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まりんの「徒然日記」

ふりぃのかうんた
ふりぃのかうんた

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2017-11-10 愛を綴る女 (原題 MAL DE PIERRES) シンクロナイズドモンスター (原題 COLOSSAL)
2017-11-08 ネリー・アルカン 愛と孤独の淵で (原題 NELLY)  ゴッホ〜最期の手紙〜(原題 LOVING VINCENT)
2017-11-07 グッド・タイム (原題 GOOD TIME)  アンダー・ハー・マウス (原題 BELOW HER MOUTH)
2017-11-02 ゲット・アウト (原題 GET OUT)  アトミック・ブロンド(原題 ATOMIC BLONDE)
2017-11-01 静かなふたり (原題 DRÔLES D'OISEAUX) はじまりの街 (原題 LA VITA POSSIBILE)
2017-11-01 2017年10月にスクリーンで観た映画
2017-11-01 ポリーナ、私を踊る (原題POLINA, DANSER SA VIE)  ブレードランナー 2049 (原題BLADE RUNNER 2049)
2017-10-28 女神の見えざる手(原題MISS SLOANE)  婚約者の友人(原題FRANTZ)
2017-10-24 動くな、死ね、甦れ!(原題 ZAMRI OUMI VOSKRESNI!/ЗАМСИ-УМРИ-ВОКРЕСНИ!)  ル・コルビュジエとアイリーン 追憶のヴィラ(原題The Price of Desire)
2017-10-24 バリー・シール/アメリカをはめた男 (原題BARRY SEAL)


2017-11-10 愛を綴る女 (原題 MAL DE PIERRES) シンクロナイズドモンスター (原題 COLOSSAL)

『愛を綴る女 (原題 MAL DE PIERRES)』

製作年 2016年
製作国 フランス=ベルギー=カナダ
配給 アルバトロス・フィルム
監督/ニコール・ガルシア
脚本/ニコール・ガルシア /ジャック・フィエスキ
キャスト
ガブリエル/マリオン・コティヤール
アンドレ/ルイ・ガレル
ジョゼ/アレックス・ブレンデミュール

想像していた女性像とかなりかけ離れていました。イタい。
思い込みが激しい。キレやすい。
自分の感情を持て余している。家族にも持て余されている。

持参金付とは言え、あんな良い人に貰ってもらえたのは、とんでもない幸運な筈だけど、だからと言って惚れるかと言うと別問題で・・
あんな悲しい新婚初夜は無いよ。涙を誘うわ。
本人たちが良いなら良いけど、良くは無いのよね‥
彼女は線の細いインテリタイプにどうしても惹かれてしまうのだろうし。
夫になった人は逞しい労働者タイプだもんね。モテそうだけど。忍耐強いし。

イタくて重い。
愛されなくて、虐げられて、それでも彼女を守ってきた。
そんな夫が報われるとは限らないのが現実だけどね。
でも、物語は救いがなくちゃね‥



『シンクロナイズドモンスター (原題 COLOSSAL)』

製作年 2016年
製作国 カナダ
配給 アルバトロス・フィルム
監督/脚本/ナチョ・ビガロンド
キャスト
グロリア/アン・ハサウェイ
オスカー/ジェイソン・サダイキス
ティム/ダン・スティーヴンス
ジョエル/オースティン・ストウェル
ガース/ティム・ブレイク・ネルソン


コレは、くだらなく見えて意外と奥が深い。
関わっちゃダメな男の見分け方教本だね。

お酒が入ると暴力をふるい、醒めている時は謝る・・どうしようもないのよね。

良く見てみると、端々に見える伏線。
作家を目指して居た訳じゃないのに、作文でいつも勝てなかった事とか、彼女のコラムをずっとチェックしていた事とか。
自分が経営するバーの従業員として雇うとか。
友達思いで、親切に見えるけど、田舎から出られない自分の身を恨んで、都会で活躍する彼女にずっと嫉妬して、挫折して帰って来た彼女の優位に立ちたくて・・と考えたら合点がいく。
発端となった出来事だって、彼女の方が出来が良かったから出た行動だろうし。
自分の事しか考えられなくて、自分が大好きで可愛そうなのね。

ダメ女に見えたグロリアが徐々に格好良く見えてくる。
コート翻して歩く姿とかね。


故郷を捨て、そして戻ろうか‥と思っている身だから凄く身につまされるけど。
どこに居たって格好良くも悪くも生きられる。
楽しんだ者勝ちよ。

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2017-11-08 ネリー・アルカン 愛と孤独の淵で (原題 NELLY)  ゴッホ〜最期の手紙〜(原題 LOVING VINCENT)

『ネリー・アルカン 愛と孤独の淵で (原題 NELLY)』

製作年 2016年
製作国 カナダ
配給 パルコ
監督/脚本/アンヌ・エモン
キャスト
Nelly/ミレーヌ・マッケイ
François/ミカエル・グアン
Isabelle Fortier/ミリア・コルベイ=ゴーブロー

彼女の顧客がperfectと絶賛するのに納得できるくらい美しいbody。
そしてその肉体と欲望を持て余している。
あんな美しい四肢を持って生まれても、更に文才が有っても幸せじゃないなんて人生って何て皮肉なんだろう。

奔放の様で蝕まれて行く精神の危うさ。
彼女を危うくしたのは、どっちの職業なんだろう。
どちらの職業も、自分を細切れにして売っているよう。
一方は、肉体を。もう一方は精神を。
先方は分からないけれど、作家は、あまり自分の私生活を晒し出し過ぎない方が精神安定上は良いのかもしれないですね。
何にせよ、才能が惜しい。


『ゴッホ〜最期の手紙〜(原題 LOVING VINCENT)』

製作年 2017年
製作国 イギリス=ポーランド
配給 パルコ
監督/脚本/ドロタ・コビエラ 、 ヒュー・ウェルチマン
キャスト
Armand Roulin/ダグラス・ブース
Vincent Van Gogh/ロベルト・グラチーク
Adeline Ravoux/エレノア・トムリンソン
Dr. Gachet/ジェローム・フリン
Marguerite Gachet/シアーシャ・ローナン
Postman Roulin/クリス・オダウド
Pere Tanguy/ジョン・セッションズ
Boatman/エイダン・ターナー
Louise Chevalier/ヘレン・マックロリー

何より、この手法が凄いよ!
ゴッホの絵が動いて物語を作っている・・・としか思えない。
俳優の顔でもあるんだけど、何処かで見た絵そのものでもある。

父が絵画好きだったから、我家はいつも絵画の複写を飾っていて、その中にゴッホの絵も有って。
途中、凄く良く見た事有る景色!と思いました。
子供時代にウチのリビングに長く飾られていた絵だ‥
その位、世間に認知されている。
もっと生きて、自分の作品が評価されるのを感じて欲しかった・・

世間に色々言われ、無残な最期だったけど、彼を知る旅はとても意味ある物だった。
父が息子に手紙を託したのは、そんな意図が有ったのかもね。

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2017-11-07 グッド・タイム (原題 GOOD TIME)  アンダー・ハー・マウス (原題 BELOW HER MOUTH)

『グッド・タイム (原題 GOOD TIME)』

製作年 2017年
製作国 アメリカ
配給 ファインフィルムズ
監督 ジョシュ・サフディ 、 ベニー・サフディ
脚本 ロナルド・ブロンスタイン 、 ジョシュ・サフディ
キャスト
コニー・ニカス ロバート・パティンソン
ニック・ニカス ベニー・サフディ
コーリー ジェニファー・ジェイソン・リー

どうしようもない底辺を生きている。
だけど弟の事は、本当に大切に思っていたんだと思う。
2人で生きて行きたかったのよね。
他の事には凄くいい加減で、出鱈目でも。

計画性が無く行動するので、次に何が起こるか全く分からない。
どんどん悪い方に転がっている気だけはする。

最低だけど、憎めない兄。

生き辛い、知的障害が有る弟。

ラスト、茫然としながらゲームに参加する彼の心の内が、ゲームを通して見えてくる。
それが切ない。哀しい。


『アンダー・ハー・マウス (原題 BELOW HER MOUTH)』

製作年 2016年
製作国 カナダ
配給 シンカ
監督/エイプリル・マレン
脚本/ステファニー・ファブリッツィ
キャスト
Dallas/エリカ・リンダー
Jasmine/ナタリー・クリル
Rile/セバスチャン・ピゴット

愛の前に人は無力だと思う。唯一の手段は、時間だ。
時が解決してくれることを信じて身をゆだねるしかない事もある。
ライルは急ぐべきじゃ無かった。本当に取り戻したいのなら。
あの家を出て、遠くへ行くべきだった。
彼女は戻ろうとしていたのだし。

フィアンセが、女性と浮気している現場に出くわした彼の気持ちは想像出来ない。
ちょっとキャパオーバーな事態だと思う。
幸福を疑いもして無かっただろうし。
だけど刺激的な彼女たちの関係を目にして、彼女を取り戻すには、彼の行動や対応は退屈すぎる。
魅力も色あせて見える。
激しい愛に対抗できないのは目に見えていた。

冒頭で、彼の指に彼女が塗ったネイルは、伏線だったのか‥

ただ、彼の収入や、彼女のキャリアが、綺麗過ぎてリアリティに欠ける。

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2017-11-02 ゲット・アウト (原題 GET OUT)  アトミック・ブロンド(原題 ATOMIC BLONDE)

『ゲット・アウト (原題 GET OUT)』

製作年 2017年
製作国 アメリカ
配給 東宝東和
監督/脚本/ジョーダン・ピール
キャスト
クリス・ワシントン/ダニエル・カルーヤ
ローズ・アーミテージ/アリソン・ウィリアムズ
ディーン・アーミテージ/ブラッドリー・ウィットフォード
ジェレミー・アーミテージ/ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ
ミッシー・アーミテージ/キャサリン・キーナー


あ〜黒人好きの私には色々と複雑・・

マッドサイエンスでした。
催眠術にかけられ、従順にされ、オークションで売られて行く・・のかと思ったら、そんな可愛い物じゃ無かった。

そりゃあ、私だって欲しいですよ。黒人の身体能力とか、音感とか、声量とか。
でも無いから憧れるんですよ。あの美しさに。
白人の彼女の両親に会うことに臆する。社会的に成功していても尚。
そんな彼の姿が悲しい。

そして思いがけない人の活躍。


『アトミック・ブロンド(原題 ATOMIC BLONDE)』

製作年 2017年
製作国 アメリカ
配給 KADOKAWA
監督/デヴィッド・リーチ
原作/アントニー・ジョンソン 、 サム・ハート
脚本/カート・ジョンスタッド
キャスト
ロレーン・ブロートン/シャーリーズ・セロン
デヴィッド・バーシヴァル/ジェームズ・マカヴォイ
スパイグラス/エディ・マーサン
エメット・カーツフェルド/ジョン・グッドマン
エリック・グレイ/トビー・ジョーンズ
C/ジェームズ・フォークナー
デルフィーヌ・ラサール/ソフィア・ブテラ
メルケル/ビル・スカルスガルド

クールなCharlize Theronが格好良い♪そこを楽しむ映画。
凄くスマートだけど、戦って腕は打ち身だらけだし、美しい顔もぼこぼこ。
でもチャーミングなフランス人美女はべらせて休憩している姿は凄く男前!

彼女の淡々と回想を語る姿と、混沌としたベルリンが凄く対照的。
James McAvoyは最近特にこういうだらしなく強かな男役が多いなぁ。似合いますけど。

Bill Skarsgårdもますます活躍して欲しい。父Stellan Skarsgård、兄Alexander Skarsgårdのように。

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2017-11-01 静かなふたり (原題 DRÔLES D'OISEAUX) はじまりの街 (原題 LA VITA POSSIBILE)

『静かなふたり (原題 DRÔLES D'OISEAUX)』

製作年 2017年
製作国 フランス
配給 コピアポア・フィルム
監督/エリーズ・ジラール
脚本/エリーズ・ジラール 、 アンヌ=ルイーセ・トリヴィディク
キャスト
Viviane Dolmane, dite Mavie/ロリータ・シャマ
Georges/ジャン・ソレル
Félicia/ヴィルジニー・ルドワイヤン

パリは、建物やカフェの内装一つとっても、シンプルなのに、存在するだけでオシャレよね。
雑然とした古書店も例外じゃない。

古書店を隠れ蓑にする事にも疲れた訳有りの老店主と、少しずつ居心地の良い整理された空間へと労力を惜しまないマヴィの、噛み合いようの無誘うな生活が噛み合って居る不思議。
あの出会いと生活はちょっと羨ましいな。

マヴィが精神安定の為に創作を書き留めるから、空想なのか現実なのか解らなくなる。
だけど、確かに有った心の交流なんだろうな。
静かに。親密に。

で、ショックなのが、核反対デモをする人たちが出てくるのですが、放射能入り福島産ポテトを売るというパフォーマンスをしていた。
世界で放射能といえば、もうチェルノブイリじゃ無いんですよ。
起きてしまったことは仕方ない。
歴史上問われるのは、その後日本がどう行動したか…では無いでしょうか。
語り継がれるんですよ。汚点となるか、美談にするか。
出来る事なら、ハラハラしながらキュンとして、前向きに、見た人に勇気を与えて背中を押してくれるような、日本の物語を未来の人達に残したいですよね。


『はじまりの街 (原題 LA VITA POSSIBILE)』

製作年 2016年
製作国 イタリア
配給 クレストインターナショナル
監督 イヴァーノ・デ・マッテオ
脚本 ヴァレンティーナ・フェルラン 、 イヴァーノ・デ・マッテオ
キャスト
アンナ/マルゲリータ・ブイ
カルラ/ヴァレリア・ゴリーノ
ヴァレリオ/アンドレア・ピットリーノ
Mathieu/ブリュノ・ト デスキーニ

ついかっとなって・・とか、謝りたい・・って言葉で、無かった事になる程、妻への暴力を簡単な事と考えているのは世界共通?
日本でも「別れることも出来るけど、今みたいな生活出来なくなるよ」って通報でやって来た警官に脅されるくらいに、泣き寝入りするしかないのが現実なのよ。特に子供が居たら。
接近禁止令って、本当に意味ないもんねぇ・・

逃げ出せた彼女は幸運だった。親元じゃない逃げ場が有ったからね。

それでも、つい、逃げ出した自分が悪いんじゃないか‥我慢出来ない自分の我儘で子供が・・って思ってしまう。
結婚は、女が失う物多過ぎなのよね‥特に出産を伴うと。

思春期だから反抗もするけど、分かってくれているヴァレリオが良いですね。
無垢で。
色々体験したけど、大人の友達もいるけど、やっぱりまだ友達とサッカーがしたい所が可愛い。
友達に誘いで息子がサッカーしに飛び出して行くのを、そわそわハラハラワクワクしながら見送る母親たち二人も凄く可愛い。


カルラ、良い人だな〜突然の子連れの親友を受け入れてくれて。
言いたい事をズバッと言ってくれるし。
寂しいって泣いてくれるし。
こんな良い親友、羨ましい。

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2017-11-01 2017年10月にスクリーンで観た映画

2017年10月にスクリーンで観た映画

今月は18本です。


 ポリーナ、私を踊る (原題POLINA, DANSER SA VIE)
 ブレードランナー 2049 (原題BLADE RUNNER 2049)
○女神の見えざる手(原題MISS SLOANE)
 婚約者の友人(原題FRANTZ)
○動くな、死ね、甦れ!(原題 ZAMRI OUMI VOSKRESNI!/ЗАМСИ-УМРИ-ВОКРЕСНИ!)
 ル・コルビュジエとアイリーン 追憶のヴィラ(原題The Price of Desire)
 バリー・シール/アメリカをはめた男 (原題BARRY SEAL)
 猿の惑星:聖戦記グレート・ウォー (原題 WAR FOR THE PLANET OF THE APES)
 ナミヤ雑貨店の奇蹟
 エタニティ 永遠の花たちへ(原題ÉTERNITÉ)
○さよなら、ぼくのモンスター(原題CLOSET MONSTER)
○ブラッド・スローン(原題Shot Caller)
○ドリーム(原題 HIDDEN FIGURES)
○スイス・アーミー・マン(原題 SWISS ARMY MAN)
○オン・ザ・ミルキー・ロード(原題 ON THE MILKY ROAD)
 汚れたダイヤモンド(原題 DIAMANT NOIR)
◎ブルーム・オブ・イエスタディ(原題 DIE BLUMEN VON GESTERN)
 ヴェンジェンス(原題 VENGEANCE: A LOVE STORY)

前職場今一番忙しい時期なので、その応援で佳境なんです。それに加え、新しい仕事も受けているから。
この二か月は色々諦めて頑張らないとだなぁ。

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2017-11-01 ポリーナ、私を踊る (原題POLINA, DANSER SA VIE)  ブレードランナー 2049 (原題BLADE RUNNER 2049)

『ポリーナ、私を踊る (原題POLINA, DANSER SA VIE)』

製作年 2016年
製作国 フランス
配給 ポニーキャニオン
監督/アンジュラン・プレルジョカージュ 、 ヴァレリー・ミュラー
キャスト
ポリーナ/アナスタシア・シェフツォワ
アドリアン/ニールス・シュナイダー
リリア・エルサジ/ジュリエット・ビノシュ
カール/ジェレミー・ベランガール
ボジンスキー/アレクセイ・グシュコフ

印象的なのは、ボリショイバレエ団に合格する位の実力を持ち、真摯に打ち込んできたポリーナが、若者たちのストリートダンスを前に私何てダメよ・・・と臆する所。
ずっとストイックに生きて来て、挫折し堕ちた‥と言える状態の中で、それを全部取り込んでダンスの振り付けに仕上げてしまう才能。
少女の頃から一目置かれていたのよね。厳しくされたのは、期待されていたからよね

古典的なバレエは昔から良く見に連れて行かれていたけど、詳しくは無いので、コンテンポラリーダンスの立ち位置が分からないけれど、知り合いの米国人ミュージカルダンサーから、あんな感じのダンスをしている動画を延々と見せられたことが有る。
アレもそうなのかな。

最初バレエを踊りながらポリーナはずっと仏頂面だった。
帰り道自由に踊っていた時の楽しそうな笑顔は、ダンス中には決して見せなかった。
だけど、振り付けを作り上げていく作業中は、とても楽しそうで、幸せそうだったわ。

『ブレードランナー 2049 (原題BLADE RUNNER 2049)』

製作年 2017年
製作国 アメリカ
配給 ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
キャスト
Rick Deckard/ハリソン・フォード
Officer K/ライアン・ゴズリング
Lt. Joshi/ロビン・ライト
Joi/アナ・デ・アルマス
Luv/シルヴィア・フークス

前作は1982年に公開されたそうです。
元は2019年の未来のお話。ドラえもんと一緒で、時代が設定に追い付いちゃいますよね。
そして、今回はそれから更に30年後の世界だそう。
地球はほぼ生物が消滅しています。
そんな未来を予見して居ながら、何も変えずに突き進んでいるのが人間の弱さですね。

映像の理想の彼女と暮らしているあたり、リアルな女性苦手な一部の男性陣にはたまらない未来ですね。

そんな訳で、全作見ていたとしても遠い過去過ぎて記憶が曖昧なのではないでしょうか。
恐らく、見返した方が、!!ってなる場面が多々あるのではないでしょうか。
でも、忘れていても、初見でも、これだけでも楽しめるように出来ていると思います

誕生シーンとか、凄くリアルで気味悪いですね。
哀しい生命体だわ。

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2017-10-28 女神の見えざる手(原題MISS SLOANE)  婚約者の友人(原題FRANTZ)

『女神の見えざる手(原題MISS SLOANE)』

製作年 2016年
製作国 フランス=アメリカ
配給 キノフィルムズ/木下グループ
監督 ジョン・マッデン
脚本 ジョナサン・ペレラ
キャスト
エリザベス・スローン/ジェシカ・チャステイン
ロドルフォ・シュミット/マーク・ストロング
ジェーン・モロイ/アリソン・ピル
スパーリング上院議員/ジョン・リスゴー
ジョージ・デュポン/サム・ウォーターストン
エズメ・マヌチャリアン/ググ・バサ=ロー
パット・コナーズ/マイケル・スタールバーグ

Jessica Chastainの鬼気迫る演技が凄いです。
格好良いけど敵に回したくないのは勿論、仲間として側に居られても怖い・・
仕事に対する狂気じみた行動力。

これだけの評価を得ている彼女だよ?騙されないからね?と思った通りの展開ですが、小気味良かったね。
特に、エスコートサービスの彼。軽薄で、プライバシーを尊重しないのかと思いきや・・です。
是非最後まではらはらして見て欲しいですね。

個人的には資金調達、賄賂合戦が幕末の幕府と薩長の公家を抱き込むための賄賂合戦みたいだと思いました。
多く味方につけた方が勝ち。相手の弱みや欲を利用して・・いつでもどこでも同じなんだなぁ。


『婚約者の友人(原題FRANTZ)』

製作年 2016年
製作国 フランス=ドイツ
配給 ロングライド(提供:KADOKAWA=ロングライド)
監督 /脚本/ フランソワ・オゾン
キャスト
アドリアン/ピエール・ニネ
アンナ/パウラ・ベーア

許されない恋愛物語かと思ったら、一筋縄ではいかない。

彼の不可解な行動は、お育ちの良さから来る純朴さなのね。

悲しみにくれる戦後、嘗ての敵国に対する思いはやはり恨みが大きくて。地繋がりだと、こういう時近すぎて辛いのね‥
それでも、息子、フィアンセ、同じくらいの若者に、その人を重ねて受け入れる哀しさ。
そこに付け入るつもりではなく、純粋な思いだからたちが悪い。恨むことも出来ない。

今度こそ幸せに成れたら良かったのに。そんなに単純じゃないリアリティ。

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2017-10-24 動くな、死ね、甦れ!(原題 ZAMRI OUMI VOSKRESNI!/ЗАМСИ-УМРИ-ВОКРЕСНИ!)  ル・コルビュジエとアイリーン 追憶のヴィラ(原題The Price of Desire)

『動くな、死ね、甦れ!(原題 ZAMRI OUMI VOSKRESNI!/ЗАМСИ-УМРИ-ВОКРЕСНИ!)』

製作年 1989年
製作国 ソ連
配給 ユーロスペース
監督/脚本/ヴィターリー・カネフスキー
キャスト
ワレルカ/パーヴェル・ナザーロフ
ガリーヤ/ディナーラ・ドルカーロワ
ニーナ(ワレルカの母)/エレーナ・ポポワ

製作は1989年ですが、かなり強烈な映画です。
戦後の不安定な時代。
12歳のワレルカとガリーヤ。
この二人の精神年齢の違いには驚愕です。
この頃が一番精神年齢に差が生じる頃かも・・とは言え、ワレルカの考えなしの行動のガキっぽさと、動じないガリーヤの大人っぽさ。
だけどどんなに邪魔されても、馬鹿でも、側に居るし、助けてしまう。コレはもう、惚れた弱みでしょ。
どんどん転落して行くダメ男に惚れちゃうタイプね‥

線路沿いに歩く二人が良いの。
意味とか分からないままに、聞き知った悲恋の歌をがなり立てるワレルカ。
そんな彼の歌を、その意味を分かった上でもっと歌ってとせがむガリーヤ。

2人で彼の歌を聞きながら歩く長い道のりが、一番幸せな時間だったね。
哀しい結末。
そしてラストのシーン。あれを敢えて入れた監督の手腕。只者ではない。


『ル・コルビュジエとアイリーン 追憶のヴィラ(原題The Price of Desire)』


製作年 2015年
製作国 ベルギー=アイルランド
配給 トランスフォーマー
監督/脚本/メアリー・マクガキアン
キャスト
Eileen Gray/オーラ・ブラディ
Le Corbusier/ヴァンサン・ペレーズ
Fernand Leger/ドミニク・ピノン
Marisa Damia/アラニス・モリセット

毅然として格好良いアイリーン・グレイと比べて、男性陣の幼稚でお粗末な事。
どんなに高名で有能でもね。

一度決裂し、友人に戻れたのは、戦争があったから。
あの狂気の前では、誰の無事も良いニュースだものね。

男たちの嫉妬とプライドとズル賢さに翻弄されたけど、本物の才能を持って胸を張って生きていた。
格好良い。

先頭 表紙

2017-10-24 バリー・シール/アメリカをはめた男 (原題BARRY SEAL)

『バリー・シール/アメリカをはめた男 (原題BARRY SEAL)』

製作年2017年
製作国アメリカ
配給東宝東和
監督/ダグ・リーマン
脚本/ゲイリー・スピネッリ
キャスト
Barry Seal/トム・クルーズ
Monty Schafer/ドーナル・グリーソン
Lucy Seal/サラ・ライト

アメリカをはめた男・・と言うよりは、誘われるままに、好奇心のままに動いた実直で有能な男・・と言う感じです。
利用価値が有りそうだから泳がしている感が終始あります。

Tom Cruiseがいつもより普通の人?を演じていて、新鮮。
その姿はやっぱり好感のもてる男性。
義弟への対応なんて、本当に真面目です。夫婦揃って。
ラストで車のエンジンをかける時の気配りとかね。善人そのもの。

でも、現実は物語の用に甘くは無い。
家族が狙われないように逃げ隠れせずにキチンと責任を果たす姿は、ブラッドスローン(Shot Caller)の自己犠牲の姿と重なります。

でも誰もが、お金の置き場に困ってみたいと思ったでしょうね。

先頭 表紙


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