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まりんの「徒然日記」

ふりぃのかうんた
ふりぃのかうんた

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2018-06-20 ALONE/アローン (原題 MINE)
2018-06-20 ワンダー 君は太陽 (原題 WONDER)
2018-06-14 30年後の同窓会 (原題 LAST FLAG FLYING)  万引き家族
2018-06-06 最初で最後のキス (原題 UN BACIO)  レディ・バード (原題 LADY BIRD)
2018-06-01 男と女、モントーク岬で (原題 Rückkehr nach Montauk)  ビューティフル・デイ (原題 YOU WERE NEVER REALLY HERE)
2018-06-01 デッドプール2 (原題 deadpool2)
2018-05-31 2018年5月にスクリーンで観た映画
2018-05-31 犬ヶ島 (原題 ISLE OF DOGS) ゲティ家の身代金 (原題 ALL THE MONEY IN THE WORLD)
2018-05-31 ファントム・スレッド (原題 PHANTOM THREAD)
2018-05-25 ダリダ〜あまい囁き〜 (原題 DALIDA) シューマンズ バー ブック (原題 SCHUMANNS BARGESPRÄCHE)


2018-06-20 ALONE/アローン (原題 MINE)

『ALONE/アローン (原題 MINE)』

製作年 2016年
製作国 アメリカ=スペイン=イタリア
配給 パルコ
監督 脚本 ファビオ・レジナーロ 、 ファビオ・グアリョーネ
キャスト
マイク/アーミー・ハマー
トミー/トム・カレン
ジェニー/アナベル・ウォーリス

美しいArmie Hammerがワイルドに変貌し、ほぼ一人芝居を演じていますが、凄いです。
何十時間も、片足の地面への圧を替えずに居なくてはならないなんて、鍛えられた兵士とは言え、過酷でしょ。
離れてしまったら・・って恐怖も有るし、昼間の暑さ、夜の寒さ、乾き、餓え、孤独。
凄い精神鍛錬の場ではあるな‥悟りが開けそうよね。もしくはおかしくなるか。

トミーの選択は責められないよね‥パニックになるわ。
それを目の前で見ちゃったら、そりゃあ、どんなに一歩を踏み出せと誘惑されても、出来なくなるでしょ。

現れては消えるあの自由人の存在がね、凄く光ってましたね。

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2018-06-20 ワンダー 君は太陽 (原題 WONDER)

『ワンダー 君は太陽 (原題 WONDER)』

製作年 2017年
製作国 アメリカ
配給 キノフィルムズ/木下グループ
監督/脚本 スティーブン・チョボスキー
原作 R・J・パラシオ
キャスト
イザベル/ジュリア・ロバーツ
ネート/オーウェン・ウィルソン
オギー/ジェイコブ・トレンブレイ
トゥシュマン先生/マンディ・パティンキン
ブラウン先生/ダヴィード・ディグス
ヴィア/イザベラ・ヴィドヴィッチ
ミランダ/ダニエル・ローズ・ラッセル
ジャスティン/ナジ・ジーター
ジャック/ノア・ジュプ
サマー/ミリー・デイビス
ジュリアン/ブライス・ガイザー
シャーロット/エル・マッキノン

ここの所、子供が主人公で、感動作を謳って、実際見たら肩すかしって映画が多かったけど、コレは違う。
想像とは違う方向かも知れないけれど、本当の感動作だ。
アトランティスの心とか、テラビシアにかける橋とか、ペイ・フォワード 可能の王国とかと並ぶわ。

子供たちの世界は残酷。自分が生き残る為に必至だからね。
オギーじゃなくても、皆必死なんだ。
ただでさえ苦労が見えているオギーに全力で、生き残る為の賢さと、ユーモアを詰め込んだ両親の愛が凄いなぁ。
気持ちは有っても、中々真似できない。
そして、自分を抑えて、それでも素直に優しい愛に満ちた娘に育ったヴィアが切ない位好きだわ。

物語の世界には主人公が居て、そこを中心にストーリーが進んで行くけれど、この映画は、大きすぎる存在のオギーを主人公としてだけじゃ無く、彼が存在することで、周囲の人間に起こった葛藤や、弱さや、抗いを映し出しているの。
だって人生の主人公は、自分自身だからね?
語られなかったそれぞれの人たちも、それぞれの人生の主人公で、そこにオギーが居た事で、何かを感じ取り、強くなったり、弱くなったりしたかもしれない。

元の顔がどんなだったのか。それをさらす野暮な事をしない所が良い。
そして、この学校、先生たちが凄く良い。お母さんはちゃんとふさわしい学校をオギーの試練の場に用意していたんだな。愛だな‥

ところで、自分にしか興味が無い感じのシャーロットが、私はそんなに嫌いじゃない。
自慢話ばかりでウザいかもしれないけど、彼女は多分相手が誰でも態度を変えない。
一番偏見から遠い所に居るんじゃないかな。

THE冠さんの 関係あらへん って歌が私は大好きなんだけど、そこに、誰もが一度の命ヘタクソに生きているんだ って歌詞が有るの。
この言葉に私何度も励まされ、色々な嫌な事の答えだと思った。そのフレーズを思い出したわ。

皆がヘタクソで、失敗する。だけど、強くなって、やり直せる。
いじめっ子も、いじめられっこを、助けられる。
傷付け離れた友達と、仲直りも出来る。

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2018-06-14 30年後の同窓会 (原題 LAST FLAG FLYING)  万引き家族

『30年後の同窓会 (原題 LAST FLAG FLYING)』

製作年 2017年
製作国 アメリカ
配給 ショウゲート
監督 リチャード・リンクレイター
原作 ダリル・ポニックサン
脚本 リチャード・リンクレイター 、 ダリル・ポニックサン
キャスト
ラリー・“ドク”・シェパード/スティーヴ・カレル
サル・ニーロン/ブライアン・クランストン
リチャード・ミューラー牧師/ローレンス・フィッシュバーン
ワシントン/J・クィントン・ジョンソン


主演がSteve Carellだからか、ロードムービーだからか、もっとコメディ色の強い作品をイメージしていたけど違った。
勿論笑要素も有るんだけど、肝心のSteve Carellはひたすら真面目で繊細な役だった。まぁ、彼はそっちも上手いけど。
海兵隊の仲間として大切に扱おうとしてくれる軍と、愛する一人息子として扱いたいラリー。

それに息子の親友ワシントンが凄く良いな。

海兵隊は仲間を大事にする。その家族にも敬意を払う。最後まで責任を持つ。制服姿は格好良いし、皆、勇気と誇りを持っている。
でも、だからと言って、戦争に子供を差し出せと言われて差し出すのは違う。絶対に嫌だ。
英雄として扱われても、死は死だ。辛いよ・・


『万引き家族』


製作年 2018年
製作国 日本
配給 ギャガ
監督/脚本 是枝裕和
キャスト
柴田治/リリー・フランキー
柴田初枝/樹木希林
柴田信代/安藤サクラ
柴田亜紀/松岡茉優
4番さん/池松壮亮
柴田祥太/城桧吏
ゆり/佐々木みゆ

普段ほとんど邦画は見ないけど、 Cate Blanchettが絶賛していたから、見ました。
確かに、彼女が絶賛していた、樹木希林 さんは凄かった。砂浜で遠くを見つめる姿が印象的だった。
それに、リリー・フランキーさんも。この二人は私が見る数少ない邦画に、出ている頻度が高い。
個人的に、若くて可愛くて無敵なのに、辛そうな亜紀ちゃんの危うさが好きだな。

生活感が妙にリアルで、観ていて何だか辛いのは、絶対に間違っていると解っているから。
何処かで終わりが来る。それもかなり痛手な。それが分かっているから、どんなに楽しそうでも、観ていて辛い。

束の間の家族ごっこ。安らぎと、愛は有ったと思う。
だけど、閉じ込めては置けないよね。子供の好奇心を。子供は成長し、前に進んで行くのだから。そこがどんなに心地よくても。

ゆりちゃんにチョコレートドーナツANY DAY NOWのマルコのようなラストが待っているのではないかと、それが怖かった。
救いが有りますように・・

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2018-06-06 最初で最後のキス (原題 UN BACIO)  レディ・バード (原題 LADY BIRD)

『最初で最後のキス (原題 UN BACIO)』

製作年 2016年
製作国 イタリア
配給 ミモザフィルムズ=日本イタリア映画社
監督/脚本 イヴァン・コトロネーオ
キャスト
ロレンツォ/リマウ・グリッロ・リッツベルガー
ブルー/ヴァレンティーナ・ロマーニ
アントニオ/レオナルド・パッザッリ

ロレンツォ役のRimau Ritzberger GrilloはBreakfast on PlutoのCillian Murphyを思い起こさせる。
辛い辛い現実を、空想することで乗り越えてきた。自分らしさを隠さない、健気な少年。
きっと皆の太陽になれた、そんな彼の恋心が切ないんだ‥
恋と友情と家族と差別と。思春期ならではの悩み。
はみ出した三人は友情だけで結ばれたのではなく、そこにそれぞれ一方通行の恋心が含まれていたのが悲劇だったのかもしれない。
恋は心を歪めるし、強くも弱くもする。
自分の中で、事実を歪め、中傷を受け、納得した振りをして生きて来たブルーが哀し過ぎる。せめてそこだけは償われて欲しい。

人生に、あの時こうして居たら・・は付き物だ。だけど、本当に、何とか出来ていたら・・と、ブルーは思わずに居られないだろうね。

壁に中傷を落書きをする病んだ心も同じだけど、上手く受け入れられない。上手く感情を表せられない。
不器用で、まっすぐだからこそ・・傷付いた親を相手に、更に追い詰められていたんだよね。
哀しくて哀しくて堪らない。
幸せになって欲しかった人たち。ここを乗り越えたら、いつか笑ってまた会えたかもしれないのに。
あまりに鮮烈過ぎて、心に深く刺さっている。



『レディ・バード (原題 LADY BIRD)』

製作年 2017年
製作国 アメリカ
配給 東宝東和
監督/脚本 グレタ・ガーウィグ
キャスト
Christine 'Lady Bird' McPherson/シアーシャ・ローナン
Marion McPherson/ローリー・メトカーフ
Larry McPherson/トレイシー・レッツ
Danny O'Neill/ルーカス・ヘッジズ
Kyle Scheible/ティモシー・シャラメ
Julie Steffans/ビーニー・フェルドスタイン
Father Leviatch/スティーヴン・マッキンレー・ヘンダーソン
Sister Sarah Joan/ロイス・スミス


若さ故・・って言葉がぴったりのクリスティン。
憧れ、嘘をつき、友を傷付け、恋に焦がれ、親に反発し、都会に憧れ、斜に構えて、人を批判し、だけど、憎めない。

親の苦労や、他人の悩みには無頓着。それが若者らしさよね。
それを知って行くのが、大人になる事の一つだろうし。

でも、一人で家族を支えて頑張っている、お母さんが可哀想で。
娘の態度に、凄く傷ついて居たと思う。だけど、それが親なんだよね‥

そう言う親の煩わしさや報われない姿も、娘のもやもやした思いも、丁寧に描いて居る。

高校を卒業したら、遠い都会に旅立たないといけない環境で育ったから、ラストの方は凄く身に染みた。

先頭 表紙

2018-06-01 男と女、モントーク岬で (原題 Rückkehr nach Montauk)  ビューティフル・デイ (原題 YOU WERE NEVER REALLY HERE)

『男と女、モントーク岬で (原題 Rückkehr nach Montauk)』

製作年 2017年

製作国 ドイツ

配給 アルバトロス・フィルム
監督 フォルカー・シュレンドルフ
脚本 コルム・トビーン 、 フォルカー・シュレンドルフ
キャスト
マックス・ゾーン/ステラン・スカルスガルド
レベッカ/ニーナ・ホス
クララ/スザンネ・ウォルフ
リンジー/イシ・ラボルド
レイチェル/ブロナー・ギャラガー
ウォルター/ニエル・アレストリュプ


Stellan Skarsgardはアップに耐える重厚なお顔立ちになったなぁ。流石。朗読も素敵だった。
だけど、何と言ってもレベッカ役のNina Hossが良かった。
嘗ての恋人の突然の訪問に、動揺して頑なな表情。
何が有ったにせよ、あれだけの年月が経って居たら、懐かしさが一番大きくても良いじゃない?
だけど彼女は、生々しい傷付いた顔をしているんだな。だからと言って、拒絶する訳でも無く。
それが不思議だったけど、そうか・・・

女たちは健気に仕事と恋と自分の生活を守ろうと戦っている。
それに比べて、マックスは…レベッカの言う本の中だけじゃなく、現実でも夢を見ている・・と言う表現がぴったりだったわ。
あんな事の後で、クララは変わらず自分の物だと思えるお気楽さは何なのでしょ。

男と女の違いを痛感する映画でもある。


『ビューティフル・デイ (原題 YOU WERE NEVER REALLY HERE)』

製作年 2017年
製作国 イギリス=フランス=アメリカ
配給 クロックワークス
監督 リン・ラムジー
原作 ジョナサン・エイムズ
脚本 リン・ラムジー
キャスト
ジョー/ホアキン・フェニックス
ジョーの母/ジュディス・ロバーツ
ニーナ・ヴォット/エカテリーナ・サムソノフ

Joaquin Phoenixが、病的なジョーを痛々しい位好演している。
死への切望と生への無関心な執着から、日常的に自殺を試し途中で止める・・と言う異常行動の繰り返し。
死にたいんじゃないんだよね。死ぬ位の苦しみを自分に与えたいだろうな。

突然襲ってくる過去のトラウマとなる映像とか、ちゃんと日常生活おくれているのか不安になるわ。
老いた母親の世話はちゃんとマメにしているんだけどね。

あの少女が、どうして彼に特別なのか‥可憐だから?可哀想だから?同じように、病んでいるからかもしれないね。
どちらも、怖い位好演でした。

先頭 表紙

2018-06-01 デッドプール2 (原題 deadpool2)

『デッドプール2 (原題 deadpool2)』

製作年 2018年
製作国 アメリカ
配給 20世紀フォックス映画
監督 デヴィッド・リーチ
脚本 レット・リース 、 ポール・ワーニック 、 ライアン・レイノルズ

キャスト
Wade / Deadpool ライアン・レイノルズ
Nathan Summers / Cable/ジョシュ・ブローリン
Vanessa/モリーナ・バッカリン

相変わらず、映画世界のセオリー無視した作品作り。

他作品ブッ込んでくるし、登場人物と主演俳優の境界線曖昧にしてくるし、グロいのは当然として、最低のネタや展開を良い話的に持って行く手腕秀逸だし。

あんなに命軽く扱っておきながら、大切さも訴えていて。

チャレンジャーだなぁ‥と思う。

Ryan Reynolds自信としてもね。

先頭 表紙

2018-05-31 2018年5月にスクリーンで観た映画

2018年5月にスクリーンで観た映画

5月は15本 全然見られなかった・・大阪旅行、帰郷って有ったからな‥

 犬ヶ島 (原題 ISLE OF DOGS)
 ゲティ家の身代金 (原題 ALL THE MONEY IN THE WORLD)
 ファントム・スレッド (原題 PHANTOM THREAD)
 ダリダ〜あまい囁き〜 (原題 DALIDA)
 シューマンズ バー ブック (原題 SCHUMANNS BARGESPRÄCHE)
 モーリス (原題 Maurice)
 ピーターラビット (原題 PETER RABBIT)
 モリーズ・ゲーム (原題 MOLLY'S GAME)
 ボストン ストロング 〜ダメな僕だから英雄になれた〜 (原題 STRONGER)
○私はあなたのニグロではない(原題 I AM NOT YOUR NEGRO)
○フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法 (原題 THE FLORIDA PROJECT)
 サバービコン 仮面を被った街 (原題 SUBURBICON)
 アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル (原題 I, TONYA)
 ザ・スクエア 思いやりの聖域 (原題 THE SQUARE)
○パティ・ケイク$ (原題 PATTI CAKE$)

先頭 表紙

2018-05-31 犬ヶ島 (原題 ISLE OF DOGS) ゲティ家の身代金 (原題 ALL THE MONEY IN THE WORLD)

『犬ヶ島 (原題 ISLE OF DOGS)』

製作年 2018年
製作国 アメリカ
配給 20世紀フォックス映画
監督/脚本 ウェス・アンダーソン
キャスト
Boss/ビル・マーレイ
Duke/ジェフ・ゴールドブラム
Rex/エドワード・ノートン
Gondo/ハーヴェイ・カイテル
Jupiter/F・マーレイ・エイブラハム
King/ボブ・バラバン
Mayor Kobayashi/野村訓市
Nutmeg/スカーレット・ヨハンソン
Tracy Walker/グレタ・ガーウィグ
Chief/ブライアン・クランストン
Spots/リーブ・シュライバー
Assistant-Scientist Yoko-ono/ヨーコ・オノ

日本文化に独特の偏愛を示す映画関係者は多々いますが、Wes Anderson監督のコレもその一つですよね。
ペットブームとか、病気への過剰反応とか、そんな所も包み込んで、日本文化を冷静に織り込んで作り上げているのだな。
何か、色々とクスリとおかしく、そんな日本文化への愛情が微笑ましい。
犬たちの口調が老練されていて穏やかなのも良いよね。

そしてYoko Onoさん、声若いな。


『ゲティ家の身代金 (原題 ALL THE MONEY IN THE WORLD)』

製作年 2017年
製作国 アメリカ
配給 KADOKAWA
監督 リドリー・スコット
原作 ジョン・ピアースン
脚本 デヴィッド・スカルパ
キャスト
Gail Harris/ミシェル・ウィリアムズ
J. Paul Getty/クリストファー・プラマー
Oswald Hinge/ティモシー・ハットン
Cinquanta/ロマン・デュリス
John Paul Getty III/チャーリー・プラマー
Fletcher Chase/マーク・ウォールバーグ
John Paul Getty II/アンドリュー・バカン
John Paul Getty II/アンドリュー・バカン

身代金を払わない祖父なんて・・と最初思ったけど、疑心暗鬼になるのも止むを得ないのかも・・と思えてくる。
世界一のお金持ち。父のようになりたくなくて落ちぶれた息子。独特な価値観を見聞きして育った孫。
一般家庭の出の嫁には、理解しがたいわよね。世間にも。
だけど、母親には関係ない。兎に角、我が子の命を救うことこそが大事。当然よね。
スリリングだわ。

特別な名前を持った家に嫁ぐと、離婚で、はい終わりじゃない所が、辛い。分かる。

先頭 表紙

2018-05-31 ファントム・スレッド (原題 PHANTOM THREAD)

『ファントム・スレッド (原題 PHANTOM THREAD)』

製作年 2017年
製作国 アメリカ
配給 ビターズ・エンド=パルコ
監督/脚本 ポール・トーマス・アンダーソン
キャスト
レイノルズ・ウッドコッ/ダニエル・デイ=ルイス
アルマ/ヴィッキー・クリープス
シリル/レスリー・マンヴィル
ロバート・ハーディ医師/ブライアン・グリーソン


途中までは有名デザイナーの伝記物かと思うような作り。
もろ繊細な芸術家。と、何度目かのミューズと言う感じ。
結構年も離れているし、彼女はどうして着いて行ったんだ?確かにオシャレで紳士に見えるけど。
彼が有名デザイナーって知っていたの?

有名で、天才でも、ちょっと一緒に住むのも仕事するのも御遠慮したい面倒臭い男です。
興味を持った女性には、ぴったりの洋服を作って与えたくてワクワクする。
だけど自分のペースでね。やっぱり面倒臭い。

それがどこで主導権変わっちゃったんだろ?
途中で、どうして今?何がしたい?って行動に出る。

でも楽しそう。二人が良いなら良いんだと思うけど。ちょっと理解出来ない関係だわ。

先頭 表紙

2018-05-25 ダリダ〜あまい囁き〜 (原題 DALIDA) シューマンズ バー ブック (原題 SCHUMANNS BARGESPRÄCHE)

『ダリダ〜あまい囁き〜 (原題 DALIDA)』

製作年 2017年
製作国 フランス
配給 KADOKAWA
監督/脚本 リサ・アズエロス
キャスト
Dalida/スヴェヴァ・アルヴィティ
Orlando/リッカルド・スカマルチョ
Lucien Morisse/ジャン=ポール・ルーヴ
Richard Chanfray/ニコラ・デュヴォシェル
Luigi Tenco/アレッサンドロ・ボルギ
Lucio Sanieri/ブレンノ・プラシド
Jean Sobieski/ニールス・シュナイダー
Eddie Barclay/ヴァンサン・ペレーズ
Bruno Coquatrix/パトリック・ティムシット

凄く綺麗でパワフルで魅力的な女性よね。

でも彼女の歌は、メロドラマチックで、あまり私は得意じゃないんだな。

恋をして、歌うことが楽しくて・・・って彼女が裏で見せる絶望した顔が悲しい。
それでも頑張って歌に生きたんだな。
才能が有って、美しくても、手に入れたい物と吊り合わない。彼女はどうしたら幸せになれたんだろうね・・

せめて、ずっと変わらない存在としてルシアンが居てくれたらなぁ。
男たちは勝手に魅了され、焦がれ、嫉妬し、自滅して行くんだもの。

Julia RobertsのEat Pray Loveみたいな生き方をした時期も有ったのね。
歌は凄いよ。本当に、力をくれる。
だけど、彼女ら、彼らにも癒しは必要でしょ。ファンには何も出来ないからね‥哀しいけどね。


『シューマンズ バー ブック (原題 SCHUMANNS BARGESPRÄCHE)』

製作年 2017年
製作国 ドイツ
配給 クレストインターナショナル
監督/脚本 マリーケ・シュレーダー
キャスト
Charles Schumann

観終わったら、さあ、バーに行こうか?本物のカクテルを飲みに。・・・って思うよね。
見ている最中に、もう飲みたくてたまらなくなるから。

N.Y.のバーではjazzだったり、ハバナではキューバミュージックだったり・・ってBGMが、また良いの。
更に、氷が揺れる音や、シェーカーを振る音を彷彿とさせる、音が効果的。
ブルーのスーツが白壁に映えたり、映像もそりゃあ素敵。
その地独特のバーで、そしてそれぞれのポリシーを持った一流のバーテンダーたち。
Charles Schumannの二人の弟子が質問に答えるんだけど、饒舌な後輩と寡黙な先輩なんだけど、Charles Schumannの仕事に関する質問に対しては、とても雄弁に、深い洞察力と共に師への賛辞が溢れだす先輩弟子が印象的だったな。

日本のシーンも多いです。でも日本のあんなバーは、敷居が高いだろうなぁ‥

細かい指示の無いレシピを見て、配分を何通りも変えて検証し、最高の配分を探り出す。そして出来上がったそのバー、そのバーテンダー独自の味。
でもそれって、色々な仕事で言える事だよね。仕事にプライドを持って居たら。
職人だったら更にね。
うん。奥が深い。
そして美味しいバーに連れて行ってうんちく語れる知り合い欲しい。

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