himajin top
まりんの「徒然日記」

ふりぃのかうんた
ふりぃのかうんた

目次 (総目次)   [次の10件を表示]   表紙

2019-02-20 女王陛下のお気に入り (原題 THE FAVOURITE)
2019-02-15 アクアマン (原題 AQUAMAN)
2019-02-13 ノーザン・ソウル (原題 NORTHERN SOUL)  ちいさな独裁者 (原題 DER HAUPTMANN)
2019-02-12 ファースト・マン (原題 FIRST MAN)
2019-02-06 ゴッズ・オウン・カントリー (原題 GOD'S OWN COUNTRY)  サスペリア (原題 SUSPIRIA)
2019-02-05 ともしび (原題 HANNAH)  バハールの涙 (原題 LES FILLES DU SOLEIL)
2019-02-04 フロントランナー (原題 THE FRONT RUNNER)
2019-02-01 メリー・ポピンズ リターンズ (原題 MARY POPPINS RETURNS)
2019-01-31 2019年1月にスクリーンで観た映画
2019-01-30 ジュリアン (原題 JUSQU'À LA GARDE) 喜望峰の風に乗せて (原題 THE MERCY)


2019-02-20 女王陛下のお気に入り (原題 THE FAVOURITE)

『女王陛下のお気に入り (原題 THE FAVOURITE)』



製作年 2018年
製作国 アイルランド=アメリカ=イギリス
配給 20世紀フォックス映画
監督 ヨルゴス・ランティモス
脚本 デボラ・ディヴィス 、 トニー・マクナマラ
キャスト
Abigail Masham/エマ・ストーン
Sarah Churchill/レイチェル・ワイズ
Queen Anne/オリヴィア・コールマン
Robert Harley/ニコラス・ホルト
Masham/ジョー・アルウィン


女王に対しても辛辣なレディ・サラ、格好良い。
そんな彼女は、女王からしたら唯一信頼出来る幼馴染で、でも劣等感を感じる相手だったでしょうね。

その点アビゲイルは、純粋な顔して自分を称賛してくれる。そりゃ気持ち良い。

裏の顔なんて誰にでも有るんだし、だったら、表面気分良くしてくれる相手の方が心地いい。

切迫した政治的背景の中、関係無しの宮中の愛憎劇。
豪華絢爛だし、宮殿の作りや、ドレスや、小物や、遊び、凄く興味深い。
滑稽でありながら恐ろしい。

誰が何を手にしたのか。もしくは失ったのか‥ラストが印象的ね。すっきりでは無いけれど。

先頭 表紙

2019-02-15 アクアマン (原題 AQUAMAN)

『アクアマン (原題 AQUAMAN)』


製作年 2018年
製作国 アメリカ
配給 ワーナー・ブラザース映画
監督 ジェームズ・ワン
脚本 デビッド・レスリー・ジョンソンウィル・ビール
キャスト
アーサー・カリー/アクアマン/ジェイソン・モモア
メラ/アンバー・ハード
バルコ/ウィレム・デフォー
オーム/パトリック・ウィルソン
ネレウス/ドルフ・ラングレン
ブラックマンタ/ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世
アトランナ/ニコール・キッドマン


海の中が大騒ぎでしたねぇ。
海賊さんにしろ、オームにしろ、根底にあるのは親への愛で。悪人不在的な作り方なんだな。
海底とか、武器とかは凝っていたし、海洋生物の戦闘も迫力あったけど、メラの赤毛は、何だか安っぽくてコスプレ感が漂っていた。何でだろ。

最終的にはNicole Kidman様様なストーリィーでしたね。


それにしても。Willem Dafoe滅茶苦茶良い役だったな‥もっと癖有っても良いけどな。

先頭 表紙

2019-02-13 ノーザン・ソウル (原題 NORTHERN SOUL)  ちいさな独裁者 (原題 DER HAUPTMANN)

『ノーザン・ソウル (原題 NORTHERN SOUL)』

製作年 2014年
製作国 イギリス
配給 SPACE SHOWER FILMS
監督 脚本 エレイン・コンスタンティン
キャスト
John Clark/エリオット・ジェームズ・ラングリッジ
Matt/ジョシュ・ホワイトハウス
Mr. Banks/スティーブ・クーガン

Josh Whitehouseはティーンの音楽映画には欠かせないイメージですね。
ギター好きの英国俳優。
今回はダンスシーンも良かったな。

でも、ジョンがマットに出会い影響を受け、音楽に出会い、変わりながらも、変わらない部分が魅力でした。
経済の低迷期の英国は荒んでいたのだなぁ‥と思います。
英国の若者も、米国の自由に憧れたんだなぁ‥


『ちいさな独裁者 (原題 DER HAUPTMANN)』


製作年 2017年
製作国 ドイツ=フランス=ポーランド
配給 シンカ=アルバトロス・フィルム=STAR CHANNEL MOVIES
監督 脚本 ロベルト・シュヴェンケ
キャスト
ヘロルト/マックス・フーバッヒャー
フライターク/ミラン・ペシェル
キピンスキー/フレデリック・ラウ
ハンゼン/ワルデマー・コブス
ユンカー/アレクサンダー・フェーリング

酷い話なのです。
これが実話と言うのですから、終戦間近のドイツはかなり混乱していたのでしょうね。
そんな状況下、軍規を守ろうと尽力していた人たちも居たのだなぁ‥

必死に逃げていた頃から想像も出来ないふてぶてしい態度で、考えが読めなくなっていく。
人はこうやっていじめっ子になったりするのだなぁ・・きっと。

先頭 表紙

2019-02-12 ファースト・マン (原題 FIRST MAN)

『ファースト・マン (原題 FIRST MAN)』

製作年 2018年
製作国 アメリカ
配給 東宝東和
監督 デイミアン・チャゼル
原作 ジェイムズ・R・ハンセン
脚本 ジョシュ・シンガー
キャスト
ニール・アームストロング/ライアン・ゴズリング
ジャネット・アームストロング/クレア・フォイ
エド・ホワイト/ジェイソン・クラーク
ディーク・スレイトン/カイル・チャンドラー
バズ・オルドリン/コリー・ストール
ボブ・ギルルース/キアラン・ハインズ


「That's one small step for [a] man, one giant leap for mankind.(これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な飛躍である)」
このあまりに有名なセリフをどれだけの人が引用し、何人の少年が真似ただろう。


Neil Armstrongはちょっと人とかけ離れた感性の持ち主では有ったんだろな。それは愛娘の死と関わっているのか生まれ持った物か解らないけど。
融通が利かないし、頑固だし。そして冷静で、正直。
飛行士たちは常に生命が危険にさらされているのに、何度も何度もテストを繰り返す。

危険で不自由な思いをして、人類はどうして宇宙に行こうと思ったんだろう。
思った人が行ける訳じゃないのに。行けるのは選ばれたパイロットだけなのに。

本当は、もっと恐怖に捕らわれた人もいたんじゃないかと思う。だけど、これはそうじゃ無い、諦めなかった人たちだけが見た景色の物語。
宇宙に無音になったり、音の使い方が流石に上手い。
そして月面や、宇宙から見た地球が神秘的。
だけどあの閉塞感。視界の狭さ。耐えられない。そんな所も凄くリアルでした。

先頭 表紙

2019-02-06 ゴッズ・オウン・カントリー (原題 GOD'S OWN COUNTRY)  サスペリア (原題 SUSPIRIA)

『ゴッズ・オウン・カントリー (原題 GOD'S OWN COUNTRY)』

製作年 2017年
製作国 イギリス
配給 「ゴッズ・オウン・カントリー」上映委員会
監督 脚本 フランシス・リー
キャスト
Johnny Saxby/ジョシュ・オコナー
Gheorghe Ionescu/アレック・セカレアヌ

Josh O'Connor何者・・と調べたけれど、日本公開映画には出ていない?TVドラマは有るみたいだけれど。
無名の俳優・・?凄いよ?

ジョニーは兎に角不機嫌な青年。家畜たちにはそうでもないけど、家族や周囲に、不満しか持っていない。
それは、自分の性癖への劣等感かも知れない。

それが、季節労働者ゲオルゲの出現で、変わる。欲しくて欲しくて堪らなくて、でも暴力でしか行動を起こせなくて、それを、受け入れ諌められハグや、キスや、触れる事での愛を知る過程。彼の変化が、素晴らしい。
恋しくて堪らなくて、視線がもう、恋する乙女のようだ。

ゲオルゲが大人過ぎて、余裕が有り過ぎて。繋ぎとめておく自信が無いジョニー。だけど、思った以上に、愛されていたんだな。
まぁ、あの現場は男女間の恋愛でもまず許されない。出て行かれて当然の裏切り。
人種差別的な理不尽な嫌がらせをされた最中の出来事だから特にね。
怒って、出て行く位愛されていたんだね。

映像は、包み隠さず、人によっては不快感を感じるかも名映像も有る。
でも生きている。綺麗ごとじゃない、リアルな映像です。
これは秀作だな‥


『サスペリア (原題 SUSPIRIA)』

製作年 2018年
製作国 イタリア=アメリカ
配給 ギャガ
監督 ルカ・グァダニーノ
脚本 デビッド・カイガニック ダリア・ニコロディ
オリジナル脚本 ダリオ・アルジェント
キャスト
スージー/ダコタ・ジョンソン
マダム・ブラン/ティルダ・スウィントン
サラ/ミア・ゴス
パトリシア/クロエ・グレース・モレッツ
ジョセフ・クレンペラー/ルッツ・エバースドルフ
アンケ/ジェシカ・ハーパー

ホラー映画史に名を残す名作のリメイクなのですが、私はオリジナルは見ていません。
なので、比較する事は出来ません。

怖いと言うより、ひたすら不気味です。そして悍ましい。
前衛的なダンスだし。

心理療法士のヨーゼフ・クレンペラー博士がどう関わって、どうなってしまうのか、ひたすら不安でしたが、ラストは、何か凄く美しく幕を閉じましたね。

先頭 表紙

2019-02-05 ともしび (原題 HANNAH)  バハールの涙 (原題 LES FILLES DU SOLEIL)

『ともしび (原題 HANNAH)』


製作年 2017年
製作国 フランス=イタリア=ベルギー
監督 アンドレア・パラオロ
脚本 アンドレア・パラオロ 、 オーランド・ティラド
キャスト
アンナ/シャーロット・ランプリング
アンナの夫/アンドレ・ウィルム

難しい・・ヨーロッパ映画は時として難解だが、コレもその類。

幼い少年に対する何かしらの事件が有ったのだ。それがどんな事なのかは解らないけれど。
そして、その加害者としての疑惑がアンナの夫に向けられたらしい。実際に罪を犯したのかどうかは分からないけれど。
彼の口調ではやって無さそうなのだけれど。

孫と引き離され、夫婦揃って息子に家族の縁を切られるような事件。

寡黙で、セリフは少なく、説明は無い。
だけれど、老いて一人になり、徐々に追い詰められていく老女の苦悩が伝わってくる。
孫を愛する老夫婦なのに。

ただ、冒頭の食卓を見る限り、こんな冷たい老後は嫌だ・・と思った。だったら一人の方がマシ・・と。
アンナがどうかは分からないけれど。


『バハールの涙 (原題 LES FILLES DU SOLEIL)』


製作年 2018年
製作国 フランス=ベルギー=ジョージア=スイス
配給 コムストック・グループ=ツイン(配給協力:REGENTS)
監督 脚本 エヴァ・ウッソン
キャスト
Bahar/ゴルシフテ・ファラハニ
Mathilde/エマニュエル・ベルコ


惨いのです。辛いのです。
だけど、凄く力強くて、格好良いんだ。

大学を出て、弁護士になって、夫と息子に囲まれ幸せに生きていたバハールの人生が、突然崩壊した。
それからの奴隷人生。家族も、尊厳も指の間からこぼれ落ちて行く中で彼女が折れなかったのは、連れ去られた息子を取り戻すと言う強い信念。
戦場からジャーナリストたちが撤退する中、自分には戦う勇気は無い・・と言いながら、戦前で取材を続けるマチルドも、震えながら、娘の存在を心の支えに頑張る。
傷付いているのに。

戦場カメラマンが危険な目に会うと、勝手に危険な場所に行ったくせに・・と言う人が出て来る。
特ダネ狙いだろう・・と。

作中に、マチルドが、真実に力は無い。ワンクリックして終わり。…って台詞がある。
2004年製作のHotel Rwandaにも、助けは来ない。酷いね、と言ってチャンネルをかえるだけ…とジャーナリストが嘆く。
テレビがネットに変わっただけ。悲惨な現実から目を背けるのは変わらない。

安全な場所で、戦争良くない。と言いながら、日常を送っているそんな私たちに、現実に起きて居る事を教える為に戦っているんだ。
救いを求めている人がいるのに。集まれば出来る事が有るのに。私達に救える命が有るのに。それに気付いて欲しくて戦っているんだ。

あんな人生が有るんだ‥と思うと、本当にぞっとします。

先頭 表紙

2019-02-04 フロントランナー (原題 THE FRONT RUNNER)

『フロントランナー (原題 THE FRONT RUNNER)』

製作年 2018年
製作国 アメリカ
配給 ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
原作 マット・バイ
脚本 マット・バイ 、 ジェイ・カーソン 、 ジェイソン・ライトマン キャスト
ゲイリー・ハート/ヒュー・ジャックマン
リー・ハート/ヴェラ・ファーミガ
アンドレア・ハート/ケイトリン・デヴァー
ビル・ディクソン/J.K.シモンズ

1988年の出来事だそうですから、30年前ですか‥スキャンダルに対する危機感が今とは違うんでしょうね‥
日本と感覚も違うでしょうが・・

基本的には、浮気で責めて良いのは配偶者だけだと思うのですよ。
配偶者が公認だったら、他人がとやかく言う事じゃない。
まぁリーは公認していないのですから、家族や近親者に責められるのは当然ですけど。

それが次期大統領候補となると、婚姻制度と言う法の守り手側になる訳ですから、勿論宜しくない。
その辺を甘くお考えの様子で、やはり時代のせいなのか、若さのせいなのか、その傲慢さが、好きになれない。


そしてその傲慢さをHugh Jackmanが、見事に演じている。

まぁ、最後は潔かったですよ。それが無かったら、最低男としか思えなかった。
国のトップにしなくて正解・・と思っちゃいましたね。

先頭 表紙

2019-02-01 メリー・ポピンズ リターンズ (原題 MARY POPPINS RETURNS)

『メリー・ポピンズ リターンズ (原題 MARY POPPINS RETURNS)』

製作年 2018年
製作国 アメリカ
配給 ウォルト・ディズニー・ジャパン
監督 ロブ・マーシャル
原作 P・L・トラバース
脚本 デヴィッド・マギー
キャスト
Mary Poppins/エミリー・ブラント
Jack/リン=マニュエル・ミランダ
Michael Banks/ベン・ウィショー
Jane Banks/エミリー・モーティマー
Ellen/ジュリー・ウォルターズ
William Weatherall Wilkins/コリン・ファース
Topsy/メリル・ストリープ


ただでさえ重苦しい冬のロンドンの大恐慌時代。
街燈の明かりをつけたり消したりしながら街中を回るは点灯人はとてもポジティブ。流石Broadwayで脚本・作曲・作詞・主演もこなす才能豊かなLin-Manuel Miranda。今回の主役?と思う位大活躍でした。

早く大人になり過ぎた子供。・・と言うと、Johnny Depp主演のFinding Neverlandを思い出します。
父親が死んで夢を見ることを止めたピーターの為に、劇作家のジェームズ・バリがネバーランドのお話を創る物語ですが、子どもが夢を見られない、日常と言うのは、悲劇なのです。
物語の中で、長男ジョージが母の為に大人になってしまう。今、君の少年時代は終わって大人になった・・とジェームズ・バリが感動するのですが、1903年のロンドンが舞台です。
MARY POPPINSは大恐慌時代のロンドンと言う事なので1930〜1931頃でしょうか‥
ロンドンは、子どもが子どもで居難い国なのかもしれません。
だけど、ピーターたちにネバーランドが必要だったように、マイケル一家の子供たちにはMARY POPPINSが見せる不思議な世界が必要だったのでしょう。

子供の頃本を読んだ時は、子どもたちの思いを、不思議な魔法で誤魔化されているようで納得できなかった。
だけど、世の中にはどうにもならない事が有る。方法が見つからない時も有る。
そんな時も取り乱さず、受け入れたり、前に進む方法を彼女は教えてくれる。
分かりやすい言葉や、行動じゃない。回りくどかったり、的外れに見えて、ちゃんと繋がっている。
そう言う、教え方だったんだなぁ‥と大人になって思う。

Emily BluntのMARY POPPINSは、cuteでした。

ロンドンの空には、MARY POPPINSが似合う!

先頭 表紙

2019-01-31 2019年1月にスクリーンで観た映画

2019年1月にスクリーンで観た映画

17本

○ジュリアン (原題 JUSQU'À LA GARDE)
 喜望峰の風に乗せて (原題 THE MERCY)
○ヴィクトリア女王 最期の秘密 (原題 VICTORIA & ABDUL)
 天才作家の妻 -40年目の真実- (原題 THE WIFE)
 ミスター・ガラス (原題 GLASS)
 ディア・ハンター 4Kデジタル修復版 (原題 The Deer Hunter)
 ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー (原題 REBEL IN THE RYE)
 ダーク・クライム (原題 TRUE CRIMES)
 未来を乗り換えた男 (原題 TRANSIT)
○マチルド、翼を広げ (原題 DEMAIN ET TOUS LES AUTRES JOURS)
 蜘蛛の巣を払う女 (原題 THE GIRL IN THE SPIDER'S WEB)
 クリード 炎の宿敵 (原題 CREED II)
 暁に祈れ (原題 A PRAYER BEFORE DAWN)
 ホイットニー〜オールウェイズ・ラヴ・ユー〜 (原題 WHITNEY)
 ヴィヴィアン・ウエストウッド 最強のエレガンス (原題 WESTWOOD: PUNK, ICON, ACTIVIST)
 アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング (原題 I FEEL PRETTY)
 こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話

先頭 表紙

2019-01-30 ジュリアン (原題 JUSQU'À LA GARDE) 喜望峰の風に乗せて (原題 THE MERCY)

『ジュリアン (原題 JUSQU'À LA GARDE)』


製作年 2017年
製作国 フランス
配給 アンプラグド
監督 脚本 グザヴィエ・ルグラン
キャスト
ミリアム・ベッソン/レア・ドリュケール
アントワーヌ・ベッソン/ドゥニ・メノーシェ
ジュリアン・ベッソン/トーマス・ジオリア
ジョゼフィーヌ・ベッソン/マティルド・オネヴ


驚いたのは、Xavier Legrand監督が、男性な事。どうしてこの映画を作り上げたのだろう・・
彼の家庭はどうだったんだろう。それとも身近で見聞きしていたのだろうか‥

どちらかが嘘をついている・・子供の証言が有って尚、そう言われてしまうのは、DV夫の外面の良さのせい。
冷静な態度、社交性も有り、定職が有り、同僚の評価も良い。そして子供への愛情を示す。
それにみんな騙される。

私の時もそうだった。包丁を自分の喉元に突きつけ、身を守って来たのよ。
大体、DV現場に駆けつけるのが男性警官だけで、腿や肩は内出血に腫れ上がっているのに見せられない。
見た目で分からないから、ちょっとあの男から話を聞いただけで、お酒のせいで、反省しているし、今は落ち着いているし、離婚も出来るけど、今みたいな暮らしできなくなるよ。子供もいるのに。・・・って言って帰って行った警官、私忘れないから。
穏やかで真面目に見え、仕事人間で、狡猾なあの男は、目に見える所を蹴ったり殴ったりしない。
目を晴らして鼻から血を流して居なければDVと認めないのだろうか‥

DVを受けて妻が離婚出来ないのは、この夫のように容赦なく追い回される危険性が有るから。
接近禁止令なんて、役に立たない。
得意の外面で周囲固めて、変わった、心を入れ替えた、何て口先だけ。
頑なに拒否するそっちが悪い。こっちが正論だろ?と小馬鹿にしてくる。

首を絞め、ぎりぎりの所で開放し、主導権を誇示して来る。
別れても尚、元妻を自分の所有物だと思っている。
同情し油断をして面会すれば、無理心中しかけられる。

これは、全部本当です。遠い国の創作物語ではありません。
あんな男はどこにでも居るの。
見極める目を育てる課程を設けるべきじゃないかと思う。そして、妻子を救う制度ももっと充実して欲しい。
恐怖に慄いていても、何かが起きないと、誰も助けてくれない。

リアル過ぎて、苦しかった・・

相手にも、幸せになって欲しいと思う。こちらに目が行かないくらいに。それだけを願っている。


『喜望峰の風に乗せて (原題 THE MERCY)』


製作年 2017年
製作国 イギリス
配給 キノフィルムズ/木下グループ
監督 ジェームズ・マーシュ
脚本 スコット・Z・バーンズ
キャスト
Donald Crowhurst/コリン・ファース
Clare Crowhurst/レイチェル・ワイズ
Rodney Hallworth/デヴィッド・シューリス
Stanley Best/ケン・ストット
Ronald Hall/マーク・ゲイティス

海の上での孤独がColinFirthの演技で伝わってくる。
嵐とか凪とかはもっと過酷だったと思うけど。恐怖も。

全ては海の上での狂気・・にしてしまえなかった潔さが恨めしい。それこそが狂気か‥

家に帰ってこその冒険なのです。行かせなければ良かった・・と後悔させちゃダメよ。

先頭 表紙


[次の10件を表示] (総目次)