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まりんの「徒然日記」

ふりぃのかうんた
ふりぃのかうんた

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2019-05-15 パパは奮闘中! (原題 NOS BATAILLES)  ザ・フォーリナー/復讐者 (原題 英伦对决)  ザ・バニシング -消失- (原題 SPOORLOOS)
2019-05-14 幸福なラザロ (原題 LAZZARO FELICE)
2019-05-12 僕たちのラストステージ (原題 STAN & OLLIE)
2019-05-08 リアム16歳、はじめての学校 (原題 ADVENTURES IN PUBLIC SCHOOL)  アガサ・クリスティー ねじれた家 (原題 CROOKED HOUSE)  マローボーン家の掟 (原題 MARROWBONE)
2019-05-06 名探偵ピカチュウ (原題 POKÉMON DETECTIVE PIKACHU)
2019-05-03 アベンジャーズ/エンドゲーム (原題 AVENGERS: ENDGAME)
2019-04-30 2019年4月にスクリーンで観た映画
2019-04-23 ハイ・ライフ (原題 HIGH LIFE)
2019-04-22 ある少年の告白 (原題 BOY ERASED) ハンターキラー 潜航せよ (原題 HUNTER KILLER) シャザム! (原題 SHAZAM!)
2019-04-18 魂のゆくえ (原題 FIRST REFORMED)


2019-05-15 パパは奮闘中! (原題 NOS BATAILLES)  ザ・フォーリナー/復讐者 (原題 英伦对决)  ザ・バニシング -消失- (原題 SPOORLOOS)

『パパは奮闘中! (原題 NOS BATAILLES)』

製作年 2018年
製作国 ベルギー=フランス
配給 セテラ・インターナショナル
監督 ギヨーム・セネズ
脚本 ギヨーム・セネズ
キャスト
オリヴィエ/ロマン・デュリス
クレール/ロール・カラミー
ベティ/レティシア・ドッシュ
ローラ/ルーシー・ドゥベイ
エリオット/バジル・グランバーガー
ローズ/レナ・ジラード・ヴォス

凄く良いママなのよ。子供たちを愛していて、楽しませる術に長けていて。
前夜、寝物語に語った物語が全てだと思う。
愛していて、愛していて、失うのが怖い。伝わらないのが怖い。
多分、エリオットの火傷も関わっているよね。どうして火傷したのか、何時の頃か、どの位の物か解らないけど、軽くは無かった。
あんな場所にそんな大きな火傷。どうして出来たのか分からないけど、母親としたら身を切られる位辛い。
家で起きたなら、理由に関わらず自責の念に苦しんだだろう。
倒れるくらい、精神面で参って居たみたいだから、そっちが先か、火傷が先か解らないけど。

子供を、精神面でも肉体面でも、無事育て上げる事に対するプレッシャーは計り知れない。
逃げ出したくなる。誰だって。育児ノイローゼって言葉が有る訳だし。

知人の死や、前日の出来事で、きっと何かがぷつりと切れたんだよね。子供を置いて出て行く。子供の無事を願う親としては真逆な行動。
だけど、理解出来る。一人で、完璧に向き合うのは重荷過ぎる。大体男親は気が付かない。手遅れになってから動く生き物だよね。

それにしても、子どもたちが健気だなぁ。あと、妹ベティも良いなぁ。


『ザ・フォーリナー/復讐者 (原題 英伦对决)』

製作年 2017年
製作国 イギリス=中国
配給 ツイン
監督 マーティン・キャンベル
脚本 デヴィッド・マルコーニ
キャスト
Quan Ngoc Minh/ジャッキー・チェン
Liam Hennessy/ピアース・ブロスナン

これは、ストーリーがどうとかじゃなくて、ジャッキー・チェンの生涯現役感溢れるアクションに感心するわ。
最初のしょぼくれ親父感も、痛々しいながらの熟練した戦いっぷりも、凄いわ。

イギリスとアイルランドの関係性は色々な媒介で知っているけれど、今もこんななの?


『ザ・バニシング -消失- (原題 SPOORLOOS)』

製作年 1988年
製作国 オランダ=フランス
配給 アンプラグド
監督 ジョルジュ・シュルイツァー
原作 脚本 ティム・クラッベ
キャスト
レイモン・ルモン/ベルナール=ピエール・ドナデュー
レックス・ホフマン/ジーン・ベルボーツ
サスキア・ワグター/ヨハンナ・テア・ステーゲ

犯人は勿論狂っているけど、彼も相当だわよね。
犯人の罪悪感が全く無い様。まるで、夏休みの自由研究に夢中で取り組んでいるみたいな。

どうやったら上手く行くか計画の改良を繰り返し、上手く行った成果を見たくて仕方が無い。
殺人を楽しんでいる訳じゃ無く、自分の計画で上手く誘拐出来るか‥が興味の対象で。終わったら、安全な方法でポイする。
罪悪感が無いから、家族の前では問題なく良い人で居られる。

そして、研究の成果を一番知りたがっている人に披露したくなる。
研究に罪の意識なんて無い。マッドサイエンスだわ。そして知りたがっている人に安全な方法で事実を示せて大満足。なのでしょう。
・・で、レックスの怯えながら、妙に納得したような顔が、犯人の行動が的外れじゃないかのようで、やっぱり、おかしくて、怖いわよ。
ああ言う結果を迎える映画は何度か見ているけど、一番遭いたくない悲劇ね。

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2019-05-14 幸福なラザロ (原題 LAZZARO FELICE)

『幸福なラザロ (原題 LAZZARO FELICE)』

製作年 2018年
製作国 イタリア=スイス=フランス=ドイツ
配給 キノフィルムズ/木下グループ
キャスト
Lazzaro/アドリアーノ・タルディオロ
Antonia bambina/アニェーゼ・グラツィアーニ
Antonia/アルバ・ロルヴァケル
Tancredi bambino/ルカ・チコヴァーニ
Tancredi adulto/トンマーゾ・ラーニョ
Ultimo/セルジ・ロペス
Marchesa Alfonsina De Luna/ニコレッタ・ブラスキ

1980年代初頭にイタリアで実際にあった詐欺事件が元になっているそうです。

のどかな農村。求愛の歌。何も知らなければ、平和な時代の貧しくも幸せな大家族のお話と思います。
煙草に対する世論の話辺りで、ん?って思うかな。

ラザロは、愚直で、マイナスな思考が無い。
そんな彼を軽んじ、都合よく使う村の人たちは、決して善人じゃない。
幼い子供に酷いジョークを言って、泣きそうなのを見て皆で笑う。大嫌いだ。
ラザロを気に掛けているのはアントニア位。ちょっと宗教に絡めている部分は有るのだけれど、この映画に込められたメッセージを、ちゃんと理解できている自信は無い。
途中物語が一転して、ファンタジーかSFのようになる。M. Night Shyamalan監督がトリックで扱いそう。
だけど、ラザロの存在自体が最初からファンタジーだったのかもしれない。

実際、タンクレディからしたら、あの村での生活は異世界に紛れ込んだみたいなものだっただろうな。
母親が、モンスターのように思えていたかもしれない。

その後・・の変動期をラザロは知らない。まるで、浦島太郎みたいなんだよね。
色々露見して、救い出された筈なのに、決して幸せそうではない彼らの生活。タンクレディも含めて。
だから、込められたメッセージが分からない。
何故彼がああならなくてはいけなかったのか‥それが宗教的教訓なら、私には理解出来ない。ただ辛い。
そう思わせるくらい純朴だった、ラザロは凄い。

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2019-05-12 僕たちのラストステージ (原題 STAN & OLLIE)

『僕たちのラストステージ (原題 STAN & OLLIE)』

製作年 2018年
製作国 イギリス=カナダ=アメリカ
配給 HIGH BROW CINEMA
監督 ジョン・S・ベアード
脚本 ジェフ・ポープ
キャスト
スタン・ローレル/スティーヴ・クーガン
オリバー・ハーディ/ジョン・C・ライリー
ルシール/シャーリー・ヘンダーソン
イーダ/ニナ・アリアンダ
バーナード・デルフォント/ルーファス・ジョーンズ
ハル・ローチ/ダニー・ヒューストン

お笑いコンビ“ローレル&ハーディ”を知らないのですが、スタンが才能ある人なのは伝わって来た。
こまめにこまめに笑いを入れていく。
日本のコメディアンって誰かを標的にして笑いに仕立てるから、私は悲しくなって笑えないんの。
彼らのは、道化の類。我が身を滑稽にして笑わせる。私にはこっちの方がっている。
時代なのかもしれないけれど。

そしてそんな彼らを支える対照的な二人の妻。
スタンの奥様はね、派手に着飾り気位が高く、自慢ばかりしているように見える。そして、オリバーの妻はそんな彼女にうんざりしている。
だけど、彼女がそうしているのは、夫が安く見られないようにだったんだな‥
それぞれが夫の良き理解者で支えている姿が感動的。彼らは離婚歴も有るし、浮気したりギャンブルしたり・・って過去も有るのに、この奥様達とはすごく良好で・・運命の相手に出会ったって事なのかなぁ‥と、羨望のまなざしで見ていた。
大丈夫・・?ってハラハラしながら見ていたラストステージで、そう言う気持ちを全部わかった上で、笑顔を絶やさず凛として夫たちのステージを見つめる姿が本当に素敵だったな。

スタンとオリバーがお互いの才能を認め、唯一の相手と思って居る事も素敵だった。哀しい位にね。

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2019-05-08 リアム16歳、はじめての学校 (原題 ADVENTURES IN PUBLIC SCHOOL)  アガサ・クリスティー ねじれた家 (原題 CROOKED HOUSE)  マローボーン家の掟 (原題 MARROWBONE)

『リアム16歳、はじめての学校 (原題 ADVENTURES IN PUBLIC SCHOOL)』

製作年 2017年
製作国 カナダ
配給 エスパース・サロウ
監督 カイル・ライドアウト
脚本 カイル・ライドアウト 、 ジョシュ・エプスタイン
キャスト
クレア/ジュディ・グリア
リアム/ダニエル・ドエニー
アナスタシア/シオバーン・ウィリアムズ
マリア/エヴァ・デイ


自宅で、親に無菌状態で育てられた子供の話は良く有る。古い所ではキス☆キス☆バン☆バン。ペネロピもそうだし、フェリーニに恋して。異例だけど、ブリグズビー・ベアもね。
皆、本当に清らかで本当に天使のようなんだよなぁ‥だけど皆外の世界に出て行く。
純粋過ぎてへこたれないんだよね。
リアムも彼らと同じなんだけど、そこまで世間を知らない訳じゃない。ママとしては理想の息子よねぇ・・
そうそう、ママのクレアが、エリザベスタウンのドリューの妹ヘザーだった。可愛いママよ。

これを見て、チャーリーバートレットの男子トイレ相談室とテラビシアにかける橋を思い出した。
いじめっ子の扱いが。良く居る体力馬鹿ないじめっ子。だけど、主人公が踏み込んで行く事で見える彼らの問題。
この作品はそこまで明確に踏み込んで居ないんだけど、彼女がね、彼を必要としている姿にハッとするよね。彼は、彼女を全力で守るんだろうなぁ‥って。

作りは何となくセブンティーン・アゲイン。だから、色々と目新しさは無いんだけど、凄く魅力的に仕上がっている。

『アガサ・クリスティー ねじれた家 (原題 CROOKED HOUSE)』

製作年 2017年
製作国 イギリス
配給 KADOKAWA
監督 ジル・パケ=ブレネール
原作 アガサ・クリスティー
脚本 ジュリアン・フェロウズ 、 ティム・ローズ・プライス 、 ジル・パケ=ブレネール
キャスト
イーディス・デ・ハヴィランド/グレン・クローズ
チャールズ・ヘイワード/マックス・アイアンズ
ソフィア・デ・ハヴィランド/ステファニー・マティーニ

子役が上手いなぁ。名作物は、展開が分かっている分、演技を魅せるしかないもんね。分かっていてもイライラしたりハラハラしたりで振り回される。
メイクや衣装や台詞とか時代独特な部分が、観ていて楽しかった。

『マローボーン家の掟 (原題 MARROWBONE)』

製作年 2017年
製作国 スペイン=アメリカ
配給 キノフィルムズ/木下グループ
監督 脚本 セルヒオ・G・サンチェス
キャスト
ジャック/ジョージ・マッケイ
ジェーン/ミア・ゴス
ビリー/チャーリー・ヒートン
サム/マシュー・スタッグ
アリー/アニャ・テイラー=ジョイ
母/二コラ・ハリソン
ポーター/カイル・ソラー
父/トム・フィッシャー

早々に、第三者と知り合った意味が良く分かる作り。

多くを語らないので、何が有ったのか分からないんだけど、何かが有った。それは確かで、兎に角不気味。
途中、いきなり一転したようにホラー色が出て来て、それをちょっと不思議に思いながら、観ていると、何となく何が起きたのか、薄々分かってくる。
そして気が付きたくなかった事を知ってしまう。

どんな酷い事が起きていて、どんな思いで流れて来たか‥それを思うとね。とても辛いよね。そりゃあ精神が崩壊しそうになる。自己防衛策もとるだろう。

兄弟皆が凄く良いんだけど、George MacKayは、はじまりへの旅でも長男役を演じていた。長男役が良く似合う。
アリーの透明感も凄い。

これがホラーかどうかは分からないけど、あんな美しいラストシーンは無いよね。

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2019-05-06 名探偵ピカチュウ (原題 POKÉMON DETECTIVE PIKACHU)

『名探偵ピカチュウ (原題 POKÉMON DETECTIVE PIKACHU)』

製作年 2019年
製作国 アメリカ
配給 東宝
監督 ロブ・レターマン
脚本 ロブ・レターマン 、 ニコール・パールマン
キャスト
Tim Goodman/ジャスティス・スミス
Lucy/キャスリン・ニュートン
Detective Yoshida/渡辺謙
創設者/ビル・ナイ
Detective Pikachu/ライアン・レイノルズ


ポケモン、外人にも人気よね。
凄く愛を感じた。ポケモンへの。
それぞれのキャラの特性や、魅力を盛り込んで、ちゃんと理解して作っているんだなぁ‥

私は最近のポケモンは分からないけど、あぁ、こんな子居たな〜って懐かしく思いながら見ていました。
ポケモン世代の人だと、それぞれ思い入れは有って感想も様々だろうけど、ポケモン世代のツレは、面白かったと言っていました。

質感とか、私は嫌じゃ無かったわ。

先頭 表紙

2019-05-03 アベンジャーズ/エンドゲーム (原題 AVENGERS: ENDGAME)

『アベンジャーズ/エンドゲーム (原題 AVENGERS: ENDGAME)』

製作年 2019年
製作国 アメリカ
配給 ウォルト・ディズニー・ジャパン
監督 アンソニー・ルッソ 、 ジョー・ルッソ
脚本 クリストファー・マルクス 、 スティーヴン・マクフィーリー
キャスト
ロバート・ダウニーJr.
クリス・エヴァンス
チャドウィック・ボーズマン
マーク・ラファロ
クリス・ヘムズワース
スカーレット・ヨハンソン
ジェレミー・レナー
ドン・チードル
ポール・ラッド
ブリー・ラーソン
カレン・ギラン
ダナイ・グリラ
ジョシュ・ブローリン

えっと、何の映画観ているんだっけ?サスペンスホラー?と思うような穏やかさが一転するオープニング。
皆が悲痛な面持ちで、失望からの出口は無いように思える。何年経っても。
だけど、思いがけない所から訪れた転機は、凄く儚いんだけど、それぞれが自分が出来る事をする。するべきことをする。
そして掴んだんだよね・・

それぞれの繋がり、絆、わだかまり、未練、哀しみ、それを凄く丁寧に描いて居る。それぞれが関わる賢者たちの導きも。

勿論、それぞれが物語のヒーローを務める面々。この映画の中でも、誰もがヒーローでした。
神でも、超人でも、天才でも無くても。

全編通して、壮大なイベントだった。シリーズ作品のエンディングまで引っ張って来たのに、静かで潔いエンディングだった。
多くは語れない。物語のラストは皆自分で見届けたいよね。



個人的に言いたい事は、分かっていたけど、やっぱり彼は出ないのだな‥消えてしまったのだな‥
と言うのと同時に、懐かしい人たちが再度映し出される嬉しさ。

サムとベッキーという新旧親友の間に生まれた絆?が好き。
そしてやっぱりBLACK PANTHER格好良い!




真田さんって私でも知っている日本人俳優が出て来る日本のシーンが有るのに、日本でプレミアイベント出来ない御時世…切ない。

先頭 表紙

2019-04-30 2019年4月にスクリーンで観た映画

2019年4月にスクリーンで観た映画

4月は14本です。全然観られなかった・・
良作が多かったけど。

2019年小計は66本。


○ハイ・ライフ(原題 HIGH LIFE)
○ある少年の告白(原題 BOY ERASED)
○ハンターキラー 潜航せよ(原題 HUNTER KILLER)
 シャザム!(原題 SHAZAM!)
 魂のゆくえ(原題 FIRST REFORMED)
○荒野にて(原題 LEAN ON PETE)
○ビューティフル・ボーイ(原題 BEAUTIFUL BOY)
○バイス(原題 VICE)
◎ザ・プレイス 運命の交差点(原題 THE PLACE)
 リヴァプール、最後の恋 (原題 FILM STARS DON'T DIE IN LIVERPOOL)
 エマの瞳 (原題 L COLORE NASCOSTO DELLE COSE)  
○孤独なふりした世界で(原題 I THINK WE'RE ALONE NOW)
 希望の灯り (原題 IN DEN GÄNGEN)
○記者たち〜衝撃と畏怖の真実〜(原題 SHOCK AND AWE)

先頭 表紙

2019-04-23 ハイ・ライフ (原題 HIGH LIFE)

『ハイ・ライフ (原題 HIGH LIFE)』

製作年 2018年
製作国 ドイツ=フランス=イギリス=ポーランド=アメリカ
配給 トランスフォーマー
監督 クレール・ドゥニ
脚本 クレール・ドゥニ 、 ジャン=ポール・ファルジョー 、 D.J.グーゲンハイム
キャスト
モンテ/ロバート・パティンソン
ディブス医師/ジュリエット・ビノシュ
ボイジー/ミア・ゴス
チャーニー/アンドレ・ベンジャミン
船長/ラース・アイディンガー

オープニングの映像と音楽に落ち着かないような違和感を感じた。
それはそのまま、彼らの置かれた状況の異常さを表していたんだと思う。
エンディングの選曲の完璧さから、確信になった。
凄く綿密に作り上げたんだなぁ。

大女優Juliette Binocheが演じる女医が病的で、凄く、凄い。
色々な意味で怖いと言うか魅惑的なのか‥?不自然な程の黒の長髪がしきりに誇張されていて、不快感が募る。
どんどん病んで行く感じのメンバーと、並行して進む現在?の二人の姿の神聖さ。

そしてラストの美しさ。ただただ虚しい。

先頭 表紙

2019-04-22 ある少年の告白 (原題 BOY ERASED) ハンターキラー 潜航せよ (原題 HUNTER KILLER) シャザム! (原題 SHAZAM!)

『ある少年の告白 (原題 BOY ERASED)』

製作年 2018年
製作国 アメリカ
配給 ビターズ・エンド
監督 ジョエル・エドガートン
原作 ガラルド・コンリー
脚本 ジョエル・エドガートン
キャスト
ジャレッド・イーモンズ/ルーカス・ヘッジズ
ナンシー・イーモンズ/ニコール・キッドマン
ヴィクター・サイクス/ジョエル・エドガートン
マーシャル・イーモンズ/ラッセル・クロウ

両親のキャスティングに、本気を感じる。
勿論実在のモデルに似たキャスティングでは有るのだけれど、あまりに演技が上手くて深くて、それぞれに感情移入しまくる。
自分たちの置かれた状況の正しい認識が無いまま、ひたすら否定される。辛いな‥
本当に必要な言葉はそんなモノじゃない。
一つ一つの小さな行動を受け止め、勇気振り絞って返す。そこに有る無言の肯定。それが救いでしょ。何が大切かちゃんと示して、自分を変えた強さが眩しい。
起きた事の重大さに、失った現実感。階段を上り閉められたドアの確固とした拒絶。
見せ方が、たまらなく上手い。

ゲイ同士は分かるって言うけど、行動に移す時って凄く勇気要るだろうな…
スキンシップや視線でもしかしてと思うのだろうけど、受け入れられるか、拒否されるか、本気の拒否なのか躊躇なのか‥パートナーを見つけるまでの心境を想像すると、痛々しくて切ない。


『ハンターキラー 潜航せよ (原題 HUNTER KILLER)』

製作年 2018年
製作国 アメリカ
配給 ギャガ
監督 ドノヴァン・マーシュ
キャスト
ジョー・グラス艦長/ジェラルド・バトラー
チャールズ・ドネガン統合参謀本部議長/ゲイリー・オールドマン
ジョン・フィスク海軍少将/コモン
ジェーン・ノーキスト/リンダ・カーデリーニ
ビル・ビーマン/トビー・スティーヴンス
アンドロポフ艦長/ミカエル・ニクヴィスト

潜水艦映画に外れ無しって定説よね。
狭い密室。深い海中。視界の無い音が頼りの世界。通信手段の不便さ・・等々がハラハラ感を増すのかな。
そして、絶対的な悪と言うより、人々の絆や判断力、決断力が題材になる。
コレもそうね。

思いがけない人物が伏兵となる配置とか、語り過ぎない打開策とか、上官の最後の態度とか。
潜水艦の中だけでなく、地上での攻防もそれぞれキャラが立っていて、行動が格好良い。
お互いどうなっているか解らない状況で、皆が最善をそれぞれ考えて動いている。

Gerard Butlerが主役になっているけど、誰もが主役になり得るつくりね。


『シャザム! (原題 SHAZAM!)』

製作年 2019年
製作国 アメリカ
配給 ワーナー・ブラザース映画
監督 デヴィッド・F・サンドバーグ
脚本 ヘンリー・ゲイデン
キャスト
Shazam/ザッカリー・リーヴァイ
Billy Batson/アッシャー・エンジェル
Dr. Thaddeus Sivana/マーク・ストロング
Freddy Freeman/ジャック・ディラン・グレイザー

これ、完全にコメディでしょ?予告見る限り。中身が子どものおじさんヒーロー。
魔術師も胡散臭いし。でも、意外と敵はちゃんと脅威なのよね。
正義とは程遠い少年。あの姿でやられると、中々シュールです。
だけど笑えない母親との別れとかが有ったり、ただ探し求めている健気さが有ったり。
笑えるけど、笑えるだけじゃないのよね。

そして意味深なエンディングは何?他ヒーロー映画の真似なネタなのか、マジで続編作る気なのか分からない。
同じ配給だからか、スーパーヒーローにリスペクトし過ぎな作りなんだもん?

先頭 表紙

2019-04-18 魂のゆくえ (原題 FIRST REFORMED)

『魂のゆくえ (原題 FIRST REFORMED)』


製作年 2017年
製作国 アメリカ=イギリス=オーストラリア
配給 トランスフォーマー
監督 ポール・シュレイダー
キャスト
トラー牧師イーサン・ホーク
メアリー /アマンダ・セイフライド
ジェファーズ/セドリック・カーン
エスター/ビクトリア・ヒル
マイケル/フィリップ・エッティンガー

どうも、私はEthan Hawkeが演じる役が好きじゃないみたいだ。
良い映画だったり、演技が素晴らしかったりするのだけれど、だからこそなのか。
物静かで、真摯に信者と向き合う。哀しい過去を持ち、自分の不調より聖職を優先させる・・のですが、お酒に依存している。
悲しみから抜け出せないせいか、痛みを紛らわせるためか。両方なのか、分からないけど。
だけど、ラストの方を見たら、むしろ痛みを自分に課していたのだろうか‥とも思えた。
The Da Vinci Codeのオプス・デイのシラスみたい・・(実際のオプス・デイはカルト集団では無いそうです)

兎に角、神聖な雰囲気を醸し出しながら、エスターの発言が・・この世で一番残酷な拒否。それで、ダメだ、この男嫌い。と思った。
信者や外に良い顔をする為に、身内に残酷な感情をぶつける。
あの一瞬で彼の必死さと弱さと内面をあぶり出した。凄いと思います。
無垢に慕ってくる若くて可愛い女性を守りたくなる性は仕方が無いとしてもね。
あそこまでお腹が大きくなった妊婦がうつ伏せになるのは、かなり苦しいと思うけど。

知った事実に、無力さを知ったのかもしれない。偽善に嫌気がさしたのかもしれない。
もしかしたら、自己嫌悪や自己憐憫から抜け出す対象になったのかもしれない。

深いし、不思議な感じ。
だけど、Ethan Hawkeが適役だと感じた直観は正しかったと思う。

先頭 表紙


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