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まりんの「徒然日記」

ふりぃのかうんた
ふりぃのかうんた

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2019-01-03 アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング (原題 I FEEL PRETTY)
2019-01-03 2018年12月にスクリーンで観た映画
2019-01-03 こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話
2018-12-29 家へ帰ろう (原題 EL ÚLTIMO TRAJE)
2018-12-27 シシリアン・ゴースト・ストーリー (原題 SICILIAN GHOST STORY)
2018-12-23 アリー/ スター誕生 (原題 A STAR IS BORN)
2018-12-20 グリンチ (原題 THE GRINCH)  メアリーの総て (原題 MARY SHELLEY)
2018-12-18 マイ・サンシャイン (原題 KINGS)  マイ・サンシャイン (原題 KINGS)
2018-12-14 マチルダ 禁断の恋 (原題 МАТИЛЬДА)
2018-12-13 彼が愛したケーキ職人 (原題 The Cakemaker)


2019-01-03 アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング (原題 I FEEL PRETTY)

『アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング (原題 I FEEL PRETTY)』


製作年 2018年
製作国 アメリカ
配給 REGENTS
監督 脚本 アビー・コーン 、 マーク・シルヴァースタイン
キャスト
レネー・ベネット/エイミー・シューマー
エイヴリー・ルクレア/ミシェル・ウィリアムズ
イーサン/ロリー・スコヴェル
マロリー/エミリー・ラタコウスキー
ヴィヴィアン/エイディ・ブライアント
ジェーン/ビジー・フィリップス
リリー・ルクレア/ローレン・ハットン
ヘレン・グレイ/ナオミ・キャンベル
グラント・ルクレア/トム・ホッパー
メイソン/エイドリアン・マルティネス


自信が人を綺麗にするんだなぁ‥
そして、自然に人を見下すのだなぁ。友人たちに対する態度、ありがちだけど酷いもんだわ。
彼女たちはありのままの自分を受け入れているのに。
偶然に偶然が重なっての恋。そんなことも有るかもしれないと思ったら、出会いが無いと嘆いている人たち、臆している場合じゃないわよ。
イーサンは、一見では分からない、ユーモアと思いやりを持っていて、勘違いレネーをはねつけないし、レネーがコレは女性用・・と言う偏見を持っていても、そう?と意に介さない大きな心を持っている。
凄い掘り出し物だと思う。

一見、ブリジットジョーンズの系列のようだけど、あれは、ブリジッドじたいがありのままに魅力的だから、どちらかと言えば、愛しのローズマリーと並べるべきね。
どちらも見掛けで人を判断する。立場は真逆だけど。
それにしても、見掛け重視で悪い?と言いたくなる位、美女たちが個性的で、その上チャーミング。
特にエイヴリーは、お金持ちで、仕事が出来て、美人で、柔軟性が有って、あの性格の良さじゃ、コンプレックスの声も、チャームポイントにしかならないわね。
放蕩息子然とした弟グラントも、お坊ちゃんだからこそか、凄く大らかな視野を持っていて魅力的。
ルックスに不自由している人もそうでない人も、等しく、幸せになるのは自分次第・・と言う事かな。

新年一作目には相応しい、前向きな映画でした。

先頭 表紙

2019-01-03 2018年12月にスクリーンで観た映画

2018年12月にスクリーンで観た映画は13本。
2018年合計は216本でした。

○家へ帰ろう (原題 EL ÚLTIMO TRAJE)
○シシリアン・ゴースト・ストーリー (原題 SICILIAN GHOST STORY)
 アリー/ スター誕生 (原題 A STAR IS BORN)
 グリンチ (原題 THE GRINCH)
○メアリーの総て (原題 MARY SHELLEY)
○エリック・クラプトン〜12小節の人生〜 (原題 ERIC CLAPTON: LIFE IN 12 BARS)
○マイ・サンシャイン (原題 KINGS)
 マチルダ 禁断の恋 (原題 МАТИЛЬДА)
○彼が愛したケーキ職人 (原題 The Cakemaker)
 おとなの恋は、まわり道 (原題 DESTINATION WEDDING)
 セルジオ&セルゲイ 宇宙からハロー! (原題 SERGIO & SERGEI)
 マダムのおかしな晩餐会 (原題 MADAME)
 くるみ割り人形と秘密の王国 (原題 THE NUTCRACKER AND THE FOUR REALMS)

先頭 表紙

2019-01-03 こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話

『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』



製作年 2018年
製作国 日本
配給 松竹
監督 前田哲
原作 渡辺一史
脚本 橋本裕志
キャスト
鹿野靖明/大泉洋
安藤美咲/高畑充希
田中久/三浦春馬
高村大助/萩原聖人



実話ベースだからか、奇想天外だったりお涙頂戴だったりしない、しっかりした作りの映画でした。
しんどい事も、泣きたい事も沢山有ると思う。
だけど、同じように病気で生き方を狭められてしまう若者たちに希望を与えると言う意味で、生き甲斐を見出している。
開き直ると言うのか‥命懸けで我儘を言う。振り回されるけど、憎めない。分かる気がした。

病気は違うけど、ポリオで麻痺した実話物の英映画BREATHEを思い出した。
彼も衝撃的に人々の希望だったから。

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2018-12-29 家へ帰ろう (原題 EL ÚLTIMO TRAJE)

『家へ帰ろう (原題 EL ÚLTIMO TRAJE)』

製作年 2017年
製作国 スペイン=アルゼンチン
配給 彩プロ
監督 脚本 パブロ・ソラルス
キャスト
Abraham Bursztein/ミゲル・アンヘル・ソラ
María/アンヘラ・モリーナ
Gosia/オルガ・ボラズ
Ingrid/ユリア・ベアホルト
Leo/マルティン・ピロヤンスキー
Claudia/ナタリア・ベルベケ


主人公の88歳のアブラハムはとんでもなく頑な。
軽んじられたり、騙されたりするのが嫌いな策士で、家族にもそれを求めるし、それで上手く生きているけれど、あの時代をヨーロッパで過ごしたユダヤ人。・・・だからと言われれば、皆ぐうの音も出ない。
何が有ったのか、彼が淡々と語り、何かを求めると言うより拒否する形の権利をかざす。

皆がつい手を貸したり、受け入れてしまうのは、周囲が後ろめたさを感じてしまう彼の歴史的背景も勿論そうだし、どう言う訳か放って置けなくなってしまう何かしらの魅力がるのよね。
つい関わってしまう女性たちも魅力的。

彼の語る幼い妹への思いが美しくて、本当は、凄く素直で素敵な青年だったのだろう・・と思う。
そして、彼を助けた元使用人の息子の行動から、凄く良好な人間関係だったのだろう・・と思える。
だけど、大人は保身の為に変わってしまった。それに刃向う事は勇気が要ったろう。
シャイな青年の勇気ある行動。だから、70年経っても叶えたかった。70年経ったからこそ動けたのかもしれない。
凄くドラマティックな再会じゃない。
静かに、ハッとするような再会。だから涙が止まらなかった。

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tQW9V / qgdjvxlltly ( 2019-01-20 12:42 )

2018-12-27 シシリアン・ゴースト・ストーリー (原題 SICILIAN GHOST STORY)

『シシリアン・ゴースト・ストーリー (原題 SICILIAN GHOST STORY)』

製作年 2017年
製作国 イタリア=フランス=スイス
配給 ミモザフィルムズ
監督 脚本 ファビオ・グラッサドニア 、 アントニオ・ピアッツァ
キャスト
Luna/ユリア・イェドリコヴスカ
Giuseppe/ガエターノ・フェルナンデス
Padre di Luna/ヴィンチェンツォ・アマート
Madre di Luna/サビーネ・ティモテオ

1993年にシチリアで起きた事件が元になっているストーリーです。
なので、ヒーローは現れないし、奇跡は起こらない。
悲惨な事件として報道された結果が有るだけ。気持ちの良い話ではない。

どういう経緯でこの物語を創る事になったのかは解らないけれど、世にも悲惨な人生の終焉を迎えた13歳の少年の、曲げようの無い真実の部分以外の箇所で、可能な限りの救いを見出した結果・・と言う感じのストーリーです。
せめてこうだったら良いのにな‥こうでなくても、他人には解らない救いが、彼の中に有ったら良いな‥と言う、一種祈りのような思い。
そこから産まれた物語のように感じます。

13歳の少年・・と言えば、可愛い女の子が必須でしょ?
周囲に反対されても慕ってくる、素直じゃないけど好意が溢れ出している同級生との甘酸っぱい、これから始まろうとしている恋。
ポケットに忍ばせ、繰り返し読む素敵な手紙。空想癖のある彼女と、朦朧とした意識の中で会う。一緒に逃げだす。あの美しい姿は、少年の作り上げた姿化、少女が作り上げた姿か‥もはや分からないけれど。
せめて、そんな風に探し、壊れてしまうくらい思ってくれていた彼女が居たら・・と思わずには居られなかったのだろう。

事実は変わらないし、だから?と言われてしまえばそれまでだけど。
親だったら、せめて救いが有って欲しい・・せめて思念の中では幸福で・・と願わずにはいられないだろう。


最初から最後までキーとなっている水の見せ方に重点が置かれているのだけれど、最後に、廃棄された液体がね。その正体を知った時の恐ろしさ。
幻想的に美しく執拗に描写した後だけに。ショックです。

シチリアの人はイタリア人の中では寡黙で、特にマフィアは正解とも結びついているので、皆口を閉ざし見て見ぬふりをする風習なのだそうです。
捜査がされたのか、保護システムは無かったのか?分からないのですが、親がマフィアでも、その子どもに被害が及ぶのは、本当に悲しい事です。

映画のラストは、決して暗くは無い。忘れない。だけど進んで行く。そう言う製作者の強い意志が感じられるのです。

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2018-12-23 アリー/ スター誕生 (原題 A STAR IS BORN)

『アリー/ スター誕生 (原題 A STAR IS BORN)』


製作年 2018年
製作国 アメリカ
配給 ワーナー・ブラザース映画
監督 ブラッドリー・クーパー
脚本 リック・ロス 、 ブラッドリー・クーパー 、 ウィル・フェッターズ
キャスト
Ally/レディー・ガガ
Jack/ブラッドリー・クーパー
Lorenzo/アンドリュー・ダイス・クレイ
George 'Noodles' Stone/デイヴ・シャペル
Bobby/サム・エリオット



ミュージシャンの卵には究極のシンデレラストーリーね。
ロマンティストなミュージシャンにとってもそうかも。前半は。
Bradley Cooper歌も上手いんだなぁ。あのルックスで渋くて甘い声で歌うのズルい…と思ったけど、Lady Gagaが歌ったら吹っ飛んだ。流石ガガ様。

アリーとジャックみたいにステージで好きなミュージシャンがイチャイチャしてるの、ジャックのファンは嫌じゃ無いのかな…
ジャックがより輝いて、格好良くなるなら受け入れられるのかな?
確かに、私の好きなあの人も、女性の横で歌う最近の曲たち素敵で大好きだな…
う〜ん…どうかな。分からないけど、目の前で見たくは無い気がする。日本人はあそこまであからさまにはしないかもだけど‥

ストーリーはねぇ、掃除当番よりライブ優先したり、遅刻して叱られたらキレたり、ちょっとどうなの?って思う。
ジャックの兄弟の確執とかもね。簡単に終わらせ過ぎ。
ジャックの最後の選択もね、そこまでする必要がある?そりゃあ、絶望はしただろうけど、歌が有るのに。
Eric Claptonは、あんな状態で自殺しなかったのは、死んだらお酒が飲めなくなるからだ‥って言って生きて、誰もが折れると心配した悲劇を乗り越えて名曲を残したわ。
本当は、まだまだ心に曲が、言葉が溢れていたんじゃないかな。それが有ったから折れなかったんじゃないかな・・
方法が有る以上、絶望しないと思う。だから、あの選択が、あの素晴らしく感動的なラストシーンを作る為のこじつけのように感じられる。
私の大好きなミュージシャンに、何が起きても絶望しないで幸せに生きて欲しい・・と言う願望かもだけど。

Lady Gagaの格好良さをひたすら見せつける映画です。

先頭 表紙

2018-12-20 グリンチ (原題 THE GRINCH)  メアリーの総て (原題 MARY SHELLEY)

『グリンチ (原題 THE GRINCH)』


製作年 2018年
製作国 アメリカ
配給 東宝東和
監督 ヤーロウ・チェイニー 、 スコット・モシャー
キャスト
グリンチ/ベネディクト・カンバーバッチ

Xmasに浮かれる街の様子は凄く楽しい。
中々ハイテクな巨大ツリーのオーナメントの飾り付けとか、お店の開閉とか、三階建てバスの乗り場とか、楽しいよね。

グリンチの家も凄く良く出来ている。発明品も。演奏シーン好き。

お子様向けの絵本が原作なので、グリンチが捻くれた過程のエピソードは不明瞭だし、改心するエピソードも弱いけど。

子供向けだから、仕方ないかな。



『メアリーの総て (原題 MARY SHELLEY)』


製作年 2017年
製作国 イギリス=ルクセンブルク=アメリカ
配給 ギャガ
監督 ハイファ・アル=マンスール
脚本 エマ・ジェンセン
キャスト
メアリー・シェリー/エル・ファニング
パーシー・シェリー/ダグラス・ブース
バイロン卿/トム・スターリッジ
クレア・クレアモント/ベル・パウリー
ウィリアム・ゴドウィン/スティーヴン・ディレイン

Elle Fanningちゃん、大好きなんです。可愛くて聡明で、気が強くて、それでいて、母親の死の責任を背負っている。良かったなぁ。
パーシーの思想が凄く自分本位で、苦しんでも自業自得にしか思えないんだけど、最低だけど、悪人じゃない。尊重はしてくれるんだよね。
そして、最後の選択を間違わなかった。あそこは感動だった。
一度ダメになった夫婦関係を、修復するのって難しい。ただの人間関係じゃないし。
嫌いになった夫を、もう一度好きになるって不可能だと思う。私は。

長い歴史の中で女性の地位は低かったし、特に若い女性は、守られ囲われ着飾って居れば良いとされていたし。
絵画にしろ、小説にしろ、夫の名前で世に出回っている作品は沢山ある。
地位の為に身も守る為に匿名で出版をしたりね。
本当の作者を巡って裁判になった例も有るよね。

悲しき運命を背負った怪物の物語にたくさんの人が共感した。虐げられたり、不当に扱われたり、傷付いている人が沢山居たんだよね‥

先頭 表紙

2018-12-18 マイ・サンシャイン (原題 KINGS)  マイ・サンシャイン (原題 KINGS)

『マイ・サンシャイン (原題 KINGS)』

製作年 2017年
製作国 フランス=ベルギー
配給 ビターズ・エンド=パルコ
監督 脚本 デニズ・ガムゼ・エルギュヴェン
キャスト
Millie Dunbar/ハル・ベリー
Obie Hardison/ダニエル・クレイグ
Jesse Cooper/ラマー・ジョンソン
William MCgee/カーラン・ウォーカー
Nicole Patterson/レイチェル・ヒルソン


1991年、ラターシャ・ハーリンズ射殺事件ロドニー・キング事件の不当な評決を発端に起きた、ロサンゼルス暴動。
黒人が大好きな・・・と言うか、大好きな人が黒人な私は、とても辛かった。

Halle Berry、綺麗だなぁ。Daniel Craigもbナ呼ばれる役より、こう言うワイルドな方が好きだな。
でも誰より、真面目で兄弟思いのLamar Johnsonの思春期らしい悩みや行動が、肌の色は関係無くとても魅力的だ。

勝手な子供たちの行動に腹が立つけど、子供が自由に出来る・・ってとても大事な事よね。


色々な場所で、人種差別は恥ずべきことと認識され、そう思われる事を避けるように、映画や舞台に黒人の役や、アジア人の役が用意されている。
それはまるで、そうしないと反感を買い、暴動が起きるのではないかと恐れているようだわ。
歌も、ダンスも、スポーツも、彼らは素晴らしい能力を持っていて、とても美しい。
各界の先人たちが差別と闘い、努力とひたむきさとその潜在能力を見せつけ道を切り開いて、世界を広げたの。

私の大好きな彼は、今L.A.に住んでいる。そして時々、自分が黒人であることについて語る。
その都度、辛い事が有ったのかな・・と思い切なくなる。

過去の話だけれど、まだ過去ではない。
観ていてとても辛かった・・


エリック・クラプトン〜12小節の人生〜 (原題 ERIC CLAPTON: LIFE IN 12 BARS)

製作年 2017年
製作国 イギリス
配給 ポニーキャニオン=STAR CHANNEL MOVIES
監督 リリ・フィニー・ザナック
キャスト
エリック・クラプトン
B.B.キング
ジョージ・ハリスン
パティ・ボイド
ジミ・ヘンドリックス
ロジャー・ウォーターズ
ボブ・ディラン
ザ・ローリング・ストーンズ
ザ・ビートルズ

今日はこれに、凄く泣かされた。

Eric Clapton本人や周囲の人たちのインタビューと、過去の映像によるドキュメンタリー映画です。

私は黒人の身体能力を愛しているので、勿論、ブルースも大好きです。
本人たちが語った音楽に対する言葉が、重くて、凄く勉強になったし、嬉しかったりもした。格好良い・・
特にBB Kingの言葉・・そしてEric Claptonに向けた思い。
私は永遠に生きる。お前は永遠+1日生きろ。お前の居ない世界は見たく無い。死ぬ時最後に聞くのはお前の声が良い。…って言うの。
その想い、分かるわ‥
私、死んだら葬儀にメタマク葬いの歌流して貰いたい。そう言ったら、THE冠じゃ無いん?って冠さんに言われた。THE冠の歌は、聴きながら逝きたい。
私が死ぬその日まで、歌って居て下さい。

Eric Claptonが、初めてアンプに繋いで理想の音を手に入れたのが、マーシャルなんですって。
なんか、そう言う名称が分かると、面白さが倍増するんだなぁ‥音楽に、ハマって良かったなぁ‥と思った。

繊細で、弱くて、没頭しやすくて、誘惑に負けてばかりだけれど、音楽を愛していた。
片思いも失恋も、全て歌になり、そして自分を傷付けたんだな。
美しい歌なんだ‥

ところで、Tears In Heavenを聴いたことが無い人っているんだろうか?

先頭 表紙

2018-12-14 マチルダ 禁断の恋 (原題 МАТИЛЬДА)

『マチルダ 禁断の恋 (原題 МАТИЛЬДА)』


製作年 2017年
製作国 ロシア
配給 シンカ
監督 脚本 アレクセイ・ウチーチェリ
キャスト
ロシア皇帝ニコライ2 世/ラース・アイディンガー
ヴォロンツォフ/ダニーラ・コズロフスキー
マチルダ・クシェシンスカヤ/ミハリナ・オルシャンスカ
ヘッセン大公女アリックス/ルイーゼ・ウォルフラム
フィシェル医師/トーマス・オスターマイアー
ロシア皇后マリア・フョードロヴナ/インゲボルガ・ダクネイト
アンドレイ公爵/グリゴリー・ドブリギン

ひと時の燃え上がった恋。だから忘れられないし、美しいのよね。
恋は、本当に人を愚かにするなぁ・・だからこそ、力にもなるのだろうけれど。


母皇后の、私が幸せでなかったと?の台詞が凄く重いよね。
それぞれフィアンセと愛する相手が居て。それでも抗えない責務の為の政略結婚を経ての台詞。重みが有る。
大恋愛の末に結ばれても、破局はやってくるのだから、結果何て誰にも解らないのだけれど。
恋を選んだ英国王も居たけれど、ニコは責務を選んだ。
そして短い人生を家族幸せに過ごしたそう。


日本でもそうだけど、昔は芸事に従事すると、マチルダが言ったように娼婦のよう・・なのよね。
強力なパトロンが必要な世界だから。
美しさ故にたくさんの男性の人生を狂わせている。今でいう所のガチ恋なのだな。
バレエシーンの美しさと過酷さを垣間見られます。

先頭 表紙

2018-12-13 彼が愛したケーキ職人 (原題 The Cakemaker)

『彼が愛したケーキ職人 (原題 The Cakemaker)』


製作年 2017年
製作国 イスラエル=ドイツ
配給 エスパース・サロウ
監督 脚本 オフィル・ラウル・グレイツァ
キャスト
トーマス/ティム・カルクオフ
アナト/サラ・アドラー
オーレン/ロイ・ミラー
モティ/ゾハル・シュトラウス
ハンナ/サンドラ・シャーディー
イタイ/タミル・ベン・イェフダ
アヴラム/エリエゼル・シムオン
ダナ/タゲル・エリアフ

何か、もう、色々と切なかった・・
同じ男を愛し、愛された男と女。
オーレンが生きていたら、ドロドロの愛憎劇になったのかもしれない。
だけど、死んでしまった。
それを受け入れる為に、動き出した妻と、愛人。
ユダヤ人とドイツ人と言う設定も、複雑にしている。
文化の違い、レシピの違い、そして街並みが違う。生き方が違う。背負った歴史に対する思いが違う。
だけど、仲良くなれた。そこが切なく美しい。
夫の物を譲るくらいに心を開いたアナトが、その服を着たトーマスに揺れるのは分かるし、愛した男の服を身に着け、心が奮えるのも分かる。

ゲイのトーマスが、唯一抱ける女性がアナトだろうな。胸に有るのは、オーレンだけど。
そこにあるのは、嫉妬や恨みじゃなくて、親しみなんだよね‥
最後のトーマスを見つめるアナトも、恨みじゃない。
自分の居場所に戻り、
歩き出した同士を喜び見守るような視線。温かいんだ。そんな彼を見たことで、彼女も歩きだせる・・そんな感じ。

だけど、ママは、知っていたよね‥トーマスが何者なのか。
死んだ息子を愛して慕ってやってきた青年を、心配している感じ。私はそう感じた。
少なくとも、自分の子供を愛した人を無下には出来ない。親としては。生きていたら一悶着あっただろうけど、死んだ後だからね‥


『パッドマン 5億人の女性を救った男』

製作年 2018年
製作国 インド
配給 ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
監督 脚本 R.バールキ
キャスト
ラクシュミ/アクシャイ・クマール
ガヤトリ/ラーディカー・アープテー
パリー/ソーナム・カプール

脚色されて居るとは言え、実話なのですよ。
凄い事だ。

インド映画らしい歌と踊りがきらびやかに盛り込まれて居ます。

インドの女性は生理中家の中にも入れないし、仕事も出来ない。男は近づけない。
それは、女性たちが、自分たちを羞恥から守る為に敢えてしていた事なのかもしれない。
粗相をして恥をかく位なら、寒さや虫や不潔さをじっと蹲りやり過ごした方がマシだと。
そんな凝り固まった伝統や思想を、間違っていると変えるのは、作中でも充分伝わってくるくらい大変だったろう。

ちょっとと言うか、かなりウザい位の愛妻家。だけど、優秀な技術者で、発明家。
諦めない姿勢が凄い。自分には関係無いのに。お金の匂いに敏感な訳でもないのに。
そして、彼の作った物をちゃんと評価できる社会で良かった。
ただ作るだけじゃ無く、女性に、仕事を与えた。凄い事だわ。
確かに彼は、ヒーローだ。最後に報われて良かった。

だけど、進歩的で尽力した女性じゃなく、勇気を振り絞って電話をかける・・だけの守られるべき弱い女性が幸せになるんだな‥そこがまだまだ封建的かな。

先頭 表紙


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