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まりんの「徒然日記」

ふりぃのかうんた
ふりぃのかうんた

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2024-06-11 ハロルド・フライのまさかの旅立ち (The Unlikely Pilgrimage of Harold Fry)
2024-06-02 2024年5月にスクリーンで観た映画
2024-06-01 わたくしどもは。
2024-05-30 関心領域 (The Zone of Interest)
2024-05-21 ブルー きみは大丈夫 (IF)
2024-05-21 ボブ・マーリー ONE LOVE (Bob Marley: One Love)
2024-05-17 ありふれた教室 (Das Lehrerzimmer)
2024-05-16 猿の惑星 キングダム(Kingdom of the Planet of the Apes)
2024-05-16 恋するプリテンダー (Anyone But You)
2024-05-16 人間の境界 (Zielona Granica)


2024-06-11 ハロルド・フライのまさかの旅立ち (The Unlikely Pilgrimage of Harold Fry)

『ハロルド・フライのまさかの旅立ち
(The Unlikely Pilgrimage of Harold Fry)』

製作年 2022年
製作国 イギリス
配給 松竹
監督 ヘティ・マクドナルド
原作 レイチェル・ジョイス
キャスト
ハロルド・フライ/ジム・ブロードベント
モーリーン/ペネロープ・ウィルトン
クイーニー/リンダ・バセット

彼の目的はクイーニーでは無かったんだな。
きっかけはそうだけど。
自分を罰したかった気持ちも蘇ったんだ。
して貰った恩を返せていない事。彼女以上の困難に身を置かずにいられなかった。

置いて行かれた奥さんは気の毒だった。
1人きりになってしまった家の中で。
隣人が良い人で良かった。

当たり前のことなのに、歩くのは難しい。食べるのも、眠るのも、難しい人もいる。

そう話す女性。女医なのに、この国ではトイレ掃除の仕事しかない女性。薬から抜け出せない若者。何かをしたくて、集まる人たち。
彼らはハロルドにどう影響を与えたんだろう。

750キロは、東京から四国位の距離だって。
それを2ヶ月ちょっとかけて歩いた。

自分と向き合うのにロングトレイルは良いって聞くけど。
最初はクイーニーを死なせない…が掛け声だったけど、次第に過去の辛い出来事や後悔が襲ってくる。まるで、毒素を吐き出すように。

自然の中で、葉蔭の先の空を見上げ、視点が葉に変わった瞬間が美しかった。
光が…
誰にでも、光が射す。辛くても。
それは救いかは分からないけど。
ふ…と笑みが浮かぶなら、それは良い事。

そう言う事かな。


佐渡から、和歌山まで車で移動するとちょうど750.2キロだった。

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2024-06-02 2024年5月にスクリーンで観た映画

2024年5月にスクリーンで観た映画 



9本でした。

2024年小計は52本


関心領域 (The Zone of Interest)
ブルー きみは大丈夫 (IF)
ボブ・マーリー ONE LOVE (Bob Marley: One Love)
ありふれた教室 (Das Lehrerzimmer)
猿の惑星 キングダム(Kingdom of the Planet of the Apes)
恋するプリテンダー (Anyone But You)
人間の境界 (Zielona Granica)
ミセス・クルナス vs. ジョージ・W・ブッシュ (Rabiye Kurnaz gegen George W. Bush)
エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命 (Rapito)

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2024-06-01 わたくしどもは。

『わたくしどもは。』

製作年    2023年
製作国    日本
配給    テツヤトミナフィルム
監督・脚本 富名哲也
キャスト
ミドリ/小松菜奈
アオ/松田龍平
向田透/片岡千之助
館長/田中泯
キイ/大竹しのぶ

目を覚ました場所は旧相川拘置支所なんだけど、四十九日終わって旅立つ場所も。あそこ雰囲気ありますよね。
時々、北沢浮遊選鉱場跡の一部が差し込まれたり、佐渡は世阿弥がいた影響でどの神社にも能舞台がある能楽の地なので、挟んで来る拘りを感じました。
無宿人や道遊の割戸はまぁそうです。
生まれ育った町の、毎日散歩してた場所だから、そりゃね。
懐かしい気持ち。

彼らは皆そうな事はなんとなく分かっていて。
何故見ているだけだったのか…そうか、少年には見えないから、手は出せないんだ。
バスガイドを残してドアが閉まりそうになったのも、バスの中で孤立しているのも、そう言う事だったんだ。

あそこは、観光地佐渡金山でありながら、違う世界なんだ。
最初の場所は清水寺(せいすいじ)の救世殿だと思うけど、佐渡で自死した人たちなのか…皆四十九日を終えたら逝けるのか…だとしたら、父もあそこに居ただろうか。
TVで解説するほど詳しかった金山の事も分からなくなって。

凄く魅惑的な場所に描いていただいてましたね。
悲しい存在のわたくしたち。

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2024-05-30 関心領域 (The Zone of Interest)

『関心領域 (The Zone of Interest)』

製作年 2023年
製作国 アメリカ・イギリス・ポーランド合作
配給 ハピネットファントム・スタジオ
監督・脚本 ジョナサン・グレイザー
原作 マーティン・エイミス
キャスト
ルドルフ・ヘス/クリスティアン・フリーデル
ヘートヴィヒ・ヘス/サンドラ・ヒュラー

「The Zone of Interest(関心領域)」は、第2次世界大戦中、ナチス親衛隊がポーランド・オシフィエンチム郊外にあるアウシュビッツ強制収容所群を取り囲む40平方キロメートルの地域を表現するために使った言葉 なんですね。

強制収容所と壁一枚隔てた屋敷に暮らす収容所の所長とその家族は、幸せで満ち足りた田舎暮らしを満喫している。

近くの川に家族で出かけて泳いだり、ベリーを採ったり。
奥さんは、理想の生活…と言う。

家族の生活以外は終始曖昧で、残忍はシーンは出て来ない。
でも常に聞こえて来る騒音は叫び声で、怒鳴り声で、銃声。それを曖昧になるまでぼかしている。
常に煙が吐き出されている隣りの焼却炉は、背景でしかない。

だけど、彼らが泳ぐ川に、焼却炉の遺灰が流れて来るし、ユダヤ人から剥ぎ取った物は家に届けられ、高価な物以外は使用人に下賜される。
コレクションの金歯を並べて眺める少年。
見えない灰は降り注ぐ。

隣で何が行われているか、分かっている。
仕事をしっかり頑張っている。功績をあげている。
…と言う認識しかない。
祖母は、ハッと気が付き逃げ出したのだろう。異常な日常から。

それと同時に、挟み込まれている不思議映像。

吐き気と共に、博物館として公開されている現在のアウシュビッツ収容所をルドルフが見る?シーンは、迷う事なく功績をあげる為に邁進して来た中に漠然とあった仕事に対する嫌悪感…なんだろうか。

彼らは、見ない。自分の生活しか。
中で何が行われる、その時も、戦ったり守ったりしている人がいる事を、見ない。

今も、あそこに住みたいと思うのだろうか…

凄い映画を作った。

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2024-05-21 ブルー きみは大丈夫 (IF)

『ブルー きみは大丈夫 (IF)』

製作年 2024年
製作国 アメリカ
配給 東和ピクチャーズ
監督 ジョン・クラシンスキー
キャスト
ビー/ケイリー・フレミング
カル/ライアン・レイノルズ
ビーのパパ/ジョン・クラシンスキー

Cailey Flemingが演じる12歳の少女ビーが、心配になるくらい大人びて居るの。
だけどちゃんと好奇心を持って居て、ちょっとホッとする。

imaginary friend略してIFらしいです。

基本的には人間の姿がIFで、ぬいぐるみなどの擬人化されたモノ はPersonified Object(PO)って呼ばれたりもするらしい。実在のぬいぐるみと会話する場合とか、分類は曖昧みたい。

でも、そう知って見ると、あぁ…って思う。

長子やひとりっ子、女児より男児に多いらしい。

洋画の中で扱われるのは何度か見た事があるけど、実際にimaginary friendを持って居た人の話を聞いた事がないんだけど、皆隠してるのかな?

最初の設定に無理を感じたんだけど、それが正されてからは胸が熱い。
大人にこそ必要…ってそうかも知れない。
肩に、もふもふの手を置かれて大丈夫!って言われたら、きっと頑張れる。
だって、どんな自分でも、彼らにとっては唯一無二の存在なんだもん。

後、声の出演陣が豪華!
スティーブ・カレル
マット・デイモン
エミリー・ブラント
フィービー・ウォーラー=ブリッジ
サム・ロックウェル
ルイス・ゴセット・Jr.

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2024-05-21 ボブ・マーリー ONE LOVE (Bob Marley: One Love)

『ボブ・マーリー ONE LOVE (Bob Marley: One Love)』

製作年    2024年
製作国    アメリカ
配給    東和ピクチャーズ
監督 レイナルド・マーカス・グリーン
キャスト
ボブ・マーリー/キングズリー・ベン=アディル
リタ・マーリー/ラシャーナ・リンチ

レゲエミュージック、良いよね。

浮かんだアイデアから、音合わせながら曲になって行く過程が好きなので、ミュージシャン伝記物好き。

家族仲良いのだけど、浮気もするし、浮気相手の子もリタが面倒見てたのか…
退廃的だなぁ。

それでも家族が誇りに思う。
彼の叫んだ愛は、家族や、世界に届いたんだ。凄い事だ。

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2024-05-17 ありふれた教室 (Das Lehrerzimmer)

『ありふれた教室 (Das Lehrerzimmer)』

製作年 2022年
製作国 ドイツ
配給 アルバトロス・フィルム
監督 イルケル・チャタク
キャスト
カーラ・ノヴァク/レオニー・ベネシュ
オスカー/レオナルト・シュテットニッシュ
フリーデリーケ・クーン/エーファ・レーバウ

誰もが通って来た、学校の教室。
友だちは時に仲間になり、時に敵になる。
良く知ったつもりでも、家族が絡むと見知らぬ人になったり。
信頼していた先生との信頼関係は簡単に揺らぐ。
親は、子どもを通して我が身を守ろうと牙を向く。
それが、誰もが知って居る、ありふれた教室。

監視カメラ…は、越えちゃいけない一線だったのかもしれない。
でも、犯人が分かって、本当は皆ほっとした筈。
開き直るとは思わなかったけど。

間違いなく被害者は子どもだった。

ウチは祖父も父も兄も先生だったけど、先生にだけはなりたく無いって思って来ました。

カーラは、良い先生だった。
最後まで、生徒の味方で居ようとしてた。

凄く恐ろしく、リアルに描かれていた。怖いよ。

本当になるもんじゃ無い…
壊れた先生たくさん見てきたよ。

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2024-05-16 猿の惑星 キングダム(Kingdom of the Planet of the Apes)

『猿の惑星 キングダム(Kingdom of the Planet of the Apes)』

製作年 2024年
製作国 アメリカ
配給 ディズニー
監督 ウェス・ボール
キャスト
ノア/オーウェン・ティーグ
ノヴァ/フレイヤ・アーラン
トレヴェイサン/ウィリアム・H・メイシー

こどもの頃、猿の惑星オリジナルが怖かったです。
ちょっとトラウマ。

もう、人間の文明は滅んだ。
野生の人間がいる世界。
それでも身体に布巻きつけて居るんだけどね。

少なくとも、人間の文明が滅びて野生動物たちには良かったみたいだ。

でも、猿にも色々なタイプが居て。
やっぱり平和では無いんだ。
砦の猿山の権力争いだね。

猿の砦のあの部屋を見た時の感情がバグる。
本当に自然に、そこに居るんだもん。
誰よりも、ボス猿が人間を侮って居ないんだろうな。

猿と人間の友好関係…が成り立つのかは分からないけど。

例えゾンビが蔓延しようと、例えAIに駆除されようと、しぶとく挽回を狙う為に組織化する人間が、そんな簡単に滅んだと思わない方が良い。

きっと、物語はまだ終わらない。

ホビットのようにthe eagle is comingと叫びたくなりました。

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2024-05-16 恋するプリテンダー (Anyone But You)

『恋するプリテンダー (Anyone But You)』

製作年 2023年
製作国 アメリカ
配給 ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
監督 ウィル・グラック
キャスト
ビー/シドニー・スウィーニー
ベン/グレン・パウエル

ちょっとした行き違い…って言うけど、一夜でも関係持った女性を馬鹿にした発言する男は、クズ野郎認定で間違ってないと思う。

苦手な事とか多過ぎなのに格好つける為だけなマッチョだし、遊びの彼氏が居る元カノの気を引きたい…とかちっさ過ぎでしょ。
家族同然の元カレとくっつけようとしてくる両親を諦めさせたい彼女とは、根本的に違うのよ。
兎に角ベンがダメだった。
最後の行動も本当迷惑だし。
絶対ダメでしょ。

感情移入出来な過ぎて辛かったわ。

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2024-05-16 人間の境界 (Zielona Granica)

『人間の境界 (Zielona Granica)』

製作年 2023年
製作国 ポーランド・フランス・チェコ・ベルギー合作
配給 トランスフォーマー
監督 アグニエシュカ・ホランド
キャスト
バシール/ジャラル・アルタウィル
ユリア/マヤ・オスタシェフスカ
ヤン/トマシュ・ブウォソク

遠い昔の戦争映画では無いのです。
2021年の事。それが恐ろしい。
人はどんな歴史を経てもまた繰り返し愚かに残忍になれるのだ。
スマホの充電が切れて充電器を探す、私たちと変わらない生活をしていた人たち。
鉄線で遮られた国境を送り出され、投げ返される。繰り返し繰り返し。飢え、乾き、凍え、殴られ、投げられ。
それが仕事だからと。

救いは、どんな時も人道支援団体が存在するって事。微力でも、彼らを救おうとする気持ちが確かに有る事。

あまりに酷くて、こんな事が起き、それを容認して生てきた自分に嫌気がさすので、ちょっと調べてみて欲しい。

そして、映画vs政府と言われて居るこの映画。
そのままでは上映させないと言う政府の圧力に屈せず上映に踏み込む映画館が多かった事も忘れたく無い。

同じ事が起きそうになった時、誰かが思い出してくれますように…

先頭 表紙


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