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まりんの「徒然日記」

ふりぃのかうんた
ふりぃのかうんた

目次 (総目次)   [次の10件を表示]   表紙

2017-09-19 50年後のボクたちは(原題 TSCHICK)  と あさがくるまえに(原題 RÉPARER LES VIVANTS)
2017-09-18 アンダーグラウンド(原題 Underground)
2017-09-13 あしたは最高のはじまり(原題 DEMAIN TOUT COMMENCE) と ナインイレヴン 運命を分けた日(原題 9/11) と 僕のワンダフル・ライフ(原題 A DOG'S PURPOSE)
2017-09-12 アメイジング・ジャーニー 神の小屋より(原題 THE SHACK)  と セザンヌと過ごした時間(原題 CÉZANNE ET MOI)
2017-09-06 エル ELLE(原題 ELLE)  と ギミー・デンジャー(原題 GIMME DANGER)
2017-09-06 ボブという名の猫 幸せのハイタッチ(原題 A STREET CAT NAMED BOB)
2017-09-01 ザ・ウォール(原題 THE WALL) と パターソン(原題 Paterson)
2017-08-31 2017年8月にスクリーンで見た映画
2017-08-30 きっと、いい日が待っている(原題 DER KOMMER EN DAG) と ダンケルク(原題 DUNKIRK)
2017-08-25 ダイバージェント FINAL(原題 ALLEGIANT) と ギフト 僕がきみに残せるもの(原題 GLEASON) と ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ(原題 THE FOUNDER)


2017-09-19 50年後のボクたちは(原題 TSCHICK)  と あさがくるまえに(原題 RÉPARER LES VIVANTS)

『50年後のボクたちは(原題 TSCHICK)』

製作年 2016年
製作国 ドイツ
配給 ビターズ・エンド
監督 ファティ・アキン
原作 ヴォルフガング・ヘルンドルフ
脚本 ラース・フーブリヒ
キャスト
マイク・クリンゲンベルク/ トリスタン・ゲーベル
チック/ アナンド・バトビレグ
イザ /メルセデス・ミュラー
マイクの母 /アニャ・シュナイダー
マイクの父(ヨーゼフ・クリンゲンベルク)/ ウーヴェ・ボーム
ヴァーゲンバッハ先生 /ウド・ザメル

スタンドバイミーと並べ称されるのが分かる、青春ムービーでした。
盗んだ車で走りだした14歳の少年二人。

中々な家庭環境の中でとても優しい目で母親を支えている。
父を恨んでいるけれど、アル中の母を恥ずかしいと思って居ない。それが先生を始め誰にも伝わらない。
浮いているけど、気にしていない。そんなマイクを、カミングアウトの相手に選んだチック。
マイクがモテ期だと言う真意は後でわかる。
冷めているのか、諦めているのか、やんちゃなのか、良く分からないチックの境遇もかなり凄そう。
最初は強烈な印象だったけど、胸に秘めた思いが有ったのか‥と思うと何だか愛おしくなる。

彼らの無茶な行動や、引き際や、機転や、寛大さ、それ全てがもう、キラキラした青春なんだな。
来週や、来年や、10年後じゃなくて、50年後って所が壮大ね。
私でもまだどうなっているか想像つかない。

懐かしく思い出せる夏の日の思いで。それって人生の宝物よね。


『あさがくるまえに(原題 RÉPARER LES VIVANTS)』

製作年 2016年
製作国 フランス=ベルギー
配給 リアリーライクフィルムズ=コピアポアフィルムズ
監督 カテル・キレヴェレ
原作 メイリス・ド・ケランガル
脚本 カテル・キレヴェレ 、 ジル・トーラン
キャスト
Thomas Rémige /タハール・ラヒム
Marianne /エマニュエル・セニエ
Claire Méjean /アンヌ・ドルヴァル
Simon/ ギャバン・ヴァルデ
Lucie Moret /ドミニク・ブラン

いつものように出掛けた大事な人が事故に遭い、ある日突然帰らぬ人となる。そんな悲劇。
それが実際に起こる事を、私は知っている。
だけど、コレはその人生のドラマでは無く、死に行く人から生きる人への臓器の移植。
その受け入れ方・・というか、それがどう行われ、命がバトンタッチされるのか。それを凄くリアルに、描いて居る。

愛する人の身体をこれ以上傷つけないで・・と願う気持ちを責める事は出来ないと思う。
受ける人も、自分が誰かの死を待っている事実が重いと感じている。

どうかな・・受け入れられるかな・・その時にならないと解らないけど。
誰にでも起こりうる突然の死の前に、臓器提供の意思表示をしておくことは、辛い思いをしている最中の家族に決断を押し付ける事を避ける為に必要なのね。

脳死の身体の臓器は、とても冷静に、貴重な宝物のように扱われる。
ああ切って、ああ言う道具でああやって取り出され、ああやって運ばれ、ああいう思いでそこにいる誰かの元に運ばれ、ああやって繋がれ、皆、祈る気持ちで適合を見守る。

それはもしかしたら、ちょっと誇らしい事かも知れない。
私の臓器、良くやった!って、思えるのかも。
死んでしまったら分からないけど。

そして脳死の身側も、家族の愛を持ってお疲れ様・・と死を与えられ、臓器を送り出す。
誰もがそう言う最期だと良いけどね。

こんな最期ばかりじゃないだろうけど、ちゃんと考えてみないと‥と思う映画でした。

目を開けた彼女の喜びの表情が、とても印象的。

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2017-09-18 アンダーグラウンド(原題 Underground)

『アンダーグラウンド(原題 Underground) 』

製作年 1995年
製作国 フランス
配給 エース ピクチャーズ
監督 エミール・クストリッツァ
原作 デュシャン・コバチェヴィチ
脚本 デュシャン・コバチェヴィチ 、 エミール・クストリッツァ
キャスト
Marko ミキ・マイノロヴィチ
Petar Popara Blacky/ ラザル・リストフスキー
Natalija/ ミリャナ・ヤコヴィチ
Ivan /スラヴコ・スティマッチ
Franz/ エルンスト・ストッツナー
Jovan /スルジャン・トドロヴィチ
Vera /ミリャナ・カラノヴィチ
Jelena/ ミケーナ・パヴロヴィック
Golub/ ボラ・トドロヴィッチ
Bata /ダヴォール・ドゥモヴィッチ

Emir Kusturica監督の作品は結構見ているのですが、これは実は初見でした。見た後、凄く完全版が見たくなります。
この監督の作品は奇想天外なんです。自体がどんどん変わって行く。一見滅茶苦茶に見えて、ちゃんと綿密に考えられている。
掘り下げれば下げるほど味わい深い。
でも、掘り下げずに、単純に笑えたり、感動したりも出来る作品です。

戦時中。勝手で陽気な男たちと、強かな女たち。
色々な裏切りが有り、大掛かりな陰謀が有った。
柔軟で賢いヤツが生き残る。そう言う意味で、MarkoとNatalijaは凄くお似合いね。自分が一番好きで、切り替えが上手い。
だけど、国を失い、追い詰められた先の世界で、祝い、歌い、ウンザウンザを踊る彼らは幸福そうです。  
許す。それが幸せのキーワードかも知れない。


吃音のIvanが特に好きですね。

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2017-09-13 あしたは最高のはじまり(原題 DEMAIN TOUT COMMENCE) と ナインイレヴン 運命を分けた日(原題 9/11) と 僕のワンダフル・ライフ(原題 A DOG'S PURPOSE)

『あしたは最高のはじまり(原題 DEMAIN TOUT COMMENCE) 』

製作年 2016年
製作国 フランス
配給 KADOKAWA
監督 ユーゴ・ジェラン
脚本 ユーゴ・ジェラン 、 マチュー・ウリオン 、 ジャン=アンドレ・イェレス
キャスト
サミュエル/ オマール・シー
クリスティン /クレマンス・ポエジー
ベルニー /アントワーヌ・ベルトラン
グロリア /グロリア・コルストン

こんな酷い仕打ちしなくても‥と思うくらいくり返しくり返しの悲運。
だけど、それを受け止め生きた数年間の輝きは、どんな長い人生よりも価値が有ったのだろうなぁ。
甘くて、不真面目な生活・・・のようで、凝縮したとてもたくさんの愛を与えていたのよね。

Omar Syの笑顔は太陽のようだし、Gloria Colstonの無邪気な残酷さも魅力的。


『ナインイレヴン 運命を分けた日(原題 9/11)』

製作年 2017年
製作国 アメリカ
配給 シンカ
監督 マルティン・ギギ
脚本 マルティン・ギギ 、 スティーヴン・ゴルビオスキ
キャスト
Jeffrey Cage /チャーリー・シーン
Metzie /ウーピー・ゴールドバーグ
Eve /ジーナ・ガーション
Eddie /ルイス・ガスマン
Michael /ウッド・ハリス
Tina /オルガ・フォンダ

言わずもがなの9/11、N.Y.ワールドトレードセンタービル同時多発テロ事件。
それぞれの日常の朝を経て、たまたまその時、一基のエレベーターに乗り合わせた人たちの実話が元になっているそうです。
狭い箱の中、身動きが取れない。それだけで恐怖よね。
パニックになる。喧嘩したり励まし合ったり、徐々に変わる心情。

だけど最後まで諦めない彼らも。絶対助ける!と行動するレスキュー隊員も、立派だった・・
ご冥福をお祈りします。


『僕のワンダフル・ライフ(原題 A DOG'S PURPOSE)』

製作年 2017年
製作国 アメリカ
配給 東宝東和
監督 ラッセ・ハルストレム
原作 W・ブルース・キャメロン
脚本 W・ブルース・キャメロン 、 キャスリン・ミション 、 オードリー・ウェルズ 、 マヤ・フォーブス 、 ウォーリー・ウォロダースキー
キャスト
大人のイーサン/ デニス・クエイド
大人のハンナ/ ペギー・リプトン
10代のイーサン/ K.J.アパ
10代のハンナ /ブリット・ロバートソン
カルロス /ジョン・オーティス
ベイリー/バディ/ティノ/エリー/ ジョシュ・ギャッド

これ観ると、犬ってやっぱりお馬鹿なのかな・・と思います。
能天気。単純。愛らしい。
色々分かって居そうな猫とは、当然だけど別の生き物。

あの忠誠心ってどこから来るのか‥と思ってます。
私の愛犬は私が実家を出てからやっぱり病気になって、呼び戻され、帰った時には寝たきりだったけど、誰にも反応しなかったのに、私の手を何度か舐めて、その翌朝亡くなったのね。
それ以来犬は飼ってない。私の愛犬はあの子だけだから。

だから、こんな風に生まれ変わって、いつの日かもう一度会える・・と思ったらちょっとたまらないな‥

で、昔の恋人って歳を取って再会したら、またすぐ好きになれる物?そう言う物?ちょっと羨ましい・・

あの麦の穂?の中一心不乱に駆けて来る姿が好きだなぁ‥

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2017-09-12 アメイジング・ジャーニー 神の小屋より(原題 THE SHACK)  と セザンヌと過ごした時間(原題 CÉZANNE ET MOI)

『アメイジング・ジャーニー 神の小屋より(原題 THE SHACK) 』

製作年 2017年
製作国 アメリカ
配給 クロックワークス=アルバトロス・フィルム
監督 スチュアート・ヘイゼルダイン
原作 ウィリアム・ポール・ヤング
脚本 ジョン・フスコ 、 アンドリュー・ランハム 、 デスティン・ダニエル・クレットン
キャスト
Mack Phillips /サム・ワーシントン
Papa /オクタヴィア・スペンサー
Jesus /アヴラハム・アヴィヴ・アラッシュ
Sarayu /すみれ


神はいつも私たちの側に居る。そう言うお話です。

とても厳しくも有り、優しくもある。
私達とは物の見方が違う。それを理解するのは、受け入れるのは難しい。
誰かを赦す事・・とてもとてもとても恨んでいる相手を、許す事。
その難しさ。
でも、許すのは、相手の為ではなく、自分自身のため。自分の大切な相手に向き合うため。
それが、とてもよく伝わるお話。
伝わった多としても実行するには、凄く勇気が必要です。
私は自信が無い。
幾つも姿を持つ神は、敢えて白人の姿をしていません。一つの宗教に留まらない神なのでしょう。

前半は突然の事件にサスペンスのように進むのかと思わせます。少女が愛らしく、魅力的だったからこそ、突然の出来事は衝撃的でした。
だけど、事件を追うのではなく、彼女が、犯人がどうなったのか‥ではなく、突然世界は変わり、そこで許し、裁かず、前に進む事を学ぶ。
それはとても難しいけれど難しく語るのではなく、寄り添うように問いかける。とても幻想的なのです。

だけどそこは、普通に行ける場所ではない。生死を彷徨った人が後に行ったと語る世界。

最後の選択も、難しい。その選択が、出来るかな・・解っていても、出来るかな・・
愛は天秤にかけられないけど。


Sam Worthington。この脚本を読んで、この映画を撮りながら、Anton・Yelchinを思い出したかな・・
TERMINATOR SALVATIONでマーカス・ライトとカイル・リースは強い絆で結ばれていたからね。


『セザンヌと過ごした時間(原題 CÉZANNE ET MOI)』

製作年 2016年
製作国 フランス
配給 セテラ・インターナショナル
監督/脚本 ダニエル・トンプソン
キャスト
ポール・セザンヌ /ギョーム・ガリエンヌ
エミール・ゾラ/ギョーム・カネ
アレクサンドリーヌ /アリス・ポル
オルタンス/ デボラ・フランソワ
ジャンヌ/ フレイア・メーバー

ジャンルの違う二人の巨匠が出会い友情を育み、疎遠になって行く姿。
友の成功は喜ばしいけれど友情にひびを入れる。特に作家は、どうしても身近な人間がモデルになりがちだから、人間関係難しいわよね。
そこの女が絡むと更にね。

パリの若き画家の卵が集うカフェも印象的ですが、プロヴァンスの景色やピクニックが素敵です。
画家も作家も評価を受けるのは死んでから‥って言うのが定番の辛い人生ね。

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2017-09-06 エル ELLE(原題 ELLE)  と ギミー・デンジャー(原題 GIMME DANGER)

『エル ELLE(原題 ELLE)』

製作年 2016年
製作国 フランス=ドイツ=ベルギー
配給 ギャガ
監督 ポール・ヴァーホーヴェン
原作 フィリップ・ディジャン
脚本 デヴィッド・バーク
キャスト
ミシェル /イザベル・ユペール
パトリック/ ローラン・ラフィット
アンナ/ アンヌ・コンシニ
リシャール/ シャルル・ベルリング
レベッカ /ヴィルジニー・エフィラ
ヴァンサン/ ジョナ・ブロケ

ミシェル、そんなに怖いかな?されたことの残忍性を考えたら、あの位過敏になって当然じゃない?
それとも殿方は、ミシェルがされた事を、した事と比例しない程度の事と認識しているのかしら。
確かに彼女は性に奔放な傾向は有る。母親程じゃ無いにしろ。

男は女に暴力をふるう事を軽く見ているわよね。
力で敵わない相手にねじ伏せられる屈辱や絶望や恐怖を。過剰防衛もしたくなるわ。
特に、10歳の頃に訳も解らぬまま世間に晒され誹謗中傷を受けたミシェルだもの。
蓄積された悔しさが有ったはず。

だけど、母として、ダメ息子と思っていた愛息が実は総て分かった上で受け入れようとしていたのだと知ってからの姿は愛情深かった。母親なのだなぁ‥

それにしても、Isabelle Huppertの演技は凄い。格好良い女性だわ。


『ギミー・デンジャー(原題 GIMME DANGER)』

製作年 2016年
製作国 アメリカ
配給 ロングライド
監督/脚本 ジム・ジャームッシュ
キャスト
イギー・ポップ
ロン・アシュトン
スコット・アシュトン
ジェームズ・ウィリアムスン
スティーブ・マッケイ
マイク・ワット
キャシー・アシュトン
ダニー・フィールズ

いつの時代も、人と違う事をしようとすると非難を浴びるわよね。
でも、若い内は、色々な事を試して、無茶する事を恐れちゃいけないんだと思った。
迷惑かけて、失敗して、地に落ちて。それでも貫いて進み続けて、初めて格好良い大人になれるのだなぁ。

若者の無茶を許し、道を広げてあげられる大人になりたいですよね。

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2017-09-06 ボブという名の猫 幸せのハイタッチ(原題 A STREET CAT NAMED BOB)

『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ(原題 A STREET CAT NAMED BOB)』

製作年 2016年
製作国 イギリス
配給 コムストック・グループ(提供:テレビ東京=テレビ大阪=コムストック・グループ)
監督 ロジャー・スポティスウッド
脚本 ティム・ジョン 、 マリア・ネイション
キャスト
James /ルーク・トレッダウェイ
Val/ ジョアンヌ・フロガット
Betty/ ルタ・ゲドミンタス
Jack Bowen/ アンソニー・ヘッド

兎に角、猫は可愛いです。
でも、出会ったのはボブだけじゃなくて。
沢山の出会った人たちの優しさや、寂しさが素敵よね。
きっかけとなったボブと出会った事に、何か意味を感じずにはいられない。

そしてボブの為に強く優しくなっていく姿が良い。

猫飼いたくなりますよね。

先頭 表紙

2017-09-01 ザ・ウォール(原題 THE WALL) と パターソン(原題 Paterson)

『ザ・ウォール(原題 THE WALL)』

製作年 2017年
製作国 アメリカ
配給 プレシディオ
監督 ダグ・リーマン
脚本 ドウェイン・ウォーレル
キャスト
アイザック/ アーロン・テイラー=ジョンソン
マシューズ軍曹 /ジョン・シナ

Aaron Johnsonが、大人になっていてびっくりした。
成長してからの作品も色々見て入るけど、私の中ではTOM & THOMASの宇宙飛行士に憧れる少年なのです。
青年役も多々見てきたけど、これはもう、一人前の大人な役なので。

戦争モノですが米兵万歳じゃなくて、彼らのしたことは果たして正義か?と言うことを間接的に問うている作品。
何故こんな目に遭うのか‥と言う答えがね。自国がした行為への深い深い恨み。
確かに相手は壊れているのかも。
ほぼAaronの一人舞台で、息苦しいし、痛いし、砂嵐キツイし、喉は乾くし、フラフラするし。
そんな彼をひたすら見守る。

何処かで活路を見いだせるのか?それはネタバレしないでおこう。


『パターソン(原題 Paterson)』

製作年 2016年
製作国 フランス=ドイツ=アメリカ
配給 ロングライド
監督/脚本 ジム・ジャームッシュ
キャスト
パターソン/ アダム・ドライバー
ローラ/ ゴルシフテ・ファラハニ
日本の詩人/ 永瀬正敏
ドク/ バリー・シャバカ・ヘンリー
マリー/ チャステン・ハーモン
マーヴィン /ネリー
メソッド・マン/ クリフ・スミス
エヴェレット /ウィリアム・ジャクソン・ハーパー


思わず眠くなる位、単調で、平和な日々。
でも時々詩的で目が離せない。
彼の人との出会いがまた美しい。

Adam Driverが演じるパターソンの感情を表さないながら、肯定か否定可が伝わる演技が凄いなぁ。
否定的でも可愛い愛する奥さんの為に決して反対の意を唱えない。
無邪気で可愛くて自由で美しい愛妻を、壊さないように壊さないように大事にしているんだなぁ。
とても幸せそう。

WHILE WE'RE YOUNGでAdamが演じた役と対照的で、愛妻ローラがあのカップルから抜け出して来たみたいだから、余計に対比して見てしまう。
Golshifteh Farahani、綺麗になりましたね。

この映画日本人旅行者も出てきます。私は知らない日本人なのでわざとなのかもですが、日本語英語だなぁ・・そこに日本人の限界を感じるなぁ。

先頭 表紙

2017-08-31 2017年8月にスクリーンで見た映画

2017年8月にスクリーンで見た映画

8月は21本
こんな状況で良くここまで見られたな‥とも思いますけど、沢山見逃した作品も有ります。
カリコレ制覇したかった・・
今回も良い映画が沢山有りました。

◎きっと、いい日が待っている(原題 DER KOMMER EN DAG)
○ダンケルク(原題 DUNKIRK)
 ダイバージェント FINAL(原題 ALLEGIANT)
○ギフト 僕がきみに残せるもの(原題 GLEASON)
 ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ(原題 THE FOUNDER)
 ベイビー・ドライバー(原題 BABY DRIVER)
 トランスフォーマー/最後の騎士王(原題 TRANSFORMERS:THE LAST KNIGHT)
 ワンダーウーマン(原題 WONDER WOMAN) 試写会
 いつも心はジャイアント(原題 JÄTTEN)
 俺たちポップスター(原題 POPSTAR: NEVER STOP NEVER STOPPING)
 ハイドリヒを撃て! 「ナチの野獣」暗殺作戦(原題 Anthropoid)
 スパイダーマン:ホームカミング(原題 SPIDER-MAN: HOMECOMING)
 歓びのトスカーナ(原題 LA PAZZA GIOIA)
○ブランカとギター弾き(原題 BLANKA)
 夜明けの祈り(原題 LES INNOCENTES)
○少女ファニーと運命の旅(原題 LE VOYAGE DE FANNY)
 ビニー/信じる男(原題 BLEED FOR THIS)
○朝日が昇るまで(原題 DISTANCIAS CORTAS)
○海の彼方(原題 海的彼端)
○アンシーン/見えざる者(原題 THE UNSEEN)
ウィッチ(原題 THE VVITC)H

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2017-08-30 きっと、いい日が待っている(原題 DER KOMMER EN DAG) と ダンケルク(原題 DUNKIRK)

『きっと、いい日が待っている(原題 DER KOMMER EN DAG) 』

製作年 2016年
製作国 デンマーク
配給 彩プロ
監督 イェスパ・W・ネルスン
脚本 ソーレン・スヴァイストロプ
キャスト
ヘック校長/ ラース・ミケルセン
ハマーショイ先生 /ソフィー・グローベル
Elmer /ハーラル・カイサー・ヘアマン
Erik/ アルバト・ルズベク・リンハート

コペンハーゲンの養護施設で起きた実話が元になっているのですが、こういう養護施設や孤児院のイメージはやはり虐め、体罰・・
想像し得る全ての悪夢がここで起きている感じです。

体罰を本気で必要と感じていたのか‥ただの横着や憂さ晴らしなのか‥
教えたのは息を殺して生きる方法?

そんな中で賢さと無邪気さを併せ持つ弟エルマーは、ひたすら可愛らしく。
悲惨な目に遭いながら夢見ることを止めない。
それで追い詰められもするのですが、救いでもある。
こんな悲惨な映画ながらどこか救われるのは彼のお陰ね。

兄のエリックは多分自分だけならもっと強く上手くのし上がれたり抜け出せたり出来るのだろうけど、弟の為ならどんな目に遭う覚悟も出来ている強さと優しさを持っていて。
お互いを守ろうとしてどんどん追い詰められていく感じが悲しくて切なくて、優しくて・・

で、語り部のようにこの兄弟の事を語るのは、施設で兄弟に出来た友達なんだけど、この子が、ちょっとAnton・Yelchinに似ていると思いませんか?
ちょっと胸が痛んで、そして嬉しかった。


Lars Mikkelsenの悪びれない自信に満ちた薄ら笑いが怖いです。
弟とはまた違う名優ですよね。


『ダンケルク(原題 DUNKIRK) 』

製作年 2017年
製作国 アメリカ
配給 ワーナー・ブラザース映画
監督/脚本 クリストファー・ノーラン
キャスト
Tommy /フィオン・ホワイトヘッド
Peter /トム・グリン=カーニー
Collins /ジャック・ロウデン
Alex /ハリー・スタイルズ
Gibson/ アナイリン・バーナード
Colonel Winnant /ジェームズ・ダーシー
George/ バリー・コーガン
Commander Bolton /ケネス・ブラナー
Shivering Soldier/ キリアン・マーフィ
Mr. Dawson /マーク・ライランス
Farrier /トム・ハーディ

これは、戦争映画では無い・・と監督が何度も語っているように、確かにコレは所謂戦争映画ではない。
解説者が言っていたけど、密室スリラーと言えるかもしれない。
場所はフランス北端の海の町ダンケルク。後方はドイツ軍の攻撃前方は海。海の向こうに祖国イギリスが見えている。だけど渡れない。
救助の船をことごとく空撃されるから。
あの手この手で何とか我先にと脱出を図る戦士たち。
その攻防と、彼らを救う為に船で走る救助船たち、彼らを狙う敵飛行機から脱出を助ける為に向かう空軍パイロット。
彼らの物語。
切り取られた一人一人の物語。
大きな感動的な壮大な物語では無くて、ショートストーリーが組み合わさったような作り。
それぞれの目から見たその時その時を感じながら、引き込まれて行きます。

ちょっと感動的エピソードも盛り込んでくるけど、多分見せたいのはそこじゃないのよね。
もっと淡々と、ここの行動とか、選択とか、運とか、そう言うもの。

個人的には、沢山の民間船が現れるシーンで泣きそうになった。THE BOAT THAT ROCKEDのワンシーンみたい。そこでも泣いたけど。

Christopher Nolan監督、Cillian Murphy好きよね。私も好きだから、有り難い。

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2017-08-25 ダイバージェント FINAL(原題 ALLEGIANT) と ギフト 僕がきみに残せるもの(原題 GLEASON) と ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ(原題 THE FOUNDER)

『ダイバージェント FINAL(原題 ALLEGIANT) 』

製作年 2016年
製作国 アメリカ
配給 シンカ
監督 ロベルト・シュヴェンケ
原作 ベロニカ・ロス
キャスト
トリス/ シャイリーン・ウッドリー
フォー /テオ・ジェームズ
ジョアンナ /オクタヴィア・スペンサー

FINAL・・・?では無さそうな終わり方なのですが、上映館が減って居る事から見ても、興行成績が振るわなかったのでしょうかね。
こういう崩壊した未来の管理社会への抵抗物は多く描かれていますから、余程の意外性が無いと難しいかもしれませんね。

言ってしまえば、特に目新しい事は感じられませんでした。
より大きな管理体制に放り込まれただけ。
とは言え、不出来な訳ではないので、やはり完結まで見届けたいと言うのが本音です。

『ギフト 僕がきみに残せるもの(原題 GLEASON)』

製作年 2016年
製作国 アメリカ
配給 トランスフォーマー
監督 クレイ・トゥイール
キャスト
スティーヴ・グリーソン
ミシェル・ヴァリスコ
エディー・ヴェダー
スコット・フジタ
ポール・ヴァリスコ

ALS。最近描かれる事が凄く増えたこの病気。
子供の頃読んだ小説に出て来て、本当に怖くなった。
この病気になったらすぐに死を選ぼう・・と子供心に決意した。

なんだけど、このドキュメンタリー映画で、この病気を患った元アメフト選手のスティーヴ・グリーソンは真逆の選択をする。
兎に角、生きる。出来るだけ長く。
病気を告げられた時、将来、病状が重くなった時に今と同じ決断が出来るか不安だ・・と彼も語っている。辛くて、苦しい・・と嘆くことも有る。

だけど、彼は信念を変えない。アメフト選手だったから?そんなんじゃない。
幼い我が子の側に居たいから?でもそれだけじゃない。
家族の為に・・と言い切るのは難しい。過去がどうあれ、今、病気の自分が家族のお荷物になって居る事は分かるはず。
苦労を掛けてる。無理をさせている。負担になっている。本当は、死んでくれたら楽なのに・・と思われているんじゃないか‥その想いで、私は耐えられなくなると思う。
だけど、家族の為に生きると言う。そこに有る信頼感。自信。それが凄い。

勿論、彼は病気になってからもアメフトの元スター選手として、街の象徴であり、同じ病気の人たちの希望であり、財団で支援をしている。
本当に強い。
金銭面や知名度や人脈が有るのもそうだろうけど、それだけじゃないんだ。
彼の強さは何なんだろう。

奥様に頭が下がります。そして息子は可愛すぎ。
泣きながら、時々息苦しさを感じながら観ました。


『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ(原題 THE FOUNDER)』

製作年 2016年
製作国 アメリカ
配給 KADOKAWA(提供:KADOKAWA=テレビ東京=BSジャパン=テレビ大阪)
監督 ジョン・リー・ハンコック
脚本 ロバート・シーゲル
キャスト
Ray Kroc /マイケル・キートン
Dick McDonald /ニック・オファーマン
Mac McDonald /ジョン・キャロル・リンチ
]

好きか嫌いかは置いておいて、知らない人はいないのではないかと思われる、マクドナルド。
当初の姿とは随分変わってしまったんですねぇ。
マクドナルドのハンバーガーファンの人にとっては、レイのお陰で世界中の彼方此方で食べられるのですから、恩人なのでしょうね。

素朴な仲良し兄弟だけの手ではこうはならなかった。

アイディアを思いついて、それを実行する人と、その商売を売って儲けるのは、別の才能ですね。

経営学の勉強になりそうな映画でした。

先頭 表紙


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