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まりんの「徒然日記」

ふりぃのかうんた
ふりぃのかうんた

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2019-04-12 ビューティフル・ボーイ (原題 BEAUTIFUL BOY)
2019-04-11 バイス (原題 VICE)
2019-04-10 ザ・プレイス 運命の交差点 (原題 THE PLACE) リヴァプール、最後の恋 (原題 FILM STARS DON'T DIE IN LIVERPOOL) エマの瞳 (原題 L COLORE NASCOSTO DELLE COSE)  
2019-04-10 孤独なふりした世界で (原題 I THINK WE'RE ALONE NOW)  希望の灯り (原題 IN DEN GÄNGEN)
2019-04-01 記者たち〜衝撃と畏怖の真実〜 (原題 SHOCK AND AWE)
2019-03-30 2019年3月にスクリーンで観た映画
2019-03-30 ダンボ (原題 DUMBO)
2019-03-27 スパイダーマン:スパイダーバース (原題 SPIDER-MAN: INTO THE SPIDER-VERSE)  ブラック・クランズマン (原題 BLACKKKLANSMAN)
2019-03-26 ビリーブ 未来への大逆転 (原題 ON THE BASIS OF SEX)  バンブルビー (原題 BUMBLEBEE)
2019-03-20 サッドヒルを掘り返せ (原題 SAD HILL UNEARTHED)  バジュランギおじさんと、小さな迷子 (原題 BAJRANGI BHAIJAAN)


2019-04-12 ビューティフル・ボーイ (原題 BEAUTIFUL BOY)

『ビューティフル・ボーイ (原題 BEAUTIFUL BOY)』

製作年 2018年
製作国 アメリカ
配給 ファントム・フィルム
監督 フェリックス・ヴァン・ヒュルーニンゲン
脚本 ルーク・デイヴィス
キャスト
デヴィッド・シェフ/スティーヴ・カレル
ニック・シェフ/ティモシー・シャラメ
カレン・バーバー/モーラ・ティアニー
ヴィッキー・シェフ/エイミー・ライアン
ローレン/ケイトリン・デヴァー

Timothée Chalamet は、とても淫靡な雰囲気を持った俳優だなぁ。爽やかな笑顔にさえ。
Steve Carellは元々コメディ俳優のイメージを持っていたんだけど、こういうシリアスな役も上手いわよね。
上手いからコメディも出来るのか‥

何かに依存する時の、きっかけなんて解らない。
分岐点は有るのかもしれないけど。後付けでそう言うだけかも。
優秀でお利口さんなな自分に、ちょっとうんざりしたのかもしれない。
理解のある父親ぶり、悪ぶった良好な父子関係が、嘘臭く思えたのかもしれない。
理由なんて、無いのかもしれない。
だけど、抜け出すのは大変って、私たちは知識で知っている。それなのに、何度も何度も落ちて行くんだなぁ‥

高校時代かなぁ‥学校で、薬物の恐怖・・的な動画を皆で視聴させられたけど、これは、そのままそういう風に使えそうな、恐怖と家族愛の美しい秀作です。
子役がまた上手いんだ。

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2019-04-11 バイス (原題 VICE)

『バイス (原題 VICE)』

製作年 2018年
製作国 アメリカ
配給 ロングライド
監督 脚本 アダム・マッケイ
キャスト
ディック・チェイニー/クリスチャン・ベール
リン・チェイニー/エイミー・アダムス
ドナルド・ラムズフェルド/スティーヴ・カレル
ジョージ・W・ブッシュ/サム・ロックウェル
コリン・パウエル/タイラー・ペリー


かなりシニカルな作品です。
物語は進んで行くけれど、それを解説する第三者の視点。差し込まれるワンショットが、相当ね。
まぁ、その第三者の存在自体が、かなり・・ですけど。
上手いんですよ。
映画としては、誰に偏ることなく真実を描いて居るようで、第三者の存在を借りてコミカルに否定して来る。

最近見た性差別なんかも時代的に関わっている。遠い国とは言え、無関心ではいられない強大な国の政治が、こんな事になっていたなんてね。
まぁ、あのジュニアはあちこちで散々言われてきてますけど。
ここで止めて置けば良いのに・・って手の込んだ皮肉たっぷりですね。

Christian Baleの変身ぶりは毎度見事ですが、今さら驚かないですよね。彼ならこの位やるだろう・・と。流石でした。

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2019-04-10 ザ・プレイス 運命の交差点 (原題 THE PLACE) リヴァプール、最後の恋 (原題 FILM STARS DON'T DIE IN LIVERPOOL) エマの瞳 (原題 L COLORE NASCOSTO DELLE COSE)  

『ザ・プレイス 運命の交差点 (原題 THE PLACE)』

製作年 2017年
製作国 イタリア
配給 ミモザフィルムズ
監督 脚本 パオロ・ジェノヴェーゼ
キャスト
L'uomo/ヴァレリオ・マスタンドレア
Angela/サブリーナ・フェリッリ
Marcella/ジュリア・ラッツァリーニ
Suor Chiara/アルバ・ロルヴァケル
Ettore/マルコ・ジャリ―ニ
Odoacre/ロッコ・パパレオ
Gigi/ヴィニーチョ・マルキオーニ
Alex/シルヴィオ・ムッチーノ
Fulvio/アレッサンドロ・ボルギ
Martina/シルヴィア・ダミーコ
Azzurra/ヴィットリア・プッチーニ

Valerio Mastandreaの揺るがない姿勢が何だか凄く頼もしいなぁ‥
疲れて無表情で静か。依頼者は、文句を言いながらも何でも打ち明けて行く。一見、カウンセラーみたいだ。

皆の望みは深刻で切実な物から、単なる欲望まで、様々。出される引き換えの条件も、様々。
皆一度は躊躇するの。良心から。そこから葛藤し、受け入れたり怒ったり懇願したり。
だけど、皆下りないのよね‥

だけど、その願いが皆少しずつずれて行くのよね。まぁ、それも織り込み済みなんだろうけど、彼がそこまで知っているのかは不明。だって静かに動揺しているもんねぇ?
そしてあの女性は・・?
不思議なんだけど、結構嫌いじゃない。


『リヴァプール、最後の恋 (原題 FILM STARS DON'T DIE IN LIVERPOOL)』

製作年 2017年
製作国 アメリカ
配給 キノフィルムズ/木下グループ
監督 ポール・マクギガン
原作 ピーター・ターナー
脚本 マット・グリーンハール
キャスト
Gloria Grahame/アネット・ベニング
Peter Turner/ジェイミー・ベル
Bella/ジュリー・ウォルターズ
Jean/ヴァネッサ・レッドグレイヴ

Gloria Grahame知らなかったんだけど、可愛らしい女性だなぁ。
話し方がゆっくりだからか、凄く聞き取り易い英語を話す。May Iとか、Could you とかをちゃんと使って丁寧に話すからかな。

以前、男と女では考える事が全然違う・・と聞いたけれど、この、ピーター君はここでそれ絶対言っちゃダメなやつ!って言うのをわざわざ言う。
それが本心だとしても、言っちゃダメだ!案の定グロリアを怒らせてる。ジョークだって言って許される発言じゃない。若さか?
そんな事を、グロリア目線とピーター目線での同シーンの繰り返しで思い知る。

舞台の上でシェイクスピアを読むシーンとか、本当に、綺麗で切ない。
老いても、落ち目と言われても、役者なんだよね。
でも、最後に帰りたい場所が有るのは、幸運かも知れないね。

『エマの瞳 (原題 L COLORE NASCOSTO DELLE COSE)』

製作年 2017年
製作国 イタリア=スイス
配給 マンシーズエンターテインメント
監督 シルヴィオ・ソルディーニ
脚本 シルヴィオ・ソルディーニ 、 ドリアーナ・レオンデフ 、 ダヴィデ・ランティエーリ
キャスト
Emma/ヴァレリア・ゴリノ
Teo/アドリアーノ・ジャンニーニ
Patti/アリアンナ・スコンメーニャ
Nadia/ラウラ・アドリアーニ


いや、解んない。イタリアらしいと言えば、らしいけど。
愛人も恋人も居て、だけど誰にも心は許さなくて。恋人との仲を守る為に平気で切り捨てるような男だよ。
盲目なエマは健気かもしれない。
でも浮気症は治らないよね?
『かごの中の瞳』のパターンが目に見えるようだったわ。
ハッピーエンドとは思えなかった。

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2019-04-10 孤独なふりした世界で (原題 I THINK WE'RE ALONE NOW)  希望の灯り (原題 IN DEN GÄNGEN)

『孤独なふりした世界で (原題 I THINK WE'RE ALONE NOW)』

製作年 2018年
製作国 アメリカ
配給 ツイン
監督 リード・モラーノ
脚本 マイク・ワコウスキー
キャスト
Del/ピーター・ディンクレイジ
Grace/エル・ファニング
Patrick/ポール・ジアマッティ
Violet/シャルロット・ゲンズブール

色々謎なんですが、黙々と自分に課した作業を続けるデルの拘りや潔癖さが心地良い。
まぁ、異常なんだけど。
そこに絡んでくる謎の少女がElle Fanningで、本当に、可愛い。
車の中で音楽聴きながらヘドバンするんだけど、美しすぎる〜

この映画は、地味にキャスト豪華だし、見せ方が凄く美しい。
掃除の仕方や本の整理や、図書館そのものも。
何が起きたのか、ちょっと良く分からないのだけれど。
急転急転で着いて行くのが難しいけれど、それが登場人物に感情移入しやすくさせているのかも。


『希望の灯り (原題 IN DEN GÄNGEN)』

製作年 2018年
製作国 ドイツ
配給 彩プロ
監督 トーマス・ステューバー
原作 クレメンス・マイヤー
脚本 クレメンス・マイヤー 、 トーマス・ステューバー
キャスト
クリスティアン/フランツ・ロゴフスキ
マリオン/ザンドラ・ヒュラー
ブルーノ/ペーター・クルト

スーパーの裏側の仕事のドキュメンタリーのような感じ。
ベテランの親切で自由な先輩たちや、仲間を心配するおせっかいや、仲間意識が心地いい職場です。
だけど、皆孤独で・・だからこそ、職場では陽気なのかな・・

でも、年上人妻のお姉さん、それは酷だわ‥

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2019-04-01 記者たち〜衝撃と畏怖の真実〜 (原題 SHOCK AND AWE)

『記者たち〜衝撃と畏怖の真実〜 (原題 SHOCK AND AWE)』

製作年2017年
製作国アメリカ
配給ツイン
監督ロブ・ライナー
脚本ジョーイ・ハートストーン
キャスト
Jonathan Landay/ウディ・ハレルソン
Warren Strobel/ジェームズ・マースデン
Lisa Mayr/ジェシカ・ビール
Vlatka Landay/ミラ・ジョヴォヴィッチ
John Walcott/ロブ・ライナー
Joe Galloway/トミー・リー・ジョーンズ


当時、イラク戦争を、どういう思いで見て居たかな・・
サダム・フセインが大量破壊兵器を保有しているから・・と言われて、疑いはしなかったでしょ。
遠い国の出来事・・と思っても居た。
でもこの映画は、遠い国の事だけじゃ無く、多分、いつの時代でもどこの国でも当てはまるのよね。

ジャーナリストが、売れるネタかどうかだけで、裏付けもしないで、記事を垂れ流しちゃいけない。
先入観や思い込みで、価値観押し付けちゃいけない。

後手後手に廻りながら、それでもちゃんとした裏付けを取って行く中堅新聞社ナイト・リッダーの面々は頼もしいし、妥協しない支局長、格好良い。
スクープよりも確証の方が大事だと思っている。曲げない信念。そう言う新聞社が無いとね。
私のイメージだと、日本の報道番組は憶測に憶測を重ねて垂れ流している感じ。

強大な自由の国は、一歩間違うと集団暴力化するのね。
それは、どこの国でも、どんなに小さなコミュニティでも。
その部分に警鐘を鳴らしている映画だと思いました。


久し振りのJames Marsdenだったわ。

先頭 表紙

2019-03-30 2019年3月にスクリーンで観た映画

2019年3月にスクリーンで観た映画

3月は20本でした。
2019年小計は52本。


ダンボ (原題 DUMBO)
スパイダーマン:スパイダーバース (原題 SPIDER-MAN: INTO THE SPIDER-VERSE)
ブラック・クランズマン (原題 BLACKKKLANSMAN)
ビリーブ 未来への大逆転 (原題 ON THE BASIS OF SEX)
バンブルビー (原題 BUMBLEBEE)
サッドヒルを掘り返せ (原題 SAD HILL UNEARTHED)
バジュランギおじさんと、小さな迷子 (原題 BAJRANGI BHAIJAAN)
サンセット (原題 NAPSZÁLLTA)
ふたりの女王 メアリーとエリザベス (原題 MARY, QUEEN OF SCOTS)
キャプテン・マーベル (原題 CAPTAIN MARVEL)
アリータ:バトル・エンジェル (原題 ALITA: BATTLE ANGEL)
マイ・ブックショップ (原題 LA LIBRERÍA)
たちあがる女 (原題 KONA FER Í STRÍÐ)
ウトヤ島、7月22日 (原題 UTØYA 22. JULI)
シンプル・フェイバー (原題 A SIMPLE FAVOR)
運び屋 (原題 THE MULE)
天国でまた会おう (原題 AU REVOIR LÀ−HAUT)
あなたはまだ帰ってこない (原題 LA DOULEUR)
グリーンブック (原題 GREEN BOOK)
移動都市/モータル・エンジン (原題 MORTAL ENGINES)

先頭 表紙

2019-03-30 ダンボ (原題 DUMBO)

『ダンボ (原題 DUMBO)』

製作年 2019年
製作国 アメリカ
配給 ウォルト・ディズニー・ジャパン
監督 ティム・バートン
脚本 アーレン・クルーガー
キャスト
Holt Farrier/コリン・ファレル
V. A. Vandevere/マイケル・キートン
Colette Marchant/エヴァ・グリーン

ピンクの象どうするのかな・・と思っていました。なるほど。頑張りましたね。

実写のダンボが怖い・・って声も耳に聞こえてきましたが、私は可愛いと思ったわ。
むしろ結構原作もダークよ。嫌いじゃないけど。

耳が大きいからって、そんなに嫌悪する?と思うけど、実際、相手を貶める事でしか自分を大きく見せられない人間って、いつの時代も、どこにでも、居るからなぁ‥

ちょっとBig Fishを思いだしました。

先頭 表紙

2019-03-27 スパイダーマン:スパイダーバース (原題 SPIDER-MAN: INTO THE SPIDER-VERSE)  ブラック・クランズマン (原題 BLACKKKLANSMAN)

『スパイダーマン:スパイダーバース (原題 SPIDER-MAN: INTO THE SPIDER-VERSE)』

製作年 2018年
製作国 アメリカ
配給 ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
監督 ボブ・ペルシケッティ 、 ピーター・ラムジー 、 ロドニー・ロスマン
脚本 フィル・ロード 、 ロドニー・ロスマン
キャスト
マイルス・モラレス/シャメイク・ムーア
ヘイリー・スタインフェルド/ヘイリー・スタインフェルド


SPIDER-MANが、広く愛されて来たキャラクターだからこそ叶うコラボよね。
まだ若者で、世界を背負うには自分の世界が窮屈すぎて。だからこそ共感できる。
学校や、家族や、恋や・・
今作は、SPIDER-MANの家族としての貫禄が違うメイおばさんが格好良かったな。
新スパイダーマンのマイルスは、本人も家族も歩き始めたばかり。


若者に希望を与える、Stan Leeが良いよね。
いつか、アメコミ好きとか言いながら、彼を知らないと言う世代が出て来るんだね…

日本人の、幼女とロボ好きイメージも前面に出ていたな。


『ブラック・クランズマン (原題 BLACKKKLANSMAN)』

製作年 2018年
製作国 アメリカ
配給 パルコ
監督 脚本 スパイク・リー
キャスト
ロン・ストールワース/ジョン・デヴィッド・ワシントン
フリップ・ジマーマン/アダム・ドライバー
デビッド・デューク/トファー・グレイス
クワメ・トゥーレ/コーリー・ホーキンズ
ウォルター・ブリーチウェイ/ライアン・エッゴールド

Jackie Robinsonと同じ目に合うが耐えられるか‥?と問われ、まさか。と応えた彼は、本当に清く正しく育てられたんだろうな。
彼が入団に米野球史を変えたのが1947年の事よ。この映画の舞台は1970年代半ばのコロラド州。
それでも、白人至上主義者がはびこり黒人は不当な扱いを受けているの。それはまぁ、今もだけど。

先日観たビリーブで、性差別と人種差別は違う・・と言っていたけど、同じ部分も沢山有る。自分が優位だと思っている人間の傲慢さ。
優秀で美しい者を見ても、その存在価値を認めない、狡さ。

funnyな凸凹コンビのアメリカンコップ物と思って観たら、後悔しますよ。根深い人種差別、過激な歴史の物語です。

陶酔の表情で映画を見る白人たち。黒人指導者の過激な演説に声を合わせる黒人たち。潜在的に刷り込まれた敵対心が有るんですよね‥そんな事に煩わされない人もいるのに。
二つの組織が同時に映し出されて進んで行く。どうしても、差別を受けて来た黒人に同情的になるけど。
共通の敵なら、どんな罵詈雑言を浴びせても良いと思ったら間違いだと思う。白人全部が敵で、警察全部が敵では無い。そこを間違えたら相手と同じレベルでしょ。

Jackie Robinsonは酷い目に合ったけど、恨まず耐えて、実力で世間を味方にしたよね。
それは凄く難しい事だし勇気が居る事だけど、それは無理でも、同じような差別をしない事は出来るんじゃないかな。と思うのよ。
そこから変わらないと終わらない・・と言っているように私は感じた。悲劇しか生まない。

先頭 表紙

2019-03-26 ビリーブ 未来への大逆転 (原題 ON THE BASIS OF SEX)  バンブルビー (原題 BUMBLEBEE)

『ビリーブ 未来への大逆転 (原題 ON THE BASIS OF SEX)』


製作年 2018年
製作国 アメリカ
配給 ギャガ
監督 ミミ・レダー
脚本 ダニエル・スティエプルマン
キャスト
ルース・ベイダー・ギンズバーグ/フェリシティ・ジョーンズ
マーティン・ギンズバーグ/アーミー・ハマー
メル・ウルフMel Wulf/ジャスティン・セロー
ドロシー・ケニオン/キャシー・ベイツ
アーウィン・グリスウォルド/サム・ウォーターストン
ブラウン教授/スティーヴン・ルート
ジム・ボザース/ジャック・レイナー
ジェーン・ギンズバーグ/ケイリー・スピーニー

裁判物って凄く好きです。知恵の出し合い、言葉の持つ力をいかんなく発揮した方が勝つ。
突破口を見つけ、それをどうぶつけるかの駆け引き。凄い戦いだと思う。
正義がどう行われるか、興味深いし。

今作は特に、周囲敵だらけだし。

女性の変動を凄く感じる。
伝説のケニオンの時代より、戦い切り開いたつもりだったルースも、娘ジェーンの開けた戦う女の姿に衝撃を受ける。
今も昔も、今の若い子は‥私たちの時代は‥と反感を買ってしまうかもしれないけれど。
だけど、男たちの話を笑って聞いているだけの奥様も、彼らの話に眉間ぴくってさせていた。
娘や、未来の女性たちの為に戦った彼女たちのお陰で今、私たちは、大分生き易い時代を生きている。
権利を、叫びやすい環境が出来ている。それでも差別は有るけどね。

正直ね、心折れて、女性が戦うのを諦めて、男に飼われてナンボの綺麗に着飾り見目良い趣味の技磨いて、ご飯作って子ども育てて・・・って生き方の方が楽じゃないかな・・と思う事も有る。
自由に就職できて働きに出たって、家事育児もそのまま女の仕事だったし。今は大分男性陣も育児するのかもだけど。
・・うん、でも三秒でそんなの耐えられないって気が付いたわ。

俺様な男たちの視線が本当に腹立たしかった。
立とうとするマーティンを、がしっと止めるルースも、理解して送りだすマーティンも、格好良かったなぁ。

彼の進歩的な考え方が、何処から来たのかも気になるわ。


『バンブルビー (原題 BUMBLEBEE)』

製作年 2019年
製作国 アメリカ
配給 東和ピクチャーズ
監督 トラヴィス・ナイト
脚本 クリスティーナ・ホドソン
キャスト
チャーリー・ワトソン/ヘイリー・スタインフェルド
バーンズ/ジョン・シナ
ギレルモ・“メモ”・グティエレス/ホルヘ・レンデボルグ・Jr.

膝抱えて隅っこに座るバンブルビーの怯えた姿は反則だね。
青い目は真ん丸だし、そりゃあ、悪い奴に見えないわ。
それでもすぐ受け入れた彼女は相当お人好しね。
更にお人好しな巻き込まれて役に立たないメモは、気の毒だけど、味方が一人居てくれるだけで、きっと気持ちが違う。

初めて規格外サイズの部屋に入る姿は、ホビット庄のビルボの家を訪ねて来たガンダルフみたいだったな。

走り出したバンブルビーが並走している車を見た時、あぁ!!って思うよね。

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2019-03-20 サッドヒルを掘り返せ (原題 SAD HILL UNEARTHED)  バジュランギおじさんと、小さな迷子 (原題 BAJRANGI BHAIJAAN)

『サッドヒルを掘り返せ (原題 SAD HILL UNEARTHED)』

製作年 2017年
製作国 スペイン
配給 ハーク=STAR CHANNEL MOVIES
監督 脚本 ギレルモ・デ・オリベイラ
キャスト
エンニオ・モリコーネ
クリント・イーストウッド
クリストファー・フレイリング
アレックス・デ・ラ・イグレシア
ジェイムズ・ヘットフィールド


いきなり見覚えのある顔が出て来て、え?と思ったらMetallicaだ!!
James Hetfieldのインタビューも沢山出てきた。

続・夕陽のガンマンを愛し、そのロケ地に思い入れのあるファンが、名場面の跡地を復元しよう‥と言う愛に付き起こされ、50周年一大イベントに催すまでのドキュメンタリー。
映画の関係者や、サッドヒル文化連盟のメンバーの思い入れのある興味深い話もたくさん聞けた。

聖地巡礼って、日本でも主にアニメファンが良く用いる言葉。
自分の好きな事、思い入れのある事に例えたら、凄く共感できると思う。
映画の中の世界に憧れるだけじゃ無く、その物語の一部に成れるチャンスに、皆が興奮しているのが良く分かる。
何より、同じ物を好きな仲間が集まっているのだから、盛り上がらない訳がないのよね。
あの土地の近くで生きている人には、自慢できる場所だろうし。

荒廃してた状態でも、整備し復元した状態でも、感慨深くその地を畏敬の念で見つめる人々が凄く印象的でした。
そして、式典で流れるコメントね。誰の為でも無く自分の為にやったんだけど。凄いご褒美だった。
人生に、こんな風に思いがけず報われる瞬間って、有って良いと思うわ。素敵だ。


あぁ‥そう言う事だよね・・って映画好きとして心の琴線に触れる言葉の数々をいただいたけど、どんな言葉がどう刺さるかは、きっと人それぞれよね。

どうしてMetallicaのJames Hetfieldが・・?って思ったけど、そうか。彼らは、もう何十年もライブの開始に、続・夕陽のガンマンのサッドヒルの緊迫したシーンのBGMを使っているんだって。あの警鐘で、ドラムが飛び出してきてカウントを始める。メタリカのライブ開始シーンが映画のエンディングって!座席でヘドバンメロイックサインしたくて困った。今すぐライブ行きたくなった。


『バジュランギおじさんと、小さな迷子 (原題 BAJRANGI BHAIJAAN)』

製作年 2015年
製作国 インド
配給 SPACEBOX
監督 カビール・カーン
脚本 V.ヴィジャエーンドラ・プラサード 、 カビール・カーン 、 パルヴィーズ・シャイク
キャスト
Pawan Kumar Chaturvedi Bajrangi Bhaijaan/サルマン・カーン
Shahida Munni/ハルシャーリー・マルホートラ
Rasika/カリーナ・カプール


インドの映画って個性的だけど、自国や文化への愛を感じる。確立した世界観よね。
変に西洋かぶれの映画を作る某アジア国の映画の風潮より、好感持てる。
だけど、インド万歳な映画じゃないんだけどね。

不器用で真直ぐ・・が定番ね。インドではそれが男性に求められているのかな・・切実に。

バジュランギはちょっと度を越えていて、そこはやっぱり、馬鹿なんじゃないかと思うんだけど、凄く強い信念で遂行しているので、一緒に居るのはちょっと辛いな。
彼に当てられ、己の狡さに嫌気がさしながら、ちょっとだけ勇気を出す・・そんな人の方に惹かれそうだな。

そんな彼は神を愛するあまり異教徒異文化を受け入れられないんだけど、パキスタンで出会った老師の寛容さにハッとするシーンが好きだな。器の違いを見せつけられたわよね。


インドの女優さんは本当に美人だけど、子役のシャヒーダーも、凄く可愛いです。

先頭 表紙


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