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まりんの「徒然日記」

ふりぃのかうんた
ふりぃのかうんた

目次 (総目次)   [次の10件を表示]   表紙

2018-12-14 マチルダ 禁断の恋 (原題 МАТИЛЬДА)
2018-12-13 彼が愛したケーキ職人 (原題 The Cakemaker)
2018-12-11 おとなの恋は、まわり道 (原題 DESTINATION WEDDING)
2018-12-05 セルジオ&セルゲイ 宇宙からハロー! (原題 SERGIO & SERGEI) マダムのおかしな晩餐会 (原題 MADAME)
2018-12-03 くるみ割り人形と秘密の王国 (原題 THE NUTCRACKER AND THE FOUR REALMS)
2018-11-30 2018年11月にスクリーンで観た映画
2018-11-28 オンネリとアンネリのふゆ (原題 ONNELIN JA ANNELIN TALVI)
2018-11-27 おかえり、ブルゴーニュへ (原題 CE QUI NOUS LIE)  アンナ・カレーニナ ヴロンスキーの物語 (原題 Анна Каренина. История Вронского)
2018-11-24 A GHOST STORY/ア・ゴースト・ストーリー (原題 A GHOST STORY) ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生 (原題 FANTASTIC BEASTS: THE CRIMES OF GRINDELWALD)
2018-11-21 アメリカン・ミュージック・ジャーニー (原題 America's Musical Journey) いろとりどりの親子 (原題 FAR FROM THE TREE) ビリオネア・ボーイズ・クラブ (原題 BILLIONAIRE BOYS CLUB)


2018-12-14 マチルダ 禁断の恋 (原題 МАТИЛЬДА)

『マチルダ 禁断の恋 (原題 МАТИЛЬДА)』


製作年 2017年
製作国 ロシア
配給 シンカ
監督 脚本 アレクセイ・ウチーチェリ
キャスト
ロシア皇帝ニコライ2 世/ラース・アイディンガー
ヴォロンツォフ/ダニーラ・コズロフスキー
マチルダ・クシェシンスカヤ/ミハリナ・オルシャンスカ
ヘッセン大公女アリックス/ルイーゼ・ウォルフラム
フィシェル医師/トーマス・オスターマイアー
ロシア皇后マリア・フョードロヴナ/インゲボルガ・ダクネイト
アンドレイ公爵/グリゴリー・ドブリギン

ひと時の燃え上がった恋。だから忘れられないし、美しいのよね。
恋は、本当に人を愚かにするなぁ・・だからこそ、力にもなるのだろうけれど。


母皇后の、私が幸せでなかったと?の台詞が凄く重いよね。
それぞれフィアンセと愛する相手が居て。それでも抗えない責務の為の政略結婚を経ての台詞。重みが有る。
大恋愛の末に結ばれても、破局はやってくるのだから、結果何て誰にも解らないのだけれど。
恋を選んだ英国王も居たけれど、ニコは責務を選んだ。
そして短い人生を家族幸せに過ごしたそう。


日本でもそうだけど、昔は芸事に従事すると、マチルダが言ったように娼婦のよう・・なのよね。
強力なパトロンが必要な世界だから。
美しさ故にたくさんの男性の人生を狂わせている。今でいう所のガチ恋なのだな。
バレエシーンの美しさと過酷さを垣間見られます。

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2018-12-13 彼が愛したケーキ職人 (原題 The Cakemaker)

『彼が愛したケーキ職人 (原題 The Cakemaker)』


製作年 2017年
製作国 イスラエル=ドイツ
配給 エスパース・サロウ
監督 脚本 オフィル・ラウル・グレイツァ
キャスト
トーマス/ティム・カルクオフ
アナト/サラ・アドラー
オーレン/ロイ・ミラー
モティ/ゾハル・シュトラウス
ハンナ/サンドラ・シャーディー
イタイ/タミル・ベン・イェフダ
アヴラム/エリエゼル・シムオン
ダナ/タゲル・エリアフ

何か、もう、色々と切なかった・・
同じ男を愛し、愛された男と女。
オーレンが生きていたら、ドロドロの愛憎劇になったのかもしれない。
だけど、死んでしまった。
それを受け入れる為に、動き出した妻と、愛人。
ユダヤ人とドイツ人と言う設定も、複雑にしている。
文化の違い、レシピの違い、そして街並みが違う。生き方が違う。背負った歴史に対する思いが違う。
だけど、仲良くなれた。そこが切なく美しい。
夫の物を譲るくらいに心を開いたアナトが、その服を着たトーマスに揺れるのは分かるし、愛した男の服を身に着け、心が奮えるのも分かる。

ゲイのトーマスが、唯一抱ける女性がアナトだろうな。胸に有るのは、オーレンだけど。
そこにあるのは、嫉妬や恨みじゃなくて、親しみなんだよね‥
最後のトーマスを見つめるアナトも、恨みじゃない。
自分の居場所に戻り、
歩き出した同士を喜び見守るような視線。温かいんだ。そんな彼を見たことで、彼女も歩きだせる・・そんな感じ。

だけど、ママは、知っていたよね‥トーマスが何者なのか。
死んだ息子を愛して慕ってやってきた青年を、心配している感じ。私はそう感じた。
少なくとも、自分の子供を愛した人を無下には出来ない。親としては。生きていたら一悶着あっただろうけど、死んだ後だからね‥


『パッドマン 5億人の女性を救った男』

製作年 2018年
製作国 インド
配給 ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
監督 脚本 R.バールキ
キャスト
ラクシュミ/アクシャイ・クマール
ガヤトリ/ラーディカー・アープテー
パリー/ソーナム・カプール

脚色されて居るとは言え、実話なのですよ。
凄い事だ。

インド映画らしい歌と踊りがきらびやかに盛り込まれて居ます。

インドの女性は生理中家の中にも入れないし、仕事も出来ない。男は近づけない。
それは、女性たちが、自分たちを羞恥から守る為に敢えてしていた事なのかもしれない。
粗相をして恥をかく位なら、寒さや虫や不潔さをじっと蹲りやり過ごした方がマシだと。
そんな凝り固まった伝統や思想を、間違っていると変えるのは、作中でも充分伝わってくるくらい大変だったろう。

ちょっとと言うか、かなりウザい位の愛妻家。だけど、優秀な技術者で、発明家。
諦めない姿勢が凄い。自分には関係無いのに。お金の匂いに敏感な訳でもないのに。
そして、彼の作った物をちゃんと評価できる社会で良かった。
ただ作るだけじゃ無く、女性に、仕事を与えた。凄い事だわ。
確かに彼は、ヒーローだ。最後に報われて良かった。

だけど、進歩的で尽力した女性じゃなく、勇気を振り絞って電話をかける・・だけの守られるべき弱い女性が幸せになるんだな‥そこがまだまだ封建的かな。

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2018-12-11 おとなの恋は、まわり道 (原題 DESTINATION WEDDING)

『おとなの恋は、まわり道 (原題 DESTINATION WEDDING)』


製作年 2018年
製作国 アメリカ
配給 ショウゲート
監督/脚本 ヴィクター・レヴィン
キャスト
Lindsay/ウィノナ・ライダー
Frank/キアヌ・リーブス

ほぼ二人芝居。
・・・と言うと重厚な二人芝居を想像しちゃうけど、かなり、チープです。
人間性がね。

キーなのに遠目に出て来るだけな新郎は、散々な言われ様だけど、実際はどうなの?
義兄と、元フィアンセの方に問題が有ったんじゃないかと想像できる。
想像するしかない。だって、全ての登場人物が二人の背景でしかないんだもん。
自分だけが世界な二人なんだと言う事が良く分かる。

・・・と言うか、あれをおとなの恋と呼ぶ邦題はどうかと思うわ。あの二人全く大人じゃない。
原題の海外ウエディング・リゾートウェディングじゃ集客には弱いかもだけど。

確かに、色々面倒だし、若い頃みたいに人間関係の確立に必死にならなくなるかも。一人が好きよ。私も。
でも、見目だけは良いけど、本当にお互いウザいしムカつくんだから、中々進まないのは当然よね。お膳立てされても。
年齢関係無くない?

本心を言えば、そのまま行って欲しかった。心揺れずに、過去を引きずったまま、だけどちょっと晴れやかな気持ちで日常に戻って欲しかった。

確立した一、人で生きられる自分を否定しているみたいじゃないね。

結局恋が全てか・・・そう言う映画だった。

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2018-12-05 セルジオ&セルゲイ 宇宙からハロー! (原題 SERGIO & SERGEI) マダムのおかしな晩餐会 (原題 MADAME)

『セルジオ&セルゲイ 宇宙からハロー! (原題 SERGIO & SERGEI)』

製作年 2017年
製作国 スペイン=キューバ
配給 アルバトロス・フィルム
監督 脚本 エルネスト・ダラナス・セラーノ
キャスト
Sergio/トマス・カオ
Sergei/ヘクター・ノア
Peter/ロン・パールマン


政変の煽りを受け、宇宙ステーションからの帰還が延期されたソ連の宇宙飛行士の件は実話なのですね。
他のエピソードは脚色なんですね。
激動の時期に故郷を離れて帰る故郷を失う間の悪さ・・そこはターミナルを思い出すけど。
同盟国の窮地や、無線を組み込んだのが上手いわよね。それぞれの抱えている問題はとても重いけど、ユーモラスなの。


ウチの父に宇宙飛行士の友人が居るんだけど、父が死んだ時にその人は地球に居なくて、どうやって伝えたら良いんだっけ・・?って言いながら、もう1人の日本人宇宙飛行士と船外作業している姿を、四十九日の時に実家の皆でTVで見てたなぁ。って。
懐かしい事を思い出したわ。



『マダムのおかしな晩餐会 (原題 MADAME)』


製作年 2016年
製作国 フランス
配給 キノフィルムズ
監督 アマンダ・ステール
脚本 アマンダ・ステール 、 マシュー・ロビンス
キャスト
Anne Fredericks/トニ・コレット
Bob Fredericks/ハーヴェイ・カイテル
Maria/ロッシ・デ・パルマ

Toni Colletteの不満顔、好きなのよね。
でも今作はなかなかゴージャスなマダム姿を披露している。常に不安で、寂しくて、贅沢していても幸せじゃない、欲求不満の有閑マダム。
フランス男の不倫する言い訳が勝手過ぎるけど各国の表現が言い得て妙。勿論誰もが・・では無いけど。
自分の女房一人幸せに出来ないくせに、次々と若い美女に目を移していくお金持ち旦那が本当に腹立たしい。
長男の恨みはアンに向いているけど、父親に向けるべきじゃないかな。幼い義弟妹たちも気の毒だわ。

マリアは一人で娘を育ててここまで頑張って来たのに、熱い視線を向けられてコロッと堕ちちゃったんだね。
夢見ちゃったんだね‥色々な事をメイドの立場から見て来たんじゃないのかなぁ。

あのお茶を出すシーンは悲しすぎて。夢を見るのを止めたくなる。何ておめでたい男なんだ。
彼女は知らないけれど、長男の悪戯、かなり残酷よ。

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2018-12-03 くるみ割り人形と秘密の王国 (原題 THE NUTCRACKER AND THE FOUR REALMS)

『くるみ割り人形と秘密の王国 (原題 THE NUTCRACKER AND THE FOUR REALMS)』

製作年 2018年
製作国 アメリカ
配給 ウォルト・ディズニー・ジャパン
監督 ラッセ・ハルストレム 、 ジョー・ジョンストン
脚本 アシュリー・パウエル
キャスト
クララ/マッケンジー・フォイ
シュガー・プラム/キーラ・ナイトレイ
Hawthorne/エウヘニオ・デルベス
シヴァー/リチャード・E・グラント
バレリーナ・プリンセス/ミスティ・コープランド
Sweets Cavalier/セルゲイ・ポルーニン
マザー・ジンジャー/ヘレン・ミレン
ドロッセルマイヤー/モーガン・フリーマン

親を失った喪失感は、言葉には出来ない。
だけど、最後の贈り物が有る事は幸せよ。羨ましい位に。

Keira Knightleyが、sweetieでcrazyで良いなぁ。
Mackenzie Foyも可愛く成長していて良い♪
バレエシーンは流石だしね。
頼もしい兵隊のくるみ割り人形欲しくなった。

後は、エンディングの歌が素敵だったな。

先頭 表紙

2018-11-30 2018年11月にスクリーンで観た映画

2018年11月にスクリーンで観た映画

18本でした。
2018年小計は203本 あ。200本超えてた。

○オンネリとアンネリのふゆ (原題 ONNELIN JA ANNELIN TALVI)
 おかえり、ブルゴーニュへ (原題 CE QUI NOUS LIE)  
 アンナ・カレーニナ ヴロンスキーの物語 (原題 Анна Каренина. История Вронского)
○A GHOST STORY/ア・ゴースト・ストーリー (原題 A GHOST STORY)
○ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生 (原題 FANTASTIC BEASTS: THE CRIMES OF GRINDELWALD)
○アメリカン・ミュージック・ジャーニー (原題 America's Musical Journey)
○いろとりどりの親子 (原題 FAR FROM THE TREE)
 ビリオネア・ボーイズ・クラブ (原題 BILLIONAIRE BOYS CLUB)
○モダンライフ・イズ・ラビッシュ〜ロンドンの泣き虫ギタリスト〜 (原題 MODERN LIFE IS RUBBISH)
◎ボヘミアン・ラプソディ (原題 BOHEMIAN RHAPSODY)
○ライ麦畑で出会ったら (原題 COMING THROUGH THE RYE)
 バグダッド・スキャンダル (原題 BACKSTABBING FOR BEGINNERS)
 嘘はフィクサーのはじまり (原題 NORMAN: THE MODERATE RISE AND TRAGIC FALL OF A NEW YORK FIXER)  
 ステータス・アップデート (原題 STATUS UPDATE)
 search/サーチ (原題 SEARCHING)
 ヴェノム (原題 VENOM)
 アンダー・ザ・シルバーレイク (原題 UNDER THE SILVER LAKE)
 ザ・アウトロー (原題 DEN OF THIEVES)

先頭 表紙

2018-11-28 オンネリとアンネリのふゆ (原題 ONNELIN JA ANNELIN TALVI)

『オンネリとアンネリのふゆ (原題 ONNELIN JA ANNELIN TALVI)』

製作年 2015年
製作国 フィンランド
配給 アット エンタテインメント
監督 サーラ・カンテル
原作(作)マリヤッタ・クレンニエミ
原作(絵)マイヤ・カルマ
脚本 サーラ・カンテル 、 サミ・ケスキ=ヴァハラ
キャスト
オンネリ/アーヴァ・メリカント
アンネリ/リリャ・レフト
バラの木夫人/エイヤ・アフヴォ
リキネン/ヤッコ・サアリルアマ
ウメ・ボーシュ/ヨハンナ・アフ・シュルテン
ノッポティーナ/エリナ・クニヒティラ
プクティーナ/キティ・コッコネン

フィンランドの児童文学の映画化第二弾なのですが、兎に角。可愛い物、幸せな事を詰め込んだような作風の虜です。

主人公の友達同士の少女二人は感性がぴったりでいがみ合う事も無く、仲良く可愛く暮らしていて、隣人たちも個性的で素敵で。
そんな訳ないんだけど、そんな邪推は要らない。夢だけ見ながら見ていたら良い。
良い子たちへのご褒美みたいな作品なのです。
トラブルも、問題も、最後にはHappyに変わるから。

束の間現世から離れて夢を見る。そんな幸せな映画です。

先頭 表紙

2018-11-27 おかえり、ブルゴーニュへ (原題 CE QUI NOUS LIE)  アンナ・カレーニナ ヴロンスキーの物語 (原題 Анна Каренина. История Вронского)

『おかえり、ブルゴーニュへ (原題 CE QUI NOUS LIE)』


製作年 2017年
製作国 フランス
配給 キノフィルムズ/木下グループ
監督 セドリック・クラピッシュ
脚本 セドリック・クラピッシュ 、 サンティアゴ・アミゴレーナ
キャスト
Jean/ピオ・マルマイ
Juliette/アナ・ジラルド
Jérémie/フランソワ・シビル

どこの国も一緒なんだなぁ‥
田舎、家業、相続、女性軽視、長子への重圧・・・等々
我が身のように感じながら観ていた。

大人になって見えて来るもの、失ってから見えて来るもの、が有る。

故郷で待っていたのは、捨てた病気の父や、妹弟や、稼業だけじゃなくて、幼い頃の自分。
おかえり・・と言っているのは、そこに残したままだった幼い頃の自分の思いなのね。

本当は分かっていたのかも。父の期待。その地への執着。家業への愛情。
だから、別の地で選んだ生業も同じ物だった。離れられないんだね。

凄く壮大な葡萄畑。自然と対話しながら進める工程。ワイン造りに関する映画は色々見ているけど、凄い思い入れで作って居る事、直感で左右されることにいつも圧倒されるな。


『アンナ・カレーニナ ヴロンスキーの物語 (原題 Анна Каренина. История Вронского)』


製作年 2017年
製作国 ロシア
配給 パンドラ
監督 カレン・シャフナザーロフ
原作 レフ・トルストイ 、 ヴィケーンチイ・ヴェレサーエフ
脚本 カレン・シャフナザーロフ 、 アレクセイ・ブジン
キャスト
アンナ・カレーニナ/エリザベータ・ボヤルスカヤ
アレクセイ・ヴロンスキー伯爵/マクシム・マトヴェーエフ
アレクセイ・カレーニン伯爵/ヴィタリー・キシュチェンコ
セルゲイ・カレーニン/キリール・グレベンシチコフ

何度も映画化されているトルストイの『アンナ・カレーニナ』のその後の物語。
捨てられた息子セルゲイの為の物語ね。

不倫は悲劇に転じる事が多い。誘惑するのが悪いとは思うけど、入り込む余地が有ったと言う事だから、大人たちはそれぞれにそれなりの責任がある。子供はいい迷惑だ。
一番の被害者は娘アーニャだとは思うけど。

だけど、アンナが身を投げ物語は終わる。常にそうなんだけれど、残された人たちの悲劇は終わって居ないのよね。

不毛だと思う。だけど、止められないのが色恋沙汰だとも知っている。

罪悪感。喪失感。不安で、どんどん醜悪になって行くのもアンナには自分では止められないんだな‥悲しい話だ。

先頭 表紙

2018-11-24 A GHOST STORY/ア・ゴースト・ストーリー (原題 A GHOST STORY) ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生 (原題 FANTASTIC BEASTS: THE CRIMES OF GRINDELWALD)

『A GHOST STORY/ア・ゴースト・ストーリー (原題 A GHOST STORY)』


製作年 2017年
製作国 アメリカ
配給 パルコ
監督 脚本 デビッド・ロウリー
キャスト
ケイシー・アフレック
ルーニー・マーラ


この映画は、全く前情報が無いと辛いかもしれない。
前半の意味の無いシーンの長回し、繋がらないストーリー、更にほとんど台詞の無い後半。
そこにある意味に思いを馳せながらでないと、退屈するかもしれない。
前情報を仕入れる事を勧める珍しい映画ね。

彼が見詰めているのだ。何もかも朧げで、薄れて行く中で。彼をこの世に縛り付ける唯一の人を。
世の中には、あんな感じにたくさんの霊が居るのかもしれない。それが何だったかも忘れてしまいそうな意識の中で、何かに執着して。それを達成しないとこの世を去れない、悲しい存在として。
これを観たら、ポルターガイストも、切なく愛おしく思えるかもしれない。
父が死んでから暫く、彼を近くに感じる事が有った。それはもしかしたら、こう言う事だったのかもしれない。

家は、人を縛る。そして、人々を見守る。いえに、その場所に縛られるゴーストの視線のように。

大袈裟な種明かしは無い。一つすつ、静かに納得して行く感じ。あぁ、そう言う事だよね‥と、彼のラストまで。
退屈しないで見て欲しい。自分が逝ったら・・・自分が残されたら・・・中々愛おしい構成なのです。



『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生 (原題 FANTASTIC BEASTS: THE CRIMES OF GRINDELWALD)』

製作年2017年
製作国 アメリカ
配給 ワーナー・ブラザース映画
監督 デイビッド・イェーツ
脚本 J.K. ローリング
キャスト
Newt Scamander/エディ・レッドメイン
Tina Goldstein/キャサリン・ウォーターストン
Queenie Goldstein/アリソン・スドル
Jacob Kowalski/ダン・フォグラー
Credence Barebone/エズラ・ミラー
Albus Dumbledore/ジュード・ロウ
Gellert Grindelwald/ジョニー・デップ
Leta Lestrange/ゾーイ・クラビッツ
Theseus Scamander/カラム・ターナー


この作品は、終盤かなりダークだったハリーポッターシリーズより更に子供向けじゃないので、ハリポタ同世代の大人になった人たちは良いけど、小さなお子様にはお勧めしない。
魔法動物は出て来るけど、それ以外の大人の機微は伝わらないと思うわ。
猫じゃらしにやられちゃうズーウー可愛い♪し、お馴染みの子たちも出てるけど。
キャストの顔ぶれも、ちょっと薹が立った女性陣を対象にしている気がする。
Ezra Millerは別かもだけど。

ハリポタファンには嬉しい、懐かしいホグワーツや、若きダンブルドア、マクゴナガル先生も出て来るし、あちこちで活躍する僕妖精の本来の能力と仕事ぶりが見られるし、楽しい。

私は一番大好きなクイーニー嬢が、終始哀しんでいるのが辛かったわ。
するりと魔法世界に入る方法とか、移動手段とか、ワクワクする要素は沢山です。
本当に、相変わらず見事な世界観です。

先頭 表紙

2018-11-21 アメリカン・ミュージック・ジャーニー (原題 America's Musical Journey) いろとりどりの親子 (原題 FAR FROM THE TREE) ビリオネア・ボーイズ・クラブ (原題 BILLIONAIRE BOYS CLUB)

『アメリカン・ミュージック・ジャーニー (原題 America's Musical Journey)』


製作年 2018年
製作国 アメリカ
配給 さらい
監督 グレッグ・マクギリブレイ
脚本 スティーヴン・ジャドソン
キャスト
アロー・ブラック
ジョン・バティステ
グロリア・エステファン
エミリオ・エステファン
ウィロー・オズボーン
ラムゼイ・ルイス
マヤ・ジュピター


シンガーソングライターのAloe Blaccが,、新曲の為に米国の色々な音楽を訪ね歩くドキュメンタリー映画。
改めて、jazzもゴスペルもカントリーもロックもキューバ音楽も、大好きだと再確認した。そしてそこにダンスが加わる。最高。
それぞれのミュージシャンと出会い、新曲をアレンジしてく。

素晴らしいんだけど、吹き替えにする意味が分からない。


『いろとりどりの親子 (原題 FAR FROM THE TREE)』


製作年 2018年
製作国 アメリカ
配給 ロングライド
監督 レイチェル・ドレッツィン
原作 アンドリュー・ソロモン


障害と言う、大多数の人たちと違う特性を持って生まれて来た人たち。その力強さを知る事によって、彼は自分の内面を認められたのだろうか。
我が子が人と違う事を、個性・・と受け入れて生きている彼らは、決して不幸そうではない。
勿論、そうじゃない、抜け出せない人もいるだろう。大変な事は沢山有ると思う。低身長の人専用の車は高い・・とかね。
悲しい時も、嬉しい時も有る。でもそれは、どんな子供を育てていても有る。
仲間と、とても楽しそうだったり、ジョークを言ったり、満足そうに空を眺めたり。彼らはとても美しかった。
乗り越え一緒に生きる家族もとても頼もしかった。
偽善に聞こえるかもしれないけれど、これはそう言う事じゃ無く、逃げずに受け入れる事を選んだ、親子の強い関係を見つめるドキュメンタリーなの。

Andrew Solomonが、自分がゲイな事を認めて貰う前に母に他界された絶望感を、この、損なわれる事の無い親子の関係を見出し確認することによって、母に許され受け入れられる疑似体験をしているのだと思う。

もし、我が子にゲイだと告白されたら、私は受け入れられる。だけど、人より苦労するであろう人生を心配して、心を痛めはすると思う。それは、何を告白されても、親ならそう言うもの。
だけど、もし、ゲイで、この人と結婚したい・・と同性のパートナーを連れて来たなら、手放しで喜んで応援してあげられると思う。

ただ、そう言うことなんだと思う。幸せなら良いの。親なんて、そんなモノだ。


『ビリオネア・ボーイズ・クラブ (原題 BILLIONAIRE BOYS CLUB)』


製作年 2018年
製作国 アメリカ
配給 プレシディオ
監督 ジェームズ・コックス
脚本 ジェームズ・コックス 、 キャプテン・マズナー
キャスト
ジョー・ハント/アンセル・エルゴート
ロン・レヴィン/ケビン・スペイシー
ディーン・カーニー/タロン・エガートン
シドニー・エヴァンス/エマ・ロバーツ

1980年代初頭にセレブ社交クラブが巻き起こした事件の映画化です。
・・・と言うか、まだ服役中で、犯行否定しているらしいですけど。

鼻っ柱の強い若者なんて、その道で生きて来た人間からしたら、都合良いカモでしかないわよね。
誰は一人くらい冷静だったら良かったのに。
上流社会に憧れていて、ちょっと賢こい若者がずるずると踏み外して調子に乗って行く様が凄く良く分かります。
保身に走る姿もね。

先頭 表紙


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