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まりんの「徒然日記」

ふりぃのかうんた
ふりぃのかうんた

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2018-02-20 ゲット・アライブ (原題 SÓLO SE VIVE UNA VEZ)   ニューヨーク、愛を探して (原題 MOTHERS AND DAUGHTERS)
2018-02-19 トラジディ・ガールズ (原題 TRAGEDY GIRLS)  ウォーキング・ウィズ・エネミー ナチスになりすました男 (原題 WALKING WITH THE ENEMY)  セリーナ ―炎の女― (原題 SERENA)         
2018-02-16 グレイテスト・ショーマン (原題 THE GREATEST SHOWMAN)
2018-02-14 ぼくの名前はズッキーニ (原題 MA VIE DE COURGETTE)
2018-02-13 アウトサイダーズ (原題 TRESPASS AGAINST US)
2018-02-09 ダブル/フェイス (原題 INCONCEIVABLE)   ジュピターズ・ムーン (原題 JUPITER HOLDJA)
2018-02-08 ローズの秘密の頁 (原題 THE SECRET SCRIPTURE)  未成年だけどコドモじゃない
2018-02-07 アバウト・レイ 16歳の決断 (原題 3 GENERATIONS)   THE PROMISE/君への誓い (原題 THE PROMISE)
2018-02-05 フューリアス 双剣の戦士 (原題 Легенда о Коловрате)
2018-02-01 スリー・ビルボード (原題 THREE BILLBOARDS OUTSIDE EBBING, MISSOURI)


2018-02-20 ゲット・アライブ (原題 SÓLO SE VIVE UNA VEZ)   ニューヨーク、愛を探して (原題 MOTHERS AND DAUGHTERS)

『ゲット・アライブ (原題 SÓLO SE VIVE UNA VEZ)』

製作年 2017年
製作国 アルゼンチン=スペイン
配給 クロックワークス
監督 フェデリコ・クエバ
脚本 セルジオ・エスケナジ
キャスト
Leonardo Andrade/ペテル・ランサーニ
Duges/ジェラール・ドパルデュー
Harken/ウーゴ・シルバ
Tobías López/サンティアゴ・セグーラ

ボスは中々凄味が有って怖いのに、部下が使えなさすぎ。
あんなに銃乱射して全く当たらないなんて、下手過ぎるでしょ。
そう言う所が嘘臭いの。

女性たちは素敵なのに、男性陣に殆ど華が無くて。
特に主人公のレオが機転が効いてそこそこ強いっぽいのだけれど、格好良くない。
ジョン・ブック目撃者って懐かしい映画の名前が出てきたのは嬉しかったけど。
そしてロックバンドKISSのネタを引っ張るなぁ‥と思ったんですけど、最後にあんなに格好良くなかったレオがバンド仲間引き連れてステージでギター持っただけで、数割増し格好良く見えてしまう不思議。
そして、 I Was Made For Lovin' You をやるなんて。あの環境で。

最後の最後でちょっと評価上がったな。


『ニューヨーク、愛を探して (原題 MOTHERS AND DAUGHTERS)』

製作年 2016年
製作国 アメリカ
配給 ハーク
監督 ポール・ダッドリッジ
脚本 ペイジ・キャメロン
キャスト
Rigby/セルマ・ブレア
Millie/スーザン・サランドン
Nina/シャロン・ストーン
Beth/コートニー・コックス
Georgina/ミラ・ソルヴィーノ
Rebecca/クリスティーナ・リッチ
Kevin/ポール・ウェズリー


母と娘って特別よね。良い意味でも悪い意味でも。
特に一人娘や長女だと。
合わないと、何を押し付けられているんだろう・・と思う。
だけど親友にもなれるんだろうな・・

これは母の日の偶像劇なんだけど、同じようなニューイヤーやXmasの群像劇と違って大々的に公開されないのはやっぱり恋愛がテーマじゃない分地味なのかな・・?
色々な格好良く生きている女性たちが出て来て、けど、母親が弱点で。子供を持つかどうかは大問題で。
Susan Sarandonの台詞が真理なんだろうなぁ。
母親を疎ましく思って、でも母親もその母親を疎ましく思っていて。でも自分が娘を産んだ時、いつかこの子に疎まれるんだろうなぁ。と解って。それでも愛おしく思う。

娘・・ちょっと持ってみたかったな・・と思いますけど。

ところで、そんな中に、ライブを撮影するカメラマン女性が出て来て。ライブ好きのカメラマンとしては、おおぅ・・と反応しましたね。
ですが、この作品の色々な悪い部分として、バンドのライブツアーが登場するのは複雑だな。

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2018-02-19 トラジディ・ガールズ (原題 TRAGEDY GIRLS)  ウォーキング・ウィズ・エネミー ナチスになりすました男 (原題 WALKING WITH THE ENEMY)  セリーナ ―炎の女― (原題 SERENA)         

『トラジディ・ガールズ (原題 TRAGEDY GIRLS)』

製作年 2017年
製作国 アメリカ
配給 「トラジディ・ガールズ」上映委員会
監督 タイラー・マッキンタイア
脚本 クリス・ヒル 、 タイラー・マッキンタイア
キャスト
Sadie Cunningham/ブリアナ・ヒルデブランド
McKayla Hooper/アレクサンドラ・シップ
Toby Mitchell/ジョシュ・ハッチャーソン
Lowell/ケヴィン・デュランド

清々しい位、自分本位な少女たち。
誰よりも目立って、注目を浴びて、人気者に・・ってティーンの頃は憧れがちだけど。
一見、学園ものにありがちな恋、友情、喧嘩、ライバル・・・って青春学園もの。
でもトラブルの対処法が兎に角猟奇的で、しかもそれを利用して脚光を浴びようとしているのに不謹慎さを感じさせない。

危機感とか罪悪感とか全然ないまま大人の社会に放たれる。あぁ、怖い。
かなりすプラッタですけど、リアルじゃないです。


『ウォーキング・ウィズ・エネミー / ナチスになりすました男 (原題 WALKING WITH THE ENEMY)』

製作年 2014年
製作国 アメリカ=カナダ=ルーマニア=ハンガリー
配給 インターフィルム
監督 マーク・シュミット
脚本 ケニー・ゴールド
キャスト
Elek Cohen/ジョナス・アームストロング
Regent Miklos Horthy/ベン・キングズレー
Hannah Schoen/ハンナ・トイントン
SS Colonel Eichmann/チャールズ・ハベル
Carl Lutz/ウィリアム・ホープ
Jozsef Greenberg/サイモン・クンツ
Miklos Schoen/サイモン・ダットン

実在の人物をモデルにしているそうです。
悲劇の裏に数々の英雄的秘話が有り、そこに日の目が当たるようになった現在。

悲劇の中ですが、彼らは運が良いし、彼らに出会った人たちもまた幸運だったのだと思う。
彼はきっと、何処かに居る友や家族を救おうとしてくれる誰かがきっといる・・・と信じて、見知らぬユダヤ人を救っていたんだろうな。

それにしても、かなりの勇気が必要だったと思います。敵地に乗り込んで行くのですから。
見ていて、本当にハラハラします。

そして、やっぱりあの時代のスイスの孤高さは素敵過ぎる。


『セリーナ ―炎の女― (原題 SERENA)』

製作年 2014年
製作国 チェコ=フランス=アメリカ
配給 ハーク
監督 スサンネ・ビア
原作 ロン・ラッシュ
脚本 クリストファー・カイル
キャスト
Serena Pemberton/ジェニファー・ローレンス
George Pemberton/ブラッドリー・クーパー
Galloway/リス・エヴァンス
Sheriff McDowell/トビー・ジョーンズ

何もかもが悪い方に転げ落ちていく感じ。
元々、後ろめたい事が有ったのが発端だけど。

美しくて、有能で、野心的なセリーナは、元々は非情だった訳じゃない。
過去が有るからこそ、必死で今の愛を守りたかったのだろうし。

生活の為とは言え、あの母子をそばに置いておくのはちょっと無神経よね。

急展開の後半はひたすらはらはらします。

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2018-02-16 グレイテスト・ショーマン (原題 THE GREATEST SHOWMAN)

『グレイテスト・ショーマン (原題 THE GREATEST SHOWMAN)』

製作年 2017年
製作国 アメリカ
配給 20世紀フォックス映画
監督 マイケル・グレイシー
脚本 ジェニー・ビックス 、 ビル・コンドン
キャスト
P.Tバーナム/ヒュー・ジャックマン
チャリティ・バーナム/ミシェル・ウィリアムズ
フィリップ・カーライル/ザック・エフロン
アン・ウィーラー/ゼンデイヤ
ジェニー・リンド/レベッカ・ファーガソン
レティ・ルッツ/キアラ・セトル
W.D.ウィーラー/ヤヒヤ・アブドゥル=マティーンII

ミュージカルに限らず、映画に置いての音楽の重要性は高いなぁ‥と思う。
物語にぴたっとはまり主役は視覚でも、その音楽の一節を聴いただけで壮大なそのシーンが瞬時に脳裏に浮かぶ。そんな音楽。
この映画も正しくそれ。良いオープニングだった。

Hugh JackmanとZac Efron、新旧のミュージカル俳優の競演。

特にZac Efronは華をHugh Jackmaに譲って控え目ながら魅せていました。
彼はHigh School Musicalのアイドルのイメージから持ち味を生かしながら上手に抜け出して、良い俳優になりましたよね。

実在の興行師の半生と言う事で、人権や偏見の時代背景もあり、展開自体は良く有るサクセスストーリーなのですが、個々が個性的で魅せてくれます。
2人の娘も良かった。

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2018-02-14 ぼくの名前はズッキーニ (原題 MA VIE DE COURGETTE)

『ぼくの名前はズッキーニ (原題 MA VIE DE COURGETTE)』

製作年 2016年
製作国 スイス=フランス
配給 ビターズ・エンド=ミラクルヴォイス
監督 クロード・バラス
原作 ジル・パリ
脚本 セリーヌ・シアマ
キャスト
ズッキーニ/ガスパール・シュラター
カミーユ/シクスティーヌ・ミュラ
シモン/ポーラン・ジャクー
レイモン/ミシェル・ヴュイエルモーズ

SHORT TERM を思い出す。
酷い思いをして、捻くれたり、心を閉ざしている子供たち。
そこに寄り添う大人が居て、解り合える家族になる。
だけどそこは一時的な家で。いつかはバラバラになる運命。

子供たちは、強がっていても、ママが大好きだ。家族が大好きだ。
辛いね‥でも凄く優しかった。

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2018-02-13 アウトサイダーズ (原題 TRESPASS AGAINST US)

『アウトサイダーズ (原題 TRESPASS AGAINST US)』

製作年 2016年
製作国 イギリス
配給 トランスフォーマー
監督 アダム・スミス
脚本 アラステア・シドンズ
キャスト
Chad Cutler/マイケル・ファスベンダー
Colby Cutler/ブレンダン・グリーソン
Gordon Bennett/ショーン・ハリス
Kelly Cutler/リンゼイ・マーシャル
P.C. Lovage/ロリー・キニア
Windows/バリー・コーガン

Colby Cutlerにそんなに残忍なカリスマ性を感じられないんですけどね。

木の上で、息子と語らうシーンが全てね。
「学校に行きたかった」
その一言。
全部父親に奪われて来たから。
子供は親を選べないと言うけど。
家を出て行けないのは、学校にも行った事が無い自分がファミリービジネスを離れて生きて行ける自信が無かったからかもね。

とりあえず、あのトレーラーハウスの集落に迷い込みたくはない。

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2018-02-09 ダブル/フェイス (原題 INCONCEIVABLE)   ジュピターズ・ムーン (原題 JUPITER HOLDJA)

『ダブル/フェイス (原題 INCONCEIVABLE)』

製作年 2017年
製作国 カナダ
配給 「ダブル/フェイス」上映委員会
監督 ジョナサン・ベイカー
脚本 クロエ・キング
キャスト
Brian/ニコラス・ケイジ
Angela/ジーナ・ガーション
Katie/ニッキー・ウィーラン
Donna/フェイ・ダナウェイ


凄く昔に観た、『ゆりかごを揺らす手』と言う映画を思い出した。
凄く怖かった記憶が有る。
子供も思う母親の愛情は何物にも勝る美しい物に例えられるけれど、同時に醜く怖ろしい物にもなる。

ケイティが最初から狂気の持ち主だったのか、全て不幸な出来事のせいで最初は善意だったのか。
後者だと思いたい。

か弱く、善良で、フレンドリーにしか見えないから懐に入り込むのが上手くて尚怖ろしい。自分の性癖を変えてまで。
「カッコウ」と言う鳥に良く例えられますよね。
こんな狂気じゃなくても現実社会にもそう言う子は居るので、要注意です。


だけど、どんな善良な顔で近付いて来て、心許して懐いたとしても、幼い子どもは、自分を育てた母親を選ぶと思う。
そこは試すまでも無く。
試されるのは、夫。夫婦の絆?
そうあって欲しいと願いながら、そんな綺麗ごと・・とも思ってしまう私はきっと、乗り越えられないな。


『ジュピターズ・ムーン (原題 JUPITER HOLDJA)』

製作年 2017年
製作国 ハンガリー=ドイツ
配給 クロックワークス
監督 コーネル・ムンドルッツォ
脚本 カタ・ヴェーベル
キャスト
シュテルン医師/メラーブ・ニニッゼ
ラズロ/ギェルギ・ツセルハルミ
アリアン/ゾンボル・ヤェーゲル
ヴェラ/モーニカ・バルシャイ


この作品を、どうして撮ろうと思ったんだろう・・
難民、テロリスト、医療ミス、そんなリアルの中に起きた不思議な現象。
彼の体内で重力が変わる。
何かの作用か、元々の能力か、何の為か、どこに行くのか。分からない。
その力で何かをしたわけでもない。窮地から逃げ出すくらい。

ただ、浮かぶだけ。
そして、皆が見上げる。何者でもない彼を。
ほんの一瞬、辛い現実を忘れて。

そんな一瞬が必要だったのかもしれない。

彼の素朴さが良いのです。

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2018-02-08 ローズの秘密の頁 (原題 THE SECRET SCRIPTURE)  未成年だけどコドモじゃない

『ローズの秘密の頁 (原題 THE SECRET SCRIPTURE)』

製作年 2016年
製作国 アイルランド
配給 彩プロ
監督 脚本 ジム・シェリダン
原作 セバスチャン・バリー
キャスト
Rose/ルーニー・マーラ
Lady Rose/ヴァネッサ・レッドグ レイヴ
Dr. William Grene/エリック・バナ
Michael McNulty/ジャック・レイナー
Father Gaunt/テオ・ジェームズ

恋愛ドラマと分類されているけれど、コレは贖罪の物語ね。
戦下の田舎町で、居るだけで人目を惹いてしまう美しいローズ。
男たちが勝手に恋して騒いで争って。彼女は気の毒なのだけれど、群がる男のあしらい方は心得ている。

それでも愛する人ができ、束の間の幸せを味わって、その束の間と引き換えのような辛い50年間。
神父の行動は嫉妬だったのかな。それとも引き離される前の措置のつもりだったのか。

でも、そう言う結末なのだろうと予想はするけど、それはファンタジーじゃあるまいし出来過ぎでしょ。と思う。
思うのだけれど、そうであって欲しいとも思う。

そして最後、納得するのだ。あぁ、コレは贖罪なのだと。
切ない美しい物語。


そのBGMに、ローズが弾くベートーヴェンのピアノソナタ第14番嬰ハ短調 作品27-2 『幻想曲風ソナタ』通称「月光」が流れるのだけれど、私が世界で一番好きな曲なの。
この曲流れただけで、切ないし、胸を打つし、身震いする。凄く効果的だった。

久し振りに頼もしいEric Bana見たな。



『未成年だけどコドモじゃない』


製作年 2017年
製作国 日本
配給 東宝
監督 英勉
原作 水波風南
脚本 保木本佳子
キャスト
鶴木尚/中島健人
折山香琳/平祐奈
海老名五十鈴/知念侑李
松井沙綾/山本舞香
折山和紀/・嶋政宏
折山明里/シルビア・グラブ
鏑木/村上新悟
鶴木怜華/生田智子

普段邦画は観ないので、コレも存在は知っていたけどノーチェックだったのですが、他の件で知った人が出ているから見て・・と紹介してくれて、タイミング良くぎりぎり間に合ったので見てきました。
邦画担当の人たちに原作が凄く人気だとは聞きましたが、そっちもノーチェックです。
なので原作と比較してどうかは分かりません。
日本人俳優もほとんど知らないので、知っているのは前出の知り合い位ですし。
で、彼は幼馴染のりんりん君の黒子の一人なのですが、私は、尚君よりもこの五十鈴君の方が好きだわ。
顔や演技は兎も角、行動がね。
この映画は洋画の『魔法にかけられて』『キューティーブロンド』『プリティプリンセス』辺りを彷彿させるんだけど、魔法に〜のJames Marsden的立ち位置。
こういう坊ちゃんに必死に忠実に嬉しそうに従う部下の黒子達・・って結構好きです。
ついでに言えば執事も好きです。私の中で最高の執事はプリティプリンセスでHector Elizondoが演じるJoeですが、鏑木さんも中々。

この映画は、香琳お嬢様のセレブっぷりを表すのに、Justin Bieber とかTaylor Swift とかJ・K・Rowlingって私の知っている名前が出て来るので楽しい。
何より、結婚相手が男前だと説明するのに「レゴラスの姿のOrlando・Bloomみたい」と言うのですが、それに見合う美貌かどうかは個人の見解なのでさておき、まさにその彼に惹かれファンサイトを管理し沢山の仲間を持つリンガーズとしては、美しいものを形容するのに、闇の森のエルフ、スランドゥイル王の王子LegolasGreenleafを用いた事に感激しました。
コレは原作にあるの?それとも脚本?

かしいましいけど、可愛い女の子でした。

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2018-02-07 アバウト・レイ 16歳の決断 (原題 3 GENERATIONS)   THE PROMISE/君への誓い (原題 THE PROMISE)

『アバウト・レイ 16歳の決断 (原題 3 GENERATIONS)』

製作年 2015年
製作国 アメリカ
配給 ファントム・フィルム
監督 脚本 ゲイビー・デラル
キャスト
マギー/ナオミ・ワッツ
レイ/エル・ファニング
ドリー/スーザン・サランドン

Elle Fanning は、確実にこれからの洋画の世界を代表する女優になるだろうなぁ‥と思わずに居られない役。
いつもちょっと変わった役を演じる。そしていつも違った顔で演じ切る。

トランスジェンダー。コレは悲劇よね。どうしてこんな事が起きるのか。
他人には理解されにくい状況。
今は認められ、方法が有る。人類って凄いなって思う。
だけど、方法は有り、認められてはいるけれど、人間の心は中々ついて行けない。根本のところで理解しては居ないんだね。
多分、先入観が植えつけられる前に、身近にいて、それが自然にならなかったら、大なり小なり受け入れるのに葛藤は生まれるのかも。
友人たちは大人のや馬鹿なガキの先入観と関係無くレイを受け入れているもの。私にも、子供の頃そう言う友達がいたから、解る。

だけど、レイが本当に嬉しそうにはしゃぐ姿見たら何としても叶えてあげたくなるじゃない。

レイだけじゃ無く、家族も独特だけど、ママの軽率な行動の数々は祖母の性癖が影響していそう。


『THE PROMISE/君への誓い (原題 THE PROMISE)』

製作年 2016年
製作国 スペイン=アメリカ
配給 ショウゲート
監督 テリー・ジョージ
脚本 テリー・ジョージ 、 ロビン・スウィコード
キャスト
Mikael Boghosian/オスカー・アイザック
Ana Khesarian/シャルロット・ルボン
Chris Myers/クリスチャン・ベイル
Ambassador Morgenthau/ジェームズ・クロムウェル
Admiral Fournet/ジャン・レノ

Terry George監督のHotel Rwandaは私の人生を変えた映画です。

戦争映画は苦手でした。グロいのは苦手だし。
今はふざけるな。って思う。グロいって何だ。実際に起きて、苦しんだ人がいて、助けを求めていたのに、知りません、怖いから見ません‥って目をそらすその行為が自分勝手でグロいよ。
無知は罪だと。あの映画を見て知った。
ジャーナリストの一人が、命懸けで隠れ暮らす人に「あなたたちが危険を冒して報道してくれるおかげで、きっともうすぐ救けが来る・・ありがとう」と言われるの。
だけど彼は知っている、TVの前の人たちは酷いわ。可哀想ね。と言ってチャンネルを替えて日常に戻るだけだと。
それを嘆くジャーナリスト。

コレもね、そんな第三者のジャーナリストが持つ正義が凄く凄く良かった。恋愛や嫉妬よりも強い正義感。
クリスの行動は、度胸は、この映画を醜い恋愛物にしなかった。
子供たちを救おうとするアナの明るさや、救おうとしてくれる人たちの存在、判断を誤らず村人たちの奮起させた村長の優秀さや、駆け付けるフランス海軍等々、最後までハラハラして、泣いて、そして誇らしく思いました。
民族紛争は根深い。根こそぎにしようとする残酷さ。
残酷だけれど、何故起きたのか、同じ過ちを繰り返さないように目を背けちゃいけないんだと思う。

先頭 表紙

2018-02-05 フューリアス 双剣の戦士 (原題 Легенда о Коловрате)

『フューリアス 双剣の戦士 (原題 Легенда о Коловрате)』

製作年 2017年
製作国 ロシア
配給 アット エンタテインメント
監督 イヴァン・シャーコヴェツキー
脚本 セルゲイ・ユダコフ
キャスト
Evpatii Kolovrat/イリャ・マラコフ
Prince Yuri/アレクセイ・セレブリャコフ

ロシア映画をあまり数多くは見た事が無いんじゃないかと思う。

これはロシア史に伝わる『バトゥのリャザン襲撃の物語』の映画化と言う事で、ちょっと寓話っぽい。
雪の中とクマで、ロシアの絵本を思い出すせいかな。

城壁の戦い物は数多くて、策を巡らしてトラップを仕掛けたりするのが好きです。
だから最初は衝撃的でした。
寄り道しないで早く帰ってよ!って思うし。まぁ、素晴らしい出会いが有ったんだけど。
全体的に、雪の白を基調とした色彩の無い暗い冬なんだけど、時々凄く刺激的に効果的に色を使ってきて、魅力的でした。

先頭 表紙

2018-02-01 スリー・ビルボード (原題 THREE BILLBOARDS OUTSIDE EBBING, MISSOURI)

『スリー・ビルボード (原題 THREE BILLBOARDS OUTSIDE EBBING, MISSOURI)』


製作年 2017年
製作国 イギリス=アメリカ
配給 20世紀フォックス映画
監督/脚本 マーティン・マクドナー
キャスト
Mildred Hayes/フランシス・マクドーマンド
Sheriff Bill Willoughby/ウディ・ハレルソン
Officer Jason Dixon/サム・ロックウェル
Anne Willoughby/アビー・コーニッシュ
Charlie/ジョン・ホークス
James/ピーター・ディンクレイジ
Robbie Hayes/ルーカス・ヘッジズ

これは・・・酷く悲惨だし、救いようがないけど、良い映画だ。
主要登場人物が皆不完全で、弱さを持っていて、迷惑なのだけれど、悪ではない。

娘がレイプされ焼き殺されたら、母親が常軌を逸しても止むを得ない。警察の無力さに腹も立つ。
だけど、暴力に訴えたい訳じゃない。本気で捜査して欲しいだけ。
徐々にエスカレートしていくけれど、それは本位じゃなくて、本当に、第三者の悪意ある行動のせい。
母として、娘の危険を回避できなかった後悔から。
誰かを見送る時喧嘩していて、その後何かが起きたらそれはずっと心残りになるわよね。
哀しかったな‥

Jasonは人種差別主義者で。でも人には言えない劣等感を抱えていたんだな。
その裏返しだったのかもね。正義感は持っている。
ただ、コントロールできない。横柄なママの言いなりだけど、それを指摘されるのは痛い。自分でも分かっているから。
本当に本当に腹立たしいんだけど、彼を変えるのは怒りや圧力じゃなくて、理解や、素朴な優しさだった。

警察署長ウィロビーは、彼の取った行動に、私が意見することは憚られるけど、家族からしたら、辛いわよね。
基本善人だけど、捜査の進行具合の良い訳に自分の体調を持ち出すのは違うと思う。
ただね、そう言う手段を選ぶ前に最善の準備をしたと思う。
ミルドレッドに矛先が向くだろうことは明白だし、Jasonが暴走することも分かっていた。
もうちょっと手紙が早く手に渡って居たらと思うけど、そうしたら彼は変われなかったかもね。

一番腹が立つのは、DVな元夫で、父親のくせに娘の死よりも若い恋人との蜜月の方が大事な感じ。
自分は若い恋人を連れているくせに、元妻のデートの相手には嫌味な態度を取る。
本当に嫌な奴なんだけど、19歳の恋人がちょっとお馬鹿な感じの天真爛漫で凄く良い子で。あんな男には勿体ないくらい。
その二人に、怒りをぶつける代わりにミルドレッドが言うセリフが凄く良い。

そして、関係無い第三者の嫌がらせや心無い言葉や挑発。
そう言う悪意が、事を悪い方に動かしていくの。それがすごく悔しい。だけど実際絶対いるのそういう人。

でもね、逆も居て。
息子は凄く健気で、母を守ろうとするいい子だし、ジェームズの健気さも心を打つ。「僕はデートのつもりだった」って去り際の男らしさは、元夫よりよっぽど格好良いわ。
新署長に彼を持って来たのも上手いけども、看板を立てたとやって来た黒人青年良いなぁ。世間に関係無く仕事を全うする感じ。
だけど何より看板屋の青年よね。
何者でもないような存在感なのに、最初から慈悲の心しか持っていないような彼。
酷い目に遭いながら、最後まで。
彼の勇気ある優しさが無かったら、あの穏やかなラストにはならなかった。
悲惨なままだし、何一つ変わっていないのに。これから人を殺しに行こうって話しているのに、あんな爽やか。心を打つラスト。

脇役万歳!

先頭 表紙


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