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まりんの「徒然日記」

ふりぃのかうんた
ふりぃのかうんた

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2017-04-12 LION/ライオン 25年目のただいま(原題 LION)  と ゴースト・イン・ザ・シェル(原題 Ghost in the Shell)
2017-04-02 はじまりへの旅(原題 CAPTAIN FANTASTIC) と ヨーヨー・マと旅するシルクロード(原題 THE MUSIC OF STRANGERS)
2017-03-31 2017年3月に見た映画
2017-03-31 ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命(原題 JACKIE) と ムーンライト(原題 MOONLIGHT)
2017-03-29 未来よ こんにちは(原題 L'AVENIR) と モン・ロワ 愛を巡るそれぞれの理由(原題 MON ROI)
2017-03-25 キングコング:髑髏島の巨神(原題 KONG: SKULL ISLAND)
2017-03-25 パッセンジャー(原題 PASSENGERS)
2017-03-23 わたしは、ダニエル・ブレイク(原題 I, DANIEL BLAKE)、おとなの事情(原題 PERFETTI SCONOSCIUTI)、汚れたミルク/あるセールスマンの告発(原題 Tigers)
2017-03-16 モアナと伝説の海(原題 MOANA)
2017-03-16 フレンチ・ラン(原題 BASTILLE DAY) と ラビング 愛という名前のふたり(原題 LOVING)


2017-04-12 LION/ライオン 25年目のただいま(原題 LION)  と ゴースト・イン・ザ・シェル(原題 Ghost in the Shell)

『LION/ライオン 25年目のただいま(原題 LION)』

製作年 2016年
製作国 オーストラリア
配給 ギャガ(提供:ギャガ、テレビ東京)
監督 ガース・デイビス
脚本 ルーク・デイヴィス
原作 サルー・ブライアリー
キャスト
サルー /デーヴ・パテル
ルーシー/ ルーニー・マーラ
ジョン/ デヴィッド・ウェンハム
スー /ニコール・キッドマン
サルー/(幼少期) サニー・パワール
グドゥ/ アビシェーク・バラト

あの結末は予想しなかった…多くは語れないのですけど、泣きました。そうだったのか・・って。

事実は小説より奇なり truth is stranger than fiction .なのです。

自意識過剰の困った幼い弟なのですが、兎に角可愛い・・一生懸命。
そして素敵なお兄ちゃんの存在。勿論、もどかしい、幼い記憶の中で美化されてはいるのでしょう。でも、確かにかけがえのない存在だったのだろうな・・
弟にとっての兄って、特別なんだろうな・・The Deep End of the Oceanでも記憶のキーはお兄ちゃんの存在だった。

幼い頃の記憶がどの位残っているか・・考えると、私は5歳の時に引っ越しているので、結構判別付けやすい。
本当に朧げだけど、時々印象的に残っている記憶が有る。
あまり意味の無さそうな事だったりするのに、どうして残っているのか不明だったり。
そして不意に現れたりもする。

彼が、ぴんときたあの感じ、凄く解る。
私も5歳まで過ごした街に行って散策してみたくなった。

ママの選択した人生も、それに同意したパパの人生も、凄く意味深い。
そう言う人生もあるのか・・と感心した。
勿論裕福だから出来る事でもあるけど、インドのあの状況からしたら、どんな家庭でもマシかもしれない・・と思える。
あの状況じゃ・・・本当に彼はラッキーだったんだな・・


『ゴースト・イン・ザ・シェル(原題 Ghost in the Shell) 』

製作年 2017年
製作国 アメリカ
配給 東和ピクチャーズ
監督 ルパート・サンダース
脚本 ウィリアム・ウィーラー
原作 士郎正宗
キャスト
少佐 /スカーレット・ヨハンソン
バトー /ピルー・アスベック
クゼ(笑い男)/ マイケル・ピット
荒巻/ 北野武
オウレイ博士 /ジュリエット・ビノシュ

原作のコミックもアニメも知らないので洋画として観ました。
Scarlett Johanssonはこう言う役適任ですねぇ。
雑食女優。そして上手い。

世界観はもう、うるさくて煩わしくて、私あの世界じゃ生きて行けないわ。って思います。
便利でしょうけど、プライバシーは無いし。
そんな中でも信頼に足る仲間がいて、信念が有って生きて行ける強さは羨ましい。

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2017-04-02 はじまりへの旅(原題 CAPTAIN FANTASTIC) と ヨーヨー・マと旅するシルクロード(原題 THE MUSIC OF STRANGERS)

『はじまりへの旅(原題 CAPTAIN FANTASTIC)』

製作年 2016年
製作国 アメリカ
配給 松竹
監督 マット・ロス
キャスト
ヴィゴ・モーテンセン
ジョージ・マッケイ
フランク・ランジェラ

はじまりへの旅でviggoが演じたベンは、すごく変わった教育方針を持っているけど、彼が今まで演じて来た役が現代に居たら…と思わせる、ある意味viggoらしい役でした。
薪を囲み、viggoがギターを弾いてくれる毎日なんて素敵。そして子供達が各々の楽器で続くのも。
椅子を叩いてリズムを刻めば、皆がそれに合わせて演奏を重ねていく。
この映画を見た後長男ボウドヴァンくんが好きな音楽を聞かれて答えていたヨーヨーマの、ドキュメンタリー映画を見たのですが、同じように演奏をするシーンが有って、ちょっと感動しました。

キャッシュ一家の母親の葬り方が、凄く理想的。古代の葬り方。
流石にあれは無理でも、私の遺灰は土に埋めないで撒いて欲しい。本当は故郷能の海が良いけど、許可とか面倒なら、私が所有しいている故郷の森で良い。
ベンの愛情深い言葉も、子供達の歌も素敵。美しい。
あれ、ガンズ・アンド・ローゼズ のスウィート・チャイルド・オブ・マン。シェリル・クロウバージョンですって。
そしてviggoも歌っていた!久しぶりに彼の歌聞いたわ〜素敵


ママのを死を、隠さず、言葉にして、悲しみ、恨み、受け入れている。凄く、強さが必要な受け入れ方。
親に自死されると辛い。捨てられた気持ちになる。自分の今までを否定された気もする。
でも彼らはちゃんと愛されて居たと受け止めている。凄いな・・
ウチは父の死を、彼の孫たちに説明できなかった。だからベンの妹夫婦の気持ちも解るのよね。
大切な人の死を経て、何よりも、子どもたちにただ生きていてくれと願う気持ちが凄くリアルで泣いたわ。


加齢は誰にでも平等に訪れる筈なのに、60歳目前で更に魅力を増すviggoって何なの。肉体。無駄のない動き。不平等だわ…
髭を剃った後なんて溜息が出た。オーバーザ・ムーンやインディアンランナーの頃から全く衰えていない美貌。
空港を颯爽と歩く姿は誰よりも魅力的でした。

サンタクロースの誕生日を祝うか…のくだりが好き。
いやいやいや…あなたアルウィンの祝わないの?レゴラス・グリーンリーフの誕生日も祝うでしょ〜?って。

サントラ欲しいな。聴く時間無いかもだけど欲しいな…買おう。


『ヨーヨー・マと旅するシルクロード(原題 THE MUSIC OF STRANGERS)』

製作年 2015年
製作国 アメリカ
配給 コムストック・グループ(配給協力:東京テアトル)
監督 モーガン・ネヴィル
キャスト
ヨーヨー・マ
ジョン・ウィリアムズ
タン・ドゥン
カイハン・カルホル
梅崎康二郎
キナーン・アズメ
ボビー・マクファーリン
ウー・マン
クリスティーナ・パト
ウー・タン

この映画の前に『はじまりへの旅』を見たら、長男ボウドヴァンくんが好きな音楽を聞かれて○○のヨーヨー・マ版も良い・・って答えていて、何だか嬉しかった。

多種な楽器の、音楽の、融合。
様々な背景を持つ色々な国の奏者たち。日本人もいますが、凄く恵まれているんですよね。彼らに比べたら・・
始めるまでの苦悩や、続けて行くうちに起こる問題や、負の感情は写さない。
そんな訳ないはずだけど、辛い背景は淡々と語り、皆、それでも前向きに、仲間も尊重し、音楽を楽しんでいる。

音楽で会話している。それが凄く美しくて、感動的でした。

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2017-03-31 2017年3月に見た映画

2017年3月に見た映画 19本

 ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命(原題 JACKIE)
◎ムーンライト(原題 MOONLIGHT)
 未来よ こんにちは(原題 L'AVENIR)
 モン・ロワ 愛を巡るそれぞれの理由(原題 MON ROI)
 キングコング:髑髏島の巨神(原題 KONG: SKULL ISLAND)
 パッセンジャー(原題 PASSENGERS)
 わたしは、ダニエル・ブレイク(原題 I, DANIEL BLAKE)
○おとなの事情(原題 PERFETTI SCONOSCIUTI)
 汚れたミルク/あるセールスマンの告発(原題 Tigers)
◎モアナと伝説の海(原題 MOANA)
○フレンチ・ラン(原題 BASTILLE DAY)
 ラビング 愛という名前のふたり(原題 LOVING)
○スイッチ・オフ(原題 INTO THE FOREST)
 エイミー、エイミー、エイミー!こじらせシングルライフの抜け出し方(原題 TRAINWRECK)
 アサシン クリード(原題 ASSASIN'S CREED)
 チアーズ!(原題 Bring It On)
 バッドガイズ!!(原題 WAR ON EVERYONE)
 マン・ダウン 戦士の約束(原題 MAN DOWN)
○アイヒマンの後継者 ミルグラム博士の恐るべき告発(原題 EXPERIMENTER)

とても盛り沢山な月でした。
こんなに色々な感情に翻弄された日々は初めてかも。


# 映画 #movie #cinema

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2017-03-31 ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命(原題 JACKIE) と ムーンライト(原題 MOONLIGHT)

ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命(原題 JACKIE)

製作年 2016年
製作国 アメリカ=チリ=フランス
配給 キノフィルムズ/木下グループ
監督 パブロ・ラライン
脚本 ノア・オッペンハイム
キャスト
Jackie Kennedy/ ナタリー・ポートマン
Bobby Kennedy/ ピーター・サースガード
Nancy Tuckerman /グレタ・ガーウィグ
The Journalist /ビリー・クラダップ
The Priest/ ジョン・ハート

Billy Crudupが出ていた・・それだけで胸が締め付けられた。
彼が演じる記者が、ジャッキーにインタビューして行く。
とても真直ぐに、穏やかに。

健気に気丈に振舞おうとする脆さを、凄く見事に演じているNatalie Portmanは流石。
犯人は兎も角、この映画に悪意は出て来ない。
史実だからではあるだろうけれど、ジョン・F・ケネディと言う一人の愛すべき人間を失い、それぞれの愛、哀しみ、立場で乗り越えていく、哀しみと愛情に包まれている。
死んだ夫に尽くす妻・・凄いな。魅力的な人だったんですね。

それにしても、夫を失ったファーストレディーたちのその後を思うと、切なくなりますね・・

悲しみの闇は消えない。でも闇は薄れる・・本当に。だから人は進んで行ける。


ムーンライト(原題 MOONLIGHT)

製作年 2016年
製作国 アメリカ
配給 ファントム・フィルム 
提供:ファントム・フィルム/カルチャアパブリッシャーズ/朝日新聞社

監督 /脚本 バリー・ジェンキンズ
キャスト
Black/ トレヴァンテ・ローズ
Chiron /アシュトン・サンダース
Little /アレックス・R・ヒバート
Juan/ マハーシャラ・アリ
Paula /ナオミ・ハリス
Kevin/ アンドレ・ホランド

兎に角、どの時代のシャロンも愛おしい・・
俯いて歩く無口な少年。
お前はタフだ。と励ます唯一の友達。
居場所のない不遇な少年に自分を重ね合せる麻薬ディーラーのフアン。
そして彼を常に温かく迎え入れてくれるフアンの恋人テレサの存在。
彼らと一緒にシャロンを見守りたくなる。

成長しても無口で増々居場所を無くして行くシャロンは言えない思いをずっと抱えていたのね。
それでも彼がどうあれ受け入れてくれるフアンとテレサの存在は救いだったはず。
フアンが生きていてくれたら良かったのに・・

束の間味わった幸福と、逆らえないまでも立つなと叫び続けた愛する人の為に起訴せずに貫いた強い思い。

大人になったシャロンは体を鍛え派手に装い、見た目はとても怖い。
もう無口な少年ではない。
だけど、愛するたった一人の人の前では、昔の俯いた少年に戻ってしまう可愛らしさ。
そこで、ある曲を聞いてお前を思い出した・・ってあの曲かけられたら・・何よりも雄弁に語っている選曲よね。
うわ〜って泣けてきた。

人と違う自覚が有るから。蔑まれて来たから。失いたくないから。たった一言いうのに凄く凄く時間がかかり勇気が必要だった。
あの告白は、誰よりも健気で純粋な深い深い愛だった。
誰よりも乙女だわ。可愛くて、抱きしめたくなる。

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2017-03-29 未来よ こんにちは(原題 L'AVENIR) と モン・ロワ 愛を巡るそれぞれの理由(原題 MON ROI)

『未来よ こんにちは(原題 L'AVENIR)』

製作年 2016年
製作国 フランス=ドイツ
配給 クレストインターナショナル
監督/脚本 ミア・ハンセン=ラヴ
キャスト
Nathalie Chazeaux /イザベル・ユペール
Heinz /アンドレ・マルコン
Fabien /ロマン・コリンカ
Yvette Lavastre /エディット・スコブ

Isabelle Huppert常日頃から64歳とは思えないなぁ・・と感心している可憐な美しさの彼女に、「40過ぎた女は生ごみよ!」と涙ながらに自虐的に言われると、刺さるわ〜
お互い哲学者として、尊敬しあい夫の浮気にも大人な受け答えが出来る彼女。
しっかりと仕事をしていて、慕われていて、素敵な娘と息子がいて。お金が有る。
若くて情熱的で無謀な青年たちと触れ合いながら、眩しくも感じながら大人な冷静な目でも見ている。
凄く格好良い。そして自由を手に入れた。
そんなに悲観しなくても・・と思うのですけど。

それに、好きな人が出来た。その彼女と暮らす。・・で離婚できちゃうって羨ましい。

『モン・ロワ 愛を巡るそれぞれの理由(原題 MON ROI)』

製作年 2015年
製作国 フランス
配給 アルバトロス・フィルム=セテラ・インターナショナル
監督 マイウェン
キャスト
トニー/エマニュエル・ベルコ
ジョルジオ/ヴァンサン・カッセル

久し振りに普通の性癖を持つ魅力的なダメ男役のVincent Casselを見た気がします。
ろくでなしなんだけど、憎めない。愛おしく感じてしまう。分かっているのに中々は離れられない、そんな男。
そうね、あんな人に選ばれたら、そりゃあ幸せよね・・

別れても、離れてくれない。未練がましい愛しい男。
面倒だけど、子どもの事を本当に愛している感じは凄く伝わって来た。
怪我をして、入院をして、失った物もあるけれど、楽しい時間を過ごせて、精神的には良かったのよね、きっと。
やっぱり、時の流れが必要な事・・解決してくれることってあるのだと思う。

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2017-03-25 キングコング:髑髏島の巨神(原題 KONG: SKULL ISLAND)

『キングコング:髑髏島の巨神(原題 KONG: SKULL ISLAND)』

製作年 2017年
製作国 アメリカ
配給 ワーナー・ブラザース映画
監督 ジョーダン・ヴォート=ロバーツ
脚本 ダン・ギルロイ 、 マックス・ボレンスタイン
キャスト
トム・ヒドルストン
サミュエル・L・ジャクソン
ジョン・グッドマン
ブリー・ラーソン
ジン・ティエン
トビー・ケベル
ジョン・オーティス
コーリー・ホーキンス
ジェイソン・ミッチェル
シェー・ウィガム
トーマス・マン
テリー・ノタリー
MIYAVI
ジョン・C・ライリー

誰が描いても、コングはその辺の人間の男より男前です。
孤高の巨神。
身を挺して、弱き者たちを守っている。
相対する人間の主役がTom Hiddlestonですから、まぁ、負けてはいないのですけれども。
そして、予告などでは語られていなかったJohn C. Reillyが演じるハンク・マーロウ。
日本人アーティストMIYAVIが演じる盟友イカリ・グンペイの日本刀と共に戦う姿と、正義感とシカゴ・カブスの今季の成績を気にする野球好きな所が良いですね〜♪
彼に無事、再びカブスの試合を見させてあげたい!と思いながら見ていました。

しかし話はそれだけに納まらず、更に膨らみシリーズ物へと発展するようです。
キングコングは良いですが、他の巨大生物?B級な匂いがしますが、シリーズ通して、Tom Hiddlestonの勇姿が見られるのなら、まぁ‥良いか?

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2017-03-25 パッセンジャー(原題 PASSENGERS)

『パッセンジャー(原題 PASSENGERS)』

製作年 2016年
製作国 アメリカ
配給 ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
監督 モーテン・ティルダム
脚本 ジョン・スペイツ

キャスト
Aurora Lane/ ジェニファー・ローレンス
James Preston /クリス・プラット
Arthur /マイケル・シーン
Gus Mancuso /ローレンス・フィッシュバーン

そう言うことだったのね・・
と知ってしまうと、難しく考えちゃう。
孤独が苦痛なのは勿論解るけど。

マニュアル化の怖さもひしひしと。
されにしたって、安全面への過信が酷いわ。
通信にそんなに日時が掛かるのは問題外よねぇ。
責任者出て来い!じゃすまないものねぇ。

先頭 表紙

2017-03-23 わたしは、ダニエル・ブレイク(原題 I, DANIEL BLAKE)、おとなの事情(原題 PERFETTI SCONOSCIUTI)、汚れたミルク/あるセールスマンの告発(原題 Tigers)

『わたしは、ダニエル・ブレイク(原題 I, DANIEL BLAKE)』

製作年 2016年
製作国 イギリス フランス ベルギー
配給 ロングライド(提供: バップ=ロングライド)
監督 ケン・ローチ
脚本 ポール・ラヴァティ
キャスト
ダニエル・ブレイク/デイヴ・ジョーンズ
ケイティ/ヘイリー・スクワイアーズ

Ken Loach監督の作品は、弱者が受ける理不尽さや、不平等さをもどかしい思いを掻きたてながら描いて居る。

お役所仕事・・って日本だけじゃないのよね。複雑すぎて弱者の味方じゃない制度。
安易に受けようとする人防止の意味合いがあるのかもしれないけれど、切羽詰まった人たちからしたら、本当にもどかしいわよね。

復学の夢を持ちながら子供たちを守るために堕ちて行くケイティが哀しい。
ダニエルは有能で頼もしい。もっと彼を活かす方法が有ったんじゃないかと思う。

ただ、尊厳を持って生きて行きたいのに、貧しい彼ら。支え合って助け合って立ち上がろうとするけど、壁はとても大きくて・・優しさが切なくなる。

『おとなの事情(原題 PERFETTI SCONOSCIUTI)』

製作年 2016年
製作国 イタリア
配給 アンプラグド
監督 パオロ・ジェノベーゼ
脚本 フィリッポ・ボローニャ 、 パオロ・コステッラ 、 パオロ・ジェノベーゼ 、 パオラ・マミーニ 、 ロランド・ラヴェッロ
キャスト
ペペ/ジュゼッペ・バッティストン
ビアンカ/アルバ・ロルヴァケル
レレ/ヴァレリオ・マスタンドレア
エヴァ/カシア・アナ・スムートニアック
コシモ/エドアルド・レオ
ロッコ/マルコ・ジャリーニ
カ―ロッタ/アンナ・フォリエッタ

コレは絶対やっちゃダメなやつ!

幼馴染の男たち4人と、その妻と恋人が集う食事会でのゲームの末の醜態を、夜の月食と合せて見せる。

ハラハラしながら、飽きれながら、イライラしながら、共感しながら見ていたそれぞれの暴かれる秘密が、ああいうラストに導かれるとは・・上手いとしか言えない。
知らぬが仏・・・
兎に角、友人関係ずたずたにする魔の数時間、無かった事にしたいと誰もが思った筈。
むしろ暴かれたい・・と思った己の秘密も含めて。
このままで良いのか・・知らない方が良いのか・・うんでも、ばれなければ変わらないかな。
それぞれ抱えた悩みと秘密を胸に大人たちは生きているんだ。

『汚れたミルク/あるセールスマンの告発(原題 Tigers)』

製作年 2014年
製作国 インド=フランス=イギリス
配給 ビターズ・エンド
監督 ダニス・タノヴィッチ
脚本 ダニス・タノヴィッチ 、 アンディ・パターソン
キャスト
アヤン/イムラーン・ハーシュミー
ザイナブ/ギータンジャリ
アレックス/ダニー・ヒューストン
ナディーム/カーリド・アブダッラー

日本で普通に暮らしていたら、想像出来ないかも知れない。
粉ミルクが乳児の命を奪うなんて。
私達は、哺乳瓶を衛生的に消毒して、衛生的な水をどこででも得られる。
確かに、それが出来ない人たちに、同じようにミルクを売りつけるのは問題ですね。
そこに考えが及ばなかった・・なんて筈はない。

母乳で育てる・・と言う選択をしていれば失われる事の無かった命を、無理やり粉ミルクを進めて死なせた。
それは、直接的ではないかも知れないけれど、発覚したのちの行動は明らかに問題だと思う。
戦うには敵は大きすぎる。危険を伴う。でも後には引けない。
この映画で、救われる命も有るのかな。
粉ミルクも必要だと思う。でも、正しく使える環境も含めて提供して欲しい。
乳児たちが、痛々しかった・・

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2017-03-16 モアナと伝説の海(原題 MOANA)

『モアナと伝説の海(原題 MOANA)』

製作年 2016年
製作国 アメリカ
監督 ロン・クレメンツ 、 ジョン・マスカー
脚本 ジャレド・ブッシュ
キャスト
モアナ /アウリィ・カルバーリョ
マウイ/ ドゥエイン・ジョンソン
トゥイ/ テムエラ・モリソン
タラおばあちゃん/ レイチェル・ハウス
シーナ /ニコール・シャージンガー
タマトア/ ジェマイン・クレメント
ヘイヘイ/ アラン・テュディック

心を鷲掴みにされました。
凄く上質な物語。

幼いモアナはとても愛らしい。
そして弱い生き物に対して、優しい心の持ち主。
どうして自分が・・・?って疑問をずっと持っている。

私は原住民文化が好きだから、色々凄くツボ。
タラおばあちゃんは、皆と違う変わった人として自由で居る事が認められている。
アメリカインディアンの道化師ヘヨカみたいな感じね。
そして彼女のパワーアニマルはエイなのね。海の人たちだもん、海の生き物なのが自然よね。

でも、何よりマウイの心が抱きしめたいくらい愛おしい。
自分を大好きで、ヒーローで楽天的に見える。
でも、本当は愛されずに産まれて、強くて、弱い心を持って居る。
彼が神にギフトを授けられてのは、可哀想だからじゃないと思うの。
与えられた力を、彼が人間の為に有効に使う資質があると認められてからよね。
彼は心折れずに人間に尊敬され、愛されるためだけに生きて居る。
彼こそmetalheart鉄の心を持って居る。
強くて優しい。そういう人、好き。

ラストの真実も感動的。
敵は倒すんじゃない。素敵なモアナ。

心が奮えました。
画像もとんでもなくリアルです。うっとりするくらい綺麗・・
取りあえず、サントラ買おう。

先頭 表紙

2017-03-16 フレンチ・ラン(原題 BASTILLE DAY) と ラビング 愛という名前のふたり(原題 LOVING)

『フレンチ・ラン(原題 BASTILLE DAY)』

製作年 2016年
製作国 フランス アメリカ
配給 ギャガ・プラス
監督 ジェームズ・ワトキンス
キャスト
ブライアー/イドリス・エルバ
マイケル/リチャード・マッデン
ゾーエ/シャルロット・ルボン
ラフィ・ベルトラン/ティエリ・ゴダール
カレン・デイカー/ケリー・ライリー

冒頭から度肝を抜きます。
人々の様々な反応が上手いな・・と思わせます。
そして、その後に重要な位置を占める、マイケルの技の存在感のアピール。
ゾーエの視線の先が後から生きてきたり。
伏線の張り方が分かりやすくて、無理なく上手い。
更に、無骨なブライア―の面倒臭い位の正義感。そして、強い。頼もしい。
黒人さんのああいう面が凄く好き。


『ラビング 愛という名前のふたり(原題 LOVING)』

製作年 2016年
製作国 イギリス=アメリカ
配給 ギャガ(提供:ギャガ=カルチュア・パブリッシャーズ)
監督 /脚本 ジェフ・ニコルズ
キャスト
リチャード/ ジョエル・エドガートン
ミルドレッド /ルース・ネッガ
ブルックス保安官 /マートン・ソーカス
バーナード・コーエン /ニック・クロール
ガーネット/ テリー・アブニー
レイモンド /アラーノ・ミラー
フィリップ・ハーシュコプ/ ジョン・ベース
グレイ・ビレット /マイケル・シャノン

実話の映画化です。
異人種間の結婚・・挑んだ彼らは度胸がありますね。
時代的に、後押しがあった幸運は有りますが、そこに行くまでの恐怖は大きかったでしょうね。
長い付き合いの果ての結婚だそうですが、ずっと変わらず、相手を思いやれる優しさを持って居る事に驚愕だわ。
そう言う夫婦もいるのか・・障害があったからこその絆なのかな・・
別れれば解決・・と軽口をたたく友人。
隠れて非難する職場の仲間の誰か。
この結婚は間違いだ・・と言う母親。
責める妻の姉。
家族を大切にする黒人だからこその部分はある。
受け入れてくれる人の方が少ない。
それでも結婚するのが当然だった彼ら。
うん。強いわ・・
普段無愛想でな頼もしく男らしいのに、二人の時は甘えてくる九州男児みたいな所が魅力なのかな・・?

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