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まりんの「徒然日記」

ふりぃのかうんた
ふりぃのかうんた

目次 (総目次)   [次の10件を表示]   表紙

2017-08-31 2017年8月にスクリーンで見た映画
2017-08-30 きっと、いい日が待っている(原題 DER KOMMER EN DAG) と ダンケルク(原題 DUNKIRK)
2017-08-25 ダイバージェント FINAL(原題 ALLEGIANT) と ギフト 僕がきみに残せるもの(原題 GLEASON) と ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ(原題 THE FOUNDER)
2017-08-24 ベイビー・ドライバー(原題 BABY DRIVER)  と トランスフォーマー/最後の騎士王(原題 TRANSFORMERS:THE LAST KNIGHT)
2017-08-24 ワンダーウーマン(原題 WONDER WOMAN) 試写会
2017-08-24 いつも心はジャイアント(原題 JÄTTEN) と 俺たちポップスター(原題 POPSTAR: NEVER STOP NEVER STOPPING) と ハイドリヒを撃て! 「ナチの野獣」暗殺作戦(原題 Anthropoid)
2017-08-21 スパイダーマン:ホームカミング(原題 SPIDER-MAN: HOMECOMING)
2017-08-19 歓びのトスカーナ(原題 LA PAZZA GIOIA) と ブランカとギター弾き(原題 BLANKA) と 夜明けの祈り(原題 LES INNOCENTES)
2017-08-16 少女ファニーと運命の旅(原題 LE VOYAGE DE FANNY) と ビニー/信じる男(原題 BLEED FOR THIS)
2017-08-04 朝日が昇るまで(原題 DISTANCIAS CORTAS) と 海の彼方(原題 海的彼端)


2017-08-31 2017年8月にスクリーンで見た映画

2017年8月にスクリーンで見た映画

8月は21本
こんな状況で良くここまで見られたな‥とも思いますけど、沢山見逃した作品も有ります。
カリコレ制覇したかった・・
今回も良い映画が沢山有りました。

◎きっと、いい日が待っている(原題 DER KOMMER EN DAG)
○ダンケルク(原題 DUNKIRK)
 ダイバージェント FINAL(原題 ALLEGIANT)
○ギフト 僕がきみに残せるもの(原題 GLEASON)
 ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ(原題 THE FOUNDER)
 ベイビー・ドライバー(原題 BABY DRIVER)
 トランスフォーマー/最後の騎士王(原題 TRANSFORMERS:THE LAST KNIGHT)
 ワンダーウーマン(原題 WONDER WOMAN) 試写会
 いつも心はジャイアント(原題 JÄTTEN)
 俺たちポップスター(原題 POPSTAR: NEVER STOP NEVER STOPPING)
 ハイドリヒを撃て! 「ナチの野獣」暗殺作戦(原題 Anthropoid)
 スパイダーマン:ホームカミング(原題 SPIDER-MAN: HOMECOMING)
 歓びのトスカーナ(原題 LA PAZZA GIOIA)
○ブランカとギター弾き(原題 BLANKA)
 夜明けの祈り(原題 LES INNOCENTES)
○少女ファニーと運命の旅(原題 LE VOYAGE DE FANNY)
 ビニー/信じる男(原題 BLEED FOR THIS)
○朝日が昇るまで(原題 DISTANCIAS CORTAS)
○海の彼方(原題 海的彼端)
○アンシーン/見えざる者(原題 THE UNSEEN)
ウィッチ(原題 THE VVITC)H

先頭 表紙

2017-08-30 きっと、いい日が待っている(原題 DER KOMMER EN DAG) と ダンケルク(原題 DUNKIRK)

『きっと、いい日が待っている(原題 DER KOMMER EN DAG) 』

製作年 2016年
製作国 デンマーク
配給 彩プロ
監督 イェスパ・W・ネルスン
脚本 ソーレン・スヴァイストロプ
キャスト
ヘック校長/ ラース・ミケルセン
ハマーショイ先生 /ソフィー・グローベル
Elmer /ハーラル・カイサー・ヘアマン
Erik/ アルバト・ルズベク・リンハート

コペンハーゲンの養護施設で起きた実話が元になっているのですが、こういう養護施設や孤児院のイメージはやはり虐め、体罰・・
想像し得る全ての悪夢がここで起きている感じです。

体罰を本気で必要と感じていたのか‥ただの横着や憂さ晴らしなのか‥
教えたのは息を殺して生きる方法?

そんな中で賢さと無邪気さを併せ持つ弟エルマーは、ひたすら可愛らしく。
悲惨な目に遭いながら夢見ることを止めない。
それで追い詰められもするのですが、救いでもある。
こんな悲惨な映画ながらどこか救われるのは彼のお陰ね。

兄のエリックは多分自分だけならもっと強く上手くのし上がれたり抜け出せたり出来るのだろうけど、弟の為ならどんな目に遭う覚悟も出来ている強さと優しさを持っていて。
お互いを守ろうとしてどんどん追い詰められていく感じが悲しくて切なくて、優しくて・・

で、語り部のようにこの兄弟の事を語るのは、施設で兄弟に出来た友達なんだけど、この子が、ちょっとAnton・Yelchinに似ていると思いませんか?
ちょっと胸が痛んで、そして嬉しかった。


Lars Mikkelsenの悪びれない自信に満ちた薄ら笑いが怖いです。
弟とはまた違う名優ですよね。


『ダンケルク(原題 DUNKIRK) 』

製作年 2017年
製作国 アメリカ
配給 ワーナー・ブラザース映画
監督/脚本 クリストファー・ノーラン
キャスト
Tommy /フィオン・ホワイトヘッド
Peter /トム・グリン=カーニー
Collins /ジャック・ロウデン
Alex /ハリー・スタイルズ
Gibson/ アナイリン・バーナード
Colonel Winnant /ジェームズ・ダーシー
George/ バリー・コーガン
Commander Bolton /ケネス・ブラナー
Shivering Soldier/ キリアン・マーフィ
Mr. Dawson /マーク・ライランス
Farrier /トム・ハーディ

これは、戦争映画では無い・・と監督が何度も語っているように、確かにコレは所謂戦争映画ではない。
解説者が言っていたけど、密室スリラーと言えるかもしれない。
場所はフランス北端の海の町ダンケルク。後方はドイツ軍の攻撃前方は海。海の向こうに祖国イギリスが見えている。だけど渡れない。
救助の船をことごとく空撃されるから。
あの手この手で何とか我先にと脱出を図る戦士たち。
その攻防と、彼らを救う為に船で走る救助船たち、彼らを狙う敵飛行機から脱出を助ける為に向かう空軍パイロット。
彼らの物語。
切り取られた一人一人の物語。
大きな感動的な壮大な物語では無くて、ショートストーリーが組み合わさったような作り。
それぞれの目から見たその時その時を感じながら、引き込まれて行きます。

ちょっと感動的エピソードも盛り込んでくるけど、多分見せたいのはそこじゃないのよね。
もっと淡々と、ここの行動とか、選択とか、運とか、そう言うもの。

個人的には、沢山の民間船が現れるシーンで泣きそうになった。THE BOAT THAT ROCKEDのワンシーンみたい。そこでも泣いたけど。

Christopher Nolan監督、Cillian Murphy好きよね。私も好きだから、有り難い。

先頭 表紙

2017-08-25 ダイバージェント FINAL(原題 ALLEGIANT) と ギフト 僕がきみに残せるもの(原題 GLEASON) と ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ(原題 THE FOUNDER)

『ダイバージェント FINAL(原題 ALLEGIANT) 』

製作年 2016年
製作国 アメリカ
配給 シンカ
監督 ロベルト・シュヴェンケ
原作 ベロニカ・ロス
キャスト
トリス/ シャイリーン・ウッドリー
フォー /テオ・ジェームズ
ジョアンナ /オクタヴィア・スペンサー

FINAL・・・?では無さそうな終わり方なのですが、上映館が減って居る事から見ても、興行成績が振るわなかったのでしょうかね。
こういう崩壊した未来の管理社会への抵抗物は多く描かれていますから、余程の意外性が無いと難しいかもしれませんね。

言ってしまえば、特に目新しい事は感じられませんでした。
より大きな管理体制に放り込まれただけ。
とは言え、不出来な訳ではないので、やはり完結まで見届けたいと言うのが本音です。

『ギフト 僕がきみに残せるもの(原題 GLEASON)』

製作年 2016年
製作国 アメリカ
配給 トランスフォーマー
監督 クレイ・トゥイール
キャスト
スティーヴ・グリーソン
ミシェル・ヴァリスコ
エディー・ヴェダー
スコット・フジタ
ポール・ヴァリスコ

ALS。最近描かれる事が凄く増えたこの病気。
子供の頃読んだ小説に出て来て、本当に怖くなった。
この病気になったらすぐに死を選ぼう・・と子供心に決意した。

なんだけど、このドキュメンタリー映画で、この病気を患った元アメフト選手のスティーヴ・グリーソンは真逆の選択をする。
兎に角、生きる。出来るだけ長く。
病気を告げられた時、将来、病状が重くなった時に今と同じ決断が出来るか不安だ・・と彼も語っている。辛くて、苦しい・・と嘆くことも有る。

だけど、彼は信念を変えない。アメフト選手だったから?そんなんじゃない。
幼い我が子の側に居たいから?でもそれだけじゃない。
家族の為に・・と言い切るのは難しい。過去がどうあれ、今、病気の自分が家族のお荷物になって居る事は分かるはず。
苦労を掛けてる。無理をさせている。負担になっている。本当は、死んでくれたら楽なのに・・と思われているんじゃないか‥その想いで、私は耐えられなくなると思う。
だけど、家族の為に生きると言う。そこに有る信頼感。自信。それが凄い。

勿論、彼は病気になってからもアメフトの元スター選手として、街の象徴であり、同じ病気の人たちの希望であり、財団で支援をしている。
本当に強い。
金銭面や知名度や人脈が有るのもそうだろうけど、それだけじゃないんだ。
彼の強さは何なんだろう。

奥様に頭が下がります。そして息子は可愛すぎ。
泣きながら、時々息苦しさを感じながら観ました。


『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ(原題 THE FOUNDER)』

製作年 2016年
製作国 アメリカ
配給 KADOKAWA(提供:KADOKAWA=テレビ東京=BSジャパン=テレビ大阪)
監督 ジョン・リー・ハンコック
脚本 ロバート・シーゲル
キャスト
Ray Kroc /マイケル・キートン
Dick McDonald /ニック・オファーマン
Mac McDonald /ジョン・キャロル・リンチ
]

好きか嫌いかは置いておいて、知らない人はいないのではないかと思われる、マクドナルド。
当初の姿とは随分変わってしまったんですねぇ。
マクドナルドのハンバーガーファンの人にとっては、レイのお陰で世界中の彼方此方で食べられるのですから、恩人なのでしょうね。

素朴な仲良し兄弟だけの手ではこうはならなかった。

アイディアを思いついて、それを実行する人と、その商売を売って儲けるのは、別の才能ですね。

経営学の勉強になりそうな映画でした。

先頭 表紙

2017-08-24 ベイビー・ドライバー(原題 BABY DRIVER)  と トランスフォーマー/最後の騎士王(原題 TRANSFORMERS:THE LAST KNIGHT)

『ベイビー・ドライバー(原題 BABY DRIVER)』

製作年 2017年
製作国 アメリカ
配給 ソニー・ピクチャーズ エンターテイメント
監督/脚本 エドガー・ライト
キャスト
ベイビー/ アンセル・エルゴート
デボラ/ リリー・ジェームズ
ドク/ ケヴィン・スペイシー
バッツ /ジェイミー・フォックス
バディ/ ジョン・ハム
ダーリン /エイザ・ゴンザレス
グリフ/ ジョン・バーンサル
ジョゼフ/ CJ・ジョーンズ

この映画、観終わった途端に耳に音楽を突っ込みたくなる。それもノリの良い曲ね。
無敵な気分になれるような。
人よっては、甘いラブソングが聞きたくなるかもだけど。

常にイヤホンで音楽を聞いていて、音楽に凄くこだわっている薄幸な青年ベイビー。彼は凄く魅力的。
無表情で完璧な仕事をこなす。でも優しさは忘れていない。
面倒な人に見込まれ、クレイジーな仕事仲間の中で自分のペースで生きているんだけど、誰が信用出来て、誰が出来ないか、凄いな。ちゃんと見極めてる。
まさか、最大の敵が彼で、彼が助けてくれるなんて・・と言う意外性。

こんなスマートなカーチェイスは初めてでした。
潔いし。
そして勿論音楽も良いです♪
イヤホン片方ずつでクイーンを聞くシーン好きです。

『トランスフォーマー/最後の騎士王(原題 TRANSFORMERS:THE LAST KNIGHT) 』

製作年 2017年
製作国 アメリカ
配給 東和ピクチャーズ
監督 マイケル・ベイ
脚本 マット・ハロウェイ 、 アート・マーカム 、 ケン・ノーラン
キャスト
Cade Yeager /マーク・ウォールバーグ
Vivian Wembley/ ローラ・ハドック
Lt. Colonel William Lennox /ジョシュ・デュアメル
Agent Simmons/ ジョン・タトゥーロ
Joshua Joyce /スタンリー・トゥッチ
Sir Edmund Burton /アンソニー・ホプキンス

前作で好きだった恐竜型の、しかも赤ちゃんが出てくるのが嬉しいです♪可愛い♪
そしてお城に住む英老紳士と個性的な執事。彼の存在が良いですね。

まさかあの伝説にさえ繋げるとは・・
私魔術師マーリン大好きなんです。中々な扱われ方でしたね。

オプティマスが中々出て来なくてどうなるのかと思ったら、意外と簡単に洗脳が解けてビックリ。

先頭 表紙

2017-08-24 ワンダーウーマン(原題 WONDER WOMAN) 試写会

『ワンダーウーマン(原題 WONDER WOMAN)』

製作年 2017年
製作国 アメリカ
配給 ワーナー・ブラザース映画
監督 パティ・ジェンキンス
脚本 アラン・ハインバーグ
キャスト
Diana Prince / Wonder Woman /ガル・ギャドット
Steve Trevor /クリス・パイン
Queen Hippolyta /コニー・ニールセン
General Antiope /ロビン・ライト
Sir Patrick /デヴィッド・シューリス

そりゃあ強いはずですよね‥と言う出性の持ち主ですよね。無敵でしょ。
彼女とやり合えるのはマイティ・ソー位じゃないの?と思いますけど。

強さと無邪気さのギャップが可愛いです。
自分は皆を救うくせに、誰かが自分を救おうとしてくれた時に見せる表情が、たまらなく可愛い。
そりゃあ、厳ついスーパーマンやバットマンに助けられるより彼女に助けられたいって人多いでしょねぇ。・・・と納得。
そして現代。悲しみを乗り越えてさらに強くなった彼女の活躍が、今後も楽しみですね。

先頭 表紙

2017-08-24 いつも心はジャイアント(原題 JÄTTEN) と 俺たちポップスター(原題 POPSTAR: NEVER STOP NEVER STOPPING) と ハイドリヒを撃て! 「ナチの野獣」暗殺作戦(原題 Anthropoid)

『いつも心はジャイアント(原題 JÄTTEN)』

製作年 2016年
製作国 スウェーデン=デンマーク
配給 ブロードメディア・スタジオ
監督/脚本 ヨハネス・ニホーム
キャスト
リカルド /クリスティアン・アンドレン
ロランド /ヨハン・シレーン
エリザベス/ アンナ・ビエルケルード
リナ /リンダ・フェイス

生きて居る事が奇跡・・・と言われる程の奇形を持って生まれたリカルドの生き辛さ。
眼が一つしか無い上に弱視なので、私たちと見え方が違う。視界が狭い。
それはどんな気分だろう・・それしか知らないから彼にとってはそれが普通なのだろうけど。
言葉は不明瞭で、感情をあまりあらわさない彼の狭い視界が時々映し出され、それが凄く閉鎖的で息苦しく感じるの。
そして時々凄く歪む。心もとなく、弱々しく感じる。
リカルド自身は凄く強い意志を持って生きているのだけれど。
そして凄く良い仲間に囲まれているのだけれど。
ただ一人、精神を病んでしまった母親が恋しくて。
我が子を受け入れる事が出来ずに、病んでしまったのだろうか‥
愛していない訳じゃない。ただ、彼の境遇事抱えきれなかった。

リカルドは頑張る。でも世間は非情で。
ただの可哀想・・とか、サクセスストーリーではない。日常的な残酷さ。スッキリ報われるわけじゃないストーリー。
ハッピーエンドと言って良いのかどうか・・
ただ、彼は空想の世界を持つことで、心を保っていたのだと思う。そしてその世界では最高の幸せを手に入れた。
その事は喜んであげたい。

『俺たちポップスター(原題 POPSTAR: NEVER STOP NEVER STOPPING)』

製作年 2016年
製作国 アメリカ
配給 パルコ
キャスト
コナー /アンディ・サムバーグ
オーエン /ヨーマ・タコンヌ
ローレンス /アキヴァ・シェイファー

アメリカのユーモアのセンスって凄いよな‥って時々愕然としますけど、これが許されると言うか、大勢の有名人がカメオ出演しちゃう寛大さが凄い。
薄っぺらい音楽業界の一部分を引っ張り出し笑い飛ばしている。
そしてファンのクレイジーさも。

良く有る有名人の伝記物をコメディで、ドキュメンタリー調に作り上げているんだけど、本当に、コナーが最低でね。
でも、本当にどこかで見た事有るような展開なのよ。

本物は曝け出して感動的に仕上げるけど、コレは本当にそれを模擬しながらサイテーに作っているんだけど、笑える。
やっぱり才能あるんだな。

『ハイドリヒを撃て! 「ナチの野獣」暗殺作戦(原題 Anthropoid)』

製作年 2016年
製作国 チェコ=イギリス=フランス
配給 アンプラグド
監督 ショーン・エリス
脚本 ショーン・エリス 、 アンソニー・フルーウィン
キャスト
Josef Gabcík /キリアン・マーフィ
Jan Kubis/ ジェイミー・ドーナン
Adolf Opálka /ハリー・ロイド
Marie Kovárníková/ シャルロット・ルボン
Lenka Fafková /アンナ・ガイスレロヴァー

Cillian Murphyが凄く良い。こう言う戦下の時代物凄く上手いわよね。

史実をもとにしているという事で、あの時代に生きる大変さが、本当に良く伝わってきます。
助ける事も関わる事も命懸け。簡単に目を背けていた人たちを非難は出来ない。
自ら死を選びたくなる程の酷い目に遭わされる。肉体的にも、精神的にも。

暗殺の成功と引き換えに失われた沢山の命。
ただただ恐ろしい・・

先頭 表紙

2017-08-21 スパイダーマン:ホームカミング(原題 SPIDER-MAN: HOMECOMING)

『スパイダーマン:ホームカミング(原題 SPIDER-MAN: HOMECOMING)』

製作年 2017年
製作国 アメリカ
配給 ソニー・ピクチャーズ
監督 ジョン・ワッツ
原作 スタン・リー 、 スティーヴ・ディッコ
脚本 ジョナサン・ゴールドスタイン 、 ジョン・フランシス・デイリー 、 ジョン・ワッツ 、 クリストファー・フォード 、 クリス・マッケナ 、 エリック・ソマーズ
キャスト
Peter Parker / Spider-Man /トム・ホランド
Adrian Toomes / Vulture /マイケル・キートン
Michelle /ゼンデイヤ
Happy Hogan /ジョン・ファヴロー
Aaron Davis /ドナルド・グローヴァー
Anne Marie Hoag /タイン・デイリー
May Parker /マリサ・トメイ
Flash/ トニー・レヴォロリ
Liz /ローラ・ハリアー
Ned /ジェイコブ・バタラン
Tony Stark / Iron Man /ロバート・ダウニー・Jr

若者を導こうとするスタークの未熟さが良く分かる。
でも気持ちは分かるのよ。
今しか無い高校時代。青春。それをちゃんと楽しむべきだと言う気持ち。

だけど、部活より、サークルより楽しい事を見つけてしまった。
追試や大好きな女子とのパーティより優先する物を見つけてしまった。

スーツが有る時は持て余していた正義感だけど、スーツを失っても止まらない。皮肉だけど。

うん。でも、やっぱりスタークと同じ。今じゃないと思ってしまう。
でもいずれは・・よね。
その時を楽しみにして居よう。

地位を得て頼もしい筈がちょっと抜けているスタークが、高校生を男の子を導こうとしている姿は、CHARLIE BARTLETTみたいでちょっと切ない。

先頭 表紙

2017-08-19 歓びのトスカーナ(原題 LA PAZZA GIOIA) と ブランカとギター弾き(原題 BLANKA) と 夜明けの祈り(原題 LES INNOCENTES)

『歓びのトスカーナ(原題 LA PAZZA GIOIA)』

製作年 2016年
製作国 イタリア=フランス
配給 ミッドシップ
監督 パオロ・ヴィルズィ
脚本 フランチェスカ・アルキブージ 、 パオロ・ヴィルズィ
キャスト
Beatrice Morandini Valdirana /ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ
Donatella Morelli /ミカエラ・ラマッツォッティ
Dottoressa Fiamma Zappa /ヴァレンティーナ・カルネルッティ
Dottor Giorgio Lorenzini /トンマーゾ・ラーニョ
L'avvocato Pierluigi Aitiani /ボブ・メシーニ
Torrigiani dei Servizi Sociali /セルジョ・アルベッリ

ベアトリーチェの虚言は、根に有る設定は真実なのよね。そこは凄いんですけど、話を大きく空想で作り上げなければいけなかった環境を思うと、切ない。
大きなお屋敷で独りぼっちだったのかな・・
世話をやくのは必要とされたいからよね。

ドナテッラの過去はね、我が子が絡むと女は強くもなるし弱くもなる。
傷付けたい訳ない。ただ今の息子に触れて、何が楽しくて、何が悲しくて、ほんのちょっと、彼の人生を見守っている自分が居る事を示したいだけ・・
そんな彼女の喜びと動揺が凄く良く伝わって来た。
そしてそれを阻止しようとしたり、ハラハラしながら見守る善良な養父と養母。
凄く良い家庭で育っている。それが分かって。
やっと前に進める。

イカレていて、痛々しい、タイプも年齢も正反対の女性二人の友情が良いです。

『ブランカとギター弾き(原題 BLANKA) 』

製作年 2015年
製作国 イタリア
配給 トランスフォーマー
監督 /脚本 長谷井宏紀
キャスト
Blanka /サイデル・ガブテロ
Peter /ピーター・ミラリ
Sebastian/ ジョマル・ビスヨ
Raul /レイモンド・カマチョ

ピーター・ミラリは、本物の路上のギター弾きなのだそうです。良い味わいを出していました。
出演者の多くは路上でスカウトしてそのまま演じたそうで、リアリティが有ります。

彼方此方に孤児が沢山居て、子どもの生きる術は窃盗で。
だけど、そうじゃ無い生き方を望んでも居る。
大人も、子どもも。生きるのに必死で、切なくなる。

『夜明けの祈り(原題 LES INNOCENTES) 』

製作年 2016年
製作国 フランス=ポーランド
配給 ロングライド(提供:ニューセレクト=ロングライド)
監督 アンヌ・フォンテーヌ
原作 フィリップ・メニヤル
脚本 サブリナ・B・カリーヌ 、 アリス・ヴィヤル 、 アンヌ・フォンテーヌ 、 パスカル・ボニゼール
キャスト
Mathilde Beaulieu /ルー・ドゥ・ラージュ
Maria /アガタ・ブゼク
Mère Abesse /アガタ・クレシャ
Samuel /ヴァンサン・マケーニュ

雪に覆われた孤立した山奥の修道院で、厳格に生きている修道女たち。
とても暗く地味で、そして美しい。
信仰は、強い信念を育むけれど、時に大きな足かせとなる。

戦争の度に、時代に関わらずこの手の被害は起きていて、昔は攻略した街の金品も食料も女も全て勝者側の戦士へのご褒美にされていて、戦闘の舞台にされた町の住民は本当に迷惑だったんですよね。
戦下で精神状態がおかしくなっていたとしても、女性を自分たちの欲望を満たす道具としか考えられないような戦士に勝って国に帰る資格は無いですから。

修道女ですよ。彼女たちが何を捨て、何を守っているのか。
一番汚してはいけない物を踏みにじった。
それでも信仰に答えを求めるのは苦しい。
あの状況で、それぞれの道に分かれた彼女たちの行く道。
本当に、様々でしたねぇ。

先頭 表紙

2017-08-16 少女ファニーと運命の旅(原題 LE VOYAGE DE FANNY) と ビニー/信じる男(原題 BLEED FOR THIS)

『少女ファニーと運命の旅(原題 LE VOYAGE DE FANNY) 』

製作年 2016年
製作国 フランス=ベルギー
配給 東北新社=STAR CHANNEL MOVIES
監督 ローラ・ドワイヨン
原作 ファニー・ベン=アミ
脚本 ローラ・ドワイヨン 、 アン・ペイレニャ
キャスト
ファニー /レオニー・スーショー
エリカ/ ファンティーヌ・アルドゥアン
ジョルジェット/ ジュリアーヌ・ルプロー
ヴィクトール /ライアン・ブロディ
ディアヌ/ アナイス・マイリンゲン
ラシェル /ルー・ランブレヒト
モーリス /イゴール・ヴァン・デッセル
ジャック /リュシアン・クーリイ
マリー /マロン・レヴァナ
マダム・フォーマン /セシル・ドゥ・フランス
ジャン/ ステファン・ドゥ・グルート
エリー /ヴィクトール・ムートレ

あの時代、こういう物語が沢山沢山有ったのだろう。人の数だけ。
そして、あの時代にナチスに屈しなかったこの時代のスイスが私は大好きなの。一番行ってみたい国なの。

子供を守る為に支援者の施設に子供を預け、ユダヤ人の親たちはどんな末路を辿ったのか‥
不安で、疲れ果て、行くべき場所も解らず、頼る相手も居ない。そんな子供たち。
皆が必死で手を取り離さないように寄り添って。・・健気で、痛々しくて、弱くて、強くて。

命懸けで子供たちを守った支援者がいたこと、協力出来ない・・と言いながら見逃し手を貸してくれる一般市民たちの優しさが嬉しい。
保身の為に情報を売る人たちも哀しい。

きっと、たどり着けなかった子供たちも沢山居たんだろう。守ったが故に命を落とした大人たちも。
そう言う話を、たくさん残して下さい。
私達が道を誤らない為に。戦争を、仕方が無いなんて言わない為に。


『ビニー/信じる男(原題 BLEED FOR THIS)』

製作年 2016年
製作国 アメリカ
配給 ファントム・フィルム
監督/脚本 ベン・ヤンガー
キャスト
ビニー・パジェンサ /マイルズ・テラー
ケビン・ルーニー /アーロン・エッカート
ルイーズ・パジェンサ /ケイティ・セイガル
アンジェロ・パジェンサ /キアラン・ハインズ
ルー・デュバ /テッド・レヴィン


あんな、一番良い時に全てを失う事故に有ったら、そりゃあ、諦めきれないですよね‥
それでも諦めるのが普通の人ですけど、彼は違った・・そう育ててしまった事を悔やんだお父さんの気持ちが凄く良く分かって辛かった。
ただ、生きていてくれれば良いよね。チャンピオンじゃなくても。親としては。
最初から試合を見られないママの気持ちも凄く解る。どこのママも試合見たいのね。
我が子が殴られる所は見たくないよね‥例え勝ったとしても。

無謀だけど、それだけじゃない。ちゃんと地道に慎重に、考えながらのトレーニング。
良いトレーナーに出会って良かった。一人じゃないって、強いね。

観ていて、首が痛くなる気がします。

つい先日Roberto Durán の伝記映画HANDS OF STONEを見たばかりなので、どっちを応援して良いか解らなくなりましたけど。

先頭 表紙

2017-08-04 朝日が昇るまで(原題 DISTANCIAS CORTAS) と 海の彼方(原題 海的彼端)

朝日が昇るまで(原題 DISTANCIAS CORTAS)

製作年 2015年
製作国 メキシコ
配給 SKIPシティ国際Dシネマ映画祭
監督 アレハンドロ・グスマン・アルバレス
キャスト
ルカ・オルテガ
マウリシオ・イサク
ホエル・フィゲロア
マルタ・クラウディア・モレノ

色々と衝撃的です。
彼のルックスもそうですが、彼の住居とか。
そして写真屋のパンク少年パウロのキャラ。
いい加減なようで、実は人情派で。凄く素敵な出会い。
そして、最初遠慮がちだった義弟と、写真を通じて仲良くなって行く様が素敵。
彼が撮影したサッカーシーン、あれは確かに良かった。
女には立ち入れないのか‥いや、あれは妹の性格かな。
私は一緒に撮影旅行行きたい。

海の彼方(原題 海的彼端)

製作年 2016年
製作国 台湾=日本
配給 太秦(提供:木林映画=シグロ)
監督 黄インイク
キャスト
玉木玉代
玉木秋雄
登野城美奈子
玉木美枝子
吉原美佐子
玉木慎吾

個人的に、歴史映画、ドキュメンタリー映画は好きです。年間200本前後見る中で、アジア系の映画は邦画を含めて洋画に比べてみる機会は少ないのですが。

第二次世界大戦終盤の沖縄での陸戦を描いたアメリカ映画は数あります。
日本人の決死の抵抗の恐ろしさは良く語られます。
でも、その戦争で人生を左右された一般人を語った物は見ない。
日本人はあの戦争をタブー視しているし。
私は仕事柄現代の硫黄島なども見ているので、結構生々しくとらえています。

日本の植民地だった台湾から、日本に来た人たち。
終戦後返還され、国籍が曖昧になった人たち。
日本で生きる事を選び、苦労をした玉代お婆ちゃんの子孫たち。
何故彼らが選ばれたか‥のエピソードが印象的でした。
日本で生きる。玉木家のその覚悟を、凄く感じました。
子供たちには台湾語を教えない。日本語で話させる。恐らく強い意志を持ってそうしたのでしょう。
差別やいじめが有った・・それは哀しい歴史。恥じ入るべき歴史。
それを経て、辛い事は沢山有った。でもそれは忘れた。思い出すのは、楽しい思い出だけ。
と言う娘たちの言葉に、強さと優しさを感じます。きっと両親の無言の教えね。

私も全然違う場所だけど島で産まれ育ったので、島の持つ不便さや素晴らしさや過疎化の事は常に思う。
いつか帰るとしたら自分なのではないか‥と言う慎吾さんの複雑な思いも解る気がする。
私も、実家に母が一人で暮らす今、帰るとしたら、私なんじゃないかと思う。
映画館の無い島だから、辛いけど。ライブも無いと辛いけど。

そう。私は慎吾さんをライブで何度も見ている。先月も。
ステージ上でfunnyなMCをするSHINGO☆さんだけど、頭の良い人だと思っていた。
やっぱりそうだったと思った。

テーマは重いかもしれないけどれ、何処か故郷に帰って来たような、我家の親戚の集まりを見ているような懐かしい気持ちにさせてくれる。
そしてカジュアルにリアルに歴史を学ばせてくれる。
そんな良質な映画です。

先頭 表紙


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