himajin top
まりんの「徒然日記」

ふりぃのかうんた
ふりぃのかうんた

目次 (総目次)   [次の10件を表示]   表紙

2017-11-01 2017年10月にスクリーンで観た映画
2017-11-01 ポリーナ、私を踊る (原題POLINA, DANSER SA VIE)  ブレードランナー 2049 (原題BLADE RUNNER 2049)
2017-10-28 女神の見えざる手(原題MISS SLOANE)  婚約者の友人(原題FRANTZ)
2017-10-24 動くな、死ね、甦れ!(原題 ZAMRI OUMI VOSKRESNI!/ЗАМСИ-УМРИ-ВОКРЕСНИ!)  ル・コルビュジエとアイリーン 追憶のヴィラ(原題The Price of Desire)
2017-10-24 バリー・シール/アメリカをはめた男 (原題BARRY SEAL)
2017-10-19 猿の惑星:聖戦記グレート・ウォー (原題 WAR FOR THE PLANET OF THE APES) と ナミヤ雑貨店の奇蹟
2017-10-13 エタニティ 永遠の花たちへ(原題ÉTERNITÉ)
2017-10-12 さよなら、ぼくのモンスター(原題CLOSET MONSTER)  と ブラッド・スローン(原題Shot Caller)
2017-10-06 ドリーム(原題 HIDDEN FIGURES)
2017-10-05 スイス・アーミー・マン(原題 SWISS ARMY MAN)  と オン・ザ・ミルキー・ロード(原題 ON THE MILKY ROAD)


2017-11-01 2017年10月にスクリーンで観た映画

2017年10月にスクリーンで観た映画

今月は18本です。


 ポリーナ、私を踊る (原題POLINA, DANSER SA VIE)
 ブレードランナー 2049 (原題BLADE RUNNER 2049)
○女神の見えざる手(原題MISS SLOANE)
 婚約者の友人(原題FRANTZ)
○動くな、死ね、甦れ!(原題 ZAMRI OUMI VOSKRESNI!/ЗАМСИ-УМРИ-ВОКРЕСНИ!)
 ル・コルビュジエとアイリーン 追憶のヴィラ(原題The Price of Desire)
 バリー・シール/アメリカをはめた男 (原題BARRY SEAL)
 猿の惑星:聖戦記グレート・ウォー (原題 WAR FOR THE PLANET OF THE APES)
 ナミヤ雑貨店の奇蹟
 エタニティ 永遠の花たちへ(原題ÉTERNITÉ)
○さよなら、ぼくのモンスター(原題CLOSET MONSTER)
○ブラッド・スローン(原題Shot Caller)
○ドリーム(原題 HIDDEN FIGURES)
○スイス・アーミー・マン(原題 SWISS ARMY MAN)
○オン・ザ・ミルキー・ロード(原題 ON THE MILKY ROAD)
 汚れたダイヤモンド(原題 DIAMANT NOIR)
◎ブルーム・オブ・イエスタディ(原題 DIE BLUMEN VON GESTERN)
 ヴェンジェンス(原題 VENGEANCE: A LOVE STORY)

前職場今一番忙しい時期なので、その応援で佳境なんです。それに加え、新しい仕事も受けているから。
この二か月は色々諦めて頑張らないとだなぁ。

先頭 表紙

2017-11-01 ポリーナ、私を踊る (原題POLINA, DANSER SA VIE)  ブレードランナー 2049 (原題BLADE RUNNER 2049)

『ポリーナ、私を踊る (原題POLINA, DANSER SA VIE)』

製作年 2016年
製作国 フランス
配給 ポニーキャニオン
監督/アンジュラン・プレルジョカージュ 、 ヴァレリー・ミュラー
キャスト
ポリーナ/アナスタシア・シェフツォワ
アドリアン/ニールス・シュナイダー
リリア・エルサジ/ジュリエット・ビノシュ
カール/ジェレミー・ベランガール
ボジンスキー/アレクセイ・グシュコフ

印象的なのは、ボリショイバレエ団に合格する位の実力を持ち、真摯に打ち込んできたポリーナが、若者たちのストリートダンスを前に私何てダメよ・・・と臆する所。
ずっとストイックに生きて来て、挫折し堕ちた‥と言える状態の中で、それを全部取り込んでダンスの振り付けに仕上げてしまう才能。
少女の頃から一目置かれていたのよね。厳しくされたのは、期待されていたからよね

古典的なバレエは昔から良く見に連れて行かれていたけど、詳しくは無いので、コンテンポラリーダンスの立ち位置が分からないけれど、知り合いの米国人ミュージカルダンサーから、あんな感じのダンスをしている動画を延々と見せられたことが有る。
アレもそうなのかな。

最初バレエを踊りながらポリーナはずっと仏頂面だった。
帰り道自由に踊っていた時の楽しそうな笑顔は、ダンス中には決して見せなかった。
だけど、振り付けを作り上げていく作業中は、とても楽しそうで、幸せそうだったわ。

『ブレードランナー 2049 (原題BLADE RUNNER 2049)』

製作年 2017年
製作国 アメリカ
配給 ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
キャスト
Rick Deckard/ハリソン・フォード
Officer K/ライアン・ゴズリング
Lt. Joshi/ロビン・ライト
Joi/アナ・デ・アルマス
Luv/シルヴィア・フークス

前作は1982年に公開されたそうです。
元は2019年の未来のお話。ドラえもんと一緒で、時代が設定に追い付いちゃいますよね。
そして、今回はそれから更に30年後の世界だそう。
地球はほぼ生物が消滅しています。
そんな未来を予見して居ながら、何も変えずに突き進んでいるのが人間の弱さですね。

映像の理想の彼女と暮らしているあたり、リアルな女性苦手な一部の男性陣にはたまらない未来ですね。

そんな訳で、全作見ていたとしても遠い過去過ぎて記憶が曖昧なのではないでしょうか。
恐らく、見返した方が、!!ってなる場面が多々あるのではないでしょうか。
でも、忘れていても、初見でも、これだけでも楽しめるように出来ていると思います

誕生シーンとか、凄くリアルで気味悪いですね。
哀しい生命体だわ。

先頭 表紙

2017-10-28 女神の見えざる手(原題MISS SLOANE)  婚約者の友人(原題FRANTZ)

『女神の見えざる手(原題MISS SLOANE)』

製作年 2016年
製作国 フランス=アメリカ
配給 キノフィルムズ/木下グループ
監督 ジョン・マッデン
脚本 ジョナサン・ペレラ
キャスト
エリザベス・スローン/ジェシカ・チャステイン
ロドルフォ・シュミット/マーク・ストロング
ジェーン・モロイ/アリソン・ピル
スパーリング上院議員/ジョン・リスゴー
ジョージ・デュポン/サム・ウォーターストン
エズメ・マヌチャリアン/ググ・バサ=ロー
パット・コナーズ/マイケル・スタールバーグ

Jessica Chastainの鬼気迫る演技が凄いです。
格好良いけど敵に回したくないのは勿論、仲間として側に居られても怖い・・
仕事に対する狂気じみた行動力。

これだけの評価を得ている彼女だよ?騙されないからね?と思った通りの展開ですが、小気味良かったね。
特に、エスコートサービスの彼。軽薄で、プライバシーを尊重しないのかと思いきや・・です。
是非最後まではらはらして見て欲しいですね。

個人的には資金調達、賄賂合戦が幕末の幕府と薩長の公家を抱き込むための賄賂合戦みたいだと思いました。
多く味方につけた方が勝ち。相手の弱みや欲を利用して・・いつでもどこでも同じなんだなぁ。


『婚約者の友人(原題FRANTZ)』

製作年 2016年
製作国 フランス=ドイツ
配給 ロングライド(提供:KADOKAWA=ロングライド)
監督 /脚本/ フランソワ・オゾン
キャスト
アドリアン/ピエール・ニネ
アンナ/パウラ・ベーア

許されない恋愛物語かと思ったら、一筋縄ではいかない。

彼の不可解な行動は、お育ちの良さから来る純朴さなのね。

悲しみにくれる戦後、嘗ての敵国に対する思いはやはり恨みが大きくて。地繋がりだと、こういう時近すぎて辛いのね‥
それでも、息子、フィアンセ、同じくらいの若者に、その人を重ねて受け入れる哀しさ。
そこに付け入るつもりではなく、純粋な思いだからたちが悪い。恨むことも出来ない。

今度こそ幸せに成れたら良かったのに。そんなに単純じゃないリアリティ。

先頭 表紙

2017-10-24 動くな、死ね、甦れ!(原題 ZAMRI OUMI VOSKRESNI!/ЗАМСИ-УМРИ-ВОКРЕСНИ!)  ル・コルビュジエとアイリーン 追憶のヴィラ(原題The Price of Desire)

『動くな、死ね、甦れ!(原題 ZAMRI OUMI VOSKRESNI!/ЗАМСИ-УМРИ-ВОКРЕСНИ!)』

製作年 1989年
製作国 ソ連
配給 ユーロスペース
監督/脚本/ヴィターリー・カネフスキー
キャスト
ワレルカ/パーヴェル・ナザーロフ
ガリーヤ/ディナーラ・ドルカーロワ
ニーナ(ワレルカの母)/エレーナ・ポポワ

製作は1989年ですが、かなり強烈な映画です。
戦後の不安定な時代。
12歳のワレルカとガリーヤ。
この二人の精神年齢の違いには驚愕です。
この頃が一番精神年齢に差が生じる頃かも・・とは言え、ワレルカの考えなしの行動のガキっぽさと、動じないガリーヤの大人っぽさ。
だけどどんなに邪魔されても、馬鹿でも、側に居るし、助けてしまう。コレはもう、惚れた弱みでしょ。
どんどん転落して行くダメ男に惚れちゃうタイプね‥

線路沿いに歩く二人が良いの。
意味とか分からないままに、聞き知った悲恋の歌をがなり立てるワレルカ。
そんな彼の歌を、その意味を分かった上でもっと歌ってとせがむガリーヤ。

2人で彼の歌を聞きながら歩く長い道のりが、一番幸せな時間だったね。
哀しい結末。
そしてラストのシーン。あれを敢えて入れた監督の手腕。只者ではない。


『ル・コルビュジエとアイリーン 追憶のヴィラ(原題The Price of Desire)』


製作年 2015年
製作国 ベルギー=アイルランド
配給 トランスフォーマー
監督/脚本/メアリー・マクガキアン
キャスト
Eileen Gray/オーラ・ブラディ
Le Corbusier/ヴァンサン・ペレーズ
Fernand Leger/ドミニク・ピノン
Marisa Damia/アラニス・モリセット

毅然として格好良いアイリーン・グレイと比べて、男性陣の幼稚でお粗末な事。
どんなに高名で有能でもね。

一度決裂し、友人に戻れたのは、戦争があったから。
あの狂気の前では、誰の無事も良いニュースだものね。

男たちの嫉妬とプライドとズル賢さに翻弄されたけど、本物の才能を持って胸を張って生きていた。
格好良い。

先頭 表紙

2017-10-24 バリー・シール/アメリカをはめた男 (原題BARRY SEAL)

『バリー・シール/アメリカをはめた男 (原題BARRY SEAL)』

製作年2017年
製作国アメリカ
配給東宝東和
監督/ダグ・リーマン
脚本/ゲイリー・スピネッリ
キャスト
Barry Seal/トム・クルーズ
Monty Schafer/ドーナル・グリーソン
Lucy Seal/サラ・ライト

アメリカをはめた男・・と言うよりは、誘われるままに、好奇心のままに動いた実直で有能な男・・と言う感じです。
利用価値が有りそうだから泳がしている感が終始あります。

Tom Cruiseがいつもより普通の人?を演じていて、新鮮。
その姿はやっぱり好感のもてる男性。
義弟への対応なんて、本当に真面目です。夫婦揃って。
ラストで車のエンジンをかける時の気配りとかね。善人そのもの。

でも、現実は物語の用に甘くは無い。
家族が狙われないように逃げ隠れせずにキチンと責任を果たす姿は、ブラッドスローン(Shot Caller)の自己犠牲の姿と重なります。

でも誰もが、お金の置き場に困ってみたいと思ったでしょうね。

先頭 表紙

2017-10-19 猿の惑星:聖戦記グレート・ウォー (原題 WAR FOR THE PLANET OF THE APES) と ナミヤ雑貨店の奇蹟

『猿の惑星:聖戦記グレート・ウォー (原題 WAR FOR THE PLANET OF THE APES)』

製作年 2017年
製作国 アメリカ
配給 20世紀フォックス映画
監督 マット・リーヴス
脚本 マーク・ボンバック 、 マット・リーヴス
キャスト
シーザー /アンディ・サーキス
大佐 /ウディ・ハレルソン
バッド・エイプ/ スティーヴ・ザーン
モーリス/ カリン・コノヴァル
ノバ /アミア・ミラー
ロケット/ テリー・ノタリー

昔見た猿の惑星が怖くてトラウマになっています。
その違和感が何となく分かった。
猿が話しても、馬に乗っていても、違和感が有っても受け入れられる。
洋服を着ていたとしても。体型が、歩き方が、猿だからね。
でも、昔のはそうじゃ無い。完全な二足歩行で、人間の投身で、流暢に話す。
人間の身体に猿の顔を載せた違和感。
人間が、猿になる。それが怖かった。
大佐が恐れて手を下したように。人間は違う者になる事を恐れたんだね。

でも一番の脅威は人間でも猿でも無く、自然だった。
それに対応出来る方が生き残る。
地球が選んだんだ。成す術もない。

Andy SerkisはROTRのゴラム役でこう言う役の一人者の称号を不動のものにしたね。
とても頼もしく凛々しい。他の猿たちと違って表情が豊かだ。

そして、何の為に存在しているのか分からない人間の少女。
彼女は、天使だったな‥
誰にとっても、天使としての作用しかしていない。
可愛かった〜

だけど、今最初の猿の惑星を見ても、やっぱり怖いと思う。
化学の力で越えてはいけない一線ってやっぱりあるんだと思う。


『ナミヤ雑貨店の奇蹟』


監督/廣木隆一
原作/東野圭吾
脚本/斉藤ひろし
キャスト
敦也/山田涼介
浪矢雄治/西田敏行
田村晴美/尾野真千子
翔太/村上虹郎
松岡克郎/林遣都
皆月暁子/成海璃子
セリ/門脇麦

原作が面白いから久しぶりに見た邦画なんですけど・・・
分かっていたんだけど、原作で自分が作り出したイメージのままにしておけばよかったなぁ‥
誰かが凄く下手って訳じゃないんだけど、後半は特に。
だけど、あちこちに見える強引さが、原作に頼ってるでしょ?って展開の見せ方の弱さ?を感じるから入りこめない。
勿体無い。

先頭 表紙

2017-10-13 エタニティ 永遠の花たちへ(原題ÉTERNITÉ)

『エタニティ 永遠の花たちへ(原題ÉTERNITÉ)』

製作年2016年
製作国フランス=ベルギー
配給キノフィルムズ
監督トラン・アン・ユン
原作アリス・フェルネ
キャスト
ヴァランティーヌ/オドレイ・トトゥ
マチルド/メラニー・ロラン
ガブリエル/ベレニス・ベジョ
アンリ/ジェレミー・レニエ
シャルル/ピエール・ドゥラドンシャン

ストーリーに沿った物語が有る訳じゃない。
ひたすら美しく切り取られた場面場面の連続。

幸せや、不幸。
豪華な屋敷や美しい庭で生きる美しい人々の、受け継がれていく命。
それを切り取っている。

女の一生。がテーマかな。
美しく育て、妻に娶られ、沢山の子供を産み、子どもを、家族を愛し花のように笑って居る事を求められる。
嘆けば周囲が皆で支えてくれる。
ある意味、女が無知で幸せな時代。良家に産まれ、美しく育ったからこそ得られる幸せだけど。
そして幸せな事だけじゃないんだろうけど。

愛する夫が目の前で溺れていても、妻のするべきことは危険を冒して海に飛び込むことじゃなく、子どもたちを安全に家に連れ帰る事。
救けに行ったらきっとはしたないとか言われちゃうんだろうな。

その女たちの一生は更に代が進み、現代にも及ぶ。
子供を産み育てる事の大切さ、美しさの物語でも有るのかな。

彼女たちの誰かが先の時代で、立ち上がり、はみ出してくれたおかげで、今の私たち女性の一生は多岐にわたり選択肢に溢れている。

幸せを感じるのは難しくなったかもしれない。
でも、ありがとう・・だな。

兎に角誰もが美しく、絵になります。

先頭 表紙

2017-10-12 さよなら、ぼくのモンスター(原題CLOSET MONSTER)  と ブラッド・スローン(原題Shot Caller)

新宿 シネマカリテで、父親と息子がテーマの映画を二本

『さよなら、ぼくのモンスター(原題CLOSET MONSTER)』

製作年2015年
製作国カナダ
配給ポニーキャニオン
監督ステファン・ダン
キャスト
Oscar Madly (18)/コナー・ジェサップ
Peter Madly/アーロン・エイブラムス
Buffy/イザベラ・ロッセリーニ

監督のStephen Dunnはゲイであることを公言しているそうです。
そしてコレは半自叙伝だとか。
ゲイの人はゲイの人が分かるのだそうですが、コナーは自分は自覚していないの。ダダ漏れに溢れだしているんだけど。
だけど、幼い頃からそのワードが耳に入り心に引っかかっている。
それはマイナスなイメージで。
父親は息子のその片鱗に怯えている。

思春期の少年たちが、ゲイを自覚する良作な映画は色々有るけれど、これもまた名作です。

幼い頃目撃してしまった事件のトラウマから、自分の中に有る恐怖。
自分自身が受け入れられない。だけど視線はいつも彼を追って居て、彼が女の子に見せる態度にショックを受ける。
もう、恋する乙女そのものですから。可愛いのよ。

ワイルダーは多分性の垣根を越えられる子なんだろうけど、あの思わせぶりな発言の数々は、罪ね。裏切らないし、優しいけど。

認められなくて、でも愛しくて、優しさも哀しくて、戸惑って。
父親の事とか、母親の事とか、進路の事とか、親友のハムスターの事とか。
思春期の悩みは多い。

ハムスターが良い味出しているのだけれど、若すぎて気が付かない、父親の苦しみを、親の優しさを、静かに語りながら、去って行くラスト、良いです。
今は、理解出来なくても良い。いつか分かるから。許せるかもしれないから。
振り上げた棒の行き先が、憎しみだけじゃない、父への思いを物語っていた。

ゲイは、まだまだ市民権を得ていないのね‥哀しい事だわ。



『ブラッド・スローン(原題Shot Caller)』

製作年2016年
製作国アメリカ
配給松竹メディア事業部
監督/脚本リック・ローマン・ウォー
キャスト
ジェイコブ/マネー/ニコライ・コスター=ワルドー
カッチャー/オマリ・ハードウィック
ショットガン/ジョン・バーンサル

甘いマスクのNikolaj Coster Waldauの、エリートなスーツ姿からマッチョで残忍なギャングのトップの頼もしい姿まで堪能できる映画です。

なのに、息子の手紙を読んで見せるあの可愛い笑顔。
こんな自己犠牲が出来る父親、夫が居る?
・・・と言うより、自分を赦せないのね。
不注意で起こした事故を。赦す気が無いのね。

でも、お互い飲酒を解った上で同乗したのに、そこまでドライバーを責められるの?
そして罪を悔いた善良な市民を、あんなに残忍な殺人者に育て上げる刑務所の存在意味は?

先頭 表紙

2017-10-06 ドリーム(原題 HIDDEN FIGURES)

『ドリーム(原題 HIDDEN FIGURES)』

製作年2017年
製作国アメリカ
配給20世紀フォックス映画
監督セオドア・メルフィ
原作マーゴット・リー・シェッタリー
脚本アリソン・シュローダー 、 セオドア・メルフィ
キャスト
Katherine G. Johnson/タラジ・P・ヘンソン
Dorothy Vaughan/オクタヴィア・スペンサー
Mary Jackson/ジャネール・モネイ
Al Harrison/ケビン・コスナー
Vivian Mitchell/キルスティン・ダンスト

才能は授かりものだから本人の意志とは関係無いのだけれど、どんな環境であれそれを伸ばしたり、逆境の中突き進めるのは、本人の資質と周囲のサポートだと思う。

主人公の三人の女性は三人三様の才能を持ち、そしてそれぞれ女性としてもチャーミング。
あんなに幸せにな二度目の結婚も有るんだな‥

数字馬鹿の上司ハリソンは、彼女の才能を認めながら置かれている環境に気が付かない。
それが凄くもどかしい。黒人が非白人用と書かれた物しか使用でき無い環境。それがどう部下に影響しているのか見えていない。
え。何でそんな事しているの?くらいの感想なんだろうな。
キャサリンもそう言う差別を受けて来ているから、訴えもしないしね。
だけど、知ってからが早かった。
こういう、相手の才能だけでしか評価しない人、結構好きです。
肌の色とか、容姿とか、性別とか、性癖とか、偏見にすら全然興味ないんだろうな。

宇宙飛行士ジョン・グレンの存在も大きい。
彼も全く偏見も差別も持っていない。純粋過ぎてビックリする。あの無垢さが格好良い。

そして自分たちの才能で、主張で、行動で、道を切り開いて歴史を変えた彼女たちは最高に格好良い。

それにしてもKevin Costner老いて尚格好良いなぁ‥
Octavia Spencerは引っ張りだこですね。

先頭 表紙

2017-10-05 スイス・アーミー・マン(原題 SWISS ARMY MAN)  と オン・ザ・ミルキー・ロード(原題 ON THE MILKY ROAD)

『スイス・アーミー・マン(原題 SWISS ARMY MAN)』

製作年 2016年
製作国 アメリカ
配給 ポニーキャニオン
監督/脚本/ダニエル・シャイナート 、 ダニエル・クワン
キャスト
メニー /ダニエル・ラドクリフ
ハンク/ ポール・ダノ
サラ /メアリー・エリザベス・ウィンステッド

とても不思議です。メニーは何なのか。何を体現した物なのか。まったく分かりません。
現実逃避では無かった。びっくり。

うんちとか、おならとか、肛門期の幼児が好む言葉たちを五味氏の絵本のように遠慮なく活躍させ、そこに思春期の男子の好きそうなワードを加えて。
そこから巻き起こる出来事は凄く奇妙なのに、何故か優しくて詩的で。

男二人の冒険が、凄く魅力的でいつまでもそうして居たいような気さえしてくる。
現実社会を垣間見た時の違和感の凄さ。

皆が見守る中のラストで、女の子が凄く笑って居る素直さ。
下品でお下劣なのだけれど、男の子の本質で、哲学的ですらある。

凄いです。


『オン・ザ・ミルキー・ロード(原題 ON THE MILKY ROAD』


製作年 2016年
製作国 セルビア=イギリス=アメリカ
配給 ファントム・フィルム
監督/脚本/ エミール・クストリッツァ
キャスト
Kosta /エミール・クストリッツァ
Nevesta /モニカ・ベルッチ
Milena /スロボダ・ミチャロヴィチ

Emir Kusturicaの作り出す世界は全く読めない。
どのキャラも想像の上を行く個性を持つし、良心とか、常識とかに捕らわれていたら置いて行かれる。
人間を噛む大時計や、毎日鏡に向かって飛びながら卵を産む鶏にも驚かない。
変わり者のコスタを笑う人の方が馬鹿にされる温かさ。
だけど容赦しない展開。
笑えるけど、笑っている次の瞬間には、もう開いた口が塞がらなくなる。
まったく飽きないのです。
そして今回も、ウンザウンザを踊るのね。

作中に織り込まれた寓話をもっと知っていたらもっと楽しいのだろうと思います。

そう言えば、アンダーグラウンドでバックドロップシンデレラのペリー来航渉さんと一緒にのトークイベントをして下さった方がこの作中にもそう言う物が含まれているのか‥と気にされていたけれど、コレを先に見ていたのだろうか‥?
そうだとしたらあの疑問はもっともね。

川を流れる花嫁・・が好きみたい。

先頭 表紙


[次の10件を表示] (総目次)