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まりんの「徒然日記」

ふりぃのかうんた
ふりぃのかうんた

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2020-06-30 2020年6月にスクリーンで観た映画
2020-06-29 ワイルド・ローズ (原題 WILD ROSE)
2020-06-25 サンダーロード (原題 Thunder Road) コリーニ事件 (原題 THE COLLINI CASE)
2020-06-25 ドクター・ドリトル (原題 Dolittle)  今宵、212号室で (原題 Chambre 212)
2020-06-22 ペイン・アンド・グローリー (原題 Dolory Gloria)  エジソンズ・ゲーム (原題 The Current War:Director’s Cut)
2020-06-18 ポップスター (原題 VOX LUX)
2020-06-18 ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語 (原題 Little Women)
2020-06-18 15年後のラブソング (原題 Juliet,Naked) その手に触れるまで (原題 LE JEUNE AHMED)
2020-06-13 お名前はアドルフ? (原題 DER VORNAME)
2020-06-11 罪と女王 (原題 Queen of Hearts)  ルース・エドガー (原題 LUCE)


2020-06-30 2020年6月にスクリーンで観た映画

2020年6月にスクリーンで観た映画

17本でした。

4,5月は0でしたから・・
2020年小計は46本



 ワイルド・ローズ (原題 WILD ROSE)
 サンダーロード (原題 Thunder Road)
 コリーニ事件 (原題 THE COLLINI CASE)
 ドクター・ドリトル (原題 Dolittle)
 今宵、212号室で (原題 Chambre 212)
○ペイン・アンド・グローリー (原題 Dolory Gloria)
 エジソンズ・ゲーム (原題 The Current War:Director’s Cut)
 ポップスター (原題 VOX LUX)
○ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語 (原題 Little Women)
 15年後のラブソング (原題 Juliet,Naked)
 その手に触れるまで (原題 LE JEUNE AHMED)
 お名前はアドルフ? (原題 DER VORNAME)
 罪と女王 (原題 Queen of Hearts)
 ルース・エドガー (原題 LUCE)
 ハリエット (原題 HARRIET)
 21世紀の資本 (原題 Capital in the Twenty-First Century)
○ハスラーズ (原題 HUSTLERS)

映画のある日々が帰って来た。ただただ嬉しい。

先頭 表紙

2020-06-29 ワイルド・ローズ (原題 WILD ROSE)

『ワイルド・ローズ (原題 WILD ROSE)』

製作年 2018年
製作国 イギリス
配給 ショウゲート
監督 トム・ハーパー
脚本 ニコール・テイラー
キャスト
ローズ=リン・ハーラン/ジェシー・バックリー
スザンナ/ソフィー・オコネドー
マリオン/ジュリー・ウォルターズ

ローズの歌は素晴らしい。音楽好きならそわっ・・てなるようなセリフも多々ある。
でも、どうしてこうなるかな・・?ってことごとく外れてる。
モデルとなった実在の人物がいるらしいんだけど、エピソードもリアルなのかな?だとしたら仕方ないのかもしれないけど、感情移入出来るように作りかえる事も必要だったんじゃない?と言う位興醒め。


カントリーシンガーの夢が有り、その道で頑張って居ながら、そして、二人の幼い子供が居ながら、なんで刑務所に入るようなヘマするかな?
出所して即向かうのが子どもたちの元じゃ無く、彼氏の元だし。
それで充分、母親の自覚が無いのは見て取れる。

スザンナはちょろ過ぎるし。
でもSophie Okonedoはそんな役上手かった。

娘に散々迷惑かけられてきたマリオンが、娘に厳しく伝える言葉は正論なんだけど、マリオンがローズの背中を押すタイミングに凄く違和感がある。

パーティーまでに曲を書くべきだし、パーティーに行くかどうか迷うべきだし、マリオンはそんなローズを、夢がかなう正念場・・と背中を押すべきだったと思う。
良くしてくれたスザンナに報いる為にも。
折角訪れた娘のチャンスを母親として台無しにするかな?
そこで精いっぱい歌って、チャンスを掴むなりしないと。スザンヌもバンドもいい迷惑だ。最終的にあぁ良かった・・と言う流れにならないんじゃないかな。
そこで旅立って、故郷の皆の元に戻るなら分かるんだけど。
勿論、良く有るパターンだけど、敢えてそれ外すなら、もっと説得力ないと。

破天荒な娘と、その娘の育児放棄された二人の幼い子供をみながら、マリオンが20年パン屋で働いてためたお金。
それを、じゃあ♪って受け取って旅立つにはエピソードが弱い。
やっと子供の元に戻った母親を旅立たせるのもおかしいし。今じゃ無い感。
あれじゃ、夢のため‥じゃ無くてただ旅行に行ったみたいだ。


旅だった先で何を感じ、何で戻ったのか、説得力が無い。
何で皆勢揃いで感動しているのか。
???って感じました。

ローズのバンドの演奏シーンとか、ベテランシンガーのおばちゃんのギターと歌とかは好き。

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2020-06-25 サンダーロード (原題 Thunder Road) コリーニ事件 (原題 THE COLLINI CASE)

『サンダーロード (原題 Thunder Road)』

製作年 2018年
製作国 アメリカ
配給 ブロードウェイ
監督 脚本 ジム・カミングス
キャスト
ジム・アルノー/ジム・カミングス
クリスタル・アルノー/ケンダル・ファー
ネイト/ニカン・ロビンソン
ロザリンド・アルノー/ジョセリン・デボアー
モーガン・アルノー/チェルシー・エドマンドソン

いきなり葬儀のシーンなので、元々のジムがどういう人物なのか、分からないまま話は進んで行く。
善人なのか、ダメ男なのか。最後まで解らないなぁ‥
娘への愛は本物だと思うけど。

ただ、母親の葬儀で踊ったって良いじゃない。母親がバレエダンサーだったのなら、尚更。
自由の国なのに、それを奇行と呼ぶんだね。

私死んだら、劇団☆新感線メタルマクベスの、弔いの歌流して貰う予定だけど。

シリアスともコミカルとも違う。何だか捕えようの無いストーリーでした。


『コリーニ事件 (原題 THE COLLINI CASE)』

製作年 2019年
製作国 ドイツ
配給 クロックワークス
監督 マルコ・クロイツパイントナー
原作 フェルディナント・フォン・シーラッハ
脚本 クリスチアン・チューベルト 、 ロバート・ゴールド 、 イェンス・フレデリック・オットー
キャスト
カスパー・ライネン/エリアス・ムバレク
Johanna Meyer/アレクサンドラ・マリア・ララ
Prof. Dr. Richard Mattinger/ハイナー・ラウターバッハ
コリーニ/フランコ・ネロ

法廷物は大抵好きです。
これは、悪人不在な感じ。
勿論殺人事件が起き、犯人は居るのだけれど。
弁護士への圧力も有ったりするのだけれど。

減刑を望んでいる訳じゃない被告も、抗わず受け入れた被害者も、答えを絞り出した教授も、祖父の過去を受け止める孫娘も。

ドイツならではの、大きな負の歴史を背負っているからこその作品かな。
原作が有るからか、脚本がしっかりしていた。

ラストはああなるんじゃないかと思った。
一番欲しい、結果を貰ったんだもん。

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2020-06-25 ドクター・ドリトル (原題 Dolittle)  今宵、212号室で (原題 Chambre 212)

『ドクター・ドリトル (原題 Dolittle)』

製作年 2020年
製作国 アメリカ
配給 東宝東和

監督 スティーヴン・ギャガン
脚本 スティーブン・ギャガン 、 ダン・グレゴール 、 ダグ・マンド
原作 ヒュー・ロフティング
キャスト
ジョン・ドリトル/ロバート・ダウニー・Jr.
ラソーリ/アントニオ・バンデラス
ブレア・マッドフライ/マイケル・シーン
バッジリー卿/ジム・ブロードベント
トミー・スタビンズ/ハリー・コレット
レディ・ローズ/カーメル・ラニアード

児童文学なので、設定はゆるい。
こんな頼りない、魅力の無い大人で大丈夫か?って心配になるくらい。
トミーの魅力もあまり伝わって来ないし、少年と言うにはちょっと大きすぎないかな?

動物たちも多すぎて、魅力を発揮しきれてないような‥
まぁ、子どもの好きな要素は盛り込んで居ましたけどね。


『今宵、212号室で (原題 Chambre 212)』

製作年 2019年
製作国 フランス=ルクセンブルク=ベルギー
配給 ビターズ・エンド
監督 脚本 クリストフ・オノレ
キャスト
マリア/キアラ・マストロヤンニ
25歳のリシャール/ヴァンサン・ラコスト
イレーヌ/カミーユ・コッタン
リシャール/バンジャマン・ビオレ
20年後のイレーヌ/キャロル・ブーケ

ずっと脳内で年齢の計算ばかりしていた気がする。
現在リシャールは50歳で、マリアは3歳下だから47歳位かな。
リシャールが15歳で出会ったイレーヌは、今60歳位と言う事は、当時25歳くらい?
身を引いた時は35歳過ぎ・・引き際だわねぇ。

47歳で、若くて魅力的な男の子たちを魅了するマリアは凄いわ。
とんでもないとも思うけど、その自信は羨ましいとも思う。

ずっと一途だったリシャールも凄い。
でも、身を引かなかったらしれっとイレーヌを愛人にしようとしていたんだけどね。

年月経って空気みたいな存在になった夫婦なんて、お互い一途でなんていられない物じゃないのかな。
実行に移すかどうかは別にして。

好きだった頃を思い出す時間だったのか‥?己の愚行と向き合う時間だったのか?とてもそうとも言い切れないとんでもない一夜なんだけど。
一夜明けて許そうとしているリシャールやっぱり凄いな。

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2020-06-22 ペイン・アンド・グローリー (原題 Dolory Gloria)  エジソンズ・ゲーム (原題 The Current War:Director’s Cut)

『ペイン・アンド・グローリー (原題 Dolory Gloria)』

製作年 2019年
製作国 スペイン
配給 キノフィルムズ=木下グループ
監督 脚本 ペドロ・アルモドバル
キャスト
サルバドール/アントニオ・バンデラス
若いころのハシンタ/ペネロペ・クルス
アルベルト/アシエル・エチェアンディア
フェデリコ/レオナルド・スバラーリャ
メルセデス/ノラ・ナバス
年老いたハシンタ/フリエタ・セラーノ
エデュアルド/セザール・ヴィセンテ
子ども時代のサルバドール/アシエル・フローレス

最初の長閑な洗濯シーン、素敵だった。
あの太陽に溢れた生活から、窮屈な洞窟生活は屈辱だっただろう。
・・はた目には凄く奇異で魅力的だけど。
白壁と艶やかな色彩が魅力的。
スペインらしい。

名も無き画家の青年が幼いサルバドールを描いた絵が、素材も含めて凄く秀逸で。
美術的センスが凄く好みな映画。

母を失い、身体のあちこちにガタがきて、生き辛い日々を送るサルバドールが、堕ちながらも踏みとどまって進み出す。
勿論、才能が有るから、作品で人々の与えたものが有るからこそ、周囲に助けられるのだろう。

訳有りの俳優が作品に出会って役に対して行く姿も良いなぁ。
一人芝居の出来がまた素晴らしくて、映画自体を高尚にしていたように感じた。


『エジソンズ・ゲーム (原題 The Current War:Director’s Cut)』

製作年 2019年
製作国 アメリカ
配給 KADOKAWA
監督 アルフォンソ・ゴメス=レホン
脚本 マイケル・ミトニック
キャスト
トーマス・エジソン/ベネディクト・カンバーバッチ
ジョージ・ウェスティングハウス/マイケル・シャノン
サミュエル・インサル/トム・ホランド
ニコラ・テスラ/ニコラス・ホルト
マーガリート・ウェスティングハウス/キャサリン・ウォーターストーン
メアリー・エジソン/タペンス・ミドルトン

エジソンは天才故にお金儲けに無頓着で、ひらめいた世界を実現する事だけに夢中で、時々駄々っ子。誰か凄く冷静な実業家が特許を取ったり契約したり・・って部分を担って居ないといけないんだなぁ‥
ジョージ・ウェスティングハウスが適任だったのかもしれない。
何かが違っていたなら、あんな敵対しなくて済んだんだろうし。

でも、相手の粗を探して評判落として足の引っ張り合い・・ってどこの世界でも定石で、今の政治でもそうだし、私は幕末の頃の攘夷軍の手法を思い出したわ。

エジソンが電球と言うものを試行錯誤して発明して、その過程で、失望したり、激怒したり、希望を見出したり。
成功した時の感情。そこから更に性能を上げていく時の高揚感。仲間たちと味わった感情。その経験を持っているのは開発者だけ。
試合に勝利しても、最初っから、勝ち目なんて無いんだな。
語るエジソンと、それを聞くウェスティングハウス。
この美しいシーンが有る事の意味を感じました。

先頭 表紙

2020-06-18 ポップスター (原題 VOX LUX)

『ポップスター (原題 VOX LUX)』

製作年 2018年
製作国 アメリカ
配給 ギャガ
監督 ブラディ・コーベット
キャスト
セレステ/ナタリー・ポートマン
マネージャー/ジュード・ロウ
少女時代のセレステ/アルベルティーヌ/ラフィー・キャシディ
エレノア/ステイシー・マーティン
ジョシー/ジェニファー・イーリー

何だか随分ざっくばらんに作ったな‥

せっかく銃乱射事件って題材絡めたのに、ただきっかけなだけじゃない?
そっち方面はRUDDERLESSって名作が有るからね。

音楽物って大体主人公が堕落するから、葛藤とかの心情を丁寧に描かないといけないと思うんだ。
後は、音楽そのものが魅力的じゃないと。
曲に共感できないし、セレステの魅力が伝わって来ない。
姉も、娘も何だか弱い。

Jude Lawはセクシーさ感じさせないおっさん役だしね。

ただ、Natalie Portmanが役になり切っていて、やたら上手い。
製作は他人に任せた方が良いんじゃないかと思います。

先頭 表紙

2020-06-18 ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語 (原題 Little Women)

『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語 (原題 Little Women)』

製作国 アメリカ
配給 ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
監督 脚本 グレタ・ガーウィグ
原作 ルイザ・メイ・オルコット
キャスト
ジョー/シアーシャ・ローナン
メグ/エマ・ワトソン
エイミー/フローレンス・ピュー
ベス/エリザ・スカンレン
四姉妹の母/ローラ・ダーン
ローリー/ティモシー・シャラメ
マーチ伯母/メリル・ストリープ
Mr. Dashwood/トレイシー・レッツ
Father March/ボブ・オデンカーク
John Brooke/ジェームズ・ノートン
Friedrich Bhaer/ルイ・ガレル
Mr. Laurence/クリス・クーパー

若草物語。
子供の頃読みましたが、少女時代の彼女たちが眩しくて、大人になった物語はちょっと悲しかったんですよね。

大人になってみると、またちょっと見方変わってますね。

皆が親友で、ライバルで。
我儘で、我を通すエイミーをジョーはズルいと思っているけど、周囲を気にせず思った通りにぐいぐい行くジョーの不器用さと強さを、エイミーは歯がゆく思っていたんじゃないかな。
美しさはメグに及ばず、芸術家を目指しても姉の二番煎じ。純粋さではどう足掻いてもベスには敵わない。
努力し、着飾り、自分なりのやり方で貧しい家族の為に。恋心を隠して。
ずっと負い目を感じていたんだろうな。そう思うと愛おしい。

でも一番好きなのは、Mr. Laurence。ベスの居ない家の中に入るのを躊躇している姿とか、可愛すぎる。
Christopher W. Cooper良かった!

登場人物が皆良い人に描かれてました。

先頭 表紙

2020-06-18 15年後のラブソング (原題 Juliet,Naked) その手に触れるまで (原題 LE JEUNE AHMED)

『15年後のラブソング (原題 Juliet,Naked)』

製作年 2018年
製作国 アメリカ=イギリス
配給 アルバトロス・フィルム
監督 ジェシー・ペレッツ
原作 ニック・ホーンビィ
脚本 エフジェニア・ペレッツ 、 ジム・テイラー 、 タマラ・ジェンキンス
キャスト
アニー/ローズ・バーン
タッカー・クロウ/イーサン・ホーク
ダンカン/クリス・オダウド

ミュージシャンファンとしては、ちょっと寂しくなっちゃう設定。

大好きな曲、大好きなミュージシャンを崇拝するあまり美化しちゃうってそんな悪い事か?
ウンザリする気持ちは分からないでもないけど。
ローズの特別感が分からない。単純に好きなタイプ・・と言うなら納得するけど。

浮気して置いて、悪びれも無く元に戻れると思っているダンカンも腹立たしいけど、彼が改心するエピソ―ドと、ファンで居た事で報われるエピソードが有ったら深みが出たかなぁ?
彼のミュージシャン人生において、ファンの存在が無意味だったみたいで寂しいじゃない。

Ethan Hawkeは陰のあるだらしないモテ男役がはまり役。今回も勿論。



『その手に触れるまで (原題 LE JEUNE AHMED)』

製作年 2019年
製作国 ベルギー=フランス
配給 ビターズ・エンド
監督 脚本 ジャン=ピエール・ダルデンヌ 、 リュック・ダルデンヌ
キャスト
アメッド/イディル・ベン・アディ
教育官/オリヴィエ・ボノー
イネス先生/ミリエム・アケディウ

宗教的な背景は分からないけど、13歳。
日本で中二病と言われるモノでしょ。

イライラに大義名分を与えてしまう大人が問題なんじゃないかな。

農場主の娘ルイーズの存在は、農場作業更生プログラムで有効な役割を担っている気がする。
少年たちだからね。

弱って最後にママって呼ぶ子供らしさ。
どこの国でも一緒なんですね。

先頭 表紙

2020-06-13 お名前はアドルフ? (原題 DER VORNAME)

『お名前はアドルフ? (原題 DER VORNAME)』

製作年 2018年
製作国 ドイツ
配給 セテラ・インターナショナル
監督 ゼーンケ・ヴォルトマン
脚本 クラウディウス・プレーギング
脚色 アレクサンダー・ディディナ
原作 アレクサンド・ドゥ・ラ・パトリエール 、 マチュー・デラポルト
キャスト
トーマス・ベッチャー/フロリアン・ダーヴィト・フィッツ
シュテファン・ベルガー/クリストフ=マリア・ヘルプスト
エリザベト・ベルガー=ベッチャー/カロリーネ・ペータース
レネ・ケーニヒ/ユストゥス・フォン・ドーナニー
アンナ/ヤニーナ・ウーゼ
ドロテア・ベッチャー/イリス・ベルベン

舞台の映画化と聞いて、納得。
舞台向けの設定。

姉弟とその夫婦って親しい間柄故の遠慮のない物言いが悲劇的に進んで行く。悲劇では無いんだけど。
藪の蛇をつつきまくって、あ〜あ・・って感じか。

哲学者で文学教授のステファンのしょっぱなの即席の合言葉から、相手の無学を笑って優越感に浸る感じ醜悪だし、邦題にもなっている、件の問題、産まれてくる息子にヒトラーの名前を付ける騒動を起こしたトーマスの、家族の善意を弄んでいる感じも嫌い。
巻き込まれた妊婦の恋人アンナが気の毒。浅はかだわ。

更には矛先を仲裁役な善人な幼馴染レネに向ける残酷さ。
まぁ、彼は逆転打を持っていたんだけど、それに対する反応も幼すぎて。

レネの語った物語が唯一美しい物語だと言う矛盾も凄い。

だけど、一番怒らせてはいけない人が怒った瞬間、全員すごすごと退散する・・と言う滑稽さ。

良い脚本です♪

先頭 表紙

2020-06-11 罪と女王 (原題 Queen of Hearts)  ルース・エドガー (原題 LUCE)

『罪と女王 (原題 Queen of Hearts)』

製作年 2019年
製作国 デンマーク=スウェーデン
配給 アット エンタテインメント
監督 メイ・エル・トーキー
脚本 メイ・エル・トーキー 、 マレン・ルイーズ・ケーヌ
キャスト
アンネ/トリーヌ・ディルホム
グスタフ/グスタフ・リン
ペーター/マグヌス・クレッペル
リナ/スティーヌ・ジルデンケルニ
エリック/プレーベン・クレステンセン



夫の連れ子。未成年のちょっと悪いハンサムな青年。

抗えない恋に落ちた‥では無いんだもんなぁ。
どう見てもそれは欲望で。
征服欲?何だか分からないけど、彼女が嫌悪し、守って来た少女たち天敵・・たとえば小金持ちのオッサンを体現している感じ。
なんだろう?気持ち悪い。

ばれたら失う物に頭が行かなかった?相手も同じように世間体を考えていると思った?
恋に落ちたならまだ分かるの。良い悪いじゃなくて、人間馬鹿になるでしょ?
凄く頭良さそうなのに、その瞬間、脳内が男性的だったのかな?

その後の夫に対する対応は凄く女性的だったけど。保身の為には上手に嘘つけるのが女でしょ?
だけど、グスタフに対しては、脅しとか、ひたすら男性的だった。


少女を食い物にする男性陣に対する皮肉なのか?何にせよ、本格的に一人の人間の人生を潰した。
ちゃんと話してお互いの人生に最善の方法導き出せばいいのに。その口の上手さは有っただろうに。
ポイ捨てした。そこしか居場所の無い子を。
形容し難い怖さ。
アンネは児童保護を専門の弁護士だから、一番良く分かって居る筈なの。


『ルース・エドガー (原題 LUCE)』

製作年 2019年
製作国 アメリカ
配給 キノフィルムズ=東京テアトル
監督 ジュリアス・オナー
脚本 ジュリアス・オナー 、 J・C・リー
原作 J・C・リー
キャスト
エイミー・エドガー/ナオミ・ワッツ
ハリエット・ウィルソン/オクタヴィア・スペンサー
ルース・エドガー/ケルヴィン・ハリソン・Jr.
ピーター・エドガー/ティム・ロス


ルースの笑顔が怖い。・・と思うのは先入観からだと思う。
信頼できる優等生。彼は凄く凄く努力してそれになったのだろうし。
ユーモアも有る完ぺきな好青年。だからこそ、それが演技だったとしたら怖いんだよね。


人間は生きていたらいやおう無しに箱に入れられる。
それは比喩で、黒人の箱、白人の箱、先生の箱、お店屋さんの箱・・と言う風なって事かな。
その箱全体に光は射さないから、光の射す所に行くように陰に行く誰かが必要・・と言う先生の考え。
多分、差し込む光の量も箱によって違うよね。黒人の箱は、特に少ないって思っているんだよね。

ウィルソン先生の懸念は分かる。
彼女は同じ黒人だから。誰よりも子供たちがこの先受ける差別を真剣に考えていたんだろうな。善良過ぎる。
誰かを輝かせる為に陰に追いやられる子供はたまったもんじゃないけど。

正義って何だろう?
やっぱり、「三つ子の魂百まで」なのかな?誰かが疑ったりしなければ、清く正しく生きて行くのかな?

ちょっと、ホラーの怖さが有ります。

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