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まりんの「徒然日記」

ふりぃのかうんた
ふりぃのかうんた

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2017-03-23 わたしは、ダニエル・ブレイク(原題 I, DANIEL BLAKE)、おとなの事情(原題 PERFETTI SCONOSCIUTI)、汚れたミルク/あるセールスマンの告発(原題 Tigers)
2017-03-16 モアナと伝説の海(原題 MOANA)
2017-03-16 フレンチ・ラン(原題 BASTILLE DAY) と ラビング 愛という名前のふたり(原題 LOVING)
2017-03-09 スイッチ・オフ(原題 INTO THE FOREST)
2017-03-07 エイミー、エイミー、エイミー!こじらせシングルライフの抜け出し方(原題 TRAINWRECK)
2017-03-04 アサシン クリード(原題 ASSASIN'S CREED)
2017-03-02 チアーズ!(原題 Bring It On) と バッドガイズ!!(原題 WAR ON EVERYONE)
2017-03-01 マン・ダウン 戦士の約束(原題 MAN DOWN) と アイヒマンの後継者 ミルグラム博士の恐るべき告発(原題 EXPERIMENTER)
2017-02-28 2017年2月にスクリーンで見た映画
2017-02-28 クリミナル 2人の記憶を持つ男(原題 CRIMINAL ) と 素晴らしきかな、人生(原題 COLLATERAL BEAUTY) と 彼らが本気で編むときは、


2017-03-23 わたしは、ダニエル・ブレイク(原題 I, DANIEL BLAKE)、おとなの事情(原題 PERFETTI SCONOSCIUTI)、汚れたミルク/あるセールスマンの告発(原題 Tigers)

『わたしは、ダニエル・ブレイク(原題 I, DANIEL BLAKE)』

製作年 2016年
製作国 イギリス フランス ベルギー
配給 ロングライド(提供: バップ=ロングライド)
監督 ケン・ローチ
脚本 ポール・ラヴァティ
キャスト
ダニエル・ブレイク/デイヴ・ジョーンズ
ケイティ/ヘイリー・スクワイアーズ

Ken Loach監督の作品は、弱者が受ける理不尽さや、不平等さをもどかしい思いを掻きたてながら描いて居る。

お役所仕事・・って日本だけじゃないのよね。複雑すぎて弱者の味方じゃない制度。
安易に受けようとする人防止の意味合いがあるのかもしれないけれど、切羽詰まった人たちからしたら、本当にもどかしいわよね。

復学の夢を持ちながら子供たちを守るために堕ちて行くケイティが哀しい。
ダニエルは有能で頼もしい。もっと彼を活かす方法が有ったんじゃないかと思う。

ただ、尊厳を持って生きて行きたいのに、貧しい彼ら。支え合って助け合って立ち上がろうとするけど、壁はとても大きくて・・優しさが切なくなる。

『おとなの事情(原題 PERFETTI SCONOSCIUTI)』

製作年 2016年
製作国 イタリア
配給 アンプラグド
監督 パオロ・ジェノベーゼ
脚本 フィリッポ・ボローニャ 、 パオロ・コステッラ 、 パオロ・ジェノベーゼ 、 パオラ・マミーニ 、 ロランド・ラヴェッロ
キャスト
ペペ/ジュゼッペ・バッティストン
ビアンカ/アルバ・ロルヴァケル
レレ/ヴァレリオ・マスタンドレア
エヴァ/カシア・アナ・スムートニアック
コシモ/エドアルド・レオ
ロッコ/マルコ・ジャリーニ
カ―ロッタ/アンナ・フォリエッタ

コレは絶対やっちゃダメなやつ!

幼馴染の男たち4人と、その妻と恋人が集う食事会でのゲームの末の醜態を、夜の月食と合せて見せる。

ハラハラしながら、飽きれながら、イライラしながら、共感しながら見ていたそれぞれの暴かれる秘密が、ああいうラストに導かれるとは・・上手いとしか言えない。
知らぬが仏・・・
兎に角、友人関係ずたずたにする魔の数時間、無かった事にしたいと誰もが思った筈。
むしろ暴かれたい・・と思った己の秘密も含めて。
このままで良いのか・・知らない方が良いのか・・うんでも、ばれなければ変わらないかな。
それぞれ抱えた悩みと秘密を胸に大人たちは生きているんだ。

『汚れたミルク/あるセールスマンの告発(原題 Tigers)』

製作年 2014年
製作国 インド=フランス=イギリス
配給 ビターズ・エンド
監督 ダニス・タノヴィッチ
脚本 ダニス・タノヴィッチ 、 アンディ・パターソン
キャスト
アヤン/イムラーン・ハーシュミー
ザイナブ/ギータンジャリ
アレックス/ダニー・ヒューストン
ナディーム/カーリド・アブダッラー

日本で普通に暮らしていたら、想像出来ないかも知れない。
粉ミルクが乳児の命を奪うなんて。
私達は、哺乳瓶を衛生的に消毒して、衛生的な水をどこででも得られる。
確かに、それが出来ない人たちに、同じようにミルクを売りつけるのは問題ですね。
そこに考えが及ばなかった・・なんて筈はない。

母乳で育てる・・と言う選択をしていれば失われる事の無かった命を、無理やり粉ミルクを進めて死なせた。
それは、直接的ではないかも知れないけれど、発覚したのちの行動は明らかに問題だと思う。
戦うには敵は大きすぎる。危険を伴う。でも後には引けない。
この映画で、救われる命も有るのかな。
粉ミルクも必要だと思う。でも、正しく使える環境も含めて提供して欲しい。
乳児たちが、痛々しかった・・

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2017-03-16 モアナと伝説の海(原題 MOANA)

『モアナと伝説の海(原題 MOANA)』

製作年 2016年
製作国 アメリカ
監督 ロン・クレメンツ 、 ジョン・マスカー
脚本 ジャレド・ブッシュ
キャスト
モアナ /アウリィ・カルバーリョ
マウイ/ ドゥエイン・ジョンソン
トゥイ/ テムエラ・モリソン
タラおばあちゃん/ レイチェル・ハウス
シーナ /ニコール・シャージンガー
タマトア/ ジェマイン・クレメント
ヘイヘイ/ アラン・テュディック

心を鷲掴みにされました。
凄く上質な物語。

幼いモアナはとても愛らしい。
そして弱い生き物に対して、優しい心の持ち主。
どうして自分が・・・?って疑問をずっと持っている。

私は原住民文化が好きだから、色々凄くツボ。
タラおばあちゃんは、皆と違う変わった人として自由で居る事が認められている。
アメリカインディアンの道化師ヘヨカみたいな感じね。
そして彼女のパワーアニマルはエイなのね。海の人たちだもん、海の生き物なのが自然よね。

でも、何よりマウイの心が抱きしめたいくらい愛おしい。
自分を大好きで、ヒーローで楽天的に見える。
でも、本当は愛されずに産まれて、強くて、弱い心を持って居る。
彼が神にギフトを授けられてのは、可哀想だからじゃないと思うの。
与えられた力を、彼が人間の為に有効に使う資質があると認められてからよね。
彼は心折れずに人間に尊敬され、愛されるためだけに生きて居る。
彼こそmetalheart鉄の心を持って居る。
強くて優しい。そういう人、好き。

ラストの真実も感動的。
敵は倒すんじゃない。素敵なモアナ。

心が奮えました。
画像もとんでもなくリアルです。うっとりするくらい綺麗・・
取りあえず、サントラ買おう。

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2017-03-16 フレンチ・ラン(原題 BASTILLE DAY) と ラビング 愛という名前のふたり(原題 LOVING)

『フレンチ・ラン(原題 BASTILLE DAY)』

製作年 2016年
製作国 フランス アメリカ
配給 ギャガ・プラス
監督 ジェームズ・ワトキンス
キャスト
ブライアー/イドリス・エルバ
マイケル/リチャード・マッデン
ゾーエ/シャルロット・ルボン
ラフィ・ベルトラン/ティエリ・ゴダール
カレン・デイカー/ケリー・ライリー

冒頭から度肝を抜きます。
人々の様々な反応が上手いな・・と思わせます。
そして、その後に重要な位置を占める、マイケルの技の存在感のアピール。
ゾーエの視線の先が後から生きてきたり。
伏線の張り方が分かりやすくて、無理なく上手い。
更に、無骨なブライア―の面倒臭い位の正義感。そして、強い。頼もしい。
黒人さんのああいう面が凄く好き。


『ラビング 愛という名前のふたり(原題 LOVING)』

製作年 2016年
製作国 イギリス=アメリカ
配給 ギャガ(提供:ギャガ=カルチュア・パブリッシャーズ)
監督 /脚本 ジェフ・ニコルズ
キャスト
リチャード/ ジョエル・エドガートン
ミルドレッド /ルース・ネッガ
ブルックス保安官 /マートン・ソーカス
バーナード・コーエン /ニック・クロール
ガーネット/ テリー・アブニー
レイモンド /アラーノ・ミラー
フィリップ・ハーシュコプ/ ジョン・ベース
グレイ・ビレット /マイケル・シャノン

実話の映画化です。
異人種間の結婚・・挑んだ彼らは度胸がありますね。
時代的に、後押しがあった幸運は有りますが、そこに行くまでの恐怖は大きかったでしょうね。
長い付き合いの果ての結婚だそうですが、ずっと変わらず、相手を思いやれる優しさを持って居る事に驚愕だわ。
そう言う夫婦もいるのか・・障害があったからこその絆なのかな・・
別れれば解決・・と軽口をたたく友人。
隠れて非難する職場の仲間の誰か。
この結婚は間違いだ・・と言う母親。
責める妻の姉。
家族を大切にする黒人だからこその部分はある。
受け入れてくれる人の方が少ない。
それでも結婚するのが当然だった彼ら。
うん。強いわ・・
普段無愛想でな頼もしく男らしいのに、二人の時は甘えてくる九州男児みたいな所が魅力なのかな・・?

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2017-03-09 スイッチ・オフ(原題 INTO THE FOREST)

『スイッチ・オフ(原題 INTO THE FOREST)』

製作年 2015年
製作国 カナダ
配給 ツイン
監督/脚本 パトリシア・ロゼマ
キャスト
Nell /エレン・ペイジ
Eva /エヴァン・レイチェル・ウッド

SF小説『森へ−少女ネルの日記』の映画化です。
山の中でも生活に困らない程便利な世の中。荷物は届くし、ネットで繋がっている。
だからこそ、それが絶たれた時の人々の変貌が恐ろしい。
映し出されるのは、ほぼ、山の中の姉妹の生活だけなので、町がどうなっているか解らないのがまた恐ろしいのですが、病気が蔓延し、暴徒がいる。
そして、善良だった人も豹変する。誰も信じられなくなる。
それはViggoのThe Roadのようね。

オーディションに向けて、試験に向けて、と日常を過ごそうとする姉妹が、何の為に?が分からなくなってくる。
でもそこに縋りつく。
何が有ったのかどうなるのか分からない日々は辛いわよねぇ・・
でも、二人で良かった・・

きっと、ダンスの為に色々な事を諦めて生きてきたであろうEvaの運命は哀し過ぎる。
彼女は強くなった。結果的に良かったなんて言わないで欲しい。




未体験ゾーンの映画たち2017

先頭 表紙

2017-03-07 エイミー、エイミー、エイミー!こじらせシングルライフの抜け出し方(原題 TRAINWRECK)

『エイミー、エイミー、エイミー!こじらせシングルライフの抜け出し方(原題 TRAINWRECK) 』

製作年 2015年
製作国 アメリカ
配給 インターフィルム(配給協力:コピアポア・フィルム)
監督 ジャド・アパトウ
脚本 エイミー・シューマー
キャスト
エイミー/ エイミー・シューマー
アーロン /ビル・ヘイダー
スティーヴン/ ジョン・シナ
ゴードン/ コリン・クイン
ダイアナ /ティルダ・スウィントン
キム/ ブリー・ラーソン
レブロン・ジェームズ/本人 /レブロン・ジェイムズ

酷い邦題ですよね。そのまんま原題のTRAINWRECKな邦題ですよ。
スラングなので、ちょうど当てはまる和訳が見つからなかったのかもしれませんが・・

かなり赤裸々なヒロインです。
ヒロインだけじゃなく、他のキャラも相当ですけど。
かなり癖のあるエイミーですが、凄くモテます。本音で話す所が魅力なのかな?
なかなか居ないですもんね。言いにくいことを言ってくれる人。

父親の発言がトラウマになっていると言うことですが、回避依存症みたいです。

かなりお下品で、失笑させてくれながら父親ネタに弱い私は泣かされもしました。
最後はエイミーを可愛いと思ってしまうのが不思議ですね。

先頭 表紙

2017-03-04 アサシン クリード(原題 ASSASIN'S CREED)

『アサシン クリード(原題 ASSASIN'S CREED)』

製作年 2016年
製作国 イギリス=フランス=アメリカ=香港
配給 20世紀フォックス映画
監督 ジャスティン・カーゼル
脚本 マイケル・レスリー 、 アダム・クーパー 、 ビル・コラージュ
キャスト
Callum Lynch / Aguilar /マイケル・ファスベンダー
Dr. Sophia Rikkin /マリオン・コティヤール
Alan Rikkin /ジェレミー・アイアンズ
Joseph /ブレンダン・グリーソン
ムサ/ マイケル・K・ウィリアムズ
マリア /アリアン・ラベド
エレン・ケイ/ シャーロット・ランプリング

DNAをシンクロさせて先祖の追体験が出来る・・と言うのは、何だか凄く、怖い。
こんな技術が出来てしまったら、敵は女子供まで、確実に根絶やしにしなくては・・となってしまいそう。

追体験し、幻影を見ることで自分の身体能力も上がったの?元々遺伝的に才能が有ったのかもだけど。

コレはシリーズ化することを前提にした作り方で、エデンの果実の秘密や本当の戦いはきっとこれから・・なのでしょうね。

それにしても、主演の二人、ここの所良く出てますね。

先頭 表紙

2017-03-02 チアーズ!(原題 Bring It On) と バッドガイズ!!(原題 WAR ON EVERYONE)

『チアーズ!(原題 Bring It On)』

製作年 2000年
製作国 アメリカ
配給 東宝東和
監督 ペイトン・リード
脚本 ジェシカ・ベンディンジャー
キャスト
Torance Shipman /キルスティン・ダンスト
Missy Pantone/ エリザ・ドゥシュク
Cliff Pantone /ジェシ・ブラッドフォード
Isis /ガブリエル・ユニオン
Courtney /クレア・クレイマー
Whitney /ニコール・ビルダーバック
Darcy /シャニーナ・ジェルソン
Kasey/ リニ・ベル
Jan /ネイサン・ウェスト
Les /ハントリー・リッター
Lava /シャマーリ・フィアーズ
Jenelope/ ナティナ・リード

未体験ゾーンの映画たち2017で久し振りに観賞。

やっぱり黒人の身体能力贔屓の私は、ライバルチームを応援してしまいますけど。
やっぱりダンスは黒人よね。迫力が違った。

で。久しぶりに見たら、ミッシーの兄でパンクバンドのギターリスト?なクリフに今までなかった興味がわいている自分に笑った。
17年で、嗜好が変わったんだな〜
女の子は個性的で面白いけど、男たちが魅力的じゃない・・と思っていたから。


『バッドガイズ!!(原題 WAR ON EVERYONE)』

製作年 2015年
製作国 イギリス
配給 トランスフォーマー
監督/脚本 ジョン・マイケル・マクドナー
キャスト
Terry Monroe /アレキサンダー・スカルスガルド
Bob Bolano /マイケル・ペーニャ
Jackie Hollis/ テッサ・トンプソン
Lord James Mangan /テオ・ジェームズ
Birdwell /ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ

未体験ゾーンの映画たち2017

Alexander Skarsgardって、こういう役も出来るのねぇ。いつもGoodManな役が多いから。
まぁ、パパは色々な役こなせる人ですし。

滅茶苦茶なんですけど、女子供には随分紳士で、良く分からないキャラですね。

日本を意識した場面もちらほら。

先頭 表紙

2017-03-01 マン・ダウン 戦士の約束(原題 MAN DOWN) と アイヒマンの後継者 ミルグラム博士の恐るべき告発(原題 EXPERIMENTER)

『マン・ダウン 戦士の約束(原題 MAN DOWN)』

製作年 2015年
製作国 アメリカ
配給 アルバトロス・フィルム=クロックワークス(提供:ニューセレクト=クロックワークス=博報堂DYミュージック&ピクチャーズ)

監督 ディート・モンティエル
脚本 ディート・モンティエル 、 アダム・サイモン
キャスト
ガブリエル・ドラマー /シャイア・ラブーフ
ナタリー・ドラマー/ ケイト・マーラ
デビン・ロバーツ/ ジェイ・コートニー
ペイトン/ ゲイリー・オールドマン
チャールズ /クリフトン・コリンズ・JR
ミラー /トリー・キトルズ
ジョナサン・ドラマー /チャーリー・ショットウェル
テイラー/ ホセ・パブロ・カンティージョ

辛いですねぇ・・
アフガニスタンの戦場からの帰還兵、アメリカ軍海兵隊員のお話です。
荒廃した近未来のような世界を行く彼。何が有ったのか、分からないまま。
それと同時進行で進んでいく、戦場の上官の部屋での面談。
戦場で、何が起きて、彼がどう感じているのか。

帰還兵の多くが日常生活に戻れずに苦しむ・・と聞きます。
だけど彼を傷付けたのはそっちじゃない。
それが凄く不快でした。

寂しいからとか、反対したのに・・とか、そんな言い訳聞きたくない。

彼の中には愛しかなかったのに。

受け入れるのが辛すぎて、現実に戻れなかったガブリエルの荒廃した世界が哀しい・・


『アイヒマンの後継者 ミルグラム博士の恐るべき告発(原題 EXPERIMENTER)』

製作年 2015年
製作国 アメリカ
配給 アットエンタテインメント
監督 /脚本 マイケル・アルメレイダ
製作 ジェフ・ライス
キャスト
スタンレー・ミルグラム /ピーター・サースガード
アレクサンドラ・ミルグラム /ウィノナ・ライダー
学習者・ジェームズ /ジム・ガフィガン
被験者/ ジョン・レグイザモ
被験者/ アントン・イェルチン
被験者 /タリン・マニング
オジー・デイヴィス /デニス・ヘイスバート
ウィリアム・シャトナー /ケラン・ラッツ

この、後継者って言うのは、ミルグラム博士の事ではなく、私たち、一般市民の事ね。
仕事だから。命令されたから。と、酷いと思いながらも行使し続けた大多数の人間ね。

綺麗ごとで自分だったらやらない・・って言うのは簡単。
でも実際その場で断れない人が大多数って結果なの。
バイト先でクレーム客の無茶な申し出を断れずに・・って問題が以前話題にもなっていたし、○○君がやれって言ったから・・何ていじめの問題も。
人間の意志は、思っているほど強くないのです。

そんな中で、個人的意見ですけど、研究者側が息をのんだ、勇断をした被験者役にAnton・Yelchinをキャスティングした、監督?キャステキングディレクター?に拍手を送るわ。
20歳になっても若く見られて高校生役やってた彼を、よくM字がすすんだ頭髪晒して老けて冴えない、でも誠実な労働者に選んだわね。
でも、自信なさそうに控えめな発言で、それでも周囲に流されずに生きる不器用な役、彼にピッタリです。

彼の決断を職業的理由と言っていましたが、そうじゃ無い。分かるから止める。分かるからこそやってみたい。どちらの人もいる。やはり、人間性だと思う。

そして、昨年見たアイヒマン物の映画の知識が生きてきます。
誰もが、あの男になり得るのだと。

先頭 表紙

2017-02-28 2017年2月にスクリーンで見た映画

2017年2月にスクリーンで見た映画
20本(21回)でした。

 クリミナル 2人の記憶を持つ男(原題 CRIMINAL )
 素晴らしきかな、人生(原題 COLLATERAL BEAUTY)
 彼らが本気で編むときは、
○ラ・ラ・ランド(原題 LA LA LAND)
☆グリーンルーム(原題 GREEN ROOM ×2
○キセキあの日のソビト
○たかが世界の終わり(原題 JUSTE LA FIN DU MONDE)
 王様のためのホログラム(原題 A HOLOGRAM FOR THE KING)
 ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち(原題 MISS PEREGRINE'S HOME FOR PECULIAR CHILDREN)
 マリアンヌ(原題 Allied)
○SING/シング(原題 SING)
 ニュートン・ナイト/自由の旗をかかげた男(原題 FREE STATE OF JONES)
 レッド・ダイヤモンド(原題 PRECIOUS CARGO)
 エリザのために(原題 BACALAUREAT)
 FOUND
 エンド・オブ・トンネル(原題 AL FINAL DEL TÚNEL)
 特捜部Q Pからのメッセージ(原題 FLASKEPOST FRA P)
○ドクター・ストレンジ(原題 DOCTOR STRANGE)
○未来を花束にして(原題 SUFFRAGETTE)
○僕と世界の方程式(原題 X+Y)

先頭 表紙

2017-02-28 クリミナル 2人の記憶を持つ男(原題 CRIMINAL ) と 素晴らしきかな、人生(原題 COLLATERAL BEAUTY) と 彼らが本気で編むときは、

『クリミナル 2人の記憶を持つ男(原題 CRIMINAL)』

製作年 2016年
製作国 イギリス アメリカ
配給 KADOKAWA
監督 アリエル・ブロメン
脚本 ダグラス・S・クック 、 デイヴィッド・ワイスバーグ
キャスト
ジェリコ・スチュワート/ ケヴィン・コスナー
ビル・ポープ /ライアン・レイノルズ
クウェーカー・ウェルズ /ゲイリー・オールドマン
フランクス医師/ トミー・リー・ジョーンズ
ジル・ポープ /ガル・ギャドット
ヤン・ストローク/ダッチマン/ マイケル・ピット

Kevin Costnerの骨太な極悪人役、良いですね〜迫力あって。
そして彼だからこそ、途中から芽生えた感情の変化に戸惑う姿が凄く良い。
そして渋い!私が初めてファンになった俳優さん。いくつになっても素敵でうれしい。
Gary Oldmanも大好きな俳優の一人。

だけど、あの三人はこれからどうするんでしょ。全部が全部夫になった訳じゃないのに。

『素晴らしきかな、人生(原題 COLLATERAL BEAUTY)』

製作年 2016年
製作国 アメリカ
配給 ワーナー・ブラザース映画
監督 デイヴィッド・フランケル
脚本 アラン・ローブ
キャスト
Howard Inlet /ウィル・スミス
Whit Yardsham /エドワード・ノートン
Aimee Moore/ キーラ・ナイトレイ
Simon /マイケル・ペーニャ
Madeleine /ナオミ・ハリス
Raffi/ ジェイコブ・ラティモア
Claire /ケイト・ウィンスレット
Brigitte /ヘレン・ミレン

ちょっといい話風なんですけど、それぞれの向いて居る方向と言うか、思惑はバラバラで・・
会社を売却して大金を手に入れたいのか、彼を助けたいのか。考えようによっては偽善的。

大切な家族や愛する人を失って、そこから立ち直り進んで行こうとしている人たちは沢山居て、哀しみ方も、乗り越え方も人それぞれで、それは愛情の重みとは関係ない。

三人の配役は神秘的で、素晴らしいキャスティングなのだと思います。
そもそも本当に俳優だったのか‥?って要素も残しつつ。
好きか嫌いかで聞かれたら、好きです。
悲しみを知った人間は、思いがけない事に心が反応する。それは身を持って知っている。だから、彼女が受けた言葉の意味は受け入れられる。

ラストは単に奇をてらった感がありますが。

『彼らが本気で編むときは、』

製作年 2017年
製作国 日本
配給 スールキートス
監督/脚本 荻上直子
キャスト
リンコ/ 生田斗真
トモ/ 柿原りんか
マキオ /桐谷健太
ナオミ/ 小池栄子

日本版チョコレートドーナツ(ANY DAY NOW)・・・と言ったら誉めすぎかな?
でも、扱って居る物は似ている。
そして日本ならではの問題と織り交ぜて作られている。
日本では明確に位置付けし辛い偏見やいじめの問題。
肌の色や宗教・・って明確に敵対する者が無いからかえって不明瞭なのかも。
常識ぶった大人たちより、ピュアな子供や、地方の老人たちの方が素直に受け入れられている。

自分の娘が一番大事!と言い切るリンコのママの強さは、ある意味格好良い。
かなり酷いけど。でも脅しの言葉より、その言葉の方が、トモにはきつかったでしょうね・・自分は母親に捨てられたと思っているのに。
辛い事に怒るのじゃなく、笑い飛ばして、進むんだ!って、この先も出てくるであろうトランスジェンダーやマイノリティな立場の子供たちに、伝えて欲しい。
子供たちが誰にも言えずに一人で悩み、自ら命を絶たなくて良いように。

リンコさんはピュアですけど、私は細かい事にこだわらず受け入れられるマキオさんが、誰よりピュアなんじゃないかと思いました。

先頭 表紙


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