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まりんの「徒然日記」

ふりぃのかうんた
ふりぃのかうんた

目次 (総目次)   [次の10件を表示]   表紙

2019-07-31 2019年7月にスクリーンで観た映画
2019-07-28 復讐の十字架 (原題 ROMANS)
2019-07-26 存在のない子供たち (原題 CAPHARNAÜM/کفرناحوم)
2019-07-25 マーウェン (原題 WELCOME TO MARWEN)
2019-07-23 キラーズ・セッション (原題 KILLERS ANONYMOUS)  グレイテスト・サマー (原題 SUMMER'03)  アヴリルと奇妙な世界 (原題 Avril et le monde truqué)
2019-07-20 殺し屋 (原題 ASHER)
2019-07-17 ゴールデン・リバー(原題 THE SISTERS BROTHERS) さらば愛しきアウトロー (原題 THE OLD MAN & THE GUN)
2019-07-12 ブロードウェイ版「ロミオとジュリエット」 (原題 ROMEO AND JULIET)
2019-07-11 ワイルドライフ (原題 WILDLIFE)
2019-07-11 ペトラは静かに対峙する (原題 PETRA)  Girl/ガール (原題 GIRL)  ピアッシング (原題 PIERCING)


2019-07-31 2019年7月にスクリーンで観た映画

2019年7月にスクリーンで観た映画

20本でした。
2019年トータルは120本。

Orlandoの映画が2本・・こんな事何年振りだろう。


復讐の十字架 (原題 ROMANS)
存在のない子供たち (原題 CAPHARNAÜM)
マーウェン (原題 WELCOME TO MARWEN)
キラーズ・セッション (原題 KILLERS ANONYMOUS)
グレイテスト・サマー (原題 SUMMER'03)
アヴリルと奇妙な世界 (原題 Avril et le monde truqué)
殺し屋 (原題 ASHER)
ゴールデン・リバー(原題 THE SISTERS BROTHERS)
さらば愛しきアウトロー (原題 THE OLD MAN & THE GUN)
ブロードウェイ版「ロミオとジュリエット」 (原題 ROMEO AND JULIET)
ワイルドライフ (原題 WILDLIFE)
ペトラは静かに対峙する (原題 PETRA)
Girl/ガール (原題 GIRL)
ピアッシング (原題 PIERCING)
家族にサルーテ!イスキア島は大騒動 (原題 A CASA TUTTI BENE)
世界の涯ての鼓動 (原題 SUBMERGENCE)
スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム (原題 SPIDER-MAN: FAR FROM HOME)
ジョナサン -ふたつの顔の男- (原題 JONATHAN)
COLD WAR あの歌、2つの心 (原題 ZIMNA WOJNA)
ニューヨーク 最高の訳あり物件 (原題 FORGET ABOUT NICK)

先頭 表紙

2019-07-28 復讐の十字架 (原題 ROMANS)

『復讐の十字架 (原題 ROMANS)』

製作年 2017年
製作国 イギリス
配給 クロックワークス
監督 ルドウィグ・シャマジアン ポール・シャマジアン
脚本 ジェフ・トンプソン
キャスト
オーランド・ブルーム
ジャネット・モンゴメリー
チャーリー・クリード=マイルズ
アン・リード


こう言う閉鎖空間での子供への性的虐待、本当に問題です。
心に傷を持つから宗教に救いを求め、神父や牧師になる人もいるので、無垢な信頼が何かを呼び起こしたりしちゃうのでしょうか‥
美し過ぎた少年時代のマルキーの存在が罪だったのでしょうか。

過去の性的虐待のトラウマ、更に信頼していた人、そして誰よりも理解してくれるはずの親からの裏切り。
心の奥に閉じ込めた思いに蝕まれているマルキーは、本来優しすぎるのだと思う。
そんな自分も許せないんだろうね。
何も知らずに振り回される恋人は可愛そうだけど。

宗教観絡めているから興味の無い日本人には難しいかもだけど、右の頬を打たれたら・・の正しい解釈な気がします。
復讐じゃない。許す事が、一番相手を追い詰める。良心が有ればだけどね。

先頭 表紙

2019-07-26 存在のない子供たち (原題 CAPHARNAÜM/کفرناحوم)

『存在のない子供たち (原題 CAPHARNAÜM/کفرناحوم)』

製作年 2018年
製作国 レバノン=フランス
配給 キノフィルムズ/木下グループ
監督 脚本 ナディーン・ラバキー
キャスト
ゼイン/ゼイン・アル=ラフィーア
ラヒル・シファラ/ヨルダノス・シフェラウ
ヨナス/ボルワティフ・トレジャー・バンコレ
スアード/カウサル・アル=ハッダード
セリーム/ファーディー・カーメル・ユーセフ
サハル/シドラ・イザーム

かなり衝撃的ですね。決して絵空事じゃないリアリティが有ります。
あのゼイン役の少年が凄く上手い。・・・のですが、それ以上に・・と言うのは年齢の事も有るのですが、ヨナスの惹きつける魅力は相当です。

何よりこの映画の成功は、そんな彼らを難民キャンプや路地から見つけ救い上げたキャスティング・ディレクターのセンスだわ。

実際路上生活をしたり、強制退去させられたり、貧困や不安の中に居た人たち。だから真に迫っているのか‥
それなのに、とんでもなく目がキラキラしている。

ヨナス役のボルワティフ・トレジャー・バンコレ が、早く家族揃って暮らせるようになりますように・・

先頭 表紙

2019-07-25 マーウェン (原題 WELCOME TO MARWEN)

『マーウェン (原題 WELCOME TO MARWEN)』

製作年 2018年
製作国 アメリカ
配給 パルコ
監督 ロバート・ゼメキス
脚本 ロバート・ゼメキス 、 キャロライン・トンプソン
キャスト
Mark Hogancamp/Cap'n Hogie/スティーヴ・カレル
Nicol/レスリー・マン
Deja Thoris/ダイアン・クルーガー
Roberta/メリット・ウェヴァー
GI Julie/ジャネール・モネイ
Carlala/エイザ・ゴンザレス
Anna/グウェンドリン・クリスティー
Suzette/レスリー・ゼメキス

あれ?ガチな戦争映画を見に来たんだっけ?・・・と冒頭で思います。・・・がそうじゃ無い。とすぐ気が付く。
凄く精巧な世界。ん・・・?って疑問点を抱きながら。
だけど、それが全ての発端で、彼の拘りと知る。上手いな。
それは全然問題じゃない。良いじゃないか。それが彼の信じた世界なんだから。他人に笑う資格も否定する権利も無いんだ。

その為に一緒に戦ってくれる人たちがいて、寄り添ってくれる人が居て、心配してくれる人たちに守られて。
その世界を大切に思いながら、恐怖で向き合えない彼が印象的。
そして、実話ベースだから、恋はそうそう上手く行かない。同情を恋と履き違えちゃいけない。
ちゃんと戦えて初めて、自分自身に寄り添って、尊重してくれていた人の大切さに気が付く。
彼の写真世界の中では、完全に脇役だった彼女だけど。

こんな、酷い暴力を行った連中をのさばらして置かない社会じゃないといけない。戦えて良かった。

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2019-07-23 キラーズ・セッション (原題 KILLERS ANONYMOUS)  グレイテスト・サマー (原題 SUMMER'03)  アヴリルと奇妙な世界 (原題 Avril et le monde truqué)

『キラーズ・セッション (原題 KILLERS ANONYMOUS)』

製作年 2019年
製作国 イギリス
配給 ハーク
監督 マーティン・オーウェン
脚本 セス・ジョンソン 、 エリザベス・モーリス 、 マーティン・オーウェン
キャスト
ゲイリー・オールドマン
ジェシカ・アルバ
スーキー・ウォーターハウス
トミー・フラナガン
マイアンナ・バーリング


ことごとく、人間の優しさとか思いやりとかを否定する映画。

殺人衝動のある人たちを、良く有る依存症の会のように集めている会。
適材適所と言うのでしょうか?彼らを利用する裏の世界。その正体・・って話かな。

よりヤバい奴が正解って事。

でも一番ヤバいのは、例によって、あの人って言うね。
渋くて素敵だけど。


『グレイテスト・サマー (原題 SUMMER'03)』

製作年 2018年
製作国 アメリカ
配給 カルチュア・パブリッシャーズ
監督 脚本 ベッカ・グリーソン
キャスト
ジョーイ・キング
ジャック・キルマー
ポール・シェアー
アンドレア・サベージ
エリン・ダーク

ヒロインのジェイミーはSFとファンタジー小説が好きで、ハリポタの五巻が出た時代で、部屋にはOrlando Bloom のポスターが貼ってあって。
出会ったルークに、大好きなキャラのようだと一目惚れするんだけど。
…って事は、それは、ロードオブザリングのレゴラス グリーンリーフだね。と推理できた。仲間だ。

正直、ルークがそこまで責められる理由が分からないんだけど。
軽い子とみられる自業自得の行動に出てるしねぇ。愛とか恋とかの前に。
まぁ、アレが初恋なのだろうから、駆け引きとか、男心とか、解らないわね。今でも解らないもん。

それもこれも総て、お祖母ちゃんの遺言のせいなんだけど。
それは、大人になったからこそ言える事で、16歳の女の子に習得させるもんじゃないわ。本当に幸せになって欲しいと願うなら。
ママの辛さを鑑みないパパは嫌だけど、遺言に振り回されたパパも気の毒。
従姉弟通し、お互いが居て良かったなぁ。
打ち明けられた内容、それに伴う行動・・が計算されていて、絶妙ではある。

後ヒロインの入浴シーンが、やたら綺麗。初恋の甘酸っぱさかな・・


『アヴリルと奇妙な世界 (原題 Avril et le monde truqué)』

製作年 2015年
製作国 フランス=ベルギー=カナダ
配給 アクセスエー

アニメです。
化学が発達しなかった世界。
石油とか発見されなかった方が人類は幸せだったのか‥と言う話もあるけれど、少なくともこの世界は幸せじゃない。
少ない石炭を奪い合い、次は木炭を奪い合い、世界から木々が消え、戦争が絶えない。
そして、空気が悪い。

ラストが良いね。血清の設定が活きてる。

先頭 表紙

2019-07-20 殺し屋 (原題 ASHER)

『殺し屋 (原題 ASHER)』

製作年 2018年
製作国 アメリカ
配給 「殺し屋」上映委員会
監督 マイケル・ケイトン・ジョーンズ
脚本 ジェイ・ザレツキー
キャスト
ロン・パールマン
ファムケ・ヤンセン
リチャード・ドレイファス
ジャクリーン・ビセット
マルタ・ミランス

元兵士の殺し屋グループ。
他に仕事が無くて、皆行きついたんだろうなぁ‥と思える社会の闇。

淡々と仕事をこなす主人公は、現状にそこそこ満足しているように見える。
スマートに仕事が終わった時は確かに頼もしいし、最強に思えるけど、そうでない時も多い。
周囲の欲に巻き込まれて窮地に立たされるのは、抜け過ぎだけど。

かき乱されたく無さそうに見えるのに、結構ぐいぐい行くよね。

でも存在感凄いし、ちょっとミステリアスで惹かれちゃうのも分かる。

音楽の差し込み方が時々私好みじゃ無かった。

先頭 表紙

2019-07-17 ゴールデン・リバー(原題 THE SISTERS BROTHERS) さらば愛しきアウトロー (原題 THE OLD MAN & THE GUN)

『ゴールデン・リバー(原題 THE SISTERS BROTHERS)』

製作年 2018年
製作国 フランス=スペイン=ルーマニア=ベルギー=アメリカ
配給 ギャガ
監督 ジャック・オディアール
原作 パトリック・デウィット
脚本 ジャック・オーディアール 、 トマ・ビデガン
キャスト
イーライ・シスターズ/ジョン・C・ライリー
チャーリー・シスターズ/ホアキン・フェニックス
ジョン・モリス/ジェイク・ギレンホール
ハーマン・カーミット・ウォーム/リズ・アーメッド

ハーマンは科学者と言うより、何だろう・・教祖と言うのか?指導者的魅力の人物に描かれている。
そして兄弟は凄く良いコンビだし、強いんだろうけど、何より、運が良いとしか思えない。色々な面に置いて。

弟は、面倒見の良いお兄ちゃんが居なかったらとっくに自滅していただろうし。

それで良いのか!って展開ではあるが、面白い。
脚本の味付けが良いんだろうな。
そして勿論俳優陣実力派揃いだし。見応えは有る。

ただ、1つ言うとしたら、化学反応で砂金がどう見えるかは分からないけど、金や、砂金を身近に生まれ育ったから、すくい上げた砂金はああじゃ無いと思うの。
角度に依っては勿論輝いているけど、金色に輝いて見えるのは輝銀鉱じゃ無いかな。それはすりつぶせば黒い粉となり金と区別できる。
白色の石英脈の中の、銀黒帯と呼ばれる黒い縞の中に金は賦存していて、黒い縞は主に輝銀鉱と呼ばれる黄鉄鉱や黄銅鉱を伴う銀の鉱物。
本物の金はそこにありながら、高品位鉱(500g/t以上)でなければ肉眼で見ることはできない。
金に精製するのに費用が掛かるから、沢山採れないと割に合わないと習った。

因みに佐渡金銀山は、天命に寄り鉱山を捜し歩いていた鶴子銀山の山師3名が1601年(慶長6年)に探し当て、その後徳川家康公が伏見城にて大久保長安に佐渡金山の支配を命じたと聞いています。


『さらば愛しきアウトロー (原題 THE OLD MAN & THE GUN)』

製作年 2018年
製作国 アメリカ
配給 ロングライド
監督 脚本 デヴィッド・ロウリー
原作 デイヴィッド・グラン
キャスト
Forrest Tucker/ロバート・レッドフォード
Jewel/シシー・スペイセク
John Hunt/ケイシー・アフレック

Robert Redfordが演じる実在の紳士な銀行強盗が、魅力的なんだ。
思わず、人生相談したくなるような雰囲気。
それは年齢を重ねたからかなぁ‥と思うんだけど、若い頃から犯罪を繰り返しているような擦れたところが無い。
本人が、お金の為と言うよりゲーム感覚だからかな。
本当にこれが引退作になるのかな?

だけど、それよりも思ったのは、大好きな人と出会うのはあの位の年齢が良いなぁ‥って事。
お互いの人生を生きて、だからこその同世代の安心感。お互いの過去を気にせず気取らず尊重し合える出会い。

昔ヘビーメタルバンドのボーカルしていたの?ジョークでしょ?じゃあ歌ってみせて。わ〜お♪ そんな出会いが良かったな‥

先頭 表紙

2019-07-12 ブロードウェイ版「ロミオとジュリエット」 (原題 ROMEO AND JULIET)

『ブロードウェイ版「ロミオとジュリエット」 (原題 ROMEO AND JULIET)』

製作年 2013年
製作国 アメリカ
配給 松竹
映画監督 ドン・ロイ・キング
舞台監督 クリステン・ハリス
原作 ウィリアム・シェイクスピア
キャスト
Romeo/オーランド・ブルーム
Juliet/コンドラ・ラシャド


いつも思うけど、ロミオとジュリエットって出会って数時間で結婚するのよね‥
イタリア人って怖いわ。

シェイクスピア物って、時代を現代にしても、セリフの言い回しは原作のままだったりするから、いつも違和感が・・そこは変えられない物なのかなぁ。
今作は白人と黒人の諍い・・って言う背景。
親同士・・って言うより取り巻き達がいがみ合っている感じ。
特にロミオの友人はちょっとお馬鹿過ぎないか?

Orlandoはその麗しさをひけらして居れば良い役なので、兎も角、相手の女の子がごつかった。可愛らしいお嬢様って感じじゃないので、何か感情移入できなかったな。
ばあやが存在感有ったね。

あと、Orlandoはロミオよりパリスってイメージ。まぁ、TROYで、パリス役やったからって言うのも有るけど。
脇を固めている人たちのベテラン感が強かったね。


でも、Orlandoが楽しそうだったから良いや。
これを日本のシアターで観られるとは思わなかったし。

先頭 表紙

2019-07-11 ワイルドライフ (原題 WILDLIFE)

『ワイルドライフ (原題 WILDLIFE)』

製作年 2018年
製作国 アメリカ
配給 キノフィルムズ
監督 ポール・ダノ
脚本 ポール・ダノ 、 ゾーイ・カザン
キャスト
Jeanette Brinson/キャリー・マリガン
Jerry Brinson/ジェイク・ギレンホール
Joe Brinson/エド・オクセンボールド
Warren Miller/ビル・キャンプ


Paul Dano監督、やるなぁ・・。
最初ママの行動は不可解で、凄く弱く狡く思えた。
思春期の息子を前に。本当に愚かで病的に思える。
夕食会での彼女は、本当に醜い。

だけど、彼女が欲していた物はそうじゃ無い。

きっと、華やかな学生時代だった。ゴルフの才能の有る夫と、美人で知的な妻。華やかな幸せを信じていたはず。
何度も失望しながら夫を支えて来た。
だけど、こんな筈じゃ無かった・・と言う思いに負けたんだよね。
女は、結婚して子供を産んで、色々な物を諦めて生きて来た。
今はまだマシになっているけど、当時は。

やりたい事が有ったはず。いつか戻れるかも・・と思いながら月日だけが過ぎて行き、夫はそんな思いを想像することも無い。
家で、子どもを育て大人しく待っていると思っている。
毎日、世界が狭まり、少しづつ首を絞められているような苦しみ。
それに気が付いてしまったんだと思う。

そして、あの老人は、そう言う女たちに援助してくれるんだよね。愛の真似事の見返りに。
言ったら汚い大人だけど、ジョーには酷だし理解出来ないだろうけど。

寂しくても、ジャネットはやっと自分の人生を生きていると感じられているんだろう。

そんな両親を連れてカメラの前に座るジョー。自分のそんな家族を受け入れて生きるんだな。強いな。

ジョーは14歳にしてはおっさんくさい位なんだけど。良い子過ぎて可哀想。

ちょっとね、Antonが演じそうな役だったよね。

先頭 表紙

2019-07-11 ペトラは静かに対峙する (原題 PETRA)  Girl/ガール (原題 GIRL)  ピアッシング (原題 PIERCING)

『ペトラは静かに対峙する (原題 PETRA)』

製作年 2018年
製作国 スペイン=フランス=デンマーク
配給 サンリス
監督 脚本 ハイメ・ロサレス
キャスト
Petra/バルバラ・レニー
Lucas/アレックス・ブレンデミュール
Jaume/ジョアン・ボテイ
Marisa/マリサ・パレデス

ジャウメの非道さは凄いな‥
嘘も告白も、良心の呵責とかでは無く、相手が一番ダメージを持つ所に持って来る・・と言う鬼畜さ。

そう言う意味では、冷静に行動して目的を果たした彼は一枚上手だったな。

あの夫婦関係はある意味潔くて嫌いじゃないけど、かと言って奥様は自由だった訳じゃないんだ‥
どんな仕打ちを受けるか解らないから言えなかったのか。それにしたって、もうちょっと早く言ってくれれば・・って思わずにはいられない。
それとも、実は知っていたからこそのあの仕打ちだったのか‥

景色は素敵で、塗りつぶされる肖像画が印象的で、第二章から始まる入り乱れた章展開が計算されていて振り回される。


『Girl/ガール (原題 GIRL)』

製作年 2018年
製作国 ベルギー
配給 クロックワークス=STAR CHANNEL MOVIES
監督 ルーカス・ドン
脚本 ルーカス・ドン 、 アンジェロ・ティヒセン
キャスト
ララ/ビクトール・ポルスター
マティアス/アリエ・ワルトアルテ
ミロ/オリバー・ボダル
ルイス/ティヒメン・フーファールツ

トランスジェンダーの少女ララを演じた男の子が、凄かった。
もう、冒頭シーンの弟と戯れるシーンがね、凄い透明感が有って、あんなの、姉弟にしか見えないじゃん。

期待に笑みをこぼしたり、不安に揺れたり、静かに傷ついたり、辛い時ほど笑顔の仮面を被るララが痛々しくて、作中何度も、お願いだから大丈夫って言わないで・・と思った。
安全や、健康面や、精神面を優先するドクターたち。頼もしいの。優しいの
。でも、違うんだ。日々が辛い。女の子になりたい。今直ぐに正しい体になりたい。
もどかしくてもどかしくて、でも良い子で。
そんな演技が本当に上手くて、辛い。
女の子として扱っているんだから、文句ないでしょ。って周囲の態度にも腹が立つ。
凄く頑張って理解を示してきたパパには、受け止めきれていなかった事実は辛いだろうけどね。

女には解らないけど、凄い決意だと思う。

『ピアッシング (原題 PIERCING)』

製作年 2018年
製作国 アメリカ
配給 パルコ
監督 脚本 ニコラス・ペッシェ
原作 村上龍
キャスト
Reed/クリストファー・アボット
Jackie/ミア・ワシコウスカ
Mona/ライア・コスタ

いや、あれ、自殺願望かな?
ただのヤバい性癖を持つ危ない女だと思う。
サイコスリラーと言うより、コメディだなぁ。
凄く真面目に計画を立てているようで、ぬるい。
電話の指紋を拭く意味とか良く分からないし。
時代的には公衆電話を使う時代だけれど、家に電話したんだから通話記録とかは調べられるんじゃないの?
手袋している訳じゃないから、指紋も残りまくっていると思うし。
なのにすっごく真面目な顔してやっている所が笑える。

あんな危ない女の子の事そう簡単に信じちゃ駄目よね。危険な人間は自分だけじゃないんだから。

殺人衝動を持つ男の話としては、私はKevin CostnerのMr.ブルックス 完璧なる殺人鬼が好きだな。

先頭 表紙


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