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まりんの「徒然日記」

ふりぃのかうんた
ふりぃのかうんた

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2016-02-18 エージェント・ウルトラ(原題 AMERICAN ULTRA)
2016-02-16 ザ・ブリザード(原題 THE FINEST HOURS)
2016-02-11 オデッセイ(原題 THE MARTIAN)
2016-02-09 X-ミッション(原題 POINT BREAK)
2016-02-05 ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります(原題 5 FLIGHTS UP) と ブラック・スキャンダル(原題 BLACK MASS) と スティーブ・ジョブズ (原題 STEVE JOBS)
2016-02-04 サウルの息子(原題 SAUL FIA)と ドリーム ホーム 99%を操る男たち(原題 99HOMES)と 蜉蝣峠
2016-02-02 ザ・ウォーク(原題The Walk) と 愛しき人生のつくりかた(原題 LES SOUVENIRS)
2016-02-02 2016年1月にスクリーンで観た映画
2016-01-29 禁じられた歌声(原題 TIMBUKTU )
2016-01-23 キャロル(原題 CAROL)


2016-02-18 エージェント・ウルトラ(原題 AMERICAN ULTRA)


今日はシャイ兄と近所のあゆむでラーメンランチした後、新宿ピカデリーへ。

『エージェント・ウルトラ(原題 AMERICAN ULTRA)』

製作年 2015年
製作国 アメリカ
配給 KADOKAWA
監督 ニマ・ヌリザデ
脚本 マックス・ランディス
キャスト
マイク・ハウエル /ジェシー・アイゼンバーグ
フィービー/ クリステン・スチュワート
Krueger /ビル・プルマン
Adrian Yates /トファー・グレイス
Laugher/ ウォルトン・ゴギンズ
Victoria Lasseter/ コニー・ブリットン
Rose/ ジョン・レグイザモ

覚醒物って聞くと、今更出尽くした感があってワンパターンに感じますよね。

コレは、コメディなんです。
覚醒しても尚情けないマイク。
強いんですけど、倒した後におたおたして彼女に縋る。
そしてかなりグロい倒し方。

襲われる理由も緩くて、助けてくれる人のキャラも弱くて、襲ってくる相手もずさんで設定が良く解らないのですが、何だか面白い。

マイクの情けなさっぷりとフィービーの良く出来た彼女っプリがツボなのかな。


でも何より、上映中に普通に携帯電話に出て話し始めたおばさんがいて驚愕。
暫く話した後、今映画見てるからまた掛けるわ〜と普通に言って切った。
以前、得意先かららしい電話に出て急いで外に出て行ったサラリーマンは見たとこあるけど。
悪びれる様子もなく映画のセリフよりおばさんの通話の声が館内に響いてた。
映画終わった後、皆映画の感想じゃなくそのおばさんについて話していたわよ。
本人はエンディングロールになった途端出て行ったらしいけど。
近くにいたら、携帯電話奪い取って遠くに放り投げたい衝動を抑えられなかっただろうな、私。

そして夜、シャイ兄は卒業旅行に旅立っていきました。

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2016-02-16 ザ・ブリザード(原題 THE FINEST HOURS)

繁忙期の谷間で、ここの所仕事が暇です。
まぁ、今日に限っては、試写会だったので、早く行けて良かったですけど。

『ザ・ブリザード(原題 THE FINEST HOURS)』試写会に行って来ました。

製作年 2016年
製作国 アメリカ
配給 ウォルト・ディズニー・ジャパン
監督 クレイグ・ギレスピー
脚本 スコット・シルヴァー 、 エリック・ジョンソン 、 ポール・タマシー
原作 マイケル・J.トーギアス 、 ケイシー・シャーマン
キャスト
バーニー・ウェバー /クリス・パイン
レイモンド・シーバート /ケイシー・アフレック
ダニエル・クラフ/ エリック・バナ
リチャード・リヴシー /ベン・フォスター
ミリアム/ ホリデイ・グレインジャー

海は怖いです。船に乗らないと何処にも行けない島で産まれ育ちましたから。
島の人間は、基本、海が荒れて船が欠航しても仕方がないと諦めます。
無理して出航する怖さを知っていますから。
船の種類によって違いますが、欠航になる波の高さは定まっていて、海に出てはいけない時はいけないんです。

それでも、沿岸警備隊は出て行かなくてはいけない。救けを待っている人が居るなら。
頼もしいですね。

そう言えば、船に乗ると途中「今、湾を出ました」と放送が有ります。それだけ、外海に出るのは特別の事なんですね。
それを超えないと救助に向かえない。

小さな救助船をサーフボードのように操り、時には海中に飲みこまれながら進む。
凄いです。無事に行けるのか心配ですけど、その心意気が頼もしい。
そして救助を待つ側の一等機関士レイモンド・シーバートを中心に諦めないで頑張る彼らも・・

コレは3Dで見たら、凄く迫力あるでしょうね・・

ミリアムの魅力は今一つ解らないですけど。
この事を通して彼女も成長したかしら?

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2016-02-11 オデッセイ(原題 THE MARTIAN)


今日は今週唯一のお休み。
明日の命日の前に浅草の東本願寺へ友人のお墓参り。もう5年です。
そして室町コレドに移動して八海山で海鮮丼lunch。

その後『オデッセイ(原題 THE MARTIAN)』鑑賞。

製作年 2015年
製作国 アメリカ
配給 20世紀フォックス映画
監督 リドリー・スコット
脚本 ドリュー・ゴッダード
原作 アンディ・ウィアー
キャスト
マーク・ワトニー /マット・デイモン
メリッサ・ルイス /ジェシカ・チャステイン
アニー・モントローズ /クリステン・ウィグ
テディ・サンダース/ ジェフ・ダニエルズ
リック・マルティネス/ マイケル・ペーニャ
ベス・ヨハンセン/ ケイト・マーラ
ミッチ・ヘンダーソン /ショーン・ビーン
クリス・ベック/ セバスチャン・スタン
アレックス・フォーゲル/ アクセル・ヘニー
ビンセント・カプーア/ キウェテル・イジョフォー
ミンディ・パーク/ マッケンジー・デーヴィス
リッチ・パーネル /ドナルド・グローバー

空気も水も食料も無い火星に、怪我をして一人ぼっち。
そんな絶望的な状況なのに、兎に角ポジティブなマーク・ワトニー。
この脚本は、Matt Damonがワトニーを演じるように書かれたそうです。
本当に、上手い!
きっと絶望もしたし、焦りもしたし、パニックになりそうな時も有ったと思う。
でも、そう言ういざと言う時の対処法もちゃんと習っている。そしてそれを実行できる。
一人ぼっちなのにユーモアを忘れない。本当に凄い。
痩せ細るし、怪我だらけ。時々、凄く哀愁漂う。
でも、何度でも立ち直る。
生き延びるための最大の問題が音楽がルイス船長のディスコミュージックしかないこと…と言い切る。
自分に言い聞かせているのよ。


そして、そんな彼の姿を受けて、遠い遠い地球で動き出す人たち。
全員が彼を生きて連れ帰る。これに向けて動く。
それが凄く美しいの。
それぞれの立場もあるけど、私利私欲に走る人は居ない。
色々なジャンルの人たちがそれぞれの分野で全力を尽くそうとする。
嘗て失敗したシステムがまるでこの時の為に用意された運命だったかのように役に立ったり。
そしてそのことを理解して動くプロフェッショナル。
今日の失敗もいつか誰かの役に立つ・・決して無駄な事じゃない・・って思わせてくれるの。

決断を迫られ、動く仲間たちも。
ミッチ・ヘンダーソン役の ‪‎seanbean‬が頼もしい。
‎指輪物語‬の‪エルロンド会議‬と名付けられた救出会議。
しれっとしているけど、ショーン、ボロミアを思い出していたはず。
役回りは真逆ですけど。いつだってクルー6名の為の最善を考えている。
そして相変わらず色々なシーンで可愛いわ♪
因みに、原題は TheMartian (火星の人) 。
邦題 オデッセイ は勿論 行って帰る長い道のりの旅の代名詞 ‪‎ホメロス‬ ‪オデュッセイア‬ からつけたと考えるのが妥当ですが、seanbeanは‎『Troy』で‬オデュッセウスも演じているのよね。

mattdamonもseanbean も他のキャストもスケールも構成も編集も素晴らしいのですが、一番お気に入りは、秀才で変人な原作者アンディ・ウィアーを地で行くオタクな技術者たち。
特に生活能力の全くなさそうで、長官相手にも空気を読まないリッチ・パーネル役の ‎donaldglover‬ 要注目!
久し振りにパンフレット欲しいと感じました。読み応えある♪

NASAも全面協力してくれたことから来るのか、宇宙の怖さも美しさも絶望もとてもリアルです。

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2016-02-09 X-ミッション(原題 POINT BREAK)

今日は仕事後シャイ兄と待ち合わせて『X-ミッション(原題 POINT BREAK)』 試写会。

製作年 2015年
製作国 アメリカ
配給 ワーナー・ブラザース映画
監督 エリクソン・コア
脚本 カート・ウィマー
キャスト
ボーディ/ エドガー・ラミレス
ジョニー・ユタ/ ルーク・ブレイシー
Samsara /テリーサ・パーマー

Edgar Ramirez が好きなの。 ドミノ の時から。
興奮すると母国語出るのがsexyなのと下っ端感が好きだったのですが、貫禄出ましたね〜
ん〜でも甘い声と話し方、好きです。頼もしくなった。

エクストリームスポーツ・・・アドレナリンジャンキーな方には最高かと。
人間って、空を飛べるんだ・・と思います。
岩に当たりそうで怖いですけど。

兎に角迫力ある映像美。
一つのチャレンジをクリアした仲間にだけ共有できる仲間意識とか、面識なくその世界からいったん離れていても同じ世界に生きている見知らぬ同士意識とか・・・は独特で好きです。
特定の神でなく大いなる自然を崇拝するのはアメリカンインディアン的。
なので全否定はしませんけど、独りよがりなんです。それで人に迷惑をかけているのだから・・

脚本は弱いですけど。
ボーディがFBIになる動機が弱い。
オザキの思想へのボーディの認識に拘りが見えない。
・・でもこの映画にそう言うストーリー性は求めて見ないかな?

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2016-02-05 ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります(原題 5 FLIGHTS UP) と ブラック・スキャンダル(原題 BLACK MASS) と スティーブ・ジョブズ (原題 STEVE JOBS)


今日はまずイクスピアリで『ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります(原題 5 FLIGHTS UP)』

製作年 2014年
製作国 アメリカ
配給 スターサンズ
監督 リチャード・ロンクレイン
脚本 チャーリー・ピータース
原作 ジル・シメント
キャスト
アレックス・カーヴァー /モーガン・フリーマン
ルース・カーヴァー /ダイアン・キートン
リリー・ポートマン/ シンシア・ニクソン

喧嘩もするけど、凄く仲の良い老夫婦。コツを伝授して欲しかったくらい。
お互いを見つめる視線が凄く温かい。
40年間、とても大事に住んで来たのね。

アパートの内覧会と、近所の橋で起きた事件が上手く重なって、まったく接点は無いのに、それに左右されて動いて行く。
そうなるんじゃないかな〜って予想の通りになるんだけど。
色々な人が来て。イライラもするし、ほっこりもする。若い頃と重ね合せたりしてね。
でもあんなにはっきり記憶して無いわ。私。

KUA AINAでアボガドハンバーガーのlunchの後『ブラック・スキャンダル(原題 BLACK MASS)』

製作年 2015年
製作国 アメリカ
配給 ワーナー・ブラザース映画
監督 スコット・クーパー
脚本 マーク・マルーク 、 ジェズ・バターワース
原作 ディック・レイア 、 ジェラード・オニール
キャスト
ジェームズ・“ホワイティ”・バルジャー /ジョニー・デップ
ジョン・コノリー /ジョエル・エドガートン
ビリー・バルジャー /ベネディクト・カンバーバッチ
スティーヴン・フレミ/ ロリー・コクレイン
ケヴィン・ウイークス /ジェシー・プレモンス

頭頂は兎も角、綺麗な顔で淡々と事をこなすジョニーは怖い。
かなりヴァイオレンス。

ジェームズ・バルジャーは勿論悪人なんだけど、彼は本当の悪人だから置いておいて、本当に悪いのは正義の側の筈のジョン・コノリーよねぇ。
一番迷惑を被ったのはビリー・バルジャー。兄弟でこうも違うのねぇ。
兄が反面教師だったのかな・・

Johnny Deppファンは格好良いと言うより怖い彼を見られるし、Benedict Cumberbatchファンは、正統派の彼を見られるでしょうね。

そして夕方から『スティーブ・ジョブズ (原題 STEVE JOBS)』試写会。

製作年 2015年
製作国 アメリカ
配給 東宝東和
監督 ダニー・ボイル
脚本 アーロン・ソーキン
キャスト
スティーブ・ジョブズ /マイケル・ファスベンダー
ジョアンナ・ホフマン /ケイト・ウィンスレット
スティーブ・ウォズニアック/ セス・ローゲン
ジョン・スカリー /ジェフ・ダニエルズ
アンディ・ハーツフェルド /マイケル・スタールバーグ

stevejobsの拘りとか性格とかは凄く良く解ると思う。
でもコレ、構成は、stevejobsの人生を、アップル社の創設からの歴史を、知っているのを前提に作られている。

なのでその知識に自信の無い肩は2013年製作Ashton Kutcher主演の『スティーブ・ジョブズ原題 JOBS』で予習したらいいんじゃないかな。
出来る女役のKate Winsletは中々様になっていました。

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2016-02-04 サウルの息子(原題 SAUL FIA)と ドリーム ホーム 99%を操る男たち(原題 99HOMES)と 蜉蝣峠

サウルの息子(原題 SAUL FIA)

製作年 2015年
製作国 ハンガリー
配給 ファインフィルムズ
監督/脚本 ネメシュ・ラースロー
キャスト
サウル/ ルーリグ・ゲーザ
Abraham /モルナール・レヴェンテ
Oberkapo Biederman/ ユルス・レチン

収容されたユダヤ人の中で、ナチスの手足となって働く彼らにゾンダーコマンドと言う名前がある事を初めて知りました。

勿論彼らも安泰な訳では無く、いつ殺されるか解らない状態。

とても残忍だけど、サウルの醒めた目線で描かれるので日常のように淡々と事が進んでいくのです。心が麻痺しそうですね・・
心を殺して、虚ろで従順なサウロは、少年の遺体に出会って急に生気を取り戻す。
本当の息子・・?では無い。息子が本当にいるのかどうかも良く解らないけれど。
息子が居たらこうしてあげたい・・と言う思いなのかな?
結構危うい立場なのに大胆な行動に出ます。

お陰でゾンダーコマンドがどう言う事をしていて、どう言う立場だったのかが良く見えてきます。

皆生き残る事に必死だった筈。恐怖の中だからこそ、何かに救いを見出したかった筈。
逃げ出したり戦ったりの計画を立てる事で気力を失わなかった人も居る。
サウルはそれが少年をユダヤ式埋葬することだったのね。


ドリーム ホーム 99%を操る男たち(原題 99HOMES)

製作年 2014年
製作国 アメリカ
配給 アルバトロス・フィルム
監督 ラミン・バーラニ
脚本 ラミン・バーラニ 、 アミール・ナデリ

キャスト
デニス・ナッシュ/アンドリュー・ガーフィールド
リック・カーパー/マイケル・シャノン

こつこつ働いて必死で家族を養って来た上に産まれ育った家を失って。
それを横目にポンポンお金を稼げる人は居たら、そんな方法があるって知ったら、試してみたくなるかもしれない。
真面目に必死に・・じゃダメなんだ‥って思っちゃいますよねぇ。
右腕にと見込まれる才覚は有ったのだから。
その世界にはまって行く様子と、本当は間違っていると思う葛藤が良く解る。

最初は息子のため、家を取り戻すため‥だったはずなのに。
でも失いたくない・・って思えるものがまだ残っていて良かった。

『蜉蝣峠』

製作年 2009年
製作国 日本
配給 ヴィレッヂ=ティ・ジョイ
演出 いのうえひでのり
脚本 宮藤官九郎
キャスト
古田新太
堤真一
高岡早紀
勝地涼
木村了
梶原善
粟根まこと
高田聖子
橋本じゅん


堤さんって格好良い役もできたんですね…と初めて思いました。前半のお馬鹿さ加減と後半の重さが絶妙。お馬鹿でも殺陣は格好良い!でも何より高田聖子さんが格好良くて惚れ惚れする〜

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2016-02-02 ザ・ウォーク(原題The Walk) と 愛しき人生のつくりかた(原題 LES SOUVENIRS)

ザ・ウォーク(原題The Walk)

製作年 2015年
製作国 アメリカ
配給 ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
監督 ロバート・ゼメキス
脚本 ロバート・ゼメキス 、 クリストファー・ブラウン
原作 フィリップ・プティ
キャスト
フィリップ・プティ /ジョゼフ・ゴードン=レヴィット
パパ・ルディ/ ベン・キングズレー
アニー /シャルロット・ルボン
ジャン=ピエール / ジェームズ・バッジ・デール
ジャン=ルイ/ クレマン・シボニー
ジェフ/ セザール・ドムボイ

高所恐怖症なんです。・・というか、ワールド・トレード・センタービルの屋上ですよ?誰だって怖いですよね。
何でそんな所で綱渡りするの?って、もう、何十回何百回聞かれたでしょうけど、それでもやっぱり思ってしまいます。
そう言うのって理屈じゃないんだろうな‥って事は解るんですけど。

フィリップの練習風景や普通の綱渡りは、小出しに映し出されるのですが、実際彼の凄さを知るのはワールド・トレード・センタービルを渡り始めてからです。
本当に大丈夫なの〜〜とハラハラしっぱなし。足元ぞくぞくして来ます。
なんだけど、凄い!想像以上に出来る子でした。
もう早く終われば良いのに〜!!って思いながら見ているのに、何だか凄く落ち着いて、自由なの。
どうしてエリーゼのためにが流れる?と思ったらああいう行動に出るし〜
アレを、応援して支え続けたアニーも凄いですけど、そこに依存しないで、ちゃんと対等に自分の夢を探そうとする姿が素敵です。

そして何より、パパ・ルディ。
彼の優しさと厳しさが凄い。大好き。

フィリップが手に入れた無期限切符。「永久」を繰り返す。
それが凄く切ない。
あの日交わされた彼らの約束や思い。踏みにじられてしまった思いが切ない。

愛しき人生のつくりかた(原題 LES SOUVENIRS)

製作年 2015年
製作国 フランス
配給 アルバトロス・フィルム
監督/脚本 ジャン=ポール・ルーヴ
キャスト
マドレーヌ /アニー・コルディ
Michel Esnard /ミシェル・ブラン
Nathalie Esnard /シャンタル・ロビー
Romain Esnard /マチュー・スピノジ
Philippe/ ジャン=ポール・ルーヴ

死を扱いながら、コレはとても、可愛らしい。
特に、祖母マドレーヌを大好きな孫の青年ロマン君。
彼の嬉しそうな顔ったら。
自分を探し当てて来るとしたら彼だ‥と解って居るマドレーヌとの関係が素敵。
あんな孫が居たら老いるのも悪くないな〜と思えます。
息子たちは情けないけど。
定年退職して自分が中年の危機だと気が付かないパパミシェルと、そんな彼のどこがそんなに好きなのか・・可愛いママナタリー。
あんな風に言って、すんなり離婚できるなら良いな〜と思って見ていたら、そうですか・・何だか微笑ましくてビックリ。
そんな両親の話を聞いて微笑んでいるロマン君はやっぱり凄く良い。

監督もホテルのお面白い主人役で出演していて、こちらも良い味出しているのですが、何と言っても、ドライブスルーの売店の店員さん。
彼に尽きます。
何あの助言。ちょっと格好良過ぎるわ。

この映画はラストシーンからエンディングに向かう音楽の差し込み方が凄く上手い。大好き。可愛いの。

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2016-02-02 2016年1月にスクリーンで観た映画

1月は12本です。
中々秀作揃いです♪

○禁じられた歌声(原題 TIMBUKTU )
☆髑髏城の七人アカドクロ
○キャロル(原題 CAROL)
○リザとキツネと恋する死者たち
 パディントン原題 PADDINGTON
○フランス組曲(原題 SUITE FRANÇAISE )
○ブリッジ・オブ・スパイ(原題 BRIDGE OF SPIES)
○クリムゾン・ピーク 原題 CRIMSON PEAK
 ディーン君がいた瞬間 (とき) 原題 LIFE
 白鯨との闘い 原題 IN THE HEART OF THE SEA
 スター・ウォーズ/フォースの覚醒(原題 STAR WARS: THE FORCE AWAKENS)
 杉原千畝 スギハラチウネ

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2016-01-29 禁じられた歌声(原題 TIMBUKTU )


今日は朝からヘアサロンに行って、その後イクスピアリで『禁じられた歌声(原題 TIMBUKTU )』鑑賞。

製作年 2014年
製作国 フランス モーリタニア
配給 レスペ(配給協力:太秦)
監督 アブデラマン・シサコ
脚本 アブデラマン・シサコ 、 ケッセン・タール
キャスト
キダーン/ イブラヒム・アメド・アカ・ピノ
サティマ/ トゥルゥ・キキ
Abdelkerim /アベル・ジャフリ
La chanteuse /ファトウマタ・ディアワラ
Djihadiste /イチャム・ヤクビ

2012年に西アフリカ・マリ共和国の北部にある町、アゲルホクで実際に起きた,イスラム過激派による若い事実婚カップルへの投石公開処刑事件に触発されて作られたのだそうです。
街を占拠したイスラム過激派の兵士は神の名の元に新しい法を押しつけてくる。
まず音楽が禁止され、笑うこともサッカーも、煙草も、恋愛も。
男性のズボンの長けや、女性の手袋靴下着用の義務。
そして気に入った女性が居れば強制的に婚姻を結ぶ。
こんな事が起きていたのですね・・

若者たちはエアサッカーをし、恋人たちはこっそり連絡を取り合う。
黙って屈する訳にはいかない。
でも、次々捕えられ、刑罰を受ける。街の訴えは届かないのです。
集い、音楽を奏でたら鞭打ち40回。
静かな音楽を奏で、神への感謝の歌を歌っただけなのに。
鞭で打たれながら、涙を流しながら、それでも神への歌を歌い続ける女性。
痛さよりも、悔しさよね・・
凄く素敵な歌声なの。優しい歌だし。

諍いで人を殺してしまったキダーンは、潔く神に運命を委ねると言います。
相手の死を哀しく思い、神がくれた猶予の一日を静かに裁きを待って過ごします。

本来の彼らの神は、きっとそう言う神なのです。

2012年。西アフリカで、こんな事が起きていたのです。

人は生まれる場所を選べないけど、きっと彼らはその国を愛し、彼らの神を愛している・・

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2016-01-23 キャロル(原題 CAROL)


兎に角、ケイト・ブランシェットが大好きなのです。世界で一番美しい女性だと思っています。
初めて彼女をスクリーンで見た時は、美しい女性をCGで作り出したのではないかと思ったほどです。
そんな彼女が来日舞台挨拶をしてくれるのですから、仕事後急いでTOHO六本木ヒルズの『キャロル(原題 CAROL)』ジャパンプレミアへ。

製作年 2015年
製作国 イギリス アメリカ
配給 ファントム・フィルム
監督 トッド・ヘインズ
脚本 フィリス・ナジー
原作 パトリシア・ハイスミス
キャスト
キャロル/ ケイト・ブランシェット
テレーズ/ ルーニー・マーラ
Abby Gerhard /サラ・ポールソン
Harge Aird /カイル・チャンドラー
Dannie /ジョン・マガロ

男ってやつは・・どこの国でも同じね。
力で抑えつけてとりあえず言う事を聞かせればそれで良いと思っている。
相手の言い分を踏みにじって、本気で向き合おうとしない。
キャロルの夫も、テレーズの彼も。

結婚するのは簡単。でも離婚するのは大変。
相手の家族と戦わないといけないのだから。身を持って知っている。

キャロルは美しくて、そしてこの上も無く不幸。
対等の人間として、お互い尊厳を持って別れようとしているのに、旦那は愛娘を餌に逃がしてくれない。
別居して、醒めているのが解って居るのに。
どんなに自由に生きていても、旦那の囲いの中。
何か、哀しい位に理解できる。

でもテレーズはその美しさ、自由さ、哀しさに惹かれる。
Cate Blanchettのキャロルはパーフェクトに美しいのだけれど、彼女に惹かれるRooney Maraのテレーズがピアノを弾くシーン。
彼女の横からのショット、これがまた美しいの。
ラスト、自立し、化粧も上達した美しい姿で現れるのだけれど、その姿よりもむしろ美しいの。
頭の形、姿勢、細い肩、憧れのキャロルと二人で居ることの緊張感。
演奏自体はつたないのだけれど。
このショットを生み出した監督の美意識、好きだわ。
時代が時代だけに、インテリアや冷蔵庫やファッションが独特でおしゃれ。

2人の行く先には困難しかないのだろうけど。
自分の存在意義を見出せなくなっているキャロルには、独占欲や体裁で縋りついてくる男じゃなく、彼女自身に惹かれ彼女だけを求めてくれる人が必要なんだと思う。
だから、どうか逃げないで・・テレーズ。・・・と祈る気持ちになりました。


そして、運良くケイトからサインをいただきました♪

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