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まりんの「徒然日記」

ふりぃのかうんた
ふりぃのかうんた

目次 (総目次)   [次の10件を表示]   表紙

2018-07-26 最後のランナー (原題 On Wings of Eagles)  冷たい晩餐 (原題 THE DINNER)
2018-07-25 アニー・イン・ザ・ターミナル (原題 TERMINAL)
2018-07-21 ガン・ドッグ (原題 HOT DOG)  ワイルド・ブレイブ (原題 BRAVEN) バンディット (原題 THE WHISKEY BANDIT)
2018-07-19 グッバイ・ゴダール! (原題 LE REDOUBTABLE) バトル・オブ・ザ・セクシーズ (原題 BATTLE OF THE SEXES)
2018-07-12 エヴァ (原題 EVA)  オンネリとアンネリのおうち (原題 ONNELI JA ANNELI)
2018-07-10 ボリショイ・バレエ 2人のスワン (原題 БOЛЬШOЙ)
2018-07-09 セラヴィ! (原題 LE SENS DE LA FÊTE)  パンク侍、斬られて候
2018-07-04 いつだってやめられる 7人の危ない教授たち (原題 SMETTO QUANDO VOGLIO)  アメリカン・アサシン (原題 AMERICAN ASSASSIN)
2018-07-04 ウインド・リバー (原題 WIND RIVER)
2018-07-03 母という名の女 (原題 LAS HIJAS DE ABRIL)  ブリグズビー・ベア (原題 BRIGSBY BEAR)


2018-07-26 最後のランナー (原題 On Wings of Eagles)  冷たい晩餐 (原題 THE DINNER)

『最後のランナー (原題 On Wings of Eagles)』

製作年 2016年
製作国 中国=香港=アメリカ
配給 ブロードメディア・スタジオ
監督 マイケル・パーカー 、 スティーヴン・シン
キャスト
エリック・リデル/ジョセフ・ファインズ
ジ・ニウ/ショーン・ドウ


Joseph Fiennes好きなんですよ。
やっぱり上手いな。不遇だけど、病みながら不屈な役上手いの。

子役がちょっと残念。
後日本人兵士役の面々。話方が不自然。監督が日本人じゃないから、日本人の話方分からないのかなぁ‥


『冷たい晩餐 (原題 THE DINNER)』

製作年 2017年
製作国 アメリカ
配給 ファントム・フィルム(配給協力:武蔵野エンタテインメント)
監督 脚本 オーレン・ムーバーマン
原作 ヘルマン・コッホ
キャスト
リチャード・ギア
ローラ・リニー
スティーブ・クーガン
レベッカ・ホール
アデペロ・オデュイエ
クロエ・セビニー

我が子の保身と正義を天秤にかけて、正義が勝つ人は、あまり居ないのではないかと思う。
私も自信ない。
本当の意味では子供の為にならないと解ってながら。

二組の立場は同じようで違う。背負う物、失う物の大きさも違うし、夫婦の力関係も違う。
そしてもう一人の息子の存在。
どちらの親も愛なんだけど、血の繋がりを超えて。それは美しいのだけれど。

だけど、二組の夫婦が育て上げた息子の将来を思うと怖いわ。あの親も怖いわ。

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2018-07-25 アニー・イン・ザ・ターミナル (原題 TERMINAL)

『アニー・イン・ザ・ターミナル (原題 TERMINAL)』

製作年 2018年
製作国 イギリス=ハンガリー=アメリカ=香港
配給 アットエンタテインメント(配給協力:武蔵野エンタテインメント)
監督 ヴォーン・ステイン
キャスト
Annie/マーゴット・ロビー
Bill/サイモン・ペッグ

男たち全員のMargot Robbieに振り回されっぷりが良い。

ちょっと不思議で残酷で美しい映画です。

誰だ誰で何なのか、分からないままMargot Robbieの残酷な笑顔を見せつけられながら進んで行く。
そんな彼女を見たい人、振り回されたい人、痛めつけられたい人にはたまらない映画。

ストーリーはそれほど重要じゃないです。

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2018-07-21 ガン・ドッグ (原題 HOT DOG)  ワイルド・ブレイブ (原題 BRAVEN) バンディット (原題 THE WHISKEY BANDIT)

カリコレ三本

『ガン・ドッグ (原題 HOT DOG)』

製作年 2018年
製作国ドイツ
配給 ガン・ドッグ上映委員会(配給協力:武蔵野エンタテインメント)
監督トーステン・クンストラー
脚本トリッパー・クランシー
キャスト
ティル・シュワイガー
マティアス・シュバイクホファー
アン・シェイファー
リザ・トマシェフスキー
ザムエル・フィンツィ


写真記憶と言う特殊能力を持つテオの自己分析が面白い。
ルールを守らない滅茶苦茶なルークが、娘には甘くて厳しいのも笑える。
珍しい位、出て来る人出て来る人信用出来ない。
いつの間にか芽生えている絆が良いよね。


『ワイルド・ブレイブ (原題 BRAVEN)』

製作年 2017年
製作国 カナダ
配給 ハピネット
監督 リン・オエディング
キャスト
ジェイソン・モモア
スティーヴン・ラング

前振りから、トラブルに巻き込まれる匂いプンプンなんだけど、ちょっと家族愛でほっこりさせつつの雪山バトル。
ジョーの家族が皆中々頼もしいのにビックリ。
捨て身っぷりが凄いのよ。頼もしい。
そして警察が何の役にも立っていないのにもビックリね。

まぁ、家族からすれば、娘が保護されただけで有り難いだろうけど。


『バンディット (原題 THE WHISKEY BANDIT)』

製作年 2017年
製作国 ハンガリー
配給 バンディット上映委員会(配給協力:武蔵野エンタテインメント)
監督 脚本 ニムロッド・アーントル
キャスト
ベンス・スザレイ
ピロスカ・モガ
ゾルターン・シュナイダー
ビクトール・クレム
ジョルジィ・ガズソ


ハンガリーに実在する銀行強盗なんですって。
移民とか貧困問題なのよね。
時代よね‥今じゃ無理でしょ。
だからこそ英雄視もされたんだろうな。
地味なのに度胸が有って、中々大胆。

壺は売れるのかしらねぇ・・

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2018-07-19 グッバイ・ゴダール! (原題 LE REDOUBTABLE) バトル・オブ・ザ・セクシーズ (原題 BATTLE OF THE SEXES)

『グッバイ・ゴダール! (原題 LE REDOUBTABLE)』


製作年 2017年
製作国 フランス
配給 ギャガ
監督 脚本 ミシェル・アザナヴィシウス
原作 アンヌ・ヴィアゼムスキー
キャスト
ジャン=リュック・ゴダール/ルイ・ガレル
アンヌ/ステイシー・マーティン

ゴダールの2番目の妻、A・ヴィアゼムスキーの自伝的小説の映画化なので、あくまでも彼女の目から見たゴダールよね。
時間が経ったとは言え、極力不満を暴露しないように気を付けて来たとしても、元夫の事を語る時、あんな事こんな事、思い出したら湧き出してくる不平不満は有って当然じゃない?

芸術家とか天才とか、面倒くさくて当然だと思うけど、彼女が語るゴダールは、全然才溢れる人に見えない。
むしろ、人心を掴む言葉を持たない不器用な人に見える。
彼の演説は、本当の言葉なのだろうか‥あまりにお粗末だ。

わざと人間関係を壊しているように思えて、回避依存症を思わせる。他人事と思えない。

それは兎も角、20歳そこそこの女に結婚させるのは、心を殺せと言っているようなもの。と私は思う。実体験から。

誰か止めてあげたら良かったのに・・


『バトル・オブ・ザ・セクシーズ (原題 BATTLE OF THE SEXES)』

製作年 2017年
製作国 アメリカ
配給 20世紀フォックス映画
監督 ジョナサン・デイトン 、 ヴァレリー・ファリス
脚本 サイモン・ボーフォイ
キャスト
Billie Jean King/エマ・ストーン
Bobby Riggs/スティーブ・カレル
Gladys Heldman/サラ・シルヴァーマン
Marilyn Barnett/アンドレア・ライズブロー
Jack Kramer/ビル・プルマン
Cuthbert 'Ted' Tinling/アラン・カミング
Priscilla Riggs/エリザベス・シュー

ボビー・リッグスが嫌な女性の敵なのかと思ってた。
でも違うんだな。
彼は彼女たちの活動に便乗はしたけれど、本当の敵は彼じゃない。
紳士の顔してハナから否定して力でねじ伏せようとする輩ね。
彼が、偏見や性差別を口にするたびに、その滑稽な姿から、そんな男性陣への皮肉のように見えてくる。
むしろ更に盛り上げ注目を集め、野望を果たす手助けになっていたのかな。
本人の意志じゃなくてもね。
それに最後の真剣勝負を見ていたら、誰も、女性が男性に劣るなんて言えないよね。

ビリー・ジーンが戦わなくてはいけなかったもう一つの偏見の方は、もうちょっと時間がかかるのだけれど、そこに優しく絡んでくるのが、Alan Cummingって所が良かったな‥
良い夫だったけどね‥でもその後も良好な関係だったみたいね。


メガネで冴えない女子テニスプレイヤーをEmma Stoneは凄く見事に演じていた。

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2018-07-12 エヴァ (原題 EVA)  オンネリとアンネリのおうち (原題 ONNELI JA ANNELI)

『エヴァ (原題 EVA)』


製作年 2018年
製作国 フランス=ベルギー
配給 ファインフィルムズ
監督 ブノワ・ジャコー
原作 ジェイムズ・ハドリー・チェイス
キャスト
エヴァ/イザベル・ユペール
ベルトラン/ギャスパー・ウリエル


Isabelle Huppertは常日頃からお綺麗な女優さんだと思って居は居ましたが、65歳には見えませんね。1953年産まれです。
彼も言っていましたが、どぎついお化粧しない方が綺麗です。
あの見下したような表情や、偉そうな態度が魅力なのかな。

全て旦那の為なのでしょうか。最後まで良く分からない人でした。

まぁ、相手のベルトランも、大概な人なので、同情もしませんが。

老いても枯れても、亡くなった作家の老人は凄かったと言う事ですね。


『オンネリとアンネリのおうち (原題 ONNELI JA ANNELI)』


製作年 2014年
製作国 フィンランド
配給 アット エンタテインメント
監督 サーラ・カンテル
原作 マリヤッタ・クレンニエミ
脚本 サーラ・カンテル 、 サミ・ケスキ=ヴァハラ
キャスト
オンネリ/アーヴァ・メリカント
アンネリ/リリャ・レフト
バラの木夫人/エイヤ・アフヴォ

もう、女の子の好きな物全部詰め込んだお家です。
お洋服も食べ物もドールハウスも。
凄く美少女って訳じゃない2人が、きゃっきゃっとはしゃいでいるストーリーですが、味が有るんだな。
脇のキャラも凄く良いし。お隣さんのお庭は行ってみたいですよねぇ。

まぁ、業務用冷凍庫の中に長居は本気で出来ないし、アイスはカチカチでスプーン入りません。
本来は中からも開く筈なんだけど、劣化すると、中から開けるばねの部分が凍結して開かなくなるんだよね。
・・・まぁ、子供向けの夢のあるお話なので、そんな野暮な指摘はスルーしましょう。

冬には続編も公開されるみたいなので、とても楽しみです♪

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2018-07-10 ボリショイ・バレエ 2人のスワン (原題 БOЛЬШOЙ)

『ボリショイ・バレエ 2人のスワン (原題 БOЛЬШOЙ)』


製作年 2017年
製作国 ロシア
配給 アット エンタテインメント
監督 ヴァレーリー・トドロフスキー
脚本 アナスタシア・パルチコヴァ
キャスト
ユリア/マルガリータ・シモノヴァ
カリーナ/アンナ・イサエヴァ


バレエが特別好きな訳じゃない。でも、子供の頃、娘の居ない叔母様たちが競って私をバレエ観に連れて行ってくれたのね。
しかもそれぞれ贔屓の団体が有って、あのおばさんのとどっちが良かった?と聞くので、私は当たり障りが無いように、○○役のダンサーが良かった。でも全体ではこっちが好き。とか、気を使って答えていた。
レビュー癖はそのせいで着いたのかもしれない。

兎に角、その叔母様の一人がマスコミ関係だったので、○○役のダンサーが良い。って言うと、観た後に楽屋に連れて行ってくれて、バレエダンサーに紹介してくれて、サインを貰ったりしていた。
今となっては名前も覚えていないけど、そのベテラン男性に「君もバレエをやるの?」と聞かれて、なんか感動した事だけは憶えている。今は知らないけど、当時私が住んでいた島にはバレエを習う所なんて無かったと思う。
今の子供たちはピアノと並ぶくらいバレエ習っている女の子多いわよね。
でもあそこまでストイックに、バレエに人生捧げられる子はそうそう居ないと思う。
才能と努力。そして、好きじゃないと。

恵まれないユリアは、自由でちょっとイライラさせられる。いつも団体行動を乱している感じ。運は良いし、悪い子じゃないんだけど。
カリーナは、全てを持っていて、ストイックで、でも寛大で、誠実。・・・なのに、恋は、嫉妬は、そんな彼女すら豹変させるんだな。恐ろしい。

話は伏線を張らずに前後し、後から繋がりを知る感じ。後だしジャンケンみたい。

本物のバレエダンサーなので、動きはしなやかで美しい。どうしてそんな風に動くんだろう・・・と思うくらい。
そしてやっぱり寛大で誠実だったカリーナが好き。

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2018-07-09 セラヴィ! (原題 LE SENS DE LA FÊTE)  パンク侍、斬られて候

『セラヴィ! (原題 LE SENS DE LA FÊTE)』

製作年 2017年
製作国 フランス
配給 PARCO
監督 オリビエ・ナカシュ 、 エリック・トレダノ
キャスト
マックス/ジャン=ピエール・バクリ
ジェームス/ジル・ルルーシュ
ギイ/ジャン=ポール・ルーヴ
ジュリアン/ヴァンサン・マケーニュ
アデル/アイ・アイダラ
ジョジアーヌ/スザンヌ・クレマン
サミー/アルバン・イワノフ
ピエール/バンジャマン・ラヴェルヌ
エレナ/ジュディット・シュムラ

個性的だなぁ‥日本では社会人に個性を求めないので、尚更思いますよね。
纏める上司は気が気じゃ無いな‥

古城で大規模な結婚式・・には憧れないけど、好きなバンドを呼んで、素敵な料理と・・って、今なら憧れる。
結婚式って、結婚に何の憧れも無い20歳頃するより、しっかり大人になって自己主張出来るようになってからした方が楽しめるのかも・・・と痛感した。

それにしても、ラストの余興は素敵だったなぁ‥元バンドとの前フリが有ったから、いつ演奏するのかな・・と思って見ていたけど、本当に素敵だった。
あの新郎は好きじゃないけど、空中散歩は思いの外幻想的で良かったな。
あんな新郎だけど、新婦は可愛らしくて、大好きな事は伝わって来て、女性の好みだけは良いんだな。と思いました。
色々有っても、彼女が喜んでくれたら、それで結婚式は成功ですよね。
あの「ありがとう」の為に働いているんだろうなぁ。大変でも素敵な仕事でした♪


『パンク侍、斬られて候』


製作年 2018年
製作国 日本
配給 東映
監督 石井岳龍
原作 町田康
脚本 宮藤官九郎
キャスト
綾野剛
北川景子
東出昌大
染谷将太
浅野忠信
村上淳
若葉竜也
近藤公園
渋川清彦
國村隼
豊川悦司

無茶苦茶でしたね。それが醍醐味ですが。
普段TVも邦画を観ないので日本人俳優全然知らないのですが、宮藤官九郎さんは舞台で知っているので、観ました。
年間200本前後の映画を観ますが、白い無機質な背景のスクリーンの右下にぽつんと動く人物何て画面、初めて見た。色々と型破りですよね。

ストーリーも無茶苦茶で何が起こるか読めないのですが、キャラは個性的で皆様上手に演じていらっしゃいました。
掛十之進と言う主人公に好感が持てないのですが、あのラストは良いな。
正体は最初から分かるのですが、それをそこまで引っ張るのは良い。

真面目に時代劇とか、侍の格好良さ求めて見ちゃダメです。

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2018-07-04 いつだってやめられる 7人の危ない教授たち (原題 SMETTO QUANDO VOGLIO)  アメリカン・アサシン (原題 AMERICAN ASSASSIN)

『いつだってやめられる 7人の危ない教授たち (原題 SMETTO QUANDO VOGLIO)』

製作年 2014年
製作国 イタリア
配給 シンカ
監督 シドニー・シビリア
脚本 シドニー・シビリア 、 ヴァレリオ・アッタナージオ 、 アンドレア・ガレッロ
キャスト
エドアルド・レオ
ステファノ・フレージ
ヴァレリア・ソラリーノ
ヴァレリオ・アプレア
パオロ・カラブレージ
リベロ・デ・リエンツォ
ロレンツォ・ラヴィア
ピエトロ・セルモンティ

感心しないな。
合法ドラックを偽善化しているようで。
麻薬依存と戦う人たちを軽視しているようで。

不遇だからと言って、何しても良い訳じゃない。
コレだから天才は。道徳心に欠ける。
その天才っぷりを披露する要所要所は笑えるけどね。


『アメリカン・アサシン (原題 AMERICAN ASSASSIN)』

製作年 2017年
製作国 アメリカ
配給 キノフィルムズ/木下グループ
監督 マイケル・クエスタ
原作 ビンス・フリン
脚本 スティーヴン・シフ 、 マイケル・フィンチ 、 エドワード・ズウィック 、 マーシャル・ハースコヴィッツ
キャスト
ミッチ・ラップ/ディラン・オブライエン
スタン・ハーリー/マイケル・キートン


核兵器の扱い、あれで良いの?
海は万能じゃないよね。地殻はずれるし、生物にも影響が出るよね。
その場の人を救う為に、生態系を狂わせてもOKなの?・・・と言う疑問が残りました。

Dylan O'Brienは良かったな。必死さが伝わって来た。
Michael Keatonの拷問シーンのcrazyっぷりも中々ね。
脚本は甘い気がするけど。

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2018-07-04 ウインド・リバー (原題 WIND RIVER)

『ウインド・リバー (原題 WIND RIVER)』


製作年 2017年
製作国 アメリカ
配給 配給:KADOKAWA 提供:ハピネット KADOKAWA
監督 脚本 テイラー・シェリダン
原作 ジョン・ピアースン
キャスト
コリー・ランバート/ジェレミー・レナー
ジェーン・バナー/エリザベス・オルセン


私は、ネイティブアメリカンが好きです。彼らの教えに関する書物を集め研究していました。
彼らの受けた仕打ち、今抱えている問題も知っている。だからこそ重い。
現代社会と、先祖代々の教えのギャップの中で居場所を失い、病んで行く。
追いやられ、それを受け入れ、生きて行ける人ばかりじゃない。

娘を持ったら、彼女の未来に一番訪れて欲しくない最期。そんな状況で娘を失った悲劇。
現状に失望している彼らは、戦わず、この世に見切りをつけてしまうのではないか。私はラストそれが怖かった。
それでも生きて行く。そう言う強さを侮っていた。

アメリカでは、カウンセリングは普通だし、癌患者の会とか、依存症の会とか、同じ苦しみを持つ者同士のコミュニティが盛んだ。
日本にも有ったら良いのに。
コリーはそれで、愛娘の死に向き合えた。
身内を、思いもしない方法で失ったら、他人の慰めは慰めにならない。知っている。私もそんな救けが欲しかった。
同じ悲しみを持つ人と分かち合いたかった。身内に自殺された人の会もきっとあるはず。
時は癒してくれない。ただ悲しみに慣れるだけ。
悲しみから逃げてはいけない。受け入れ、悲しめば、心の中で会える。そうかも知れない。
私は、答えが欲しくて、それを映画に求めた。色々な映画から、ヒントを貰った。コレもその一つになるだろう。

コリーは、悲しみに向き合い、強く、優しく生きている。

酷い男ばかりじゃない。そうは思いたくない。だけど酷い男が居るのも事実で、その処遇として、彼が下した判断を、私は支持する。
彼女は、酷い目に遭ったが、彼らの手にかかった訳じゃない。逃げ出した。彼女を連れ去ったのは、自然だ。卑劣な彼らじゃない。それは救いかも知れない。
そして、そんな卑劣な男を罰したのも、人間じゃない。自然だ。彼らの屍を貪るのも、自然だ。自然の中の猛獣かも知れないけれど。

ジェーンが、病室のベットの上で、少女に感嘆し、称賛し、泣いた。そのシーンが凄く好きだ。
彼女は強くなるだろう。

辛くて、重くて、心に響く。忘れられない一本になるだろう。

先頭 表紙

2018-07-03 母という名の女 (原題 LAS HIJAS DE ABRIL)  ブリグズビー・ベア (原題 BRIGSBY BEAR)

『母という名の女 (原題 LAS HIJAS DE ABRIL)』

製作年 2017年
製作国 メキシコ
配給 彩プロ
監督 脚本 ミシェル・フランコ
キャスト
Abril/エマ・スアレス
Valeria/アナ・ヴァレリア・ベセリル
Mateo/エンリケ・アリソン
Clara/ホアナ・ラレキ
Gregorio/エルナン・メンドーサ


母と娘って難しい。難しいけど、この母親は、そんなモンじゃない。

とても自然に現れ、理解のある優しい母親のように振舞う。あっという間に当たり前のように溶け込み、そして、奪う。
最初父親の警戒の仕方を不自然に感じたけれど、それは、それに相応しい危険が嘗て有ったからかもしれない。

そして、長女らしい従順で堅実な姉。両親と連絡を取り、妹の面倒を見、仕事をし。多分不平不満が有っても上手に吐き出せない。色々諦めている。
でもそれが母親に狙われない唯一の方法かも。

前触れも無く、突然の行動、発言。え?と思う間もなくとんでもない次の行動へ。
母親じゃない。一人の女?それにしたって・・・

それと、マテオ、君は情けないよ。17歳って、そんなモノか‥

凄く幼稚で卑劣。ここまでの残酷な仕打ち、見事だ。
同性でも、理解できないわ。娘が居たら少しは共感できるのかな?恐ろしい・・



『ブリグズビー・ベア (原題 BRIGSBY BEAR)』

製作年 2017年
製作国 アメリカ
配給 カルチャヴィル
監督 デイヴ・マッカリー
脚本 ケヴィン・コステロ 、 カイル・ムーニー
キャスト
James Pope/カイル・ムーニー
Ted Mitchum/マーク・ハミル
Detective Vogel/グレッグ・キニア
Greg Pope/マット・ウォルシュ
Emily/クレア・デインズ

誘拐した子供を我が子として育てて‥って言うと、私はディープエンド・オブ・オーシャンって映画が好きなんだけど。
コレは更に監禁が絡むから、キス☆キス☆バン☆バンとか、フェリーニに恋してとかペネロピ的主人公の純粋さがポイントよね。
で、このジェームスもそうで、愛情を受けて育っていたので、誘拐犯に対する恨みは無いんだけど、彼の執着が、誘拐犯たちに与えられていたビデオのクマのキャラクターに向かっているのが面白い。
これがフェリーニに恋してではフェリーニに向いていたから大冒険が始まったんだけど、奇怪なクマの着ぐるみだからどうしてもfunnyになっちゃう。
でも、愛なんだよね。誘拐してきたこだから普通に育てられないけど、正しく教育する為に、自作の教育ビデオを作っていたんだから。

その出来がチープながら、良作って言うのがね、愛だよね。
そんな彼を気味悪がったり、面白がったりしない、SF映画マニアなスペンサーに最初に出会ったのも幸運。
先にこの映画を見ていた友人に絶対好きになるから。と言われていたけど、彼を好きにならない人なんている?
柔軟な性格の才能豊かな黒人の男の子。その上、スタートレックのTシャツ着ているんだよ?大好きだわ。

マニアックな人たちのクスリと笑えるこだわりの行動が何だか愛おしい感じで楽しめると思います。

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