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まりんの「徒然日記」

ふりぃのかうんた
ふりぃのかうんた

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2021-05-25 ファーザー (The Father)
2021-05-20 SNS 少女たちの10日間 (V siti)
2021-05-13 ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから(Mon inconnue) ジェントルメン (The Gentlemen)
2021-05-13 シカゴ7裁判 (The Trial of the Chicago 7)
2021-04-30 2021年4月にスクリーンで観た映画
2021-04-30 ミナリ (Minari)
2021-04-30 ドリームランド(Dreamland) アンモナイトの目覚め (Ammonite)
2021-04-14 21ブリッジ (21Bridges)
2021-04-14 パーム・スプリングス (Palm Springs)
2021-04-10 緑の牢獄


2021-05-25 ファーザー (The Father)

『ファーザー (The Father)』

製作年 2020年
製作国 イギリス・フランス合作
配給 ショウゲート

監督 原作
フロリアン・ゼレール
脚本
クリストファー・ハンプトン
フロリアン・ゼレール
キャスト
アンソニー/アンソニー・ホプキンス
アン/オリビア・コールマン

混沌している。
物凄く鮮明に事象を捉えて居たのに、突然揺らぐ。

それが、認知症から捉えた世界なんだな…

あぁ、あの人は、あの時、こんな風に不安と理不尽を感じて居たのか…と、私は祖母を思い出した。

分かって無いわよ…と周囲は笑うし、世話をする側が感じる理不尽さもそれはそれは大きいけど。辛いけど。

記憶が曖昧に断片的に繋がり、発した言葉や態度を責められて…そりゃあ辛かっただろうな…

私は、優しく出来なかったし。
酷い辛い扱いもされたし。
でも、必死で不安に争っていたせいなのかもしれない。
あの奇異な行動の裏に、拭い去れない記憶に刻まれた恐怖があったのかもしれない。
そう思うと、もっと違う接し方があったんじゃ無いか…とも思う。
彼女を前にして、そんな余裕が持てるか分からないけど。

今正に辛い介護中の人は、見たら更に辛いかもしれない。
でも、そう言う選択肢を選んでも良いんだよ?って思えるかな?

Anthony Hopkinsはもう、凄かった。

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2021-05-20 SNS 少女たちの10日間 (V siti)

『SNS 少女たちの10日間 (V siti)』

製作年 2020年
製作国 チェコ
配給 ハーク
監督
バーラ・ハルポバー
ビート・クルサーク
キャスト
テレザ・チェジュカー
アネジュカ・ピタルトバー
サビナ・ドロウハー

映画中、ほぼほぼモザイクがかかっている、壮絶なドキュメンタリー。

本来だったら、人の性的嗜好を他人がどうこう言うべきじゃないと思うし、騙して暴き出すのは悪趣味だと思う。
思うけど、犯罪であれば話は別。

未成年と言う設定に騙されて群がって来た男たちは、小児性愛者と言う訳ではなく、無知で無防備な少女を支配して、使い捨ての欲望の吐口にしたいだけ。
恐らく、大人の女性たちには蔑まれ、相手にされないんだろうおっさんたちがほとんど。
中には妻子も孫もいて幸せな生活が有りながら…の人も居るけど。
良識者ぶったり、責任転嫁したり、脅迫したり。
その醜いあさましさに見覚えの有る女性たちは沢山いたんじゃないかな。
私も思い出す人がいた。

ただ、群がって来た男たちの中から、より嫌悪感を煽る容貌の人たちを選んで写していたりしないかな?

1人だけ、凄くマトモな楽しい会話を楽しむだけな青年が居て、皆息を呑んで感動で涙したけど、私も思わず貰い泣きしたけど、実家暮らしの彼女持ちで男前の大学生。
歪んでないよね。

よりモテない変態おっさんたちの歪みが強調された。

ちょっとやらしくない?

ラストに、たまたまスタッフが知っていた男の所に皆で乗り込み非難するんだけど、あのやり方も好きじゃない。

子どもたちと交流する仕事をしているから…って標的になったんだけど、だったら、子どもと関わる立場の人から見た意見の取材…って話を聞いてみて欲しかった。
開き直る前の話を聞いてから、現実突きつけて欲しかった。

何にしても、凄く後味が悪い、良く作ったなぁ…と言う作品。

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2021-05-13 ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから(Mon inconnue) ジェントルメン (The Gentlemen)

『ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから(Mon inconnue)』

製作年 2019年
製作国 フランス・ベルギー合作
配給 シンカ
監督 ユーゴ・ジェラン
脚本
ユーゴ・ジェラン
イゴール・ゴーツマン
バンジャマン・パラン
キャスト
ラファエル/フランソワ・シビル
オリヴィア/ジョセフィーヌ・ジャピ
フェリックス/バジャマン・ラベルネ

出会って、付き合って、結婚して、成功して…って過程で、ふ…とオリヴィアの目が陰るシーン、生々しい。
忙しくて、目を背けて、蔑ろになっていく。
どんな夫婦でもそうなっちゃうんだなぁ…って思うんだけど、違う形で出会ってもやっぱり惹かれ合う…って話。

自分と出会わなかったら成功していた。
別の幸せがあった。
それを壊して元の世界に戻るのはエゴか。
戻ってその世界の奥さんに謝罪して欲しいとも思うけど。

こう言う主人公には付き物の、柔軟な考え方が出来る友人が大体好き。

『ジェントルメン (The Gentlemen)』

製作年 2020年
製作国 イギリス・アメリカ合作
配給 キノフィルムズ
監督 脚本 ガイ・リッチー

キャスト
ミッキー/マシュー・マコノヒー
レイ/チャーリー・ハナム
ドライ・アイ/ヘンリー・ゴールディング
ロザリンド/ミシェル・ドッカリー
マシュー/ジェレミー・ストロング
ビッグ・デイヴ/エディ・マーサン
コーチ/コリン・ファレル
フレッチャー/ヒュー・グラント

Guy Ritchie監督らしさ満載で好き。
結構グロいんだけど、それすらコミカル。

豪華なおじさま俳優陣のお洒落な化かし合いも軽快だし、結果物事が上手く運んで上手く収まっちゃうの好きです。

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2021-05-13 シカゴ7裁判 (The Trial of the Chicago 7)

『シカゴ7裁判 (The Trial of the Chicago 7)』

製作年 2020年
製作国 アメリカ
監督 脚本 アーロン・ソーキン
キャスト
トム・ヘイデン/エディ・レッドメイン
レニー・デイヴィス/アレックス・シャープ
アビー・ホフマン/サシャ・バロン・コーエン
ジェリー・ルービン/ジェレミー・ストロング
デヴィッド・デリンジャー/ジョン・キャロル・リンチ
ボビー・シール/ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世
ジョン・フロイネス/ダニー・フラハティ
リー・ワイナー/ノア・ロビンズ
ウィリアム・クンスラー/マーク・ライランス
リチャード・シュルツジョセフ・ゴードン=レビット
ジュリアス・ホフマン判事/フランク・ランジェラ
ラムゼイ・クラーク/マイケル・キートン

裁判モノは好きです。
信念を持った頭脳戦。
…なのですが、コレは酷いです。
歴史的にも悪評を残す裁判なのですが、酷い判事。
正々堂々と理不尽な扱いをする。
言葉理解出来る?馬鹿なの?…って言いたいけど、侮辱罪になるからままならない。
あそこまでのらりくらり訳分かんない我を通すってある意味才能だと思う。普通は恥ずかしくなる。
陪審員も馬鹿にされてる気がしちゃうだろうな。

途中は見て貰うしかないとして、ラストが格好良かった‼︎
全員がひとつになっている感じもだけど、訴えたかった事は正しくそれだ!って揺るがない信念が良かった!

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2021-04-30 2021年4月にスクリーンで観た映画

2021年4月にスクリーンで観た映画

10本でした。
2021年トータルで35本。


ミナリ (Minari)
ドリームランド(Dreamland)
アンモナイトの目覚め (Ammonite)
ブリッジ (21Bridges)
パーム・スプリングス (Palm Springs)
緑の牢獄
サンドラの小さな家 (Herself)
テスラ エジソンが恐れた天才 (Tesla)
ワン・モア・ライフ! (Momenti di trascurabile felicita)
水を抱く女 (Undine)

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2021-04-30 ミナリ (Minari)

『ミナリ (Minari)』

製作年 2020年
製作国 アメリカ
配給 ギャガ
監督 脚本 リー・アイザック・チョン

キャスト
ジェイコブ/スティーブン・ユァン
モニカ/ハン・イェリ
デビッド/アラン・キム
アン/ノエル・ケイト・チョー
スンジャ/ユン・ヨジョン
ポール/ウィル・パットン
ビリー/スコット・ヘイズ

おばあちゃんが強烈なんだけど、なんか、居場所がない、役に立たない、そんな自分を無駄に騒いではしゃいでかき消そうとしているような、焦りみたいなものを感じた。
倒れてからは尚更。
現実的な冷めた姉と、無邪気な弟…って家族モノの定番だなぁ。

いよいよ自分自身に失望して歩き出した祖母とのシーンは良かったけど、車から飛び出した父親が真っ先に救おうとしたのが、アレって、そりゃあ丹精込めて作った命綱とは言え、どうなの…
探して助けるのがおばあちゃんじゃ無い夫と、やって行ける?
そこ触れないで良い話的に終わるのが何か納得出来なかった。

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2021-04-30 ドリームランド(Dreamland) アンモナイトの目覚め (Ammonite)

『ドリームランド(原題 Dreamland)』

製作年 2019年
製作国 アメリカ
配給 ハピネット
監督 マイルズ・ジョリス=ペイラフィット
脚本 ニコラス・ズワルト
キャスト
ユージン・エバンズ/フィン・コール
アリソン・ウェルズ/マーゴット・ロビー
ジョージ・エバンズ/トラビス・フィメル
オリビア・エバンズ/ケリー・コンドン
フィービー・エバンズ/ダービー・キャンプ

退廃的、閉鎖的な場所で暮らしていると、日常からかけ離れた侵入者に心惹かれたりするわよね。
冒険心が疼くのかな。
傷付いた悪い年上美女なんて、ティーンエンジャーが惹かれないわけないわよね。

我に帰るのが遅過ぎたの。

でも、妹も家族も親友にも、彼を現実に引き止めるだけの存在価値を感じていなかったと思うと、残された人たち…特にお母さんは辛いだろうなぁ。


『アンモナイトの目覚め (Ammonite)』

製作年 2020年
製作国 イギリス
配給 ギャガ
監督 脚本 フランシス・リー
キャスト
メアリー・アニング/ケイト・ウィンスレット
シャーロット・マーチソン/シアーシャ・ローナン
モリー・アニング/ジェマ・ジョーンズ
ロデリック・マーチソン/ジェームズ・マッカードル
ドクター・リーバーソンアレック・セカレアヌ
エリザベス・フィルポット/フィオナ・ショウ

Kate Winslet、近年無骨な役で台頭している気がする。
才能ある古生物学者役の仏頂面と飾らなさが、凄い。
対するSaoirse Ronan。良家の病んだ若妻。人を狂わせ振り回す役はお手のものよね。

何で惹かれたんだろう…
どうして、相手も惹かれてる…って伝わったんだろう…
この時代、タブーだった筈。

愛が溢れ出すシーンは相当激しい。
おそらく、男性同士より表現が生々しい。

あんなに求め合っていたのに、自分を捨てられない。

でもソレは正しいと思う。
女が自分の力で生きる為にしてきた努力は、捨てられないわよね。

先頭 表紙

2021-04-14 21ブリッジ (21Bridges)

『21ブリッジ (21Bridges)』

製作年 2019年
製作国 中国・アメリカ合作
配給 ショウゲート
監督 ブライアン・カーク
脚本
アダム・マービス
マシュー・マイケル・カーナハン
キャスト
アンドレ・デイビス/チャドウィック・ボーズマン
フランキー・バーンズ/シエナ・ミラー
マイケル/ステファン・ジェームズ
レイモンド/テイラー・キッチュ
マッケナ警部 /J・K・シモンズ


アンドレとマイケルが対峙するの緊張感あるシーンが凄く良い。

Chadwick Boseman。
素晴らしい俳優ですよねぇ…
まっさらな正義…と言うか、真っ直ぐ…って感じ。
彼が製作も関わったこの作品で。
お人好しな位の正義。信頼、信念、優しさ等々の美しさを示したよね。
上部だけじゃなくて、ちゃんと手を抜かずに見るんだよ。
誠心誠意話すんだよ。
見逃すことが、優しさじゃないんだよ。

そんなメッセージが聞こえて来ました。

ほんとに、残念だなぁ…

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2021-04-14 パーム・スプリングス (Palm Springs)

『パーム・スプリングス (Palm Springs)』


製作年 2020年
製作国 アメリカ・香港合作
配給 プレシディオ
監督 マックス・バーバコウ
脚本 アンディ・シアラ

キャスト
ナイルズ/アンディ・サムバーグ
サラ/クリスティン・ミリオティ
ハワード/ピーター・ギャラガー
ロイ /J・K・シモンズ
ミスティ/メレディス・ハグナー
タラ/カミラ・メンデス
エイブ/タイラー・ホークリン

タイムループするには最悪の日ね。
出来ることなら無かったことにしたい最悪の朝を、罪悪感と共に永遠と繰り返すサラは気の毒。
何があったのかは徐々に分かるんだけど。本当に、最悪。
ナイルズは、達観するくらい更に長い間同じ日を繰り返していて、だからこそ最初のあの行動だったんだなぁ。
その辺は上手い。

先頭 表紙

2021-04-10 緑の牢獄

『緑の牢獄』

製作年 2021年
製作国 日本・台湾・フランス合作
配給 ムーリンプロダクション、シグロ
監督 黄インイク

台湾移民の日本名橋間良子さんの人生をピックアップしたドキュメンタリー。
養女になった経緯や、日本に移住した経緯。そして子どもたち。

混雑した時代背景もあって、波瀾万丈。
淡々と語りながら、可愛らしく照れたり、毒付いたり。
こうしていたら、こうしなければ…そんな思いは沢山して、何度も何度も思い悩んで、恨み言も言いたいだろうけど、仕方ないのだ…と消化して受け入れて、それで生きて来たんだ。
静止画のように切り取られた美しさと醜さと共に、良い事、嫌な事、全部受け入れ消化した姿がありました。

出て行った子どもたちの事を語る姿が、もしかしたら刺さるかもしれない。
でも、彼女は何処かで、それぞれの人生を生きながら、幸せを感じる瞬間が少しでもありますように…と思っているのだと感じました。
自分もきっとそんな人生だったのだろう…って。

無念や残酷さを、素朴な老女の言葉では伝え切れないからか、幻想的な過去イメージ映像が差し込まれるんだけど、あそこにあるアレらが、彼女が背負っている物何だろうな。
彼らを連れて来て管理していた養父。自分も連れて来られたんだけど。残された彼女に、のしかかっている。
それを自分の境遇と一緒に背負って、あそこに暮らし続け、あんな寂しそうに、可愛らしく笑う老女になったんだ。

ただ、あれは、やり過ぎるとドキュメンタリーの印象が変わっちゃう。
さらっとが良いなぁ。
ちゃんと伝えたかったんだろうけど、想像して思いを馳せる醍醐味が損なわれる…と、私は思うわ。


間借りしていたアメリカ人青年の言葉が、年金だけでは生きられない独居老人問題にも焦点を当てていて、先日見たノマドランドを思い出した。
そう言えばアレも、炭鉱が閉鎖され1人残された老女の話だった。

先頭 表紙


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