

あまりにも激しく抵抗するので私も困り果て、病院で行われている「母乳外来」に
出かけたのだけど、そこでも「（私の）食べ物が悪いのかも」とか言われるだけ
で、根本的な解決にならず（搾乳なら飲むんだから私の食べ物（＝母乳の味）が原
因じゃないと思うのに。）
色々母乳に関する本を読みあさった結果、たぶんこの子は生まれてから最初に口に
したものが「哺乳瓶の乳首」だったことが原因なのではないか？と。
母子別室だった病院なので、授乳室に４時間置きに出かけて授乳をするのだけど
うちの子は最初の２日は常に眠り続けていて、全くおっぱいを吸わなかったのであ
る。あまりにも寝続けるので、哺乳瓶に入った白湯を少々飲ませたり、搾乳した初
乳を哺乳瓶に入れて飲ませたりしていた。
なので彼女にとって　おっぱい＝哺乳瓶　とインプットされてしまったのではない
だろうか？さらに哺乳瓶だとおっぱいより簡単にたくさんのミルクが出てくるし。

出産前は「母乳が出るのか？」ということだけ心配はしていたけど、まさか子供が
ホンモノのおっぱいを拒否するなんてことがあるなんて思ってなかったので、全く
母乳についての勉強をしていなかったのだけど、どうやら生まれて最初に口にする
ホンモノの乳首、というのは相当重要らしい・・ということを知った。

で、これを解決するのはどうしたらよいのか？と色々調べてみたのだけど、これば
かりはあきらめずにおっぱいを飲ませ続けるしかないらしい・・。
激しく嫌がるムスメにおっぱいを飲ませているのは虐待？？とヘコんだり、でも母
乳の大切さもわかっているからできるだけ母乳を飲んでもらいたい・・（出ないな
らともかくも出るんだし）
悩んで悩んで悩んで、そして毎日この動作を繰り返していたら　数日前から右のお
っぱいだけは文句を言わずに飲んでくれるようになりました。
・・が、相変わらず左乳には激しく抵抗。
吸ってくれないと出なくなっちゃうよー！

いつか両方のおっぱいを飲んでくれる日が来るのだろうか？と思いつつ、新米ハハ
は涙ながらに授乳を続けるのでありました。。。

画像：生まれたばかり。大仏みたいな顔してます。・・どっちにも似てない（誰の子？？笑）

先頭 表紙

さてはて無事に出産が終わったわけなのですが、実はその後にさらにトホホな話が
控えておりました。

出産後２時間で、分娩予備室から病室へと移動。
しばしぼーっとしていたら、朝の８時になり医師の回診がはじまりました。
子宮の戻り具合と会陰切開の傷の具合を見るということだったのだけど、私の担当
医師は女医先生。さっぱりしていてきびきびとした口調な方です。
走って部屋にやってきて「はい、回診しまーす」と言いつつ、カーテンをしゃっと
開け、おなかをおさえます。
「はい、子宮の戻り　ＯＫね。傷の具合は・・・

　うん、抜糸ね。」


はぁ？！抜糸？！？！


確か「当院では溶ける糸を使用しておりますので、抜糸の必要はございません」と
入院案内には書いてあったような・・。
「傷が痛むようなら抜糸もある」みたいなことも確かに書いてあったが、私は一言
も「傷が痛い」などとは言っていない。
あまりにも突然の宣告に呆然としている間に、あっという間に女医先生は再びカー
テンをしゃっと閉めて走りさってしまった。
私の脳内では「抜糸、抜糸、抜糸・・・」とぐるぐると回り、混乱していた。
同室にいた人に「抜糸って・・・全員するんですかね？」と聞いてみたら「えー
私はそんなこと言われなかったよ？」とのこと。
なにゆえに私だけが抜糸・・・・？

会陰切開の傷は、痛いことは痛い。けどそんなの全然我慢できる。
院内はひょこひょこと小股歩きしかできない人であふれかえっているというのに、
私はわりとスイスイ歩いているほうではないか。
なのに「抜糸」「抜糸」「抜糸」

そして退院２日前の「退院診察」にて。
何の予告もなく女医先生に「パツン、パツン」と抜糸をされる。
正直、痛いです（涙）
しかし、それよりもさらに私を地獄へと突き落とす言葉を女医先生は言い放った。


「再縫合します」


・・・玉砕。


全然痛くなかったのにーーー！！（号泣）
あの出産時にいた当直医（若造）がよっぽどひどい縫合をしたのだろうか？
このまま放っておくと傷が開く可能性があるとのこと。

なんて骨体！！！

そして数時間後、授乳室にいる時になんの心の準備もないままに、突然呼び出しをうける。
連れていかれた場所は「分娩室」

ま、まさか分娩室に３度目の入室をすることになろうとは（大号泣）

ラミナリア挿入の時は、初めて入った分娩室に興味津々。
出産の時は余裕なし。
そして今度の３回目。
いったい誰が一週間に３度も分娩室に入ることを想像したであろうか。

心の準備も全くないまま出産時と全く同じ格好をさせられ、女医先生登場。
「痛いですか？（このセリフも今回の入院で何度使ったことやら）」
と聞いてみたら
「まあ注射するからちょっと痛いかも。でも麻酔しないともっと痛いですからね」
うううううう。

そして麻酔の注射を数箇所に・・・。
（注※縫合する場所に直接注射します。想像してみて下さい・・・）


正直、出産より数倍痛いです。蜂にさされたかと思った（涙）


思わず「いだーーーーーい（涙）」と声が出てしまう。
すると女医先生と看護師さんに「痛いよね、痛いよね」と連呼され、押さえつけら
れる。
むぎぃぃぃぃぃぃ！！！（号泣）

再縫合後、すっかり精も根も使い果たしたワタクシはふらふらと分娩室を後にする
のでありました・・・。


許すまじ、当直医（若造）！！

先頭 表紙

麻酔を導入したら、またまた今までの痛みが嘘のようにすーっとひいていき、何も
痛みを感じなくなる。
やっと普通に話せるくらいの意識に戻った時、
「じゃ、もうそろそろお産になるかもしれないのでご家族の方、呼びましょうね」
ついさっき帰ったばかりの夫は、再び病院に呼び出され　半分寝ぼけまなこのまま
病院へとやってきた。（ついでに母親や父親、妹も来たけど　立会いはできないの
ですぐに帰っていった）
夫が病院に来た頃には、麻酔のおかげですっかり痛みも遠のき、普通に会話ができ
るくらいになっていた。
・・けど、もしこのまままた陣痛がストップして・・なんてことを考えたら、ちょ
っと不安になった。
しかしその心配をよそに麻酔が切れる頃には子宮口がとうとう全開大（１０センチ）
に！！
ここでいよいよ「いきみ」開始！！

・・・しかし、「いきむ」ってどうやるんだろう？？（汗

なんとなく感覚ではわかるのだけど、具体的にどこにどう力を入れれば「いきむ」
になるのかがよくわからない。
助産師さんに「いきみたい時に力を入れるのよ」と言われるのだけど、その「いき
みたい」というのがよくわからない。
とりあえずよくわからないまま助産師さんに言われるがまま、言われる方向に力を
う〜〜〜んとこめてみる。
何度かこの動作を繰り返しているうちに「あぁ、これが「いきみたい」ってことか」
というのがわかってきた。
こうなればもうこっちのもんである。
事前に出産体験本やエッセイを読みまくっていたので、要領よく「いきむ」動作を
繰り返してみた。

・・っつーかトイレ（大きいのん）に行きたい時とほぼ同じ要領です。

呼吸法も「ヒッヒッフー」の練習はぜんぜんしなかったくせに、最後のいきむ呼吸
だけはやたらとイメージトレーニングを積み重ねていたので得意なもんである。
さすが便秘女王！！
１５分ほどいきんだところで赤ちゃんの頭が見えてきた、とのことで分娩予備室か
ら分娩室へと運ばれる。
そしてベッドから分娩台へと転がる（自力で）

・・っつーかおまたに何かが挟まっているのですが。（汗←赤子の頭

しかし分娩室に移ったところで、医者がまだやってこない・・。
その間にも「もう出る！！」って状態がひっきりなしにやってくるので、「ヤヴァ
イっす！！」と助産師さんに訴え、いきませてもらう。
早く医者よ、来い！！！！
そして気がつけば立会う夫も頭の方で一緒になって枕を押していた。（全く気づき
ませんでした・・・）
ようやく医者（当直の若造）がやってきて、最後の無痛麻酔を投与。
そして、「会陰切開します」とかなんとかごににょごにょと言っていたが、こちと
らもう「一刻も早く出したい！！」という気持ちでいっぱいなので、全く切開の痛みを感じず。
いきみといきみの間には、麻酔のせいかのか　それとも今までに使ったことのない
くらい全身の力を込めているからかわからないが、異様に眠くなる。
うっすらと意識を失いつつあったが「もうすぐ生まれますよー」との声に最後の渾
身の力を込めてうぅーんと力を込めた。
そして次の瞬間に、、、、。
しばらく泣かなくてちょっと心配になったけど、数秒ののち「おぎゃー」という声
が聞こえて全身の力が抜けていく感じがした。

「あぁ、、本当に人間が入ってたんだなぁ・・・」

こうして娘は生まれたのでありました。


・・これで出産記は終わり・・・だったはずなのだけど、なぜか後日談まであった
りして。
私の出産記録はまだまだ「トホホ」続きなのであります。

先頭 表紙

８月１０日（火）午前０時過ぎ

睡眠導入剤をもらって明日の朝の再スタートに備えて熟睡！！
・・・のはずだったのに、なぜかどんどん目が冴えてくる。
しかも腰の激痛（陣痛）は麻酔の切れと共に、どんどんひどくなってきた。
もう腰から下を巨大ローラーで押しつぶされてるみたい。
どうにもこうにも我慢できなくなってきて、痛みの波が来るたびに


うぅぅぅぅ〜〜〜〜、いだいよ゛ぅ゛〜〜〜〜〜〜


と声に出して呻いてしまう。
そういえば昨夜同じような声を聞いたなぁ・・・などと激痛の合間にうっすらと思
いだして、昨夜の呻き声の主と握手をしたくなる。
しばしこの痛さの波に耐えて、早く睡眠へと入れるようにぎゅっと目を閉じてはみ
るのだけど、どうしても我慢できない。
っていうかもう限界。
このままでは絶対眠れない！！と思い、思わずナースコール。

「すみません、、、もうどうしても痛くて眠れないのですが・・」
すると
「もう麻酔もできません。陣痛もモニターで見る限り遠のいているはずだから、陣痛の合間に寝てください」
と冷たくも言い放された。


陣痛遠のいてるってこんなに痛いんじゃ、ボケ○○！！モニターで見てないでこ
　の痛みを体験してみろっちゅーねん！！この○☆□※（以下自主規制）！！
お下品ですみません・・

・・などと言えるはずもなく、心の中で涙を流しつつもこう言われてしまったらも
うこの痛みに耐えつつ、自分をだまして寝るしかない・・とあきらめた。

が、やっぱりどうしても痛い。
「痛い」なんてもんじゃない。


こんなに痛いのに何が「無痛」じゃぁぁぁぁぁぁ！！！


しばし呻きつつ、神に祈りつつ、無心になりつつ、、、、ってこのままじゃ絶対
眠れん！！！！！！！！
もう何がなんだかよくわからないけど、とにかく陣痛が遠のいていく気配も全く感
じないし、このままでは発狂しかねない雰囲気だったので　またナースコールをお
してしまう。
半分呆れ顔の看護師さんに「どうしました？」と言われ、思わず「ト、トイレに行
きたいです・・」と苦し紛れに言ってみた。
しかし「麻酔がまだ残っているのでお手洗いはいけません。ベッドの上でしてくだ
さい」と突き放された。
もう恥も何もなくなっていた私は「ベッドの上でします」と宣言。
半分意識朦朧としつつベッドのトレイの上で用を足し（涙）、まだ涙目でいたら、
ここで看護師さんが「じゃ、一応内診してみましょうか？」という。
すると


「あ、、、子宮口８・・・９ｃｍ開いてますね。じゃ、麻酔しましょう♪」


な、何だとぅぅぅぅぅぅぅ〜〜〜〜〜！！！！！
ひょっとしてこの痛みはホンモノだったの？！（号泣）
道理で道理で道理で道理で痛いはずだ。
内診もせずに「すぐに出産ということにはならない」と去っていった当直医
（若造）に毒づきたい気持ちでいっぱいではあったが、今は「麻酔しましょ
う♪」の言葉が神のお告げのように聞こえていた。


【次回　いよいよクライマックス】

先頭 表紙

午後８時。
子宮口の開きが朝からほとんど変化なし、らしい。陣痛は波が来た時に腰をさすってもらうと楽になる。

午後９時。陣痛促進剤がＭＡＸに。

午後１０時。


腰がいてぇぇぇぇぇぇ！！（叫）


陣痛促進剤のせいだかなんだか知らないけど、今まで感じていた痛みとは明らかに
違う痛みが腰にきた。何分おきに陣痛がきているのか測ってみたら２，３分間隔。
いよいよ来る？！？！？！

午後１１時。


うげぇぇぇぇぇぇ！！！こ、腰が砕けるぅぅぅ！！


麻酔が効いている間はうそのようにすーっと痛みがひいていくのだけど、麻酔の切
れかけた時と、麻酔が効くまでの間にありえない程の激痛が腰を直撃。
まるで超巨大ハンマーで腰を殴られているかのようである。
それなのに様子を見に来た看護師さんから「・・・今日中は無理ね」との無情なお
言葉が。
さらに”本日の当直医”なる若者医師がやってきて

「今日中に出産になる可能性は低いので、いったん家族の方にお帰り頂いて、麻酔
も促進剤も止めて、また明日の朝「再スタート」ということにしましょう」

とのたまふ。
私的にはこのありえない腰の激痛に、「あと少し、あと少し」と自分に言い聞かせ
ていたのに、この波をとめてしまうという。
いっそのこと「陣痛が弱いので帝王切開にしましょう」と言う言葉を期待していた
くらい痛みはＭＡＸになっていた。
「どうしますか？」との言葉に「いやです」とも言えない雰囲気だったので、仕方
なしに「・・わかりました」と受け入れることに。

午後１１時３０分。
陣痛促進剤の投与と無痛麻酔がストップされる。
しばらく陣痛促進剤による陣痛と麻酔は続くけど、スムーズに眠れるようにと睡眠
導入剤をもらい、ウトウトと・・・。
そして夫も帰っていった。

あぁ、９日中に生むはずだったのに・・・。とほほ（涙）

【続く】

先頭 表紙

午後６時。早めの夕食。
この病院は菜食主義な病院なので、夕食も非常に質素。
しかも最後のシャバでのランチと昼ごはんを大量に食べてきたので、全くおなかが
空かず。
夕食後、夫がとりあえず帰宅する。
「もしかしたら夜中に呼び出されるかもよ？！」なんて、この時もまだまだ出産の
ことをなめていた。
夫が帰った後は、やることもなく暇を持て余す。あ〜あ、テレビくらいあれば良い
のになぁ。。
午後１０時３０分。消灯の時間。
よく眠れるように睡眠導入剤をもらって飲むが、興奮のあまり目が冴えまくる。
夜中１時ごろ、ふと目を覚ましてトイレに向かう時に


うううぅぅぅ〜〜〜、、、、うぅぅぅぅ〜〜〜〜ん、、、

という地の底から響いてくるような呻き声が聞こえてきてびびる。
どうやらどこかの分娩予備室で苦しんでいる人がいるようだ。
そのうち


いだぁぁぁぁいぃぃぃぃ・・・・


という叫び声に変わりつつあったので、超ビビりまくって部屋に飛び戻り、布団に
くるまって目を閉じた。

うううう、、、無痛分娩なのにこんな声が出るの？！

８月９日（月）
朝８時。
昨日挿入したラミナリアを抜き、いよいよ陣痛促進剤の点滴をスタート。
ラミナリアを抜く時は昨日ほどじゃないけど、やっぱり痛い。
そしてそれと同時にざっぱ〜〜〜んと生暖かい液体が出てきた。
「はい、破膜（人工的に破水させること）しましたからねー。あと子宮口、６セン
チね」
破水もしたし、子宮口も６センチ開いているし、ひょっとしてこれはあと数時間で
赤子とご対面っすか？！
ヨユウ、ヨユウ。超ヨユウ。
ついでにトイレに行って浣腸。
かなり屈辱的な格好だけど、出産する人のほとんどが浣腸するので仕方なし・・。
「すぐトイレに行きたくなると思うけど、できるだけ我慢して下さいね」と
言われたので、相当覚悟を決めたのだけど
・・・（１５秒）ジャ〜〜ッ。
私のできるだけ我慢は１５秒だけでした（浣腸の意味なし）

午前９時。
夫がやってくる。
「いやー、午前中には生まれちゃうかもよ？！っていうかなんか超安産な予感する
し♪」
すっかり浮かれ気分でロケンローな感じである。
陣痛促進剤で陣痛をスタートさせてはいるらしいが、まだまだ微弱だし、何よりも
無痛の麻酔をしているので全く痛みを感じない。
ひょっとしてこのままポンと生まれちゃったりするのかねー？

あまりにも暇なので夫とおしゃべりしたり、昼寝したりして時を過ごす。
午前１０時。
午後１２時。
午後２時。
・・あれ？？お昼過ぎてるし・・・。
午後３時。「点滴強めていきますねー」
午後４時。
午後６時。


どーなってんの？！予定では午前中には生んでるはずだったのに！！


【続く】

先頭 表紙

８月８日（日）
さぁ、とうとう生んでくるぞ！！と勇ましく家を出て、今日から夏休みに入り、三
重から上京してきた夫と病院へ向かう。
ドキドキしながら入院手続きを終え、さっそく「分娩予備室」なる場所へと案内さ
れ、即入院着への着替え。
着替えると早速「ラミナリアを挿入します」とのこと。
う、うわぁ・・きたきた・・。
連れていかれた場所は分娩室。生まれてはじめて入ったよ、分娩室・・。めちゃめ
ちゃ緊張します。
「ラミナリア挿入ってどのくらい痛いんですか？」と看護師さんに聞いてみたら「
うーん、、痛くないとは言わないけど、、出産よりはぜんぜん痛くないわよ♪」と
明るく言われるが、その明るさが逆に不安を募らせる・・。
そんなこんなしているうちに足にカバーつけられたり、分娩台がぐいーんと上にあ
がったり、ライトでかっと照らされてみたりと　まさに「出産」な準備に。
そしておじさん先生がやってきて、子宮口をぐいっと広げる。


げげぇぇぇ、痛てぇぇぇぇ（涙）


子宮口を広げるために「ラミナリア」という棒状の海草（お菓子の「小枝」くらい
の太さ）を挿入するのだけど、１０本くらい入るのかな？と勝手に想像していたの
だけど、先生は助手の人に「あと５本追加・・・（挿入）・・・あと３本・・」と
どんどん追加していき、結局１５本も挿入してくれたらしい（涙）
えぇい、もうどうにでもなれ！！
しかし痛かったのは最初だけ、実際ラミナリアを挿入する段階ではなんだかよくわ
からないけど　ちょっと気持ち悪い・・というくらいの感じだった。

なんとなく下腹部に違和感を感じつつ、思ったよりもラミナリア挿入はすんなりと
終了。
部屋に戻りほっと一安心していたら、続けて「じゃあ　無痛分娩の麻酔の準備をし
ますね」とのこと。
え？！ひょっとしてアレっすか？！
母親学級で無痛分娩の麻酔のぶっとい注射の映像を見てから、ひょっとして私はと
んでもない選択をしてしまったんじゃないか・・？と恐怖におののいていたアノ麻
酔をなんの心の準備もしないまま突然するという。

ひぃぃぃぃ（号泣）

「は、母親学級でビデオ見たんですけど・・痛そうですよね？」と聞いてみたのだ
けど
「だ〜いじょ〜ぶよぉ〜、出産に比べたらぜんぜん痛くないんだから〜♪」
と再び軽〜くかわされる。
そして先生登場。
「背中を丸〜くしてないと失敗するからねー」などと恐怖に陥れるようなこ
とを言ってくれたので、小心者のワタクシは抵抗をやめ、おとなしく丸くなってみ
た。うううう・・・。

・・・（恐怖の時間）・・・

「はい、じゃあ終わりねー」

えっ？！もう終わり？！

映像ではあんな太い針がぐりぐりと腰に刺さるなんて！！と貧血まで起こしそうに
なったのだけど、実際はなんか細い髪の毛くらいの針が背中に刺さったなー？とい
うくらいの感覚しかない。
「最初に麻酔のための麻酔をするからね」と看護師さんのお言葉。
「思ってたよりラミナリア挿入も麻酔も痛くなかったですー♪」とルンルン
気分で看護師さんと話していたら
「実はさっきラミナリア挿入した別の人は痛くて泣いちゃったのよ」
とのこと。

ひょっとして私ってば痛みに強い？！
ひょっとして出産って楽勝？！

おっしゃ、この出産　もらったーーー！！


小躍りせんばかりの楽勝ぶりに私は舞い上がっていた。
そう、まだこの段階では・・・・・・・。

【続く】

先頭 表紙

予定では９日に生まれるはずだったのですが、思った以上に時間がかかってしまい
８月１０日（火）午前２時４２分に無事３１４４ｇの女の子が生まれました！

１週間の仙人生活を終えて、本日ようやく退院しました。

辛く長かった陣痛と（無痛分娩のはずなのに・・？）、想像以上に大変な産
後生活にまだまだ慣れそうにもありませんが、ぼちぼちとやっていきたいと
思います。

とりいそぎご報告まで。

８月１５日（日）午後８時４０分。
ムスメは睡眠中・・・ＺＺＺ

先頭 表紙

いざ出陣！！



・・でも本当はかなりビビってます（涙）
う〜、緊張するよぅぅ。

先頭 表紙