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まりんの「徒然日記」

ふりぃのかうんた
ふりぃのかうんた

目次 (総目次)   [次の10件を表示]   表紙

2024-01-12 弟は僕のヒーロー (Mio fratello rincorre i dinosauri)
2024-01-11 葬送のカーネーション (Cloves & Carnations)
2024-01-10 PERFECT DAYS
2024-01-09 Winter boy (Le lyceen)
2024-01-07 ファースト・カウ(First Cow)
2023-12-30 2023年12月にスクリーンで観た映画
2023-12-20 ティル(Till)
2023-12-20 翔んで埼玉 琵琶湖より愛をこめて
2023-12-19 きっと、それは愛じゃない(What's Love Got to Do with It?)
2023-12-19 バッド・デイ・ドライブ(Retribution)


2024-01-12 弟は僕のヒーロー (Mio fratello rincorre i dinosauri)

『弟は僕のヒーロー (Mio fratello rincorre i dinosauri)』

製作年 2019年
製作国 イタリア・スペイン合作
配給 ミモザフィルムズ
監督 ステファノ・チパーニ
原作 ジャコモ・マッツァリオール
キャスト
ジャック/フランチェスコ・ゲギ
ジョー/ロレンツォ・シスト

原作者ジャコモ・マッツァリオールが、「世界ダウン症の日」にYouTubeにアップしたダウン症の弟との動画『ザ・シンプル・インタビュー』が全ての始まり。

ジョー役のロレンツォ・シストがとても良い。実際にダウン症ならしいけど、本当に愛らしい。

産まれた子がダウン症だと知った時の両親の不安。
家族へ伝える為に言葉を選ぶシーンが、とてもリアル。
とても愛情溢れる家族だって分かる。
そして、本当に幸せそうだった。

ジャックの嘘を打ち明けるシーンは辛かったけど、ジャックの前に現れたジョーのシャツの柄に、泣いた。

凄く可愛くて優しく作品でした。

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2024-01-11 葬送のカーネーション (Cloves & Carnations)

『葬送のカーネーション (Cloves & Carnations)』

製作年 2022年
製作国 トルコ・ベルギー合作
配給 ラビットハウス
監督 ベキル・ビュルビュル
キャスト
ハリメ/シャム・シェリット・ゼイダン
ムサ/デミル・パルスジャン

開始早々かしましい。そう言うのは苦手だ…と思ったけど、荒野に降ろされてから一転。
無言劇のように寡黙になる。
棺桶を前に途方に暮れる祖父ムサと無関心な孫娘ハリメ。
この2人の関係性も、とても温かいとは思えない。
眠くて寄りかかろうとしたハリメをムサは避けるのだから。
会話も殆どない。名前を呼び付ける時だけ。
ムサは、棺桶しか意識に無い感じ。
かと言って邪険にする訳でもなく。逸れないように名前を叫ぶ。
ハリメも自由に動くけれど見失えば焦り、探す。
唯一の身内なんだろう。と予測する。
するしか無い。語られないから。
会話からそうなのだろうな…と読み取る。
トルコの難民たち。それぞれの過酷な状況に居る人たちが、誰もが感情移入し易いように出来ている。
2人の会話がない分、目で語る。凄く雄弁な目力。
代わりに出会う人々がかしましい。
そのかしましさのひとつひとつに意味があった。
凄い。
焚き火を挟んで、ムサと白い布に包まれた死体が向き合うシーンが凄く印象的。
時々呆けたようになるムサ。
もしかしたらもうとっくに正気では無かったのかもしれない。
隔てられた2人。ハリメの未来に希望がありますように…

同じく、移民で素人ながら主演に抜擢されたシャム・シェリット・ゼイダンにも。

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2024-01-10 PERFECT DAYS

『PERFECT DAYS 』

製作年 2023年
製作国 日本
配給 ビターズ・エンド
監督 ビム・ベンダース
脚本
ビム・ベンダース
高崎卓馬
キャスト
平山正木/役所広司
タカシ/柄本時生
アヤ/アオイヤマダ
ニコ/中野有紗

早朝の、外を掃く箒の音で目覚め、毎日同じルーティンで動く。アパートの前の自販機で缶コーヒーを買って仕事に向かう。
アパートのドアを開けて空を見上げて微笑むのが、良い。
『主人公は僕だった』が思い浮かぶ。
質素で無駄が無い生活。
小さな出会いや若者に引っ掻き回されたり。
そして休日には休日のルーティンがあって、彼が人生を大切に楽しんでいる事が分かる。
木漏れ日や、リフレクションに目を奪われソワッとする姿に、写真撮る人でしょ!と思う。当たった。

過去に何かがあった大人たち。
過去も未来も分からないけど、今を生きてる姿が優しい。
その視線が、Wim Wendersだなぁと思う。
日本が舞台で、日本人が出演しているけど、邦画じゃ無い。
古いカセットから流れるのも古い洋楽で、Sunny Afternoon とか、Feeling Goodとか、嬉しい。

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2024-01-09 Winter boy (Le lyceen)

『Winter boy (Le lyceen)』

製作年 2022年
製作国 フランス
配給 セテラ・インターナショナル
監督 クリストフ・オノレ
キャスト
リュカ・ロニ/ポール・キルシェ
カンタン・ロニ/バンサン・ラコスト
イザベル・ロニ/ジュリエット・ビノシュ
リリオ/エルバン・ケポア・ファレ

「凪には戻れない」って言葉が凄くしっくり来た。
「2週間前の、傷ひとつ無かった頃の僕」
見える傷も、見えない傷も。
全く無かった頃には誰も戻れないのだと。

だけど、もう一度立ち上がる事を歌ったラスト。
辛いけど、優しい。

良くある美少年のゲイの葛藤モノかと思っていた事を謝罪したい。

ある日突然父を亡くした身としては、涙が止まらず。
母は、一度でも父を恨まず眠れた事があるのだろうか…
繰り返し繰り返し泣けて、割れた破片を握りしめる気持ちも理解出来て。
彼の中にあった疑念は、父親に捨てられたような、存在価値を失ったような。とても辛い物。
自分は、父をこの世に繋ぎ止めておく障害にもならない存在だったのか…と、何度も泣いたから。今なお泣けるから。

だけど、誠実な大人の優しさ示したリリオが、凄く良いのだ。

ゲイ描写はかなり際どい。

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2024-01-07 ファースト・カウ(First Cow)

『ファースト・カウ(First Cow) 』

製作年 2020年
製作国 アメリカ
配給 東京テアトル、ロングライド
監督 ケリー・ライカート
脚本
ジョナサン・レイモンド
ケリー・ライカート
キャスト
クッキー/ジョン・マガロ
キング・ルー/オリオン・リー
仲買商/トビー・ジョーンズ

夢多く出世欲が強い中国人移民キング・ルーと、対照的に料理人クッキーの料理に対する実直さ。

この2人が出会い夢を語り、そこに現れた乳牛。
その地に初めての牛で、多分唯一有効利用出来るのがクッキーで。そこにキング・ルーが居たのだから、それは行動しますよね。
アメリカンドリームですから。

始まりが思いがけない形だったので、どうなるのだろう…と言うハラハラ感は特に後半ずっと有ります。
静かに追い詰められる感じ。
だけど、2人の友情?絆?にホッとしたり。
あぁ、歴史が、そんな感じだったら良いなぁ…と思いました。

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2023-12-30 2023年12月にスクリーンで観た映画

2023年12月にスクリーンで観た映画

9本でした。2023年合計は109本。

ティル(Till)
きっと、それは愛じゃない(What's Love Got to Do with It?)
枯れ葉 (Kuolleet lehdet)
ウォンカとチョコレート工場のはじまり(Wonka)
VORTEX ヴォルテックス(Vortex)
翔んで埼玉 琵琶湖より愛をこめて
バッド・デイ・ドライブ(Retribution)
ショータイム!(Les Folies fermieres)
ポッド・ジェネレーション(The Pod Generation)

100本以内に収めたかったけど、まぁ許容範囲かな。

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2023-12-20 ティル(Till)

『ティル(Till)』

製作年 2022年
製作国 アメリカ
配給 パルコ
監督 シノニエ・チュクウ
キャスト
メイミー・ティル/ダニエル・デッドワイラー
アルマ/ウーピー・ゴールドバーグ
エメット/ジェイリン・ホール

メイミーが、変わり果てた我が子の身体に触れるシーン。 Danielle Deadwylerの、抑えた悲しみの演技から憎しみに変わる様が素晴らしかった。

息子を持つ親は泣かずにはいられないだろう。
一番起きて欲しくないことが、愛息に起こった絶望感。
法は、守ってくれない。黒人の人権を軽んじられる怒り。

肌の色は、母と言う共通の立場より重いのか…
我が子が…とは想像出来ないのか…
分け方が変われば、己が弱者になる事も有るかもなのに。

メイミー自身、シカゴで平穏に暮らしながら、南部でのリンチ殺人を人事だと無関心だった。
そこも重要な問題で。

無知は罪なのだ…とたくさんの人が知ったら良いと思うし、知って行動して来た人たちな悲しみと苦労が未来の私たちを守ってくれて居るのだ…と言う事を忘れたく無い。

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2023-12-20 翔んで埼玉 琵琶湖より愛をこめて

『翔んで埼玉 琵琶湖より愛をこめて』

製作年 2023年
製作国 日本
配給 東映
監督 武内英樹
キャスト
麻実麗 /GACKT
壇ノ浦百美/二階堂ふみ
桔梗魁/杏

色々突っ込みたいけど、トビタくんの事が知れて良かったです。
一応、和歌山に縁がある身なので。他人事じゃなく見ました。
京都市以外…とか、粉もんとか、甲子園の地下とか…色々刺さりましたね。

前回は居住地を日本のインドと言われましたし、今回和歌山散々に言われましたが、白浜は上げられてたのかな?
(当時は白浜温泉のリゾートホテルで年越し…が恒例でした)

なんですが、何より作者は新潟県民なので、何も言えない。
むしろ、なんかすみません。

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2023-12-19 きっと、それは愛じゃない(What's Love Got to Do with It?)

『きっと、それは愛じゃない(What's Love Got to Do with It?)』

製作年 2022年
製作国 イギリス
配給 キノフィルムズ
監督 シェカール・カプール
キャスト
ゾーイ/リリー・ジェームズ
カズ/シャザト・ラティフ
キャス/エマ・トンプソン
アイシャ/シャバナ・アズミ
マイムーナ/サジャル・アリー
ジェームズ/オリバー・クリス

まぁ、行き着く先は見えていたんだけど、アプローチが面白い。
それと、恋愛に不器用過ぎるゾーイが可愛い。
彼女の語るプリンセスのストーリーは、真理なんだけど、最後にラプンツェル持って来るカズはロマンティックね。

フリーのドキュメンタリー監督って肩書きも面白いけど、大変そう。
使っているカメラがCanonだなぁ…と思いながら見ていた。
動画はSONYが強いって認識あるし、私もCanonから SONYに持ち替えようか…と考えていたから、Canon使ってるなぁってどうしても目が行っちゃうのよね。

同族結婚に拘る理由。
隣に住んでいても違う世界…の意味が、重くてたじろいだ。
本当の意味で分かり合えるのは同族…と言うのは確かだろうな。
上手くいく人もいればいかない人もいるのは同族も別人種も一緒で、出会い方も多種多様な今、正解なんて分からない。両親や兄弟はお見合いで上手くいって居る例だけど。
家族愛とか、色々詰まっていて、ベタだけどほっこりします。

先頭 表紙

2023-12-19 バッド・デイ・ドライブ(Retribution)

『バッド・デイ・ドライブ(Retribution)』

製作年 2023年
製作国 イギリス・アメリカ・フランス合作
配給 キノフィルムズ
監督 ニムロッド・アーントル
キャスト
マット・ターナー/リーアム・ニーソン
アンジェラ・ブリックマン/ノーマ・ドゥメズウェニ
エミリー・ターナー/リリー・アスペル
ザック・ターナー/ジャック・チャンピオン
ヘザー・ターナー/エンベス・デイビッツ
アンダース・ミュラー/マシュー・モディーン

娘が、凄いなぁ。
冷静だ。
後、トイレ行きたくなったらどうするんだろう…?って思っちゃいましたが、圏外なら行けるのか。
離婚弁護士に相談に行く位追い詰められてたのに、簡単に信じるんだなぁ…警察も柔軟に言い分受け入れてたし。

やってる事は派手なんだけど、自分が爆弾仕掛けた車にわざわざ乗り込んでくるのはマヌケね。

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