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まりんの「徒然日記」

ふりぃのかうんた
ふりぃのかうんた

目次 (総目次)   [次の10件を表示]   表紙

2019-01-29 ヴィクトリア女王 最期の秘密 (原題 VICTORIA & ABDUL) 天才作家の妻 -40年目の真実- (原題 THE WIFE)
2019-01-22 ミスター・ガラス (原題 GLASS)
2019-01-21 ディア・ハンター 4Kデジタル修復版 (原題 The Deer Hunter)
2019-01-18 ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー (原題 REBEL IN THE RYE)
2019-01-17 ダーク・クライム (原題 TRUE CRIMES)  未来を乗り換えた男 (原題 TRANSIT)
2019-01-16 マチルド、翼を広げ (原題 DEMAIN ET TOUS LES AUTRES JOURS)  蜘蛛の巣を払う女 (原題 THE GIRL IN THE SPIDER'S WEB)
2019-01-13 クリード 炎の宿敵 (原題 CREED II)
2019-01-09 暁に祈れ (原題 A PRAYER BEFORE DAWN)  ホイットニー〜オールウェイズ・ラヴ・ユー〜 (原題 WHITNEY)
2019-01-08 ヴィヴィアン・ウエストウッド 最強のエレガンス (原題 WESTWOOD: PUNK, ICON, ACTIVIST)
2019-01-03 アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング (原題 I FEEL PRETTY)


2019-01-29 ヴィクトリア女王 最期の秘密 (原題 VICTORIA & ABDUL) 天才作家の妻 -40年目の真実- (原題 THE WIFE)

『ヴィクトリア女王 最期の秘密 (原題 VICTORIA & ABDUL)』

製作年 2017年
製作国 イギリス=アメリカ
配給 ビターズ・エンド=パルコ
監督 スティーブン・フリアーズ
原作 シュラバニ・バス
脚本 リー・ホール
キャスト
Queen Victoria/ジュディ・デンチ
Abdul Karim/アリ・ファザル
Bertie, Prince of Wales/エディ・イザード
Mohammed/アディール・アクタル
Lord Salisbury/マイケル・ガンボン
Sir Henry Ponsonby/ティム・ピゴット=スミス


Abdul Karimの日記が見つかり、発覚した実際の出来事・・と言う事です。
まぁ、その日記だけで判断したのではないでしょうけど。
都合良く解釈された物語に、歴史が改ざんされて記憶される・・と言う事態を見聞きしているので、色々な側面から見て検証した末の実話との定義と信じたいです。

それは兎も角、映画は素晴らしい。王女の起床、着替えシーンから、傲慢で、老齢で、辟易している姿から一転、インド人青年と連れ立って歩く姿の愛らしい事。
そして、とても「女」なのだなぁ。老いを凄く美しく可愛らしく感じた。
流石、Judi Dench。
宮殿や、衣装や、しきたり。凄くリアルで見応え有る。

生きて行くのに、好奇心は無くしおちゃいけない・・と思わされました。



『天才作家の妻 -40年目の真実- (原題 THE WIFE)』

製作年 2017年
製作国 スウェーデン=アメリカ=イギリス
配給 松竹
監督 ビョルン・ルンゲ
原作 メグ・ウォリッツァー
脚本 ジェーン・アンダーソン
キャスト
Joan Castleman/グレン・クローズ
Joe Castleman/ジョナサン・プライス
Nathaniel Bone/クリスチャン・スレーター
David Castleman/マックス・アイアンズ
Young Joe Castleman/ハリー・ロイド
Young Joan Castleman/アニー・スターク
Elaine Mozell/エリザベス・マクガヴァン


これは、あれかな?既婚女性に、旦那の嫌な所・・の統計でも取ってその結果で作り上げたキャラか何かなのかな?・・・と思う位、最低な旦那だった。
男性監督なのよね。不思議だわ。原作、脚本が優れているのか‥?
描かれても見落としたり軽視してしまいそうな女性軽視の台詞や態度をこんなに忠実に映像化出来るなんて。
冒頭の「君は何もしなくて良い」の台詞から始まって。何なの?そう言われてご親切に♪って言うと思うの?女を人形か道具としか思って居ないんですか?と思うわよ。
家事や育児を代わりにやった・・とかね。そう言う仕事は女の仕事・・と言う意識が前提よね。
浮気しようとしておいて、何も無かったんだから良いだろう!って開き直りとか。
典型的ダメ男だ。家庭を壊して奪った・・と言う劣等感で別れられなかったのかなぁ‥

勿論、Glenn Closeが素晴らしい。台詞より表情で僅かな心の動きを演じている。
彼女が映し出されているのに、ピントはその周囲に合って居る・・という手法が何度か出て来る。
深い意図が有ると思う。

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2019-01-22 ミスター・ガラス (原題 GLASS)

『ミスター・ガラス (原題 GLASS)』


製作年 2019年
製作国 アメリカ
配給 ウォルト・ディズニー・ジャパン
監督 脚本 M・ナイト・シャマラン
キャスト
デヴィッド・ダン/ブルース・ウィリス
ミスター・ガラス/サミュエル・L・ジャクソン
ケヴィン/ジェームズ・マカヴォイ
ステイブル/サラ・ポールソン

M. Night Shyamalan監督は、普通に面白い映画を撮れる監督だと思うのよね。
だけど、それは本意じゃ無いのかな?どうしても最後にどんでん返しを用意しちゃって、それがいつも賛否両論を呼ぶ。
その度傑作と駄作って紙一重だなぁ‥と思うのよね。
どんな評価を受けようが貫いている彼の作風はある意味称賛に値するし、彼の事だから、このま終わらせないんでしょ?って変な期待はしちゃう。

今作はUnbreakableとSPLITのその後。
ネタバレになっちゃうので何も話せないですけど、皆怪演してます。
特に、James McAvoy、相変わらず凄い演じ分け。

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2019-01-21 ディア・ハンター 4Kデジタル修復版 (原題 The Deer Hunter)

『ディア・ハンター 4Kデジタル修復版 (原題 The Deer Hunter)』


製作年 1978年
製作国 アメリカ
配給 KADOKAWA
監督 マイケル・チミノ
キャスト
Michael/ロバート・デ・ニーロ
Nick/クリストファー・ウォーケン
Steven/ジョン・サヴェージ
Stan/ジョン・カザール
Linda/メリル・ストリープ
Axel/チャック・アスペグラン
John/ジョージ・ズンザ
Julien/ピエール・セグイ
Angela/ルタニア・アルダ

この映画を、スクリーンで観られるなんて、嬉しいなぁ‥
リアルタイムでは勿論見られなかったからね。
でも、これ見る度にChristopher Walken、こんなに可憐だったのね‥加齢って残酷だな‥って思います。
作りは一緒なのに、すっかりfunnyなお爺ちゃんですものね。

Robert De Niroもお爺ちゃんだけど、味の有る良いお顔になっているし、Meryl Streepなんて、老いたけど、お顔そのままで今も可愛らしかったりするし。
まぁ、多分、Walkenが特別な老い方したわけじゃなくて、この時が麗し過ぎたんだと思う。
とは言え、私も以前DVDで見た時より老いたので、感じる所も変化があるのだな。

鹿を仕留めるのに使うのは一発の弾・・と言う変な拘りも、その一発で死んで行った人間を多く見過ぎた後では変わってくる。
恐怖だけじゃない。その一発で楽になれたら・・と言う気持ちだってきっとある。その一発が無ければ・・と言う思いも。

その一発を鹿に撃ち込めなくなるほどの、キツイ思いをしたのだ。

あの時ヘリが最初に引っ張り上げたのが、Stevenだったら良かったのかもしれない。
彼は家族の元に戻り救われただろうし、MichaeとlNickは二人で切り抜けられた。
Michaelだったら、残された二人は共倒れだったかもしれない。以外のわちゃわちゃ助かったかもしれない。

でも実際は三人にとって最悪のパターンで、Michaelも病んだのだ。
そうじゃ無きゃ、あの賭博場に居なかったと思う。そこで偶然Nickを見かけて、少し救われたのかもしれない。

見失った罪悪感。目の前ですり抜けた命。今度こそ、彼は立ち名乗れるのかな。
もう一度、Lindaと手を取り合えるかな?

あの状態でもStevenはもう一度前に進もうと出来そうだけど。出来るかどうかは分からないけど。

戦争に行った人も、行かなかった人も、こんなに不幸になる。
私は、家族も大好きな人も、戦争に行かせるなんて嫌だ。
日本は、もう二度と戦争に参加してはいけない。
それは、前回の戦争で間違った選択をした反省でも有るはず。

それだけは、絶対に破ってはいけない約束です。

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2019-01-18 ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー (原題 REBEL IN THE RYE)

『ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー (原題 REBEL IN THE RYE)』


製作年 2017年
製作国 アメリカ
配給 ファントム・フィルム
監督脚本 ダニー・ストロング
原作 ケネス・スラウェンスキー
キャスト
Jerry Salinger/ニコラス・ホルト
Whit Burnett/ケヴィン・スペイシー
Oona O'Neill/ゾーイ・ドゥイッチ
Miriam/ホープ・デイヴィス
Dorothy Olding/サラ・ポールソン

ライ麦畑で出会ったら(COMING THROUGH THE RYE) が記憶に新しいけれど、セットで観ると、より心情が分かる。
有名になって人嫌いになった気持ちも、憧れて、焦がれて、彼を切望するファンの気持ちも。

確かに、「ライ麦畑でつかまえて」は、読む人を選ぶ。理解出来ない人が出るのも当然な作品。
ただ、あの作品で、理解者を得、救われた人も沢山居ただろうとも思う。狂信的に。間違いなく傑作だ。
沢山の人が、孤独じゃ無くなった。相反して、Salingerが孤独になったとしても。

でも、書くけど出版しないと言う我儘を聞いてくれたり、才能を信じ支えてくれたりする家族や編集者が居たのだ。恵まれていた。勿論才能ありきだけど。


才能ある芸術家は、夫や父や友に向かない。そうかもしれない。女もそうだけど。
ただでさえ生き難い性質なのに、戦争はきつかっただろうね‥

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2019-01-17 ダーク・クライム (原題 TRUE CRIMES)  未来を乗り換えた男 (原題 TRANSIT)

『ダーク・クライム (原題 TRUE CRIMES)』


製作年 2016年
製作国 イギリス=ポーランド=アメリカ
配給 ファインフィルムズ
監督 アレクサンドロス・アヴラナス
脚本 ジェレミー・ブロック
キャスト
Tadek/ジム・キャリー
Kozlov/マートン・ソーカス
Kasia/シャルロット・ゲンズブール
Marta/アガタ・クレシャ
Greger/ロベルト・ヴィエツキーヴィッチ

Jim Carreyはコメディ俳優のイメージ強いですけど、シリアス目な役が結構好きです。The Majesticとか。

原題のTRUE CRIMESは犯罪ドキュメンタリーと言うような意味で、邦題のダーク・クライムは闇に隠れた凶悪犯罪・・と言うような意味合いでしょうか。
それとも、ひたすらに影を帯びた映像で展開される映画だからでしょうか。
兎に角、暗いです。登場人物の誰もが陰鬱な感じですし、画面も。事件も。闇の世界です。

あそこにいた女性たちからしたら悪夢でしかない。
全てを理解し、お金の為と割り切っていたのなら兎も角。
人間はどこまでも残忍になれる。欲望を抑える事が出来なければ。
Tadekがこの古い事件を追ったのも、正義感からか、欲の為か解らないけれど、何より解らないのは、罠としか思えない彼女の誘いに乗った事。
捜査の進展の為にわざと罠にはまったのか、欲望のままに動いたのか。女の私には解らない。
抗えなかったのだとしたら、あまりにお粗末じゃないか。最後の最後まで。


『未来を乗り換えた男 (原題 TRANSIT)』

製作年 2018年
製作国 ドイツ=フランス
配給 アルバトロス・フィルム
監督 リスティアン・ペッツォルト
原作 アンナ・ゼーガース
キャスト
Georg/フランツ・ロゴフスキー
Marie/パウラ・ベーア


ドイツ人作家Anna Seghersが執筆した原作トランジットは第二次大戦直前の設定なのですが、それを現代の移民問題に投影した作られています。

確かに、どちらにとっても通過査証って命綱的な物でしたね。
日本でも数年前、ぎりぎりまで発行し続けた人の英雄的映画が有りました。立派でしたね、
昔の関所の通行手形みたいな感じかな。まぁ、実際は関所の通過は一部を除いてはそんなに困難では無かったみたいですけど。

コレは逃げ出すまでの緊張感を最後の最後まで引っ張りながら、人物描写が素晴らしい作品。
最後に誰かと食事をしたかった御婦人。捨てた夫を必死で探す女。
そんな時でもきっちり美女に惚れる男性陣の逞しさと言うか性を感じたり。

だけど何より、船が出た後の最後の最後のカフェでのシーンが印象的でした。

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2019-01-16 マチルド、翼を広げ (原題 DEMAIN ET TOUS LES AUTRES JOURS)  蜘蛛の巣を払う女 (原題 THE GIRL IN THE SPIDER'S WEB)

『マチルド、翼を広げ (原題 DEMAIN ET TOUS LES AUTRES JOURS)』

製作年 2017年
製作国 フランス
配給 TOMORROW Films.=サンリス
監督 ノエミ・ルヴォウスキー
脚本 ノエミ・ルヴォウスキー 、 フロランス・セイヴォス
キャスト
マチルド/リュス・ロドリゲス
マチルドの母=ザッシンガー夫人/ノエミ・ルヴォウスキー
マチルドの父/マチュー・アマルリック
成長したマチルド/アナイス・ドゥムースティエ
フクロウ/ミシャ・レスコー

ママの状態は、何と言う名前なんだろう・・
変わり者とか、情緒不安定とかでは片付けられない病気なのだと思うのだけれど。

クリスマスで張り切ったり、台無しにされて荒れたりするマチルドは健気で、ママが大好きで。
本当に、頑張っている。
ママとの生活は、はた目から見たら大変だし、可哀想だけど、それでも、ママと居たかったんだね。
クリスマスツリーの下に蹲る2人を見たら、やっぱり、ママも今の自分の状態は不本意で、本当の自分じゃないんだろうなぁ‥と思うのよね。

マチルドの梟の能力は、想像力豊かな彼女の想像の産物なのか、まぁ、どうでも良い。
優しく、大人で、知的なマチルドの相談役。健気に頑張っていても、ママが大好きな子供。あの梟は心の拠り所として必要だったんだな。
何度も現れる、物語の中の湖の中の娘が象徴的で、それが何を示しているのか、悲しい想像しか出来ないのだけれど、ラストの美しさが、再会した雨の中の二人の姿が、そしてエンディングの歌が、決して不幸な結末では無いと教えてくれる。


『蜘蛛の巣を払う女 (原題 THE GIRL IN THE SPIDER'S WEB)』


製作年 2018年
製作国 イギリス=ドイツ=スウェーデン=カナダ=アメリカ
配給 ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
監督 フェデ・アルバレス
原作 ダヴィド・ラーゲルクランツ
脚本 フェデ・アルバレス 、 スティーヴン・ナイト 、 ジェイ・バス
キャスト
リスベット/クレア・フォイ
カミラ/シルヴィア・フークス

Rooney Mara主演の前作、ドラゴン・タトゥーの女と比較されて評価が上がらないようですが、私はむしろ、2009年ヨーロッパ製作のオリジナル、ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女Man Som Hater Kvinnor/The Girl with the Dragon Tattooの重苦しい作風が好きだなぁ‥

Claire Foyのリスベットは更に可愛らしい感じになりましたね。女性を権力とお金で食い物にする男性陣を懲らしめる彼女は凄く好きなのですが、今回は男に甘えそうになったり、痛いとか、辛いとかの表情が豊かになっている。
まぁ、初めて映像で見た時のインパクトは徐々に薄れるのは仕方ないんですけど。

カミラの、最後の本音が全てですよね。どうして・・って思うわ。実家が鬼門は分かるけど。そりゃ失望するわ。

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2019-01-13 クリード 炎の宿敵 (原題 CREED II)

『クリード 炎の宿敵 (原題 CREED II)』

製作年 2018年
製作国 アメリカ
配給 ワーナー・ブラザース映画
監督 スティーブン・ケープル・Jr.
脚本 シルベスター・スタローン 、 ジュエル・テイラー
キャスト
Rocky Balboa/シルベスター・スタローン
Adonis Johnson/マイケル・B・ジョーダン
Bianca/テッサ・トンプソン
Tony 'Little Duke' Burton/ウッド・ハリス
Mary Anne Creed/フィリシア・ラシャ
Viktor Drago/フロリアン・ムンテアヌ
Ludmilla Drago/ブリジット・ニールセン
Ivan Drago/ドルフ・ラングレン

ロッキーシリーズは良く知らないのだけれど、作中の一番良い所で、あのテーマソング掛かるとアガるね。

老いて孤独なロッキーと、執拗な執着を見せるドラゴ、愛する人に囲まれる息子に慕われる故アポロ。
嘗ての物語の中心人物たちの行く末。
ロッキーのファンたちはどんな思いで受け止めているのだろう。たまらない物は有るだろうな。

ロシアの人となりが嘗ての仮想敵国ソ連の名残のように感じられたけど、ドラゴ父子の、失った名誉を取り戻す事よりただ一人の人に認められたい、幼子のような思いが感じられて切なかった。
厳しく、威圧的でありながら、その想いを理解している愛。その行動が、優しくて。最後二人で走るシーンに、最初に受けていてイメージと全く違う印象を受けた。

ヴィクターは、顔が凄く綺麗なの。美男と言う意味でなく、体が大きくて、力が強くて、強引。
あまり打たれ慣れていない感じ。早い段階でKOを取って来ていたら、粘る相手との対戦は不慣れでしょ。
試合が進めば進むほど、その影響が出て来るだろう・・と思った。だからあの展開は予想出来たのね。

クリードの妻は目を背けず打たれるクリードを応援出来て凄いなぁ。
ママは、観ていられず目を背けるのに。親はそうだよね。どんなに応援していても、我が子が痛めつけられるところを見るのは辛い。
だから、あの試合のラストは意味深い。

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2019-01-09 暁に祈れ (原題 A PRAYER BEFORE DAWN)  ホイットニー〜オールウェイズ・ラヴ・ユー〜 (原題 WHITNEY)

『暁に祈れ (原題 A PRAYER BEFORE DAWN)』

製作年 2017年
製作国 イギリス=フランス
配給 トランスフォーマー
監督 ジャン=ステファーヌ・ソヴェール
原作 ビリー・ムーア
脚本 ニック・ソルトリーズ 、 ジョナサン・ハーシュベイン
キャスト
ビリー・ムーア/ジョー・コール


全く畑違いなのだけれど、ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月Bridget Jones: The Edge of Reasonを観た事がある人なら、麻薬絡みの収監の強引さは知っているだろう。
内側から何かしてもダメ。公平な弁護や裁判を受けたかったら、外からコネを使わないと。賄賂か。
弁護士は要求出来るんだろうけど、その国の言葉で言わないと理解出来ないふりでスルーされるのよね。だって要求されなかったから。って後から言い訳が通るから。
外国で犯罪に巻き込まれたら気を付けないといけない。
ビリー・ムーアは、家族もお金も無いと言うから、絶望的なんだけど、ボクシングって芸が有った。芸は身を助くだね。英語でも Learn a trade, for the time will come when you shall need it.と言う格言がある。
それで道を切り開けたのはラッキーだけど、ビリー・ムーアはボクサーとして人生をやり直す為にタイに渡ったらしいんだけど。
実話と言う事で、最後に本人も出て来るのであまり言うのも何ですけど、意志が弱いのね。麻薬に溺れる。画面には映らないそれ以前の生活も計り知れる。
刑務所の中でも何度も何度も落ちぶれる。

浅黒いタイ人の中で、浮いている白い大きな体。通じない言葉、習慣。衛生面でも劣悪で、かなり気の毒な状況です。
レディボーイのそんざいが、タイらしいなぁ。

Joe Coleが、こんなに見事に演じられるような演技派俳優だとは、知らなかった。ぽぅっとした表情をしている役が多くて、コレも結構そうなんだけど、時々、あ。来る・・って狂気を演じている。

GREEN ROOMで故Anton・Yalchinのバンド仲間でした。注目して行こう。


『ホイットニー〜オールウェイズ・ラヴ・ユー〜 (原題 WHITNEY)』


製作年 2018年
製作国 イギリス
配給:ポニーキャニオン/STAR CHANNEL MOVIES 
提供:東北新社
監督 ケヴィン・マクドナルド
キャスト
ホイットニー・ヒューストン
シシー・ヒューストン

Whitney Houstonの声、歌、大好きなんですよ。黒人の身体能力音感を愛していますから。
あの美貌にスタイルにあの歌声。正しく神に選ばれた女性。
そして悪魔にも。
プライベート映像も多くて、見応え有ります。時代背景も映し出される。彼女が生きた時代を知る事は、彼女の人生を知る上で不可欠と言う事でしょう。

彼女の歌を聴いて、魂が奮える・・と言う感覚、良く分かる。
あの笑顔に惹かれるのも。
そう言う人たちに愛されていた。
だけど、ファンは、偶像からどんなに勇気や感動を貰っても、何も返せないのだなぁ‥と思った。
孤独を取り除くことは出来ない。言葉も思いも届かない。
本人が、目を向けなかったら。

立ち直って、帰ってきて、彼女を尚も待っていたファンを見て欲しかったなぁ‥

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2019-01-08 ヴィヴィアン・ウエストウッド 最強のエレガンス (原題 WESTWOOD: PUNK, ICON, ACTIVIST)

『ヴィヴィアン・ウエストウッド 最強のエレガンス (原題 WESTWOOD: PUNK, ICON, ACTIVIST)』

製作年 2018年
製作国 イギリス
配給 KADOKAWA
監督 ローナ・タッカー
キャスト
ヴィヴィアン・ウエストウッド
アンドレアス・クロンターラー
ベン・ウエストウッド
ジョー・コーレ


凄い、パンクだわ。
アメリカンドリームに早々と見切りをつける強さが羨ましい。
時々かなり過激だったりもするけれど、作品は凄く興味深いの。格好良いのよ。

SEX PISTOLS のプロデュースをした人なのか‥過激な訳だ。嫌いじゃない。

足を引っ張る男が居ても、経済的に困窮していても、歩みを止めなかったんだな。
自分の才能を確信していたのかな。

そして政治や環境問題に切り込んでいく。頼もしい。老いて尚格好良い人だわ♪

先頭 表紙

2019-01-03 アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング (原題 I FEEL PRETTY)

『アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング (原題 I FEEL PRETTY)』


製作年 2018年
製作国 アメリカ
配給 REGENTS
監督 脚本 アビー・コーン 、 マーク・シルヴァースタイン
キャスト
レネー・ベネット/エイミー・シューマー
エイヴリー・ルクレア/ミシェル・ウィリアムズ
イーサン/ロリー・スコヴェル
マロリー/エミリー・ラタコウスキー
ヴィヴィアン/エイディ・ブライアント
ジェーン/ビジー・フィリップス
リリー・ルクレア/ローレン・ハットン
ヘレン・グレイ/ナオミ・キャンベル
グラント・ルクレア/トム・ホッパー
メイソン/エイドリアン・マルティネス


自信が人を綺麗にするんだなぁ‥
そして、自然に人を見下すのだなぁ。友人たちに対する態度、ありがちだけど酷いもんだわ。
彼女たちはありのままの自分を受け入れているのに。
偶然に偶然が重なっての恋。そんなことも有るかもしれないと思ったら、出会いが無いと嘆いている人たち、臆している場合じゃないわよ。
イーサンは、一見では分からない、ユーモアと思いやりを持っていて、勘違いレネーをはねつけないし、レネーがコレは女性用・・と言う偏見を持っていても、そう?と意に介さない大きな心を持っている。
凄い掘り出し物だと思う。

一見、ブリジットジョーンズの系列のようだけど、あれは、ブリジッドじたいがありのままに魅力的だから、どちらかと言えば、愛しのローズマリーと並べるべきね。
どちらも見掛けで人を判断する。立場は真逆だけど。
それにしても、見掛け重視で悪い?と言いたくなる位、美女たちが個性的で、その上チャーミング。
特にエイヴリーは、お金持ちで、仕事が出来て、美人で、柔軟性が有って、あの性格の良さじゃ、コンプレックスの声も、チャームポイントにしかならないわね。
放蕩息子然とした弟グラントも、お坊ちゃんだからこそか、凄く大らかな視野を持っていて魅力的。
ルックスに不自由している人もそうでない人も、等しく、幸せになるのは自分次第・・と言う事かな。

新年一作目には相応しい、前向きな映画でした。

先頭 表紙


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