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まりんの「徒然日記」

ふりぃのかうんた
ふりぃのかうんた

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2019-01-16 マチルド、翼を広げ (原題 DEMAIN ET TOUS LES AUTRES JOURS)  蜘蛛の巣を払う女 (原題 THE GIRL IN THE SPIDER'S WEB)
2019-01-13 クリード 炎の宿敵 (原題 CREED II)
2019-01-09 暁に祈れ (原題 A PRAYER BEFORE DAWN)  ホイットニー〜オールウェイズ・ラヴ・ユー〜 (原題 WHITNEY)
2019-01-08 ヴィヴィアン・ウエストウッド 最強のエレガンス (原題 WESTWOOD: PUNK, ICON, ACTIVIST)
2019-01-03 アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング (原題 I FEEL PRETTY)
2019-01-03 2018年12月にスクリーンで観た映画
2019-01-03 こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話
2018-12-29 家へ帰ろう (原題 EL ÚLTIMO TRAJE)
2018-12-27 シシリアン・ゴースト・ストーリー (原題 SICILIAN GHOST STORY)
2018-12-23 アリー/ スター誕生 (原題 A STAR IS BORN)


2019-01-16 マチルド、翼を広げ (原題 DEMAIN ET TOUS LES AUTRES JOURS)  蜘蛛の巣を払う女 (原題 THE GIRL IN THE SPIDER'S WEB)

『マチルド、翼を広げ (原題 DEMAIN ET TOUS LES AUTRES JOURS)』

製作年 2017年
製作国 フランス
配給 TOMORROW Films.=サンリス
監督 ノエミ・ルヴォウスキー
脚本 ノエミ・ルヴォウスキー 、 フロランス・セイヴォス
キャスト
マチルド/リュス・ロドリゲス
マチルドの母=ザッシンガー夫人/ノエミ・ルヴォウスキー
マチルドの父/マチュー・アマルリック
成長したマチルド/アナイス・ドゥムースティエ
フクロウ/ミシャ・レスコー

ママの状態は、何と言う名前なんだろう・・
変わり者とか、情緒不安定とかでは片付けられない病気なのだと思うのだけれど。

クリスマスで張り切ったり、台無しにされて荒れたりするマチルドは健気で、ママが大好きで。
本当に、頑張っている。
ママとの生活は、はた目から見たら大変だし、可哀想だけど、それでも、ママと居たかったんだね。
クリスマスツリーの下に蹲る2人を見たら、やっぱり、ママも今の自分の状態は不本意で、本当の自分じゃないんだろうなぁ‥と思うのよね。

マチルドの梟の能力は、想像力豊かな彼女の想像の産物なのか、まぁ、どうでも良い。
優しく、大人で、知的なマチルドの相談役。健気に頑張っていても、ママが大好きな子供。あの梟は心の拠り所として必要だったんだな。
何度も現れる、物語の中の湖の中の娘が象徴的で、それが何を示しているのか、悲しい想像しか出来ないのだけれど、ラストの美しさが、再会した雨の中の二人の姿が、そしてエンディングの歌が、決して不幸な結末では無いと教えてくれる。


『蜘蛛の巣を払う女 (原題 THE GIRL IN THE SPIDER'S WEB)』


製作年 2018年
製作国 イギリス=ドイツ=スウェーデン=カナダ=アメリカ
配給 ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
監督 フェデ・アルバレス
原作 ダヴィド・ラーゲルクランツ
脚本 フェデ・アルバレス 、 スティーヴン・ナイト 、 ジェイ・バス
キャスト
リスベット/クレア・フォイ
カミラ/シルヴィア・フークス

Rooney Mara主演の前作、ドラゴン・タトゥーの女と比較されて評価が上がらないようですが、私はむしろ、2009年ヨーロッパ製作のオリジナル、ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女Man Som Hater Kvinnor/The Girl with the Dragon Tattooの重苦しい作風が好きだなぁ‥

Claire Foyのリスベットは更に可愛らしい感じになりましたね。女性を権力とお金で食い物にする男性陣を懲らしめる彼女は凄く好きなのですが、今回は男に甘えそうになったり、痛いとか、辛いとかの表情が豊かになっている。
まぁ、初めて映像で見た時のインパクトは徐々に薄れるのは仕方ないんですけど。

カミラの、最後の本音が全てですよね。どうして・・って思うわ。実家が鬼門は分かるけど。そりゃ失望するわ。

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2019-01-13 クリード 炎の宿敵 (原題 CREED II)

『クリード 炎の宿敵 (原題 CREED II)』

製作年 2018年
製作国 アメリカ
配給 ワーナー・ブラザース映画
監督 スティーブン・ケープル・Jr.
脚本 シルベスター・スタローン 、 ジュエル・テイラー
キャスト
Rocky Balboa/シルベスター・スタローン
Adonis Johnson/マイケル・B・ジョーダン
Bianca/テッサ・トンプソン
Tony 'Little Duke' Burton/ウッド・ハリス
Mary Anne Creed/フィリシア・ラシャ
Viktor Drago/フロリアン・ムンテアヌ
Ludmilla Drago/ブリジット・ニールセン
Ivan Drago/ドルフ・ラングレン

ロッキーシリーズは良く知らないのだけれど、作中の一番良い所で、あのテーマソング掛かるとアガるね。

老いて孤独なロッキーと、執拗な執着を見せるドラゴ、愛する人に囲まれる息子に慕われる故アポロ。
嘗ての物語の中心人物たちの行く末。
ロッキーのファンたちはどんな思いで受け止めているのだろう。たまらない物は有るだろうな。

ロシアの人となりが嘗ての仮想敵国ソ連の名残のように感じられたけど、ドラゴ父子の、失った名誉を取り戻す事よりただ一人の人に認められたい、幼子のような思いが感じられて切なかった。
厳しく、威圧的でありながら、その想いを理解している愛。その行動が、優しくて。最後二人で走るシーンに、最初に受けていてイメージと全く違う印象を受けた。

ヴィクターは、顔が凄く綺麗なの。美男と言う意味でなく、体が大きくて、力が強くて、強引。
あまり打たれ慣れていない感じ。早い段階でKOを取って来ていたら、粘る相手との対戦は不慣れでしょ。
試合が進めば進むほど、その影響が出て来るだろう・・と思った。だからあの展開は予想出来たのね。

クリードの妻は目を背けず打たれるクリードを応援出来て凄いなぁ。
ママは、観ていられず目を背けるのに。親はそうだよね。どんなに応援していても、我が子が痛めつけられるところを見るのは辛い。
だから、あの試合のラストは意味深い。

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2019-01-09 暁に祈れ (原題 A PRAYER BEFORE DAWN)  ホイットニー〜オールウェイズ・ラヴ・ユー〜 (原題 WHITNEY)

『暁に祈れ (原題 A PRAYER BEFORE DAWN)』

製作年 2017年
製作国 イギリス=フランス
配給 トランスフォーマー
監督 ジャン=ステファーヌ・ソヴェール
原作 ビリー・ムーア
脚本 ニック・ソルトリーズ 、 ジョナサン・ハーシュベイン
キャスト
ビリー・ムーア/ジョー・コール


全く畑違いなのだけれど、ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月Bridget Jones: The Edge of Reasonを観た事がある人なら、麻薬絡みの収監の強引さは知っているだろう。
内側から何かしてもダメ。公平な弁護や裁判を受けたかったら、外からコネを使わないと。賄賂か。
弁護士は要求出来るんだろうけど、その国の言葉で言わないと理解出来ないふりでスルーされるのよね。だって要求されなかったから。って後から言い訳が通るから。
外国で犯罪に巻き込まれたら気を付けないといけない。
ビリー・ムーアは、家族もお金も無いと言うから、絶望的なんだけど、ボクシングって芸が有った。芸は身を助くだね。英語でも Learn a trade, for the time will come when you shall need it.と言う格言がある。
それで道を切り開けたのはラッキーだけど、ビリー・ムーアはボクサーとして人生をやり直す為にタイに渡ったらしいんだけど。
実話と言う事で、最後に本人も出て来るのであまり言うのも何ですけど、意志が弱いのね。麻薬に溺れる。画面には映らないそれ以前の生活も計り知れる。
刑務所の中でも何度も何度も落ちぶれる。

浅黒いタイ人の中で、浮いている白い大きな体。通じない言葉、習慣。衛生面でも劣悪で、かなり気の毒な状況です。
レディボーイのそんざいが、タイらしいなぁ。

Joe Coleが、こんなに見事に演じられるような演技派俳優だとは、知らなかった。ぽぅっとした表情をしている役が多くて、コレも結構そうなんだけど、時々、あ。来る・・って狂気を演じている。

GREEN ROOMで故Anton・Yalchinのバンド仲間でした。注目して行こう。


『ホイットニー〜オールウェイズ・ラヴ・ユー〜 (原題 WHITNEY)』


製作年 2018年
製作国 イギリス
配給:ポニーキャニオン/STAR CHANNEL MOVIES 
提供:東北新社
監督 ケヴィン・マクドナルド
キャスト
ホイットニー・ヒューストン
シシー・ヒューストン

Whitney Houstonの声、歌、大好きなんですよ。黒人の身体能力音感を愛していますから。
あの美貌にスタイルにあの歌声。正しく神に選ばれた女性。
そして悪魔にも。
プライベート映像も多くて、見応え有ります。時代背景も映し出される。彼女が生きた時代を知る事は、彼女の人生を知る上で不可欠と言う事でしょう。

彼女の歌を聴いて、魂が奮える・・と言う感覚、良く分かる。
あの笑顔に惹かれるのも。
そう言う人たちに愛されていた。
だけど、ファンは、偶像からどんなに勇気や感動を貰っても、何も返せないのだなぁ‥と思った。
孤独を取り除くことは出来ない。言葉も思いも届かない。
本人が、目を向けなかったら。

立ち直って、帰ってきて、彼女を尚も待っていたファンを見て欲しかったなぁ‥

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2019-01-08 ヴィヴィアン・ウエストウッド 最強のエレガンス (原題 WESTWOOD: PUNK, ICON, ACTIVIST)

『ヴィヴィアン・ウエストウッド 最強のエレガンス (原題 WESTWOOD: PUNK, ICON, ACTIVIST)』

製作年 2018年
製作国 イギリス
配給 KADOKAWA
監督 ローナ・タッカー
キャスト
ヴィヴィアン・ウエストウッド
アンドレアス・クロンターラー
ベン・ウエストウッド
ジョー・コーレ


凄い、パンクだわ。
アメリカンドリームに早々と見切りをつける強さが羨ましい。
時々かなり過激だったりもするけれど、作品は凄く興味深いの。格好良いのよ。

SEX PISTOLS のプロデュースをした人なのか‥過激な訳だ。嫌いじゃない。

足を引っ張る男が居ても、経済的に困窮していても、歩みを止めなかったんだな。
自分の才能を確信していたのかな。

そして政治や環境問題に切り込んでいく。頼もしい。老いて尚格好良い人だわ♪

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2019-01-03 アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング (原題 I FEEL PRETTY)

『アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング (原題 I FEEL PRETTY)』


製作年 2018年
製作国 アメリカ
配給 REGENTS
監督 脚本 アビー・コーン 、 マーク・シルヴァースタイン
キャスト
レネー・ベネット/エイミー・シューマー
エイヴリー・ルクレア/ミシェル・ウィリアムズ
イーサン/ロリー・スコヴェル
マロリー/エミリー・ラタコウスキー
ヴィヴィアン/エイディ・ブライアント
ジェーン/ビジー・フィリップス
リリー・ルクレア/ローレン・ハットン
ヘレン・グレイ/ナオミ・キャンベル
グラント・ルクレア/トム・ホッパー
メイソン/エイドリアン・マルティネス


自信が人を綺麗にするんだなぁ‥
そして、自然に人を見下すのだなぁ。友人たちに対する態度、ありがちだけど酷いもんだわ。
彼女たちはありのままの自分を受け入れているのに。
偶然に偶然が重なっての恋。そんなことも有るかもしれないと思ったら、出会いが無いと嘆いている人たち、臆している場合じゃないわよ。
イーサンは、一見では分からない、ユーモアと思いやりを持っていて、勘違いレネーをはねつけないし、レネーがコレは女性用・・と言う偏見を持っていても、そう?と意に介さない大きな心を持っている。
凄い掘り出し物だと思う。

一見、ブリジットジョーンズの系列のようだけど、あれは、ブリジッドじたいがありのままに魅力的だから、どちらかと言えば、愛しのローズマリーと並べるべきね。
どちらも見掛けで人を判断する。立場は真逆だけど。
それにしても、見掛け重視で悪い?と言いたくなる位、美女たちが個性的で、その上チャーミング。
特にエイヴリーは、お金持ちで、仕事が出来て、美人で、柔軟性が有って、あの性格の良さじゃ、コンプレックスの声も、チャームポイントにしかならないわね。
放蕩息子然とした弟グラントも、お坊ちゃんだからこそか、凄く大らかな視野を持っていて魅力的。
ルックスに不自由している人もそうでない人も、等しく、幸せになるのは自分次第・・と言う事かな。

新年一作目には相応しい、前向きな映画でした。

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2019-01-03 2018年12月にスクリーンで観た映画

2018年12月にスクリーンで観た映画は13本。
2018年合計は216本でした。

○家へ帰ろう (原題 EL ÚLTIMO TRAJE)
○シシリアン・ゴースト・ストーリー (原題 SICILIAN GHOST STORY)
 アリー/ スター誕生 (原題 A STAR IS BORN)
 グリンチ (原題 THE GRINCH)
○メアリーの総て (原題 MARY SHELLEY)
○エリック・クラプトン〜12小節の人生〜 (原題 ERIC CLAPTON: LIFE IN 12 BARS)
○マイ・サンシャイン (原題 KINGS)
 マチルダ 禁断の恋 (原題 МАТИЛЬДА)
○彼が愛したケーキ職人 (原題 The Cakemaker)
 おとなの恋は、まわり道 (原題 DESTINATION WEDDING)
 セルジオ&セルゲイ 宇宙からハロー! (原題 SERGIO & SERGEI)
 マダムのおかしな晩餐会 (原題 MADAME)
 くるみ割り人形と秘密の王国 (原題 THE NUTCRACKER AND THE FOUR REALMS)

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2019-01-03 こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話

『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』



製作年 2018年
製作国 日本
配給 松竹
監督 前田哲
原作 渡辺一史
脚本 橋本裕志
キャスト
鹿野靖明/大泉洋
安藤美咲/高畑充希
田中久/三浦春馬
高村大助/萩原聖人



実話ベースだからか、奇想天外だったりお涙頂戴だったりしない、しっかりした作りの映画でした。
しんどい事も、泣きたい事も沢山有ると思う。
だけど、同じように病気で生き方を狭められてしまう若者たちに希望を与えると言う意味で、生き甲斐を見出している。
開き直ると言うのか‥命懸けで我儘を言う。振り回されるけど、憎めない。分かる気がした。

病気は違うけど、ポリオで麻痺した実話物の英映画BREATHEを思い出した。
彼も衝撃的に人々の希望だったから。

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2018-12-29 家へ帰ろう (原題 EL ÚLTIMO TRAJE)

『家へ帰ろう (原題 EL ÚLTIMO TRAJE)』

製作年 2017年
製作国 スペイン=アルゼンチン
配給 彩プロ
監督 脚本 パブロ・ソラルス
キャスト
Abraham Bursztein/ミゲル・アンヘル・ソラ
María/アンヘラ・モリーナ
Gosia/オルガ・ボラズ
Ingrid/ユリア・ベアホルト
Leo/マルティン・ピロヤンスキー
Claudia/ナタリア・ベルベケ


主人公の88歳のアブラハムはとんでもなく頑な。
軽んじられたり、騙されたりするのが嫌いな策士で、家族にもそれを求めるし、それで上手く生きているけれど、あの時代をヨーロッパで過ごしたユダヤ人。・・・だからと言われれば、皆ぐうの音も出ない。
何が有ったのか、彼が淡々と語り、何かを求めると言うより拒否する形の権利をかざす。

皆がつい手を貸したり、受け入れてしまうのは、周囲が後ろめたさを感じてしまう彼の歴史的背景も勿論そうだし、どう言う訳か放って置けなくなってしまう何かしらの魅力がるのよね。
つい関わってしまう女性たちも魅力的。

彼の語る幼い妹への思いが美しくて、本当は、凄く素直で素敵な青年だったのだろう・・と思う。
そして、彼を助けた元使用人の息子の行動から、凄く良好な人間関係だったのだろう・・と思える。
だけど、大人は保身の為に変わってしまった。それに刃向う事は勇気が要ったろう。
シャイな青年の勇気ある行動。だから、70年経っても叶えたかった。70年経ったからこそ動けたのかもしれない。
凄くドラマティックな再会じゃない。
静かに、ハッとするような再会。だから涙が止まらなかった。

先頭 表紙

tQW9V / qgdjvxlltly ( 2019-01-20 12:42 )

2018-12-27 シシリアン・ゴースト・ストーリー (原題 SICILIAN GHOST STORY)

『シシリアン・ゴースト・ストーリー (原題 SICILIAN GHOST STORY)』

製作年 2017年
製作国 イタリア=フランス=スイス
配給 ミモザフィルムズ
監督 脚本 ファビオ・グラッサドニア 、 アントニオ・ピアッツァ
キャスト
Luna/ユリア・イェドリコヴスカ
Giuseppe/ガエターノ・フェルナンデス
Padre di Luna/ヴィンチェンツォ・アマート
Madre di Luna/サビーネ・ティモテオ

1993年にシチリアで起きた事件が元になっているストーリーです。
なので、ヒーローは現れないし、奇跡は起こらない。
悲惨な事件として報道された結果が有るだけ。気持ちの良い話ではない。

どういう経緯でこの物語を創る事になったのかは解らないけれど、世にも悲惨な人生の終焉を迎えた13歳の少年の、曲げようの無い真実の部分以外の箇所で、可能な限りの救いを見出した結果・・と言う感じのストーリーです。
せめてこうだったら良いのにな‥こうでなくても、他人には解らない救いが、彼の中に有ったら良いな‥と言う、一種祈りのような思い。
そこから産まれた物語のように感じます。

13歳の少年・・と言えば、可愛い女の子が必須でしょ?
周囲に反対されても慕ってくる、素直じゃないけど好意が溢れ出している同級生との甘酸っぱい、これから始まろうとしている恋。
ポケットに忍ばせ、繰り返し読む素敵な手紙。空想癖のある彼女と、朦朧とした意識の中で会う。一緒に逃げだす。あの美しい姿は、少年の作り上げた姿化、少女が作り上げた姿か‥もはや分からないけれど。
せめて、そんな風に探し、壊れてしまうくらい思ってくれていた彼女が居たら・・と思わずには居られなかったのだろう。

事実は変わらないし、だから?と言われてしまえばそれまでだけど。
親だったら、せめて救いが有って欲しい・・せめて思念の中では幸福で・・と願わずにはいられないだろう。


最初から最後までキーとなっている水の見せ方に重点が置かれているのだけれど、最後に、廃棄された液体がね。その正体を知った時の恐ろしさ。
幻想的に美しく執拗に描写した後だけに。ショックです。

シチリアの人はイタリア人の中では寡黙で、特にマフィアは正解とも結びついているので、皆口を閉ざし見て見ぬふりをする風習なのだそうです。
捜査がされたのか、保護システムは無かったのか?分からないのですが、親がマフィアでも、その子どもに被害が及ぶのは、本当に悲しい事です。

映画のラストは、決して暗くは無い。忘れない。だけど進んで行く。そう言う製作者の強い意志が感じられるのです。

先頭 表紙

2018-12-23 アリー/ スター誕生 (原題 A STAR IS BORN)

『アリー/ スター誕生 (原題 A STAR IS BORN)』


製作年 2018年
製作国 アメリカ
配給 ワーナー・ブラザース映画
監督 ブラッドリー・クーパー
脚本 リック・ロス 、 ブラッドリー・クーパー 、 ウィル・フェッターズ
キャスト
Ally/レディー・ガガ
Jack/ブラッドリー・クーパー
Lorenzo/アンドリュー・ダイス・クレイ
George 'Noodles' Stone/デイヴ・シャペル
Bobby/サム・エリオット



ミュージシャンの卵には究極のシンデレラストーリーね。
ロマンティストなミュージシャンにとってもそうかも。前半は。
Bradley Cooper歌も上手いんだなぁ。あのルックスで渋くて甘い声で歌うのズルい…と思ったけど、Lady Gagaが歌ったら吹っ飛んだ。流石ガガ様。

アリーとジャックみたいにステージで好きなミュージシャンがイチャイチャしてるの、ジャックのファンは嫌じゃ無いのかな…
ジャックがより輝いて、格好良くなるなら受け入れられるのかな?
確かに、私の好きなあの人も、女性の横で歌う最近の曲たち素敵で大好きだな…
う〜ん…どうかな。分からないけど、目の前で見たくは無い気がする。日本人はあそこまであからさまにはしないかもだけど‥

ストーリーはねぇ、掃除当番よりライブ優先したり、遅刻して叱られたらキレたり、ちょっとどうなの?って思う。
ジャックの兄弟の確執とかもね。簡単に終わらせ過ぎ。
ジャックの最後の選択もね、そこまでする必要がある?そりゃあ、絶望はしただろうけど、歌が有るのに。
Eric Claptonは、あんな状態で自殺しなかったのは、死んだらお酒が飲めなくなるからだ‥って言って生きて、誰もが折れると心配した悲劇を乗り越えて名曲を残したわ。
本当は、まだまだ心に曲が、言葉が溢れていたんじゃないかな。それが有ったから折れなかったんじゃないかな・・
方法が有る以上、絶望しないと思う。だから、あの選択が、あの素晴らしく感動的なラストシーンを作る為のこじつけのように感じられる。
私の大好きなミュージシャンに、何が起きても絶望しないで幸せに生きて欲しい・・と言う願望かもだけど。

Lady Gagaの格好良さをひたすら見せつける映画です。

先頭 表紙


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